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「今はまず他の尋問官に命じて、奴らを追わせよ」
ダース・ヴェイダーに対し、皇帝パルパティーン[出典]

フィフス・ブラザー(Fifth Brother)はヤヴィンの戦い以前に銀河帝国に仕えた男性尋問官の呼称。灰色の肌のヒューマノイド種族で、尋問官のアーマーとヘルメットを着用し、ダブル=ブレード回転式ライトセーバーを携帯した。他の尋問官と同様、フィフス・ブラザーもかつてはジェダイ・オーダーのメンバーだった。パウアン大尋問官反乱者たちとの戦いで命を落とした後、皇帝ダース・シディアスシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーに他の尋問官を使って反乱軍を討伐するよう命じた。反乱軍にはヴェイダーがジェダイ・ナイトだった頃のパダワンアソーカ・タノを含む数名のジェダイが参加していた。フィフス・ブラザーとセヴンス・シスターはヴェイダーの命令に従いジェダイの生存者狩りを開始する。

2人の尋問官は廃棄された旧銀河共和国医療ステーションの中で反乱者たちを発見し、最初の戦いに臨んだ。フィフス・ブラザーたちはパダワン・エズラ・ブリッジャーを捕まえて他のジェダイも誘き寄せようとしたが、ガラゼブ・オレリオスの反撃に遭って反乱者たちを取り逃がしてしまった。その後、ブラザーとシスターはフォース感応者の赤ん坊を誘拐する任務に着手し、惑星タコーボで再び反乱者たちと対峙する。彼らはブリッジャーやケイナン・ジャラスを追い詰めたが、ライトセーバーの対決でアソーカ・タノに敗れ、またしても敵の逃走を許してしまった。ガレルオーサロンで反乱者のジェダイと戦った後、2人の尋問官はエイス・ブラザーの呼びかけに応じてマラコアに駆け付け、反乱者のジェダイだけでなく、生きていた元シス卿モールと対決した。尋問官たちはこの戦いに敗れ、フィフス・ブラザーはモールの手にかかって命を落とした。

経歴[]

堕ちたジェダイ[]

銀河共和国時代、のちにフィフス・ブラザーと呼ばれるようになる男性ジェダイ・オーダーに所属していた。[2] クローン戦争が終結して銀河帝国が誕生した後、彼は“尋問官”と呼ばれるフォース感応者の暗殺者チームに加わった。彼はシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーのもとでダークサイドの訓練を積み、オーダー66を生き延びたかつての仲間を倒すのに必要な知識を手に入れるため、ジェダイ・テンプルの記録を研究した。

帝国時代[]

ヴェイダーの代理人[]

「尋問官殿。てっきりヴェイダー卿がお越しかと。まさかあなたがおいでとは」
「ヴェイダー卿の代理として私が派遣された」
カシウス・コンスタンチン提督とフィフス・ブラザー[出典]
TheInquisitorArrives

コンスタンチンのスター・デストロイヤーに到着したフィフス・ブラザー

パウアン大尋問官反乱者たちとの戦いで命を落とした後、皇帝ダース・シディアスは他の尋問官を使って反乱者討伐を継続するようヴェイダーに命じた。ロザル包囲戦が行われた頃、複数の反乱分子から成る反乱軍ネットワークが勢力を拡大し、帝国と小競り合いを繰り広げていた。ヴェイダーは今は亡き大尋問官の任務をフィフス・ブラザーを含む複数の尋問官に引き継がせた。

帝国軍が惑星シーロスで反乱者や老クローン・トルーパーと戦っていた時、フィフス・ブラザーの乗るセンチネル級着陸船カシウス・コンスタンチン提督インペリアルI級スター・デストロイヤーリレントレス>に着艦を求めた。ヴェイダーがやって来たと勘違いしたコンスタンチンは、シーロスの作戦を中断してシャトルを迎え入れた。コンスタンチンはシャトルからフィフス・ブラザーが姿を現したことに驚き、スター・デストロイヤーを移動させたせいでエージェントアレクザンダー・カラスが立てた作戦が破綻するかもしれないと訴えた。しかしフィフス・ブラザーは提督の抗議に興味を示さず、自らの手で反乱運動を終わらせるつもりだと宣言した。

医療ステーションの戦い[]

「俺の獲物だ」
「あわてて手を下すことないわ。仲間を呼ぶ囮にすればいい」
―フィフス・ブラザーとセヴンス・シスター[出典]
Kallus and Kassius watch the 5th Brother

