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「ジェダイ・ナイトとして波乱に富んだ一歩を踏みだしたものの、ヴィマ・サンライダーは多くを学び、この時代の最も優れたジェダイのひとりとなる」
銀河同盟の歴史書[出典]

ヴィマ・サンライダー[1](Vima Sunrider)は人間女性で、シス大戦以降の時代に活躍したジェダイ・マスターである。惑星フラス出身のサンライダーは、ジェダイ・ナイトアンデュア・サンライダーと、フォース=センシティブの妻、ノーミの娘だった。そのため必然的に、ヴィマ・サンライダーも生まれつき優れたフォースの才能を備えていた。しかし4000 BBY、彼女がまだ幼かったときに、父アンデュアはアデガン・クリスタルの輸送任務中に犯罪者たちに襲われて殺されてしまう。娘を連れたノーミは、惑星アンブリアにいるチュークゼイのジェダイ・マスター、ソンのもとへとクリスタルを届けた。ソンは母娘を自身のジェダイ・アプレンティスとして迎え、若きサンライダーはその後の数間でフォースの扱い方を学んだ。訓練期間中、サンライダーはクレヴァキヴォド=シオスク・バスや、ドレイソスオダン=ウーアなど、数々の高名なジェダイ・マスターたちと出会った。彼らは、サンライダーがやがて偉大なジェダイ・マスターになるだろうと予言した。サンライダーは非常に不安定な時代を生き、母親と離れ離れになることも多かった。優れたジェダイ・ナイトに成長した彼女の母は、銀河系歴史における特に凄惨な時代の中、数々の戦いに参加することを余儀なくされ、常に娘とともにいることができなかったのである。サンライダー自身も幼い頃に何度か危険な目に遭った。デネバ戦闘ではウォー・ドロイドに誘拐されかけ、アンブリアやオッサスの戦いでは敵に捕まりかけた。しかしいずれにおいても、彼女は最終的に無傷で助かった。

サンライダーは少女へと成長し、ノーミが彼女の訓練を監督するようになった。しかし、ジェダイ・オーダーの指導者となっていたノーミは、組織の再建任務のため非常に多忙だった。一人前のジェダイになりたいと強く願っていたサンライダーは、母親に苛立ちを抱えるようになった。3986 BBY、彼女は自分自身でジェダイになる方法を探そうと、エクシス・ステーションで開かれていたジェダイの会議を抜け出した。サンライダーは、有名なジェダイ・ナイトだったウリック・ケル=ドローマを探すことに決めた。ケル=ドローマはかつてノーミの恋人だったが、10年前シス大戦でダークサイドに転向し、ノーミによってフォースの感応力を奪われていた。サンライダーはやがて辺境の惑星レン・ヴァーでケル=ドローマを発見し、自分を弟子として訓練するよう、かつてのジェダイを説得した。サンライダーは熱心に学び、ケル=ドローマのもとで訓練を受ける間に、最初のライトセーバーを組み立てた。ふたりはやがて父と娘のような関係になっていく。しかし、娘がケル=ドローマから訓練を受けていることを知ったノーミは、娘を心配してレン・ヴァーへとやって来た。このとき、シス大戦で恋人のクレイドを失い、ケル=ドローマに対して復讐を望んでいたキャサーのジェダイ、シルヴァーも惑星に到着した。サンライダーのおかげもあり、レン・ヴァーにやって来たジェダイたちとケル=ドローマの話し合いは平和的に終わった。しかし、シス大戦の戦犯を殺して英雄になろうと考えたハッゴンによって、ケル=ドローマは撃ち殺されてしまった。サンライダーが悲嘆する中、ケル=ドローマは死ぬ間際に初めて彼女のことをジェダイと呼んだ。その後、ヴィマ・サンライダーは尊敬を集めるジェダイ・マスターになり、偉大な活躍を運命づけられた家系を代表する存在になった。

経歴[]

生い立ち[]

