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「きみはスローンに会ったことがある。彼に仕えるためなら、真の戦士たるもの、何を犠牲にしても惜しいとは思わないだろう」
―マラ・ジェイドに対し、ヴォス・パーク[出典]

ヴォス・パーク[3](Voss Parck)は人間男性で、帝国宇宙軍将校。のちに“スローン大提督”として銀河帝国を導く存在となる、チスミスローニュルオド未知領域惑星で見つけ出した。その後、パークはスローンが創始したハンド帝国司令官を務めた。惑星コルラグの軍人一族の出身だったパークは、周囲から期待された通りのキャリアを歩み、共和国宇宙軍に加わってクローン大戦に参加した。銀河共和国が帝国へと再編された後、パークは未知領域で密輸業者を追跡していた際に、スローンと遭遇したのだった。スローンの戦術的な才能に感動したパークは、帝国軍における地位を提供すると申し出て、彼をコルサントに連れ帰った。皇帝パルパティーンは、パークの発見に大いに満足した。

その後もパークは、スローンと行動を共にした。彼はこのエイリアンの大提督につき従い、未知領域に潜む無数の危険因子を制圧する任務に赴いた。パークは熱心にスローンに仕え、この任務を通して彼の右腕として活躍した。パークは帝国による多くの惑星征服活動や、ヌソ・エスヴァ軍将の討伐を手助けする。スローンが既知領域へと帰還し、帝国軍の指揮権を握って新共和国と戦った際、パークは未知領域に留まり、スローンが残した帝国のための領域、ハンド帝国を管理した。

スローンが暗殺されると、ハンド帝国の指揮はパークがひとりで担うことになった。未知の領域に潜む敵対的な文明を鎮圧することが、銀河系の将来にとって欠かせない任務だと信じていたパークは、その後もハンド帝国を維持し続けた。スローンのから10年後、帝国内部の陰謀者たちが、スローン大提督の復活を装ってその勢力を拡大した際、パークは慎重に彼らと接触をとろうとした。結局、スローンは偽物であることが発覚したが、その後パークは帝国の残存勢力と高い水準の外交的な繋がりを保ち続けた。

経歴

生い立ち

人間男性、ヴォス・パークは、宇宙軍の軍人を多く輩出した惑星コルラグ一族に生まれた。パーク自身もまたコルラグ・アカデミーに入学し、主力艦艦長だった父親祖父と同様に、軍人としてのキャリアを開始した。パークはそこで兄弟やいとこたちとともに訓練を受けた。いとこのひとりは、アカデミーでパークとライバル関係にあり、軍隊に入隊した後もその関係は続いた。しかし、パークはほとんどいつもライバルに先を行かれていた。

パークはアカデミーを卒業し、共和国宇宙軍に入った。クローン大戦の末期、彼はヴィクトリー級スター・デストロイヤーストライクファスト>の艦長を務めていた。[1]19 BBYにクローン大戦が終結した際、最高議長パルパティーン銀河共和国帝国再編し、自ら皇帝の座に収まった。[4] パルパティーンを高く評価していたパークは、新しい皇帝が銀河系に良い変化をもたらすだろうと信じ、再編された帝国宇宙軍に仕え続けた。[1]

スローンの発見

「皇帝パルパティーンには多くの敵がいる。銀河のいたるところに生まれている抵抗組織がよい例だろう。ミスローニュルオドのような才能を持った指揮官は、われわれにとっては貴重な資産となるにちがいない」
「しかし、この男は――」
「非人類だと言いたいのかね?たしかにそうだ。しかし、それが問題にならない場合もある」
―ヴォス・パークとモシュ・バリス大佐[出典]
Young Thrawn

パークが発見したミスローニュルオド

ニュー・オーダーの宣言からおよそ1間後、パークと<ストライクファスト>は、ブースター・テリック宇宙船スターウェイマン>を追跡した。パークは、この密輸業者の宇宙船が、反帝国派の抵抗組織のために積み荷を運んでいるのではないかと推測していた。<スターウェイマン>は、追跡者を撒くために、未知領域に向けてでたらめなハイパースペース・ジャンプを行った。しかしパークはあきらめず、同様にジャンプを行って既知領域の境界を超えた。[1]

