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「かつて俺は銀河で最も強い力の主の弟子だった。そしてそれを越える存在になるはずだった」
―ダース・モール[出典]

モール(Maul)はダソミリアンザブラク男性で、銀河共和国末期と銀河帝国の時代を生きたフォース感応者である。かつてはダース・モール(Darth Maul)の名で知られた。ナイトシスター部族を率いるマザータルジンの息子であるモールは、幼い頃にシスの暗黒卿ダース・シディアスによって引き取られ、彼の最初のシス・アプレンティスダース・モール”となった。モールはシスの訓練を受けてフォースのダークサイドの力を強め、ジェダイ・オーダーに対する復讐を切望する無慈悲なライトセーバー決闘者、暗殺者へ成長する。32 BBYに発生したナブー危機で、モールはジェダイ・マスタークワイ=ガン・ジンパダワンオビ=ワン・ケノービらと対決した。モールはクワイ=ガンを倒したが、オビ=ワンの反撃で重傷を負い、誰もがモールはんだと思い込んだ。暗黒卿に仕える弟子の地位は元ジェダイのドゥークー伯爵ことダース・タイラナスに取って代わられ、シディアスにとってモールはもはや無用の存在となった。

惑星ロソ・マイナーへ落ちのびたモールはオビ=ワンへの復讐心を糧に、醜いサイボーグの体で生きながらえた。ナブー危機の12年後、弟のサヴァージ・オプレスによって発見された時、モールはほとんど正気を失っていた。タルジンの魔法で正気を取り戻したモールは、自分の運命を歪めたオビ=ワンに復讐を果たすため、オプレスを自分の弟子とし、当時銀河系を揺るがしていたクローン戦争に第三勢力として参戦した。モールはパイク・シンジケートブラック・サンデス・ウォッチとった闇の勢力をまとめ上げ、自らの犯罪帝国である“シャドウ・コレクティヴ”を築き上げた。また彼は新マンダロリアン政権を倒し、傀儡政府を通して一時的に惑星マンダロアを支配した。しかしモールの台頭は彼のかつての師であるシディアスの注意を引いた。シディアスはモールが自身の計画にとって障害になると判断し、シスの2人の掟に則って排除することに決めた。シディアスはオプレスを殺害し、モールを生け捕りにしてスパイア監獄に収監した。

クローン戦争の終盤、モールはシディアスのもとから逃げ出してマンダロアへ舞い戻ったが、元パダワンのアソーカ・タノクローン・トルーパーとの戦いに破れた。しかしモールは戦争を生き残り、クリムゾン・ドーンと呼ばれる犯罪組織の影の指導者として再台頭を果たす。帝国時代、モールは古代のシス・テンプルに眠る超兵器を使ってシスを倒すため惑星マラコアした。モールはこの惑星で出会ったジェダイの生存者ケイナン・ジャラスの弟子エズラ・ブリッジャーに目をつけ、彼をダークサイドに誘惑して自分の目的のために利用することにした。マラコアから逃れた後、モールはオビ=ワンがオーダー66ジェダイの大粛清を生き延び、惑星タトゥイーンで隠遁生活を送っていることを突き止めた。長年に渡る復讐の旅はようやく終わったが、モールはオビ=ワンとの短い対決に敗れ、致命傷を負った。死ぬ直前、モールはオビ=ワンがルーク・スカイウォーカーの身を護っていることを知り、いずれ彼がシスへの復讐を成し遂げてくれると信じて息を引き取った。