VimaSeesAndur

母とともに父アンデュアの霊体を見るヴィマ

人間女性、ヴィマ・サンライダーは、4,000 BBYの直前に、ジェダイ・ナイトアンデュア・サンライダーと、そのノーミ・サンライダーの娘として生まれた。彼女はジェダイ家系の末裔であり、父親がジェダイ・マスターチャマのもとでジェダイの訓練を受けていた惑星フラスに生まれた。ジェダイである父親、そしてフォースの才能を持つ母ノーミの子であるサンライダーは、早くからフォース=センシティブとしての能力を見出されていた。サンライダーが生まれてから間もなく、アンデュアはアデガン・クリスタルの積み荷を、ステネス星系の惑星アンブリアにいるチュークゼイのジェダイ・マスター、ソンに届けることになった。ヴィマとノーミ・サンライダーも、プロトコル・ドロイドA-3DOとともにスターシップライトサイド・エクスプローラー>に乗り、アンデュアの旅に同行することに決まる。間もなく家族はアンブリアへと旅立った。サンライダー一家はアンブリアへの旅の最後の足掛かりとして、ステネス星系宇宙ステーションステネス・ハイパースペース・ターミナルを選ぶ。しかし、アンデュアたちがステーションにいることを知った悪名高い犯罪王ボガ・ザ・ハットは、サンライダー一家が運ぶ価値ある積み荷を狙い、数名の部下を送り込んだ。

サンライダーとその両親が食事を食べていたところ、ボガの犯罪者たち数名が家族に声をかけた。続けて起こった戦いの中で、アンデュア・サンライダーは悪党のひとり、ガッドが放ったゴーム=ワームに噛まれてしまった。アンデュアはその直後に命を落としたが、サンライダーとノーミは、彼がフォース=ゴーストとなって再び姿を現すのを目撃する。フォース=センシティブであるサンライダー母娘だけが、このジェダイ・ナイトの霊体を見ることが出来た。アンデュアはノーミに、ライトセーバーを手に取って攻撃者から身を守るよう指示した。ノーミがライトセーバーでギャングたちを追い払った後、再びアンデュアの霊体が彼女たちの前に姿を現し、アンブリアへの旅を続けるよう命じた。サンライダーとその母は、<ライトサイド・エクスプローラー>でアンブリアに到着し、ノーミは眠った娘を抱きかかえながら、マスター・ソンのへとたどり着いた。サンライダー母娘は、ソンの弟子であるヴァルタンの男性、オス・ウィラムに、家の中へと招き入れられた。母娘は始め、ウィラムと一緒にいる巨大な獣のような生き物がマスター・ソンだとは気づかなかった。マスター・ソンの家に到着したすぐ後、価値あるクリスタルを追跡してアンブリアへとやって来たボガとそのギャングたちが一行を攻撃した。マスター・ソンが戦いに飛び込み、ギャングたちを撃退する。

初期の訓練[]

VimaHssiss

アンブリアでヒシッスの脅威にさらされるヴィマ

サンライダー母娘はその後の数かマスター・ソンのもとに留まり、このチュークゼイのマスターはノーミを新しい弟子にした。ヴィマ・サンライダーのフォースの能力はこの期間に成長し、彼女はニークリザード影響力を及ぼす力を身に着け、それを実践するようになった。あるとき、サンライダーはニークの後についてナス湖にたどり着いた。このは、非常にダークサイドが強い場所だった。湖に到着すると、ダークサイドが強いの中で突然変異した獰猛なクリーチャー、ヒシッスがサンライダーへと近づいた。サンライダーは危険な猛獣が恐ろしく凍りついたが、すぐに母親によって救い出され、二度とナス湖に近づかないよう警告された。惑星オンダロンフリードン・ナッドの反乱が発生し、ジェダイの助けが必要とされると、オス・ウィラムが現地に向かうことになった。サンライダーとその母親は、このヴァルタンのジェダイに別れを告げた。ウィラムが去った後、ソンはノーミ・サンライダーだけでなく、若きサンライダーにもジェダイの訓練を施すことに決めた。マスター・ソンの指示で、サンライダー母娘はこのチュークゼイの背中に乗り、アンブリアを旅した。彼女たちはアンブリアの各地を回り、ナス湖の近くも通過する。その間、ソンはフォースについてノーミと議論を続けた。この議論の中で、ソンはジェダイ・アーカ・ジェスのホロクロンを起動し、そこからネティのジェダイ・マスター、ウード・ブナーの姿が投影された。この装置を初めて見たヴィマ・サンライダーは、ホロクロンによって映し出されたホログラフィックの姿におびえた。