スター・デストロイヤーがハイパースペースから出現すると、<スターウェイマン>のクルーは近くにあった惑星へと逃げ込もうとした。惑星の大気圏に逃げようとするこの貨物船を追撃するため、パークは<ストライクファスト>のTIEファイターを出撃させるよう命じたが、格納ベイのラックの不調が原因で、出撃の準備が整ったスターファイターは2機だけだった。パークはラックから外すことができた2機をすぐに発進させるよう命じたが、結局2機とも大気圏内で<スターウェイマン>に撃墜されてしまった。密輸業者は崖の洞窟に姿を隠し、パークはTIEファイターに捜索を行わせながら、地上部隊を送り出した。捜索の途中で、彼らは未知の種族のものと思われる、居住者のいない小さな家を発見する。パークは、地上の部隊を率いていたモシュ・バリス大佐からこの家に関する報告を受けた。官僚政治を嫌っていたパークだったが、未知の種族の存在が予想されるため、旧共和国時代から残る軍隊の命令、未知の非人類種に遭遇した場合の内務規定に従わざるを得なくなった。[1]

バリス大佐を支援させるため、パークは分析チームを地上に派遣した。一方、バリスの兵士たちは、森の中のTIEファイターの墜落現場で驚くべきものを発見した。現場にはんだパイロットフライトスーツがあったが、その中にあるべき死体は消え去り、代わりに草や木の葉、果実がスーツの中に詰まっていた。パイロットのブラスターや震盪手榴弾、予備のパワーパックは奪われていた(バリスたちはスーツの中身の奇妙さに気を取られ、コムリンクも無くなっていることに気付かなかった)。これは密輸業者ではなく、未知の住民の仕業と思われた。その後間もなく、帝国の地上兵たちは不可解な爆発に悩まされ、パークが新たに派遣したTIEファイターも墜落した。その後、バリスから連絡を受けたパークは、最初に死んだパイロットのコムリンクが奪われ、通信が盗聴されているのではないかと推理し、部下にこのコムリンクの回路を閉じるよう指示した。[1]

翌朝、パークは再びバリスと連絡を取った。見えない敵の攻撃によってさらに部下を失っていたバリスは、撤退して森全体を焼き払うべきだと主張した。しかし密輸業者を捕えて抵抗組織の本部を突き止めたいと考えるパークは、バリスをなだめた。パークはバリスの地上部隊兵を支援するため、ストームトルーパーの部隊を地上に送った。[1]

Mist Encounter

パークとスローンの出会い

そのとき、謎の敵(その正体は、チス社会から追放された軍人、ミスローニュルオドだった)は帝国地上部隊の通信を妨害した。パークとの通信を遮断され、不可解な攻撃によって部下を数名失っていたバリスは、独断で<ストライクファスト>への撤退命令を出した。その際、バリスは大型荷積み機を使い、未知の住民の家を丸ごと持ち帰るよう部下に指示した。バリス大佐たちが戻ると、パークは、未知のエイリアンも輸送船に乗って<ストライクファスト>に忍び込んだのではないかと疑った。この疑惑を確かめるため、パークはバリスとともに格納ベイの制御塔に身を隠し、ベイの明かりを落とさせた。2時間近く観測窓から暗い格納ベイを見張り続けた彼らは、輸送船からこっそりと出てきたミスローニュルオドを目撃する。バリス大佐は、不可解な襲撃が単独のエイリアンによるものだったことに驚いた。[1]

侵入者は、シャトルになだれ込んだストームトルーパーに降伏し、パークとバリスの前に連れられた。パークはミスローニュルオドと会話を交わし、<ストライクファスト>に忍び込んだ目的を訪ねたが、その間、反エイリアン感情の強いバリス大佐の発言を何度かたしなめなければならなかった。ミスローニュルオドは、地上で帝国軍の裏をかいた方法(例えば最初に回収したコムリンクを、2番目に墜落したTIEパイロットのものとすり替えることで、最初のコムリンクの回路切断後も盗聴を続けていたことなど)を説明し、パークは彼の臨機応変さに感銘を受けた。同胞たちを守るため、故国に帰ることが目的だと語るミスローニュルオドに対し、パークは帝国艦隊で働いてはどうかと提案した。この男が帝国にとって有益な存在になると判断したパークは、帝国に加われば、彼の民に対する潜在的な脅威を突き止め、排除することも可能になると持ちかけた。“スローン”(ミスローニュルオドは、帝国の中でこのコア・ネームを使うことに決めた)が申し出を受け入れると、パークはより重要な献上品を皇帝のもとに持ち帰るため、密輸業者の追跡を中止した。[1]

