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「おまえたちは帝国保安局の捕虜となった。人数も武力も勝ちめはなく、逃げることも、救助されることもかなわない。抵抗すれば力でおさえつける。はっきり言おう。おまえたちに望みはない。おまえたちはテロリストだ。反乱分子で、帝国に敵対するすべての者に定められた運命をたどるのだ。尋問を受ける。口を割る。そして処刑される」
アレシア・ベック中佐[出典]

帝国保安局(Imperial Security Bureau)、略称ISB、別名帝国保安室(Imperial Security Office)、帝国シークレット・サービス(Imperial Secret Service)は銀河帝国の大規模な情報収集機関、法執行機関、忠誠監視機構。COMPNORことニュー・オーダー保護委員会を構成する五大部門のひとつであり、帝国時代の初期に皇帝シーヴ・パルパティーンによって設立された。保安局はもともと、政治情勢を監視してニュー・オーダーを遵守するための組織として始まったが、瞬く間に帝国の主要捜査機関へ変貌した。保安局の任務は帝国国内の保安と一体性を保つことであり、それぞれ専門の異なる6つの部署を有していた。COMPNOR所属の保安局とは別に、帝国には軍属帝国情報部があり、両者はライバル関係にあった。保安局は惑星コルサントISB本部を拠点とし、ISB最高司令部によって率いられた。またヴェリティ地区には局員を育成するためのISBアカデミーがあった。

コルサントの本部に勤務するISB監査官は、割り当てられた担当宙域に関する情報収集および保安活動を監督し、必要に応じて反乱運動への対策を講じた。監査官のオフィスにはスタッフとしてISB随行員が配属された。各領域に実際に出向いて反乱の火種を特定する任務は、エージェントと呼ばれるISB局員たちに任されていた。高い階級のエージェントはストームトルーパーの指揮や軍艦および軍用車両の徴発、帝国軍将校の配置換えなど、さまざまな特権が与えられていた。エージェントは大半の時間を任地で過ごし、コルサントに戻るのは任務と任務のあいだの短い期間だけだった。また保安局には、忠誠心の監視を専門とする忠誠士官と呼ばれる役職があった。忠誠士官は軽微な背信行為から明白な裏切りまで、帝国に対するあらゆる反逆行為を見つけ出すため訓練を積んでいた。

5 BBYに惑星アルダーニで発生した強奪事件以降、保安局とISB監査官の権限は大幅に拡大し、帝国地上軍および宇宙軍の情報や資産を自由に利用できるようになった。ウルフ・ユラーレン大佐は保安局の指導者のひとりであり、ナイトスワン戦役ロザル宙域における反乱でスローン大提督に力を貸した。アレクザンダー・カラス初期反乱運動で活躍した優秀なエージェントだったが、最終的に反乱同盟へ離反した。0 BBY、帝国がヤヴィンの戦いで大きな損失を被った後、保安局の活動は以前にも増して活発になった。しかし4 ABYに発生したエンドアの戦いの後、保安局は新共和国の攻撃で解散状態となった。しかし一部のISB士官はモラックジャクーといった地方の帝国軍残存勢力のもとで活動を続けた。

組織[]

概要[]

「帝国保安局は任務達成まで休みません」
―ハルス・アイソン[出典]
Isbelevator

帝国保安局局員

帝国保安局、略称ISBは銀河帝国の大規模な情報収集機関、法執行機関、そして忠誠監視機構である。[8] 彼らは帝国設立後の秩序を守るために発足した秘密組織であり、影に隠れて活動を行った。[9] 保安局は帝国最大の官僚機構であるニュー・オーダー保護委員会(COMPNOR)の傘下に属した。保安局はSAグループ進捗結社改善結社コンプフォースと並ぶCOMPNORの五大部門のひとつであり、他の部門と同じく機密組織“選抜委員会”の監督下にあった。保安局はもともと政治情勢を監視してニュー・オーダーを遵守させることを目的とした組織として始まったが、瞬く間に帝国の主要捜査機関へと変貌を遂げた。[8]

