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「これから厳重警戒区域に入るわ」
サラ・ゼンド[出典]

帝国軍ハイパースペース監視網[1](Imperial Hyperspace Security Net)は、ディープ・コアへのハイパースペース航行を管理するために銀河帝国が使用した、何重にも重なるハイパースペース航行遮断用のテクノロジー。反乱軍が帝国の輸送船団惑星に対して行ったヒット=アンド=ラン攻撃に対応するため、ディープ・コア各地の共用ハイパースペース・ルートに監視網が敷かれた。この監視網は、敵の艦隊の接近を早い段階で帝国の拠点に警告した。ハイパースペースを通過してやってくるスターシップを発見するために、監視網では十字方向の放射線を発する非量産型ハイパーウェーブ送信機を使用していた。スターシップが発見された場合、重力井戸発生装置が起動され、対象のスターシップをハイパースペースから引き出して、逃走を妨害した。捕捉された宇宙船は、適切な登録コードを地元の惑星治安部隊に提示するか、さもなければ帝国軍の宇宙船に包囲されて攻撃を受けることになった。皇帝パルパティーンが復活した10 ABY当時、皇帝の要塞惑星だったビィスでも、ほかの多くの帝国の惑星と同様に、ハイパースペース監視網が使われていた。137 ABY暗黒卿ダース・クレイト帝国の実権を握った後、監視網はコア・ワールドを含む範囲に拡大され、各地の宇宙ステーションを利用して共用のハイパースペース・ルートのハイパースペース交通を監視した。

特徴

ByssSecurity

ハイパーウェーブ送信機がハイパースペース航行中の宇宙船を見つけ出した

帝国軍ハイパースペース監視網は、重力井戸発生装置と非大量生産型ホロネット送信機から成る警戒システムで、ディープ・コアへとやってくるスターシップを見つけ出し、早期に警告するシステムとして銀河帝国が活用していた。この監視網はいくつかの改良装置やスターシップとともに機能し、ディープ・コアにある帝国の星系に、ハイパースペースを航行して接近してくる宇宙船の存在を、早い段階で報告した。調整配置されたSスレッドによって互いに接続された非大量生産型送信機(これは、もともと特定の周波数を使うホロネットのコミュニケーション用に開発された装置だった)が、このシステムを可能にさせていた。送信機は十字方向の放射線を発し、宇宙船が航行した際に生じるハイパースペースの乱れを感知した。送信機はこうした乱れを宇宙的にわずかな誤差で感知し、やってくる宇宙船をハイパースペースから引き出すよう、重力井戸発生装置に信号を送った。

監視網のバックボーンとして用いられていた重力井戸発生装置は、人工のマス・シャドウをつくり出し、宇宙船をリアルスペースに引き寄せて逃げ出せなくした。また、時には重力井戸の代わりに重力機雷インターディクター・クルーザーが使われたり、あるいはこれらが重力井戸発生装置と併用されたりすることもあった。ハイパースペースから引き出された宇宙船は、適切な許可証を帝国税関の官僚に提示するか、さもなければ帝国軍スター・デストロイヤーや支援機に包囲され、砲撃を受ける羽目になった。監視網の通過を望む宇宙船は、宇宙船舶局に登録し、帝国保安認可書帝国情報部クリアランスを手にしている必要があった。

帝国軍ハイパースペース監視網のテクノロジーは非常に大規模で、高価だった。監視網は星系の周囲に敷くことができたが、実際は一般用のハイパースペース突入レーンのほぼ全体を監視していた。しかしこの保安ネットワークには潜在的な抜け穴が多くあり、実験的なルートを使われ、破られる可能性もあった。複数の送信機にはハイパードライブナビゲーション・コンピューターが取り付けられ、別の場所へとランダムにジャンプすることで、より多くの領域の監視を行った。これらの送信機のジャンプ・パターンを知らなければ、宇宙船がディープ・コア特別警戒区に侵入することは難しかった。パトロール船や小惑星機雷反物質粒子、プローブ・ドロイドなどが、監視網のシステムを強化していた。137 ABY、監視網の範囲はコア・ワールドの領域にまで広がっていた。重力機雷と帝国宇宙軍小艦隊に加え、更新された監視網では、共用のハイパースペース・ルート沿いに宇宙ステーションを配置し、ディープ・コアやコア・ワールドを出入りする宇宙船に対してランダムな点検を行っていた。