スローンと帝国の宮廷

「皇帝の手が、わたしの名前ばかりか顔まで覚えていてくれたとしたら、このうえない喜びだ」
「どっちも覚えてるわ。あなたは宮廷のあらゆる派閥が例にあげていた人物だもの。政争のまっただなかでパークのような行動を取るのは愚の骨頂だ、とね。でもまあ、パルパティーンがスローンをここに送ったのは、処罰のためだと思っていた人々の思うことなど、あてにならないわね」
19 ABY、パークとマラ・ジェイド[出典]

実際、パルパティーンはスローンが帝国に加わったことを大いに喜んだ。実は数年前、スローンはパルパティーンに協力し、未知領域でアウトバウンド・フライト・プロジェクト(既知銀河系の外側の探査を目的とした、ジェダイの活動)妨害作戦を実行したことがあった。それ以来、パルパティーンはスローンに高い地位を与えたいと2度も申し出ていたが、どちらも断られていたのだった。[2] スローンを皇帝に差し出したことで、パークのキャリアは勢いづいたように見えた。一方、バリスは辺境の任地へと追いやられてしまい、彼のキャリアは急激に停滞した。そのため、バリスは常にパークに腹を立てていた。

スローンが帝国の階級をあっという間にのし上がる間も、パークはこのチスの軍人との関係を保っていた。帝国の宮廷政治の活発な参加者になっていたスローンは、やがて未知領域へと戻り、帝国の軍事力を発揮するための準備を整えた。パルパティーンは、宮廷におけるスローンのスキャンダルを偽装し、このチスを外部に派遣する口実をつくった。スローンは、政治的失脚が原因で、未知領域の宙図作成探査という、重要性の低い任務へと追いやられることになったのである(少なくとも、宮廷の人々はそう思い込んだ)。パークは宮廷で発生したスキャンダルでスローンの側に付いた。明らかに無益と思われるこの行動によって、パークはスローンと一緒に追放され、中佐に降格となった。実際のところ、パークはスローンの探査任務に同行するため、自ら政争で敗北する側に立ったのだった。未知領域探査任務は、スローンが秘密裏に帝国の拡張活動を指揮できるよう、スローンとパルパティーンによって完全に計画されていたことだったのである。

未知領域の任務

パークはデイゴン・ニリズ艦長の副司令官として、スローンの新しい旗艦インペリアル級スター・デストロイヤーアドモニター>に配属された。ニリズは、帝国にエイリアンの提督を連れてきたパークのことを軽蔑しており、尊大な人物だとみなしていた。任務の初期、スローンはニリズに程度の低い仕事を与え、頻繁にニリズの司令を取り消し、代わりに別の命令(それも、受動的で弱腰に思える内容のもの)を出した。これはニリズの忍耐力と忠誠心をテストするための策略であり、パークもそのことに気づいていた。

未知領域に到着してすぐに、<アドモニター>は星系の捜索を行った。15番目に捜索した星系で、ここの支配者を自称するイブルチクレイシスによって率いられた3隻の宇宙船が、帝国軍に接触した。イブルチの正体が海賊だと推論したスローンは、クレイシスと渡り合い、彼の上官を見つけ出すための計画を練った。さらにスローンは、ニリズの忠誠心のテストを同時に進めるため、作戦の詳細をニリズではなくパークに教えた。スローンはクレイシスに<アドモニター>が植民用の宇宙船だと嘘をつき、架空の“植民者評議会”の一員としてパークをクレイシスとの交渉に送り出した。その際、パークはクレイシスの援助に感謝する贈り物として、金の彫刻を持っていった。イブルチはパークの乗るゼータ級シャトルを拿捕したが、スローンはあえてそれを許した。ニリズはスローンの行動に対して我慢の限界に達し、艦の兵員指揮官ラー・ハヴェレル将軍もニリズと同じ思いだった。ハヴェレルはニリズに近寄り、スローンがこれほど役立たずであるとは考えがたいため、このエイリアンの提督とクレイシスが実は仲間なのではないか、という疑惑を口にした。ハヴェレルはスローンに対する反乱を提案したが、ニリズは宇宙軍の規範や伝統、礼節の精神に固執し、提案を断った。このとき、ニリズはスローンのテストをパスしたのだった。

スローンが罠を実行に移すまでの間、パークはイブルチについてより多くのことを学ぶ機会を有効に利用した。クレイシスは、<アドモニター>が価値のある標的になることを上官に証明するため、追跡装置が仕掛けられているとは知らず、金の彫刻を本部に送った。そのとき、スローンは海賊に向けてTIEファイターを発進させた。同時に、拿捕されたパークのシャトルからストームトルーパーたちが飛び出し、寄せ集めの海賊を容易く圧倒し、パークとシャトルの乗組員たちを救出した。スローンがクレイシスの軍隊を制圧したため、パークは<アドモニター>に帰艦した。クレイシスを破ったスローンの軍隊は、海賊の親玉の基地への攻撃を開始した。

