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類似した名称の記事はダークセーバー(曖昧さ回避)を参照

「この兵器は爆弾を仕掛ける必要などないかもしれんな。どこもかしこも欠陥だらけで、放っておいても自滅しそうだ」
―ダークセーバーに乗り込んだクリックス・メイディン[出典]

ダークセーバー[2](Darksaber)は、12 ABY犯罪王ダーガ・ザ・ハットが建造したバトルステーションで、超兵器ベサディカジディクのメンバーであるダーガは、惑星を破壊できる超兵器を使い、銀河系全土に影響力を広めようと企んでいた。ダークセーバーの開発の基礎となったのは、ダーガが銀河系首都コルサント帝国情報センターから盗み出した、初代デス・スター・バトルステーションのオリジナル設計図だった。デス・スターをはじめとする数々の超兵器を生み出したエンジニアベヴェル・レメリスクがダークセーバーの設計を担当した。レメリスクはハットの希望通りに設計図を直し、銀河帝国が使った戦闘要塞の部分を図面から取り除いた結果、デュラスチールの円筒に覆われた中央部スーパーレーザー兵器だけが残った。その形がジェダイ・ナイトの伝統的な武器であるライトセーバーと酷似していたため、レメリスクは自らの創造物にダークセーバーという名前を付けた。

ダークセーバー・プロジェクト[3](Darksaber Project)はホス小惑星帯で進められ、ダーガが所有する架空企業、オルコ・スカイマイン・アステロイド・プロセシング社が資金を提供していた。しかしこの超兵器の建造には困難が伴った。格安の業者から購入した資材は質が悪く、ダーガの仲間、サラマーが手に入れたコンピューター・コアは時代遅れの品だった。また、建造の際に労働者として使われた集合意識を持つ種族トーリルには、集中力を切らしやすく、組み立ての際にもミスを犯しがちという欠点があった。彼らのミスを目撃したレメリスクはこのプロジェクトに対する自信を失ったが、ダーガの怒りを買うことを恐れて作業はそのまま進められ、ダークセーバーの建造は最終段階に入った。この時点でダーガの超兵器の存在に気づいていた新共和国は、ハットのヨット追跡して建造現場を突き止めた。ダークセーバーに破壊工作を行うため、クリックス・メイディン将軍率いる3人のコマンド・チームが派遣された。

新共和国のチームは破壊工作に失敗し、ふたりの部隊員は殺され、メイディンはダークセーバーのブリッジへと連行された。彼はそこで、直接ダーガによって射殺された。メイディンが殺されたちょうどその時、ウェッジ・アンティリーズ将軍が率いる新共和国の攻撃部隊が、ダークセーバーを破壊するために到着した。ダークセーバーの機能を完全に信頼していたダーガは、敵の追跡をかわすため小惑星帯に進むよう部下に命じた。一方、まだこの超兵器を動かすべきではないと考えていたレメリスクは、スクーターに乗って逃げ去った。アンティリーズの部隊から攻撃されたため、ダーガは小惑星帯のもっとも危険な場所へと進んだが、ダークセーバーの行く手に巨大なふたつの小惑星が立ちふさがった。ダーガはスーパーレーザーを使って障害物を破壊しようとしたが、兵器は全く機能せず、ダークセーバーは小惑星にぶつかってばらばらになった。その後、レメリスクはアンティリーズの軍隊に捕えられ、裁判にかけられて戦争犯罪者として処刑された。

特徴[]

「何て大きいの。彼らが何をしたか、これでわかったわ。スーパーレーザー砲と関係のない構造を取り除き、全パワーを直接スーパーレーザー砲に注ぎ込んだのね。この兵器はデス・スターより機動力があるし、再充電も簡単で頻繁に発射できるわ」
―かつて帝国の兵器設計者だったキウイ・ズークス[出典]

