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「何だよ、がらくたの塊じゃないか!」
ルーク・スカイウォーカー[出典]

YT-1300軽貨物船(YT-1300 light freighter)はコレリアン・エンジニアリング社が生産したYTシリーズの円盤型宇宙貨物船である。初期の仕様は旅客用のYT-1300pと貨物用のYT-1300fに分けることができ、その後それらのバランスを取ったYT-1300fpが発売された。しかしYTシリーズの他の機体と同様、YT-1300はモジュラー・オプションによって改造が可能であり、コレリアン・エンジニアリング社は同じ仕様のYT-1300はひとつとして存在しないと主張し、“基本バージョン”の存在を認めていなかった。ランド・カルリジアンハン・ソロらが所有し、銀河内戦をはじめとする多くの戦いで重要な役割を果たした<ミレニアム・ファルコン>が有名である。

特徴

「あなたが探してるのは、目立たないが快速で、あまり維持費のかからない、燃料の効率がいい宇宙船のはずですよ」
バミー・デクリー[出典]

YTシリーズのほかの貨物船同様、YT-1300は多くのモジュラー・オプションによって容易に改造を行うことができた。YT-1300には信頼性があり、修理が簡単であり、銀河系中の多くの船長に長い間親しまれていた。ほかのYT貨物船と同様、YT-1300は円盤状の船体をしており、コックピットが飛び出した形で備わっていた。

ほとんどのYT-1300のコックピットは右舷マウント型だったが、モジュラー・オプションによって左舷や中央に取り付けることも可能だった。また、コックピットに相当する部分がない仕様も存在した。これは視覚を完全にセンサーだけに頼り、船体を装甲で覆ってパイロットが船殻内部に乗り込むものだった。[1]

YT-1300

2機のYT-1300

YT-1300はシリーズ初期モデルとは異なる、“ワイド・バー”と呼ばれるエンジンを搭載していた。これは高い推進力を持ち、複数のステアリング・フラップによって優れた機動力を提供したが、制御機能の発達したエンジンになれないパイロットたちのために、初期モデルと同じシリンダー型エンジンのオプションも提供されていた。シリンダー型エンジンを使うパイロットのほとんどは、YT-1300の中央コックピットのオプションを好んで使用していた。これはより広い視界を確保できた。コックピットを中央に据える場合、射撃によってキャノピーが煤けないよう、背部マウントを高くするか、砲台の位置を腹部に変えることが推奨されていた。[1]

他の標準オプションとして装甲船殻使用が提供されていた。シールドと船殻を強化するこのオプションを使用すると、重量のせいでスピードが遅くなり、貨物積載量が減って機動性も落ちることになったが、より危険な環境での運用が可能となった。この装備では、重くなった機体のために着陸装置が5つ取り付けられた。この装備にトランスパリスチール窓は一切なく、通常コックピットは存在せずコントロール・センターを内部に隠していた。観測デッキのビューポートは不透明色のセンサー・ドームであり、ドームでは赤外線や紫外線などの光スペクトルに対する調整が可能だった。砲塔の大型ビュースクリーンには周囲エリアや標的のクリアな映像が映し出された。[1]

仕様

YT-1300 72dpi

YT-1300の内装プラン

オプションを使用することで様々な改造が可能だったYT-1300軽貨物船だったが、生産当初はYT-1300p(旅客用)とYT-1300f(貨物用)のふたつに概ね種類が分けられた。この両機の外観はとてもよく似ており、円盤状の船殻、船首方向に突き出したマンディブル、側面マウント型コックピット、レーザー砲1機を備えている点は同じである。内装の点におても、どちらもクワデックス社パワー・コアと同じクラスのハイパードライブを備えていた。また、どちらのタイプにも上面から下面に続くパッセージ・チューブがあり、チューブ両端にはトランスパリスチール窓が取り付けられていた。これにより船の上下から広い景観を望むことができた。YT-1300fとpは人気商品となるが、コレリアン・エンジニアリング社(CEC)は多くの購入者がすぐに宇宙船を改造して貨物と乗客のバランスをとろうとすることに着目した。[1]

