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T-70 Xウイング・スターファイター(T-70 X-wing starfighter)はインコム=フレイテック社が製造した近代型Xウイング銀河内戦で活躍したインコム社T-65B Xウイング・スターファイターのデザインを継承しつつ、さまざまな点に改良が加えられ、小型化とエンジン軽量化が実現されていた。T-70 Xウイングは新共和国防衛艦隊に採用され、新共和国から離反したレジスタンススターファイター隊でも主力戦闘機として活躍した。

旧式のXウイングと同様、T-70はパイロット1名とアシスタントのアストロメク・ドロイドによって運用された。Sフォイルと呼ばれる4枚の可変翼を備え、戦闘時に翼をX字型に広げることでKX12レーザー砲の攻撃範囲を最大に延ばした。また、5L5核融合推進エンジンや回転式逆推進スラスターによって高速飛行と敏捷性が向上し、主力艦を仕留めるパワーだけでなく、TIEファイターとの激しいドッグファイトを戦い抜くスピードを備えていた。銀河協定成立後、新共和国の非武装化と政治的腐敗が進んだ結果、スターファイターの保有数は極力抑えられ、T-70を製造するのは政府と癒着関係にある一部企業のみとなった。また、新型のT-85 Xウイングが登場したこともあり、T-75 Xウイングは段階的に姿を消していった。

レジスタンスはT-70の製造を独自に細々と続け、ファースト・オーダーとの戦いに使用した。レジスタンスのエース・パイロットであるポー・ダメロン中佐は黒塗りの専用T-70 Xウイング<ブラック・ワン>に登場した。エンドアの戦いの約30後、レジスタンスはダメロン率いるXウイング部隊の活躍でファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地破壊に成功した。

特徴[]

概要[]

T-70 X-wing Cockpit

コックピット

インコム=フレイテック社[1] T-70 Xウイング・スターファイターは伝統的なXウイング・シリーズの系列に並ぶ近代版スターファイター(宇宙戦闘機)である。旧型機と同様にパイロット1人乗りで、コックピットの後部にアストロメク・ドロイドを1体収容するソケットを備えた。収容ソケットは様々な規格に対応できるよう改良が施され、旧型機よりも多くの種類のアストロメクを搭乗させることが可能だった。[7] Sフォイルと呼ばれる4枚の可変翼、4基のエンジンハイパードライブ、前方に突き出した機首も旧式のインコム社T-65 Xウイングのデザインを踏襲していた。[1][7] T-70 Xウイングの全長は12.48メートル[3]、T-65よりも機体の小型化とエンジンの軽量化が実現されていた。他のXウイングと同様、T-70は飛行モードでは4枚の翼を機体の左右で水平に折りたたみ、攻撃モードではX字型に展開した。展開式の翼は攻撃範囲を最大に広げるだけでなく、機体から余分な熱を逃がす役にも立っていた。[1]

武装[]

T-70 vs TIEfo TFAICS

ファースト・オーダーTIEファイターに接近するT-70

銀河内戦で活躍したT-65 Xウイングはインペリアル級スター・デストロイヤーを攻撃できるパワーとスピードを備えた戦闘機として設計されたが、T-70もその性能を受け継ぎ、搭載兵器の性能を向上させていた。[1] T-70は主力艦を倒すのに十分な破壊力を備え[3]、制宙戦闘機として高い多用性を誇った。[7] T-70の主要火器は4枚の翼の端に設置されたテイム&バック社KX12レーザー砲である。KX12はロングバレルによってレーザーを安定させており、射程範囲を拡大しているほか、単発、2連、4連の射撃が可能だった(2連モードでは左右のレーザーが交互に発射された)。翼端の付近にはレーザー砲の動力連結器が設置され、レーザー・エネルギーを蓄える充電池に接続していた。充電池から供給されたエネルギーはレーザー発生装置へ流され、プラズマ化合物噴射装置とレーザー冷却筒、レーザー・ブラスト集光管、レーザー・ブラスター変換機を通過して砲口から放たれた。また、各砲身にはレーザー発生装置ヒート・シンク静電気放電連結器が組み込まれていた。4門のレーザー砲の先端にはU字型に反り返った磁気逆流遮断装置が取り付けられ、レーザー逆流によるダメージを防いだ。[1]

KX12レーザー砲の攻撃範囲はSフォイルを攻撃モードに展開することで最大になった。Sフォイルの作動装置は船体後部、ハイパードライブの隣に設置され、平らな翼の中に組み込まれた操作用リパルサーや、後方のリパルサー・アレイを動かしていた。[1]

