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「お前が求めている繋がりは、過去には無い。未来にある」
マズ・カナタ[出典]

レイ・スカイウォーカー(Rey Skywalker)はフォース感応力を持つ人間女性であり、惑星ジャクーの苛酷な環境で育ったゴミ漁り、そしてジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーのもとで訓練を積んだジェダイである。レイは皇帝シーヴ・パルパティーンの孫、レイ・パルパティーン(Rey Palpatine)として生まれたが、彼女の両親は幼い娘が皇帝の餌食になることを恐れ、ジャクーに置き去りにした。間もなく両親が殺されたため、レイは自分の出自を知らぬまま、家族が戻るのを待ちながらひとりで生きていくことになった。銀河帝国新共和国戦場跡から金になる品を漁りながら、彼女は生きのびるための術を学び、整備士、パイロット、戦士としての優れた技能を身につけた。彼女はAT-ATウォーカーの残骸を住処にし、戦場跡で集めた品々をニーマ・アウトポストで換金して生計を立てていた。レイは広大な銀河系に潜む危険と可能性を知らないまま、荒れ果てた惑星から出ることなく育った。

レジスタンスアストロメク・ドロイドBB-8との遭遇がレイの人生を変えた。このドロイドは消息不明のジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図を運んでいた。彼女は間もなくストームトルーパーの脱走兵フィンとも出会い、共にファースト・オーダーのお尋ね者として逃げ回ることになった。ジャクーから脱出した後、彼女たちは銀河系規模の紛争に巻きこまれる。軽貨物船ミレニアム・ファルコン>で逃走していたレイとフィンは、この船の本来の持ち主であるハン・ソロチューバッカと行動を共にすることになった。BB-8をレジスタンスに届けるため惑星タコダナにあるマズ・カナタを訪れた際、レイはアナキン・スカイウォーカーやルーク・スカイウォーカーの所有物だったライトセーバーを手に取り、フォースのヴィジョンを経験する。

タコダナの戦いのさなか、レイはレン騎士団の指導者カイロ・レンに捕えられ、スターキラー基地へ連れて行かれた。しかしフォースの力を覚醒させたレイはカイロ・レンによる尋問を耐え抜き、独力で脱出に成功した。その後、彼女は破壊工作のため基地に潜入していたフィンたちと再会した。レジスタンス軍による基地攻撃作戦が始まった後、レイは父親同前に慕っていたハン・ソロが実の息子カイロ・レンに殺される場面を目撃する。雪の降る森の中で再びレンと会いまみえたレイは、スカイウォーカーのライトセーバーを手にとって立ち向かい、フォースの力と調和してダークサイドの戦士に打ち勝った。スターキラー基地の戦いの後、ルークの所在が明らかとなり、チューバッカとR2-D2と共に最初のジェダイ・テンプルがある星へと赴いた。

経歴

生い立ち

ジャクーの孤児

「わたしは家族を待ってるの。戻ってくるのよ。いつかね」
―レイ[出典]
Young Rey with Unkar Plutt

レイがのちにフォースのヴィジョンで見た、ジャクーに置き去りにされた幼いころの自分の姿

レイは15 ABYエンドアの戦いの11標準年後)に生まれた。[2] 幼い頃、彼女は家族によってウエスタン・リーチ砂漠惑星ジャクーに置き去りにされた。彼女は自分が置いていかれた理由を知らず、何かの間違いでそうなったに違いないと信じ、家族が戻ってくる日を待ち続けた。レイは時おりジャクーの主要交易所であるニーマ・アウトポストで他の星からの訪問者たちを目にした。レイはジャクーの苛酷な環境を目の当たりにして茫然とする訪問者たちの身を案じ、自分がジャクーに取り残されたのも、彼らと同じようなシチュエーションだったのではないかと思いを馳せた。[7] レイの期待に反し、彼女は家族と再会することなく歳を重ねていった。レイは家族との再会を期待し続けるも、彼らが自分のもとに戻ってくることは無いと気づいており、その事実から目を背けていた。[1]

