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「リアル…そう、これはリアルな世界を描いている。スター・ウォーズは基本的に善と悪がはっきりしているところが面白い。この作品はその部分がグレーなんだ」
ギャレス・エドワーズ監督[出典]

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(Rogue One: A Star Wars Story)はスター・ウォーズ アンソロジー・シリーズの第1弾で、実写版の映画作品。公開予定日は2016年12月16日。監督はギャレス・エドワーズゲイリー・ウィッタ2014年から脚本を書き始め、クリス・ワイツ2015年にバトンを引き継ぎ最終的な脚本を仕上げた。映画はジョン・ノールインダストリアル・ライト&マジックのチーフ・クリエイティブ・オフィサー兼視覚効果監督)によるストーリー原案を基にしている。映画音楽の構成はマイケル・ジアッチーノが担当し、実写版スター・ウォーズ映画としては初めてジョン・ウィリアムズが関わらない作品となった。

主演はフェリシティ・ジョーンズディエゴ・ルナベン・メンデルソーンリズ・アーメッドドニー・イェンチアン・ウェンフォレスト・ウィテカーマッツ・ミケルセンアラン・テュディック。また、ジェネヴィーヴ・オーライリー反乱同盟の指導者モン・モスマを演じる。オーライリーは2005年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でもモスマ役を務めたが、出演シーンはカットされた。この他に、ダース・ヴェイダーの登場も明かされている。

2015年の夏に製作が始まった『ローグ・ワン』は、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の間を埋める作品となり、反乱同盟軍が銀河帝国からデス・スター設計図奪うまでの過程を描く。デス・スター設計図奪取に関する情報は『エピソード4/新たなる希望』のオープニング・クロールで言及されていたが、これまで正史作品でその詳細が語られたことがなかった。この作品では、フェリシティ・ジョーンズ演じるジン・アーソとチームの仲間たちの絆に焦点が当てられる。

公式な説明文

物語の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。

銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。無法者たちによる反乱軍の極秘チーム<ローグ・ワン>に加わった女戦士ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。

その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた・・・。[1]

製作経緯

「まず自分が見たいストーリーとは何だろうと考えた。とりあえず自分の考えを誰かに見てもらおうと思い、パブロに頼んだ。彼はとても乗り気だった。キャシーとキリにも時間を取ってもらい20分バージョンを見せたら、実に良い反応だった」
ジョン・ノール[出典]
Rogue One Concept Art Celebration

セレブレーション・アナハイムで公開された『ローグ・ワン』のコンセプト・アート

2000年代の半ば、視覚効果スーパーバイザー兼インダストリアル・ライト&マジック社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジョン・ノールは、ジョージ・ルーカス監督が『スター・ウォーズ』のライブアクションシリーズ(スター・ウォーズ:アンダーワールド)を製作中であると知り、『ローグ・ワン』の構想を抱いた。しかしながら、ノールはこのアイデアがシリーズのコンセプトから外れていると感じ、ルーカスに提案しなかった。結局、ライブアクションシリーズは予算の問題で延期となり、ルーカスは映画作りからの引退を表明、キャスリーン・ケネディルーカスフィルムの新社長に据えた。ケネディによれば、ルーカスは「(スター・ウォーズの)宇宙に存在する全てのストーリーを探索してみたいと思っている」とのことである(ルーカスはオリジナル・トリロジー製作当時から、本編以外の映画も作りたがっていた)。ルーカスフィルムはこうしたエピソード番号がつかない外伝作品を“スター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ”と呼ぶことに決めた。同僚の後押しもあり、ノールはルーカスフィルム ストーリー・グループパブロ・ヒダルゴをはじめ、社内のスタッフたちに映画のアイデアを伝える(ヒダルゴはこのアイデアに夢中になった)。こうした経緯を経て、ノールは最終的にキャスリーン・ケネディ社長やキリ・ハート(ストーリー・グループのメンバーで、ルーカスフィルム制作担当)とのミーティングにこぎつけた。ノールと話し合ったとき「社長でいられたのは20分間だけだった」というケネディは、「却下する理由が何一つない」素晴らしいアイデアだと高い評価をつけた。ハートもケネディと同様すぐに虜になった。こうして、物語の構成要素が一般大衆に馴染み深いこともあり、本作は最初の外伝作品として製作開始に至る。