T-70 Xウイングは機体の中央、コックピットの下部にプロトン魚雷発射装置を備えていた。8本のクラプクス・ミュニションズ社製小型版MG7-Aプロトン魚雷が標準装備だったが、震盪ミサイル磁気パルス弾などをすばやく弾倉に装填することも可能だった。[1] また、T-70は機体の下部に吊り下げ式のブラスター砲を装備し、対人用の兵器として後方の敵を攻撃することができた。[2]

推進装置[]

4枚の翼の基部に設置されたインコム=フレイテック社製5L5核融合推進エンジン大気圏および宇宙空間での高速飛行を可能にした。また、電磁ジャイロスコープを内蔵した回転式逆推進スラスター(エンジン最前部に設置)のおかげで敏捷性も向上していた。エンジンの動力はドロイド・ソケットの後部にある遠心式反応物質融合イオン化チャンバーから供給された。ハイパースペース・ジャンプに使用されるハイパードライブ・ユニットは機体中央後部に設置されていた。また、コックピットの下部には高速飛行時にパイロットを重力から保護する加速度補正機が搭載されていた。[1]

その他の特徴[]

T-75 Xウイング・ファイターのセンサー機器類は機首周辺に設置(前から順に緊急時用ビーコン、主センサー・アレイ、亜空間通信アンテナ)されていた。偏向シールド発生装置および投射装置は上部翼のエンジン付近にあり、敵センサーに検知されないようにする微粒子が塗装に混ざっていた。各翼の中心部には周波数交流制御装置が内蔵され、コックピット備え付け照準コンピューターを補正した。コックピットの前方には着脱式のフライト・コンピューターや補助発電機、サバイバル用品などの保管庫があり、こうした機器類をチェックするための点検窓が設けられていた。各着陸装置は後部翼と機体前部に設置されていた。[1]

T-70 Xウイングはファースト・オーダーのTIEファイターよりも製造費がかかったが、その分精密で、あらゆることに対処できる多用途戦闘機だった。[1]

歴史[]

Episode VII - X wing Squadron

タコダナの戦いで活躍するT-70 Xウイング

インコム=フレイテック社は銀河内戦期に活躍したT-65B Xウイングのデザインを基に、新共和国の近代型T-70 Xウイング・スターファイターを開発した。銀河帝国に隠れて秘密裏に製造していた頃と違い、新共和国成立後はおおっぴらにXウイングを製造できるようになったが、銀河元老院で軍備縮小政策が採択され、政治的腐敗が蔓延した結果、防衛軍の戦闘機保有数は極力抑えられることになった。ファースト・オーダーが台頭した時代、新共和国のT-70を造り続けていたのは政府と癒着関係にある一部の企業だけだった。[1] また、この頃には最新型のT-85 Xウイングも登場し、既にT-70との世代交代が始まっていた。[8]

ファースト・オーダーと戦うため新共和国から離反したレイア・オーガナ将軍レジスタンスは独自に細々とT-70 Xウイングの製造を続けていたが、地方の惑星防衛軍元老院議員の賛同者たちが差し出す戦闘機のおかげで何とか勢力を保っている状態だった。[1] レジスタンスのエース・パイロットであるポー・ダメロン中佐は自身のT-70 Xウイングを<ブラック・ワン>と名付け、同戦闘機から成るブルーおよびレッド中隊の指揮を執った。彼らはイリーニウム星系惑星ディカー拠点を置き、地上に設けられたハンガーにXウイングを収容していた。[2]

エンドアの戦いの30後、ポー・ダメロンは<ブラック・ワン>とは別のT-70でウエスタン・リーチの惑星ジャクートゥアナル村を訪れ、ジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図を持つロア・サン・テッカ老人と対面した。彼がサン・テッカから地図を受け取った直後、ファースト・オーダーによる襲撃が始まり、Xウイングはストームトルーパーに破壊されてしまった。ダメロンはファースト・オーダーに捕まったが脱出を果たし、ディカーに戻って再びXウイング部隊の指揮を執った。ダメロン率いる部隊はタコダナ戦いでファースト・オーダーのTIE/foおよびTIE/sf制宙戦闘機を圧倒し、その直後にはスターキラー基地攻撃作戦に参加した。出撃したパイロットの半分以上がこの戦いで命を落としたが、ダメロンがサーマル・オシレーターの破壊に成功し、新型超兵器の脅威に終止符を打った。[2]

登場作品[]

Heroes of the Resistance box art

T-70と<ミレニアム・ファルコン

参考資料[]

脚注[]

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