テクノ・ユニオン[1](Techno Union)は銀河共和国の時代の商業ギルドのひとつ。クローン戦争で独立星系連合を支えた企業の1つである。19 BBY、リーダーのワット・タンバーが惑星ムスタファーでダース・ヴェイダーに殺害されたため、組織は解体した。
成り立ち
テクノ・ユニオンは、バクトイド・アーマー・ワークショップ社、ハオア・チョール・エンジニアリング社、リパブリック・フリート・システムズ社、クワット・システムズ・エンジニアリング社、タッグ社、ブラステック社、コレリアン・エンジニアリング社等の連合体である。銀河系を代表する製造企業の加盟するテクノ・ユニオンは、加盟メンバーの安全と保証の為に設立された。
テクノ・ユニオン誕生以前の銀河では、各惑星、星系が各々課税や貿易法等を定めていた。全ての惑星が公正な貿易政策を立案出来ているとはとても言い難く、中には自国の利益優先の為、横暴な貿易法を掲げる者もあった。貿易政策は立派とは言い難い物であったが、れっきとした主権国家の定めた法には従わねばならない。 斯くの如き現状を打破するには、銀河元老院に提訴するより他ならない。それは当然の流れであった。銀河元老院には不当な貿易に関する取り決めを是正する権限があった。
企業が幾社も相成って共通する貿易ルートの交易条件を、自社に都合の良い様にする為、銀河元老院議員や有力な政治家に莫大な献金を行う様になるのは必然的であった。 組織的なビジネス・パートナーシップが、金に物を言わせ始めると銀河の通商は一変した。自分達の決めた通商ルール、貿易法を惑星、星系に押し付け、少ないリスクで巨額の富を得る事が出来る様になったのだ。利益が利益を生み、連合体、テクノ・ユニオンは急速に巨大化していった。
巨大連合体の台頭
トレード・フェデレーションやインターギャラクティック銀行グループ、コマース・ギルド、コーポレート・アライアンスに代表される巨大な経営戦略連合体が台頭し、政治的、軍事的にも力を持ち始めていったが、その背後には必ずと言って良い程銀河元老院議員の姿が見られた。好意的な銀河元老院議員の支援があった為、銀河航路に渡って自分達に有利な貿易法を課す事が出来、これらグループは正にこの世の春を謳歌していた。
テクノ・ユニオンは多くの製造企業が加盟し、それぞれが企業規模に準ずる発言を持っていた。 スカコアンのワット・タンバーが会頭となった頃、テクノ・ユニオンは、自社の知的財産やテクノロジー等を保護すべく、ドロイド保安軍を保有する権利を銀河元老院に求めた。好意的な議員は直ちにそれを認め、以後テクノ・ユニオンは惑星や星系の防衛軍にも劣らぬ軍事力を持つ事となる。強大な軍事力は取引先との交渉を簡単に片付ける事が出来るようになっていたが、欲望は留まるところを知らず、いつしかドゥークー伯爵の指導の下、バトル・ドロイドの供給を始めとするテクノロジー資源を求める様になっていく。自らのドロイド軍を分離主義者に提供し、新たなるドロイドを始めとする新技術を得る事は、両者にとって有益と考えられたのである。
登場エピソード
脚注
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー完全保存版』に基づく。