戦いが終わった後、ニリズは<アドモニター>艦長の役目の辞任を提出した。ニリズの宿舎を訪れたパークは、スローンが辞任の受け取りを拒否したことを彼に伝えた。パークは艦長に任務の真実を明かし、スローンのテストの本質と、彼がそれにパスしたことを教えた。元気づけられたニリズは、スローンに対して非常に献身的な姿勢と尊敬の心を抱き、任務に戻ったのだった。

ヌソ・エスヴァとの戦い

Voss Parck

帝国軍に仕えて間もない頃のヴォス・パーク

未知領域の任務を遂行中、ますます多くの宇宙船や資源が、スローンの小規模な艦隊のもとへと届けられた。また、パークも艦長に復帰した。0 ABY当時、スローンの軍隊は、未知領域の複数の社会を壊滅させた強力な軍将ヌソ・エスヴァと対立した。エスヴァはスローンの協定の申し込みを何度も断り、スローンが制圧したいくつかの領域に対し、軍事作戦を展開した。エスヴァの支配領域は帝国領との境界にまで広がっていき、スローンはこの軍将が影響力をインペリアル・スペースにまで広げるつもりなのだろうと考えた。反乱同盟軍ヤヴィンの戦いで勝利するという衝撃から数か後、スローンはエスヴァとの戦うための助けを求めて帝国に戻り、彼の不在の間、パークがアドモニター機動部隊の司令官を務めた。

スローン不在の間、パークは<アドモニター>や2隻のストライク級中型クルーザー、4隻のキャラック級軽クルーザーからなる攻撃部隊を指揮し、テプティクシーヌソ・エスヴァの宇宙軍部隊と交戦した。パークは、8隻のファイアクリン主力艦と27隻の護衛宇宙船によって構成される敵艦隊が、自軍に深刻な脅威をもたらすことを理解していた。援軍が到着するまでファイアクリンからの攻撃をブロックするため、パークは<アドモニター>が小型の敵船に集中する間、前方の敵を護衛艦に一掃させた。彼の目的は、ファイアクリンを無防備な状態にすることにあった。インペリアル級スター・デストロイヤー<キメラ>が星系に駆け付けるまで、パークは敵艦との戦いを続けていた。パークは未知領域に別のスター・デストロイヤーがいたことに驚いたものの(本来の援軍が到着するまでまだ20分かかるはずだった)、<キメラ>のカロー・ドルサン艦長に、エスヴァの艦隊との戦いを援助するよう要請した。ドルサンがこれを受け入れ、<キメラ>が敵の側面を包囲するために動き始めると、エスヴァの軍隊はハイパースペースへと逃げ去った。

戦いの後、パークはドルサンとオド(皇帝の代理人を装い、<キメラ>に乗って旅していた人物)から連絡を受けた。オド卿は、カンドラス宙域ポルン・メジャーの将軍、カウフ・ウラーノから届いた、潜在的な反乱活動を鎮圧ための援助要請をパークに伝えた。この状況に気が乗らなかったパークは、自分の部隊は未知領域の任務を放棄するわけにはいかないのだと説明し、最初は断ろうとした。しかし、反乱軍によるカンドラス宙域のバイダー・フェロウズ総督の暗殺未遂があったことを知ると、パークは仕方なく援助に同意した。<アドモニター>と<キメラ>が移動する中、パークはスローンの艦隊の別の船と連絡を取り、ポルン星系で合流するよう指示した。また、彼は同伴を求めてスローンにもメッセージを送った。

