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「きみが片腕となってくれれば、われこそは帝国の後継者となり、と口々にわめきたてるうじ虫どもをわしの前にひざまずかせ、一大艦隊を作り上げてみせよう」
―ナタシ・ダーラに対し、ブリッツァー・ハースク[出典]

ブリッツァー・ハースク[2](Blitzer Harrsk)は、エンドアの戦いに参加した銀河帝国提督である。皇帝パルパティーン後、ギラッド・ペレオン大尉が退却命令を出した際、ハースクは階級の低い将校の指示に従うことを拒否し、自分の艦隊ディープ・コアへと移動させた。彼はここに、帝国から離脱した軍将による最初の王国、ゼロ・コマンドを設立する。『猊下』を名乗ったハースクは、ディープ・コアとコア・ワールドに自身の領域を切り開いていった。領土外の様子を見守るために情勢から距離を置いたハースクは、セイト・ペスタージュイセイン・アイサードといった、新しい忠誠を求める帝国軍人たちと関係を築いた。

ハースクは新共和国によるコア領域とコルサントの占領を切り抜け、スローン大提督が行った帝国の派閥統一を無視した。しかし惑星ビィスで謎の権力者が台頭すると、ハースクはそのエージェントから接触を受けた。ハースクはほかの軍将や帝国の派閥とともに、権力者、すなわち復活した皇帝パルパティーンのもとに集ったのである。統一された帝国によるシャドウ・ハンド作戦は、初めこそ新共和国を圧倒したものの、パルパティーンが最終的な死を遂げ、ビィスが破壊されると、ハースクも自身の領域へと退いて行った。その後ハースクはアトラヴィス宙域でより多くの権力を手に入れようと試み、同じ軍将であるトルーテン・テラドクと敵対することになった。

ハースクはナタシ・ダーラ提督と手を組み、テラドクとの決着を彼女に任せた。しかしダーラはハースクに刃向かい、テラドクの部下であるギラッド・ペレオン中将と力を合わせ、ハースクやテラドクを交渉のテーブルにつかせた。ソス・ビーコンにハースクやテラドクを含む11名の強力なディープ・コアの軍将たちを集めたダーラは、彼らを統一するための会議を始めた。しかし軍将たちは互いに合意する様子を全く見せず、ダーラはハースクと残り全員を抹殺した。

経歴

最初の軍将

ブリッツァー・ハースクは、提督として銀河帝国に仕えた男性で、4 ABYエンドアの戦いにおいてはエリート艦隊デス小艦隊スター・デストロイヤーを指揮していた。この戦いの中、ハースクは爆発で命を落としかけ(このとき、彼は一生残る傷跡を負った)、彼のスター・デストロイヤーも深刻な損傷を被った。第2デス・スターが破壊され、帝国の指導者である皇帝パルパティーンんだ際、スター・デストロイヤー<キメラ>を指揮するギラッド・ペレオン大尉は艦隊に撤退命令を出した。ハースクも惑星アナージへと艦隊を撤退させたが、彼は大尉からの命令に従うつもりはなく、デス小艦隊の指揮権はより高位の階級にあるエディ・プリティック提督に返上すべきだとペレオンに告げた。しかしプリティックは行動方針を立てることができず、彼のためらいは艦隊の将校たちの間で論争を引き起こした。ほかの指揮官と協力することを拒否したハースクは、他の帝国艦隊とともにヤグデュルへと撤退を続けることを拒み、バトルクルーザーイスマーズ・フィスト>、2隻のテクター級スター・デストロイヤー、3隻のスター・デストロイヤーを率いてアナージを離れた。彼は銀河系の中心にある限られた領域、ディープ・コアへと宇宙船を移動させた。ハースクは、帝国のヒエラルキーの中にはっきりとした指令系統が回復するまでこの領域に留まることを宣言した。ディープ・コアにて、ハースクはカリスト周辺の星系を自身の保護領として宣言し、これらをゼロ・コマンドと名付け、『猊下』を自称した。帝国ルーリング・カウンシルから公式には離脱せず、表向きは帝国への忠誠を保っていたハースクだが、彼は最初の独立した軍将となった。