経歴

生い立ち

「自分の力を証明したいだけです、マスター。用意はできています」
―ダース・シディアスに対し、ダース・モール[出典]
YoungDarthMaulSidious

シディアスと出会った若きモール

モールはナイトシスター部族を率いるマザータルジンの息子としてアウター・リム・テリトリーの惑星ダソミアに生まれた。[11] ダソミリアンザブラクのモールはナイトブラザー部族の一員として育ち、サヴァージ・オプレスという名の血を分けた弟と、フェラルという名の弟(血縁関係は不明)がいた。[12][13] マザー・タルジンはモールとオプレスがまだ1にならないうちに、2人に最初のタトゥーを入れた。[14] モールが幼い頃、タルジンはシスの暗黒卿ダース・シディアスと手を組み、それぞれ知恵と力を提供し合った。しかしシディアスはタルジンの幼い息子に可能性を見出し、タルジンをシス・アプレンティスにするという約束を破ってモールを連れ去った。[11] モールはシス・マスターのもとで一対一の訓練を受け、強力な戦士へと成長した。[3]

フォースダークサイドの力を身につけたモールは、シスの歴史上もっとも効果的に訓練されたシス卿となった。無慈悲な暗殺者へと鍛え上げられたモールは、かつてシスを敗北に追いやったジェダイ・オーダーに対して復讐心を燃やすようになった。[3] シディアスは訓練中のモールを惑星マラコアシス・テンプルへ連れていき、かつてシスとジェダイが争った大戦乱の跡地を見せた。シスの古代帝国の遺灰の中で呼吸するよう命じられたモールは、ジェダイによって行われたシスの殺戮のヴィジョンを目にした。ヴィジョンの中でジェダイに取り囲まれ、ライトセーバーで切り裂かれたモールは、ジェダイに対する怒りをさらに強めた。[7] モールは長年にわたって厳しい特訓を積み、やがて自ら作成したダブル=ブレードライトセーバーを使いこなすようになる。マスターのために任務を遂行する際、モールはリパブリック・サイナー・システムズ社が製造した改造型スター・クーリエシミター>を個人用宇宙船として使用した。[3]

暗黒卿の弟子(~32 BBY)

ジェダイとの接触

「ジェダイ。銀河共和国の平和の守護者。臆病者ども。奴らの守る平和とやらのぬるま湯に浸り、群れあい、こそこそと隠れる輩。奴らの力は衰え始めている。腹の奥底では奴らもジェダイ・オーダーを永久には保てないことがわかっているはず。その栄華が瓦解し、闇に落ち始めるとき…奴らは俺が待ち構えていることを知ることになる」
―ダース・モール[出典]
Darth Maul vs Rathtar

ラスターを狩るダース・モール

ジェダイ・オーダーを倒すため緻密な計画を練っていたシディアスは、適切な時期が来るまでジェダイと接触することを弟子に禁じ、モールは不満を募らせていた。ある時、モールはジャングルの惑星トウォン・ケティーを訪れ、1本だけを使って猛獣ラスターの群れを狩った。その後、銀河共和国首都惑星コルサントに戻ったモールは、アンダーワールドで任務を遂行していたジェダイの師弟(カト・キインとそのパダワンベアドン・ジェイス)を発見した。彼はしばらく路地裏から2人を見守ったが、ジェダイと接触してはならないというシディアスの言いつけを守り、闇に姿を消した。キインとジェイスはフォースを通して不穏な気配を察知したが、モールの正体に気づくことはなかった。[7]

モールが抱える血への渇きをなだめるため、シディアスはケラックス星系における海賊の討伐任務を弟子に与えた。シディアスの協力者であるトレード・フェデレーションのメンバーがケラックス採掘事業を立ち上げるにあたって海賊団とトラブルになったのである。クローキング装置を搭載した<シミター>でケラックス星系に駆けつけたモールは海賊のオーブ=ウイングを次々と撃墜し、フェデレーションのルクレハルク級バトルシップに乗り込んで海賊と戦った。海賊の最後の生き残りはモールをジェダイと勘違いして命乞いし、エレクサス・カルテルの首領ゼヴ・エレクサスによって生け捕りにされたジェダイ・パダワンのオークションが開催されることを彼に教えた。マスターに秘密でジェダイと戦うチャンスが来たと考えたモールはこの海賊を殺し、話を聞いていたトレード・フェデレーションのメンバーまで口封じのため始末した。[7]

