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ミスローニュルオド
ミスローニュルオド[1] (Mitth'raw'nuruodo)は帝国宇宙軍に仕えた軍人で、非人間で唯一の大提督になったチスの男性。コア・ネームのスローン[1] (Thrawn)でよく知られた。銀河帝国の厳しい非人間政策の只中においても彼は宇宙軍最高の戦略家だと考えられており、その権力を大きくしていった。
スローンは何年間もチス拡張領域防衛艦隊に将校として仕え、その才能を発揮していた。しかし、スローンのやり方は一般的なチス社会にはなじまず、やがてそれが災いし彼は国家を追放されることになる。そんなスローンを発見し、銀河皇帝パルパティーンと接触させたのは帝国宇宙軍将校ヴォス・パークだった。実はパルパティーンは27 BBYの時点でスローンの存在を知っており、彼の戦略家としての才能も関知していた。
着々と帝国の階級を挙げていったスローンは、2 ABYに13人めの帝国艦隊大提督となった。しかしまもなく、スローンはアンノウン・リージョンを平定する秘密の任務のため辺境へと離れた。エンドアの戦いで皇帝パルパティーンが命を落としたあとも、スローンはしばらく辺境に留まる。彼が帰還した9 ABY、帝国は崩壊寸前だった。新共和国破滅の計画を持っていたすローンは何度か強力な打撃を新共和国に与えるが、発足して間もないこの政府を破壊することは出来なかった。新共和国にとってのスローンの脅威は、ビルブリンギの戦いで終止符が打たれた。彼は帝国に同胞を恨みを持つノーグリの護衛、ルクによって暗殺されたのである。
スローンは死んだが、彼はその後も天才的で完全無比な戦術家、そしてあと一歩で新共和国を崩壊させるところだった帝国の指導者として人々の記憶に残ったのである。
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経歴
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アウトバウンド・フライト
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by Tomeitoミスローニュルオドは元々、惑星シーラ出身の赤く光る目と青い肌を持つエイリアン、チスの一族、ニュルオド家の出身であった。
この家は軍事を担当する家柄であり、彼は成長すると、防衛艦隊の司令官を勤めるようになった。 彼がチス拡張領域防衛艦隊第二前哨部隊の司令官となったとき、彼の人生を大きく変える訪問者が次々と現れる。はじめはコレリアの宇宙船<バーゲン・ハンター>であり、デュブラク・ケント、マリス・フェラジ、ジョージ・カーダスらが乗り組んでいた。スローンは彼らを拘留し、彼らから共和国に関する知識を得た。その代償として、彼らにチユーン語を教えた。スローンがジェダイについて知ったのもこのときである。[2]
第二の訪問者は、より辛辣で危険なものであった。銀河共和国によるアウトバウンド・フライト計画を妨害するため、パルパティーンによって派遣されてきた艦隊である。これはトレード・フェデレーションとコマース・ギルドの宇宙船であったが、スローンは味方の血を一滴も流すことなく彼らを圧倒した。唯一撃沈しなかった旗艦<ダークヴェンジ>を訪問した彼は、そこでキンマン・ドリアナと出会い、彼に説得されてアウトバウンド・フライトの妨害に同意した。
彼は当時共和国でも開発されていなかった重力場発生装置、彼の手のひらで踊らされたジョージ・カーダスと宇宙の略奪者ヴァガーリという駒を巧みに配置し、アウトバウンド・フライトを滅ぼした。スローンはたびたび降伏を勧告したが、彼らの指揮者であったジョラス・シボースがこれを拒否し、むしろ彼の首をフォースで締め上げたため、ドリアナが非常手段として放射能兵器を使用したのである。この戦いではヴァガーリも大打撃を受け、以後数十年の間活動停止を余儀なくされた。アウトバウンド・フライトは生存者数十名を載せてある小惑星に墜落した。 彼はこのときパルパティーンの眼に留まり、大提督への最初の一歩を踏み出した。また、銀河を数々の脅威から守るための布石を惜しまないようになった。ユージャン・ヴォングはすでにこの銀河の外縁に到達し、チスに攻撃を仕掛けてきていたのである。