反乱者たちのいる医療ステーションへ向かうフィフス・ブラザー

シーロスの戦いの後、廃墟になっているはずの旧銀河共和国医療ステーションのパワーが再起動されたという報告が入った。帝国保安局のエージェント・カラスは誤作動か何かだろうと推測したが、フィフス・ブラザーは探している反乱者がそこにいるに違いないと直感した。彼はすぐにステーションへ向かったが、既に女尋問官のセヴンス・シスターが現地に到着していた。フィフス・ブラザーはシスターから逃げていた反乱者のエズラ・ブリッジャーサビーヌ・レンの前に立ちはだかり、ライトセーバーを起動した。セヴンス・シスターがブリッジャーを捕まえると、フィフス・ブラザーはその場で若きパダワンに止めを刺そうとした。しかしシスターは彼の攻撃を止め、生け捕りにすれば他のジェダイを誘き寄せる餌に使えると主張した。

Fifth threatens Sabine

サビーヌ・レンにライトセーバーを突きつけるフィフス・ブラザー

セヴンス・シスターがブリッジャーを訊問する間、フィフス・ブラザーはID9シーカー・ドロイドを引き連れてサビーヌ・レンを捜索した。彼は廊下の奥に隠れているレンと、ラサットの戦士ガラゼブ・オレリオスの気配に気付き、貨物箱の裏側に仕掛けられた小型サーマル・デトネーターを反乱者たちの方向へ投げ飛ばした。フィフス・ブラザーはオレリオスの始末をドロイドに任せ、爆風に飛ばされ気を失ったレンを背負ってセヴンス・シスターのいる司令センターへ向かった。一方、目を覚ましたオレリオスはシーカー・ドロイドを破壊し、仲間を助けるためアストロメク・ドロイドC1-10Pを連れて補助スターファイターファントム>に戻った。

ブリッジャーは反乱軍に所属しているジェダイについて一切口を割らなかった。ブリッジャーのコムリンクに「コマンダーメイルーラン」を名乗る人物から連絡が入ると、フィフス・ブラザーはレンの首にライトセーバーを突きつけて脅迫し、医療ステーションにジェダイを呼び出すよう命令した。ブリッジャーは尋問官に従うふりをして助けを呼んだが、メイルーランの正体はオレリオスだった。2人の尋問官はジェダイが来るはずのハンガー・ベイで<ファントム>の待ち伏せを受け、ブリッジャーとレンを逃がしてしまった。尋問官たちはフォースのテレキネシスで<ファントム>の脱出を阻止しようとしたが、フィフス・ブラザーはブラスターの銃撃をライトセーバーで防がねばならず、シスター独りの力では機体を止めることができなかった。

フォース感応者誘拐任務[]

「俺を疑うのか?」
「もちろん疑うわ。怪しい時にはね」
―フィフス・ブラザーとセヴンス・シスター[出典]

その後、フィフス・ブラザーとセヴンス・シスターはフォース感応者の赤ん坊を拉致する任務を与えられた。2人は惑星シャンデルの上空でテイランダー・シャトルの客船を襲撃し、ダージャから孫のアローラを奪った。赤ん坊を確保した後、フィフス・ブラザーはダブル=ブレード回転式ライトセーバーをブーメランのように投げ、乗客を皆殺しにした。ただひとり虐殺を生き延びたダージャは、尋問官の活動を調査するためにやってきた元ジェダイパダワンアソーカ・タノに助けを求めた。尋問官の任務に関係する座標を入手していたタノは、フィフス・ブラザーたちの次の目的地である惑星タコーボにエズラ・ブリッジャー、ケイナン・ジャラス、ガラゼブ・オレリオス、チョッパーを派遣していた。

ハンマータウン宇宙港TIEアドバンストv1スターファイターを駐機した後、フィフス・ブラザーとセヴンス・シスターはアローラを機内に残し、アイソリアンの赤ん坊パイピーの捜索に向かった。2人はパイピーの母親であるウーラを発見したが、彼女は既に赤ん坊をドロイドに預けて逃がしていた。ウーラの家を滅茶苦茶に荒らした後、2人の尋問官はハンマータウンでパイピーを探し回った。