ダークセーバー・プロジェクトとしても知られたダークセーバーは、ダーガ・ザ・ハットが考え出し、技術者ベヴェル・レメリスクによって設計された巨大なバトルステーションだった。この超兵器は、初代デス・スター・バトルステーション(これもまた、レメリスクが設計した超兵器だった)の要塞構造を取り除いた設計になっていた。ダーガのもとで働くようになった後、レメリスクはハットのニーズに適したものになるよう、デス・スター設計図を修正した。ダーガが求めていた物は惑星を破壊することができる主要スーパーレーザー砲だけだったため、レメリスクは銀河帝国オリジナルのデザインから、不必要な部分(要塞構造、ターボレーザー砲、その他防衛装置、個人用区画、TIEファイターハンガー、ドッキング・ポートなど)を排除した。また、彼はプロジェクトを縮小化し、スーパーレーザー砲を構造の中心に据え、その周囲に必要最低限の装置を取り付けた。そのため、ダークセーバーは基本的に、スーパーレーザー砲を数キロメートルに及ぶデュラスチール製の円筒で包んだ建造物だった。また、円筒の先端部分からスーパーレーザーを発射するため、レメリスクは照準レンズの位置も動かした。これによってレーザーは長い砲身からまっすぐ発射され、きわめて大きなエネルギー転換を行うことで一発の威力が強化され、さらに再充電もより容易になっていた。ダークセーバーが必要としたコンピューター・システムは、オリジナルのデス・スターのわずか1000分の1だった。しかし、ダークセーバーに使われていたコンピューター・コアは時代遅れで、きちんと機能しなかった。

BevelHeadshot

ダークセーバーの設計者、ベヴェル・レメリスク

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歴史[]

開発までの経緯[]

「これほどの兵器があれば、われわれは無敵だ。保護料だろうが税金だろうが、何でも集められる。星系全体を人質に取ることもできる。われわれに立ち向かう者はいなくなりますな」
「わしらは銀河をこの手に治めるのだ!」
―サラマーとダーガ[出典]
Durga

ダーガ・ザ・ハット

ダークセーバーは、ベサディカジディクに属すハットの犯罪王、ダーガ・ベサディ・タイによって考案された。犯罪社会の重要人物だったふたり、ジャバ・デシリジク・ティウレプリンスシゾールんだ後、ダーガは残ったハット氏族をベサディのもとに従え、犯罪シンジケート・ブラック・サンの指導的地位に上り詰めた。自らが手にした権力に酔ったダーガは、伝説的なハットの征服者、コサック・イニジク・アーダーヴの名声をしのぐべく、影響力をさらに拡大しようと考えた。権力を拡大するためのプログラムの一環として、ダーガは惑星全体を人質に取り、敵を滅ぼすことができる超兵器の建造を思いついた。ダーガはボサンスパイ網を使い、初代と第二のデス・スターをはじめ、数々の帝国の超兵器を設計したベヴェル・レメリスクを見つけ出し、自らのプロジェクトに参加させた。

その経歴のどこかで、ダーガは集団脳を持つトーリルという名の種族を見つけ出した。個々のトーリルは、オーバーマインドと呼ばれる集団意識に従って動いた。オーバーマインドは個々のトーリルを銀河系各地へと散らばらせ、それぞれ独自に成長することに興味を持っていた。ダーガはこの目標のための援助をすることをオーバーマインドと約束し、引き換えに何千人というトーリルを確保した。ダーガは彼らをペットとして手なずけ、超兵器建造の労働力として使うつもりだった。また、ダーガは帝国軍のサラマー“将軍”と手を結んだ。サラマーは英雄的な功績を自慢し、プロジェクトに必要なコンピューター・コアを提供すると約束したが、彼の正体は階級の低い技術者に過ぎなかった。また、ダーガはオルコ・スカイマイン・アステロイド・プロセシング社を組織した。これは、ホス小惑星帯の天然資源の開発を表向きの目的とした、偽りの組織だった。この企業の資金はすべて超兵器の建造に充てられ、12 ABY小惑星内で実際の建造が開始された。レメリスクは、小惑星から鉱物を集め、それらを建材に変えるための機械、鉱物資源搾取機を開発した。搾取機は4機造られたが、そのうちのふたつ(アルファベータ)はプログラミング・エラーで互いを搾取目標と思い込み、壊れてしまった。

レメリスクは、超兵器を建造するにあたり、まだ最も必要なものを手に入れていなかった。それは、新共和国銀河系首都惑星コルサントにおいて、もともと帝国情報センターだった施設に保管していた初代デス・スターの設計図だった。亡きジャバ・ザ・ハットは、情報センターの秘密データバンクにアクセスするためのパスワードを知っており、それを惑星タトゥイーン宮殿に保管していた。それを知っていたダーガは、ジャバの住居に赴き、パスワードを回収した。その後、ダーガは設計図を手に入れるために、新共和国のレイア・オーガナ・ソロ元首と交渉を行うという名目で、コルサントを訪れた。ダーガがオーガナ・ソロの注意を引いている間に、彼の手下のトーリルが情報センターのファイルにアクセスし、デス・スターの図面をデータ・シリンダーにコピーした。小惑星帯に戻ったダーガは、それをレメリスクに手渡した。設計図を分析したレメリスクは、ハットの要請に従い、必要な調整を行った。結果として、この超兵器はジェダイ・ナイトが使うライトセーバーに似た円筒型のデザインになった。そのためレメリスクは、この兵器にダークセーバーという名前を付けた。

