- 「経験に勝る訓練はない」
- ―ショーン・キリアン[出典]
ショーン・キリアン（Shoan Kilian）は人間の男性で、共和国宇宙軍に仕えた提督。ヴェネター級スター・デストロイヤー＜エンデュアランス＞の指揮を執った。クローン戦争中、若きボバ・フェットがクローン候補生に扮して＜エンデュアランス＞に忍び込み、ジェダイ・マスター・メイス・ウィンドゥの命を狙った。キリアンの旗艦はフェットの破壊工作で制御不能に陥り、惑星ヴァンコアへと墜落する。キリアンはウィンドゥやアナキン・スカイウォーカーの命令を無視して最後まで艦のブリッジに留まり、＜エンデュアランス＞をヴァンコアへ不時着させた。
経歴[]
- 「提督、これは命令です。船を捨てて！」
「命令など知ったことか！ わしの船だぞ」
「古臭いセンチメンタリズムはやめてくれ！」
「なんとでも言え！ 提督は船と運命を共にする」 - ―アナキン・スカイウォーカーとキリアン提督[出典]
クローン戦争中、キリアン提督のヴェネター級スター・デストロイヤー＜エンデュアランス＞はジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーとメイス・ウィンドゥを乗せてヴァンコア星系を訪れた。＜エンデュアランス＞はここでカミーノから来たペルタ級フリゲートを収容し、クローン・サージェント・クラッシャー率いるクローン・ユース旅団を艦内へ受け入れた。キリアンは自らクローン候補生たちを指導し、現実の戦場の厳しさを教えた。この時、候補生の中に若きボバ・フェットが紛れ込んでいた。彼は父親ジャンゴ・フェットの仇であるウィンドゥを暗殺するため、候補生に変装してスター・デストロイヤーに乗り込んだのである。フェットはウィンドゥの宿舎に爆弾を仕掛けたが、クローン・トルーパー1名が犠牲となっただけで暗殺は失敗に終わった。キリアンは＜エンデュアランス＞を惑星ヴァンコアの軌道に静止させて破損個所をチェックし、艦内の徹底捜索を命じた。
ジェダイの命令を無視し＜エンデュアランス＞のブリッジに留まるキリアン提督
フェットは仲間の賞金稼ぎオーラ・シングたちと落ち合うためスター・デストロイヤーの主要反応炉を破壊し、＜エンデュアランス＞をヴァンコアへ墜落させた。キリアンはクルーに退艦を命じ、候補生たちを救命ポッドへ乗せて脱出させた。しかし彼自身はクローン・コマンダー・ポンズら数名のスタッフと共にブリッジに留まり、スカイウォーカーやウィンドゥの直々の命令も無視して、あくまで最後まで自分の船に留まると主張した。スカイウォーカーとウィンドゥがデルタ7Bスターファイターで脱出した後、キリアンたちは墜落するスター・デストロイヤーを何とか制御し、ヴァンコアの地表へ不時着させた。
オーラ・シングとフェット、ボスク、キャスタスは墜落したスター・デストロイヤーを攻撃して生存者たちを殺し、ジェダイと交渉する必要が生じた場合に備えてキリアン、ポンズ、クローン航法士官の計3名を人質として誘拐した。2度目のウィンドゥ暗殺作戦が失敗した後、賞金稼ぎは人質を＜スレーヴI＞に乗せて惑星フローラムへ移動し、コルサントのジェダイ・テンプルにメッセージを送った。シングはホログラム映像の中でポンズを射殺し、ウィンドゥをフローラムへ寄こさなければ、キリアンとクローン将校も殺すと脅迫した。ウィンドゥの代わりにプロ・クーンとアソーカ・タノがやって来た時、シングとフェットは海賊の酒場で交渉に臨み、ボスクは合図があればいつでもキリアンとクローン将校を殺せるよう待機した。ボスクはシングとの通信が途絶えたため人質を殺そうとしたが、スピーダー・バイクで駆け付けたタノが2人を救い、キリアンはボスクが取り落としたモーター・ガンを拾い上げて銃口を持ち主に向けた。
人物[]
- 「いいか、この船の指揮官はわしだ。わしの船に客は乗せない。兵士だけだ」
- ―キリアン提督[出典]
ボスクに銃を向けるキリアン
キリアンは人間の男性で、クローン戦争期には既に老齢に達していた。彼は白いあご髭を生やし、頭をスキンヘッドにしていた。伝統主義者だったキリアンは、自身のクルーザー＜エンデュアランス＞を深く愛しており、ヴァンコアへ墜落した時もジェダイの命令を無視して最後までブリッジに留まった。キリアンの身長は1.72メートルで、軍務中は標準的な宇宙軍士官の軍服を着用した。また、彼はブラスター・ピストルを携帯した。