コルサントの帝国政府がほかのさまざまな問題の処理に追われていたため、ハースクはサザン・コアを移動して自身の領域を拡大し、リマ・トレード・ルートのはじまりにある、アブレガド=レイを含む複数の惑星を征服した。アウター・リム・テリトリーにて、ハースクはアトラヴィス宙域の軍隊を維持することで自身の帝国をさらに広げた。ハースクの後に続いた多くの軍将とは異なり、ハースク自身はディープ・コア外部の出来事を静観し、政府に不満を持つ帝国軍人を味方に引き入れた。その中には、マーティオ・バッチ大提督暗殺し、ハースクのもとにやってきた大提督の艦隊の乗組員もいた。また、ハースクは帝国の裕福な市民に保護を約束し、惑星ブレンタールIVが陥落しその富が新共和国側に流れた際には、特にその主張を強調した。これにより、パルパティーンの後継者として玉座についていたセイト・ペスタージュの支配力が弱められた。しかしハースクは、同時に他の派閥との外交的繋がりや、ペスタージュへの協力姿勢も維持していた。

エンドアで負った傷から回復したハースクは、周囲の帝国軍を奮起させ、彼らを使って新共和国を妨害するために軍事作戦を引き起こした。その後の2間、新共和国はかつて帝国が支配していた領域に進軍し、軍将たちとひとりずつ戦った。ハースクもコア・ワールドの領地を失った。6 ABY、ハースクは新たに帝国の指導者となったイセイン・アイサードを支援したが、アイサードは間もなくコルサントを新共和国に奪われ、バクタ・カルテルの本拠地があるタイフェラへと逃げ去って軍将となった。カルテルの軍隊が新共和国のエリート部隊、ローグ中隊に敗北すると、アイサードは代わりの協力者を得るためにハースクとバクタで取り引きをしなければならなくなり、ハースクは彼女に対し見下した態度をとった。

再統一される帝国

9 ABYスローン大提督は複数の軍将たちをひとつの連合にまとめ、新共和国に対して戦いを仕掛けた。しかしハースクやコア・ワールドの軍将たちはスローンに加わらず、それぞれの領地に留まった。スローンの死後、ハースクは惑星ビィスで新たに台頭した権力者(あまり知られていなかったが、その正体はクローンの肉体で復活を遂げた皇帝パルパティーンだった)が送り出したエージェントの接触を受けた。帝国の派閥をひとつの旗のもとに集結させたパルパティーンは、新共和国に対してシャドウ・ハンド作戦を実行し、ハースクも敵をコアから一掃する戦いに加わった。しかし皇帝はオンダロンで最終的な破滅を迎え、ビィスも破壊される。再統一された帝国は再び崩壊した。その後、帝国暫定評議会の協力を得たカノア・ジャックスが素早く帝国の実権を握ったが、ハースクを含む多くの帝国軍司令官は彼に従うことを拒否した。ハースクはディープ・コアにある勢力基盤へと戻り、コア西部を掌握して次の動きを練った。ハースクが無所属の帝国宇宙船と手を結んでいるという噂が新共和国に届くと、調査のためにローグ中隊がディープ・コアに派遣された。

12 ABY、ハースクはアトラヴィス宙域で新しい下級兵士を増やし、ディープ・コアにいる本来の兵員もそちらに移動させることで、新共和国に彼が何か行動を起こす準備をしているのではないかと疑わせた。領域内にある複数の帝国要塞惑星が、彼を支援した。この頃レイア・オーガナ・ソロは、皇帝の手だったロガンダ・イズマレン超兵器アイ・オブ・パルパティーン>を切り札に、帝国の派閥間で権力を握ろうとしていることを知った。ソロはハースクがイズマレンと取り引きをするのではないかと疑ったが、<アイ>はすぐに破壊され、結局イズマレンはハースクのアトラヴィス宙域へと逃げ去った。ハースクは他にも国内で問題を抱えていた。ビィスの陥落に伴い、ディープ・コアの軍将たちは互いに戦争状態になっており、ハースクも権力を拡大しようとした結果、高位提督を自称するディープ・コアの軍将、トルーテン・テラドクと争うことになった。この頃、ハースクも上位軍将(シュプリーム・ウォーロード)を名乗り、赤い巨星の周りを密接に周回する岩の星に基地を造っていた。ハースクは資源を活用し、周辺星系や彼のために造られた惑星周囲の軌道施設、12隻のインペリアル級スター・デストロイヤーの艦隊を強化した。艦隊のうちの1隻、旗艦の<ショックウェーブ>は他の艦よりも巨大で、より優れた兵器を装備していた。ハースクはホロカムスパイ衛星の大規模なネットワークで星系を監視し、他の軍将の部下をスパイとして買収するために多くの予算を使っていた。

