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この記事のタイトルはニックネームやコールサイン、別名、偽名です。

公式設定で正式名称が明らかになっていない事柄を扱っています。

「死よりも遥かに恐ろしいものがあるのだ」
―大尋問官[出典]

大尋問官(The Grand Inquisitor)は単に尋問官と呼ばれることが多かった銀河帝国エージェントパウアン男性で、フォースのダークサイドに転向して尋問官のリーダーになった元ジェダイ・ナイトクローン戦争中、彼はジェダイ・テンプル・ガードとしてジェダイ・オーダーに仕えていた。テンプルの爆破事件が起き、濡れ衣を着せられたパダワンアソーカ・タノの裁判が行われた時、彼は他のテンプル・ガードと共に真犯人のバリス・オフィーを裁判所へ連行した。ダークサイドに転向した後、大尋問官はジェダイの粛清に参加し、かつての仲間たちを追い詰めて殺害した。彼は個人的にシス卿ダース・ヴェイダーに仕え、テンプルから手に入れた情報をもとに、オーダー66の生存者を捜索した。

惑星ロザルで活動する反乱者たちの存在を知った大尋問官は、ジェダイの生存者であるケイナン・ジャラスを殺し、彼の弟子エズラ・ブリッジャーをダークサイドに引き込もうと考えた。大尋問官の最初のチャンスはスパイア刑務所で訪れた。マスタールミナーラ・アンドゥリが生きているという情報を信じたジェダイの師弟が、罠に嵌まってこの刑務所にやって来たのである。ふたりのジェダイは大尋問官の攻撃を辛くも逃れたが、その後、執拗な追跡が始まった。大尋問官はジェダイを追ってロザルへ向かい、帝国の日に再び彼らと対決した。尋問官はフォート・アナクセスの戦いでジャラスを破り、ブリッジャーをダークサイドに誘惑したが、少年はフォースを使って巨大なフィアノックを大尋問官にけしかけ、ジャラスと共に逃げる隙を作った。

ジャラスがグランドモフウィルハフ・ターキンインペリアルI級スター・デストロイヤーソヴリン>から脱獄した際、大尋問官はジェダイの師弟との最後の対決に臨んだ。ジャラスに敗れた大尋問官は、生き延びたとしてもヴェイダーから死より恐ろしい罰を与えられるだけだと判断し、自ら反応炉に身を捨てて命を絶った。その後、ジャラスはロザルのジェダイ寺院フォースのヴィジョンを経験し、ジェダイだった頃の大尋問官の姿を見た。大尋問官はブリッジャーがダークサイドに堕ちて身を滅ぼすだろうと警告し、ジャラスに戦いを挑んだ。ジャラスが無意味な戦いを拒否すると、大尋問官は彼を正式なジェダイ・ナイトに昇格させた。一連のヴィジョンは、ジェダイ・マスターヨーダがジャラスを導くために引き起こしたものだった。

経歴

ジェダイ・ナイト

のちに「大尋問官」と呼ばれるようになるパウアン男性は、ナブーの戦いの15以上前にアウター・リム・テリトリー惑星ウータパウに生まれた。彼は生まれつきフォース感応力を備え、ジェダイ・オーダーに加わってジェダイ・ナイトの位を与えられた。彼はジェダイ・テンプル・ガードの一員として、惑星コルサントジェダイ・テンプルを防衛していた。

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のちの大尋問官は、テンプル爆破事件を起こしたバリス・オフィーを裁判所まで連行した