レイはジャクーで生き延びるためゴミ漁り(廃品回収業者)になり[1]ジャクーの戦いの残骸が転がる“宇宙船の墓場”でスターシップの残骸やその他のテクノロジーを探し求めた。初めの頃、レイは他の廃品回収業者のために働き、新共和国銀河帝国の艦船の残骸を見つけ出しては雇い主に差し出していた。レイはジャクーに多数の宇宙船が墜落した経緯についてさまざまな噂を耳にした。彼女たちの間で有力視されていたのは、銀河内戦中に帝国軍がジャクーで最後の抵抗を試み、できるだけ多くの敵艦を道連れにしたという説だった。戦場跡で役に立つ部品を見つければ、ニーマ・アウトポストの交易所で食べ物のポ―ションと交換することができた。交換相手はジャクーの食料品供給を取り仕切るアンカー・プラットという名のジャンク屋で、レイはこのクロルート種族の商人を影で“ブロブフィッシュ”と呼んでいた。プラットはレイや他の廃品回収業者が手に入れてきた物を帝国や新共和国の非常食と交換した。ゴミ漁りの仕事の中で、レイは修理の余地のある部品こそ最も重要であることを学んだ。他の船に流用できない物はプラットにとって無価値だったからである。[7]

幼いレイに仕事をくれた廃品回収業者のうち、イヴァノ・トロアドマシラは彼女のことを親切に扱った。しかしその他の人びとは彼女をモノのように扱うことがあった。廃品回収業の技術を身に着けていくうちに、レイは自分が他の者たちよりもこの仕事に長けていることに気付いく。彼女は他の者の助けは必要ないと判断し、独立することに決めた。初めは誰もレイの独立を真剣に認めようとしなかったが、彼女の技術に目を付けたアンカー・プラットは自分の手下をレイの用心棒として派遣した(しかしレイはプラットの援助を望んでいなかった)。レイはプラットの息がかかった者の中で最高の廃品回収業者になり、プラットはこの先も彼女を利用し続けたいと考えるようになった。レイが優れたクォータースタッフ使いであることはニーマ・アウトポスト中に知れ渡っており、厄介な連中を遠ざける役に立っていた。[7]

ゴミ漁りの生活

Rey AT-AT

レイはAT-ATの残骸を我が家にしていた

幼い頃、レイはジャクーの戦いで転倒した帝国軍全地形対応装甲トランスポートヘルハウンド2>を我が家にした。ほとんど何も育たない不毛の砂漠ゴアゾン荒地で初めてこのAT-ATウォーカーを発見した時、彼女はよもや機内で生活ができるなどとは思っていなかった。しかしウォーカーの中で小さな緑スパインバレルの花を見つけた時、これほど小さな植物に可能なことが自分にできないはずはないと考え直した。この出来事をきっかけに、レイはジャクーのような環境でも生き残る道は見つかるものだと思うようになった。彼女はよく注意して観察すればジャクーにも美しいものが存在するのだと気付き、その象徴としてスパインバレルやナイトブルーマーの花をウォーカーの室内に飾った。[7]

住み処を定めた後、レイはAT-ATウォーカーのパーツを回収して交易所に持ち込んだ。彼女は主にウォーカーのトルーパー室で基本的な生活を送り、緊急脱出用の補助ハッチを玄関として利用した。ニーマ・アウトポストの作業台を使うとプラットに使用料をとられるため、レイは回収した廃品を家に持ち帰って修理することもあった。またレイはウォーカーの内壁に日数の経過を記録するひっかき傷をつけ、家族が戻ってくるまでの日にちをカウントダウンするようになった。ウォーカーの脚のあいだは自作スピーダーの駐車場になった。このスピーダーはレイが墓場やニーマの廃品場で見つけた品や、ジャクー原住のティードー種族との取り引きで手に入れたパーツで造られており、スピーダースウープのハーフとも言える乗り物だった。彼女はこのスピーダーのおかげで宇宙船の墓場と家を自由に行き来できた。[7]

