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「強い影響力を持つターキン一族の助力を得て当選したヴァローラムは、スターク・ハイパースペース紛争を終わらせた亡きラヌルフ・ターキンの偉業をたたえ、没後、彼に勲章を授与した」
ヴォレン・ナルの歴史書[出典]

ラヌルフ・ターキン[1](Ranulph Tarkin)は、銀河共和国末期に活動した、有力で野心的な政治家スターク・ハイパースペース紛争を引き起こし、この戦争の英雄として名を遺した。46 BBY当時、セスウェナ宙域選出の元老院議員だったラヌルフ・ターキンは、銀河元老院軍国主義者派閥を率いていた。集中化された武装勢力なくして共和国の安全はありえないと考えたターキンは、共和国軍の再創設を要求し、自ら宇宙軍と地上軍の原型を組織した。

バクタ不足が問題となっていた時期、海賊アイアコ・スタークトレード・フェデレーションの積み荷を襲撃したことで危機が発生したが、これは軍国主義者ターキンにとって絶好の機会となった。彼はトレード・フェデレーションのヌート・ガンレイ大臣に圧力をかけ、秘密サミットの開催地が惑星トロイケンであることを知った。このサミットでは、フィニス・ヴァローラム元老院議員(ターキンの政治的ライバル)やジェダイの代表団による仲裁のもと、スターク・コマーシャル・コンバインとトレード・フェデレーション間で話し合いが行われることになっていた。参加者全員が集まったという信号をガンレイから受け取ったターキンは、自らの準軍事勢力を率いてトロイケンに向かった。彼はスタークの海賊団を武力で滅ぼすことで、強力な軍隊の必要性を証明するつもりだった。

ターキンの行動を予期していたスタークは、彼の艦隊ナビゲーション・コンピューター用のウイルスを放った。攻撃は失敗に終わり、ターキンはわずかな宇宙船で何とかトロイケンに到着したが、そこでスタークの宇宙軍に迎撃された。ターキンは宇宙船を放棄し、ジェダイやヴァローラムとともにアヴォス山にある鉱山に避難することになった。軍隊を失ったことに落胆し、動揺したターキンは、戦意を失った。ジェダイとターキンの補佐官ジェイス・ダリンが準軍事勢力の指揮権を引き継ぎ、スターク・コンバインと戦ったが、ターキンはこのことに屈辱と怒りを覚えた。ジェダイ・マスタープロ・クーンの指揮のおかげで共和国は勝利に近づいたが、手柄を手に入れたいターキンは、爆弾を使って自らを犠牲にし、肉食のチャラット・イーターを洞窟から解き放った。クーンの戦術で罠にはまったスタークの軍隊は、この肉食昆虫に貪り食われることになった。ラヌルフ・ターキンの評判は、ターキン一族の強い政治的影響力のおかげで没後も下がることはなく、彼はスタークを破った“トロイケンの英雄”と呼ばれるようになった。

経歴

軍国主義者

Ranulf Tarkin

QOMの造船所の監督作業をするラヌルフ・ターキン

97 BBY、ラヌルフ・ターキンは強い影響力を持つ惑星エリアドゥの一族、ターキン家に生まれた。彼の一族は、エリアドゥのクインタッド統治ファミリーの中で最も強い権力を持ち、セスウェナ宙域政界にも大きな影響力を及ぼしていた。ターキンは宙域惑星保安軍に当たるセスウェナ防衛軍に所属し、66 BBYにはデルマーシ海賊団に対する軍事作戦を成功に導いた。彼はその後、セスウェナ宙域の兵器製造企業、クインタッド・オービタル・マニュファクチャリング社(QOM)の役員になった。任期中、ターキンは銀河共和国と様々な軍需品生産企業の契約を仲介し、QOM社の造船所や工場を彼らに賃貸した。

