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ホスク・トレイリス(Hosk Trey'lis)はボサン男性であり、ジェダイ・ナイトかつヒーラーだった。彼はオッサス計画と呼ばれた、かつての銀河系侵略戦争で破壊された惑星ユージャン・ヴォングテラフォーミング技術で復興させようという試みに参加していたジェダイのひとりだった。127 ABYフェル帝国と手を結んだワン・シスによって計画が妨害された後、帝国と銀河連合自由同盟の間に戦争が勃発する。トレイスは戦争の最後にオッサスで行われたジェダイ・オーダー大虐殺を免れ、その後7年間逃亡を続けた。137 ABY、トレイリスが惑星ロクブロガーカンティーナで惑星を出るための輸送船を待っていたとき、元ジェダイのバウンティ・ハンターケイド・スカイウォーカーが仲間のジャリア・シンデリア・ブルーを引き連れて、ギャンブラーのナクシー・スクリーガーを捕まえるためカンティーナにやってきた。ハンターたちが自分を追っていると考えたトレイリスは、逃亡を試みる。このボサンがジェダイだと知ったハンターたちは彼を捕らえ、ジェダイ生け捕りの賞金を得るためシスに売り渡した。

首都惑星コルサントシスのテンプルにおいて、トレイリスはシス情報部および暗殺部のリーダー、ダース・マラディ拷問された。無慈悲な尋問と拷問技術に逆らうことができず、トレイリスは最終的に若きスカイウォーカーに関して知っていることを洗いざらい打ち明けた。帝国を統治するシスの暗黒卿皇帝ダース・クレイトはスカイウォーカーの治癒能力を求めていたのである。トレイリスのヴィジョンを見たスカイウォーカーは、彼を救うためにコルサントにやって来たが、逆に捕らえられてしまう。1週間後、シスに加わったふりをしてシスのトレーニングを受けていたスカイウォーカーは、再びトレイリスを救出しようとしたが、これも失敗に終わる。ふたりはクレイトの玉座の間へ連れられ、そこで暗黒卿はスカイウォーカーにシスへの献身を示させるため、トレイリスを殺すよう命じた。武器として使われることを拒んだトレイリスは、スカイウォーカーにダークサイドに転向しないよう懇願した。クレイトはトレイリスをライトセーバーで切り裂いたが、彼はフォースひとつになったため、死体は残らなかった。

経歴[]

生い立ち[]

男性ボサン、ホスク・トレイリスはジェダイ・ナイトでかつヒーラーであり、銀河系侵略戦争ユージャン・ヴォングが破壊した惑星を、ユージャン・ヴォングのテラフォーミング技術で回復させるという銀河同盟が支援したオッサス計画では、仲間のジェダイ・マスターであるコル・スカイウォーカーとともに活動した。127 ABY、この計画はフェル帝国と手を結んでいた、台頭したばかりのワン・シス・オーダーによって妨害された。ここから帝国と銀河同盟の間にシス=帝国戦争が勃発する。戦争の最後、トレイリスは多くのジェダイが殺された惑星オッサスにおけるジェダイ・オーダー大虐殺を免れた。権力を強奪された亡命帝国の指導者ローン・フェルシスの支配する帝国と戦っている間、トレイリスは姿を隠し、その後の7年間を逃亡に費やした。その中で、彼は爆発に巻き込まれ、何とか生き延びたがライトセーバーを失ってしまう。

逃亡生活[]

Syn's Thud bug

ジャリア・シンのサッド・バグに倒れるトレイリス

137 ABY、トレイリスは惑星ロクブロガーカンティーナで、惑星を出るための輸送船を手配した。彼が輸送船を待っているとき、元ジェダイのバウンティ・ハンターであるケイド・スカイウォーカーが、仲間のハンター、ジャリア・シンデリア・ブルーを引き連れ、負債のために指名手配されていたギャンブラー、ナクシー・スクリーガーを捕まえようとカンティーナに乗り込んできた。バウンティ・ハンターの標的が自分だと勘違いしたトレイリスは、フォースを使ってテーブルをハンターたちに飛ばした。ジェダイにかけられたより多額の賞金を手にするチャンスだと考えたシンは、スカイウォーカーがスクリーガーを追跡する一方、トレイリスを追った。

