FANDOM


「ふん、おれはジェダイよりもはるかに実際的な男さ。それに、あんなヤワな連中と違って危険な男でもある」
―ユリアス・ザジン[出典]

ユリアス・ザジン[2](Urias Xhaxin)はアウター・リム・テリトリーを縄張りとして20年以上活動していた海賊である。ネビュロンBフリゲート艦<フリー・ランス>の艦長であり、指揮官として民間の武装船団を率いて活動していた。彼は反乱同盟軍の許可を得て、銀河帝国の輸送船のみを攻撃し、強奪していた。新共和国が誕生したあとは標的を帝国の軍将に変え、帝国がインペリアル・レムナントとなって新共和国と休戦した後も、帝国領へと向かう宇宙船を襲い続けた。彼はホロドラマの主人公のモデルにもなったが、新共和国の時代にはそれほど大きな稼ぎを上げることはできなくなっていた。25 ABY、ザジンは海賊家業から引退して隠遁生活を送るため、大きな利益が見込まれる仕事を計画した。この計画は、<フリー・ランス>がハイパースペースに突入するまではうまく進んだが、銀河系侵略しに来たユージャン・ヴォングと遭遇したことによって失敗に終わった。ザジンたちは未知の侵略者から逃げ出し、トレイスト・クレフェイ率いる新共和国の軍隊に合流し、自分たちが見たことを語った。

経歴

帝国への襲撃

「きみは知らないだろうが、ユリアス・ザジンと<フリー・ランス>には長い歴史があるんだ」
トレイスト・クレフェイ[出典]

ユリアス・ザジンはネビュロンBフリゲート艦<フリー・ランス>の船長であり、このフリゲート艦や戦闘機によって構成されていた、総勢およそ900人の武装船団の指揮官だった。彼はアグリーと呼ばれる、さまざまな宇宙船のパーツをつなぎ合わせて作った戦闘機たちを、レッド中隊とブルー中隊のふたつに分け、その指揮をペン・グラシャに任せていた。ある時点で、彼は左手を失い、サイバネティックス移植を行っている。銀河内戦の時代、彼と部下たちは宇宙船を相手に海賊行為を働いていたが、その標的は常に銀河帝国の船だった。彼は共和国再建のための同盟、通称反乱同盟軍と契約を結び、このレジスタンス組織と戦うことを避けていた。帝国はこの海賊船団の船長に懸賞金をかけたが、ザジンは最後まで捕まることはなかった。ザジンは儲けた金を、<フリー・ランス>の装甲の強化につぎ込んでいた。彼はインペリアル・スターデストロイヤーと渡り合ったこともあるが、逃げ遂せることに成功している。のちに彼はこの話を仲間たちに吹聴するようになった。ザジンの活躍は、ある女性ホロジャーナリストの耳に入り、彼女はザジンのインタビューにやってきた。彼女はザジンの活動について深く質問したが、海賊家業は彼女が想像したものとは違っていた。彼女の記録をもとに、ザジンを主人公のモデルにしたホロドラマが作られたが、それは現実とはかけ離れた完全なフィクション作品となった。[1]

Xhaxin

情報を分析するザジン

4 ABY、反乱同盟軍はエンドアにおける戦いで勝利をおさめ、それからしばらく後に、ホロネットを通してモン・モスマ新共和国宣言を行った。反乱同盟軍に変わり、新しい政府新共和国が誕生したのである[3]。しかしその後も、ユリアス・ザジンは目標を帝国の軍将に変え、活動を続ける。新共和国も彼らを黙認していたわけではなかったが、ザジンは依然帝国だけを襲撃していたため、大きな問題は生じなかった。[1]国家樹立以降も、新共和国はイセイン・アイサードズンジ軍将、スローン大提督ダーラ提督、そして復活した皇帝パルパティーンといった、帝国やその残党インペリアル・レムナントの脅威たちと戦い続けた。そして、ヤヴィンの戦いから19年後、<キメラ>において新共和国の元首ポンク・ギャヴリソムと、帝国の総司令官ギラッド・ペレオン提督の間に、銀河内戦に終止符を打つ平和協定が結ばれた。[3]

それからというもの、ザジンは縄張りをアウター・リム・テリトリーに替え、帝国軍であることに固執し、帝国領へと向かう頑固な者たちを襲うようになる。しかしアウター・リムから帝国領へと向かう人々は時がたつにつれ減り続け、新共和国もザジンの船団のことを見て見ぬふりをすることはなくなった。ザジンはやがて、平和を求め、海賊稼業から引退して隠遁生活を送ろうと考えるようになる。[1]

