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「見てください、ドロイドです」
―デイヴィン・フェルス[出典]

デイヴィン・フェルス[1](Davin Felth)は、銀河内戦初期に銀河帝国ストームトルーパー兵団に所属していた人間男性である。カリダのアカデミー帝国地上軍訓練プログラムを修了したフェルスは、帝国で使用されていた全地形対応装甲トランスポートの設計に潜在的な弱点を見つけ出した。マクシミリアン・ヴィアーズ大佐は、設計上の欠陥を隠ぺいするため、フェルスに報酬を与えるのではなく、むしろ彼を帝国地上軍の歩兵師団へと送り飛ばした。フェルス軍曹は、識別番号1023として、盗まれた初代デス・スター設計図を探すため砂漠惑星タトゥイーンで活動するデザート・サンズサンドトルーパー分遣隊に配属された。

タトゥイーンの砂漠、デューン・シーで、フェルスはドロイドC-3POR2-D2を乗せて帝国軍の手から逃れた脱出ポッドを発見する。共和国再建のための同盟プリンセスレイア・オーガナは、デス・スター設計図をR2-D2に託し、味方のもとへと届けようとしていた。ドロイドを追ってモス・アイズリー宇宙港に向かったフェルスだが、この任務の中で、彼は自身が仕える銀河帝国が悪の存在であると思い至った。その後、ドッキング・ベイ94で発生した銃撃戦の中で、フェルスは指揮官のモド・テリック大尉を殺害する。彼の行動は、2体のドロイドを乗せた宇宙船ミレニアム・ファルコン>の逃走成功に貢献した。

経歴

生い立ち

デイヴィン・フェルスは銀河帝国建国された時期に生まれた。彼は帝国のニュー・オーダーの完全性と栄誉を信じるように育てられ、ヤヴィンの戦いの少し前には、18にして自ら帝国地上軍への入隊を望んだほどだった。故郷にいた頃、フェルスは帝国軍に加わること以外に楽しみはないとさえ思っていた。皇帝のエリート部隊に加わるという願望が、彼の青春期のプライドを駆り立てていたのである。

フェルスは帝国の訓練惑星カリダへと運ばれ、銀河系で最もタフな訓練施設、カリダのアカデミーに入学し、新入クラス120名の初々しい18歳の生徒たちと共に学ぶことになった。しかし、輸送シャトルを離れたすぐ後、フェルスのロマンティックな考えは砕かれてしまう。気候が多様なカリダでの、一見快適に思える生活に対する印象は、帝国軍での無情な生活の始まりで崩壊することになったのだ。フェルスと同期の新入生たちは、歓迎委員会による理解しがたい怒号と命令の嵐にさらされた。上官で構成される委員会は、若者たちを脅迫したのである。フェルスは彼らに叫び返すことで混乱を引き起こしたが、上官の注意を自分から逸らすことに成功した。軍隊生活の始まりは、その後の6かがどうなるのかを心配させる衝撃の経験だった。

フェルスは家から持ってきた唯一の荷物である青いダッフル・バッグと、監理された個人用の供給品を持ち、士官候補生ジョフ・タンズマイクル・オラガットらと同じ兵舎に割り当てられた。フェルスがベッドを選び、新しいルームメイトに自己紹介していたとき、突然ストームトルーパーヘルメットをかぶった巨体の軍事教練指導官が部屋に入り込んできた。タンズはこっそり持ち込んだスナックを音を立てて食べており、これはプログラムで入念に管理されたカロリー摂取量に違反するものだった。教官がバッグは誰のものかと聞いたとき、フェルスは新しい友人をかばうため、その食べ物が自分のものだと主張した。入学1目の新人だったため、彼は罰を受けず、厳しい警告を与えられた。

