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類似した名称の記事はマローダーを参照

「僕の船は丁寧に扱ってくれ」
「お前の船だと?」
テクレッカー[出典]

<マローダー>(Marauder)は共和国グランド・アーミーの特殊部隊クローン・フォース99、通称“バッド・バッチ”の隊員たちが使用した改造型オミクロン級アタック・シャトルである。共和国軍の他の宇宙船と比べてユニークなこの船は、バッド・バッチの個人的な輸送船ガンシップであり、クローン戦争中には極秘任務で活躍した。戦争終結後、新政府銀河帝国から離反したバッド・バッチは<マローダー>でカミーノから脱出し、銀河系を放浪した。

特徴[]

「これはどういう船なんだ?」
「オミクロン級アタック・シャトルの改造船だろう」
―<マローダー>に乗り込んだクローン・トルーパーの会話[出典]

<マローダー>はオミクロン級アタック・シャトルの改造船である。[2] この船は3枚の翼を持ち、着陸時は左右の2枚の翼を上方に向けて折りたたんだ。[3] “バッド・バッチ”の通称で知られるクローン・フォース99の隊員たちは、この船を個人的な輸送船ガンシップとして使用した。[2] 船には予備の部品に加え、バッド・バッチの隊員の荷物が積み込まれていた。また<マローダー>の船尾には[9] このシャトル砲手のための区画があったが、クローンの少女オメガがバッド・バッチに加わった後、この区画は彼女の部屋として改造された。[10]

歴史[]

クローン戦争が終結した際、バッド・バッチのメンバーであるハンタークロスヘアーテクレッカーエコーは<マローダー>に乗ってクローン・トルーパー故郷である惑星カミーノティポカ・シティに帰還した。カミーノ滞在中、バッド・バッチは銀河共和国に代わって誕生した新政府銀河帝国兵士となり、ウィルハフ・ターキンから惑星オンダロン分離主義者の残党を討伐してくるよう命じられた。彼らは<マローダー>で現地へ向かったが、標的の正体がパルチザンや民間人であることを知ると、任務を放棄した。バッド・バッチはいま一度ティポカ・シティ軍事複合施設へ帰還したが、クロスヘアー以外の隊員は帝国からの離反を決意し、クローンの少女オメガを連れて<マローダー>に乗り込み、カミーノから脱出した。[4]

制作の舞台裏[]

アニメ・シリーズ[]

<マローダー>の初登場作品はTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のエピソード『不良分隊』である。本作を含む4部作は『クローン・ウォーズ』シリーズが一度中止された際に制作が打ち切られ、2015年にストーリー・リールと呼ばれる未完成アニメーションの状態で公開された経緯がある。2020年、動画配信サービス Disney+ で改めてバッド・バッチ4部作の完成版が配信された。[3] また2021年に Disney+ で配信開始したアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』では、主人公たちの宇宙船としてシーズン1全編に登場している。[11]

船名[]

StarWars.comデータバンクに『クローン・ウォーズ』未完成エピソードに関する記事がアップされた当初、この宇宙船は<ハヴォック・マローダー>(Havoc Marauder)という名前で紹介されていた。当該記事はすでに削除されている。[12] しかしアニメでは単に<マローダー>としか呼ばれておらず、『バッド・バッチ』公開に伴って改めてアップされたデータバンクの記事のタイトルも<マローダー>に訂正された。その他の公式記事やエピソード・ガイドでも船名から Havoc が取り除かれているが[2]2024年現在も、唯一クローン・フォース99の記事にだけ<ハヴォック・マローダー>の記述が残っている。[13]

ノーズ・アート[]

Havoc Marauder Padme nose art concept

<マローダー>の船体に描かれたパドメ・アミダラのイラストのコンセプト・アート。JP・バルメ画

バッド・バッチ4部作の第2話『エコーの呼ぶ声』の未完成版では、<マローダー>の船体に魅惑的な衣装を着たパドメ・アミダラ元老院議員ノーズ・アートが描かれ、オーラベッシュのアルファベットで“ワルでいるのも良いもんだ”(Good to be Bad)という一文が添えられていた。[5] また当時の公式データバンクには「バッド・バッチの流儀に従い、<マローダー>には様々な方法で改造が施されている。外壁に描かれたパドメ・アミダラ元老院議員のイラストもそのひとつだ(これについてアナキン・スカイウォーカーの承認は得られなかった)」という解説が掲載されていた。[12]

アミダラのイラストのコンセプト・アートはJP・バルメによって制作された。『エコーの呼ぶ声』の未完成版が StarWars.com で公開された日、バルメは自身のブログにコンセプト・アートをアップした。バルメは、アナキン・スカイウォーカーがバッド・バッチの船に描かれたアミダラの絵を目にするという台本を読んだ時、思わず笑ってしまったという。[14] しかし結局、<マローダー>にアミダラの絵が描かれているという設定は Disney+ で公開された完成版エピソードでは採用されず[5]、公式データバンクからも該当部分の記述がカットされた。[2]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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