平和協定から6年後、ユリアス・ザジンは帝国の輸送船団を襲撃する、大きな仕事を計画した。彼はこの仕事で引退する金を稼ぐことができると自負していたのである。まずザジンは、帝国領へ向かう2隻の輸送船を黙って通過させ、彼らに集団で移動すればザジンからの襲撃は受けないと思いこませた。その後、ザジンはスパイをひとり雇い、彼に帝国の輸送船パイロットたちと接触させ、輸送船団を組織した。彼らは背後にザジン自身がいることを知らず、安全に航行するための代償として、法外なクレジットを支払った。ザジンは手付金としてこのクレジットを手に入れ、輸送船団を惑星ガーキに集まるよう仕向けた。この輸送船団が、ザジンが立てた予定にしたがい、ザジンが指定した、帝国領バスティオンに向かうのに最適な座標に向かってハイパースペース・ジャンプを行った。<フリー・ランス>も輸送船団が集まっている会合点にジャンプし、ハイパースペースで戦闘機の襲撃準備を整えた。彼らは輸送船団の最後の1隻が到着するのを見計らってリアルスペースに戻ったが、帝国の輸送船団はほかのものたちによって既に襲撃を受けている最中だった。[1]

ユージャン・ヴォングとの遭遇

「よく見るがいい、ドクター、おれたちの運命の瞬間だ」
―ユリアス・ザジン[出典]

リアルスペースに戻った<フリー・ランス>は、帝国の輸送船がユージャン・ヴォングの宇宙船に襲撃され、ヨット脱出ポッドが飛び交う現場に飛び込んだ。当時、別銀河からやってきていた侵略者たちのことを知らなかったザジンは、ユージャン・ヴォングの戦艦を一瞬小惑星と勘違いした。ザジンはすぐに<フリー・ランス>の乗組員たちに、シールドを起動して小惑星のような宇宙船への攻撃をするよう命じたが、ビームは敵の船体には届かず、その手前で偏向されるか、ブラックホールによって飲み込まれてしまった。ザジンの戦闘機中隊のブラスター・ビームやレーザー・ビームも、同じく敵に届かなかった。ユージャン・ヴォングからの攻撃は<フリー・ランス>のシールドを破り、装甲に直接当たった。重力発生装置が一時停止し、デッキの一部が破壊されたが、<フリー・ランス>はなんとか持ちこたえ、ザジンは戦闘機たちをこのフリゲートに呼び戻した。敵が引き起こしている重力異常のせいで、彼らは正確なハイパースペース・ジャンプの計算ができず、ザジンは計算なしでジャンプするよう、部下に命令した。これは恒星惑星に激突する恐れのある自殺行為だったが、ザジンは敵から逃れるためあえてこの道を選んだ。[1]

彼らの賭けは成功し、<フリー・ランス>や戦闘機は安全な宇宙空間に飛び出した。彼らはいったん集合した後、また別の場所へとジャンプした。ザジンたちは、そこで新共和国艦隊と遭遇する。ボサン提督トレイスト・クレフェイが当時、その場所で未確認の襲撃者についての捜査を行っていたのである。クレフェイのボサン・アサルト・クルーザー、<ラルルースト>には、ギャヴィン・ダークライター大佐リーダーを務めるローグ中隊が同行していた。ザジンたちのやり取りは、ローグ中隊のイニーリ・フォージによって傍受され、戦闘機同士の短い戦いが始まった。ザジンの船団はすでにぼろぼろになっており、シールドが作動しないものもいくつかあった。ローグ中隊のクオレンクラル・ネヴァルはザジンの部下の乗るYウイングを小惑星へと撃墜させ、ダークライターは、ザジンに攻撃をやめるよう要請した。ザジンはおとなしくこれに従い、彼の武装船団はすべて<ラルルースト>へと収納された。ユリアス・ザジンは、彼と反乱軍との関係を知るクレフェイ提督によって迎えられた。このボサンの提督は、ザジンを殺害することで賞金を手にするつもりはないことを彼に伝え、<フリー・ランス>を襲った未知の襲撃者に関する情報を求めたのだった。その後、ザジンの情報をもとに、ローグ中隊は<フリー・ランス>が襲撃された座標へと向かった。彼らはユージャン・ヴォングの戦闘機と遭遇したが、これらを撃破することに成功した。[1]

個性と特徴

「そういえば、昔、彼を主人公にしたホロドラマを見たことがあります」
ギャヴィン・ダークライター[出典]