57 BBYの時点で、ターキンはセスウェナ宙域全体で最も強い影響力を持つ人物になっていた。しかし彼は、贈収賄と腐敗がはびこる共和国で、法と秩序が段階的に低下していることを心配するようになった。ターキンは拡大しつつある無法状態に対して何か行動を起こそうと決心する。QOM社の指揮をいとこのひとりに譲った後、彼はウルム・ブラシェア銀河元老院でセスウェナ宙域を代表していた元老院議員)に働きかけ、自分をセスウェナの太守にするよう、共和国最高議長ソリス・ダラスを説得させた。太守として宙域の軍事勢力を指揮できるようになったターキンは、セスウェナ防衛軍の強化を開始し、QOM社の施設で新しい軍艦の製造を行った。しかし、彼の造船事業は、共和国ジュディシアル・フォースの検査官たちの注意を引いた。彼らはターキンの活動を中止させ、規約違反がないかQOM社の造船所を捜索した。満足のいかないターキンは、どこか別の場所で軍隊を拡大しようと考え、複数のシップライトと武器貸与取引を行い、合意に至った。QOM社と強いつながりを持つ彼ら企業は、何十という主力艦をエリアドゥの指揮下に配置した。

その後ターキンは、近隣の宙域との間で、複数の相互防衛協定について協議した。その目的は、必要に応じて惑星防衛軍を統合し、軍事作戦をともに行うことにあった。それからターキンはより遠い位置にある宙域とも取り決めを行い、自分の部隊が彼らの領域を安全に通過できるように、航法データを交換し合った。ターキンの連合軍事勢力は「辺境領域保安軍」(ORSF)として知られるようになり、地方の軍事力を拡大させた。この部隊が共和国地上軍共和国宇宙軍の原型になるだろうと考えていたターキンは、実際の戦いで軍事力を見せつければ、元老院も正規軍の優位性を理解するに違いないと確信していた。ターキンは自らORSFの指揮を執り、“ターキン将軍”として軍隊仕様の服を着込み、階級バッジをつけた。彼は共和国軽アサルト・クルーザーの<インヴィンシブル>を旗艦にしていた。また、彼の補佐官であるレンディリジェイス・ダリンは、部隊の武官および副司令官でもあった。

政治キャリア

RanulphSenate

元老院にて、ラヌルフ・ターキン

ジュディシアル部門メンバーは、ターキンの軍国主義的な野心に不安を感じた。中には、彼が共和国から離脱して自分の帝国をつくるつもりなのではないかと疑う者もいた。54 BBY、彼らの不信感に誇りを傷つけられたターキンは、セスウェナ宙域の元老院議員になることで共和国への忠誠心を示し、いわれのない中傷に反論することに決めた。太守の地位は、いとこのガーヴドンに引き継がれた。共和国の首都惑星コルサントに到着した後、ターキンは政府の重鎮になった。彼は惑星保安軍では力が弱すぎ、深刻な軍事脅威に立ち向かうことができないだろうという意見を表明し、ジュディシアル部門と法的な紛争に巻き込まれることになった。いくつかの有力な委員会からの指名を受け入れた後、ターキンは公の場で対立者と議論するため、その地位を利用してジュディシアル部門の大臣たちをホロカメラの前に呼び出した。ターキンは、共和国軍創設の際にORSFも正規軍に加えるという条件を飲めば、ORSFをジュディシアル部門に引き渡すつもりだと主張した。

強力な共和国軍を創設するというターキンの理想は、元老院議員の間である程度の支持を獲得し、彼は銀河元老院の中で軍国主義者の派閥を率いるようになった。彼はジュディシアルとジェダイ・オーダーだけでは共和国を守る上で非力だと論じ、共和国軍の復活を情熱的に主張した。彼は、共和国が真の安定を維持するために、充分に武装し集中化された地上軍宇宙軍が必要だと考えた。そのため、武装化は権力集中と戦争挑発を招く行為に過ぎないと考える、外交的解決を好む派閥は、ターキンに反対した。外交派閥の代表的存在として頻繁に元老院に立ったフィニス・ヴァローラム議員は、ターキンの主要な政敵となった。ターキンの考えは、元老院の改革主義派閥の中にも支持者をつくった。彼らはジュディシアル・フォースをより有効的な組織にするためターキンに協力した。