銀河皇帝シーヴ・パルパティーンは帝国に対して扇動的な傾向を持つあらゆる個人と組織を特定するために帝国保安局を設立した。この組織の活動目的は帝国国内の一体性と安全を守ることであり、民間の団体だけでなく、帝国の官僚機構や軍隊に所属するあらゆる人物を調査できる幅広い権限を与えられていた。また彼らは必要に応じて帝国の資産を徴用し、反逆罪を犯したものに罰を与えるなど、多大な裁量権を有していた。[8] 秘密警察として始まった保安局の活動は、やがてニュー・オーダーの敵を根絶やしにするための戦いへと発展した。[3] COMPNOR傘下の帝国保安局は反乱や反逆罪を扱う諜報機関であり、軍事的な諜報活動は軍属の帝国情報部に委ねられた。[10] 同じ帝国の情報組織でありながら、帝国保安局は軍属の情報部とはライバル関係にあり、情報の共有を渋ることがあった。[2]

司令部[]

「愛する帝国のたったひとつの危険はね、艦長。外にあるのではない。内側にあるのだよ」
ハイラム・ザテア艦長に対し、エージェント・カラス[出典]

帝国保安局の指導者は長官の肩書を冠し、ハルス・アイソン副長官ウルフ・ユラーレン大佐といった指導部がその下にいた。保安局は皇帝パルパティーンと密に連携を取り、帝国時代初期はアイソンとユラーレンが保安局の代表として統合本部の会議に出席していた。[2] また保安局にはISB最高司令部と呼ばれる統治機構があり、その権威は帝国軍将校から恐れられていた。[4]

部署[]

「君は執行部出身だったな?」
「はい、そうです」
リオ・パータガス少佐デドラ・ミーロ中尉[出典]
ISB badge

ISBのバッジ

帝国保安局は以下の6つの部署で構成された。[3]

  • 執行部:現場のエージェントを補佐し、必要に応じて支援を提供。[3]
  • 尋問部:容疑者を尋問して情報を引き出す。その成功率は95パーセントとされていた。[3]
  • 再教育部:容疑者を洗脳して帝国に仕えさせる。[3]
  • 国内情勢部:帝国内部の裏切り者を捜索する。[3]
  • 捜査部:反乱活動を食い止めるために情報を収集する。[3]
  • 調査部:潜在的な脅威に関するデータを分析する。[3]

保安局の局員は複数の部署を兼任することもあった。[3] 上記のほかに、銀河内戦中に“秘密の目作戦”が展開された頃には、保安局に特殊作戦部と呼ばれる部署が存在した。[11] また初代デス・スターの建設計画を担った帝国軍先進兵器研究部門は帝国情報部に属す組織であるが、こと機密保持の観点においては、姉妹機関である帝国保安局の監視下に置かれていた。[5]

局員[]

訓練と活動[]

「保安など幻想だ。保安を求めるなら宇宙軍を呼べ。トルーパーの連隊を出動させろ。我々は言わば医療の提供者だ。病を治療して症状を特定し、病原菌を見つけ、その出所が内部か外部かを突き止める。疾患の特定が遅れれば治療はより難しくなる」
リオ・パータガス少佐[出典]
ISBSlicer-SWZ

ISBのスライサー

未来の帝国保安局局員は帝国アカデミー機構から選抜され、惑星コルサントヴェリティ地区にあるISBアカデミーおよびオフィス施設で訓練を積んだ。[7] 訓練生は入学前に広範囲に及ぶ身体的および保安上の審査にかけられ、帝国のニュー・オーダーに対して最高レベルの献身を示した者だけが入学を許された。[8] 局員は訓練の過程で種族差別的なプロパガンダを教わり、『ISB忠誠心マニュアル』を叩き込まれた。[7] 彼らはどれだけ過酷な状況下でも帝国に忠実でいられるよう、ISBアカデミーでも強烈な洗脳と、より厳しいメンタル・テストにさらされた。[8] また保安局のメンバーはISB行動規範と呼ばれる局内ルールを順守することを求められた。[12]