ジェダイの脱出を不可能にするため、シンはトレイリスを撃つ準備をしたが、スカイウォーカーがスクリーガーをシンの背後に投げ飛ばしたため、射撃ができず、ブラスターを取り落としてしまった。ブルーは他の手段を選び、トレイリスをトランキライザー・ダーツで倒そうとしたが、トレイリスはこの攻撃に屈しず、フォースの力を放ってブルーを押し飛ばした。しかし、シンが投げた違法なサッド・バグによってトレイリスはとうとう倒され、気絶してしまう。バウンティ・ハンターの宇宙船に連れられる途中、トレイリスは、死を恐れているわけではないが、シスが彼にするであろうことは死ぬことより恐ろしいと言い、逃がしてくれるよう懇願した。しかし、スカイウォーカーと彼の仲間たちは賞金を手に入れるため耳を貸さなかった。

バウンティ・ハンターたちはソッコーロに赴き、トレイリスとスクリーガーを海賊ラヴが司令用の固定基地として使っていたスターシップクリムゾン・アックスへと連れて行こうとしたが、トレイリスはハンターたちの手を振りほどき、逃げ去ろうとした。スカイウォーカーはこのボサンを追いかけ、彼に続いて岩場から飛び降りた。二人で落下する途中、トレイリスはスカイウォーカーの中に強いフォースの力があることを知り、それがシスの訓練で身につく力ではないことも理解した。水に飛び込んだ後、トレイリスはスカイウォーカーによって水中から引きずり出され、ラヴへと引き渡された。ラヴは二人が水に飛び込む様子を、ドロイドが捕らえたホロヴィドで眺めていた。スカイウォーカーとブルー、シンに報酬を与えた後、ラヴは部下たちにトレイリスとスクリーガーを連れて行くように命じる。幻覚作用のあるデス・スティックをラヴから受け取った後、スカイウォーカーがこの麻薬を使おうとしたところ、彼の前に先祖である有名なグランド・マスタールーク・スカイウォーカー霊体が現れた。ルークはフォースとのつながりを弱めてしまうデス・スティックを使うことを思いとどまらせようとしたが、ケイドは耳を貸さず、自殺すると脅してルークに立ち去らせた。

シスの囚人[]

Darth Maladi's laboratory

ダース・マラディに拷問されるトレイリス

ジェダイの生け捕りに対して支払われる賞金と引き換えに、トレイリスはシスへと渡され、シス情報部および暗殺部の指導者ダース・マラディ研究室に閉じ込められた。銀河皇帝でかつシスの暗黒卿ダース・クレイトがスカイウォーカーの治癒能力を求め、情報を探していたため、マラディはこのボサンのジェダイ・ナイトを拷問した。トレイリスはこの無慈悲な尋問に耐えることができず、とうとう若きスカイウォーカーに関して知っていることのすべて、例えば彼のフォースの力や、彼の仲間のデリア・ブルーとジャリア・シンのことなどを話してしまう。トレイリスから得た情報から、マラディは情報部のエージェント、ニーナ・カリクストに、スカイウォーカーを探し生きたまま捕らえる任務の司令権を与えた。

オッサスでジェダイの訓練を完了させようとしていたスカイウォーカーは、瞑想中にトレイリスのヴィジョンを見た。ヴィジョンの中で、ケイドは再び祖先ルーク・スカイウォーカーと出会う。ルークはケイドにジェダイとしての義務を果たせと説得しようとせず、シスがコルサントでトレイリスを拷問していることを教え、そうなったのはケイドのせいだと語った。まだ訓練を終えていないにもかかわらず、ケイドはトレイリスを救うため、オッサスを発ちコルサントへと向かった。一方、コルサントのシスのテンプルでは、トレイリスはユージャン・ヴォングの移植物によって苦しむクレイトのために、治癒能力を強制的に使わされた。クレイトがユージャン・ヴォング戦争中に得た移植物は、当時彼の肉体を奪いかねない脅威となっていたのである。しかしトレイリスの能力では不十分であり、クレイトはスカイウォーカーの捜索を続けたのだった。