帝国軍の大部分が知らなかったことだが、ポルン・マイナーを巡る情勢は、スローンの軍隊を罠にはめるため、ヌソ・エスヴァによって仕組まれたものだった。しかしスローンは、エスヴァに先んじて、貨物船<ロスト・リーフ>でポルン星系に到着していた。パークがポルン・メジャーの軌道で部隊を配備する中、エスヴァは行動を起こした。“オド卿”に扮して<キメラ>に乗り込んでいたエスヴァは、ドルサン艦長を殺し、この艦を惑星のゴラン宇宙防衛スペースガンと衝突するコースにセットした。パークは星系にやって来たエスヴァの艦隊と戦ったが、スローンと<キメラ>のギラッド・ペレオン副司令官が艦を衝突から救い、<キメラ>も戦闘に復帰した後になっても、帝国軍は敵に圧倒されたままだった。戦闘中、スローンはエスヴァと通信を行って互いにあざけり合った。これは、エスヴァの意図を、彼自身の口から語らせるための策略だった。スローンの計画通り、エスヴァは人々を支配したいという意思を口にし、その言葉は未知領域の各地に中継された。その直後、スローンは近くで待機していたデス小艦隊の指揮官、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーに信号を送信した。スーパー・スター・デストロイヤーエグゼクター>によって率いられたヴェイダーの艦隊の到着により、戦いの流れは帝国軍の有利になった。エスヴァの東部艦隊は壊滅したが、軍将自身は戦いを生き延びており、別の2艦隊が未知領域で活動を行っていたため、いまだ脅威は残っていた。戦いの後、スローンは<アドモニター>のパークと合流し、再び未知領域の任務に戻った。

ハンド帝国

パーク: 「チスは彼の同胞だよ、マラ。スローンには彼らに危害を加える気はまったくない。事実はその正反対だ。スローンがここに戻ってきたのは、チスの民を守るためだった」
ジェイド: 「何から?」
ステント: 「何から、だと?独り善がりのやわな女め。自分が静かな惑星で、戦艦の輪に守られているからといって、残りの銀河も同じように安全だと思うのか?銀河の外にはきみが知ったら血も凍るような脅威が、無数に存在しているのだ。チスの統治者一族も止められない。この領域のほかのどんな力も止められない。われわれの同胞は、われわれが守らねばならん」
―ヴォス・パーク、マラ・ジェイドステント[出典]
Admonitor

ヴォス・パークが艦長を務めた<アドモニター>

スローンのもとで、パークは未知領域内の多数の軍事行動に参加し、さまざまな侵略者と戦った。8 ABY以前のある時点で、彼は上級大尉に昇格していた。やがてスローンは、征服した領域をハンド帝国としてまとめあげた。スローンは、惑星ニラーンの建物(その特徴的な外見から、ハンド・オブ・スローンと呼ばれた)に拠点を置いた。帝国の名前も、この要塞が由来となっていた。ハンド帝国は征服した領域だけでなく、進んで加盟する惑星も傘下に加えていた。ハンド帝国とパルパティーンの帝国の最大の違いは、スローンの能力主義的な方針に合わせ、非人類種族にも寛容なことだった。ハンド帝国の主な構成組織には、“シンディック・ミスローニュルオドの国家防衛軍”があった。スローン支持派のチスから成る国家防衛軍は、チス社会のはずれで、あるいは内部深くで、スローンの理想のために多くの戦士を集めた。

4 ABY、皇帝パルパティーンがエンドアの戦いで命を落とし、崩壊を開始した銀河帝国は領土を新共和国に奪われていった。スローンとパークは未知領域に留まって任務を続行していたが、当時大提督になっていたスローンは、帝国の主流組織との繋がりを維持しており、パルパティーンの後継者として台頭したイセイン・アイサードからある程度の援助も獲得していた。このコネクションを利用し、ハンド帝国は帝国のスターファイター・エースバロンスーンティア・フェルという重要な味方を手に入れた。その後長い年月を費やし、スローンはヌソ・エスヴァの拡張を食い止め、やがて軍将を押し返し始めた。8 ABY、エスヴァの艦隊の残存勢力は姿を隠し、軍将自身も惑星クェソルドに身をひそめていた。エスヴァはここでクェソスクイーン・オブ・ザ・レッドを操って味方につけていた。他の複数の脅威がハンド帝国の注意を分散させていたため、スローンはクェソルドを長期にわたって封鎖することが出来ず、決定的な勝利を収める余裕がなかった。パークは散り散りになったエスヴァの艦隊を捜索する任務の調整を任されていたが、スローンの上級将校ストロマ(ハンド帝国のおかげで、エスヴァの統治から解放された人々)の代表者たちの間で行われた、レッド・シティ襲撃に向けた戦略会議に参加した。パークとスローンが<アドモニター>から戦いを見守る中、帝国軍はエスヴァを罠にはめ、クイーンがエスヴァを裏切ったように見せかけた。エスヴァはクイーンを殺したが、その後すぐに、彼女の兵士に殺された。

