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「わたしがヴァーパッドを編みだしたのは、自分の弱さを補うためだ。あれはわたし自身の闇を、光の武器にそそぐ」
オビ=ワン・ケノービに対し、メイス・ウィンドゥ[出典]

フォームVII(Form VII)、別名ジュヨー(Juyo)、ヴォーンスクルー戦法(The Way of the Vornskr)、残忍の型(The Ferocity Form)は、伝統的な7つのライトセーバー戦闘型のうち、7番目のフォームである。

概要

ジュヨー

習得の難易度がもっとも高く、あらゆるフォームを極めたジェダイだけが習得し、制御しうる究極のフォーム。その太刀筋は極めて予測が困難であるとされる。フォースのダークサイドに肉薄するため、自分が飲み込まれかねない危険な技術であるが、主な使用者であるメイス・ウィンドゥはこれを発展させ、更に強力な剣技「ヴァーパッド」を生み出してこのフォームを極めている。両腕を横に広げた、一見隙の大きそうな構えが特徴である。

ヴァーパッド

メイス・ウィンドゥによって編み出されたジュヨーの派生型。少数戦を前提にした短期決戦向けのフォームで、多勢相手また長期戦には不向きである。自らが持つ力を最大限に引き出し、目にも止まらぬ速さで連撃を繰り出し攻撃する。防御姿勢を全く構えず、刃を下段や真横に構え、ジャンゴ・フェットの連続銃撃にも突撃しながらかわす等、力を最大限に発揮するために戦闘による生死のスリルと興奮を心から楽しむことに身をまかせ、心の闇を開放し一体となる必要があるため、ジュヨー以上に危険な技術となっている。それゆえ光と闇の境界線"グレーゾーン"にあるフォームとも言える。制御には高度な戦闘技術以外に、強靭な精神力と信念が必要。習得に失敗した者は破滅して命を落とすか、ダークサイドに堕ちてしまう。生きて習得したのは、メイス・ウィンドゥのみ。他の習得者としてウィンドゥの弟子デパ・ビラバ、ヴァーパッドの共同開発者ソーラ・バルクがいるが、両者とも後にダークサイドに堕ちてしまっている。なお、アナキン・スカイウォーカーは、自然と似たフォームを使用していたとされる。ちなみに、フォームの名前は惑星サラピンの月にいる獰猛で7~13本の鋭い触角を持つ獰猛な捕食動物の名前から。

知られている技

「フォームVIIは非常に難しいスタイルだ。動きが鋭く、混沌として、短く爆発するように起こる」
―『ジェダイの書 フォースを学ぶ者への手引き』より、スカーチ・ヴォーンク[出典]
WinduVosVaapad

メイス・ウィンドゥとの試合でヴァーパッドの動きを使うクインラン・ヴォス

ジュヨーの技やシークエンスは訓練によって身に着けることが出来たが、真にこのフォームをマスターするためには、一連の動きの中に興奮や情熱、怒りを加える必要があった。フォームVIIの戦闘開始スタンスは、ライトセーバーを片手で握り、刃を頭上で水平に構える姿勢だった。この時、身体は少しよじり、片方の手は下ろした状態だった。ジュヨーの使用者は、「安定的な攻撃(Assured Strike)」と呼ばれる技術に熟練していた。彼らは、絶対的な力を用い、ほぼ確実に敵に一撃を加えた。また、彼らは敵を“獰猛”に攻撃する「ヴォーンスクルーの猛威(Vornskr 's Ferocity)」と呼ばれるテクニックも使用した。ジュヨーを使いこなす剣士たちは、攻撃的な戦闘法を使いつつも、ダークサイドの影響を受けないままこうした技を使うことが出来た。

ヴァーパッドに熟練した剣士たちは、「迅速な側面攻撃(Swift Flank)」という技を使うことで知られた。これは、敵の周囲を飛び回るか駆け回り、素早く攻撃を仕掛ける技だった。このテクニックの素早い動きは、敵の不意をつくためのものだった。彼らは「調和された攻撃性(Tempered Aggression)」(これはヴァーパッドの型の残忍性を描写する言葉である)にも熟練していたが、戦いの最中には、ダークサイドに屈しないために、さらなる自制心が必要とされた。

