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「クローキング装置を開発するよう命令を受けたバッチ大提督は、<ターキン>を使って荒廃した火山惑星アーテンIIを粉砕すると、何百万という貴重なステイジウム・クリスタルを採取した」
銀河同盟の歴史文書[出典]

マーティオ・バッチ[1](Martio Batch)は人間男性で、帝国軍将校ヤヴィンの戦い2年前に行われた新年の祝賀の週のセレモニーで、皇帝パルパティーンから銀河帝国大提督に任命された。バッチは他の大提督たちが熱中した帝国の宮廷政治を嫌い、“見えざる大提督”というニックネームで知られるようになった。0 BBYヤヴィンの戦いで帝国が敗北した後、皇帝は反乱同盟が完全に油断しているところを攻撃し、帝国の究極的な勝利を確実に出来るような、扱いやすいクローキング装置の設計任務をバッチに与えた。バッチは実験的な装置をつくるためハイブリディウムを使用し、インダー・アルファ研究ステーションで開発に数を費やした。しかし彼の研究は致命的な欠陥に苦しめられた。クローキング装置で宇宙船を隠すと、中のパイロットも外の様子を窺うことが出来なくなってしまったのだ。

3 ABYごろ、バッチはハイブリディウムに依拠した設計を放棄し、従来のクローキング宇宙船に使われていたスタイジアムのクローキング・スクリーンを再現しようと試みた。バッチは帝国の新しい超兵器ターキン>を惑星アーテンIIに向かわせ、この兵器の強力なスーパーレーザーで惑星を粉砕した。バッチは惑星のコアから散らばった、何百万という浮遊するクリスタルを回収することに成功した。クリスタルを自由に使えるようになったバッチは、スタイジアム・スクリーンを容易に再現し、帝国はこのテクノロジーを改造型V38アサルト・ファイターに適用した。広範囲に及ぶテストが実施され、バッチによる新型クローキング式TIEファントムは、すぐに生産開始を命じられた。しかし、このプロジェクトは反乱同盟に察知されてしまう。TIEファントムを奪取しようとする作戦の中で、反乱軍はインダー・アルファ研究施設を破壊し、同時にクローク戦闘機とクローキング・テクノロジーを葬った。バッチは攻撃を生き延び、残された宇宙船でアウター・リム・テリトリーに逃れたが、乗組員の裏切りに遭って暗殺されてしまう。バッチ大提督を殺した部下は、ディープ・コアにあるブリッツァー・ハースク軍将分派王国に加わった。

経歴

人間男性は、銀河帝国に仕えた将校だった。ヤヴィンの戦い2年前に行われた新祝賀の週のセレモニーの中で、バッチは他の11人の軍人と共に皇帝パルパティーンから大提督に任命された。他の大提督たちと異なり、バッチは帝国の宮廷政治を嫌い、あまり公の場に姿を現さなかった。そのため彼は“見えざる大提督”と呼ばれるようになる。

The Tarkin

バッチがアーテンII粉砕に使った超兵器、<ターキン>

ヤヴィンの戦いでデス・スター反乱同盟に破壊された後、皇帝は扱いやすいクローキング装置を設計する任務をバッチに与えた。ヤヴィンでの敗北は帝国軍司令部を激怒させ、反乱軍に対する帝国の究極的な勝利を確実なものにするための兵器が求められたのである。パルパティーンは、影の薄いバッチ大提督は秘密の開発プロジェクトの指導者として理想的だと考えたのだった。

バッチはインダー・アルファ研究ステーションで、クローキング装置の開発に数年を費やした。もともとクローキング装置は、一般に利用されていたことがあった。これらの装置はドレイトン星雲惑星アーテンIIから採取されるスタイジアムクリスタルによって動いていたが、やがてアーテンIIの鉱山は枯渇したため、クローキング・テクノロジーもやがて珍しくなっていったのである。