トレーニング

フェルスがカリダで受けることになった6か月にわたる訓練計画は、帝国軍での兵役に備えた、肉体と精神の終わりの見えない危険な調整だった。天候が多彩な惑星カリダの、過酷な環境で行われる厳しい肉体訓練では、フィットネス・ラン、南極における寒冷地訓練、1間にわたるフォーゴフシャー砂漠でのサバイバル訓練、赤道の熱帯雨林における3日間の自然との戦いなどを行った。フェルスは訓練を行う前に、5時間の睡眠時間しかとることが出来なかった。起床時間、ストームトルーパー軍曹ソニック・ホイッスルで起こされる日々を送ったフェルスは、やがて、ホイッスルが鳴る半時間前に起床し、ベッドに入る前に服も着ておくことを学んだ。違反者に対する罰を直接目撃したフェルスとルームメイトたちは、起床時間前にベッドの外で捕まる気はさらさらなかったのだ。このルーチンで数か月間鍛えられたフェルスは、体重を15ポンド減らしたものの、かなり鍛えられていた。

フェルスは訓練期間に独特の才能と適性を示し、クラスで一番の成績を収めていた。ある日突然、フェルスはアカデミーの全地形対応装甲トランスポート(AT-AT)分遣隊へのレポート任務を与えられる。彼と数人の士官候補生(フェルスは、彼らもまたトップクラスの生徒たちだと判断した)は、帝国地上軍AT-AT部隊のリーダー、マクシミリアン・ヴィアーズ大佐の個人ホロ=レコードを見せられた。フェルスたち士官候補生は、攻撃用ウォーカー兵器のコックピットに乗る、帝国地上軍パイロットの候補生に選ばれたのだった。ヴィアーズは彼らに、6週間の仮想シミュレーションを行う集中訓練計画を間もなく開始し、修了した者は実際にAT-ATで訓練を行うと告げた。訓練の初期段階をクリアした者たちは、ヴィアーズ自身のエリートAT-AT中隊の隊員に選出されることになっていた。しかしヴィアーズは、困難な訓練を首尾よく完了できるのは10人にひとりだけだと候補生たちに警告した。

AT-ATウォーカー

DavinFelth

デイヴィン・フェルス

フェルスは実際にAT-ATの1機に乗り込めるほど、エリート訓練計画で優秀な成績を残した。ウォーカーの内部メカニズムの迫力にしばらく驚嘆していたフェルスは、背後の訓練インストラクターから突然話しかけられ、AT-ATを実際に試運転してみたいかと尋ねられ、驚いた。フェルスは熱心にこの申し出を受け入れた。フェルスは副操縦士の席に座り、インストラクターは彼の隣のパイロット席で機械を操作した。フェルスが落ち着いてくると、インストラクターはゆっくりと彼に操作を許していった。間もなく、インストラクターは武器貯蔵庫をチェックしてくると告げ、フェルスをコックピットにひとりきりにした。その後すぐ、フェルスは4機の戦闘機が戦闘態勢を取ってAT-ATに接近していることに気づいた。彼は助けを求めて必死で上官を呼んだが、返事は返ってこなかった。訓練を完了していない新兵でありながら、巨大な戦闘マシーンでたったひとりのオペレーターになってしまったフェルスは、敵の標的になり攻撃を受けるという窮地に立たされた。

当初、戦闘機がAT-ATに向かって機銃掃射をする中、フェルスは恐ろしさのあまり司令席に凍り付いていた。カリダのアカデミーの教育で、フェルスは手順に従うように教えられていた。アカデミーでは、独立した思考は奨励されていなかった。しかしフェルスは、自分が教科書ではカバーされていなかった状況に置かれていることに気づく。フェルスは、敵の正体がカリダに潜入した反乱同盟軍の兵士であると推測した。怒りを感じたフェルスは、戦わずして引き下がることはしないと誓い、AT-ATの攻撃システムを操作した。しかしフェルスは、反乱軍の戦闘機がコックピットのセンサー・システム上に表示されないことに驚かされた。フェルスは手動で戦闘機を追跡しなければならず、AT-ATを地上に“跪かせ”、ウォーカーの司令ヘッドを胴体と並行させることで、出来る限り戦略的に優位な位置を確保した。AT-ATが独特な姿勢をとったため、敵戦闘機はウォーカーの胴体の下を飛ぶことが出来ず、不利な角度からフェルスを攻撃しなければならなかった。この操作を利用し、フェルスは敵戦闘機を破壊することに成功した。

