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「帝国の鼻先に救助艇を密輸できるのはあなただけだわ!」
レイア・オーガナ[出典]

ナイン・ナン(Nien Nunb)はサラスタン男性で、銀河内戦中に共和国再建のための同盟に加わった武器商人兼密輸業者宇宙船メルクローラー>のパイロットヤヴィンの戦いの直後、ナンは反乱軍パイロットの友人エヴァーン・ヴァーレーンの救援要請に応え、惑星サラストからオルデラニアンのグループを運び出す役目を引き受けた。デス・スターによるオルデラン破壊を生き延びたオルデラニアン難民は、銀河帝国の標的になっていたのである。ナンはその後もヴァーレーンやプリンセスレイア・オーガナ難民救出活動を援助し、スカラドーシュでは帝国軍に捕まりかけていたオーガナの窮地を救った。

それから数年後、ナンはエンドアの戦いに備えて集結中の同盟軍艦隊から帝国の注意を逸らすため、オーガナが立案したイエロー・ムーン作戦に参加した。陽動作戦を成功させた後、ナンはエンドア星系へ向かう艦隊に加わり、<ミレニアム・ファルコン>に乗り込んでランド・カルリジアン将軍副操縦士を務めた。エンドアの戦いのさなか、ナンとカルリジアンの乗る軽貨物船は森のエンドアの上空で建造中の第2デス・スターへ突入した。<ミレニアム・ファルコン>はバトル・ステーション中央反応炉を攻撃し、帝国の超兵器の破壊に貢献した。エンドアの戦いは反乱軍の大勝に終わり、銀河帝国はこの戦いで皇帝シーヴ・パルパティーンを失った。その後、ナンは<メルクローラーII>に乗って惑星ナブーの防衛戦に参加し、帝国のシンダー作戦を妨害した。

銀河内戦の終結から数十年後、ナイン・ナンはレイア・オーガナ将軍率いる私設軍隊レジスタンスに参加し、T-70 Xウイング・スターファイターのパイロットになっていた。ナンはファースト・オーダースターキラー基地攻撃作戦から生還した。

経歴

生い立ち

ナイン・ナンはアウター・リム・テリトリー惑星サラスト出身だった。[1] 彼はエース・パイロットであると同時に有能な武器商人兼密輸業者でもあり、宇宙船メルクローラー>で活動していた。[4] ナイン・ナンは同業者のランド・カルリジアン[1] 反乱軍パイロットエヴァーン・ヴァーレーンと親しかった。[4]

銀河内戦

オーガナの任務

「ナイン・ナン。あなたが帝国の警戒網をくぐって船団をサラストの軌道まで先導してくれたお陰で、多くのオルデラニアンと合流できたわ。その勇気を讃える式典を開く余裕もないけれど、せめて感謝を形にさせてちょうだい。お母さまの形見のこの首飾りを贈りたいの」
―プリンセス・レイア・オーガナ[出典]
Nunb Chalcedony waves

オーガナから首飾りを与えられるナイン・ナン

銀河帝国が惑星オルデラン破壊し、ヤヴィンの戦い反乱同盟軍が勝利を収めた後、オルデラニアンプリンセスレイア・オーガナとヴァーレーンは銀河系各地に散らばっている同郷の難民を救う旅に出た。ナブーでオルデラニアンのミュージシャン・グループ“音楽教団”を救った後、彼女たちはサラストのオルデラン居留地にやってきた。オルデラニアンの難民狩りを進めていた帝国軍は、プリンセスがサラストにいることを知り、攻撃を開始した。ナイン・ナンは友人であるヴァーレーンの頼みを引き受け、帝国の警戒網を破ってオルデラニアンたちをサラストから脱出させた。<メルクローラー>を<ロード・ジュン>とドッキングさせた後、ナンはヴァーレーンとの再会を喜び、密輸品の武器をオーガナに提供した。オーガナはせめてもの感謝のしるしとして義母ブレア・オーガナ女王の物だった玉髄の首飾りをナンに贈った。[4]