クローン戦争中、ジェダイ銀河共和国の守護者として分離主義勢力と戦ったが、戦争が長引くにつれ、共和国市民の間ではジェダイ最高評議会に対する不信感が募った。そんな中、ジェダイ・テンプルの格納庫で爆破テロが発生した。爆破事件を起こしたパダワンバリス・オフィーは、本来の目的を見失ったジェダイ・オーダーこそ、クローン戦争における諸悪の根源だと信じていた。テンプル爆破の濡れ衣を着せられたパダワン・アソーカ・タノ共和国グランド・アーミーの刑務所から脱獄し、コルサント・アンダーワールドへ逃亡したが、間もなく再逮捕されてジェダイ・テンプルへ連行された。ジェダイ評議会はタノからパダワンの階級を剥奪し、ジェダイ・オーダーから除名した。その後、無実のパダワンは最高議長シーヴ・パルパティーンも出席した軍事裁判にかけられた。しかし、タノのマスターであるジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーが真犯人を突き止め、テンプルでオフィーを拘束した。のちの大尋問官は、同僚のテンプル・ガード数名と共にオフィーを裁判所まで連行した。オフィーはパルパティーンの前で罪を認め、タノの潔白が証明された。しかし評議会への信頼を失ったタノは、ジェダイ・オーダーへの復帰を拒否した。

ダークサイドへの転向

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反乱者のジェダイ

ヴェイダー卿の指令

「ジェダイの騎士はほぼ抹殺した。だがお前の仕事はこれからだ、尋問官。皇帝は新たな脅威の出現を予知しておられる。フォースの子どもたちだ。彼らをジェダイにしてはならん」
―ダース・ヴェイダー[出典]

ヤヴィンの戦いの数年前、ダース・ヴェイダーはホログラム通信で大尋問官に連絡を取り、皇帝パルパティーンが新たなる脅威の存在を予見したと伝えた。皇帝は、次世代のジェダイになる可能性がある「フォースの子どもたち」こそ帝国の脅威だと考えていた。ヴェイダーは、フォース感応力を持つ子どもを見つけて銀河帝国の味方に付けるか、さもなければジェダイに奪われる前に抹殺するよう大尋問官に命じた(ヴェイダーは、これは皇帝直々の命令だと言い添えた)。[6]

Inquisitor Speaks to Vader

ダース・ヴェイダーからジェダイの抹殺を命じられる大尋問官

フォース=センシティブの若者を見つけ出すため、大尋問官はアウター・リムの惑星ロザルにある帝国青少年アカデミーで調査を行った。士官候補生がアカデミーのテストで「特別な基準」を満たした場合、大尋問官に報告が来るようになっていた。[7] フォース感応者を特定する活動はハーヴェスター計画というコードネームで呼ばれていた。やがて帝国の農学者の娘で将来有望な士官候補生であるダーラ・レオニスがハーヴェスター計画の標的になった。帝国はダーラを誘拐し、表向きには彼女がアカデミーから脱走したと説明した。[8] しかし、ダーラの母テファと弟のザーレ・レオニスは帝国が嘘をついているのではないかと疑った。姉がどうなったのかを突き止めるため、ザーレは自ら候補生としてアカデミーに入学した。[9]

帝国の誕生から14年後、ロザルで活動していた反乱者のグループが、帝国保安局に所属するエージェントアレクサンドル・カラスの注意を引いた。反乱者たちは惑星ケッセルスパイス鉱山からウーキーの捕虜を解放したが、その際に反乱者のリーダーであるケイナン・ジャラスライトセーバーを使用し、ジェダイの生存者の存在が明るみに出た。反乱者たちが逃げ去った後、カラスは大尋問官に連絡を取り、ケッセルで起きた事件を報告した。大尋問官は、反乱グループにジェダイが紛れているという情報に強い関心を示した。[6]

スティジョン・プライムの罠

「わたしは尋問官。よく来た」
―ケイナン・ジャラスとエズラ・ブリッジャーに対し、尋問官[出典]

尋問官は、ジャラスと彼の弟子であるエズラ・ブリッジャースティジョン・プライムで罠に嵌めた。共和国陥落時に殺されたジェダイ・マスタールミナーラ・アンドゥリの遺骨を利用し、帝国はアンドゥリがまだ生きているかのようなホログラム・イメージをつくり出すことに成功していた。この情報は、帝国元老院を脱退して反体制派のふりをしていたガル・トレイヴィス議員によって報道された。トレイヴィスは、アンドゥリが帝国によって捕えられ、スティジョン・プライムにあるスパイア刑務所に収監されていることを仄めかした。帝国の思惑通り、反乱者たちはジェダイ・マスターの救出任務に着手した。