54 BBY、ターキンは惑星マラステアエリアドゥアン領事館で開催された、ヴィンタ・ハーヴェスト・クラシックポッドレース・イベントの勝者を祝福する祝宴に参加した。この宴の中で、ターキンはパックス・ティーム議員やヴィダー・キム議員、ボー・グラカス大使、そしてブラック・サンヴィゴであるボスカブラたちと、銀河系の情勢について話し合った。彼らは、有力な運送企業のひとつ、トレード・フェデレーションが権力を拡大させていることについて議論を交わした。ターキンは、フェデレーションが力をつけることができたのは、ヴァローラム家タッグ家といった貴族家系の支援があったからに過ぎないと主張した。また彼は、ムウンのビジネスマン、ヒゴ・ダマスクが、コーポレート・アライアンステクノ・ユニオンといった貿易ギルドとフェデレーションの間の取り引きを仲介したという噂についても口にした。その後、ターキンはヴィダー・キムの補佐官を務めるナブーパルパティーン大使を紹介される。パルパティーンに強い感銘を受けたターキンは、この若き人間が語る、フェデレーションに対する見解に耳を傾けた。

チャンスの到来

46 BBY、ターキンは準軍事勢力を実戦に投入する機会を掴んだ。スターク・コマーシャル・コンバインと呼ばれる大規模な無法者の集団を率いる海賊アイアコ・スタークが、トレード・フェデレーションのバクタ貨物を強奪し、それらをアウター・リム・テリトリーで安く売りさばくという事件が発生したのである。当時、バクタの原産地タイフェラで、バクタ供給不足の危機が生じていた。スタークがこの貴重な治療液に対し海賊行為を始めたため、トレード・フェデレーションは元老院に対して自衛のための戦力拡大を要請し、もし許可が得られなければリム全体との貿易を中止すると脅迫した。ターキンは、再び元老院で公式な地上および宇宙軍を創設すべきだと主張する機会を手にしたが、ヴァローラム議員が彼に反対した。ターキンは、もしジュディシアル部門が問題を解決できなかった場合、自分が辺境領域保安軍を派遣してスタークの海賊団と戦うと発言した。

Dallin Tarkin

<インヴィンシブル>のブリッジにて、ターキンと補佐官のダリン

ヴァローラムは、軍事的手段ではなく、スタークやトレード・フェデレーションとの間に秘密サミットを開くことで、平和的に問題を解決しようとした。ジェダイと元老院議員は、この交渉の調停者を務めることになった。それでもターキンは、交渉でなく軍事力こそ、スタークを排除する最善の方法だと確信していた。そのため彼は、サミットの開催地を聞き出すため、トレード・フェデレーションの代表として出席する予定のヌート・ガンレイ大臣と秘密裏に接触を持った。ガンレイは彼に会合場所を教えることに同意した。ターキンは、会合を襲撃することでスターク・コンバインの脅威に終止符を打つだけでなく、辺境領域保安軍を公式の宇宙軍および地上軍として元老院に認めさせ、さらに、英雄として新しい最高議長の座を手に入れることができるだろうと信じていた。陰謀が暴かれることを恐れたガンレイは尻込みしていたが、トレード・フェデレーションとズークプラ社が共謀してバクタ不足を偽装していることを知っていたターキンは、ガンレイを恐喝することで、サミットの開催地がトロイケンであることを知った。

