Fandom

Wookieepedia

戸田奈津子

9,732このwikiの
ページ数
新しいページをつくる
トーク0 シェアする

戸田 奈津子(とだ なつこ、1936年7月3日 - )は、映画字幕翻訳者である。東京都出身。お茶の水女子大学附属高等学校を経て津田塾大学英文科卒業。映画翻訳家協会元会長。第一回淀川長治賞受賞。

字幕翻訳家清水俊二に師事。映画会社のアルバイトをしていたところ、宣伝部長をしていた水野晴郎から要請され、数々の海外映画人の通訳を担当。1979年『地獄の黙示録』の字幕を担当。以降、『タイタニック』、『スター・ウォーズ(新3部作)』などの映画字幕を担当。著名な字幕翻訳者のひとりとなる。字幕翻訳家としてのデビュー作は『野性の少年』(1970年)。毎年、トム・クルーズからお歳暮をもらっている。

経歴

1936年、福岡県に生まれる(出身地は東京都)。小学校高学年で終戦を迎え、中学、高校、大学時代を通じて映画に親しむ。 1958年、津田塾大学英文学科を卒業し、生命保険会社の秘書の仕事につくが、約1年半で退社。

映画字幕については字幕翻訳家清水俊二に師事。清水の紹介で日本ユナイト映画のアルバイトとして採用され翻訳などの雑用をしていたところ、同社の宣伝部長をしていた水野晴郎から海外映画人の通訳を要請され、数々の俳優、監督の通訳を担当。

1970年、清水のアドバイスのもと『野性の少年』で初めて字幕翻訳を任される。ほぼ同時期に字幕翻訳した『小さな約束』は1973年に公開された。それ以降の数年間、年に2,3本のペースで字幕翻訳の仕事をするほかは、翻訳や通訳のアルバイトを続ける。その中で、フランシス・フォード・コッポラの来日時の通訳を務め、『地獄の黙示録』で音楽を担当する予定だった冨田勲の通訳として現地ロケにも同行する。

1979年に本編が完成した時、彼女に字幕をやらせてはどうかとの監督の推薦で字幕を担当。この仕事で字幕翻訳家と広く認められ、年間50本、1週間に1本のペースで字幕翻訳を手がけるようになる。

1992年、第一回淀川長治賞受賞。1995年、ゴールデングローリー賞受賞

戸田字幕の特徴

大胆な意訳

戸田奈津子の字幕翻訳の特徴は、スピーディなストーリー運びを損なわない大胆な「意訳」にある。著書の翻訳とは異なり、映画字幕の翻訳には時間と文章量の厳しい制約が課せられる。戸田の字幕翻訳が多用されるのは、過酷な制約の中で一定水準以上の翻訳を締め切り時間内に纏め上げる手腕を評価されてのことである。

独特の台詞回し

また戸田による字幕翻訳には、語尾の訳し方に特徴的な言い回しが見られる。例をあげれば、

  • 「~を?」
  • 「~せにゃ」
  • 「~かもだ(ぜ)」
  • 「~かもけど」(~かもしれないけど の意)
  • 「~など!」
  • 「~なので?」
  • 「~と?」
  • 「~で?」

など。

戸田字幕に対する批判

一方、こうした意訳が、ときに「セリフの意味が通らない」、「話の筋が捻じ曲げられた」「誤訳である」などと批判の対象ともなっている。これは元の作品(原作小説つき作品ならば原作小説も)自体にファンが多い場合に顕著である。とくに膨大な原作ファンを抱え、あまつさえ原作者が言語学者でもある(いわば言語自体にこだわりぬかれた作品である)『ロード・オブ・ザ・リング』の字幕については批判が大きかった。また、『オペラ座の怪人』『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』等では、意訳が不適切であると批判された。また、『スター・ウォーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』などに登場した「作品中でその意味は説明されていないが、世界観を広げるために入れられている言葉」が、ことごとく意訳され、あるいはカットされていることにも批判がある。

スター・ウォーズにおける不適切な字幕の例

  • 野蛮な手段だ→掃除が大変だ
  • ドロイディカ→ドロイドカス

戸田自身に対する批判

翻訳・通訳業界の分業・専門分化が進行した現在では珍しく、彼女は海外の映画関係者の通訳を記者会見場で行う事があるが(仕事として通訳を行う翻訳家は現在では希である)、十分に通訳をしきれていないという意見もあり、この点についてはマスコミでも何度か話題として取り上げられてもいる。

著書

  • 『男と女のスリリング - 字幕スーパーで英会話レッスン』集英社 ISBN 4087801292 1994年
  • 『字幕の中に人生』白水社 ISBN 4560073368 1997年
  • 『男と女のスリリング - 映画で覚える恋愛英会話』集英社 ISBN 4087470202 1999年
  • 『スターと私の映会話!』集英社 ISBN 4087476103 2003年
  • 清水 俊二 (著), 戸田 奈津子・上野 たま子 (編集) 『映画字幕は翻訳ではない』早川書房 ISBN 4152035226 1992年

外部リンク

Smallwikipedialogo.png このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事は戸田奈津子にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。

広告ブロッカーが検出されました。


広告収入で運営されている無料サイトWikiaでは、このたび広告ブロッカーをご利用の方向けの変更が加わりました。

広告ブロッカーが改変されている場合、Wikiaにアクセスしていただくことができなくなっています。カスタム広告ブロッカーを解除してご利用ください。

Fandomでも見てみる

おまかせWiki