建造と破壊[]

「わしのダークセーバーは完成した。今までたっぷり待たされたからな。早速、銀河を横切り、保護料を集めてまわるとしよう」
―ダーガ[出典]

ダークセーバーは野心的なプロジェクトではあったが、その実現にはトラブルがつきものだった。トーリルは知的で勤勉な種族だったが、小惑星が近づきすぎたり、密輸業者宇宙船が視界に入ったりすると、ひとりのトーリルがそれに注意を向けることで、全体のトーリルの集中力が鈍るという欠点があった。こうした不注意の結果、彼らは間違った回路や建材をつなげてしまい、作り直しの必要性が生じることがあった。ある時、こうしたミスの結果、ダークセーバーの外側の枠の大きな部分が間違って組み立てられた。誤った梁どうしが溶接され、コンピューター・コア受容器が廃棄排熱装置につなげられた上、スーパーレーザーの固定位置が互いに90度もずれていた。レメリスクはその部分を自ら作り直さなければならず、建造に遅れが出ることになった。しかし、ダーガの怒りを恐れたレメリスクは、遅延を報告しなかった。ダーガはこのプロジェクトを個人的に監督しておらず、代わりにその役目を与えられていたサラマーは、人々を指揮する立場に酔いしれ、建造ミスに気づきもしなかった。

また、ダーガがダークセーバーのデュラスチール船体用に手に入れた金属プレートは、格安の業者から購入したものであり、中にはごく小さな穴がある粗悪品だった。さらに、サラマーが手に入れたコンピューター・コアは時代遅れで、故障していた。当初、レメリスクはこのコンピューターを再調整して機能させる自信があったが、やがて絶えず再プログラムを行って機能を保たなければならないことに気づいた。こうした欠陥を直接目にしていたレメリスクは、ダークセーバーが適切に稼働するかどうか疑問を持ち始めた。しかしプロジェクトはどうにか完成に近づいていた。最終的に、新共和国はダークセーバー建造の噂を聞きつけ、クリックス・メイディン将軍を調査のために送り出した。ダーガが惑星ナル・ハッタでレイア・オーガナと対面している間に、メイディンはハットの個人ヨット追跡装置を仕掛けた。会合を終えたダーガがダークセーバーに戻ると、メイディンとふたりの兵士から成るコマンド・チームはAウイング・スターファイターに乗ってホス小惑星帯に赴いた。

コマンド・チームの一員、コレンは小惑星のひとつと衝突して命を落としてしまったが、メイディンともう一方の部下、トランディアはダークセーバーにたどり着いた。ふたりはサバイバル・スーツに身を包み、緩んでいた金属プレートを引きはがしてダークセーバーの内部に潜入した。超兵器を破壊するため、ふたりはエンジン区画へと進んだ。メイディンは、ダークセーバーに破壊工作を行うことで、新共和国艦隊が駆け付けるまでの間、この超兵器をホス小惑星帯に留めたいと考えていた。彼は爆弾を推進コンピューターに仕掛けようとしたが、警報機を作動させてしまった。新共和国の破壊工作員は数名の警備員から姿を隠したが、トランディアはエンジンを破壊してメイディンが逃げる時間を稼ぐため、自ら姿を現して爆弾を起爆した。しかし彼女の犠牲もむなしく、エンジンを守る隔壁は爆発にびくともしなかった。メイディンは脱出しようとしたが、警備員に捕えられ、ダークセーバーのブリッジにいるダーガのもとへと連れられた。敵に捕らえられた際、メイディンは体に埋め込んだ送信機を起動し、新共和国艦隊に緊急信号を送った。送信を受け取ったウェッジ・アンティリーズ将軍は、旗艦であるネビュロンBフリゲート艦<ヤヴァリス>のブリッジから攻撃部隊を指揮し、メイディンを救出してダークセーバーを破壊するためホス小惑星帯に向かった。