保安局の上級メンバーはストームトルーパー部隊を指揮する権限を持ち、民間や軍事当局の指令を無視することが許され、反逆罪の疑いのある帝国軍将校の配置換え、スター・デストロイヤーを含む帝国軍兵器の徴発が可能だった。保安局のエージェントの中には特殊なヘルメットを身に着ける者がいた。この装備は彼らの地位を象徴しているだけでなく、敵に恐怖心を植え付けるという二重の意味を持っていた。保安局の忠誠将校は、トルーパーや将校が指令や帝国のイデオロギーに従っているかどうかを見張る役目を任されており、恐怖や尊敬の対象になっていた。

帝国保安局は諜報活動に投入するドロイドや装置の開発に際し、専門機関である帝国軍事研究部門と緊密に連携することが多かった。[13]

役職[]

監査官と随行員[]

Blue Glass Arrow 詳細はISB監査官ISB随行員を参照

エージェント[]

Blue Glass Arrow 詳細はエージェントを参照

活動場所[]

歴史[]

「帝国保安局は一連の動きに注目してきた」
―エージェント・カラス[出典]
Kallus calls the shots

ISBのエージェント、カラス

帝国保安局は、ニュー・オーダー宣言の直後に銀河皇帝シーヴ・パルパティーン本人によって設立された銀河帝国の秘密警察だった。保安局設立の意図は、ニュー・オーダー体制の敵対者を狩り出し、帝国領の至る所で安定を維持することだった。当初は一握りのエージェントしかいなかった保安局だったが、14後には帝国情報部の倍の規模を持つ組織へと成長していた。

帝国の誕生から5年後、保安局のエージェントが辺境の惑星マーカナで大量の通信装置を発見した。保安局はすぐにこの情報を帝国統治評議会帝国情報部(軍情報部)に報告し、インペリアル・パレスで会議が行われた。保安局のウルフ・ユラーレン大佐は、反乱分子がこの情報装置を使ってプロパガンダ活動を企てている可能性を指摘した。会議の結果、シス卿ダース・ヴェイダーモフウィルハフ・ターキン調査に派遣されることになった。しかし、これは宇宙軍情報部の反逆者であるドッド・ランシット中将バーチ・テラーが率いる小規模な反乱組織によって仕組まれた罠だった。この事件が解決した後、保安局の副長官を務めていたハルス・アイソンは情報部の内部組織であるユビクトレートに異動することになった。

保安局のメンバーであるエージェント・アレクザンダー・カラスは、調査部門と国内情勢部門の両方で活動し、不忠な運動や反乱の兆しを捜査した。カラスの主な任務は、そうした運動が帝国に対する全面的な反乱運動へ発展するのを阻止することだった。帝国の誕生から15年目、帝国保安局はアウター・リム・テリトリーの惑星ロザルに拠点を置くグループに興味を持ち、彼らが行う帝国の妨害運動が反乱の火種となり得ると判断した。

ヤヴィンの戦いデス・スターが破壊された後、保安局は以前よりも忙しく活動し、反乱運動が活発化するまえに根絶すべく、数多くの作戦を遂行した。ヤヴィンの戦いの直後、彼らは天才的な暗号解読者であるギヴィンドルーシル・ベフォリンを帝国側で働かせるため、惑星デノンに監禁した。また、彼らは銀河全域にプロパガンダを蔓延させ、市民の活動を見張る秘密工作員をばらまくため、秘密の目作戦を開始した。しかし、このプロジェクトは共和国再建のための同盟ルーク・スカイウォーカー中佐によって妨害され、短命に終わった。

エンドアの戦いの20日後、帝国保安局はパルパティーンが作成した非常事態用計画に関する情報を“タイロンの辺境”と呼ばれる基地に保管していた。しかし、反乱同盟軍のハン・ソロ将軍パスファインダーズ隊の襲撃を受け、基地は陥落した。基地の指揮官はデータを消去することができず、皇帝の計画は反乱同盟に知られてしまった。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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