Auction of Eldra Kaitis

エルドラ・カイティスのオークション

モールは任務のために賞金稼ぎグループキャド・ベインオーラ・シングヴォーディーロトルー=トリル=テク)を雇い、エレクサス・カルテルに関する情報を集めるため衛星ナー・シャダーを訪れた。とあるバーで聞き込みをした際、モールはクオレンギャング “ダーティ”・カルグリッツらとトラブルになったが、駆けつけたベインたちに窮地を救われた。ベインは既にオークションに参加予定のハドレックス・ギャングの船を襲撃し、招待状を入手していた。モールとトルー=トリル=テクはハドレックスのプロトコル・ドロイドFE-B3拷問してオークションの情報や照合コードを聞き出し、会場であるドラズケル星系宇宙ステーションへ赴いた。会場にはエレクサス・カルテルが身柄を確保したトワイレックのジェダイ・パダワン、エルドラ・カイティスを購入するため、さまざまな犯罪勢力の代表が一同に会していた。[7]

モールはパダワンを自分の目で確認するためオークション会場を抜け出し、ステーション監房ブロックに忍び込んだ。監房の内外を隔てるエネルギー・シールド越しにカイティスと初対面した後、モールはエレクサスに見つかり、自分はハドレックス協会を代表するセリス・マドレス(Seris Madreth)だと名乗った。エレクサスは“マドレス”の早まった行動には目を瞑り、予定通りオークションを開催することにした。ハドレックスの船にはパダワンを競り落とすだけの資金が用意されていなかったため、モールは落札者であるムーガンジー・クラが所有するシケルシュ級貨物ガンシップを襲撃した。モールとベインの一味はカイティスの身柄を確保して宇宙ステーションから出発したが、船にはエレクサスによって爆弾が仕掛けられていた。航行不能になった宇宙船は近くに浮かぶドラズケルの月の地表へ墜落した。[7]

Maul kills Kaitis

エルドラ・カイティスを殺すダース・モール

エレクサスは賞品を奪われた名誉を挽回するため、ドラズケルの月を舞台に巨額の賞金をかけた狩猟ゲームを開催した。オークションに集まっていたギャングたちはパダワンとその略奪者を殺して賞金を手に入れるため、月に暗殺部隊を送り込んだ。モールはベイン一味にギャングの船を奪ってくるよう命じ、その間カイティスとともに敵の注意を引きつけることにした。カイティスが敵に殺されるのを避けるため、モールは彼女の拘束を解いてライトセーバーを返した。シス卿の目的をよく理解していたカイティスは、しばらくの間ギャングたちを相手にモールと共闘した。邪魔者をすべて排除し終えると、モールは待ちわびていたジェダイとの決闘を開始した。カイティスは予想に反して強い闘志をもって戦いに臨み、すぐに決着がつくとばかり考えていたモールを満足させた。[7]

カイティスはフォースを使って周囲のをモールに飛ばし隙を作ったが、このシス卿を仕留めることはできなかった。そこで彼女はモールを石の壁に追い込み、彼の頭上の岩に向かってライトセーバーを投げ、崩れた崖の中にシス卿を生き埋めにした。カイティスはこれで勝負が終わったと思いこんだが、モールは突如として岩の中から姿を現し、油断しているパダワンの胸にライトセーバーを突き刺した。戦いが終わった後、モールはカイティスのセーバーとFE-B3を破壊し、ベインが手に入れたフレアスター級シャトルでドラズケルの月を後にした。モールはエレクサスの口を封じてコルサントに戻ったが、シディアスは一連のできごとを把握していた。シディアスは今回の事件はすべて自分が仕向けたことだと明かし、血への飢えは満たされたかと尋ねた。モールが驚きながらもいいえと答えると、シディアスはその答えに満足して去っていった。[7]