10歳の頃[2]、宇宙船の墓場で廃品回収を行っていたレイはティアフォン・イエロー・エース中隊に所属したスターファイターパイロットドスミット・ラエ大尉反乱同盟軍フライト・ヘルメットを手に入れた。幼いレイはラエ大尉の出身地や経歴を自分で想像して楽しみ、貨物用コンテナから見つけた反乱軍の宇宙服を使ってラエの人形も作った。AT-ATウォーカーの中や砂漠を探索する際、レイはヘルメットをかぶってラエ大尉の助手を演じ、いっしょに行方不明の反乱軍隊員を見つけて船に連れ戻す遊びを楽しんでいた。レイは年齢を重ねるとこうした遊びをしなくなったが、自分がどこまで来たかを忘れないようにするためにヘルメットと人形は捨てずに手元に残していた。[7]

Rey with her quarterstaff

クォータースタッフを持つレイ

またレイはBTL-A4 Yウイング・ボマーから回収したコンピューター・ディスプレイを使い、ウォーカーの中で帝国や反乱同盟の宇宙船の構造図を研究したり、フライト・シミュレーター操縦技術を磨いた。[7] シミュレーターのプログラムはゼフィラ=シリーズ運搬船の残骸で発見したデータチップに入っていたもので、小型リパルサークラフトから各種スターファイター、貨物船までさまざまな機種を選べた。[8] 構造図の研究は宇宙船の墓場での廃品回収作業の役にも立った。レイは墓場で見つけられるほぼ全種類の宇宙船を見分けることができ、その役割、搭載武器、型式名、級種、定員まで把握していた。彼女はコンピューターから得られる知識だけでなく、実際に船を探察してシステムを解体したりアストロメク・ドロイドのコア・メモリーを研究することで幅広い情報を得ていた。また彼女はニーマの人々と話せるようにエイリアン言語ドロイドバイナリーも勉強した。当時レイが交流したエイリアンの1人にウーキー種族の商人がおり、彼女はこの商人からウーキーの英雄チューバッカの話を聞いた。レイはチューバッカが優れた密輸業者で、相棒のハン・ソロのせいでいつも厄介事に巻き込まれていたことを知った。[7]

ジャクーでの生活は宇宙船の仕組みだけでなく、過酷な環境で生きていくために必要な知恵をレイに与えた。彼女は幼少期から多くの苦難を目撃し、また実際に体験してきた。幼い頃、レイはプラットの命令で飛行機を修理したことがあった。プラットはこの飛行機に6人の手下を乗せ、カーボン・リッジに存在するという旧帝国基地の探検へ送り出した。しかし彼らはデッド=エンダーと呼ばれる謎のグループの待ち伏せに遭い、2人の仲間を失って逃げ戻ってきた。この日以来、レイを始めとするゴミ漁りたちはプラットの前でカーボン・リッジの話をしなくなった。またレイはジャクーに棲むクリーチャーの危険も身をもって学んだ。ある日レイはテン・マラーという名の同業者がスチールペッカーの住み処になっていた廃船のハッチを誤って開けてしまい、この獰猛な鳥の大群に襲われてばらばらにされるのを目撃した。こうした不注意はゴミ漁りにとって命取りとなり、レイは他にも脱水症状で死んだ同業者や、廃品回収中の事故で死んだ同業者を大勢知っていた。宇宙船の墓場には死体があちこちに転がっていたため、レイは人骨を見てもさほど気にならなくなった。TIEファイター射出座席に縛り付けられたままのTIEパイロットの死体を発見した時も、レイはヘルメットやコムリンクを回収し、制服は着せたまま死体を埋葬した。[7]

ゴートロック690の悲劇

「メカニック兼パイロット、あんたってなんでもやってのけるのね!」
デヴィ[出典]
Rey holds her quarterstaff

レイ

ある時、ティードー種族が“ザスリィーア”と呼ぶ激しい砂嵐が3日半も続いた際、レイはAT-ATウォーカーのねぐらにこもり、フライト・シミュレーターを使って暇を潰した。この頃既にレイの腕前は相当なレベルに達しており、シミュレーターのプログラムの中に手応えのあるコースはほとんど無くなっていた。ようやく砂嵐が止んだ後、レイはニーマ・アウトポストでプラットから食べ物と水を手に入れ、宇宙船の墓場へゴミ漁りに出かけた。この日レイはクラックルと呼ばれる地域にそびえ立つ宇宙船の竜骨の残骸“スパイク”によじ登り、双眼鏡であたり一面を見渡した。彼女は幸運にもまだ誰にも回収されていない墜落船を見つけ、日が沈んで家に帰れなくなるのも気にせず現場に急行した。船はゴートロック・インダストリーズ社製の690軽貨物船で、墜落時の損傷はあったものの、ほぼ完全な形で残っていた。レイは食料1年分に相当するであろうお宝を見つけたことを喜び、船内を調査した。船にはインスタント食品が残っていたばかりか、予備動力のバッテリーがまだ生きており、完全修復の余地があった。[8]