ソンの家へと戻ったとき、サンライダーたちは、アデガン・クリスタルを盗み出すためにボガ・ザ・ハットが放った海賊たちに取り囲まれた。海賊たちの最初の一斉攻撃から、ノーミは娘の身を守った。娘の保護をA-3DOに託し、ノーミ・サンライダーは海賊との戦いに飛び込んだ。ノーミとソンは協力してボガの手下を倒し、サンライダーは一切傷を負うことはなかった。3人は間もなくアンブリアを離れ、サンライダー母娘の更なるフォースの訓練を行うため、オッサスグレート・ジェダイ・ライブラリーへと向かう。彼らは尊敬されたクレヴァキのジェダイ・マスター、ヴォド=シオスク・バスに合う。彼は、若きサンライダーがやがて偉大なジェダイになると語った。バスがノーミの訓練に専念したため、サンライダーは惑星に滞在していた他のジェダイの子どもたちと遊んで暇をつぶしていた。しかし、ノーミはジェダイの部隊に加わってフリードン・ナッドの反乱の戦いに参加することになり、彼女がオッサスに滞在した時間はとても短いものだった。母親がオンダロンへと向かう間、サンライダーはオッサスに残り、ジェダイ・オーダーによって面倒をみられた。ノーミ・サンライダーとジェダイはオッサスで勝利を収め、惑星の支配権を掴もうとしていたナッド教徒のカルト・メンバーを一掃した。

混乱の時代[]

Nomi and young Vima

オッサスで母親に抱かれるヴィマ・サンライダー

3,997 BBYエンプレス・テタ星系で台頭したダークサイドの魔術師のグループ、クラースの脅威について話し合うため、多くのジェダイが惑星デネバ秘密会議に集結した。まだ幼いヴィマ・サンライダーも、母親と共に会議に参加した。ノーミは娘を抱え、会場であるメルー山へと移動した。しかし、この会議は大量のクラース・ウォー・ドロイドや改造型使用人ドロイドによって襲撃され、戦闘が始まった。戦いのさなか、おびえるサンライダーは敵のドロイドに捕まったが、キャサーのジェダイ、シルヴァーによって救出され、母親のもとに戻された。クラースは撤退し、サンライダーはまたしても無傷で戦いを生き延びた。戦闘が終わった後、この数でノーミが極めて親しくなっていたジェダイの男性、ウリック・ケル=ドローマは、クラースに潜入して内部から敵を倒す決心をした。まだ幼いサンライダーも母親とケル=ドローマが恋に落ちていることを理解しており、潜入任務に備えてグレート・ジェダイ・ライブラリーに向かうノーミとケル=ドローマに同伴した。ケル=ドローマの出発の準備が整うと、サンライダーとその母親は彼を見送り、サンライダーは悲しむ母親を抱きしめた。しかし、ケル=ドローマの安全を案じたノーミは、娘をマスター・ソンに託し、ケル=ドローマを見つけて助けるために惑星エンプレス・テタへと向かった。