その後、オーガナはオルデラニアンの帝国軍将校テュラを救出するため、砂漠の惑星スカラドーシュ帝国宇宙軍ドリード中佐と取り引きをした。ナンとアストロメク・ドロイドR2-D2が乗る<メルクローラー>は、スカラドーシュ軌道に配備されたインペリアル級スター・デストロイヤーの目を盗んで地上に到着し、ドリードに捕まったオーガナを解放した。オーガナとヴァーレーンが全てのストームトルーパーを始末した後、ナンは急いで<メルクローラー>を発進させた。ドリード戦死の報せを受けたインペリアル級艦は、<メルクローラー>の迎撃態勢に入った。ナンはデコイを発射してスター・デストロイヤーに撃墜させ、<メルクローラー>が破壊されたかのように見せかけた。その後、ナンはオルデラン難民が続々と集まっている惑星エスピリオンに針路をとった。[4]

間もなく、帝国軍はオルデラン難民を一網打尽にするためエスピリオンを襲撃した。オルデラニアンと混血種族オルダー=エスピリオンの民衆はオーガナの演説を聞いて一致団結し、インペリアル級スター・デストロイヤーやTIEファイターを撃退した。その後、エスピリオン上空の宇宙船内で祝勝の宴が開かれ、ナンもヴァーレーンと共に勝利を喜んだ。[4]

サラストの戦い

約3年後、ナンは反乱同盟軍の任務で故郷サラストに戻った。彼はピニヤムの町でコバルト労働者の改革戦線のメンバーに物資を届けた。その直後、同盟軍と帝国軍の間に戦いが始まった。

イエロー・ムーン作戦

「こんな曲芸飛行を知ったらくやしがるコレリアンを、ひとり知ってるわ」
―レイア・オーガナ[出典]
NienNunbHS-SWE

ナイン・ナン

同盟軍のメンバーとして活動するようになったナイン・ナンは、帝国から指名手配された。ホスの戦いの後、ナンはレイア・オーガナを<メルクローラー>に乗せ惑星ザスティガへ届けるよう命じられた。ザスティガ到着後、ナンはパイロットのウェッジ・アンティリーズルーク・スカイウォーカーと偵察戦術について話し合った。一方、オーガナは同盟軍の上層部にイエロー・ムーン作戦を提案し、ナンをチームのメンバーに指名した。これはエンドアの戦いに向けて準備中の同盟軍艦隊から帝国軍の注意を逸らすために立案された、リスクの高い陽動作戦だった。ナンはオーガナ、キディ・アレリロクマルカアントロットを<メルクローラー>に乗せ、コルヴァ宙域の惑星バステールに到着した。エラドロ・シティで情報を集めた後、他のメンバーはハイパー=トランシーバーを設置するため山を目指し、ナンは<メルクローラー>で待機した。ナンは帝国軍の調査活動に時間をとられ、極寒の地表にいる仲間を迎えに行くのが遅れた。[6]

オーガナのチームは次の目的地セシに到着し、<メルクローラー>をスリナカ島付近に着陸させた。ナンは観光客に変装した仲間たちの姿を面白がり、ホログラムを撮影してモン・モスマに送ろうとしたが、皆に叱られた。<メルクローラー>で待機していたナンは、任務遂行中の仲間たちに帝国軍の到着を警告した。インペリアル級スター・デストロイヤーシールドメイデン>のキオネー艦長は、ハイパー=トランシーバーの信号をキャッチし、オーガナのチームを執拗に追っていた。他のメンバーと合流した後、ナンは惑星ジャレシュに針路をとった。[6]