ターキンはダリン補佐官に軍隊の準備を開始させ、非公式の共和国宇宙軍と共和国陸軍が初めて集結することになった。また、ジュディシアル・フォース内の協力的な派閥は、ORSFの地上攻撃部隊のために、特殊任務攻撃兵の大隊を作戦期間中だけターキンに貸し出した。<インヴィンシブル>からこの軍隊を指揮したターキンは、スタークが会合場所にいることを報せるガンレイからの信号を待ち続けた。ターキンは、会合場所を爆撃することで、スタークだけでなく政敵のヴァローラム、そして陰謀を他人に喋る可能性があるガンレイも殺してしまうつもりだったが、この考えは誰にも教えず胸に秘めていた。彼はガンレイから信号を受け取り、部隊にハイパースペースへのジャンプを命じたが、実は艦隊の宇宙船のナビゲーション・コンピューターは攪乱されていた。ターキンの艦隊の情報をあらかじめ知っていたスタークは、ガンレイの信号を利用し、コンピューター・ウイルスの一種、タイオニーズ・プログラムをターキンの艦隊に放ったのだった。

本物の戦場

RanulphTarkinActionHero

安全な場所を目指し、戦場を移動するターキン

正確にトロイケンへとジャンプできたのは、ターキンの<インヴィンシブル>を含むわずかな宇宙船だけだった。残りの宇宙船は、銀河系の各地に散らばり、多くは破壊されてしまった。トロイケン上空で、ターキンは圧倒的な数のスターク・コンバイン艦隊に迎撃された。トロイケンにたどり着いたわずか3分の1の勢力ではスタークの小艦隊を破ることができず、<インヴィンシブル>は深刻な損傷を被った。輝かしい計画から一転、窮地に陥ったターキンは、宇宙船のブリッジで決断力を失った。また、トロイケンの地上では会議が失敗に終わっていた。ガンレイやジェダイとともに会議室から脱出したヴァローラムは、ターキンの艦隊に連絡を取り、ホーミック山脈のふもとにあるライシンダー平原に宇宙船を着陸させるよう指示した。彼らはアヴォス山の中にある廃棄されたスパイス鉱山に立てこもり、防衛線を張っていた。ターキンはヴァローラムから指示を受けることに本能的に嫌気を感じたが、<インヴィンシブル>が破壊されかかっていたため、指示に従わざるを得なかった。ターキンはダリンに退避命令を出させ、乗組員は全員脱出ポッドへと向かった。シャトルが破壊されていたため、ターキンもダリンとともに脱出ポッドに乗り込み、地上へと退避した。

平原に降りたターキンとダリンは、砲火の中、なんとか山へと向かった。ターキンは<インヴィンシブル>から戦場に降りたことを悔やんだが、実際のところ<インヴィンシブル>は墜落して残骸になっており、ターキンは安全という幻想から目を背けているに過ぎなかった。ターキン一行は洞窟に到着したが、そこにある不十分な物資では、1週間ほどしか戦うことができなかった。作戦失敗に落胆していたターキンは、もはや降伏しようと考えていた。洞窟内では、ジェダイ・マスタープロ・クーンが、師匠であるジェダイ評議員タイヴォッカ(彼は会議室での戦いで重傷を負い、命を落とした)から指揮官としての役割を引き継いでいた。評議員アディ・ガリアやマスター・クワイ=ガン・ジンもまたその場にいた。クーンのテレパシー能力のおかげで、彼らは大規模な地上攻撃が差し迫っていることを事前に察知した。ターキンの軍隊は、ジェダイの指揮のもとで一連の激戦を戦い抜き、アヴォス山防衛に成功した。しかしターキンは、ジェダイが自分から指揮権を奪ったことに怒りを覚えていた。ターキンは傍観者という立場から動けないまま、降伏するべきだと主張した。彼は、ジェダイが戦いに勝てるとは思っていなかった。