バッチはハイブリディウムを代用品に使い、実験的なクロークを開発した。しかしこの装置には、クローキングされた宇宙船に乗るパイロットも、外部の様子を見ることが出来なくなってしまうという致命的な欠陥があった。3 ABYごろ、バッチはハイブリディウムをベースにしたクローキング・テクノロジーの研究を放棄し、従来のスタイジアム・クローキング・スクリーンを再現しようと試みた。バッチは、帝国の新しい超兵器ターキン>(これは余分な装備をいっさい省いたデス・スターのようなものだった)を指揮し、アーテンIIへと向かわせることで、成功を収める。この超兵器の強力なスーパーレーザーを用い、バッチはアーテンIIを粉砕させ、惑星のコアから散らばって浮遊した何百万というクリスタルを手に入れたのである。その後<ターキン>はパトリームで反乱軍に破壊されたたため、アーテンIIの破壊はこの超兵器の最初で最後の攻撃活動となった。

クリスタルを必要なだけ手に入れたバッチ大提督は、かつて使われていたスタイジアム・スクリーンを容易に再現することが出来た。バッチの指揮の下、帝国は見えないスターファイター艦隊を製造するため、インダー・アルファの施設で改造型V38アサルト・ファイターにテクノロジーを適用した。スタイジアムに加え、戦闘機にはオリディウム燃料を供給する必要があった。帝国は鉱石を採取・加工するため、アラーの小惑星帯採鉱施設を造った。研究の成果を守るため、バッチはサーン提督が指揮するエグゼクター級スター・ドレッドノート、<テラー>を防衛のために要求した。<テラー>とインダー・アルファの施設は、クローキング・テクノロジーによって隠された。

バッチ大提督による新型TIEファントムの最初のプロトタイプは、ドレイトンの近くてテストされた。しかしいくつかの不運な事故がプロジェクトを遅延させてしまい、プロジェクトの最終段階を監督するためにシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーが研究ステーションを訪れた。最終的な実地テストは間もなく完了したが、計画の進捗状況に苛立った暗黒卿は、新型戦闘機の全面的な生産を命じた。ヴェイダーの指示のもと、すぐに何千というTIEファントムがインダー・アルファ研究所で使用可能になった。

この頃、反乱同盟がバッチのプロジェクトを察知した。彼らはクローキングされた戦闘機を盗み出して研究するため、すぐに活動を開始する。反乱軍はアラーにあった帝国のオリディウム採鉱施設を破壊し、プロジェクトへの供給ラインを断ち切ることに成功した。TIEファントム獲得を目指す任務の中で、2名の反乱軍エージェントがインダー・アルファと共に<テラー>を破壊する。反乱軍が脱出のために使用した1機を除き、TIEファントム艦隊の全ての機体が破壊されてしまった。ダース・ヴェイダーは、反乱軍の攻撃を逃れる前に、サーン提督をその無能さを理由に処刑した。反乱軍は、盗んだTIEファントムのテクノロジーを同盟軍エンジニアのもとに持ち帰り、彼らの戦闘機に流用しようとした。しかし反乱軍基地に到着してすぐに、TIEファントムの自爆メカニズムが作動し、搭載されていたクローキング・テクノロジーと共に機体は破壊された。

反乱軍の攻撃を生き残ったバッチだったが、皇帝の期待を裏切ってしまったことを理解し、残された宇宙船でアウター・リム・テリトリーに逃げ去った。しかし大提督の部下の中には、処刑されたサーン提督に忠実な者たちもいた。4 ABYのエンドアの戦いでパルパティーンが死んだ後、バッチはそうした部下たちによって暗殺された。彼らはディープ・コアにおいて、ブリッツァー・ハースク軍将ゼロ・コマンドに加わった。

その遺産

マーティオ・バッチのから数年後、彼が放棄したクローキング設計(隠された宇宙船に乗る者も、外部を見ることが出来ないという欠陥を抱えていた装置)のひとつが、新共和国から銀河系の覇権を取り戻そうというスローン大提督の軍事作戦で使用された。19 ABYの時点で、帝国はいまだにクローキング装置の二重不可視性を解決しようと試みていた。彼らはコンピューター制御戦闘プレディクターといった装置を使い、見えない敵と戦う方法も考えたが、失敗に終わっていた。