Darksaber

ホス小惑星帯で、ウェッジ・アンティリーズ率いる新共和国軍に攻撃されるダークセーバー

しかしアンティリーズがホス星系に到着するまでの間に、メイディンはダーガによって処刑されてしまっていた。その後、ハットはダークセーバーを稼働する決断をした。レメリスクは兵器のテストがまだ済んでいないと指摘したが、間違いが起こるはずはないと信じているダーガが決心を変えることはなかった。自らが設計した超兵器を信用していないレメリスクは、スーパーレーザーのモニターを見に行くと嘘をつき、小型の点検用スクーターに乗ってダークセーバーから逃げ出した。間もなく、ダークセーバーのセンサーは、小惑星帯の中を近づいてくる新共和国艦隊を捉えた。ダーガはサラマーにダークセーバーを操縦するよう命じ、スーパーレーザー砲の発射準備が整うまでの間、小惑星帯を航行させた。ダーガの命令を無視して処刑されることを恐れたサラマーは、仕方なく無数の小惑星が漂う領域を進んだ。しかし、新共和国の軍隊はすぐにダークセーバーに追いつき、その低質な船体を攻撃し始めた。新共和国の攻撃を避けるため、ダーガは小惑星帯のもっとも岩が多い危険な部分にダークセーバーを進めるよう命じた。ふたつの巨大な小惑星がダークセーバーの行く手に現れると、ダーガはこの障害物をスーパーレーザーで排除するようサラマーに指示した。しかしサラマーがボタンを押してもダークセーバーからレーザーが発射されることはなかった。巨大な超兵器はそのまま小惑星に衝突し、乗組員もろとも宇宙の塵になってしまった。

ダークセーバー・プロジェクトの関係者のうち、唯一の生存者となったレメリスクは、その後アンティリーズの部隊によって捕えられた。それから4年後、彼は裁判で戦争犯罪を裁かれ、処刑された。ダークセーバーの破壊は、スーパーレーザーをベースにした超兵器の時代に終止符を打つ出来事として考えられた。しかし、ユージャン・ヴォング戦争のさなか、密輸業者のブースター・テリックがハットから秘密兵器を購入し、それを自分のインペリアル級スター・デストロイヤーエラント・ヴェンチャー>に取りつけたという噂が流れた。この兵器はスター・デストロイヤーの中心軸に取りつけられ、1光年圏内にあるものなら何でも破壊できる火力を備えていると言われた。兵器に関わったエンジニアたちが「ダークセーバー」という名前を口にしていたという情報も流れたが、テリック自身は、そのような超兵器の存在は知らないと主張した。ダークセーバーに関する情報は、コルサントのジェダイ・アーカイブに保存されていた。25 ABY侵略ユージャン・ヴォングを倒す方法を模索していたジェダイ・ナイトのデシャラコアは、ダークセーバー(および、その他の超兵器)に関する情報にアクセスした。ダーガの死後、ハットの犯罪王ボーガ・ベサディ・ディオリがベサディ氏族の指導者になった。後世のハットたちはダークセーバー・プロジェクトを失敗とみなしており、ベサディ以外の氏族に属すハットは、ダーガの超兵器に言及することで、ベサディ氏族を侮辱した。

司令官と乗組員[]

「ああ、すまん。ボタンを間違えた」
―警備主任を処刑するはずが、誤って別の乗組員を処刑してしまった際のダーガの発言[出典]

ダークセーバーは使用人を従えた100人のハットを収容できるように設計されていたが、この超兵器の歴史上、実際に乗組員が許容量に達することはなかった。破壊される直前、ダークセーバーに乗り込んでいたのは最小限の乗組員と、ガモーリアンウィークウェイニクトアクアリッシュから成る警備兵、そして集団意識オーバーマインドに従って行動するトーリルの労働者たちだった。彼ら以外の乗組員は、技術者であるレメリスク、サラマー、そしてダーガの3人だけだった。このバトルステーションのセンサー主任はデヴァロニアンの男性が務めていた。また、警備の主任はトワイレックの男性が担当していた。クリックス・メイディン率いる新共和国のコマンド・チームが潜入した際、ダーガは警備主任を処刑しようとしたが、間違えてウィークウェイの航宙士を殺害してしまった。

サラマー“将軍”[]

「この男が将軍だと?この道化師が?とんでもないでたらめだ」
―ダーガに対し、クリックス・メイディン[出典]
Blue Glass Arrow 詳細はサラマーを参照