しかしノーミの計画は失敗に終わり、ケル=ドローマはクラースのもとに留まった。サンライダーはまもなく帰還した母親と再会し、ジェダイの訓練を継続するノーミとともに惑星オッサスに残った。この頃、若きサンライダーは尊敬を集めるドレイソスのジェダイ・マスター、オダン=ウーアと親しくなった。オダン=ウーアは彼女をかわいがり、ボファ・トリートを与えた。このジェダイ・マスターはサンライダーにきわめて高い潜在能力があることを感じ取り、彼女が多くの弟子を訓練する偉大なジェダイ・マスターになるだろうと予言した。その後まもなく、転向してシス卿となったケル=ドローマがシス・マスターエグザ・キューンとともにエンプレス・テタから戻り、復活したシス帝国を率いて共和国に戦争を挑んだ。銀河系は混乱の時代に突入する。銀河元老院で行われた対決でヴォド=シオスク・バスが殺害された後、サンライダーとその母、そしてシルヴァーはソンと合流するためアンブリアへと向かった。ジェダイの教師、そして友人との再会はサンライダーにとって楽しいものだった。しかし彼女たちの到着後すぐに、転向したジェダイ、オス・ウィラムとクレイド(シルヴァーのメイト)がヒシッス・ドラゴンを引き連れて一行を攻撃した。戦闘の間、サンライダーは母親に保護され、ジェダイが敵を破るまで無傷のままだった。

この事件の後、サンライダーたちはオッサスに戻るが、この惑星が危機に瀕していることを知る。シスによってクロン星団付近の超新星から衝撃波が放たれ、それがジェダイの惑星へと迫りつつあったのである。衝撃波の到達まで数時間あったため、ジェダイはオッサスに残る古代ジェダイの遺産を少しでも持ち出そうと必死になった。他のジェダイとともに遺産の保存に加わったノーミは、娘をソンに預け、ソンは彼女の安全を約束した。ソンの背中に乗りながら、サンライダーは上空戦う船に目を向けた。上空では、ウリック・ケル=ドローマが弟のジェダイ・ナイト、ケイ・ケル=ドローマと戦いを繰り広げていた。シスのためにジェダイの宝を盗み出す目的でオッサスにやってきたウリックは、激しい空中戦の後、ライトセーバーの決闘を行い弟を殺害した。サンライダーは、激怒した母親がウリックからフォースを切り離す様子を、ソンの背中の上から目撃した。力を失ったケル=ドローマは自身が犯した過ちを理解し、エグザ・キューンを破り、戦争に終止符を打つ手助けをすることに同意する。サンライダーは母親と共に、ケル=ドローマを乗せたでオッサスを去り、何千というジェダイとともにキューンの基地があるヤヴィン4へと向かった。しかしこの衛星は炎に包まれており、キューンが敗北した後、大火を生き延びる者はいないだろうと考えた一行はヤヴィン4を離れた。

トレーニング[]

エクシス・ステーションからの脱走[]

「ジェダイとして適切な訓練を受けずに育った若いヴィマ・サンライダーは、エクシス・ステーションで開かれた大ジェダイ会議から逃げ出し、ウリック・ケル=ドローマを探しはじめた」
ヴォレン・ナルによる歴史書[出典]
VimaExisStation

エクシス・ステーションにて、ヴィマ・サンライダー

その後の十年の間に、サンライダーの母はジェダイ・マスターになり、尊敬を集めるジェダイ・オーダーの指導者となっていた。成長するごとに母親とそっくりになっていたサンライダーは、思春期に達していた。彼女はノーミのもとで公式にジェダイの訓練を開始していたが、母が自分の訓練のために割く時間は不十分なのではないかと、彼女は考えていた。3,986 BBY、ノーミはティーディオ星系の採鉱用施設、エクシス・ステーションジェダイ会議を開いた。サンライダーは母親とともにエクシス・ステーション会議に参加し、ステーションでマスター・ソンを出迎えたときにはとても喜んでいた。しかし、サンライダーは会議の手続きに退屈し、近くのハンガーへ作業に向かうイオン採鉱者を見ようと、主要ルームを後にした。ほんの気まぐれで、サンライダーはイオン・マイニング・シップの1隻に乗り込み、船団に加わった。この宇宙船に関し経験不足だったサンライダーは、非常に危険な状況に陥ることになる。彼女はマグネティック・ループに捕まってしまい、宇宙船の関連機器が動かなくなったのである。近隣の恒星の熱で宇宙船の船体が溶け出し、サンライダーは脱出ポッドに乗って船から離れた。サンライダーのポッドは恒星に引き寄せられたが、トワイレックのジェダイ、トット・ドニータ(彼はジェダイ会議に遅れてやって来た)が運転する宇宙船が通りかかり、ポッドにケーブルを発射し、安全な場所へと引き寄せてサンライダーの命を救った。