Inquisitor Duels Kanan

ジャラスと戦う尋問官

刑務所に侵入した反乱者たちは、ストームトルーパーの警備兵を倒して監房エリアにたどり着いた。ジャラスはフォースを通してアンドゥリの存在をぼんやりと感じていたが、その感覚の正体は、彼女の遺骨が放っていたパワーだった。監房にはアンドゥリの姿があったが、それは投影された映像に過ぎず、ジャラスが違和感に気付いたとたん棺の前で消滅してしまった。尋問官は驚くふたりの背後から監房に入り、ライトセーバーを起動した。尋問官は、アンドゥリが既に死んでいたことと、彼女の遺骨が罠のために利用されていたことを明かした。ジャラスは尋問官を攻撃し、ライトセーバーの戦いが始まった。尋問官は、ジャラスの師匠がジェダイ・マスター・デパ・ビラバだったことを、戦闘スタイルを見て言い当てた。ジャラスはビラバと同じようにフォームIIIにこだわって戦っていたのである。ふたりはしばらく監房の中で戦ったが、ブリッジャーが小型の爆弾を起動したことで、ジャラスが外に逃げ出すチャンスが生まれた。

ジェダイは監房の外に出たが、尋問官は刑務所のホールでジャラスとの戦いを続けた。フォースを使ってジャラスを吹っ飛ばした後、尋問官はヴェイダーから与えられた命令通り、まだ少年のブリッジャーをダークサイドに引き込もうとした。尋問官が誘惑を拒否したブリッジャーを殺そうとすると、ジャラスがテレキネシスでパウアンの体を持ち上げ、天井に押し付けた。ふたりはこの機に乗じて逃げ出し、尋問官もすぐにその後を追ったが、閉じたドアに行く手を阻まれた。彼はライトセーバーでドアを切断して進んだが、ジェダイは応援に駆け付けた反乱者たちと合流し、いまにも離陸しようとしていた。尋問官はジェダイを倒す最後の望みをかけてライトセーバーを投げたが、ジャラスは自らのライトセーバーでその攻撃を逸らし、<ゴースト>に付随する小型シャトル<ファントム>で逃げ去った。

帝国アカデミーの事件

スティジョン・プライムの罠が失敗に終わった後、尋問官はロザルの帝国アカデミーを監督するカンバーレイン・アレスコ司令官から連絡を受け、フォース感応力の基準を満たす生徒がふたり発見されたことを知らされた。尋問官は、その生徒たちの名前がジャイ・ケルとデヴ・モーガン(アカデミーは知らなかったが、この生徒は巨大カイバー・クリスタルを破壊するために潜入したエズラ・ブリッジャーだった)であることを知った。尋問官は、明日にはロザルの帝国アカデミーを訪れるとアレスコに告げた。この会話を耳にしたブリッジャーは、ケルやザーレ・レオニスという生徒(彼は姉のダーラ・レオニスの失踪に尋問官が関わっているのではないかと疑っていた)と共にアカデミーから逃げ出した。失踪を遂げる前、ダーラは優秀な士官候補生のひとりだったが、帝国は彼女がアカデミーから逃亡したと主張していた。

帝国アカデミーに到着した尋問官は、アレスコやエージェント・カラスから候補生たちの逃亡を知らされた。脱走した生徒のデータファイルを確認した尋問官は、「デヴ・モーガン」がスティジョン・プライムで出会ったブリッジャーであることに気付いた。尋問官はこの事件がアカデミーの記録の汚点になると語ったが、彼らにはまだ逃亡者について知る手掛かりが残っていた。ザーレ・レオニスは姉の身に起きたことを知るため、ブリッジャーやケルの逃亡を止めようとしたふりをして、アカデミーに残っていたのである。尋問官は、逃亡者について知っていることを全て話すようレオニスに命じた。

帝国の日

「おまえの友だちも、そして望みも、なにもかも消え去る。物語は終わるのだ」
―エズラ・ブリッジャーに対し、尋問官[出典]
The Grand Inquisitor on Fort Anaxes

