ハット[1](Hutt)は巨大なナメクジのような体を持ち、大きな口と目をした種族。ハット・スペースと呼ばれる巨大な領域の帝国を支配していた。ハットの起源は惑星ヴァールにあるとされていたが、銀河帝国の星図には、そうした名前の惑星は載っていなかった。彼らが住み着き、新しい故郷となった惑星はナル・ハッタである。ハットのメンバーはしばしば犯罪王とされてきた。
歴史[]
銀河内戦の4000年前に暗躍したグレート・ボガ・ザ・ハットは、その後のハットと同じ流儀で行動をしていた。ボガ・ザ・ハットは、ステネス星系の犯罪社会を支配しており、犯罪を助長し、富を得るためにはどのような手段も使った。彼の悪行を語るとき、必ずかたられるのは、ジェダイ訓練生アンデュア・サンライダーの殺害である。アンデュアは、貴重なアデガン・クリスタルを所持していた為に殺されたが、ジェダイ・オーダーを敵に回すことはいつの時代でも得策ではない。彼はアンデュアの未亡人ノーミ・サンライダーと、彼女を助けるジェダイ・マスターのソンと戦うことになり、失敗した。
長い歴史には、わずかながらも善良なハットの記録もある。アールバ・ザ・ハットは、謙虚で正直なビジネスマンで、ボガ・ザ・ハットが隆盛する1000年ほど前に惑星シナガーで、宇宙船ドッキング・ポートと修理工場を経営し、成功していた。多くのハットは、彼のことを軽視し、中には架空のハットだと言う物までいるが、ハイパースペース航行図の制作者であるジョリとゲイヴ・ダラゴン兄妹との関わりが証明している。
ハットは長寿のため、数百年かけて権力基盤を築けるが、競争相手はその間に死亡するので、犯罪でも他の種より有利である。例えば、ヤンス・ザ・ハットはこの長寿を利用し、組織ブラック・サンで出世し、ヴィゴと呼ばれる副官のひとりとなった。競争相手が死ぬ一方、ヤンスは500歳で、コルサントのクリムソン・コリダーで、タスケン・オアシスの下にある秘密の隠れ家から、儲けになる商売を動かす上級ヴィゴとなったのだ。だが、ヤンスはこれからというところで、シス卿ダース・モールに殺されてしまった。
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (言及のみ)
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
参考資料[]
- スター・ウォーズ・ユニバース
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ クロノロジー
- スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー完全保存版
- スター・ウォーズ 全史
- スター・ウォーズ キャラクター事典
脚注[]
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。