CECは、初めから貨物と乗客のバランスのとれた新製品として、YT-1300fpを続けて売り出した。この新仕様はコックピットに迅速に移動できるよう設置された搭乗タラップ、広い主船倉、乗客居住用キャビン、調理室付きラウンジを主な特徴としていた。YT-1300fと同様、搭乗タラップは収納時に船内の床となる。タラップと工業用貨物ローディング・アーム、トラクター・ビーム投射装置、貨物エレベーターはYT-1300fの、乗員居住用モジュールはYT-1300pの部品を流用していた。銀河共和国安全基準局帝国軍は、YT-1300fpのコックピットから遠い脱出ポッドの配置を疑問視していた。しかしCECは、乗客のほとんどはラウンジかキャビンにいることが多いという立場を取っていた。[1]

この新しい仕様の売り上げは好調であり、YT-1300fpはYT-1300軽貨物船の“基本バージョン”だと世間一般に知られるようになった。しかしCECは、YT-1300は売り出された時点で顧客の要望に応える個別の装備がなされているためひとつとして同じ機体は存在せず、YT-1300の“基本バージョン”を市場に出したことはないと公言していた。CECが認定した中古宇宙船業者の中にもfp型を基本バージョンと呼ぶものもあったが、YT-1300の仕様を表す末尾のfやpは、時間の流れとともに次第に意味を失っていっていた。[1]

YT-1300p

Yt-1300p schematic

旅客用YT-1300p

旅客用のYT-1300pは、内部の貨物スペースを最小限度に抑えられていた。乗客キャビン・モジュールが3つ備えられていた一方で、貨物スペースは貨物積み込み室によって区分けされた1室に限定されていた。乗客用キャビンにはそれぞれ3つの寝台と小型のリフレッシャー、収納庫が備えられていた。ほかにも、乗客ラウンジの真向かいには共用のリフレッシャーがあった。キャビンの天井のスロープは船体中央から下に向かって下がり、寝台と天井の空間は狭くなっていた。しかしCECコンバージョン・キットを使うことでベッドは二段にすることも可能であり、最大で5つの寝台を各キャビンに配置することもできた。エンジニアリング・ベイの中にはクルー用の宿泊設備としてふたつの寝台があり、これもまた二段ベッドにすることができた。YT-1300は搭乗用タラップではなく格納式のハシゴを備えており、左舷および右舷のパッセージ・チューブの下に向かって伸長するようになっていた。エンジニアリング・ベイのエレベーターを使って宇宙船に乗り込むことも可能だった。ハシゴが船内の床まで上がると、段差はなくなって乗客は支障なく通行することができた。リング状通路とパッセージ・チューブを隔てるハッチによって、チューブをエアロックすることが可能だった。各チューブにはクラス6脱出ポッドが、エンジニアリング・ベイのフロア・ハッチ真下には5基の一人乗り脱出ポッドが備えられていた。[1]

YT-1300f

Yt-1300f schematic

貨物用YT-1300f

貨物用のYT-1300fは、pタイプとは逆にクルー用の宿泊設備を抑え、多くの貨物スペースが付け加えられていた。fタイプの内装はpタイプよりも実用的なつくりになっていたが、ほかのYTモデルと同様に幅広いオプションをそろえていた。これによって寝台を増やすことも、あるいは本来の寝台を取り除いて貨物スペースを増やすことも可能だった。マンディブル部分船体の内側には強力な工業用荷役アームとトラクター・ビーム投射装置が備えられ、貨物ローディング・ルームに直接貨物を運びこむことができた。貨物ローディング・ルームには主船倉ち前方貨物倉へと通じるハッチが向かい合って設置されていた。船尾のエンジニアリング・ベイの両脇には追加の貨物倉がふたつ取り付けられ、主船倉にはリフレッシャーと二段ベッド、作り付けの寝台ふたつという標準的なクルー居住区が備わっていた。左舷と右舷のドッキング・リングと搭乗用タラップにより、船体両側のパッセージ・チューブへの移動は容易に行うことができた。また、安全ハッチを使ってパッセージ・チューブをエア・ロックとしても使用できた。パッセージ・チューブに貨物を置くのは銀河法に違反する行為だったが、ほかの宇宙船や宇宙ステーションとドッキングするさい、船倉からパッセージ・チューブに貨物を前もって移しておくパイロットも多かった。エンジニアリング・ベイのフロア・ハッチの下には緊急用1人用脱出ポッドが5基設置され、pタイプよりも強力な油圧システムのエレベーターが備わっていた。[1]