レイは報酬を増やすため軽貨物船を修理することに決めた。彼女はまた、修理が終わったあかつきには実際にニーマ・アウトポストまで船を飛ばし、プラットや皆が驚く顔を見たいと考えていた。4日かけて修理に必要な部品のリストを作成した後、レイはこつこつ船を直しながら今まで通り廃品回収で食料も手に入れる二重の生活を開始した。レイは船内にあったメメティック・シートを使ってゴートロック690を隠し、人目を盗んで修理部品を収集した。しかし5ヶ月後、同年代のゴミ漁りデヴィストランクがレイの不審な行動に気づいた。2人はレイの後をつけ、ゴートロック690を見つけ出す。デヴィはレイの秘密に興奮し、修理を手伝う仲間に入れてほしいと申し出た。デヴィは修理が終わればレイがこの船でジャクーを出ていくつもりだと思い込み、その時は一緒に連れて行ってもらいたいと考えていたのだ。デヴィの予想に反し、レイはジャクーから出ていくという発想を微塵も抱いていなかった。そこでデヴィはレイに話を合わせ、プラットに船を売る前提で仲間に入れてほしいと頼んだ。レイは仕方なくデヴィとストランクを受け入れ、共同作業を始めた。当初レイは2人が船のそばにいることすら快く思っていなかったが、彼女たちのおかげで修理のスピードは格段に上がり、数日後には大気圏内の飛行が可能になった。[8]

Rey confronts Teedos

ティードーからゴートロック690を守るレイ

レイはデヴィの勧めで初めて宇宙船を操縦することになり、太陽が十分に沈んで人目につかない時間帯に50メートルほどの高さでゴートロック690を飛ばし、もとの場所に着陸させることに成功した。その夜、レイはデヴィとストランクが自分を裏切って船を持ち逃げするのではないかと思い悩んで眠れず、船の場所に戻った。船は去ったときのまま残っていたが、レイが船室で夜を明かそうとすると、ラガビーストを引き連れて武装した4人のティードーが姿を現した。この船は自分の物だと宣言してもティードーが立ち去らなかったため、レイは多勢に無勢を承知で戦う覚悟を決めた。しかしデヴィとストランクが現れてレイの窮地を救い、ティードーを追い払った。彼女たちは船のそばにキャンプを張り、2週間も夜通し見張りをしていたのである。レイはデヴィとストランクにお礼を言い、彼女たちが単独で見張りをするときも信頼を置いて任せるようになった。[8]

ウールショスXPの部品を使ってハイパードライブを直し、半年以上かかった修理がようやく終わった後、レイはニーマまでゴートロック690を飛ばした。レイはニーマ上空で旋回した後に船を着陸させ、作業台にいた同業者を驚かせた。レイはデヴィとストランクを軽貨物船に残し、報酬として最低でも1万ポーション手に入れてくると約束してプラットのもとへ向かう。しかし彼女がプラットと交渉を始めようとした時、ゴートロック690がエンジンを作動して飛行場から飛び立ち、上空へ姿を消してしまった。デヴィとストランクは初めからこの船で星の外に出たいと考えていたのである。レイは長いあいだ呆然とその場に立ち尽くし、2人の裏切りに怒ることもできなかった。家に帰り今回の事件を考え直したレイは、ジャクーを去るという発想がデヴィとストランクにはあって自分には無かった事や、自分は今後もジャクーで家族を待ち続けなければならない事に気づき、ため息をついた。[8]