サンライダーは無事にエクシス・ステーションへと戻り、ジェダイの集会は予定通りに進行した。しかし、ジェダイとしての教育を渋る母親に失望したサンライダーは、自分自身で師を見つける決心をした。サンライダーが選んだのは、ウリック・ケル=ドローマだった。彼からジェダイの教義を学びたいと思っていたところ、サンライダーは会議中にキャサーのジェダイ、シルヴァーが激しくケル=ドローマを批判するのを耳にした。当時、ケル=ドローマはシス大戦で犯した罪を裁かれないまま、銀河系をさまよって行方知れずになっていた。フォースの中の何かがケル=ドローマを探すよう自分を後押ししていると感じたサンライダーは、フォースが自分の行くべき場所に導いてくれると信じてエクシス・ステーションのハンガーにドッキングしていたスターシップに乗り込んだ。彼女はすぐに、このスターシップの持ち主であるパイロットハッゴンに発見された。偶然にも、ハッゴンは氷の惑星レン・ヴァーへとケル=ドローマを運んだばかりだった。サンライダーはかつてジェダイだった男のもとへ自分を運んでくれれば、十分なお礼を払うとハッゴンに申し出た。ハッゴンはこれを受け入れ、彼女をレン・ヴァーまで運び、ケル=ドローマのいる極寒の要塞までの道のりを教えた。サンライダーはケル=ドローマを見つけて彼から学ぶ決心をしていたが、ハッゴンは厳しいレン・ヴァーの環境での彼女の安全を心配し、彼に連絡を取るための送信機を手渡した。

師との出会い[]

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ケル=ドローマと遭遇するヴィマ

サンライダーはレン・ヴァーの極寒のツンドラ地帯を進み、ケル=ドローマのいる要塞にたどり着いた。しかし彼女はこの巨大な建物の中で迷ってしまい、さらに彼女の重みで石の通路が崩壊してしまった。事故を無傷で逃れたサンライダーは、男の影を目にする。この影がケル=ドローマのように見えたサンライダーは、出来るだけ速くその人物のもとへと走っていった。影の主は本当にケル=ドローマだったが、彼はヴィマ・サンライダーをその母であるノーミと勘違いし、自分が狂ってしまったと思いながら逃げ出してしまう。サンライダーはケル=ドローマの後を追い、自己紹介して彼からジェダイのトレーニングを受けたいと申し出た。フォースを感じることすら出来なくなっていたケル=ドローマはこれを拒否し、涙ぐむサンライダーに要塞を去るよう強いた。激しい吹雪の中に出たサンライダーは、送信機が作動していないことに気づき、立ち往生してしまう。戻ってきたケル=ドローマは、彼女を大量の難破船で出来たシェルターへと連れて行った。吹雪の中、サンライダーとケル=ドローマは議論を交わし、果たして自分に師事したいものがいるだろうかと疑うケル=ドローマも、最終的に彼女をジェダイ見習いとして訓練することに同意した。その後、サンライダーはエクシス・ステーションにいる母に、自分の安全と、ケル=ドローマのもとで訓練を続ける旨を伝えるメッセージを送信した。

