ジェダイ将軍(Jedi General)は共和国グランド・アーミーで使われていた高位の階級であり、ジェダイ・オーダーのメンバーが冠した称号である。この称号は22 BBYにジオノーシスの戦いが勃発した時点ではまだ存在しなかったが、クローン戦争が始まって間もないうちに使われ始め、ジェダイ・ナイトやジェダイ・マスター、ジェダイ最高評議会の評議員たちに与えられた。ジェダイは共和国軍の将軍として銀河共和国のクローン・トルーパー部隊を指揮し、クローン戦争で独立星系連合と戦った。
戦争最後の年である19 BBYの時点で、ジェダイの将軍たちは銀河系各地の戦場に散らばっていた。そんな中、シーヴ・パルパティーン最高議長はクローン軍団にジェダイの抹殺を命じる緊急指令“オーダー66”を発令し、戦いの幕引きを図った。クローン・トルーパーたちは脳内に埋め込まれたバイオチップの影響で、戦友であるジェダイの上官をためらうこと無く殺害した。多くのジェダイは部下の奇襲で倒れたが、オビ=ワン・ケノービやグランド・マスター・ヨーダといった少数のジェダイ将軍は攻撃を生き延び、身を隠した。
シスの暗黒卿ダース・シディアスという裏の顔を持つパルパティーンは、グランド・アーミーのジェダイ将軍の大部分を粛清した後、共和国を解体して銀河帝国を設立し、その初代皇帝となった。またジェダイ将軍のひとりであったアナキン・スカイウォーカーはフォースのダークサイドへ転向し、皇帝パルパティーンに仕えるシス卿ダース・ヴェイダーとなった。
権限[]
- 「ケノービ将軍がグリーヴァス将軍と交戦中。我々も攻撃を開始しました」
「ご苦労、コマンダー」 - ―クローン・コマンダー・コーディとメイス・ウィンドゥ[出典]
クローン戦争において、ジェダイ・オーダーのメンバーは共和国グランド・アーミーの部隊を指揮する権限を持つ将軍の地位を与えられた。ジェダイ将軍はクローン・トルーパーによって構成される大隊の指揮官を務めた。[3] ジェダイは将軍として自ら戦場に立って兵士を導いたり、軍艦を指揮したり、銀河共和国の最高議長とともに戦略を調整するなど、さまざまな戦時下の職務を担った。[4] ジェダイ・オーダーの統治機構である[5] ジェダイ最高評議会の評議員たちもまた、軍事的な指導者としてコルサントのジェダイ・テンプルから残りのジェダイに指示を出した。しかし評議員も自ら戦場に出向くことがあり、実際にジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥはライロスを解放するために自ら戦闘員として戦いに参加した。[6]
賞金稼ぎジャンゴ・フェットの遺伝子をもとに作られたクローン・トルーパーたちは共和国とジェダイに忠実で、ジェダイの上官と肩を並べて戦った。[7] クローンはジェダイの命令に完全に服従したが、稀に命令違反も発生した。そうした場合、ジェダイ将軍は問題のあるトルーパーを逮捕し、軍法会議にかける権限を持っていた。またトルーパーが反逆罪を犯した場合、ジェダイ将軍は即座に反逆者の処刑を命じることができた。反逆罪を犯したトルーパーの処刑は、銃殺部隊か将軍自身によって執行された。[8] またナイトの階級に達していないパダワンは、戦場ではコマンダーとしてトルーパーの指揮を執り、ジェダイ将軍を補佐した。[4]
歴史[]
クローン戦争の初戦であるジオノーシスの戦いが発生した[1] 22 BBY当時[9]、ジェダイは設立されたばかりの共和国グランド・アーミーにおいて公式な軍事的地位を持っていなかった。しかし高位のジェダイたちはこの戦いで事実上の将軍の役割を自ら果たし、80を超えるクローン・トルーパー連隊の指揮を執った。ジェダイ最高評議会メンバーの熟練したリーダーシップのもと、クローン軍団は空中と地上の両方で独立星系連合の軍隊に対して優位に立った。[3] ジオノーシスの戦いに勝利した後[1]、共和国グランド・アーミーにおけるジェダイ・オーダーの役割は公式なものとなり、クリストフシスの戦いが発生した頃には既に、ジェダイ・ナイトやジェダイ・マスターたちは将軍の階級に就いていた。[4]
クローン戦争中、ジェダイ将軍は忠実なクローン・トルーパーたちを指揮し、銀河系各地の戦場へ出向いた。[7] しかし19 BBYに最高議長シーヴ・パルパティーンによってオーダー66が発令されると、クローン・トルーパーはジェダイの上官に向かって一斉に牙をむいた。[2] 本人たちも知らなかったが、クローン・トルーパーは脳内に行動抑制バイオチップを埋め込まれており、ジェダイ・オーダーの粛清を命じる[10] 軍事プロトコル[11] が発動されれば、疑問を持つこと無くその指令に従うようプログラムされていたのである。[10] これは銀河系の支配権を掌握するためにシスの暗黒卿が仕組んだ陰謀だった。ほとんどのジェダイが銀河各地の戦場で命を落としたが、グランド・マスター・ヨーダやオビ=ワン・ケノービといった一部の将軍は攻撃を生き延びた。その後、シス卿ダース・シディアスという裏の顔を持つパルパティーンは、共和国を銀河帝国へ再編し、その初代皇帝となった。[2]
0 BBY、クローン戦争の終結から20年近く過ぎた後[9]、反乱同盟のプリンセス・レイア・オーガナは惑星タトゥイーンで隠遁生活を送っていたケノービに反乱運動への支援を求めた。ケノービがクローン戦争で義父ベイル・オーガナを助けたことを知っていたレイアは、この元ジェダイ将軍へ向けたホログラムのメッセージをアストロメク・ドロイドのR2-D2に託した。[12] ケノービとヨーダはいずれも反乱同盟を間接的に手助けし、若きジェダイのルーク・スカイウォーカーを訓練した。[12][13] ダークサイドに転向した元ジェダイ将軍[2] アナキン・スカイウォーカーの血を引くルークは、ジェダイの修行を積んで銀河内戦で重要な役割を果たした。[12]
主なジェダイ将軍[]
- デパ・ビラバ[14]
- アイマ=ガン・ダーイ[15]
- キット・フィストー[16]
- アディ・ガリア[17]
- オビ=ワン・ケノービ[12]
- プロ・クーン[18]
- イース・コス[17]
- ポング・クレル[19]
- キ=アディ=ムンディ[20]
- イーヴン・ピール[21]
- オポー・ランシセス[22]
- ボーラ・ロポル[23]
- アイラ・セキュラ[24]
- アナキン・スカイウォーカー[25]
- シャアク・ティ[26]
- サシー・ティン[27]
- ラーン・ティク[28]
- ティプラー[29]
- ティプリー[29]
- ルミナーラ・アンドゥリ[30]
- メイス・ウィンドゥ[4]
- ヨーダ[31]
登場作品[]
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ:銀河系のエイリアン
- スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- スター・ウォーズ ビークルのすべて
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典