使用者

ジュヨー

「わたしは毎年、わたし個人の基準で選んだほんのひと握りの生徒しか受け入れない。最後のシス大戦では、ジュヨーがきっかけとなり、多くのジェダイが無用の殺生をはじめ、ダークサイドに落ちた。あの出来事の後では、二度とこのフォームを広く教えるつもりはない」
―『ジェダイの書 フォースを学ぶ者への手引き』より、スカーチ・ヴォーンク[出典]
Juyo Ataru

アタルを使うオビ=ワン・ケノービと、ジュヨーを使うダース・モールの戦い

ジュヨーはヤヴィンの戦いの4千年前に確立された戦闘型だった。ジェダイ・マスターのヴルック・ラマーやゼズ=カイ・エル、ケイヴァーらはこの型に熟練しており、その経験を他者に教え継ぐこともできた。また、ジェダイ・マスターのアトリス(彼女は第一次ジェダイの粛清の際にダークサイドに転向した)もジュヨーを使うことで知られた。大銀河戦争で活躍したジェダイ・マスター、ジャリック・ケイダンもこの戦闘型(当時はジュヨー=コスと呼ばれていた)の使い手だった。彼は、フォースの意志によって導かれる生きた武器だと考えられていたほどだった。シス卿スカージも大銀河戦争時代のジュヨー使用者である。新シス戦争の末期、シス・ブレードマスターのカシムは、ライトセーバーの7つの戦闘型を全てマスターしていた。惑星コリバンでカシムの訓練を受けたシラクは、ジュヨーの突きやジャブの動きを自らの戦闘スタイルに取り入れた。同時期、ダース・ベインもジュヨーの使用法に熟達していた。戦争中、ジュヨーを使ったことで多くのジェダイがダークサイドに転向し、シスの側に回った。その結果、ジェダイ評議会はジュヨーの使用を制限することに決めた。戦争終結以降、ジェダイ・バトルマスターのスカーチ・ヴォーンクは、毎年厳選されたわずかな生徒にのみジュヨーの訓練を行わせた。

それから数世紀が過ぎた32 BBYシードでジェダイ・マスター・クワイ=ガン・ジン、パダワンのオビ=ワン・ケノービらと戦った際、ダース・モールダブル=ブレードのライトセーバーを用いながらジュヨー戦闘型の変形種を使った。モールはこの戦闘法でクワイ=ガン・ジンの防御を突破し、このジェダイ・マスターを殺害した。ふたりの敵に対して完全に物理的な勝利を求めていたモールは、フォームVIIの物理的側面に熱中していた。しかし、フォームVIIはその困難さや複雑性、要求度の高さから、他の戦闘型よりも修得者が少なかった。

Kota vs Starkiller1

ラーム・コタギャレン・マレックは、どちらもジュヨーを好んで使用した

ジェダイ・バトルマスターのシン・ドローリグは、ジュヨーを含む7つの戦闘型の知識を持ち、ジェダイ・テンプルでライトセーバー戦闘インストラクターを務めていた。同様に、アヌーン・ボンダーラもライトセーバーのインストラクターを務めた。ラニックのジェダイ・マスター、イーヴン・ピールは、フォームVIIを含む7つの戦闘型の全てを熟知していた。ピールのパダワンで、のちにオーダーを去るジャックス・パヴァーンは、ジェダイとして訓練を受けていた時期に、ジュヨーの戦闘型に関するある程度の知識を学んだ。オーダー66ジェダイの大粛清を生き延びたジェダイ将軍ラーム・コタもジュヨーの使い手だった。フォームVIIの変形種であるヴァーパッドを編み出したメイス・ウィンドゥも、ジュヨーの使用法に熟達していた。

ダース・ヴェイダーの秘密の弟子、ギャレン・マレックもジュヨーの使用法に熟練していた。2 BBY、マレックは惑星キャッシークでヴィジョンと戦った際や、惑星フェルーシアで堕ちたジェダイのマリス・ブルードと戦った際に、この戦闘型を使った。マレックのドロイドの相棒、プロクシーは、フォースを使うことが出来ないものの、フォームVIIを模倣し、アナキン・スカイウォーカーに扮してマレックと戦闘訓練を行った。ムスタファーの対決に敗北した後、ダース・ヴェイダーは、フォームVを改造した戦闘型にフォームVIIを取り入れた。ヴェイダーは、元ジェダイのフェラス・オリンの友人で、レジスタンス戦士のローン・ランズを殺害した際、この改造テクニックを使用した。ジュヨーの知識は、『ジェダイの書 フォースを学ぶ者への手引き』の中に残された。また、マスター・シン・ドローリグが編集した学生用のマニュアルは、グレート・ホロクロンが回収されたことで、ニュー・ジェダイ・オーダーの手に渡った。ニュー・ジェダイ・オーダーは、シス=帝国戦争の時代までこの情報を保存し続けていた。