ジャレシュに到着後、仲間たちの任務遂行を待つ間、ナンは個人的なビジネスのために地元の商人と取り引きした。オーガナたちが戻って来た時、<メルクローラー>の貨物室はジョウルーンの濃縮肥料の樽でいっぱいになっていた。ジャレシュから離陸した直後、ナンの宇宙船は惑星の影に隠れていた<シールドメイデン>に待ち伏せされた。ナンはスター・デストロイヤーのトラクター・ビームに捕捉されないようジグザグに飛行し、偶然通りかかった大型貨物船に隠れてハイパースペース・ジャンプした。その後、オーガナはチーム全員を集め、この先はミッションから降りても構わないと告げた。ナンは自分が降りたら船が無くなると冗談を言い、他のメンバーも任務継続を決めた。[6]

ナンは惑星ガラーンに船を飛ばした。間もなく、ハイパー=トランシーバーの呼びかけに応じた宇宙船がガラーンのイエロー・ムーンに集まり始めたが、オーガナが帝国軍の危険を説明している最中に、<シールドメイデン>がハイパースペースから姿を現した。オーガナはトラクター・ビームに捕捉された<メルクローラー>を自爆させようとしてナンを驚かせたが、ロクマルカが彼女を止めた。<シールドメイデン>の監房に連行された後、ロクマルカは自らを犠牲にして体内に仕込んだ電磁パルス爆弾を起動し、スター・デストロイヤーの機能を停止させた。ナンたちはその隙に脱出を試みたが、格納庫でストームトルーパーに見つかり、急いでインペリアル・シャトルに乗り込んだ。アントロットだけは<メルクローラー>に駆け込み、サーマル・デトネーターを使った自爆で格納庫に脱出口を開けた。ナンの操縦するシャトルはコルヴァ宙域の反乱軍支援者の助けを借りて帝国軍から逃げ切った。[6]

エンドアの戦い

イエロー・ムーン作戦が終わった後、ナイン・ナンはサラスト星系に集結中の同盟軍艦隊に加わった。[3][6] 反乱同盟軍の将軍になっていたランド・カルリジアンは、YT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>の副操縦士に旧友のナンを指名した。[1] 同盟軍は衛星エンドア上空で建造中の第2デス・スターに直接攻撃を仕掛けるため、バトル・ステーションシールド発生施設があるエンドアの森にハン・ソロ将軍のパスファインダー部隊を派遣した。ギアル・アクバー提督率いる同盟軍艦隊は、地上部隊の作戦が成功した頃にエンドア星系にジャンプし、シールドを失ったデス・スターに奇襲を仕掛ける予定でいた。[3]

Blountincockpit

<ミレニアム・ファルコン>のコックピットに乗るナイン・ナンとランド・カルリジアン

しかし同盟軍艦隊がエンドア星系に到着した時、デス・スターのシールドはまだ消えていなかった。それだけでなく、スーパー・スター・デストロイヤーエグゼクター>に率いられた帝国軍艦隊が同盟軍を待ち受けていた。エンドアの戦いそのものが皇帝シーヴ・パルパティーンによって仕組まれた罠だったのである。同盟軍艦隊は地上部隊の活躍に望みを託し、TIEファイターやスター・デストロイヤーと交戦した。既に完成していたデス・スターのスーパーレーザー砲が同盟軍を苦しめたが、ひとたびシールドが消失すると、<ミレニアム・ファルコン>と数機のスターファイターがバトル・ステーションの内部に突入した。最終的に<ミレニアム・ファルコン>とウェッジ・アンティリーズXウイング・スターファイター中央反応炉に達し、デス・スターに致命的な一撃を与えた。ナンとカルリジアンは間一髪のところで爆発するバトル・ステーションから脱出し、仲間たちのもとへ戻った。銀河帝国はエンドアの戦いで超兵器と皇帝パルパティーンを失う大敗北を喫した。戦いが終わった後、ナンやカルリジアンはエンドアのブライト・ツリー村で開かれたパーティに参加し、原住民のイウォークやソロの部隊と共に勝利を祝った。[3] この戦いの後、ナンは武勲を認められて反乱同盟からカリドア・クレセント勲章を授与される。[7]