コルサントに到着しシスのテンプルにこっそりと入り込んだスカイウォーカーは、トレイリスが捕まっている研究室にたどり着いた。スカイウォーカーによって解放される途中、トレイリスはシスによる拷問の際に彼について知っているすべてのことを話してしまったことについて、許しを求めた。ふたりは脱出路を進み、トレイリスはスカイウォーカーに自分がどのようにして彼を裏切ったのかを説明したが、スカイウォーカーは耳を貸さなかった。差し迫った危険を感じ取り、スカイウォーカーがトレイリスをフォースで道の外に押し飛ばした瞬間、クレイトの個人的な暗殺者であるハンドダース・タロンが彼らを襲撃した。シスとの短い決闘の中、スカイウォーカーは別のハンド、ダース・ニルが戦いに加わったときに圧倒された。元ジェダイの捕獲に成功したふたりのハンドは、スカイウォーカーをマスターのもとへ連れて行き、トレイリスはマラディの研究所に戻された。

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HoskDeath

ダース・クレイトに殺されるトレイリス

スカイウォーカーの救出の試みが失敗に終わってからの1週間、トレイリスは研究所に閉じ込められ、スカイウォーカーはクレイトに忠誠を誓ったふりをして、シスとして訓練を受けた。一方、コルサントの下層レベルではスカイウォーカーの友人たちがシスから彼を救い出す計画を立てていた。スカイウォーカーの母親である帝国モフ・ニーナ・カリクストは、素性を隠すためモーリガン・コードとして彼らを手助けした。痛みを抱くものとして知られるユージャン・ヴォングの拷問装置にかけられた後、スカイウォーカーはもう一度脱出を企て、トレイリスを救うためマラディの研究室に戻ってきた。しかしタロンはこの企てを予期しており、スカイウォーカーはまたも捕まってしまった。クレイトの部屋へと連れられたスカイウォーカーは暗黒卿に叱責され、トレイリスを殺してシスへの献身を示せと迫られた。自分が死んではクレイトが困ることを知っていたスカイウォーカーはこれを拒否し、クレイトの脅しは無意味だと言い放つ。クレイトはトレイリスに殺されるよう言うが、スカイウォーカーは自分のためにボサンが死ぬことを望まず、怒りを覚える。クレイトが彼を武器として使うことを望まないトレイリスは、スカイウォーカーに、クレイトのダークサイドへの誘惑に抵抗するよう頼んだ。死に備えつつ、トレイリスはスカイウォーカーを許すこと、そしてクレイトを哀れに思っていることを暗黒卿に伝えた。クレイトはライトセーバーを起動し、このボサンを切り裂いたが、彼の肉体はフォースとひとつになって消え去った。

トレイリスの精神の声はスカイウォーカーに話しかけ、フォースが彼とともにあることを教えた。トレイリスが殺されたことに怒り、スカイウォーカーはクレイトを攻撃しようとしたが、彼の前に父親であるジェダイ・マスター、コル・スカイウォーカーの霊体が現れた。コルはケイドに、フォースを使って、オッサスでシスが手に入れたコルのライトセーバーをケースから取り出すよう助言した。スカイウォーカーはクレイトと、二人のハンドたちと戦った。ニルとタロンは傷を負い、スカイウォーカーは救出に駆けつけた母親、ニーナ・カリクストが破壊した壁から脱出した。

人物[]

Trey'lisPrepared

安らかに死に備えるトレイリス

政治的謀略やスパイ活動と関係を持つ多くのボサンとは違い、トレイリスは治癒や忍耐、フォースとのかかわりを重要視していた。生まれつき平和的なトレイリスは戦士としての訓練よりも治癒技術を磨くことを好んだ。ジェダイとして、トレイリスはシス=帝国戦争の最後にジェダイがほとんど殺されてしまった後も、銀河系の善の力となろうと目指していた。生まれつき平和的な性格であるにもかかわらず、トレイリスはスカイウォーカーとその仲間のバウンティ・ハンターたちに追われたときには生き残るために戦おうとした。バインダーをつけられたあとも、トレイリスは戦わずして屈することを望まず、脱出を図った。