サンライダーは熱心な弟子として訓練に励み、ケル=ドローマもまた優れた教師であることを実証した。サンライダーは亡き父親が所有したアデガン・クリスタルをレン・ヴァーに持ってきており、ケル=ドローマが機は熟したと判断したとき、彼女はクリスタルを使って最初のライトセーバーを組み立てた。サンライダーは間もなく、フォースをなくしながらもライトセーバーの技術は失っていなかったケル=ドローマと、実戦訓練を行うようになる。サンライダーは比較的早く武器に習熟した。ライトセーバーの実力を身に着けた後、サンライダーはこの新しい能力をケル=ドローマの前で実演する。ケル=ドローマはサンライダーに、もはやこれ以上彼がジェダイの教義を教えることは出来ないと語った。彼はフォースと接触できないことを理由にサンライダーの抗議を押しのけ、自分を盲目の画家に例えた。これに対し、サンライダーは目が見えなくとも、才能を使って手探りで作品を作る彫刻家のようになればいいと示唆する。ケル=ドローマは彼女の考えを文字通り受け入れ、弟子と共に彫刻プロジェクトを開始した。ふたりは氷で覆われたの近くに広い足場を作り、ライトセーバーと彫刻道具を使って作品を造り始めた。サンライダーは氷に父親の像を彫った。母親のホロクロンで見たアンデュア・サンライダーのイメージだけを頼りに、彼女は完全な彫刻を完成させる。作業を終えたサンライダーは大いに喜んだ。

Ulic vima

レン・ヴァーにて、ケル=ドローマとの訓練

ジェダイ[]

訓練を進める中で、サンライダーとウリック=ケル・ドローマの関係はより親密なものになっていった。シス大戦に参加したことについてケル=ドローマに冷やかしを言うほど、サンライダーは師に対して全く不安を持っていなかった。しかし、ハッゴンから娘の居場所を聞き出したノーミ・サンライダーがレン・ヴァーにやって来たため、幸福の時間は長続きせず終わってしまう。ノーミは要塞でサンライダー、ケル=ドローマと対面し、自分と共に戻るよう娘に行った。サンライダーは新しく造ったライトセーバーを実際の証拠に、ケル=ドローマから個人指導を受けることのメリットを熱心に説明したが、ケル=ドローマ自身は最終的な決断をノーミに託した。始めは気乗りしていなかったノーミも、ケル=ドローマの訓練を良いものと証明する機会を娘に与えた。サンライダーは自分とケル=ドローマが作成した彫刻(既に融け始めていたが)を母親に見せることに決めた。亡き夫の像はノーミの感情を掻き立て、サンライダーは母親と抱き合った。しかしその直後、サンライダー母娘はケル=ドローマと別の誰か(ふたりはそれがシルヴァーであると感じた)が争いを繰り広げていることをフォースを通して察知した。現地に急いだサンライダーとその母親は、ふたりがライトセーバーで戦っている現場を目撃する。シス大戦でメイトのクレイドを失ったシルヴァーは、ケル=ドローマの罪を許しておらず、ケル=ドローマに激しい攻撃を仕掛けていた。しかしケル=ドローマはライトセーバーを消し、自制を失ったキャサーと戦いを続けることを拒否した。彼の行動から自身の過ちを認めたシルヴァーも、攻撃を止める。だが戦いが終わったかに見えたそのとき、突然ブラスターボルトがケル=ドローマの胸を撃ちぬいた。

GoodbyeUlic

ケル=ドローマのローブを風の中に放るサンライダー

ケル=ドローマを撃ったのはシルヴァーをレン・ヴァーに運んできたハッゴンだった。彼は自身が銀河系史上最悪の罪人とみなした男を殺すことで、歴史に名を残す英雄になろうと考えたのだった。シルヴァーがすぐにハッゴンに詰め寄ったが、ケル=ドローマは致命傷を負った。サンライダーは死に際のケル=ドローマのもとへ駆け寄った。ケル=ドローマは自身の内なる平和を見つける助けをしてくれた感謝のしるしに、サンライダーにネックレスを与えた。その最期の瞬間、ケル=ドローマはサンライダーのことを初めて“ジェダイ”と呼んだ。ケル=ドローマはフォースの冥府へと去り、その死体は消失した。教師であり友人だった男の死を深く悲しみながら、サンライダーはケル=ドローマのローブを手に取り、風のなかへとそれを放った。その後、ヴィマ・サンライダーは同世代の中でもっとも偉大なジェダイのひとりとなり、ケル=ドローマの望みを成し遂げた。サンライダーから教えを受けたジェダイ、ミートラ・サリックは、ジェダイ・オーダーから追放されたものの、サンライダーがジェダイ・ナイトに昇格した時代から数十年後のダーク・ウォーズで重要な役割を果たした。ケル=ドローマの死から6年後の3,980 BBY、サンライダーはマスターから受けた個人指導をグレート・ホロクロンに記録した。40 ABY、ジェダイ・マスター・ティオン・ソルサーがまとめたフォースに関する著作の中に、この記録も載せられていた。

