FANDOM


この記事は大提督を扱っています。 あなたが探しているのは他のシンかもしれません。
「シン大提督は、キャッシークの戦いでアクバーに敗れ、旗艦ごと蒸発した」
銀河同盟の歴史書[出典]

ペッカッティ・シン[1](Peccati Syn)は人間男性で、12人の帝国宇宙軍初代大提督のひとり。“神聖な道”と呼ばれる宗教の信心深い信奉者だった若きシンは、銀河帝国のもとで信仰を捨てなければならなくなった。心のよりどころを見つけるため帝国軍に加わったシンは、戦術的な専門知識と精力的な献身によって、階級を上げていった。2 BBY、大提督に昇格したシンは、旗艦ファイ>に乗って銀河内戦で優秀な成果を収めた。

エンドアの戦いの後に帝国が崩壊を始めると、シンは再び精神的な刺激の源を求め始め、惑星コルサントダークサイドの教会に希望を見出した。シンは公式にはセイト・ペスタージュ皇帝の後継者を務める不安定な帝国体制に仕え続けていたが、彼の真の忠誠心は教会とその預言者にあり、ほとんどの時間を精神的な導師メリリと共に惑星キャッシークの住居で過ごすようになっていた。エンドアの戦いの8か後、新共和国が帝国の支配するキャッシークに大規模な攻撃を仕掛けた際、シンはギアル・アクバー提督と戦略的に対立した。大提督は対決に負け、軌道上で宇宙船が撃破されたときに死亡した。

経歴

大提督へ

人間男性、ペッカッティ・シンは、極めて宗教的な家庭に生まれた。信心深い彼の一族は、平和主義的で因果応報の精神を持つ宗教“神聖な道”と、その聖典ホーリー=ブックの熱心な信者だった。彼の両親は息子にも宗教の精神を教え込み、宗教の信条を信じれば後の栄光が約束されると彼に説いていた。こうしてシンは、宗教に献身的な、幸せな幼年期を送った。しかし銀河帝国の時代、彼の故郷では全ての宗教が禁止されてしまった。惑星アドゥバ3ヴァーパインの宗教家“ペラ”をはじめ、中には勅令を無視して宗教の慣習を継続する者もいたが、シンは帝国の指示に応じた。

何かに熱心に傾倒する青年期を送ったシンは、宗教を禁じられたことで精神的なよりどころを失い、心の喪失感を埋めるために帝国のニュー・オーダーのドクトリンを信奉するようになった。彼は銀河皇帝の教義を熱心に吸収し、帝国宇宙軍に入隊して自身の地位を確立していった。2 BBY皇帝パルパティーン大提督という誉れ高い階級を新設し、ペッカッティ・シンを含む12名の男をこの地位に任命した。シンに匹敵する戦績の提督は数多く存在したため、彼の大提督昇格は帝国内部の多くの人々を驚かせた。シンの昇格は、銀河内戦の開戦と時期を同じくしていた。シンは任務に対する誠実さと、戦術的な洞察力を以て共和国再建のための同盟と戦う。彼の旗艦の名前、<ファイ>は、神聖な道の聖職者が使うハイ・ギャラクティック言語で“息子”を意味した。

帝国の崩壊

シンが信奉した銀河帝国は、4 ABYエンドアの戦い第2デス・スタースーパー・スター・デストロイヤーエグゼクター>が失われ、皇帝パルパティーンが右腕のダース・ヴェイダーと共に命を落とした後、混乱期に突入した。シンと同じ大提督たちを含め、多くの帝国軍人が軍将として台頭し、個々の統治領を拡大しようとした。しかしシンは自身の活動領域を守り続け、コルサントから下される指令に従った。大宰相だったセイト・ペスタージュが事実上の暫定的な皇帝となり帝国を支配したが、彼は帝国ルーリング・サークル帝国情報部イセイン・アイサード長官を含む政敵と覇権を巡って争っていた。ペスタージュが行った活動のひとつに、コルサントにおけるダークサイドの教会ダークサイドの預言者たちが監督する組織で、帝国の復興と再生を説いていた)設立の認可があった。

教会に群がる精神的に飢えていた帝国首都の住民たちと同じように、シンもまたダークサイドの教会に希望を見出した。帝国に対する宗教的信奉が維持できなくなっていたシンは、すぐにでも代わりになる信仰の対象を見つけなければならなかったのである。ダークサイドの教会は、ペスタージュの弱まりつつあった支配力を強化するため、ペスタージュとクロナルが設立した組織だった。教会のトップを務めたのも、帝国情報部が用意した偽物だった。しかしそれでもシンは熱意を取り戻し、ペスタージュの体制を公式に支援しつつ、預言者たちに真の忠誠を誓った。シンは皇帝の死によって意気消沈していたイシン=イル=レイズ大提督を励ますため、聖典『ダークサイドの秘密』の写本を貸し与えていた。

敗北

シンは帝国が支配する惑星キャッシーク(女預言者メリリの拠点になっていた)を運営した。メリリはダークサイドの教会で活動していた数少ない本物の預言者のひとりで、シンの精神的なアドバイザーになっていた。教会の教義に凝り固まったシンは、他の宗教に転向しないことを誓い、<ファイ>やそのクルーを巻き添えに教会に最後まで仕え続けた。エンドアの戦いから8か後、新共和国は帝国領域に対して思い切った攻撃に乗りだし、モン・カラマリギアル・アクバー提督が率いる艦隊がキャッシークを標的にした。アクバーは新共和国防衛軍を惑星軌道でシンの部隊と交戦させた。