エスヴァを破ったものの、パークは軍将の支持者たちが報復攻撃を仕掛けてくる可能性を懸念した。しかしスローンは、リーダーを失った支持者たちが大きな脅威をもたらすことはないだろうと考え、銀河帝国に帰還して帝国艦隊指揮を執るべき時が来た、と判断する。スローンは<キメラ>のギラッド・ペレオンのもとへと去り、パークはエスヴァとの戦いがもたらした被害の復興を監督するため、<アドモニター>でカオス・トライアングルに発った。スローン不在の間、パークは提督としてハンド帝国の指揮を執ることになった。この間も、スローンはパークとの連絡を維持し続けた。パークは、スローンの最高司令官としての戦略を完全に信頼していた。一方、情報を手元に集中させ、部下には最低限の事柄しか伝えないことで知られたスローンは、ハンド帝国の存在を銀河帝国の誰にも教えていなかった。そのため、スローンが9 ABYボディガードの手にかかって不慮の死を遂げた後も、銀河の大半はハンド帝国の存在を知らないままだった。生前のスローンはパークに、もし彼の死が報じられたとしても、未知領域での任務を継続し、10年後の復活を待つように指示していた。そのため、パークは未知領域での戦いを続け、ハンド帝国の豊富な資源をインペリアル・レムナントに譲渡することはなかった。パルパティーンが復活した時ですら、パークが未知領域を離れることはなかった。

スローンの復活を待つ間、パークはチスが助力を求めているか否かに関わらず、チス・アセンダンシーとハンド帝国を脅かす存在との戦いを続けた。当時パークを近い位置で補佐していたのは、フェル将軍と、国家防衛軍のチスの指揮官クレステンタルシ(通称ステント)だった。チス・アセンダンシーはハンド帝国の存在を公式に認めていなかったにも関わらず、パークは彼らとある程度の接触を行っていた。アリストクラチャフォーンビントラノは、パークと接触をとったことがあるチスの上級官僚のひとりだった。

スローンの復活

「何年も前、スローンはわれわれにこう言った。彼が死んだという報告が入っても、ここと未知界を守る努力をつづけろ、そして一〇年後に彼が戻るのを待て、と」
―マラ・ジェイドに対し、ヴォス・パーク[出典]

スローンの死から10年後、パークが既知領域に放っていた連絡員は、スローン復活の噂が流れていることを報告した。するとパークは、元皇帝の手マラ・ジェイドを探すため、すぐに偵察船を派遣した。パークは、帝国に所属していたことがあり、新共和国ともつながりを持ち、銀河系最高の情報ブローカー・タロン・カードとも親しいマラ・ジェイドを味方に付ければ、最高の仲介人になってくれるだろうと考えたのである。スローンからの連絡がなかったため、大提督復活の噂に確証が得られていなかったパークは、ハンド帝国の存在をインペリアル・レムナントに明かす前に、噂の真偽を確かめたいと思っていた。実際のところ、噂の“スローン”はレムナントの支配権を狙うモフヴィリム・ディズラが用意した詐欺師に過ぎず、パークの疑いは正しかった。しかし、パークすらも知らないハンド・オブ・スローンのはるか地下では、スローンのクローンが成長していた。偽のスローンが引き起こした騒動は、大提督の死から10年後という復活のタイミングと偶然にも重なっていたのである。[2]

2隻の偵察船を追跡し、ジェイドはニラーンに到着したが、惑星の上空で彼女の宇宙船は撃墜された。カードから報告を受けたジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーは、彼女を救出するためにニラーンに潜入した。ふたりはハンド・オブ・スローンに潜り込んだが、ジェイドだけが捕えられ、パークやフェル、クレステンタルシたちの前へと連れられた。に白髪の混じる年齢になっていたパークは、ハンド帝国の歴史をジェイドに説明し、自分たちの使命の重要性を強調した上で、彼女に協力を求めた。しかしジェイドは、この申し出を拒否した。ソーンという名の連絡員から報告が入り、噂のスローンが帝国の首都惑星バスティオンにいることが明らかになると、パークは危険を冒してインペリアル・レムナントと接触することに決めた。ジェダイの邪魔が入らないようにするため、パークはバスティオンと接触するまでジェイドを拘束するよう指示した。するとフェルは、彼女の逃走を阻止するため、彼女を傷つけて強制的にジェダイの癒しの催眠状態に入らせてはどうかと提案した。しかしチスの兵士がフェルの指示を実行に移す前に、スカイウォーカーが部屋に駆け付け、ジェイドを救出した。余計な死人を出すことを望まないパークは、スカイウォーカーを攻撃しようとする部下を制止し、ふたりをそのまま去らせた。建物の下層へと逃れたスカイウォーカーとジェイドは、そこでスローンのクローンを発見する。彼らが脱出の際に引き起こした湖水の氾濫で、クローンは溺死した。そしてジェイドは、建物のハンガーに自分の宇宙船を墜落させ、パークがバスティオンに送るつもりだった船を破壊した。その後パークは基地を復興しなければならなくなったが、一方で偽のスローンの陰謀は暴かれ、パークがバスティオンと接触を撮る前に騒動は終焉した。そのため、ハンド帝国とその広大な領域の知識を知る者は、スカイウォーカーとジェイドだけに留められた。[2]