その遺産[]

ヴィマ・サンライダーは、その死後も伝説的な名声を誇った。ヴォレン・ナルが編纂した銀河連合自由同盟の歴史書にも、サンライダーは優れたジェダイとして記録されている。[2] サンライダーは少なくともひとり子どもを産んでおり、彼女の家系は偉大な業績を期待される女性たちによって特徴づけられた。この偉大な系譜の末裔、ヴィマ=ダ=ボーダは、サンライダーの時代の数千年後に活躍し、遺産を引き継いで尊敬を集めるジェダイとなった。

人物[]

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ヴィマ・サンライダー

幼いころ、いたずら好きなヴィマ・サンライダーは楽しいことを好み、動物と遊んでは喜んでいた、彼女は人形やおもちゃも好み、イウォークに似たぬいぐるみがお気に入りだった。しかし同時に彼女は怖がりでもあり、アンブリアでヒシッス・ドラゴンと遭遇したときは身動きが取れなくなっていた。同様に、彼女はホロクロンから出現したジェダイ・マスター・ウード・ブナーのイメージにもおびえていた。訓練生時代に、サンライダーはジェダイ・マスター・ソンと深い絆を築き、この関係は長年にわたって続いた。また、彼女はマスター・オダン=ウーアとも親しく、彼から溺愛されていた。彼女は母親のことも深く愛していたが、ノーミ・サンライダーは多忙なため娘のジェダイ・トレーニングに時間がさけず、彼女を失望させた。サンライダーは、母親が演説をするばかりで行動が少ないと感じており、そのジェダイの指導者としての役割を認めていなかった。サンライダーは実践的な目的のために活動したいという考えに取りつかれ、エクシス・ステーションの近くで採鉱船を使った危険な飛行を行った。ジェダイになろうと必死なサンライダーは、ウリック=ケル・ドローマから教えを請おうと考えるようになる。彼女は幼いころにケル=ドローマを知っていたが、自分の知る男とシス卿になった男が同一人物だとは考えにくかった。サンライダーはケル=ドローマに関する恐ろしい情報を(特にシルヴァーから)耳にしたが、噂ほど悪い男のはずはないと思い、最終的に自分自身で彼をマスターに選ぶ決心をした。実際、サンライダーはフォースの中の何かが、ケル=ドローマを見つけるよう後押ししているのを感じていた。

サンライダーはときに狡猾さを発揮し、機知に富んでいた。こうした性質は、ハッゴンの宇宙船で密航し、行方知れずのケル=ドローマを発見する役に立った。このとき、彼女は何が何でも目的を達成するという強い決心を示し、ケル=ドローマはサンライダーについて「母親とそっくりで頑固」と語った。しかし、ケル=ドローマと顔を合わせた際、サンライダーは彼女の訓練を拒否された事実にひどく失望する。ケル=ドローマに対する称賛の気持ちから、サンライダーは訓練の申し出をあきらめず、ついには弟子として認められた。かつてのシス卿のもとで個人指導を受けながら、サンライダーはひたむきで意欲の強い生徒であることを証明した。ケル=ドローマは自身がサンライダーの師に値しない男だと考え始めるようになるが、彼女は優れた説得力で彼を納得させた。訓練中、ケル=ドローマととても近しい関係になったサンライダーは、彼を父親同様に愛するようになる。実の父親アンデュア・サンライダーについて、彼女は母親のホロクロンの中で顔を見た記憶しかなかったが、それでも彼に対する敬意を抱き続けていた。師であるケル=ドローマに献身的になったサンライダーは、ふたりのもとに駆け付けた母親から、彼のことを擁護した。サンライダーはケル=ドローマの死を深く悲しみ、その後何年も彼のことを愛情をもって思い続けた。