個性と特徴

皇帝パルパティーンが大提督に任命した12人の帝国軍将校のひとり、マーティオ・バッチは、帝国の宮廷政治を嫌い、“見えざる大提督”のニックネームで知られていた。そのためバッチは他の大提督と比べて影が薄く、パルパティーンから秘密プロジェクトの担い手に選ばれたのだった。反乱軍が全てのTIEファントムを破壊した際、バッチは皇帝の怒りをかわすため、残された軍隊と共に失敗から逃げようと試みた。

制作の舞台裏

マーティオ・バッチは、スター・ウォーズ作家のケヴィン・J・アンダースンダニエル・ウォーレスによってつくり出され、『スター・ウォーズ クロノロジー』で初めて紹介された。その後、ウォーレスとアベル・G・ペーニャ共著によるスター・ウォーズ インサイダーの記事、『帝国の大提督たち』でより詳細なバッチの背景設定が説明される。この記事はインサイダー誌の第66号に掲載され、邦訳版では『スター・ウォーズ・インサイダーEX』に収録されている。その後も、『スター・ウォーズ 全史』や『The Complete Star Wars Encyclopedia』(未邦訳)でもバッチについて言及された。

『帝国の大提督たち』の作家のひとり、ダニエル・ウォーレスは、StarWars.comのブログでバッチの個人的スター・デストロイヤーの名前を非公式に<メニスカス>と設定していた。同ブログの記事では、バッチの装備リスト(ブラスター・ピストルコムリンクコード・シリンダーデータパッド、スタイジアム・スプリンターを含む)も公開された。

『帝国の大提督たち』の記事は、もともとStar Wars Gamer誌に収録される予定だった。しかし雑誌が廃刊になったため、代わりにインサイダーで発表されることになった。オリジナルの記事(名称は『Dirty Dozen: The Imperial Grand Admirals』)では、インサイダーで発表されたバージョンよりも多くの設定が紹介されていた。

カットされた設定

大提督に任命された直後、マーティオ・バッチは皇帝から最初の指令を受けた。その内容は、扱いやすいクローキング装置を開発するか、さもなければ処刑を覚悟せよ、というものだった。新年の祝賀の週のパーティなどに時折顔を出し、同僚の大提督や軍事資金調達者たちと会っていたバッチだったが、自身の命はプロジェクトの成功にかかっていることを理解していた。彼は何百という新設計を試したがすべて失敗に終わり、二重の不可視性という欠陥を持つ設計が、一番有望な実験結果となった。皇帝にプロジェクトの進捗状況を示そうと必死なバッチは、ハイブリディウムのクローキングを使った試作品をパルパティーンに送った。皇帝は、これをタンティス山の秘密倉庫に保管した。

バッチはスタイジアム・クリスタルを手に入れようと、研究所を惑星アーテンIIへと移動させた。<ターキン>を使って惑星を粉砕し、クリスタルを手に入れた後、バッチは新しくスタイジアムのクローキングを装備したシャトルヨットをパルパティーンに送る。感銘を受けたパルパティーンは、プロジェクトを視察させるためダース・ヴェイダーを派遣した。

プロジェクトに対する反乱軍の攻撃の後、バッチはパルパティーンの怒りから逃れようと、サーン提督の艦隊の生き残りを連れてアウター・リムに姿を隠した。しかし間もなく、彼のもとにエンドアで皇帝が死んだという報せが届いた。それでもバッチの安堵は長続きしなかった。バッチはサーン提督に忠実な乗組員によって、旗艦上で暗殺されてしまう。大提督を殺した部下は、ハースク軍将が率いるディープ・コアの新分派王国に加わった。

参考資料

脚注

  1. カタカナ表記は帝国の大提督たちに基づく。
銀河帝国大提督
マーティオ・バッチ · ニアル・デクラン · オクタヴィアン・グラント · ジョセフ・グランガー · イシン=イル=レイズ
アフシーン・マカーティ · ミスローニュルオド · ダネッタ・ピッタ · ペッカッティ・シン
ミルティン・テイケル · オスヴァルド・テシック · ルファーン・ティゲリナス · デミトリウス・ザーリン
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