ハンガーを攻撃された直後、弱点をさらしたままのハンド・オブ・スローンは、混乱の中で海賊団のギャングたちから計画的な襲撃を受け、パークはニラーンから退却せざるを得なくなった。しかし22 ABYの時点で、ハンド帝国はニラーンを取り戻しており、パークも惑星に戻っていた。

その後

「パークがチスとの外交関係を“望んでいる”なんて考えを、いったいどこから引き出したの?」
「われわれは望んでいるんですよ。とてもね」
―マラ・ジェイド・スカイウォーカーとチャック・フェル[出典]

スカイウォーカーとジェイドが新共和国国家元首であるレイア・オーガナ・ソロに情報を漏らしたため、ハンド帝国の存在は徐々に広まっていった。スローンの副官だったギラッド・ペレオンが指揮するインペリアル・レムナントもまた、パークとある程度のコンタクトをとっていた。しかしパークは、特定の集団と手を組んだり、深い外交関係を結ぼうとはしなかった。そんな中でパークは、ハンド帝国が守るべき対象としていたチス・アセンダンシーとは良好な関係を望み、ハンド帝国はアセンダンシー市民から多くの人的資源を提供されていた。しかし、スローンがかつてアセンダンシーから追放された人物であることや、ハンド帝国の戦略方針が彼らの信条から外れていることが原因で、パークの期待通りにはいかず、両者の関係は非公式なままだった。

22 ABY、パークはチスがアウトバウンド・フライトの残骸を発見したという報告を受けた。チスは、残骸を回収する任務を、新共和国との外交イベントとして利用することに決めた。そこで、パークはスカイウォーカーとジェイド(当時彼らは結婚していた)にメッセージを送り、ふたりをジェダイと新共和国の代表者としてイベントに招こうとした。しかし彼が送ったメッセージは、タロン・カードの手下、ディーン・ジンズラー(彼のは、アウトバウンド・フライトの乗組員だった)によって奪われてしまった。そのためスカイウォーカー夫妻は、メッセージに記載された会合点ではなく、直接ニラーンへとやって来た。過去の出来事は水に流したパークは、ふたりに会ってチス・アセンダンシーからの要請を伝えた。スカイウォーカー夫妻は知らなかったが、チスのチャフォーンビントラノは、この外交イベントを利用してヴァガーリ奴隷売買を行う遊牧種族)をおびき出そうと考えていた。チスの軍事方針では先制攻撃が禁じられているため、チャフォーンビントラノはヴァガーリに先に攻撃させ、彼らを叩き潰そうとしていたのである。この外交任務が危険を伴うことを理解していたパークは、チャック・フェル中佐率いる第501大隊のユニット・オーレク=7をハンド帝国の代表者として派遣した。フェルと彼のボディガードたちはスカイウォーカー夫妻を護衛したが、パークが彼らに与えた真の任務は、チャフォーンビントラノへの援助だった可能性がある。[5]

ユージャン・ヴォング戦争の時代、パークは現場からほぼ姿を消していた。当時、バロン・スーンティア・フェル将軍が、ハンド帝国や、ハンド帝国と新共和国のやり取りを代表する存在になっていた。戦争が終結する頃、ハンド帝国は銀河情勢にほとんど登場しなくなり、ニラーンは放棄された。この頃、ハンド帝国は崩壊したか、チス・アセンダンシーに吸収されたと思われる。その後、ルーク・スカイウォーカーと対面したチャフォーンビントラノは、必要とされる時が来れば、ハンド帝国が復活する可能性があることを示唆した。また、スーンティア・フェルはチス・アセンダンシーのメンバーになっていた。チス・アセンダンシーの一等航宙士ペイタ・アーベと対面した際、スカイウォーカー夫妻は、パークもまたフェル同様“チスに加わった”という前提で会話を進めていた。

個性と特徴

「われわれはきわめて深刻な事態に直面しているのだ。政治や個人的利益のようなつまらんものに無駄にする時間はない」
―マラ・ジェイドに対し、ヴォス・パーク[出典]
Thrawn-DB