ヴァーパッド

「たしかにわたしは、偉大な剣士と呼ばれている。恐ろしい戦闘型を編みだしたからだ。だが、殺しの型をつくりだした者と、昔からある型のマスターでは、どちらが偉大かな?」
―オビ=ワン・ケノービに対し、メイス・ウィンドゥ[出典]
Swirling VZZZ

ヴァーパッドを編みだしたジェダイ・マスター、メイス・ウィンドゥ

銀河共和国の後期、ウィークウェイのジェダイ・マスター、ソーラ・バルク(彼は7つの戦闘型の全てに熟練し、ジェダイ・オーダーの最も優れた剣士のひとりに数えられていた)は、メイス・ウィンドゥがヴァーパッドの型を仕上げる手助けをした。ジオノーシス戦いの後、共和国政府に失望したバルクは、ジェダイ・オーダーを去ってダークサイドに転向した。後にメイス・ウィンドゥは、バルクはヴァーパッドのマスターではなく、ヴァーパッドが彼をマスターしたのだと語った。

ダークサイドに転向する前、バルクはキファーのジェダイ、クインラン・ヴォスにヴァーパッドの戦い方をいくつか教えた。のちにメイス・ウィンドゥと訓練戦闘を行った際、ヴォスはバルクから教わった技術をうっかり使用してしまった。ヴォスの戦い方がヴァーパッドの一部であることにすぐに気づいたウィンドゥは、戦闘を終わらせ、二度とヴァーパッドを使わないようヴォスに警告した。ヴォスは既にダークサイドに近づきすぎていると考えられていたため、ヴァーパッドを使うには問題があると判断したのである。しかし、クローン戦争中、二重スパイとしてドゥークー伯爵に仕えたヴォスは、ソーラ・バルク(彼もまたドゥークーの手下になっていた)に触発され、再びヴァーパッドの力を使った。メイス・ウィンドゥは、ヴォスが実は自分で語っているよりも深くヴァーパッドに熟練しているのではないかと疑い、自身の回顧録に懸念を記した。サルーカマイの包囲攻撃のさなか、ドゥークーとトル・スコア、ソーラ・バルクは、ダークサイドに身を任せてヴァーパッドを使うようクインラン・ヴォスに促した。するとヴォスは、スコアやソーラ・バルクとの対決で両者を破り、ヴァーパッドに深く熟練していることを実証して見せた。

Vaapad windu

実戦でヴァーパッドを使うウィンドゥ

メイス・ウィンドゥがヴァーパッドを教えた唯一の生徒は、彼自身のパダワンであるデパ・ビラバだった。ビラバはマスターの指導のもとでヴァーパッドを習得し、ウィンドゥは一対一の戦闘であればビラバは実質的に無敵だと考えていた。任務でナー・シャッダに赴いた際、ウィンドゥとビラバ師弟は突然変異した巨大なアックと戦うことになった。猛獣との戦いをかろうじて生き延びたウィンドゥは、のちにこの日を振り返り、ビラバは自分を凌ぐ剣さばきを見せたとコメントした。しかしその後、ビラバはハルウン・コルの任務でダークサイドに転向してしまう。メイス・ウィンドゥはハルウン・コルに旅し、かつての弟子と対決することになった。ウィンドゥは、ビラバとの戦いを生き残るためには自分の全てをヴァーパッドに委ねる必要があると気付いたが、その場合ダークサイドに堕ちてしまうだろうと考えた。ウィンドゥは最終的にダークサイドに背を向け、敗北を認めた上で、ビラバによる致命的な一撃を進んで受け止めようとした。しかし、自分のしでかした事に気づいたビラバは、自ら命を絶とうとした(ニック・ロストゥによるタイムリーな干渉によって、彼女の自殺は阻止された)。