帝国の軍将、トルーテン・テラドクに仕えていると主張するボサンの援軍が、グレーター・マルドルードから派遣されているという事実を勝利の裏付けに、シンはアクバーの艦隊と戦った。しかしこのボサンは実は新共和国側のエージェントであり、シンのイモビライザー418クルーザーに破壊工作を仕掛けていた。アクバーとの一対一の戦術的対立に追い込まれた大提督は、新しく手に入れた精神的な決意を糧に戦い、個人や乗組員たちの命を省みず、最善を尽くした。しかし新共和国はシンを打ち破り、アクバー提督は戦略的な戦闘に勝利を収めた。モン・カラマリ・スター・クルーザーホーム・ワン>と<マリア>(それぞれアクバーとヴェラック艦長が指揮した)は、シンのスター・デストロイヤー<スリース>(“ファイ”から改名されていた)に十字砲火を浴びせ、プロトン魚雷の一斉射撃でブリッジに乗るシンごと艦を蒸発させた。シンが死んだ後、ダークサイドの教会もやがて滅びた。ペスタージュから帝国の支配権を奪ったイセイン・アイサードは、信仰の自由を復活させ、神聖な道を合法化した。

個性と特徴

その人生を通し、ペッカッティ・シンは所属した宗教や組織にひたむきで献身的な姿勢を示していた。“神聖な道”を信じていたシンの幼年期は、彼の人生におけるもっとも幸福な時代だった。宗教を捨ててニュー・オーダーを受け入れなければならなくなったとき、帝国の精神は“神聖な道”の教義(平和主義的で、罪に対する天罰を説いた)と矛盾していたにも関わらず、シンは以前と同様に献身的な姿勢で優秀に組織に仕えた。しかしシンは自身のルーツを忘れず、神聖な道の聖職者が信徒に対して使う言葉を旗艦の名前にしていた。シンが崇めた帝国が崩壊した後、彼はダークサイドの教会を次なる信仰の対象として見出した。しかしこの教会は偽りの宗教であり、シンは欺かれていた。

同僚の多くと異なり、シンは自惚れや残酷な感情から帝国宇宙軍に加わっていたわけではなかった。彼が大提督に昇格したことは多くの人々を驚かせたが、彼は反乱同盟軍との戦いにおいて疲れを知らない忠実な活動と技術を証明した。エンドアの戦い以降、帝国に対する信頼を失ったシンは、個人的な領域を確立しようとせず、その後もコルサントからの指令に忠実に従っていた。

ペッカッティ・シンは、他の大提督たち(権力や名声を得たり、個人的な野望を達成することを目的に、残虐な行為を行っていた)と比べれば、遥かに道徳的な精神を備えていた。他の帝国軍人たちが領域紛争で争い、陰謀を働かせる中、シンは惑星キャッシークで命を落とすまでの間、部下たちに気を使い続け、仲間内から嫌われていたイシン=イル=レイズを元気づけようとすらしていた。

制作の舞台裏

シン大提督はケヴィン・J・アンダースンダニエル・ウォーレスによってつくり出され、『スター・ウォーズ クロノロジー』で初めて紹介された。ウォーレスの『The New Essential Guide to Characters』(未邦訳)で少し言及された後、シンの詳細な設定はスター・ウォーズ インサイダーの記事『帝国の大提督たち』に掲載された。ウォーレスとアベル・G・ペーニャ共著によるこの記事は、インサイダー誌66号に掲載され、邦訳版では『スター・ウォーズ・インサイダーEX』に収録されている。

「peccati」はイタリア語で“罪”を意味し、「syn」は罪を意味する英単語「sin」に通じている。これはイタリア語に精通した『帝国の大提督たち』の著者、アベル・G・ペーニャによる意図的な語呂合わせである。

カットされた設定

大人になったら“ペラ”になるというシンの夢は、帝国による介入と、宗教の信条を捨てるよう言われたことにより、忘れ去られた。その代わり彼は大提督になったが、銀河内戦中、反乱軍を根絶やしにする戦いで彼の道徳心はテストされた。信条を捨てたシンは、イェヴェサディムUなどの宗教に対し行われた帝国による極悪非道な行為を見て見ぬふりをするようになった。帝国が崩壊を始めると、シンは少年時代に聞いた恐ろしいカオスの話を思い出し、すぐにダークサイドの教会に加わった。予言者に心酔したシンは、幼いころの幸福感を取り戻した。彼は新しい信仰を示すため、一種のシススポーンにちなみ自身の旗艦をスリースと名付けた。第二次キャッシークの戦いで、シンは自分が守るべきは帝国ではなく教会だと考え、自分の信じる者のために犠牲になるという、幸福の中で死んでいった。

参考資料

脚注

  1. カタカナ表記は帝国の大提督たちに基づく。
銀河帝国大提督
マーティオ・バッチ · ニアル・デクラン · オクタヴィアン・グラント · ジョセフ・グランガー · イシン=イル=レイズ
アフシーン・マカーティ · ミスローニュルオド · ダネッタ・ピッタ · ペッカッティ・シン
ミルティン・テイケル · オスヴァルド・テシック · ルファーン・ティゲリナス · デミトリウス・ザーリン
[edit]

広告ブロッカーが検出されました。


広告収入で運営されている無料サイトWikiaでは、このたび広告ブロッカーをご利用の方向けの変更が加わりました。

広告ブロッカーが改変されている場合、Wikiaにアクセスしていただくことができなくなっています。カスタム広告ブロッカーを解除してご利用ください。