フェルスは起こったばかりの出来事を理解できず、黙ったままコックピットに座り、呆然としていた。するとインストラクターがウォーカーの後部から再び姿を現し、司令部が外で待っているとフェルスに告げた。外に出たフェルは、戦いの残骸が周囲に見当たらないことに衝撃を受ける。彼のインストラクターは、たった今起こったばかりの戦いは、新人の能力を試すための計画的な訓練だったことを明かした。そしてフェルスは、この訓練で予想以上に優れた成果を出していた。その時、地平線から宇宙船が現れ、彼らのもとに急降下した。その船の昇降台から現れたのは、マクシミリアン・ヴィアーズだった。ヴィアーズはフェルスに、ウォーカーを跪かせるという独特の操作に関する質問を行った。ヴィアーズは、フェルスがこの操作を有効だと判断した理由や、敵機がAT-AT胴体の下部を飛行することが不利である理由を知りたがっていた。フェルスはためらいながらも、敵機がケーブルを使ってAT-ATを妨害する可能性がある、という推測を口にした。フェルスの臨機応変さに驚いたヴィアーズは、彼にこの情報を秘密にするよう命令した。そしてヴィアーズは、フェルスの才能に値する帝国陸軍の任務を与えると約束した。若きフェルスは、ヴィアーズのエリート部隊で働くという輝かしいキャリアを想像し、驚嘆した。

タトゥイーン配属

その後ヴィアーズから告げられた極秘の命令は、フェルスを混乱させた。彼は帝国陸軍の重要な役職へと昇進するどころか、ストームトルーパー兵団へと配属されることになり、彼が発見したAT-ATの明らかな弱点は闇に葬り去られたのである。この異動によって、フェルスの発見はヴィアーズにより効果的に隠されたのである。ヴィアーズは、士官候補生にキャリアを脅かされるという危険を冒すよりも、彼が発見したAT-ATの設計上の欠陥を隠ぺいする道を選んだのである。

フェルスはデザート・サンズサンドトルーパー分遣隊に配属され、モド・テリック大尉が指揮する帝国の兵員輸送機に乗り込んだ。テリックの部隊は、第37分遣隊と交代で、アウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星、タトゥイーン宇宙港都市モス・アイズリーに配置されることになっていた。辺境の惑星での新しい役目は、フェルスがカリダにいた時に思い描いていた未来とは大きく異なっていた。フェルスは、自分はもっと高い階級に就くべきだとテリックに主張したが、大尉はヴィアーズの指示に適切に従ったまでだと答え、タトゥイーンに着くまでの1か月の間に、フェルスを好ましい“歩兵”に育ててやると脅迫的に語った。

テリックの訓練で、フェルスのコンディションは人生で最高の状態になった。3か月にわたる濃密な訓練計画は、規律に厳格な教育や運動の、終わりの見えない地獄のような環境だった。分遣隊に所属する20名のストームトルーパーたちも、それぞれ適切にフェルスを集団へと迎え入れた。彼らは、AT-ATのオペレーター、あるいはカリダ・アカデミーの卒業生であろうと、儀礼的ないじめを与えた後でなければ、仲間として認めるつもりはなかったのである。

テリックの分遣隊への教化の一環として、軍曹になったフェルスは識別番号1023を与えられ、帝国陸軍の家畜に加わる儀礼を終えた。自分らしさをほとんど抹消されたフェルスは、皇帝の意思に仕える無名の兵士のひとりとなったのである。

ドロイド捜索

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デューン・シーでドロイドを捜索するフェルスとテリック

フェルスたちが乗った兵員輸送船が惑星タトゥイーンに到着するころには、彼の分遣隊に新しい命令が与えられていた。フェルスたちは、当初予定されていたモス・アイズリー宇宙港の警備任務の引き継ぎをするのではなく、偵察ユニット・ゼータ中隊の一員として、タトゥイーンの果てしない砂漠で脱出ポッドを徹底的に捜索することになった。このポッドは、タトゥイーン上空でシス卿ダース・ヴェイダーによって拿捕された宇宙船、<タンティヴIV>から発射されたものだった。フェルスは知らなかったが、この外航船は帝国の超兵器デス・スター設計図を運んでおり、ヴェイダーが宇宙船を拿捕した際、オルデランプリンセスレイア・オーガナは、設計図をドロイドR2-D2C-3POに託し、ポッドに乗せて脱出させたのだった。フェルスはテリックに、脱出ポッドがどうしてそれほど重要なのかと率直に尋ねたが、命令に疑いを持たず任務を果たすよう、鋭く言い返された。