ルーカスフィルムが製作を決定するとすぐに監督の選定が始まり、『モンスターズ/地球外生命体』の監督で、当時『GODZILLA ゴジラ』を撮っていたギャレス・エドワーズに白羽の矢が立った。エドワーズは早い段階から本作のプロジェクトに参加した。脚本家は、『アフター・アース』や『ザ・ウォーカー』の脚本を担当したゲイリー・ウィッタに決定する。製作チームは、スター・ウォーズ3部作にみられる明確な倫理観とは真逆の、「まるでその場にいるかのようなリアル感とスター・ウォーズのグレーな部分」を本作で描き出すことに決めた。また、ウィッタは脚本段階で作品のタイトルを『ローグ・ワン』に決定する。映画のイメージはフレデリック・レミントンの絵や現実の戦争の映像に大きな影響を受けている。

Rogue One Cast

『ローグ・ワン』の反乱軍側のキャスト

2015年3月12日、ウィッタが降板し、クリス・ワイツが脚本を受け継ぐこと、本作品のタイトルが『ローグ・ワン』であることが発表された。さらに『博士と彼女のセオリー』の演技でアカデミー賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズが出演することも発表された。エドワーズはプリビジュアライゼーション(撮影前のシュミレーション)のためにILMの新しいバーチャルリアリティ開発設備を使用した。撮影は2015年8月ロンドンで開始。同月の「D23 EXPO」で撮影が開始されたことが発表された。さらにStarWars.comのブログ上で、フェリシティ・ジョーンズに加えてディエゴ・ルナベン・メンデルソーンドニー・イェンチアン・ウェンフォレスト・ウィテカーマッツ・ミケルセンアラン・テュディックリズ・アーメッドが出演することが発表された。

サイモン・クレイントニー・ギルロイが再撮影のアシストに雇われ、ギルロイには500万ドル以上が支払われた。再撮影は、映画の構想段階から既に想定されていたことだった。エドワーズは「再撮影は常に計画の内だった。どこかでまた作業に戻らなければならないとわかっていた。我々は映画を編集する段階になるまでどこを撮り直すべきか判断がつかなかったんだ」と述べている。2016年6月、映画の一部撮り直しが行われると発表された。すると、「映画の40%以上が再撮影される」、「スコット・Z・バーンズクリストファー・マッカリーが新たな脚本の草稿を書いた(マッカリーは共同監督)」、「ディズニーの重役によると再撮影は作品の雰囲気を“軽く”するため」など、すぐさま数多くの噂がネットを飛び交った。しかしこうした噂は多くのニュース記事によって否定される。「エンターテインメント・ウィークリー」によれば、スター・ウォーズ映画には珍しく『ローグ・ワン』には試写がないという。暗く泥臭い雰囲気はそのまま、再撮影はストーリーラインのためでなく、キャラクター描写を重視して行われた。キャスリーン・ケネディは「ちょっとした追加撮影を行っているだけでストーリーに変更点はまったくありません。ファンの皆様に安心していただくため、私たちは当初の想定通りに作品を作っていると明言いたします」と述べた。エドワーズ監督も、映画製作に付き物のよくあることだと受け止め、長期に渡る撮り直しを担当した。