なお、この戦いの後、共和国に帰るジョージ・カーダスに対して友情を示す発言をしている。 だが、チスの評議会はこれによりスローンに対する警戒を強め、彼が少しばかりやりすぎた時、専守防衛の方針にそむいたものであると判断し、スローンをあるジャングル惑星へと追放する。
彼はそこで、たまたま通りかかった帝国軍のヴォス・パーク提督によって、戦術的才能を見出されて拾われ、帝国軍へと入隊することになる。
アンノウン・リージョンへ
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by Tomeito帝国軍に入隊した当初、スローンはインペリアル・スター・デストロイヤー<ヴェンジャンス>の指揮官を務めるが、<アドモニター>に異動されると星図の作成任務についた。ホスの戦いの直前にはデラIVにおける反乱同盟軍への奇襲作戦を立案し、大打撃を与えることに成功した。
デラIVにおける反乱軍の襲撃の後、彼は未知領域に配属され再び星図作成任務に着いた。多くの人々がこれを「追放処分」とみなしたが、実は知られていない領域の征服活動でもあった。 その際、彼自身の種族であるチスと連絡を取り、自らが得た技術、情報などを与え、「スローンの手」と呼ばれる要塞を惑星ニラーンに設立した。この要塞を中心とした数百もの宙域が、ハンド帝国として纏め上げられた。
再び既知領域へと帰還した彼は、副提督(中将)に任命され、反乱を起こしたデミトリアス・ザーリン大提督を追討する上で中心的役割を果たし、この功績により、ザーリン亡き後、十三人目にして、唯一のエイリアンの大提督になった(パルパティーン皇帝はエイリアンを嫌い、人間種族を重用する傾向があった)。
この後再び未知領域に派遣されたため、彼はエンドアにおける敗北の影響を全く受けず、又、彼の存在は公になっていなかったために、反乱軍に存在を知られていなかった。 この時期に、彼は、チスの艦隊を率いてバクラを襲撃したエイリアン、シ=ルウクの母星を襲撃し、彼らに大打撃を与えたり、既知銀河においては「いまだ知られていない脅威(ユージャン・ヴォング)」を撃退したり、独自の活動を行っていた。
エンドアの戦いの五年後、彼はその時期が来たと考え、既知領域へと戻り、帝国軍の残存部隊を指揮する決意をする。
反攻開始前
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スローンが戻ってきた時の銀河帝国の状態は、ほとんど絶望的な状態だった。 すでにパルパティーン皇帝はこの世になく、首都惑星コルサントは反乱同盟軍に奪回されて、帝国の中央政府は崩壊していた。その上、裏切り者の艦隊司令官やモフたちが、軍閥を形成して、帝国領を切り取っていた。正統派を名乗る勢力も、確固たるリーダーもなく、それらや新共和国との戦いを続けて疲弊しており、支配地域は全盛期の四分の一にまで落ち込んでいた。

by Tomeitoこのような帝国の現状を見て、彼は、スター・デストロイヤー<キメラ>の艦長ギラッド・ペレオンに目をつけてこれと連絡を取り、 「キメラ」を帝国艦隊旗艦として、帝国軍の再建に乗り出した。
まず彼が行ったのは、ハイパースペースのマイクロジャンプを戦術に応用することだった。 この効果は後に、コルサントの戦いでの巧妙な増援の到着と言う形を取って表れ、そのほかの戦いでも、 反乱軍を翻弄する上で大いに役立った。これを実戦で使用する訓練のためか、彼は配下の艦隊を分割し、 単独で新共和国の輸送ルート等にヒット・アンド・アウェイ攻撃を仕掛けさせた。
また、当時は、最大の軍閥の長、ズンジとの熾烈な戦いがようやく終わったころであり、数多くの造船所が被害を受けて、 全体的に宇宙船が不足していた時期であった。スローンはこれを改善するために、艦艇の獲得を進めた。
だが、彼の最大の武器は、惑星ウェイランドのタンティス山に眠る皇帝の倉庫だろう。 銀河系最大のデータバンクを有するオブロア=スカイに部隊を派遣してこれの位置を突き止め、短期間で大量のクローン製造を可能とする機器、スパーティ・クローニング・シリンダーや、クローキング・シールド(ステルス装置)、そして、ジェダイ・マスター・ジョラス・シボースの狂ったクローン、ジョルース・シボースを手に入れた。さらにヤヴィンの戦いから46年前、銀河共和国時代に行方不明になった200隻の宇宙戦艦からなるカタナ艦隊の大半(170隻以上)を手に入れた。
大反攻