フェルスの部隊は何時間もかけてデューン・シーの何もない砂漠を捜索し続けたが、成果は出なかった。フェルスはポッドらしきものを見つけて報告したが、掘り出してみたら単なる岩だった。しかしその後、フェルスは砂漠の中に日光に反射する何かがあることに気付いた。フェルスは光源まで急ぎ、砂に埋まった脱出ポッドを発見する。テリックは、ポッドから伸びている足跡を見つけた。フェルスは砂の跡を調べ、足跡の主がR2シリーズ・アストロメク・ドロイドだという答えを出した。

テリックとゼータ中隊は砂漠で足跡をたどり、やがてジャワ商人グループに出くわした。ジャワたちは、脱出ポッド衝突現場の付近でR2ユニットとプロトコル・ドロイドを手に入れたことを、ストームトルーパーに教えた。テリックはジャワの巨大なサンドクローラーを広範囲にわたって捜索するよう命じ、フェルスはドロイド修理ベイを捜索したが、発見には至らなかった。特定のジャワに疑いの目を向けたテリックは、このジャワが属するグループが、前日に2体のドロイドを水分農夫に売り飛ばしたことを知った。ゼータ中隊が水分農場に出発し始めたとき、テリックはサンドクローラーを破壊しジャワを殺すよう命じた。タスケン・レイダー(タトゥイーンに住む、残忍性で悪名高い種族)の一団の仕業に見せかけてジャワを抹殺するよう命じられたフェルスは、とても狼狽した。同僚のストームトルーパーたちがジャワの抹殺を支援する中、フェルスはただ黙ってそれに背を向けていた。

ドロイドを追ってラーズ農場にたどり着いたゼータ中隊だったが、またしてもドロイドを取り逃がしたことがわかった。ストームトルーパーたちが農場を家探しする間、ジャワの虐殺について悩み続けていたフェルスは、周囲の注意を引かないようにしながら、ゼータ中隊の略奪には参加しないようにしていた。テリックは、水分農夫のオーウェン・ラーズから、彼の甥が農場からドロイドを持ち去ったという事実を聞き出した。ドロイドが惑星から密輸されようとしていると考えたテリックは、ドロイドの持ち出し先はモス・アイズリー宇宙港以外にありえないと推測する。ラーズ農場を離れる準備をしながら、テリックは反乱軍を手助けした者がどうなるのかという見せしめにするため、農場を破壊し、オーウェン・ラーズとその妻ベルーを殺害するよう命じた。またしても、不必要と思われる殺人の命令が下され、フェルスは目を背けることしかできなかった。

モス・アイズリーにて

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モス・アイズリーの宇宙港カンティーナを捜索するフェルス

フェルスと彼の部隊は、姿をくらました2体のドロイドを追跡し、宇宙港都市モス・アイズリーへと赴いた。彼らはそこでまず記録を調査し、チャーター・パイロットに尋問を行い、修理ショップを探し回った。フェルスはマフタックという名の通りすがりのタルズに質問したあと、調査の進展をアリマ中佐に報告し、街には何も異常がないと伝えた。アリマはフェルスに、出会った人物全員に質問するよう言い、ストームトルーパーですら躊躇なく殺すような危険な連中に注意するよう指示した。

1日経っても成果が上がらなかったので、テリックはゼータ中隊を派遣して戸別の操作を行わせることに決め、街のあらゆる場所に検問を設けた。それほど離れていない建物から突然悲鳴が上がった時、フェルスはその声のもとを調べるため、検問所から離れた。フェルスと1047隊員は、ガルーフ・ラフォーという名の市民から、近くのカンティーナで起きた騒動を知らされる。仲間のストームトルーパーたちの抗議を退け、フェルスはその建物の中に入っていった。カンティーナ内を調べ、客であるエイリアン種族やいかがわしい人物たちに目を配ったあと、フェルスは何も異常は見つからないと判断した。実はこの時、フェルスはたくましい外見の人間ハン・ソロや、ソロと会話するオビ=ワン・ケノービ老人、そして農家の青年ルーク・スカイウォーカーをちらりと目撃していた。彼らこそ、フェルスたちが追っていた、ドロイドの所有者と運び屋だったのである。