本作の音楽はもともとアレクサンドル・デスプラが担当していたが、ポストプロダクションの段階でマイケル・ジアッチーノに交代した。

公開

公開日までの流れ

セレブレーション・アナハイムにて、ギャレス・エドワーズ監督と製作チームが、本作はデス・スターの設計図を盗もうとするレジスタンス戦士の物語であることを発表した。ジャングルの大空にぼんやりと浮かぶデス・スターの影を映した短いティーザー・トレーラーが観客に上映された。さらに製作チームは、本作品がリアルな世界を追求していることを詳しく説明した。ところが、2015年夏当時、似たタイトルの『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が公開を間近に控えていたためルーカスフィルムはアナハイム以外で『ローグ・ワン』の宣伝をすることができなかった。『ローグ・ネイション』というタイトルが『ローグ・ワン』より先にアメリカ映画協会に登録されたため、『ローグ・ワン』は宣伝を制限されていたのである。2016年4月7日、ABCテレビの番組『グッド・モーニング・アメリカ』においてティーザー・トレーラーが公開された。その前日には10秒間のプレビューがネット上にアップされていた。7月15日セレブレーション・ヨーロッパではエドワーズ監督とキャスリーン・ケネディをゲストに迎えた“ローグ・ワン パネル”が催され、撮影風景を映した短編映像と新トレーラーが公開された。短編映像はその夜のABC放送Secrets of the Force Awakens: A Cinematic Journeyでも放映される。また、トレーラーは2016年夏季オリンピックの期間に放送された。

9月20日より、TNTは『スター・ウォーズ』6作品の放送を開始した。これはターナー・エンターテインメントが11作品の『スター・ウォーズ』映画を独占的に放送する権利(2019年に『ローグ・ワン』を放送する権利も持つ)を得た契約によるものである。10月12日には、翌13日に新しいトレーラーが発表されることが報じられた。11月24日、ABCは「マジカル・ホリデー・セレブレーション」の一環としてさらなる映画のプレビューを放送した。12月2日Twitterがエドワーズ監督やスタッフを招いてLivestreamのQ&Aを主催した。同日、報道関係者らがスカイウォーカー・ランチに呼ばれ、28分に及ぶ本編映像を視聴した。また、キャストやスタッフも多数のメディアに姿を見せている(主に『ジミー・キンメル・ライブ!』、『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』、『グッド・モーニング・アメリカ』、『シリウスXMラジオ』、『MTVニュース』)。『ローグ・ワン』は12月10日にハリウッドでプレミア上映された。

キャストや撮影クルー数名はユニセフの"Force for Change and Kid Power"プログラムに参加し、1着につき5ドルが寄付されるターゲット社限定Tシャツを作成する。エドワーズはまた、映画製作のチャンスを ASSERT チャリティの促進に活用した。『フォースの覚醒』のときと同じく、末期ガン患者(ニール・ハンヴィー/Neil Hanvey)が公開前に映画を視聴した。ハンヴィーは映画を観た2日後にこの世を去った。

マーチャンダイズ

Rogue One Japan Logo

日本語版タイトルロゴ

『ローグ・ワン』のマーチャンダイズ(映画関連商品の展開)は2016年9月30日に正式に開始した。映画の前日譚となるコミック・ミニシリーズ(全3編のシリーズと読み切り1作)が10月マーベル・コミックからリリースされる予定であったが、5月17日、発売中止が発表される。11月15日デル・レイは前日譚小説『カタリスト』を出版した。映画本編の公開日である12月16日には、ドーリング・キンダースリー社から映画のアルティメット・ガイドを発売された。また、『アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』はこの日に日米同時発売となった。また、ゲーム『Star Wars バトルフロント』には『ローグ・ワン』をテーマにした拡張パックが追加された。その他、『Voices of the Empire』というタイトルの短編小説がスター・ウォーズ インサイダー誌170号に掲載予定である。

2016年8月、ルーカスフィルムはハズブロの『ローグ・ワン』フィギュアの宣伝画像をオンライン公開した(9月30日発売)。これらのフィギュアは9月にアップロードされた公式認定のファンメイド・ビデオシリーズ『Go Rogue』でも使用された。ブラック・シリーズのジン・アーソ・フィギュアは2016年10月15日に売り出され、予約段階の9月4日までにアマゾンのAction & Toy Figuresカテゴリにおいて1位を獲得する人気ぶりとなった。ベライゾン社ILMエクスペリエンス・ラボが開発した3Dエクスペリエンス『Rogue One: Recon A Star Wars 360 Experience』に出資した。日産は『ローグ・ワン』をテーマとした日産・ローグの2017年限定版を提案した。2016年10月、『ローグ・ワン』をテーマとしたデュラセル、日産、ジレットのコマーシャルが放送された。