ナブー防衛戦

エンドアの戦いの後、帝国は皇帝パルパティーンが生前に用意しておいた非常事態計画、シンダー作戦を開始した。エンドアの戦いの20日後、ラー・デュヴァット艦長インペリアルII級スター・デストロイヤートーメント>が皇帝の故郷である惑星ナブー侵略した。この時、レイア・オーガナとシャラ・ベイ中尉新共和国創設に向けた交渉のためナブーを訪れていた。彼女たちはソーシャ・ソルーナ女王と共にN-1スターファイターに乗り込み、気候操作網の破壊を試みた。その頃、反乱同盟軍は帝国保安局の軍事施設“タイロンの辺境”を制圧し、シンダー作戦の情報を手に入れた。同盟軍は急遽ナブーに増援を送り、ナンとカルリジアンは新しいヨットメルクローラーII>で出撃した。オーガナたちは援軍の到着でピンチを切り抜け、ナブーはシンダー作戦から防衛された。[8]

レジスタンス

Nien Nunb X-wing

スターキラー基地の戦いでXウイング・スターファイターに乗り込むナイン・ナン

エンドアの戦いの数十年後、反乱同盟軍の後継政府である新共和国は、帝国の残党から生まれたファースト・オーダーの脅威と直面していた。レイア・オーガナは新共和国の平和主義政策に異議を唱え、自ら私設軍隊レジスタンスを組織した。ナイン・ナンはオーガナ将軍の軍隊に加わり、スターファイター部隊所属のT-70 Xウイング・スターファイター・パイロットとなった。[5][9]

エンドアの戦いの約30年後、ファースト・オーダーはスターキラー基地を使ってホズニアン星系破壊し、レジスタンスの本拠地があるディカーを次の標的に定めた。レジスタンスはすぐにスターキラー基地の弱点を分析して攻撃作戦を立て、Xウイング部隊を出撃させた。ナンはブルー中隊レッド中隊のパイロットと共にスターキラー基地の戦いに参加した。レジスタンスはこの戦いで多くのパイロットを失ったが、ファースト・オーダーの超兵器はポー・ダメロン中佐の活躍で破壊された。ナンは戦いを生き延びた6機のXウイングと共にディカー基地に帰還した。[5]

個性と特徴

《請求は分単位だからな。王族でも値引きはしない!》
―レイア・オーガナに冗談を言うナイン・ナン[出典]

ナイン・ナンはサラスタンの男性で、種族特有の黒いビー玉のような目と垂れ下がったほお肉を持っていた。[1] ナンはサラスティーズ語でまくしたてるように喋った。彼は言葉遣いが荒い皮肉屋だったが、友人や仲間たちからの信頼は厚かった。[6] 反乱同盟軍やレジスタンスに所属した頃、ナイン・ナンは赤いつなぎの上に黒いベストを着込んでいた。[3][5] ナンがレジスタンス所属時に着用したサラスタン用フライト・ヘルメットにはコールストリーク中隊を象徴するストライプ模様が入っていた。[9]

技術と能力

「ナイン・ナンが、もし行ってくれれば。そして船を貸してくれれば」
「賢い選択です。ナンはいかなる状況でも飛べますから」
レイア・オーガナギアル・アクバー提督[出典]
Nien Nunb

ナイン・ナン

ナイン・ナンは優れたパイロット兼密輸業者で、帝国軍のスター・デストロイヤーに気付かれることなく惑星封鎖を突破することができた。[4] レイア・オーガナやギアル・アクバー提督はナンの操縦技術を高く評価し[6]、エンドアの戦いでは、ランド・カルリジアンが彼を<ミレニアム・ファルコン>の副操縦士に指名した。[1]

登場エピソード

参考資料

脚注

テンプレート:レジスタンス

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