フォースの覚醒

ジャクーからの脱出

「パイロットがいない!」
「ここにいる!」
―フィンとレイ[出典]
Teedo Luggabeast

ティードーからBB-8を救出するレイ

34 ABYのある日、レイは宇宙船の墓場に墜落したインペリアル級スター・デストロイヤー[1]インテロゲーター[9] の残骸で廃品を漁り、戦利品をニーマ・アウトポストでプラットに差し出した。報酬として4分の1ポーションを受け取り、家に戻って食事を取った後、レイはアストロメク・ドロイドの悲鳴を耳にする。音の出どころへ向かうと、ラガビーストに乗ったティードーBB-8を網で捕まえて無理やり運ぼうとしていた。[1] レイはトラブルの原因を知るため声をかけたが、ティードーが極めて失礼な言葉を発したためかっとなり、ティードーの罵詈雑言を無視してBB-8を網から救い出した。[10] ティードーが文句を言いながら去っていった後、レイはBB-8にニーマ・アウトポストの方角を教えて家に帰ろうとしたが、このBBシリーズ・ドロイドは彼女の近くを離れようとしなかった。BB-8はレジスタンスに所属するパイロットポー・ダメロンの所有物で、ジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図の断片をレジスタンス基地へ送り届けるという重要な使命を帯びていた。ジャクーの聖なる村トゥアナルファースト・オーダー襲撃に遭った際、BB-8は逃亡を断念したダメロンの代わりに地図を運ぶ役目を託されたのである。レイはBB-8が砂漠で放浪することになった経緯を知らなかったが、一緒に連れ行ってほしいというドロイドの懇願を無視できず、翌朝には出発するという約束で家に連れ帰ることにした。[1]

Forces-of-destiny-02

ティードーからBB-8を守るレイ

AT-ATウォーカーの家に戻る途中、レイとBB-8はジャンク品を食べるナイトウォッチャー・ワームと遭遇する。腹を空かせたナイトウォッチャーは砂の中から飛び出してBB-8を飲み込み、再び砂の中へ消えてしまった。しかしレイは砂を注意深く観察してナイトウォッチャーの位置を突き止め、クォータースタッフを砂に突き刺して巨大ワームを攻撃した。レイはワームが吐き出したBB-8を空中でキャッチし、AT-ATウォーカーの脚の上に避難する。レイがBB-8の代わりにガラクタを与えると、ナイトウォッチャーは諦めて退散していった。[11] 翌朝、レイがBB-8を連れてニーマへ向かおうとしていた時、昨日のティードーが2人のならず者を引き連れて彼女を襲い、アストロメク・ドロイドを奪おうとした。レイはスピーダーの巧みな操縦で彼らの攻撃をかわし、ならず者たちのスピーダー・バイクを衝突させた。彼女は最後に残ったティードーをナイトウォッチャーの生息地に誘い込んで罠にかけることにした。ティードーが彼女にブラスターを向けた時、地中から姿を現したナイトウォッチャーがティードーのバイクを飲み込んだ。ティードーは恐怖のあまり逃げ出し、レイはワームにお礼を言ってその場から立ち去った。[12]

ニーマに到着したレイは“売店”にいるプラットに回収物を差し出したが見返りはわずか4分の1ポーションだった。しかしプラットはレイが連れてきたBBユニットに興味を示し、60ポーションで引き取ろうと申し出た。レイは一瞬迷いを見せたものの申し出を拒否し、4分の1ポーションだけ受け取って引き下がる。その後、レイはプラットが差し向けた2人の手下に襲撃された。プラットはBB-8がファースト・オーダーのお尋ね者であることを知っており、力ずくでも手に入れたかったのである。レイが自力で手下たちを撃退した後、BB-8は観衆の1人がポー・ダメロンのジャケットを着ていることに気づく。その男はファースト・オーダーから脱走した元ストームトルーパーで、名前をフィンといい、ジャクー上空のリサージェント級スター・デストロイヤーファイナライザー>から脱出した際にダメロンと行動を共にしたが、ゴアゾン荒地に墜落した際に彼を見失ってしまったのだ。フィンはレイやBB-8から泥棒と勘違いされたが、ストームトルーパーだったことは伏せて事情を説明し、誤解を解いた。レイはフィンもレジスタンスの一員だと思い込み、彼らがルーク・スカイウォーカーの地図を巡る重要な任務の最中であることを知って目を輝かせた。ジャクーで育ったレイにとって、ルーク・スカイウォーカーは神話上の存在だったのである。一方、BB-8は主人が死んでしまったらしいと知って落胆した。[1]