フォート・アナクセスにて、大尋問官

15回目の帝国の日、尋問官は惑星ロザルにいた。この日、反乱者のグループがプロトタイプのTIEアドバンストv1を破壊する事件が起きた。

反乱者たちが帝国の機密情報を携えて逃亡した帝国情報オフィス局員シーボをロザルから運び出そうとした際、尋問官は新型のTIEアドバンストv1に乗り込んでTIEファイター中隊を率い、追跡のために出撃した。反乱者たちがハイパースペースに飛び込む直前、尋問官は彼らの宇宙船にXX-23 Sスレッド追跡装置を取り付けることに成功した。

追跡されていることに気付いたジャラスとブリッジャーは、<ファントム>に乗って<ゴースト>を離れ、フォート・アナクセスへ向かった。ふたりのジェダイと対決するため、尋問官はトルーパーの分隊を率いてセンチネル級着陸船に乗り込んだ。ジャラスとブリッジャーは、多数のフィアノックを引き連れ、尋問官とストームトルーパーを待ち受けていた。ふたりのジェダイはフォースを使ってフィアノックをトルーパーにけしかけた。ジャラスは再び尋問官との対決に臨んだが、またしても打ち破られた。尋問官はブリッジャーを追い詰め、少年の怒りを煽ってダークサイドへ引きずりこもうとした。ブリッジャーはまんまとダークサイドに囚われたが、フォースの力で巨大なフィアノックを呼び出し、尋問官を襲撃させた。目を覚ましたジャラスは、ダークサイドの力を制御しきれず倒れたブリッジャーを抱え、ライトセーバーを回収して逃げ出した。巨獣を退けた尋問官は<ファントム>に乗り込もうとするジャラスにライトセーバーを投げつけたが、彼はこの攻撃をかわして船を離陸させた。<ファントム>は帝国の着陸船を破壊して小惑星PM-1203から去っていった。飛び立つ<ファントム>を遠くに眺めながら、尋問官はマスターがこの失態にお怒りになるだろうと呟いた。

ケイナン捕囚

グランドモフウィルハフ・ターキンが反乱者の問題を調査するためロザルにやって来た際、尋問官も施設のハンガーで彼を出迎えた。反乱者たちの活動に関する報告は帝国政府上層部にまで届いており、帝国がアウター・リムへと進出する上でロザルの産業が必要不可欠だったため、事件が問題視されるようになっていた。到着した直後、ターキンは反乱運動を止めることが出来なかったエージェント・カラスとマーケス・チュア大臣を叱責した。また、ターキンはジェダイが反乱運動を率いているという噂を一蹴し、ジェダイは粛清によって全滅し、彼自身が実際にそれを目撃したのだと語った。

その後、ターキンは反乱者の追跡に何度も失敗しているカンバーレイン・アレスコ司令官マイルズ・グリント監督官を呼び出した。ターキンは帝国内で活動している反乱組織が他にも存在していることや、ジェダイが反乱を指揮しているという噂によって希望が芽生え、彼らに一体感が生まれていることを教え、アレスコやグリントの失敗の結果としてこの現状があるのだと語った。ターキンが説明を終えると、尋問官はアレスコとグリントの背後でライトセーバーを起動し、ふたりの将校の首を切り落とした。一部始終を見守っていたエージェント・カラスとチュア大臣はこの仕打ちに恐怖した。反乱者たちが帝国の通信タワーを攻撃するつもりであることが判ると、ターキンはタワーに兵士たちを配置して待ち伏せするようカラスに命じた。カラスが去った後、ターキンは尋問官にこれは汚名返上のチャンスだと告げた。尋問官は、信頼に応えてみせると約束した。

タワーを攻撃した反乱者たちは、カラスの兵士たちによって包囲され、上層階へ逃げることを強いられた。ケイナン・ジャラスは仲間たちが逃げる時間を稼ぐためひとりで帝国軍に立ち向かった。尋問官が到着すると、ジャラスはタワーを登るための制御コンソールを破壊した。ジャラスと刃を交えた際、尋問官はこのジェダイの腕前が上達していることに気付いた。しかし尋問官は今回も勝利を収め、ジャラスをフォースで釘づけにした。ジャラスは帝国軍に捕えられたが、他の反乱者たちは脱出に成功した。