再び捜索に合流するため、フェルスとパートナーの隊員がカンティーナから外に出た時、ゼータ中隊のメンバーが通りの角を曲がって姿を現した。それと同時に、難破船<ダワジャー・クイーン>の陰から、激怒したジャワが飛び出してきた。ローブに身を包んだジャワ、ヘット・ニックは、ゼータ中隊が行ったサンドクローラー襲撃で兄弟のジェック・ニックを失い、ストームトルーパーたちに報復しようとしていたのだ。ニックはDL-44重ブラスター・ピストルをストームトルーパーに向け、トリガーを引いたが、何も起こらなかった。ニックは、このブラスターのパワー・セルが外され、機能しなくなっていることを知らなかったのだ。フェルスのパートナーは、何事もない様にジャワをブラスター・ライフルで射殺し、フェルスを驚かせた。砂漠で行われたジャワや水分抽出農民の虐殺を記憶から追いやっていたフェルスだったが、パートナーがまたも犯した殺人で、銀河帝国が根本から凶悪な組織であるという事実に気づくことになった。

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ドッキング・ベイ94へ進むゼータ中隊

フェルスがゼータ中隊と合流したそのとき、ドッキング・ベイ94への呼出し命令が下された。問題のドロイドは発見されたが、反乱軍のシンパたちが帝国の手から2体を逃がそうとしていたのである。フェルスとゼータ隊隊員がドッキング・ベイに到着すると、人間の男性(フェルスがカンティーナで目撃したハン・ソロ)が改造型YT-1300軽貨物船の前で20人ものストームトルーパーを相手に戦っていた。帝国にたったひとりで立ち向かう男に妙な連帯感を感じたフェルスは、銃撃戦に加わらなかった。そのときフェルスは、テリックが片膝をついて敵に狙いをつけていることに気付いた。フェルスはためらうことなく、テリックを背後から撃ち殺した。

フェルスが上官を殺害したおかげもあり、ストームトルーパーと戦っていた男は、宇宙船に乗り込んでドロイドとともにタトゥイーンから逃げ去ることに成功した。ゼータ中隊隊員は落胆し、指揮官を失ったことに怒りを感じていたが、フェルスは生まれ変わったような感覚と、反乱軍の逃亡者への連帯感を抱いていた。独裁的な帝国に対する反乱活動に参加したいと願っていたフェルスだが、自分が帝国の任務を離れることは不可能だと理解していた。その代わり、彼は帝国軍に留まることで、スパイとして活動して反乱軍を援助しようと決断する。彼はAT-ATの弱点に関する知識も反乱軍に流すことが出来るかもしれないと考えた。

モス・アイズリーで活動していたとき、フェルスは成熟した5匹の活発な雄のロントから、男性のローディアンを救った。ロントたちは、ローディアンのにおいを雌のロントのにおいと勘違いしていたのである。5匹のクリーチャーに囲まれたローディアンを見つけたフェルスは、ロントたちを脅して追い払った。フェルスと彼の同僚たちは、気付け薬を使って意識不明のローディアンを起こさなければならなかった。

個性と特徴

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デイヴィン・フェルス

18歳でカリダのアカデミーに入学した時、デイヴィン・フェルスは帝国陸軍での生活にロマンチックな幻想を抱いており、彼を待ち受ける厳しく冷酷な訓練に対する準備が全くできていなかった。彼は国家に仕えるという経験や、役に立つ技術の獲得を期待し、帝国の圧政的な性質を知らないまま、指揮官の階級に就くことを思い描いていた。しかしこの若々しい熱意は帝国の基本訓練によって破壊され、間もなく彼は入隊したことを悔やむようになった。彼はストームトルーパーになるために必要な仕事をこなして上官を落ち着かせることで、苦痛を受け入れることを学んだ。

アカデミーにおいて、フェルスは傑出した学生であり、常に同期生たちより上の成績を収め、マクシミリアン・ヴィアーズのエリートAT-AT中隊で指揮官の階級を争えるほどになった。彼は決心を抱いてこの稀なチャンスに臨み、高い階級を逃すまいと自分自身に約束した。AT-ATのコックピットに乗り込む最初の予行演習において、フェルスは草分け的な実績を残すことが出来た。訓練の中で、フェルスは敵の戦闘機を破壊するために、これまで軍事教練指導官が一度も目にしたことのないような独創的な戦術を即席で思いつき、使用した。同時に彼は、AT-ATの設計に致命的な弱点を発見する。