Inquisitors rebels s2

ケイナン、ゼブの前に立ちはだかる尋問官

一方、オレリオスとチョッパーは尋問官のTIEアドバンストを発見し、アローラを救い出した。オレリオスはドロイドからパイピーを受け取ったが、その直後に2人の尋問官に出くわした。彼は泣きわめく赤ん坊を抱きかかえながら近くのビルの中へ逃げ込み、ブリッジャーやジャラスと合流した。反乱者たちは尋問官の追跡をしのぐためコムリンクを床に置き、パイピーの鳴き声を再生した。フィフス・ブラザーはこのトリックにまんまと欺かれ、セヴンス・シスターに嘲笑された。反乱者たちは赤ん坊だけでも安全な所へ移すため、ブリッジャーを先に逃がすことに決めた。ブラザーは天井のシャフトにブリッジャーと赤ん坊が隠れていることに気付いたが、ジャラスとオレリオスに邪魔をされ、逃走を許してしまう。

ブリッジャーがビルから脱出した後、ジャラスとオレリオスは民間人のスピーダーに乗って宇宙港に戻ろうとした。2人の尋問官のアイソリアンからスピーダーを奪って追跡を続け、宇宙港の外で反乱者たちを追い詰めた。反乱者たちは尋問官に太刀打ちできなかったが、宇宙港の中から姿を現したアソーカ・タノに救われた。タノは仲間たちを<ファントム>へ向かわせ、たった1人でブラザーとシスターを相手にした。フィフス・ブラザーは二刀流戦闘型を使うタノに圧倒され、フォースで吹っ飛ばされてしばらく戦線離脱した。尋問官たちは終始劣勢に立たされ、帝国軍の部隊が駆け付けたことで形勢が逆転したかに見えたが、タノは離陸した<ファントム>に飛び移って逃げ去ってしまった。その後、2人の尋問官は離着陸場に戻り、TIEが反乱者に爆破されていることに気付いた。しかし、シーカー・ドロイドが敵の会話を盗み聞きしていたおかげで、尋問官は惑星ガレルに反乱者が隠れていることを知った。

ガレル襲撃[]

「ガレルは重要な星で、我々の支配下にあります。反乱者の動きがあれば駐屯部隊が察知しているはず」
「俺の言葉を疑うというのか?」
「いいえ尋問官殿。時間の無駄に終わらないかと心配なだけです」
―カシウス・コンスタンチンとフィフス・ブラザー[出典]
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人物[]

「予定外の本艦の移動で、エージェント・カラスの作戦が破綻する恐れがあります。戻りませんと」
「そんなことはどうでもいい。お前らの失敗の後を引き継ぐために来たのだ」
―カシウス・コンスタンチンとフィフス・ブラザー[出典]
FifthBrothersLightsaber

フィフス・ブラザーのライトセーバー

フィフス・ブラザーはヒューマノイド種族男性で、目はミント、肌は灰色だった。彼は灰色と黒の尋問官のユニフォーム、ヘルメットを着用し、ダブル=ブレード回転式ライトセーバーを携帯した。エズラ・ブリッジャーを捕まえた時、フィフス・ブラザーはその場でジェダイ・パダワンを抹殺しようとしたが、セヴンス・シスターに阻止された。シスターはパダワンを生け捕りにすれば他の仲間を誘き寄せる餌として利用できると主張し、ブラザーの浅はかさを馬鹿にした。パウアンの大尋問官やセヴンス・シスターとは対照的に、フィフス・ブラザーは敵から情報を聞き出したり、大規模な反乱運動を罠に嵌めるといったことよりも、単にジェダイを殺すことだけを重要視した。彼は残忍かつサディスティックな性格で、ジェダイ・ハンターとしての役割を楽しんでいた。

力と能力[]

「こいつら一体何人いるんだ!?」
―エズラ・ブリッジャー[出典]

フィフス・ブラザーはフォース感応者で、テレキネシスを使って複数の小型爆弾を同時に投げ飛ばすことができた。また、彼はライトセーバーを使った戦闘技術を備えていた。彼はセヴンス・シスターと組んで元ジェダイ・パダワンのアソーカ・タノと戦ったが、あえなく敗北する。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

  1. スター・ウォーズ タイムライン
  2. 2.0 2.1 TwitterLogo @starwarsStar Wars) - X (旧Twitter). “@pjamesfallon They have ties to the Order in some way, the exact connection varies. He was a guard, some may have been Padawans etc.” スクリーンショット

関連項目[]

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