外部オプション

Yt1300 cargo pods

カーゴ・ポッドを装着したYT-1300

YT-1300には、貨物積載スペースを増やすカーゴ・ポッドや、着水用のポンツーン(浮き)といったエクストラ(外部)・オプションも存在した。最も人気の高かったカーゴ・ポッドは、5つの強固なシェルを取り付けるものであり、貨物積載能力はほぼ2倍にもなった。カーゴ・ポッドの着脱はトラクター・ビームによって行われ、上部からのアクセスも容易だった。各ポッドは真空密閉され、生命体を運ぶようには設計されていなかった。カーゴ・ポッド装着時には、本来よりも多い貨物を運べるかどうかエンジンのパワーを判断することが求められ、センサーやシールドは船体腹部に移動する必要があった。ポンツーンには硬式と可膨張式があり、前者は海洋惑星間の専用ルートを飛ぶ職業パイロットに、後者は安全運転を心がけるパイロットに支持された。これらはYT-1300を水上に浮かす装置にすぎないが、緊急時の着水と発進が可能になる。[1]

また、YT-1300に接続できる単体のビークルも製造された。貨物積み込み用外部作業艇、略称F-LERはコレリアン・エンジニアリング社の組み立て工場で使用されていた単座式ビークルだったが、造船設計者テム・リフルがこれをYT-1300の全部マンディブルに取り付けるアイデアを思い付いた。しかし取り付けることでの実用性は低く、一般市場に出回ることはなかった。F-LERの研究開発はYT-XCミニ=ファイターに生かされる。YT-XCはF-LERと違いYT-1300の船体内部に収納が可能であり、隠し船として海賊密輸業者から高い人気を獲得する。[1]

歴史

ヤヴィンの戦いのおよそ60年前、コレリアン・エンジニアリング社(CEC)はYT-1300軽貨物船の生産ラインを稼働させた。当時YGシリーズが安価で改良しやすい貨物船として定評があったが、CECはライバル企業サンセ/サイナー・テクノロジー社のオーナー、ナロ・サイナーの助力を得てYTシリーズの最初の機体、YT-1000をリリースした。[1][2] この機体はYGやバーロッツ級貨物船の代替品となったが、CECはより多くのモジュラー・オプションのある大型船を希望する顧客の機体に応え、YT-1000の生産数を制限した。その後生産されたYT-1200YT-1210軽貨物船はYT-1000よりも売り上げが落ちる結果となったが、これらの機体には新しく側面マウント型コックピットという方式が導入されていた。YT-1300軽貨物船はこの両機の特徴を引き継いで開発される。YT-1300の大ヒットによって、1200と1210型が売れることはほとんどなくなり、これらの大量在庫を改良したYT-1250貨物船が新しく売り出される結果となった。[1]

YT-1300 SWGJTL

Xウイング・スターファイターにエスコートされるYT-1300

製造が需要に追い付かないほどの売り上げを記録していたYT-1300だったが[2]、生産がはじまってすぐにトラブルがあった。公式等級区分の文書にYT-1300のキールの全長が誤った数値で記録され、銀河各地の宇宙港で仕様に関する間違いが発生したのである。原因として、CECか宇宙船舶局の秘書ドロイドの不良であるとか、ライバル造船企業の情報操作などといった説が挙げられたが、真相は不明である。YT-1300の所有者が実際の船体よりも小さなドッキング・ベイを割り当てられるという問題が発生したために、この間違いが発覚することになった。また、YT-1300のプロトタイプのデッキ設計書とスケール・モデルがCECの造船所オフィスから盗まれるという事件もあった。これによって実際に製造されることのなかった設計ドキュメントが出回り、本来の設計図と頻繁に間違われることになった。また、顧客の需要に応じた特殊なレイアウトの公式設計図も存在したため、混乱に拍車がかかった。CECはこれに対応し、公共サービスの一環として非公式のものと正式バリエーションの違いを示すダイヤグラムを提供していた。[1]

コレリアン・エンジニアリング社は銀河帝国に対抗する反乱同盟軍に宇宙船を寄贈・供給していたが、帝国との戦いで歴史的に有名なYT-1300貨物船、<ミレニアム・ファルコン>は、ハン・ソロが個人で所有していたものだった。この伝説的な宇宙船は、CECの第7軌道組み立て工場で製造されて以来、何度も船名を変えてリパブリック・グループレジ・ターントシックス・トラヴィーランド・カルリジアンといった所有者の手を渡り、ハン・ソロのもとにたどり着いた。<ファルコン>はヤヴィンの戦いエンドアの戦いといった決定的な戦いで大きな活躍を果たし、反乱軍および新共和国の勝利に貢献する。

登場作品

参考資料

脚注

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