サラマーは人間の男性で、銀河帝国の低階級の技術者だった。彼は仕事をうまくこなせず、職場をたらいまわしにされていた。採鉱ステーションメンディカットに配属された際、サラマーはコンピューターのプログラミングを誤ってしまった。彼のミスが原因で、メンディカットは近くの恒星に突っ込んで破壊されてしまった。この事故を生き延びたサラマーは、ダーガのもとで働くようになった。サラマーは自分が将軍だと嘘をついてダーガに仕え、「メンディカットの大虐殺」といった偽りの経歴を自慢した。ダーガはサラマーの言うことを疑わず、情報ネットワークを使ってこの男のキャリアを確認しようともしなかった。ダーガはサラマーのことを特に良い司令官だとは思っていなかったが、彼にダークセーバー建造を監督させた。サラマーは新しく手に入れた権力を楽しみ、労働者やレメリスクに対して偉そうに振る舞った。新共和国のクリックス・メイディン(彼は反乱同盟へと離反する前、帝国に所属していた)は、ダーガに捕えられた際、すぐにサラマーの存在に気付いた。新共和国の将軍によって正体を暴かれてしまったサラマーは、死んだウィークウェイのパイロットに代わり操縦席に座るよう、ダーガから命じられた。処刑機能を備えた椅子に座りながら、サラマーは処女航海を迎えたダークセーバーを操縦する。ダークセーバーが小惑星に激突する直前、彼はスーパーレーザーの発射ボタンを押したが何も起こらなかった。

ダーガ・ザ・ハット[]

「ダーガ卿……まず全補助システムの試運転をしたうえで――」
「うるさい、主任技師。おまえの仕事はほとんど終わった。これ以上愚にもつかぬことを口走って無能ぶりを固執するな。わしのトーリルは、きみ自身の設計書に従って、これを造ったのだ。間違いが起こるはずがない」
―ベヴェル・レメリスクとダーガ[出典]
Blue Glass Arrow 詳細はダーガ・ベサディ・タイを参照
Madine death

ダークセーバー内でメイディンを射殺するダーガ

ダーガ・ベサディ・タイは、犯罪王アラク・ベサディ・アオラの息子。他のハットたちは、ダーガが生まれ持った右のあざを嘲笑したが、彼はそれに耐え、誕生後の1世紀をナル・ハッタで過ごした。やがてアラクが死ぬと、ダーガはベサディ・カジディクの指導者になった。その後、ダーガはブラック・サンに加わり、プリンス・シゾールのヴィゴのひとりになった。ジャバ・ザ・ハットやシゾールが死ぬと、ダーガは長年にわたって権力の座を保持することになったが、彼はさらに大きな影響力を追い求めた。彼はダークセーバーを銀河を支配する手段とみなしており、この兵器の明らかな欠陥にも気づかず、明るい見通しに酔いしれていた。ダーガは自分に仕える部下たちを全く重視せず、時にはためらうことなく処刑した。また、メイディンが捕えられた際、ダーガはブラスターを使って自らこの新共和国の将軍を射殺した。しかしその後まもなく、彼もダークセーバーの事故で死亡した。

ベヴェル・レメリスク[]

「銀河の平和を脅かした罪で死刑を宣告されるに決まってる。証拠は充分あるからな」
「そうか。処刑するなら、今回は頼むからちゃんと殺してくれ」
―ウェッジ・アンティリーズと、捕えられたベヴェル・レメリスク[出典]
Blue Glass Arrow 詳細はベヴェル・レメリスクを参照

尊敬を集める優秀なエンジニアだったベヴェル・レメリスクは、ふたつのデス・スターを代表とする、帝国の複数の超兵器の設計に携わった。レメリスクによる設計に欠陥があったことが原因で、初代デス・スターはヤヴィンの戦いで反乱軍に破壊されてしまい、彼は皇帝パルパティーンに呼び出された。レメリスクの失態が気に入らないパルパティーンは、一度はこの技術者を処刑したが、その魂をクローンの肉体に移動させることで復活させた。レメリスクはその後も皇帝のために働いたが、過ちを犯すたびに殺され、同じ方法でまた生き返ることになった。皇帝の死後、ダークセーバー・プロジェクトに関わることになった際、当初は期待を持っていたレメリスクだったが、建造が進むにつれて自信を失っていき、最終的に兵器が適切に稼働するかどうかすら疑うようになっていた。ダーガがダークセーバーを動かすよう命じた際、恐怖を感じたレメリスクは逃げ出し、その後アンティリーズの部隊によって捕えられた。何度も死の体験をしたレメリスクは、新共和国に対し、今度こそ間違いなく死なせて欲しいという願望を口にした。

制作の舞台裏[]

登場作品[]

非正史作品[]

  • SWAJsmall "Fragments from the Mind's Eye"―Star Wars Adventure Journal 11 (言及のみ)

参考資料[]

脚注[]

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