アカデミーを卒業した後、フェルスの身体は最高の状態になっており、どんな居住惑星においても生き残れるよう訓練されていた。タトゥイーンで活動するモド・テリック大尉のデザート・サンズ・ストームトルーパー分遣隊に配属されたフェルスは、識別番号1023を与えられ、完全に個性を排除した上で、疑問を持つことなく銀河皇帝に仕えなければならなくなった。他の隊員たちは、目的不明で判然としないような任務でも熱心にこなしていたが、フェルスはそうしたことに関わろうとしなかった。惨めさ、孤独を感じたフェルスは、しばしば家族に思いを馳せるようになった。

ジャワのサンドクローラーを破壊するよう、テリックがゼータ中隊に命令したとき、フェルスは仲間の隊員たちが嬉々として行った攻撃に参加しなかった。彼の心は、不幸なジャワたちに同情し、無差別に殺された生命に共鳴していた。オーウェンとベルー・ラーズ夫妻の虐殺の後、フェルスは自分の目の前で起きたことに疑いを抱き始めるようになった。フェルスは、2体のドロイドのために罪のない人々を殺すことに意味を感じなかったのである。罪のない人々を殺す帝国に同調できなかったフェルスは、彼個人に殺人の命令が下されたらどうしようかと心配した。モス・アイズリーにおける捜索の中で、パートナーの隊員が特に危険とは言えないジャワを殺害した際、フェルスは帝国が根本的に凶悪な政府であるという確信にようやく至ることになる。

ドッキング・ベイ94における銃撃戦の中で、ストームトルーパー部隊を首尾よく退けるひとりの男の存在が、フェルスに感銘を与えた。フェルスは、テリック大尉が敵と断定した男に対し、感情移入した。ストームトルーパー特有の単調な冷酷さに同化していたフェルスだったが、カリダでの日々以来感じていなかった連帯意識に心を打たれた。彼はテリックを殺害し、反乱軍のためにスパイとして働こうと決心し、信じることが出来る何かを再び見つけることが出来たのだった。

制作の舞台裏

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カリフォルニアのユマ砂漠で"デイヴィン・フェルス"と"モド・テリック"に指示を出すジョージ・ルーカス

デイヴィン・フェルスは、1995年に発売された未邦訳のアンソロジー・ブック、『Tales from the Mos Eisley Cantina』に収録された短編小説、『When the Desert Wind Turns: The Stormtrooper's Tale』(ダグ・ビースン著)に登場したキャラクターである。この短篇小説は、映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のタトゥイーンの場面に登場した、脱出ポッドにドロイドが乗っていたことを発見するストームトルーパーに、「デイヴィン・フェルス」という名を与えた。作家のダグ・ビースンは、モス・アイズリー・カンティーナでハン・ソロに視線を送ったトルーパーも彼と同一人物であると設定し、ドッキング・ベイ94の銃撃戦で命を落としたトルーパーのひとりを「モド・テリック大尉」とした。

2010年のリファレンス・ブック、『The Sounds of Star Wars』(未邦訳)によれば、ディスク・ジョッキーのテレンス・マクガヴァンジェリー・ウォルターズスコット・ビーチモーガン・アプトンの4人が、『新たなる希望』に登場する全ストームトルーパーの声優を担当したという。サウンド・デザイナーのベン・バートが彼らの声を録音した。テレンス・マクガヴァンは、彼が担当したと思われる全ての台詞のリストを自身のウェブサイトで公開しているが、そこにデイヴィン・フェルスの台詞はない。そのため、フェルスの声優を担当したのは、マクガヴァン以外の3人のうちの誰かと思われる。

登場作品

非正史作品

参考資料

Wiki-shrinkable
ウーキーペディアにはデイヴィン・フェルスに関する6枚の画像があります。

脚注

  1. カタカナ表記は『スター・ウォーズ・エンサイクロペディア』に基づく。
他の言語

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