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彼の存在は、新共和国には一切知られていなかった。そのため、彼の存在が公に知られるようになったのは、地下組織を通じてであった。有力な密輸業者のタロン・カード(タロン・カルデ)は、スローンとはフォースを完全に防ぐトカゲのような生き物、イサラミリの取引を通じて交流があった。
いくつかの小規模な戦いを経て帝国軍は反攻を開始、新共和国軍に痛撃を与え続けた。フォースによって完全に調整された攻撃は芸術的とさえ言えるものであり、アクバーやドレイソンといった有能な提督たちもなすすべがなかった。スルイス・ヴァンの戦いでは作戦こそ失敗したものの、新共和国艦隊は軽視できない損害を出した。一方で、帝国軍の被害は宇宙歩兵とモグラ艇くらいのものである。
また、スルイス・ヴァンで使用したステルス装置を有効に使って、あたかも艦砲で惑星防禦シールドを破ったかのように見せかけ、多くの惑星を奪回した。ユキオの戦いなどがそれにあたる。この結果、新共和国は農業惑星を相次いで失った。
他方面でも帝国軍は新共和国に痛撃を与え続けた。ボースク・フェイリャを操ってアクバー提督を失脚させたり、(目的は違ったとはいえ)ノーグリの暗殺者を使ってレイア・オーガナを中央から遠ざけた。 さらにステルス装置を巧みに利用した作戦によってコルサントを封鎖したり、インターディクター級ヘヴィ・クルーザーを使用した新戦術によって数々の勝利を得るなどの戦果を得続ける。
彼の持論は『芸術が種族を表す』であり、種族や人物が製作した芸術品を研究することによって相手の心理を把握し、それに対応した戦略を立てた。個人的にも芸術を好んでおり、キリック・トワイライトをはじめとする芸術品に執着を見せている。また、外宇宙航行計画では芸術品から種族の特徴、心理、体格等をピタリと言い当てて見せた。後になってグロディン・ティアスは『彼の戦略は心理的なものを重視していた』と評している。
横死
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by Tomeito彼の誤算は、暗殺者として使っていたノーグリに帝国の裏切りが暴露されたことである。レイア・オーガナの説得によって帝国への忠誠を棄てたノーグリたちは復讐の機会を待ち続けた。
そしてビルブリンギにおける戦いでスローンが新共和国を待ち伏せし、巧みな戦術によって勝利をつかみ取ろうとしたその瞬間、ノーグリのボディ・ガードであったルクは彼の心臓をナイフによって貫いたのである。
- 「しかし……なんという手際のよさだ」
- ―スローン、最期の言葉[ソース]
彼が死んだ時、帝国領は以前の二倍の領域に膨れ上がっていた。だがその統率はペレオンには不可能であり、数ヶ月のうちに帝国軍は以前の戦国状態に戻ってしまう。 また、彼は自分のクローンをニラーンに待機させており、死後十年経ってルーク・スカイウォーカーとマラ・ジェイドは成長したそれを発見する。だが事故によりそのクローンは水死し、スローンの復活は阻止された。
バロン・スーンティア・フェルによれば、スローンの目的が『新共和国を戦いに慣れさせて外宇宙の脅威(ユージャン・ヴォング)に対抗する力をつけることにあり、ハンド帝国や、銀河の全域に配置された惑星を守るためのクローン兵たちも侵攻があったときのためだったという。
なお、アウトバウンド・フライトが発見されたときにチスが使った策略について、ルークとマラはスローンが残したものか、あるいは二体目のクローンのものではないかと考えている。
参考
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- スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇
- 全史
- スター・ウォーズ・ユニバース(項目:スローン大提督)
Grand Admiral Thrawn - Databank(データバンク)
Mitth'raw'nuruodo ‐ Wookieepedia 『ウーキーペディア』
脚注
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- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇』に基づく。
- ↑ 出典:外宇宙航行計画