ジェダイの拷問

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フォースを使ってケイナン・ジャラスから反乱軍の情報を聞き出そうとする尋問官

捕えられたジャラスは、ロザルの軌道に停泊していたグランドモフ・ターキンの旗艦インペリアルI級スター・デストロイヤーソヴリン>へ連行された。ターキンとカラスはジャラスをマインド・プローブで尋問したが、ジェダイは決して口を割らなかった。不満を募らせるターキンに対し、尋問官はジェダイがマインド・プローブに抵抗する訓練を受けていることを教えた。彼はジェダイにも通用する痛みこそ効果的な方法だと主張した。尋問官はフォースを使ってジャラスの精神から情報を引き出そうとしたが、ジェダイはこの試みにも耐え抜いた。ジャラスが電撃を使った拷問にも黙り通したため、尋問官は彼が本当に大規模な反乱運動について何も知らないのではないかと考えた。ターキンは確実に情報を聞き出せる施設へジェダイを移そうと提案し、<ソヴリン>はアウター・リムの奥地にあるムスタファーへと出発した。

尋問官はムスタファーの上空でも詰問を続け、他の反乱組織について知っていることを聞き出そうとした。特に、尋問官は“フルクラム”と呼ばれている謎の多い反乱者に関する情報を求めていた。尋問官は途中で作戦を変え、ジャラスがどのようにしてオーダー66を生き延びたのかを尋ねた。実は尋問官は、ジャラスがマスターであるデパ・ビラバの犠牲によって粛清を生き延びたことを知っていた。尋問官は師匠を死なせたジャラスをなじり、ビラバの最期の言葉は何だったのかと問いかけた。尋問官は、堂々とライトセーバーをふるう事すらできないジャラスが、マスターはおろか友人たちを救うことなど不可能だと告げた。その後、艦内に警報が鳴り響いたが、尋問官は反乱者たちがジャラスを救うためにやって来たと知っても驚かなかった。

<ソヴリン>の対決

「自分が何を解き放ったか分からないだろう。死よりも遥かに恐ろしいものがあるのだ」
―尋問官[出典]

ブリッジャーはジャラスを独房から解放し、脱出用の宇宙船を目指して動力発生施設を通過した。尋問官はそこでふたりを待ち受け、ライトセーバーを起動した。ジャラスはブリッジャーのライトセーバーを借り、再度尋問官に挑戦した。ジャラスはライトセーバーに内蔵されているスタンガンを使って尋問官をひるませたが、攻撃は全て防御された。ふたりがライトセーバーで切り結んでいる時、ブリッジャーは尋問官が腰に下げているジャラスのライトセーバーをフォースを使って奪い取った。尋問官はダブル=ブレードの刃を両方とも起動し、ジェダイの師弟をふたり同時に相手にして戦った。ジャラスをフォースで押し飛ばした後、尋問官はライトセーバーをブーメランのようにしてブリッジャーに投げつけた。ジェダイの少年はこの攻撃をかわしきれず、通路から落下した。

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燃え盛る反応炉に身を投じる尋問官

ジャラスは弟子が死んでしまったのではないかと考え、取り乱した。尋問官は、跪いて動揺するジャラスの前でサディスティックな笑みを浮かべた。しかし、ジャラスはジェダイの教えを思い出し、自制心を取り戻して立ち上がった。彼はブリッジャーが落としたライトセーバーをフォースで取り寄せ、尋問官との最後の対決に臨んだ。思いがけないことに、尋問官は初めてジャラスとの戦いで後れを取ることになった。この決闘で恐怖の感情を表に出したのは、徐々に追い詰められていった尋問官の方だった。ジャラスは、恐怖は確かに強力だが、フォースはそれよりも遥かに強いことに気付いたのだと語った。尋問官は身を守るためにライトセーバーの回転装置を作動させたが、ジャラスは冷静沈着にライトセーバーの柄を破壊した。尋問官はバランスを失って足を踏み外し、通路の端に掴まって落下を免れた。破壊されたライトセーバーは動力発生装置に落ち、<ソヴリン>の内部で爆発の連鎖反応が発生した。