海賊の指揮官であるユリアス・ザジンは、ユージャン・ヴォング戦争のころには髪の毛が白くなっていた。彼の目は茶色であり、髪の毛は長髪で、顎髭はきれいに刈り込んでいた。また、彼の左手はコンピューターによって制御されていた機械だった。彼は海賊の黒い制服を着込み、襟にコムリンクを付け、ネビュロンBフリゲート<フリー・ランス>から、部下たちを指揮した。帝国の宇宙船ばかりを狙っていたザジンは、帝国によって懸賞金をかけられていた。彼の評判はあるホロジャーナリストの耳に入り、ホロドラマが作られるほどだった。このホロドラマは現実とかけ離れたフィクションだったが、このドラマを通しザジンのことを知った者も、新共和国の中には存在した。ザジンは海賊である部下たちのことを気にかけており、実際、彼は最後の仕事で部下たちに一生懸命働いてきた報酬を与えようとしていた。ユージャン・ヴォングと遭遇した時も、ハイパードライブを備えていない仲間の宇宙船から<フリー・ランス>に収容してから退却を始めていた。ザジンは仲間からも慕われており、アネット・カールはザジンのおかげで海賊として生き残ってきたことに感謝を感じており、できることならば引退せずに、ザジンのもとで海賊を続けていたいと口にしていた。[1]

ユリアス・ザジンは指揮官としての能力を持ち合わせており、事実、いつも帝国の宇宙船を相手にしながら、反乱同盟軍が活動していた時代からユージャン・ヴォングが侵略を開始した時代まで、少なくとも20年以上は生き残り続けていた[4]。彼は<フリー・ランス>に強化を重ね、インペリアル・スター・デストロイヤーの攻撃を受けた際も、生き残ることに成功した。だが、彼は侵略者ユージャン・ヴォングの未知のテクノロジーを相手にしたとき、相手を退けることはできず、船団もぼろぼろの状態で退却することしかできなかった。[1]

宇宙船

「ひどいありさまだ。まるで嵐の海を翻弄されたみたいだな」
―損傷を負った<フリー・ランス>を見た、クラル・ネヴァル[出典]
Free Lance

ユリアス・ザジンの部下たち

ユリアス・ザジンは、自身のネビュロンBフリゲート艦、<フリー・ランス>に大金をつぎ込んで装甲を強化していた。ユージャン・ヴォングの攻撃を受けた際、<フリー・ランス>はシールドを破られたが、ザジンが施していた装甲強化のおかげで、破壊されるには至らなかった。彼の<フリー・ランス>には、トワイレッククイアや、人間のドクター・アネット・カール、アイオトランミリップ・パッグデュロスラン・デヴァリン[1]、ほかにもガモーリアンクオレン[5] といった、さまざまな種族からなる部下たちおよそ900人が乗り込んでいた。また、ザジンはフリゲート艦に戦闘機をいくつか積み込んでおり、レッド中隊、ブルー中隊と名付けた部隊を編成し、ペン・グラシャにその指揮を任せていた。中隊を構成する戦闘機はアグリーと呼ばれる部品をつなぎ合わせた機体であり、たとえばXウイングTIEインターセプターを合成したもの、YウイングTIEファイターを合成したものなどがあった。ユージャン・ヴォングの攻撃から逃れた後、<フリー・ランス>は大きな損傷を負ってしまい、ハイパードライブの起動装置も吹っ飛んでしまった。ザジン自身、このフリゲートが再びハイパースペースを飛ぶ日が来るかわからないと語っていた。さらに、ザジンには<フリー・ランス>を修復できるほどの金も残ってはいなかった。[1]

制作の舞台裏

ユリアス・ザジンは2000年2月に発売されたマイケル・A・スタックポールによる小説、『暗黒の潮流』に登場した。この小説は富永和子によって訳され、同年4月に日本でも発売された。

登場作品

参考資料

脚注

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 出典:暗黒の潮流
  2. カタカナ表記は『暗黒の潮流』に基づく。
  3. 3.0 3.1 出典:スター・ウォーズ 全史
  4. スター・ウォーズ 全史』による。反乱同盟軍がなくなり、新共和国が誕生したのが4 ABY、ユージャン・ヴォングの侵略開始は25 ABY。よって、『暗黒の潮流』の記述と合わせ、ザジンは20年以上は活動していたことになる。
  5. 出典:Pirates & Privateersの画像

広告ブロッカーが検出されました。


広告収入で運営されている無料サイトWikiaでは、このたび広告ブロッカーをご利用の方向けの変更が加わりました。

広告ブロッカーが改変されている場合、Wikiaにアクセスしていただくことができなくなっています。カスタム広告ブロッカーを解除してご利用ください。

FANDOMでも見てみる

おまかせWiki