Rey Finn BB-8

ニーマ・アウトポストにて、レイ、フィン、BB-8

間もなく3人はBBユニットの捜索にやってきたファースト・オーダー軍のストームトルーパー部隊に見つかった。レイもレジスタンスの仲間と見なされ、トルーパーの標的になってしまった。TIEファイターによる上空からの攻撃を辛くもかわした後、レイとフィン、BB-8はニーマのドックに泊めてあったクワッドジャンパーへ急ぐ。しかしこの船がTIEファイターの銃撃で破壊されてしまったため、3人はやむを得ず長年使われていない“ポンコツ”のYT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>に乗り込むことにした。<ファルコン>はレイの操縦で離陸し、スキャナーによる捕捉を逃れるため低空を飛行した。砲手を担当するフィンは宇宙船の墓場で追っ手のTIEファイターを1機撃墜したが、<ファルコン>が被弾した際に四連レーザー砲が動かせなくなり、最後の1機に反撃できなくなってしまった。そこでレイはジャクーの戦いで墜落したスーパー・スター・デストロイヤー[1]ラヴェジャー[9] の内部を飛行して銃撃をかわすことにした。そして巨大軍艦の残骸から飛び出すと<ファルコン>を急回転させ、固定されたレーザー砲の的にTIEファイターを捕らえさせた。フィンは見事TIEを撃墜し、<ファルコン>はファースト・オーダーの追跡を振り切ってジャクーから宇宙空間へ飛び出した。[1]

タコダナへの旅

Moff Jerjerrod 2

皇帝陛下は工事の遅れに強い不満をお持ちだ…

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Maz Kanatas Castle Takodana

マズ・カナタの城を訪れるソロ、レイ、フィン、BB-8

その後、<ミレニアム・ファルコン>はバリーン級重貨物船エラヴァナ>のトラクター・ビームに捉えられた。レイとフィンの予想に反し、<ファルコン>に乗り込んできたのはファースト・オーダーの兵士ではなく、この船のかつての所有者である密輸業者ハン・ソロチューバッカだった。旧反乱同盟軍の英雄との思いがけない出会いの後、レイとフィンは犯罪者たちのトラブルに巻き込まれることになった。ソロに貸しがあるカンジクラブグアヴィアン・デス・ギャングのメンバーが<エラヴァナ>に乗り込み、一触即発の状態に陥ったのである。レイはブラスト・ドアを閉鎖してギャングを締め出そうと思い立ったが、ボタンの操作を誤り、ソロが運んでいた猛獣ラスターを解き放ってしまった。レイ、フィン、BB-8、ソロ、チューバッカは大勢のギャングの命を奪った惨劇を辛くも生き延び、<ミレニアム・ファルコン>で逃走した。[1]

BB-8をレジスタンスに届けたいというレイの願いを聞き入れ、ハン・ソロは彼女たちを惑星タコダナにある女海賊マズ・カナタへ連れて行った。しかし、城内の酒場で訪問者たちと対面したカナタは、ソロが自分でレジスタンス本部に向かうべきだと言って譲らなかった。その後、ファースト・オーダーとの戦いに乗り気でないフィンは、自分がかつてストームトルーパーだったことを明かし、レイたちと別れてアウター・リム・テリトリーに姿を隠すつもりだと語った。フィンとの別離にショックを受け、ひとりで場内を歩いていたレイは、フォースの導きに従って地下室を訪れ、カナタが保管していたアナキン・スカイウォーカーライトセーバー(かつてアナキンが作成したこの武器は、息子ルークの手に渡った後、クラウド・シティの対決で失われたはずだったが、何らかの手段で回収されていた)を発見した。ライトセーバーに手を触れた瞬間、レイはフォースのヴィジョンを経験し、過去の自分、ルークとR2-D2、ジェダイを虐殺したレン騎士団の姿を垣間見た。[1]