ナブー危機(32 BBY)

「ついにジェダイの前に姿を見せる時が。復讐の時が来ました」
―ダース・モール[出典]

32 BBY、長いあいだジェダイへの復讐を待ち望んでいたダース・モールは、ついに共和国の支配とジェダイ打倒を目標とした計画の実行を任された。シディアスは惑星ナブー代表のシーヴ・パルパティーン元老院議員として銀河元老院に地位を築き上げており、トレード・フェデレーションを影から利用してナブー危機を引き起こした。暗黒卿の指示のもと、フェデレーションは共和国による貿易ルートへの課税に抗議し、ナブーの軌道を包囲する。フィニス・ヴァローラム最高議長は事件を平和的に解決するためジェダイ・マスタークワイ=ガン・ジンとその弟子オビ=ワン・ケノービを現地に派遣した。フェデレーションのヴァイスロイを務めるニモーディアンヌート・ガンレイはジェダイの暗殺を試みたが失敗し、ナブーのパドメ・アミダラ女王はジェダイの協力を得て惑星から脱出した。[4]

JedivsSith

タトゥイーンの対決

ナブー侵略を合法化するには協定書にアミダラのサインが必要だったため、シディアスはモールに女王の捜索任務を与えた。ナブー・ロイヤル・スターシップに送信されたシオ・ビブル総督のメッセージを逆探知することで、モールは女王がアウター・リム・テリトリーの惑星タトゥイーンにいることを突き止める。マスターの指示のもと砂漠の惑星へ旅したモールは、DRK-1プローブドロイドを使ってアミダラを捜索した。モールが船の場所を特定した時、女王とジェダイはタトゥイーンを立ち去る直前だった。モールはスピーダー・バイクブラッドフィン>で砂漠を駆け抜け、女王の宇宙船に乗り込もうとしていたクワイ=ガン・ジンとアナキン・スカイウォーカー少年を襲撃した。ジンはスカイウォーカーを宇宙船へ走らせ、すぐに離陸に取りかからせるよう命じる。シス卿とジェダイ・マスターは激しいライトセーバー戦を繰り広げたが、決着はつかず引き分けに終わった。ジンは離陸したロイヤル・スターシップのタラップに乗り込み、砂漠にシス卿をひとり残して逃げ去っていった。ダース・モールによる襲撃は、ジェダイにとって千年ぶりとなるシスの暗黒卿との遭遇だった(ただしジェダイ最高評議会はシスの復活に懐疑的だった)。この時点でモールは知らなかったが、ジンがタトゥイーンから連れ出したスカイウォーカー少年は、フォースにバランスをもたらす存在として予言された“選ばれし者”だった。[4]

タトゥイーンの対決の後、共和国の首都コルサントに到着したアミダラは、陰謀の黒幕とは知らずパルパティーン議員と対面した。シディアスの計画通り、アミダラはヴァローラム議長に不信任案を提出し、新議長の座を巡る選挙が始まった。選挙中、元老院に愛想を尽かしたアミダラがジェダイを引き連れてナブーへ戻ると、シディアスはモールに彼女たちの後を追わせた。モールがナブーの首都シードでヌート・ガンレイと合流した後、シディアスは彼らに連絡を取り、女王たちに先手を打たせるよう命令した。その後、ナブー人は原住民のグンガンと組んでフェデレーションに挑み、シードから離れた大草原戦いを起こした。しかし、女王率いる小規模なチームは、この戦いを陽動に利用してシード宮殿に潜り込んでいた。[4]