コルサントサイボーググリーヴァス将軍と戦った際、ウィンドゥは再びヴァーパッドの戦闘技術を使った。グリーヴァスは、ウィンドゥの戦い方をその場で模倣し、戦いの決着はつかなかった。また、グリーヴァスは自身のIG-100マグナガード・ドロイドたちにフォームVIIを含む7つのライトセーバーの戦闘型を全て教え込んでいた。ジュヨーと同様、『ジェダイの書』やグレート・ホロクロンに記録されたヴァーパッドの情報は、ニュー・ジェダイ・オーダーによって回収され、シス=帝国戦争の時代もまだ残っていた。

制作の舞台裏

フォームVIIは、2002年に発売された『スター・ウォーズ エピソード2 キャラクター&クリーチャー』で初めて言及された。しかしこの本では、ジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥがフォームVIIを使うということ以外に、詳しい情報は紹介されなかった。その後、スター・ウォーズ インサイダー第62号に収録された記事、『Fightsaber: Jedi Lightsaber Combat』で、フォームVIIを含む7つの戦闘型が詳しく解説された。この記事は、フェンサーのジャック・“ステレン”・ボボ(Jack "Stelen" Bobo)の協力のもと、デイヴィッド・ウエスト・レイノルズによって書かれた。また、この記事では、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でダース・モールが使っていた戦闘型がフォームVIIだったという後付け設定も紹介された。その後、この記事から派生したStarWars.comのウェブページ上では、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のジャンゴ・フェットとの戦いで、メイス・ウィンドゥがヴァーパッドを使っていたという設定が確立された。

フォームVIIに関する設定は、その後も『Darth Bane: Path of Destruction』や『Star Wars: Knights of the Old Republic II: The Sith Lords』等、数多くの作品やRPGのガイドブックで拡げられ、フォームVIIの修得者のリストが充実した他、ジェダイ内戦当時からジュヨーが存在したことが明らかになった。クローン戦争ノベルスの『破砕点』は、フォームVIIの修得者であるメイス・ウィンドゥとデパ・ビラバを主要登場人物に据え、ヴァーパッドに焦点を当てて解説を行った。また、メイス・ウィンドゥやソーラ・バルクが活躍するクローン戦争のコミック数作品でも、ヴァーパッドが重要な役割を果たしている。

2007年に発売されたリファレンス・ブック『Jedi vs. Sith: The Essential Guide to the Force』は、ジュヨーとヴァーパッドについて詳しい解説を加えた。この本は、ジュヨーとヴァーパッドがレガシー時代まで存続したこと等、7つの戦闘型に関する新しい設定を紹介した。

参考資料

脚注

  1. カタカナ表記や訳語は『スター・ウォーズ ジェダイの書 DXエディション』に基づく。
  2. カタカナ表記は『スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー完全保存版』に基づく。
  3. スター・ウォーズ ジェダイの書 DXエディション』ではヴォーンスカー戦法と表記されている。
  4. スター・ウォーズ ジェダイの書 DXエディション』では残忍なフォームと表記されているが、他の戦闘型の表記と統一する。
ライトセーバー
コンバット:
デュエル · ドゥン・メヒ · ファースト・スタイル · ミディアム・スタイル · ストロング・スタイル
フォーム・“ゼロ” · 騎乗戦闘 · ジャーカイ · ソカン · 防御の3つの輪 · トリスプゼスト · トラカタ
戦闘フォーム:
I シャイ=チョー · II マカシ · III ソレス · IV アタル · V シエン/ドジェム・ソ · VI ニマン · VII ジュヨー/ヴァーパッド
バリエーション:
クロスガード・ライトセーバー · カーブド=ヒルト・ライトセーバー · デュアル=フェイズ・ライトセーバー
ダブル=ブレード・ライトセーバー · インペリアル・ナイト・ライトセーバー · ライトクラブ · ライトフォイル
ライトウィップ · ロング=ハンドル・ライトセーバー · ライトセーバー・パイク · プロトセーバー · セーバーケイン
ライトセーバー・ショート / ガード・ショート · トレーニング・ライトセーバー / シス・トレーニング・セーバー
ライトセーバー抵抗物質:
アーマーウィーヴ · コートシス · ダークソード · フォース・ウエポン · マンダロリアン鋼
ニューラニウム · オーバリスク · フリク · シスの秘術 · ウルトラクロム
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