元老院に自分たちの生存を報せ、共和国に援軍を要請するため、ジェダイはヴァローラムとガンレイを惑星外に脱出させる作戦を立てた。プロ・クーンは、ターキンも一緒に脱出してはどうかと提案したが、ジェダイが自分から指揮権を完全に奪おうとしているに違いないと考えたターキンは、激怒した。そのため彼は、トロイケンに残ると言って譲らなかった。マスター・ジンと彼の弟子オビ=ワン・ケノービは、ジェダイ・マスター・ソルメとその弟子クインラン・ヴォス(ふたりはバクタ不足が陰謀だったことの証拠を、タイフェラで発見した)を連れて宇宙港から戻り、一方、ガリアは政治家を連れてトロイケンから脱出した。ヴォスとケノービが食肉昆虫チャラット・イーターの巣を荒らしてしまったため、ジェダイたちは昆虫の群れを閉じ込めるためにトンネルを崩さなければならなかった。

トロイケンの英雄

RanulphExtraCrispy

ターキンの死体

元老院が、トロイケンに援軍を派遣しないという決断を下すと、ターキンはこの戦いに勝つことができないという考えをより固いものにした。クーンは作戦のためにジェダイたちを招集し、またしてもターキンをリーダーシップから除外した。クーンはテレパシー能力を使ってスタークと接触を取り、内部崩壊を開始していたコンバインを捨て、共和国側に離反するよう説得した。スタークは、共和国を苦しめたナビコンピューター・ウイルスのパッチを提供することに同意する。その後、コンバインの軍隊と戦うため、ジェダイのスターファイター部隊を乗せたトレード・フェデレーションの宇宙船がトロイケンにやって来た。一方、アヴォス山ではスタークの軍隊が攻撃を仕掛け、共和国軍は出入り口へと退却した。しかしこれは、出口を封鎖してスタークの軍隊を閉じ込めるための作戦だった。クーンの作戦だけでも共和国はスターク軍に勝つことができたが、ターキンはこの状況の中で、再び戦争に参入して英雄になるチャンスを見出した。彼は最後の出口に使うため用意されていた爆弾を盗み出し、トンネルへ向かった。クーンはテレパシー能力を使ってターキンに意見したが、彼はそのまま爆弾を作動させ、自らの命を犠牲にしてチャラット・イーターの封鎖を崩した。放たれた肉食昆虫によって、敵兵士たちは食い殺された。ターキンは、スターク・コンバインを破った男になるという最期の願いを叶えることができたのだった。

スターク・コンバインの残党が降伏したことでスターク・ハイパースペース紛争は終結し、ターキンの艦隊もまた活動を停止した。ターキンの政敵だったヴァローラムは、紛争後に英雄になった。ヴァローラムと政治的な合意に至ったターキン一族は、40 BBYに行われた最高議長選挙でヴァローラムを支持することで、亡きラヌルフ・ターキンの、戦争の英雄としての評判を守った。ヴァローラムもまた、ターキンのことを、スターク・ハイパースペース紛争で共和国勝利のために重要な役割を演じた「トロイケンの英雄」として称えた。亡きターキンが称賛されたことで、元老院では軍国主義への支持が増加した。また、ターキンの元老院議員の座は、最終的に一族のシェイラ・ペイジ=ターキンへと引き継がれている。共和国軍再創設というターキンの願いは、22 BBYにパルパティーン最高議長(ターキンのいとこ、ウィルハフ・ターキンの政治的後援者)の軍隊創設法によって成就している。

個性と特徴

ラヌルフ・ターキンは熱心な軍国主義者で、共和国の武装勢力の再編成を支持していた。リム・ワールド各地で秩序が崩壊していることに不安を感じたターキンは、強い軍事力なくして共和国の安全はありえないと信じるようになった。彼は、軍事力が多くの問題の解決策になると考えており、外交的交渉ですら、軍事力の後ろ盾がなければうまくいかないと感じていた。最高議長になるという野心を持っていたターキンは、強力な軍隊を持つことの有効性を、実例を伴って元老院に見せつければ、自分がリーダーシップに立つことができるだろうと考えた。そのため彼は個人的に軍隊の原型をつくり、惑星トロイケンでスターク・コマーシャル・コンバインと戦わせた。また、ターキンは人間至上主義者でもあり、自分の軍隊のメンバーに人間だけを選んでいた。