Kenobi Maul clash

オビ=ワン・ケノービと戦うモール

首都でも戦いが始まると、モールはシード・ハンガーでクワイ=ガン・ジンとケノービを待ち受けた。彼はジェダイの師弟を同時に相手にし、剣を交えながら戦場を格納庫から動力発生施設へと移した。戦闘中、モールはケノービを階下の通路へ蹴り落とし、ジンと一対一の勝負に持ち込んだ。モールとジンがレーザーの隔壁で仕切られた区画へ移動したため、ケノービは師匠に助太刀することができなくなった。ケノービが見守る前で、モールはジンの腹部にライトセーバーを突き刺し、致命傷を与える。残る敵はパダワンひとりとなったが、ケノービはシス卿の猛攻をなんとか耐え凌ぎ、ダブル=ブレード・ライトセーバーの柄を両断することに成功した。機能する片方の刃だけで戦い続けたモールは、切り合いの合間にフォースを放ち、ケノービを原子炉シャフトに突き落としたが、パダワンは穴の中のノズルに掴まることでかろうじて落下を免れた。モールはライトセーバーでシャフトの縁を切り、火花を散らして敵を苦しめたが、若きパダワンはこの間も反撃の機会を窺っていた。ケノービはフォースを使って不意に跳躍し、シャフトに落とした自分の武器の代わりにジンのライトセーバーを手許に引き寄せ、一瞬でモールを切り裂いた。胴から真っ二つになったモールの体は、シャフトの深奥へと落下していった。[4]

復活のシス卿(20 BBY)

「お前が見つけてくれた時の俺は、醜い野獣の姿で、この世から見捨てられ、忘れ去られていた」
サヴァージ・オプレスに対し、ダース・モール[出典]
DarthScorpionKing-SWE

ロソ・マイナーで生き延びていた頃のモール

ジェダイ・オーダーとダース・シディアスはモールが惑星ナブーで死んだと思い込んだが、彼は腰から下を失う重傷を負いつつもなんとか生き延びていた。オビ=ワン・ケノービに敗れて原子炉シャフトに転がり落ちた後、モールはフォースを使って空気の通り道を確保した。彼は憎しみと意志の力によって生きながらえ、廃棄物処理用コンテナの中に入り込む。ぼろぼろになったモールの肉体はアウター・リム・テリトリーへ運ばれ、ごみ処理場の惑星ロソ・マイナーに投棄された。モールは大量のゴミによってできた洞窟の中で生活し、失った下半身の代わりに、廃棄物を組み合わせたクモのような6本脚を手に入れる。この頃、モールはヘビに似たアナコンダン種族のモーレイと取り引きし、食料となる獲物を自分の穴倉の中へ誘い込ませる代わりに、見返りとして分け前を与えていた。ロソ・マイナーにおける過酷かつ悲惨な生活は10年以上続き、モールはその間に怒りと絶望、ケノービに対する復讐心によってほとんど正気を失ってしまった。

ナブーで弟子を失ったシディアスは、元ジェダイ・マスターでセレノー伯爵であるドゥークーを新しいシス・アプレンティスに選び、“ダース・タイラナス”という名前を与えた。一方、当初クワイ=ガン・ジンの報告に懐疑的だったジェダイ評議会は、ナブー危機終結後、彼の考えが正しかったことを認めた。シスの“2人の掟”を知っていたジェダイのグランド・マスターヨーダメイス・ウィンドゥは、モールの他にもう1人シス卿が生き残っているはずだと考えたが、その正体を突き止めることはできなかった。モールがロソ・マイナーでみじめな生活を送る間、銀河共和国はシディアスとドゥークーの陰謀によって分離主義危機に直面し、22 BBYには独立星系連合とのあいだにクローン戦争勃発する。