ファースト・オーダーの囚人

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カイロ・レンに捕えられたレイ

マズ・カナタはライトセーバーを受け取るよう促したが、ヴィジョンの内容にショックを受けたレイは、タコダナの森の中へと姿を消した。その後まもなく、ファースト・オーダーによるカナタの城への攻撃が始まった。レイはハン・ソロから与えられたNN-14ブラスター・ピストルを使ってストームトルーパー数名を射殺したが、ライトセーバーを手にしたカイロ・レンに追い詰められた。レンはブラスター弾を全て防御し、フォースを使ってレイの動きを封じた後、彼女の思考を読み取った。レイがスカイウォーカーの地図の内容を見たことを知ったレンは、もはやBB-8を捕まえる必要はないと判断した。レジスタンスのT-70 Xウイング・スターファイター部隊が戦場に到着すると、レンは部下に撤退を指示し、フォースで気絶させたレイをユプシロン級コマンド・シャトルに運んだ。まだタコダナを離れていなかったフィンは、レイが連れ去られる場面を目撃し、彼女の救出を決意する。[1]

カイロ・レンは囚人をスターキラー基地へ連れて行き、フォースを使って情報を引き出そうとした。しかしレイは尋問に耐え抜いたうえ、逆にレンの思考を読んだ。彼女はこのダークサイドの戦士が祖父ダース・ヴェイダーを越えられないのではないかという恐怖を抱いていることに気付いた。尋問が打ち切られた後、自分にフォース感応力が備わっていることを理解したレイは、見張りのストームトルーパーをマインド・トリックで説得し、拘束具を外すことに成功する。一方、レジスタンスは星系を滅ぼす破壊力を備えた超兵器スターキラー基地を破壊すべく行動を起こしていた。フィンはレイを救出するために彼らの作戦に協力した。[1]

ダークサイドとの対決

スターキラー基地内部を逃げ回っていた時、レイは施設に潜入していたフィン、ソロ、チューバッカと再会した。レイはタコダナで別れを告げたフィンが自分を助けるために危険を冒しファースト・オーダーの本部にやって来てくれたことを喜んだ。ソロたちが基地のシールド発生装置を解除したことを受け、間もなくレジスタンス軍による直接攻撃が始まった。しかし味方のスターファイター部隊が苦戦しているのを見て取ったソロは、基地の弱点を露出させるため爆弾を使うことに決めた。爆弾の設置が終わった後、ソロは施設内で実の息子カイロ・レンと再会し、レイ、フィン、チューバッカは離れた場所からその様子を見守った。ソロは息子を最高指導者スノークから取り戻すため説得を試みたが、レンは父親をライトセーバーで突き殺した。[1]

その後、レイとフィンはスターキラー基地の森の中でカイロ・レンと対決した。レンはフォースでレイを突き飛ばし、カナタから託されたライトセーバーを持つフィンに重傷を負わせた。再び立ち上がったレイは、レンが手元に呼び寄せようとしていたフィンのライトセーバーをテレキネシスで横取りした。ライトセーバーの訓練を受けていなかったにも関わらず、レイはダークサイドの戦士との戦いに持ちこたえた。レンは崩れ落ちる崖(レジスタンスの攻撃によって基地の崩壊が始まっていた)の端にレイを追い詰め、彼女の未熟さを嘲笑った。ところが、心を落ち着かせてフォースと調和したレイは突然形成を逆転させた。彼女はレンに傷を負わせて戦いに勝利し、スターキラー基地の爆発が目前に迫る中、フィンを連れてチューバッカの操縦する<ミレニアム・ファルコン>に乗り込んだ。[1]

スカイウォーカーの捜索

<ファルコン>はスターキラー基地を破壊したXウイング部隊と共にレジスタンスの本部ディカーに戻った。レイはレイア・オーガナ将軍と共にソロの死を悼んだ。その後、スカイウォーカーの失踪以来スリープ状態になっていたR2-D2が目を覚まし、ジェダイ・マスターの居場所を示す地図が完成した。傷が癒えず眠り続けているフィンに別れを告げた後、レイとチューバッカは<ファルコン>に乗ってスカイウォーカーのいる惑星オク=トーに向かった。最初のジェダイ・テンプルが建てられた星に到着した後、レイはルーク・スカイウォーカーと出会い、かつて彼やその父の物だったライトセーバーを差し出した。

制作の舞台裏

映画『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』でデイジー・リドリーがこのキャラクターを演じた。幼少期のレイは、ケイレイ・フレミングが演じた。

登場作品

参考資料

脚注

関連項目

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