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正史(せいし)、カノン(Canon)は、フィクション作品のうち、世界観を構成する正統な作品として認められているもの、あるいはその世界観を指す用語である。スター・ウォーズにおける正史については、スター・ウォーズ インサイダー誌第1号でルーカスフィルムによって以下のように定義されている:

「ゴスペル、あるいは正史には、脚本や映画、ラジオ、ドラマ、小説等が含まれる。ジョージ・ルーカスのオリジナル・ストーリーを広げたものや、他の作家によって書かれた作品などがある。我々はその全てを読んできたが、大半の作品は全体的なコンティニュイティを考慮して書かれている。発表された作品を全て並べると、まるで充実した神話のように、広大な歴史(そこには多くの分岐やバリエーションも含まれている)が形作られるのだ」[1]

正史と“コンティニュイティ”(物語世界が持つ一貫性)を理解するためには、スター・ウォーズ・サーガ全体を、様々な作家によって描き出された「過去の事件」の「記録」として捉える必要がある。特定の作品(例えば映画)が他の作品よりも重要視されることもあるが、全ての作品は総体的な「歴史」の構成要素である。

スター・ウォーズの公式なスピンオフ作品は「拡張世界」と呼ばれ、様々なメディアを通してスター・ウォーズ・サーガの歴史を形作ってきた。拡張世界では『エピソード1/ファントム・メナス』の遥か昔や、『エピソード6/ジェダイの帰還』以降の歴史も描かれた。しかし、『エピソード6』以降を描く新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の制作が決定したことで、ふたつの世界観に矛盾が生じることになった。そのため、ルーカスフィルムは『フォースの覚醒』と整合性を持つ新しい作品群を「正史」と呼び、従来の拡張世界作品は「スター・ウォーズ レジェンズ」という枠組みに位置付けられることになった。

2014年の設定改変

2014年4月25日StarWars.comは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続く3部作が既存のスピンオフ作品(拡張世界)を踏襲しない新ストーリーになることを発表した。また、ルーカスブックスのシニアエディターであるジェニファー・ヘッドルは、拡張世界はもはや正史とは見なされないとコメントした。これに伴い、拡張世界の物語は「レジェンズ」と呼ばれる新しい枠組みに属すようになった。

過去の作品のうち、2014年4月25日以降も正史とみなされるのは、スター・ウォーズ映画6部作(オリジナル・トリロジープリクエル・トリロジー)とスター・ウォーズ クローン・ウォーズ 劇場版及びテレビ・シリーズだけである。一方で、4月25日以降に発売された大半の作品(例えばアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』や『新たなる夜明け』に続く小説作品)は、新しい正史設定に属している。新たに創設されたルーカスフィルム ストーリー・グループが、正史設定に矛盾が生じないよう、全体的な一貫性の監修を行っている。レジェンズ作品で生み出されたキャラクターが、必要に応じて正史作品に登場することもある。

脚注

  1. 原文:Gospel,' or canon as we refer to it, includes the screenplays, the films, the radio dramas and the novelizations. These works spin out of George Lucas' original stories, the rest are written by other writers. However, between us, we've read everything, and much of it is taken into account in the overall continuity. The entire catalog of published works comprises a vast history—with many off-shoots, variations and tangents—like any other well-developed mythology.

関連項目

外部リンク

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