ダーラ

「わたしの唯一の目的は、真の敵と戦うためにこの内輪揉めを止めることよ。あなた方は、ハースク軍将が帝国軍の将来を考えていると本当に信じているの?それとも彼は単に自分の権力を拡大したいだけ?」
―<ファイアストーム>の乗組員に対し、ダーラ[出典]
Daala3

ナタシ・ダーラ

この年、帝国の残存勢力を訪ねて回っていたナタシ・ダーラ提督が、ハースクの拠点にやって来た。副司令官クレイタスが<ショックウェーブ>を視察する間、ダーラはハースクから儀礼じみた歓迎を受けた。ダーラは統一された帝国軍艦隊で新共和国に対抗するために、他の軍将と力を合わせることに同意するよう、ハースクに求めた。しかしハースクには別の考えがあった。ハースクはダーラを自身の副司令官にし、対立する軍将たちを排除して、自分のもとに帝国軍を統一させようと考えていたのだ。ふたりが同意に達する前に、テラドクのクリムゾン・コマンドに属す73隻のヴィクトリー級スター・デストロイヤーの艦隊がハースクの星系に到着した。ハースクもスター・デストロイヤーを動員して攻撃してくる宇宙船をいくつか破壊し、クレイタスは<ショックウェーブ>の指揮を執った。テラドクの軍隊から集中攻撃を受けた<ショックウェーブ>は、しばらく攻撃に耐えたものの、やがてシールドを失って破壊された。<ショックウェーブ>を破壊し、ハースクのスター・デストロイヤー3隻に甚大な損傷を与えたテラドクの軍隊は、彼らの基地へと去っていった。[1]

ハースクは即座に反撃を実行するため、ダーラの援助を求めた。副官クレイタスの死に腹を立てていたダーラは拒否したが、ハースクは部下のストームトルーパーに彼女に銃を向けるよう指示し、テラドクと戦う艦隊を指揮することを無理強いした。仕方なく要求に応じたダーラは<ファイアストーム>を指揮し、ハースクは<ワールウィンド>に乗り込んだ。相手を奇襲するために、ハースクはダーラに作戦を練る時間を与えなかった。ハースクの艦隊に残された8隻の宇宙船はハイパージャンプし、ガス巨星周囲の輪の星系群に造られたテラドクの要塞へと向かった。ハースクとダーラは輪の星系群を移動したが、テラドクはあらかじめ機雷を基地周辺に仕掛けていた。ハースクの艦隊は爆発に巻き込まれ、2隻のスター・デストロイヤーが破壊、1隻が故障した。ハースクは3隻のデストロイヤーを失ったことについてダーラを責めたが、このとき彼らは星系内の巨大な小惑星に造られたテラドクの砦に達しており、彼らを迎え撃つためヴィクトリー級戦艦が出撃していた。ハースクの艦と他2隻が攻撃を開始したが、ダーラはそれを撤回し、<ファイアストーム>に砲撃を行わせなかった。船の火器システムを自ら制御したダーラは、動力をすべてイオン砲に回し、それをハースクの<ワールウィンド>へと放った。[1]

ハースクの船は宇宙空間で機能を停止したが、ダーラは<ファイアストーム>のシールドで<ワールウィンド>も覆った。ハースクに忠実な残りの2隻のスター・デストロイヤーはダーラを攻撃し始めたが、彼女はそれを無視し、ハースクとテラドクの両軍に対し通信回路を開いた。ダーラは、ハースクをイオン砲で攻撃した理由を、テラドクとの対立を回避するためだったと説明した。互いに争うハースクとテラドクの両方を非難した彼女は、新共和国という共通の敵と戦うために団結するよう要請した。すぐに通信システムを回復させたハースクは、<ファイアストーム>の乗組員に対し、裏切り者のダーラを逮捕し、処刑するよう喚き立てる。ブラスターで周囲を威嚇しながら、ダーラは自身の目的は内輪揉めを止めたいだけだと<ファイアストーム>の乗組員に訴えた。ダーラはこの船の自爆システムを15にセットし、ハースクが停戦に応じない限り解除しないと宣言する。テラドクの艦隊の指揮を任されていたギラッド・ペレオン中将は、部下たちに戦いをやめるよう指示を出した。一方のハースクは、制限時間が残りわずかのところまで粘ったが、結局ダーラに従った。ダーラとペレオンは、相談するために共に星系を去っていった。[1]