通路の上から見下ろすジャラスに対し、尋問官はこれをきっかけにさらに酷い出来事が反乱者たちを襲うだろうと言い放った。例え生き残っても厳しい罰を与えられることを理解していた尋問官は、死よりも悪いことが存在するのだと語った後、自ら動力発生装置の爆発の中に身を投じ、命を絶った。

その後、尋問官の最期の言葉は真実であることが判った。尋問官が死に、反乱運動が銀河系の各地に広まったことを受け、銀河帝国は尋問官の師匠だったダース・ヴェイダーを惑星ロザルに派遣したのである。

個性と特徴

「見えるぞ、お前の心の深い闇が。見捨てられた子の怒りが」
―エズラ・ブリッジャーの怒りを煽る大尋問官[出典]

尋問官は男性のパウアンで、灰色の肌の顔面に、赤いタトゥーを入れていた。彼は銀河帝国の紋章が入った黒いアーマーを身に着け、敵対者を圧倒するダブル=ブレードの回転式ライトセーバーを携帯していた。エージェントとして帝国に仕えていた尋問官は、未熟なジェダイをパニックに陥らせた。精神の均衡を保つことを重視するジェダイを動揺させることで、尋問官は戦闘で優位に立った。尋問官はフォースのダークサイドを利用していたが、感情的になることはほとんどなく、冷静かつ分析的に行動していた。ジェダイを執拗に追う尋問官の熱意は、任務を達成しようという強い意志のあらわれだった。

尋問官はジェダイ個人について調査し、彼らの秘密をつかんだ。また、彼は調査のためジェダイ・テンプルを訪れ、ジェダイの戦闘スタイルや伝統を学んだ。実際、尋問官はケイナン・ジャラスの戦いを見て彼のジェダイ・マスターがデパ・ビラバだったことを言い当てた。彼が戦いで使うのはライトセーバーだけでなく、最大の武器となる恐怖を敵の心に植え付けるため、情報も有効活用していた。ジェダイの生存者の抹殺を命じられていた尋問官は、戦いにおいて一切の情けを見せなかった。

力と能力

「その程度の訓練で、真の力にはむかえると思うな」
―大尋問官[出典]

尋問官はフォースのダークサイドの使い手で、ライトセーバー戦闘の訓練を受けていた。彼が使っていたダブル=ブレードのライトセーバーは、刃を片側だけ起動したり、両方とも起動した状態で回転させることが出来た。これは敵をひるませるだけでなく、迅速かつ効率的に戦いを終わらせる手段として用いられていた。尋問官はこのライトセーバーを使って出会ったジェダイを巧みに始末していた。フォート・アナクセスで巨大なフィアノックを相手にした際、彼は片手にシングル=ブレードのライトセーバーを、もう一方の手にはダブル=ブレードのライトセーバーを手に持って戦った。

ライトセーバーだけでなく、尋問官はフォースのテレキネシス能力にも精通していた。彼はフォースを使ってジェダイの敵対者を吹っ飛ばし、ライトセーバーをブーメランのようにして投げ飛ばすことができた。尋問官は鋭いフォース・センスを持っており、帝国の日にケイナン・ジャラスやエズラ・ブリッジャーを追跡した際に、その能力を活用した。また、捕虜になったジャラスを拷問した際、尋問官はマインド・トリックの技術を垣間見せた。彼は優れたパイロットでもあり、反乱者を追跡した際にプロトタイプのTIEファイターを操縦した。

制作の舞台裏

ディズニーXDの ホームページ では、尋問官の画像がシスとして紹介されている。

登場作品

参考資料

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 出典:Star Wars Rebels: The Visual Guide
  2. 出典:Rebels-mini-logo 反乱者たち銀河に広がる火
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 出典:アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
  4. 出典:Star Wars Rebels: Head to Head
  5. 出典:Rebels-mini-logo 反乱者たちつのる力
  6. 6.0 6.1 出典:スター・ウォーズ 反乱者たち/反乱の口火
  7. 出典:Rebels-mini-logo 反乱者たち候補生エズラ
  8. 出典:Servants of the Empire: Rebel in the Ranks
  9. 出典:Servants of the Empire: Edge of the Galaxy
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