評価

2015年12月、Fandango による投票において、『ローグ・ワン』は2016年の最も期待されている映画に選出された。早い段階からかなりの興行収入が予想されたが、『フォースの覚醒』ほどにはならないとも言われていた。11月28日からチケットが販売され、あまりの人気によってFandangoは機能停止状態に陥った。この映画は『フォースの覚醒』に次いで最も高い初日前売り上げを記録した。

公開前、脚本を担当したワイツとウィッタはこの映画と政治を比較したことで批判され、オルタナ右翼によるボイコット運動の呼びかけが起きて騒動となった。

2016年12月15日木曜の午後時点で、『ローグ・ワン』は映画評論サイトRotten Tomatoesのレーティング上で「Certified Fresh(鮮度保証)」に分類されていた。208件のレビュー中、175件は「Fresh」を支持しており全体の84%が肯定的、7.5/10のレートとなった。このサイトでは、「『ローグ・ワン』は『スター・ウォーズ』神話に新たな歴史を加え、新たな物語性、審美性を打ち出した。これはシリーズのこれからのヒットを示唆しているようだ」ということで一致している。

他作品との関連性

Devastatortantiveiv

映画『新たなる希望』は、デス・スター設計図の奪取が成功した直後の物語である

『ローグ・ワン』は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の間の帝国時代を描く。本作品は、惑星を破壊できるパワーを持つ銀河帝国の機動性バトル・ステーションデス・スター設計図を盗み出すために結集したレジスタンス戦士たちを描いている。デス・スターの設計図の奪取に関する情報は、『新たなる希望』のオープニング・クロールで初めて紹介された。クロールでは「反乱同盟軍の銀河帝国に対する最初の勝利」と説明され、さらに「その戦闘中に反乱軍のスパイがデス・スターの設計図を盗み出すことに成功」したことも書かれている。

『新たなる希望』のオープニング・シーンは、設計図を巡る戦闘が終わった後、オルデランプリンセスレイア・オーガナが反乱同盟軍に設計図を届けるため、帝国軍の追っ手から逃げる場面から始まる。『新たなる希望』では、プリンセス・レイアとルーク・スカイウォーカーハン・ソロチューバッカドロイドR2-D2C-3POが反乱同盟軍に設計図を届けることに成功し、要塞の弱点を突かれたデス・スターは完全に破壊される。

前シリーズとは異なり、『ローグ・ワン』にはジェダイが登場しない。本作は、フォースを使えない普通の人びとから成るグループが、帝国の支配から銀河を取り戻すために戦う物語である。オリジナルの3部作と異なり、善と悪、黒と白をはっきりさせていない。エドワーズは「セレブレーション・アナハイム」で本作は「リアルな世界を描いている」と語った。

ポスター

動画

クレジット

キャスト

クルー

登場人物・用語

目次
人物 · 動物 · ドロイドの機種 · 出来事 · 地名
組織と称号 · 種族 · 乗物 · 技術と武器 · その他
人物
動物
ドロイドの機種
出来事
地名
組織と称号
種族
乗物
技術と武器
その他

外部リンク

脚注

スター・ウォーズ サーガ
エピソード
I:ファントム・メナス · II:クローンの攻撃 · III:シスの復讐
IV:新たなる希望 · V:帝国の逆襲 · VI:ジェダイの帰還
VII:フォースの覚醒 · VIII:最後のジェダイ · IX
アンソロジー・シリーズ
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
[edit]
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
小説
カタリスト · 小説版 · ジュニアノベル版 · コミック版
レベル・ライジング · ウィルズの守護者
アート・ブック
アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
設定資料集
アルティメット・ビジュアル・ガイド · レベル・ドシエ
[edit]

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