Harder to Breathe TERC

ハースクたち軍将は、ソス・ビーコンでダーラによって殺害された

その後ダーラは、銀河系の中心部奥深くに位置する小さな宇宙ステーションソス・ビーコンへと、ハースクやテラドクを含む13名の強力なディープ・コアの軍将たちを呼び出した。ステーションへの接近を許されたのは軍将だけで、ハースクたちは部隊を星系の外に置いてくるよう指示された。全員がこの指示に従うまで時間がかかり、会合は2遅れで始まることになる。13人の軍将は、ソス・ビーコンの会議室でダーラやペレオンと顔を合わせた。ダーラは、彼らに帝国の名のもとに団結するよう求めた。テラドクとハースクは彼女の試みをあざけり、上位将軍を名乗るサンダー・デルヴァードスは会議室を去ろうとした。しかしダーラは部屋をロックし、3時間は誰にも開けないように設定した。彼女はこの時間で帝国軍の指導者を選ぶよう告げる。しかし軍将たちは口論を続け、やがてハースクは怒りに駆られてテラドクに飛びつき、その首を絞めようとしたが、ペレオンによって引き離されテーブルの上に投げつけられた。これ以上議論を見守る必要はないと判断したダーラは、ハースクたちに帝国軍を任せることはできないと告げ、ペレオンと共に呼吸マスクを装着した。会議室には神経ガスが放たれ、ハースクと3名の軍将がドアに突進しようとしたが、間に合わなかった。間もなくハースクたち13人の軍将はガスに倒れた。[1]

個性と特徴

ブリッツァー・ハースクは、型にはまった儀式や権力の誇示を好む人物で、ダーラからはうぬぼれが強い男だと評価されていた。ハースクは自分が最も強力な軍将だと考えており、他ならぬ自分こそが皇帝の玉座の後継者にふさわしいと思っていた。他の軍将たちとの内戦で疲弊しながらも、ハースクは、外交銀河共和国をほうふつとさせる弱腰の手段とみなし、話し合いによる解決をしようとしなかった。また、彼は反逆者とみなした人々の死を求め、反逆者の部下たちも自分に同調してくれるだろうと期待していた。ハースクは自分の命令や手段に疑いを差しはさむ者を好まなかった。[1]

敵からの攻撃を受けた際、ハースクは迅速な反撃を求めた。彼は奇襲を仕掛けるために作戦を立てる時間も削り、敵を破るための手段として不意打ちと残忍性に頼っていた。しかしハースクは攻撃を自ら指揮せず、敵の的になることを避けるために、陣形の後部の宇宙船に乗ることを好んでいた。ハースクの部下の多くは、彼に仕えることを好んでおらず、長い内輪もめよりむしろ団結を求めていた。ギラッド・ペレオンは、ハースクが戦争犯罪人だと考えていた。[1]

ハースクはエンドアの戦いで重傷を負い、顔には傷跡が残っていた。彼の顔の左半分は焼けただれて気泡で覆われたピンクの皮膚になり左は失明していた。医療技術で傷を治すことも可能だったが、ハースクは名誉の勲章、そして威圧の手段として傷跡を残していた。また、彼は左目にドロイド用の合成視覚センサーを移植していた。ハースクは無傷な顔の右半分には充分に手をかけていた。[1]

制作の舞台裏

このキャラクターは小説ジェダイの遺児』でハルスクとして言及された後、ケヴィン・J・アンダースンの『ダークセーバー』(ハースクに表記を直された)で初登場を果たした。『ダークセーバー』では「最高位軍将」(Supreme Warlord)として登場したハースクだが、『ジェダイの遺児』では「猊下」(Lord High Admiral)を名乗っていると説明されたほか、「大提督」(Grand Admiral)とも呼ばれている。

登場エピソード

参考資料

脚注

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 ダークセーバー
  2. セカンド・ネームの表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。
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