ターキンはプライドが高く、戦いにおいて指揮権を誰かに譲ることを良しとしなかった。トロイケンで大きな野望を砕かれた際、ターキンは自分の置かれた状況に耐えきれなくなった。当初、彼は戦いをあきらめ、スタークに降伏しようとしていた。しかし、共和国の生存者たちは敵の攻撃を耐え抜き、ジェダイやジェイス・ダリンが部隊を指揮し始めたため、除け者にされたターキンはますます苛立った。彼らに対して憤慨したターキンは、どうせ戦いに勝てるはずはないと考えた。しかし、共和国が戦いを優勢に進めるうちに、ターキンは本来なら自分が与えられるべきだった称賛が、ジェダイによって奪われかけていると考えた。野望を挫かれたことによる、狂気に近い感情に後押しされたターキンは、自らを犠牲にして肉食昆虫を解き放ち、スタークの軍隊を壊滅させた。彼は、ヴァローラムやその支持者たちに馬鹿にされながら生きるよりも、勝利への貢献者として死後に称賛されることを選んだのである。

軍国主義者とは言っても、ターキンは実戦において優れた指揮官というわけではなかった。彼は単純な戦力に期待し、作戦の成功は確実だと信じていた。彼は自身のことを将軍と呼んだが、トロイケンで逆境に直面した際には、ダリンの指示やヴァローラムの助言をおうむ返しに繰り返すだけの状態になってしまった。彼は戦場でほとんど何の役にも立てず、ダリンやプロ・クーンが部隊の指揮を執る様子をただ見守るだけになってしまった。ヴァローラムは、ターキンのことを“ひどい愚か者”だと考えていた(ただし、彼の意見はターキンと政治的な対立関係にあったことも影響している)。

制作の舞台裏

ラヌルフ・ターキンは、ダークホース・コミックスの作家ジョン・オストランダーによって創り出され、コミック『Star Wars: Republic: The Stark Hyperspace War』(未邦訳)に主要キャラクターのひとりとして登場した。アーティストのデイヴィッド・ファブリがキャラクターを描いた。

このキャラクターの姓は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場したグランドモフ・ウィルハフ・ターキンと同じだが、当時、オストランダーは両者の関係を曖昧なままにし、ラヌルフはウィルハフのおじだと思われる、と設定した。その後、ダニエル・ウォーレスは『スター・ウォーズ 全史』でラヌルフがターキンのいとこだと設定した。ターキンはスターク・ハイパースペース紛争の内容を扱った数々の作品で言及され、2012年にはジェームズ・ルシーノ小説『Darth Plagueis』(未邦訳)に登場した。同年に発売されたリファレンス・ブック、『The Essential Guide to Warfare』(未邦訳)ではターキンの設定がさらに拡大され、ターキンが率いていた準軍事勢力が「共和国辺境領域保安軍」(2000年の小説、『ローグ・プラネット』に登場した軍隊)であると設定された。

明確に描写されているわけではないが、コミック『The Stark Hyperspace War』では、ターキンが合法的に権力を掴もうとしているというよりは、むしろ、ある種のクーデターを企てているかのように描かれている。ターキンの台詞は、敵のスタークだけでなく、ヴァローラムや他の議員たちの殺害も考えていることを示唆している。しかし、ターキンが独裁者を目指す権力主義者であるという明白な描写はないため、問題の台詞も、単なる野望を挫かれた軍国主義者の発言に過ぎない、と解釈することもできる。

登場作品

  • Star Wars: Darth Plagueis
  • Star Wars: Republic: The Stark Hyperspace War (初登場) (回想シーン)

参考資料

脚注

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