同時にトレイリスは死を恐れていなかったが、シスが死ぬより恐ろしいことを彼にするだろうと知っていたために、スカイウォーカーとその友人たちに、シスのもとへ連れて行かないよう頼んでいた。ダース・マラディに拷問されたとき、トレイリスは最初は尋問に耐えていたが、マラディの手段はこのボサンにたいして十分であることが最後には証明され、彼の意思は破れ、スカイウォーカーについて知っていることをシスにすべて語ってしまう。

トレイリスは彼を不当に扱う者たちに対して恨みを抱いておらず、スカイウォーカーが彼をシス・テンプルから救いに来た時、すぐに彼を許した。トレイリスはまた、拷問されたときスカイウォーカーに関する情報をシスに流してしまったことに罪の意識を感じており、スカイウォーカーを裏切ってしまったと考えていた。スカイウォーカーをダークサイドに落とそうと企んだクレイトがトレイリスの命を脅かしたとき、彼を武器として使わせないようスカイウォーカーに頼んだ。自分の死が差し迫っていることを知っていたトレイリスは、恐れることなく、代わりにかつて感じたことのないような大いなる幸福と深い穏やかな感情を抱いていた。トレイリスはクレイトすらを許し、この暗黒卿と、暗黒卿になる前の彼だった男を憐れんだ。平穏の中で、クレイトに切り裂かれたトレイリスの死体は消失し、フォースの霊体となった。

ジェダイ・ヒーラーとしての才能とは別に、トレイリスは多くの言語を使うことができ、ベーシック言語のほかに、ボッチ語ボサン語ユージャン・ヴォング語を話すことができた。

力と能力[]

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アグレッサー=シリーズ・バトル・ドロイドとライトセーバーで戦うトレイリス

ジェダイ・ナイトとして、ホスク・トレイリスはフォースの使用に熟練しており、特に治癒能力に優れていた。ほとんどのジェダイと同様に、トレイリスはライトセーバーの使用法を訓練されており、爆発で失うまでこれを使っていた。彼はフォースのテレキネシスの応用に秀でており、物体や人物の両方を強力なエネルギーの波で飛ばすことができ、その能力をスカイウォーカーとその友人たちから逃げようとした際に見せた。拘束されていたときにも、トレイリスは丸腰での戦闘に優れていることを証明しており、スカイウォーカーやブルー、そしてシンと戦った。

フォースの先頭における使用に優れていたものの、トレイリスの本当の才能は戦士としてよりヒーラーとしてのものだった。彼は人物の感情をフォースを通して感じ取ることができ、スカイウォーカーの中で何かが感情的に崩壊したことも感じ取っていた。強制されてダース・クレイトにその治癒能力を使わされた時、ダース・クレイトの肉体を脅かしているユージャン・ヴォングの移植物に対しては、彼の能力では不十分であることが明らかになった。トレイリスが命を落としたとき、この平和的なヒーラーの肉体は消失し、フォースの霊体となった。

制作の舞台裏[]

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『Legacy 0』に載ったトレイリスのスケッチ

ホスク・トレイリスは2006年6月7日に出版された『Star Wars: Legacy 0』(未邦訳)ではじめて紹介された。ここで彼のスペルは「Tre'lyis」と表記されていたが、のちに「Trey'lis」と改められた。彼がスター・ウォーズコミック中ではじめて登場し作品は、『Star Wars: Legacy 2: Broken, Part 2』である。しかし、彼が登場した作品はいずれも未邦訳である。

登場作品[]

  • Star Wars: Legacy 2: Broken, Part 2 (初登場)
  • Star Wars: Legacy 3: Broken, Part 3
  • Star Wars: Legacy 9: Trust Issues, Part 1
  • Star Wars: Legacy 12: Ghosts, Part 2 (ヴィジョンの中に登場)
  • Star Wars: Legacy 14: Claws of the Dragon, Part 1
  • Star Wars: Legacy 17: Claws of the Dragon, Part 4
  • Star Wars: Legacy 18: Claws of the Dragon, Part 5
  • Star Wars: Legacy 24: Loyalties, Part 2 (間接的に言及)
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