歴史

帝国軍ハイパースペース監視網は、反乱同盟の宇宙船が帝国の惑星船団に対して行った奇襲攻撃に対処すべく、設置された。ジャン・ドドンナ将軍ギアル・アクバー提督といった同盟軍の戦術家たちは、ハイパードライブを慎重に使って帝国の宇宙船にヒット=アンド=ランの奇襲攻撃を展開し、帝国は非武装の輸送船の派遣を中止せざるを得なくなった。同盟軍艦隊の総力がハイパースペースから出現した場合、帝国の惑星の防衛網がオンラインになる前に、戦略的重要地が破壊されてしまう可能性があった。こうした理由から、敵艦隊の接近を早い段階で帝国の惑星に警告するために、ディープ・コアの各地に監視網が設置されたのである。

人工的に重力井戸をつくり出すテクノロジーは、帝国の科学者たちがセドリ星系で偶然発見し、開発に至ることになった。人工重力井戸の創造が可能であることを発見した科学者は、この星系での任務を反乱軍のエージェントによってくじかれたものの、非常に多くを学んで帰った。数かに及ぶ研究の後、彼らは独自に人工重力を発生させる方法を学んだのだった。間もなく、建造されたばかりの帝国の新型インターディクター・クルーザーに重力井戸発生装置が取り付けられ、やがてはハイパースペース監視網にも採用された。このテクノロジーの導入によって、反乱軍は帝国の惑星や船団を攻撃することに慎重になった。監視網は、要塞惑星ビィスのようなディープ・コアの帝国の星々に設置された。

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ビィス保安局の迅速な対応により、プラネタリー・シールドと衝突する<スレーヴII>

しかし、ハイパースペース監視網には弱点もあった。銀河帝国が形成された後、トレード・フェデレーションが惑星ヴァルプターの支配権を失った際、帝国の反エイリアン感情が原因で、この惑星への食料品の輸送が停止した。ディープ・コア特別警戒区の設立後、銀河系外部から切り離されたヴァルプターは、ハイパースペース監視網を回避することができた反乱軍や犯罪者の温床になった。銀河皇帝パルパティーンは、ディープ・コアの航行の難しさを利用し、この領域を秘密のベールで包み隠したいと考えていたが、供給品や兵員を領域内に運ぶ必要性もあった。帝国に雇われたディープ・コア・ホーラー貨物船船長たちがこの役目を担い、帝国外部の数少ない業者たちに監視網を通過する許可証が与えられた。

そうしたディープ・コアの運送業者のひとりに、貨物船<スターライト・イントルーダー>の船長で、密輸業者サラ・ゼンドがいた。彼女は監視網を通過し、ビィスに物資を運ぶ認可を受けていた。10 ABYにパルパティーンが復活した後、ゼンドは昔の恋人であるハン・ソロと、その妻レイア・オーガナ・ソロをビィスへと密航させようとした。彼らの目的は、レイア・オーガナの双子の兄、ルーク・スカイウォーカーを救出することだった。ビィスへ向かう途中、<イントルーダー>はソロの首に懸かった賞金を狙うバウンティ・ハンターボバ・フェットによって追跡された。監視網で<イントルーダー>を捕捉したビィス保安局は、ハイパースペースを抜け出したこの宇宙船に、ビィスのプラネタリー・シールドを安全に通過する許可を出した。<イントルーダー>の後を追ってくるフェットの存在に気付いたビィス保安局は、フェットが許可証を提示しなかったため、プラネタリー・シールドを即座に閉鎖した。そのため、フェットの宇宙船<スレーヴII>はシールドと衝突して破損した。

137 ABY当時、監視網はコア・ワールドの領域にまで拡大していた。ワン・シス暗黒卿ダース・クレイトによって支配された帝国は、監視網にハイパースペース・ルート沿いに配置された宇宙ステーションを加え、スターシップにランダムな点検を実施し、保護された惑星に対する攻撃を妨げた。

制作の舞台裏

帝国軍ハイパースペース監視網は、コミック・ブック『Dark Empire』に収録されたトム・ヴィーチのエンドノートで初めて言及された。邦訳された『ダーク・エンパイアI』のエンドノート(ダーク・エンパイア・シークレット・ファイルと題されている)では、高次空間警戒網の表記が使われている。

スター・ウォーズ・エンサイクロペディア』には帝国軍ハイパースペース監視網の項目がある。しかし、ビィスの項目ではインペリアル・ハイパースペース・セキュリティー・ネットの表記が使われている。

登場作品

参考資料

脚注

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