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ME-8D9、愛称“エミー”(Emmie)は長年にわたって惑星タコダナにあるマズ・カナタに住んでいたプロトコル・ドロイドである。製造元や型式は不明で、高齢のマズやその城と同じくらい古いのではないかと言われていた。かつてはジェダイ・オーダーに仕えていたという説すらあるME-8D9は、暗殺者としてクリモラ・シンジケートの依頼を引き受けたこともあるが、再プログラムを幾度となく行われたため、当初の機能に関してはほぼ記憶が残っていなかった。彼女は主人を持たない自由ドロイドだが、マズの城の運営を喜んで手伝っていた。

ME-8D9はマズの城の通訳保安士官であり、城内で交わされる取り引きを監視し、その内容にマズが一切関与しないことを請け合っていた。34 ABY、ME-8D9は密輸業者ハン・ソロフィンレイBB-8が城を訪れた時、城内の酒場に居合わせた。その直後にホズニアン事変が発生すると、ME-8D9はソロたちと一緒に城の外に出て空を見上げ、スターキラー基地の攻撃で引き起こされた異常な光景を目撃した。

経歴[]

太古のドロイド[]

“エミー”の愛称で知られるME-8D9は古代のプロトコル・ドロイドであり、型式や製造元は不明で[1]、高齢の海賊マズ・カナタ[3]惑星タコダナにあるマズの城と同じくらい古いのではないかと言われていた。[1] ME-8D9が旧共和国にジェダイ・オーダーに仕えていたという噂もあり、それが事実だとすれば彼女は城の本来の居住者のひとりである可能性もあった。[4] 彼女は主に儀礼用に作られていたにも関わらず、かつては犯罪組織クリモラ・シンジケートから暗殺の仕事を引き受けたこともあった。しかしME-8D9は数えきれないほど再プログラムを施されているため、最初の機能に関してはほとんど記憶が無かった。それでも、時代遅れの設計の副作用なのか、ME-8D9の過去はときどき断片的に浮上した。[1]

ME-8D9は長年にわたりタコダナの城に滞在した。城を訪れる海賊密輸業者たちは、しばしば怪しげな交渉の通訳をこのドロイドに依頼した。[2] ME-8D9は主人を持たない自由なドロイドだったが、喜んでマズ・カナタに力を貸し、旅人たちのパブやホテルとしての役割を果たす城の運営を手伝っていた。[5] 彼女は城のレストランや、客たちがギャンブルに興じる広間で交わされる取り引きを通訳するだけでなく[1]、こうした取り引きの見張り役でもあった。彼女は客たちにマズの城のルールを守らせ、城内で結ばれた取り引きにマズが一切関与しないことを請け合っていた。[6]

城内での日々[]

ME8D9-SWCT

エミーことME-8D9

5 ABY、ME-8D9は城内で帝国保安局エージェントロムウェル・クラス・ジュニア新共和国軍パイロットの喧嘩を止めた。ロムウェルはハイボリアン・ムーンにある銀河帝国の秘密刑務所で働いていたが、新共和国による攻撃が行われた際に家族を失ってしまったのである。ME-8D9はふたりを引き離し、城の掟に違反していると警告したが、ロムウェルが反抗的な態度を見せたため、彼を感電させて気絶させた。彼女は2人を城の下の階へ連れて行き、監禁室に閉じ込めた。[5]

マズ・カナタ自身が監禁室でロムウェルや新共和国軍パイロットと会話し、問題に決着をつけた後、ME-8D9はマズと一緒にニミーヴ湖を見渡す欄干を歩いた。ME-8D9は城に平和が戻ったと伝え、マズもME-8D9の働きに感謝したが、心に平和が戻ったわけではないと付け加えた。マズは何かのバランスが崩れて湖のが膨れ上がりつつあることを察知していたのである。マズは備えあれば憂いなしだと語り、銀河系を見て回る旅に出るためスターシップストレンジャーズ・フォーチュン>の準備をするよう頼み、ME-8D9はマズの指示に従った。[5]

30 ABY頃、ME-8D9はタコダナの城を訪れたフォース感応者の少年カー・ナク・シンRZ-7を出迎えた。彼らはジェダイやその遺物を探す旅の途中であり、惑星バトゥー骨董屋ドク=オンダーに頼まれてマズ・カナタへの荷物を届けに来たのだった。ナク・シンは旅の目的が“学校のプロジェクト”の一環だと嘘をついたが、ME-8D9は彼を信用して城内を案内した。[7]

Motley crowd-TFA

スターキラー基地によって引き起こされた異常現象を目撃するME-8D9と城の訪問者たち

34 ABY[8]密輸業者ハン・ソロファースト・オーダーの脱走兵フィンゴミ漁りレイアストロメク・ドロイドBB-8を連れて城にやってきたとき、ME-8D9は城内の酒場に居合わせた。それからしばらくして、ファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地ホズニアン星系破壊する事件が起きた。ME-8D9はソロをはじめとする客たちと一緒に城の外に出て、空を横切るダーク・エネルギーのビームを目撃した。またその直後、BB-8が持つルーク・スカイウォーカー地図を探し求めていたファースト・オーダー軍がマズの城を襲撃した。ME-8D9が長年暮らした城は、この戦いで破壊されてしまった。[9]

特徴[]

ME-8D9は女性プログラムのプロトコル・ドロイドであり、製造企業は知られていなかった。[1] 体高は1.72メートル[2]、黄色いマルチスペクトル・フォトレセプターを備え、ボディは高級ブロンジウム仕上げを施されていたが[3]、その外骨格はまるで焼け焦げたような外見になっていた。ME-8D9の腕や足、頭部には突起がついていた。彼女は銀河ベーシック標準語と機械言語の両方を話すことができた。エミーは両手にそれぞれ5本の指を備え、先端部には細い金色のフィラメントが装着されており、マズ・カナタの城の厄介な客を感電死させることができた。[5] 骨盤部にはサーボモーターが内蔵され、胸部のデータ保管中枢はシールドで守られていた。[3] ME-8D9はかつて暗殺者だったこともあったが、年齢を重ねて穏やかになり、やがてマズの城の通訳や保安士官としての役割に落ち着いた。[4]

制作の舞台裏[]

ME-8D9は2015年公開のシークエル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』で初登場を果たした。[9] 女優のステファニー・シルヴァがこのドロイドを演じた。[10] シルヴァは“クリーチャー&ドロイド・パフォーマー”としてエンドロールにクレジットされている。[9] なおシルヴァは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ではシルヴァニー・フェストを、『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』ではカジノエイリアン[10]、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ではシルヴァス・ファイを演じている。[11]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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