力と能力[]

ジェダイの両親を持つヴィマ・サンライダーは、強いフォースの能力を持っていた。まだ幼児のときでさえ、彼女はフォースの中に父親の霊体を見ることができ、それから数か月後にはフォースを使って動物をコントロールする方法を学び取っていた。ウリック=ケル・ドローマのもとでの訓練と過酷な練習を通し、サンライダーは自身のフォースの潜在能力を実現できるようになる。生まれつき速く機敏な彼女は、ライトセーバーの腕前も上達した。また、彼女には彫刻の才能も有り、ケル=ドローマのもとでの訓練中、山の側面に父親そっくりに像をつくった。サンライダーは、初めて乗り込んだイオン採鉱船を飛ばすことができる、優れたパイロットだった。

制作の舞台裏[]

Vimaart

『Star Wars: Knights of the Old Republic』用に描かれたヴィマのコンセプト・アート

ヴィマ・サンライダーの存在は1993年の『Dark Empire Sourcebook』で初めて言及された。その後、ヴィマはトム・ヴィーチ作『Star Wars: Tales of the Jediコミック・ブック・シリーズの第2ストーリー・アーク、『The Saga of Nomi Sunrider』に初登場した。これは1993年と1994年に発売された。これらの作品においてヴィマはまだ幼児だったが、その後のストーリー・アーク、『The Freedon Nadd Uprising』や『Dark Lords of the Sith』、『The Sith War』では少女になって登場している。こうした描写から離れ、ヴィマ・サンライダーは同シリーズの最後のストーリー、『Redemption』では若者として描かれた。このコミック・シリーズにおいて、ヴィマはジャニーン・ジョンストンデイヴィッド・ローチクリスチャン・ゴセットダリオ・カラスコ・ジュニアたち複数のアーティストによって描かれている。また、シリーズのオーディオ版ではキム・ブラウンがヴィマの声優を担当している。その後、『Tales of the Jedi Companion』や『Jedi vs. Sith: The Essential Guide to the Force』といったいくつかのリファレンス・ブックでサンライダーへの言及がなされ、『スター・ウォーズ・エンサイクロペディア』やその完全版である『The Complete Star Wars Encyclopedia』にも彼女の記事が載っている。

ヴィマ・サンライダーはもともと、ビデオゲーム『Star Wars: Knights of the Old Republic』に、ジェダイ・ナイト・バスティラ・シャンの代わりに主役として登場する予定だった(もともとバスティラ・シャンという名前は、プレイヤーのパーティー・メンバーであるキャサーのジェダイに与えられるはずだった)。しかしゲームにおいてサンライダーという名前を使うことに商標的な問題があり、製作者は断念せざるを得なかった。製作者はサンライダーとなる予定だった人物をバスティラとし、キャサーのキャラクターをジュアニと改名した。また、ヴィマ・サンライダーはアレックス・アーヴィンの小説『Mandorla』に登場する予定だったが、2012年2月29日にこの小説の発売中止が発表された。

登場作品[]

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ウーキーペディアにはヴィマ・サンライダーに関する12枚の画像があります。
  • Tales of the Jedi シリーズ (初登場)
  • Star Wars: The Old Republic (言及のみ)
  • ハットの策略 (言及のみ)
  • Empire's End 2: Rage of the Emperor (言及のみ)
  • Firestorm (言及のみ)
  • Junior Jedi Knights: Vader's Fortress (間接的に言及)
  • Young Jedi Knights: Lightsabers (言及のみ)

参考資料[]

脚注[]

  1. カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。
  2. 出典:スター・ウォーズ 全史
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