ハンド帝国の創始者にして、パークの模範的存在、スローン大提督

銀河帝国が台頭した時代、ヴォス・パークは公然としたパルパティーン支持者であり、政府の正当性を信じて彼らに服従していた。パークは、帝国艦隊の活動の妨げになる、小うるさい政治的な監督に対して憤慨していた。宇宙軍でのキャリアを開始した後、忠実で野心的な将校だったパークは、艦隊内で昇進を果たした。しかし、スローンと出会った後、彼の中の優先事項に変化が生じた。スローンの未知領域での任務に加わるため、パークは帝国宮廷における失脚と降格を進んで受け入れ、個人的な利益や昇格を度外視し、未知の領域に潜む無数の敵との戦いを始めた。パークは未知領域の脅威と戦わなければならないというスローンの信念を完全に信じており、マラ・ジェイドは彼の頑なな考えを不安視した。自国の領域のみならず、銀河系全体を守る上でハンド帝国の活動が必要不可欠だと確信していたパークは、カンドラス宙域での反乱を鎮圧するため、未知領域を離れることに乗り気ではなかった。スローンを信用していたパークは、スローンの死後も、ハンド帝国の存在をインペリアル・レムナントに秘密にしたまま、大提督の復活を待ち続けた。

パークはスローンを見つけ出し、彼を帝国軍へと誘ったが、間もなくふたりの立場は逆になった。皇帝パルパティーンは、パークがスローンと出会う前からこのエイリアンの軍人の存在を知っており、彼のことを探していたのだった。スローンはあっという間に昇格し、パークよりも高い階級に就いた。しかしスローンはパークのことを信頼し、長年にわたってパークを右腕として使っていた。パークもまた、スローンに忠実であり続けた。スローンの才能に感銘を受けていたパークは、スローンの計画を完全に理解できないときでも、この司令官の能力を信用していた。スローンの死後も、パークは大提督の復活を完全に信じるほど(マラ・ジェイドは、パークが全くの絵空事を信じきっていると考えた)、強い忠誠心を維持していた。

スローンには及ばなかったものの、パークはスローンと同様に演繹的な考え方ができる知的な人物だった。実際、パークはスローンとの最初の遭遇の際に、相手がシャトルに乗って密航することを予測し、部分的にスローンの計画の先を読んでいた。部下に必要以上の情報を与えることがなかったスローンだが、パークを暗黙のうちに信頼しており、長年にわたってそばに置きながら、ギラッド・ペレオンやデイゴン・ニリズも知らなかった計画の詳細を彼には教えていた。

戦術と戦略、交渉、情報収集などの安定した才能とは別に、パークは多くの言語を話すこともできた。彼はベーシックに加えてチユーン語ホノーグラン語トワイレッキ語ザブラキ語を話すことができ、クェソス・コモン・スピークを理解することができた。

制作の舞台裏

ティモシイ・ザーンによってつくり出されたキャラクター、ヴォス・パークは、1995年8月に『Star Wars Adventure Journal 7』で発表された短編小説、『ミスト・エンカウンター』で初登場を果たした。ザーンはその後も1996年の短編『Command Decision』(『Star Wars Adventure Journal 11』に掲載、未邦訳)や1998年小説未来への展望』(ハンド・オブ・スローン2部作の2作目)にもこのキャラクターを再登場させた。邦訳メディアにおける初登場作品は、1999年に邦訳された『未来への展望』である。『ミスト・エンカウンター』を収録した小説『忠誠』は、2008年に発売された。

『未来への展望』で、パークはスローンが残した国家の指導者として描かれた。その後、ザーンは『生存者の探索』(2004年)でパークが率いる国家に“ハンド帝国”という名前を付け、組織と彼らの目的を明らかにしていった。こうした作品で、ハンド帝国やチスの設定が拡張世界のメインストリームに加わったものの、パークの活躍の場はむしろ減り、バロン・スーンティア・フェル将軍がハンド帝国の主な顔になっていった。それ以降、2011年に小説『Choices of One』や短編『Crisis of Faith』(いずれもザーン作、未邦訳)が発表されるまで、パークがスター・ウォーズ作品に登場することはなかった。現在、ヴォス・パークが登場する作品はいずれもティモシイ・ザーンの著作だが、いくつかの短編や、小説『アイソアへの侵攻』や『逃亡者』でパークについて言及されている。

登場作品

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ウーキーペディアにはヴォス・パークに関する3枚の画像があります。

参考資料

脚注

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