DarthMaulTCW-SWE

新しい脚を手に入れたモール

シスやジェダイから忘れ去られたモールだったが、マザー・タルジンだけは息子がまだ生きていることを知っていた。クローン戦争まっただ中の20 BBY、タルジンはモールの弟であるサヴァージ・オプレスに魔法の力を持つネックレスを与え、アウター・リムに行けば兄が見つかると教えた。オプレスはネックレスを頼りにモールを捜索し、廃棄場の惑星でモーレイと遭遇した後、兄のもとへたどり着く。オプレスはモーレイを殺し、狂気に陥っている兄をタートル・タンカーに乗せ、故郷のダソミアへ連れて行った。モールは断片的に過去の記憶を覚えてはいたものの、オプレスが誰であるかも分からずにいた。タルジンは魔術を使ってモールの正気を取り戻し、下半身の醜い機械を取り除いた。クモのような6本脚は、スーパー・バトル・ドロイドの部品(ダソミアの戦いの戦場跡地に転がっていた)を利用したヒューマノイド型の2本脚と取り換えられた。治療を終えたタルジンは、モールが完全に意識を取り戻す前に姿を消した。

目を覚ましたモールは、オプレスからクローン戦争の始まりを知らされた。彼は銀河規模の戦争が自分抜きで行われていることや、かつて暗黒卿の弟子だった自分がこれほどまでに落ちぶれてしまったことを嘆いた。モールが仇敵オビ=ワン・ケノービ(いまやマスターに昇格し、ジェダイ最高評議会のメンバーとなっていた)への憎しみを口にすると、オプレスはナブーから回収されたモールのライトセーバーを差し出し、ジェダイへの復讐を果たすときが来たのだと告げる。モールは弟に同意し、ジェダイ・マスターへの復讐を手始めとする大規模な計画に着手した。

クローン戦争(20 BBY~19 BBY)

復讐の始まり

「スタートは復讐からだ」
―ダース・モール[出典]
MaulRevealed-Revenge

レイドニアの村でオビ=ワン・ケノービを待ち受けるダース・モール

惑星レイドニアへ赴いたモールとオプレスは、ケノービの注意を引くため罪のない村人たちを虐殺した。モールはジェダイ最高評議会にホログラム・メッセージを送り、村人たちを殺す場面を見せつけ、これ以上犠牲者を出したくなければケノービをひとりで寄こすよう要求した。マスター・ヨーダメイス・ウィンドゥの同意のもと、ケノービは仇敵と対決するため単身レイドニアに向かった。

モールは炎上した村でケノービを待ち受けた。ケノービは目の前に現れた敵がかつて戦ったシス卿と本当に同一人物なのかどうか少し懐疑的だったが、モールはナブーでの出来事を語り、ジェダイに対して恨みを抱き続けてきたのだと語った。その後、モールはオプレスとふたりでジェダイ・マスターを圧倒した。モールはフォースを使ってジェダイのライトセーバーを奪い、オプレスはケノービを気絶させた。

モールとオプレスはケノービをすぐには殺さず、タートル・タンカーの中で痛めつけた。モールはケノービの軟弱さをなじり、彼にジェダイ・マスターの称号は相応しくないと語った。自分が味わったのと同じ苦しみを与えるため、モールはケノービをライトセーバーで切り刻もうとしたが、アサージ・ヴェントレスの出現によって拷問は中断された。分離主義勢力の幹部から賞金稼ぎに転身したヴェントレスは、オプレスの首に懸かった賞金を追っていた。かつて敵同士だったケノービとヴェントレスは、ダソミアの兄弟を倒すため、思いもよらぬタッグを組んで戦うことになった。

MaulVsKenobi-Revenge

タートル・タンカーにおける対決

ケノービはヴェントレスのライトセーバーを借り、タートル・タンカーの狭い船倉で2対2のライトセーバー戦が始まった。戦闘中、ケノービはモールから自身のライトセーバーを取り戻した。ケノービとヴェントレスは形勢が自分たちに不利だと判断し、船のコックピットへと退却した。モールとオプレスはコックピットのドアを光刃で切り開こうとしたが、ケノービは間一髪のタイミングで船首部分の脱出ポッドを切り離して発進させた。しかし、モールは仇敵に逃げられても冷静さを失わなかった。彼は弟に、長いあいだ復讐を待ち続けてきた自分にとって、少し先延ばしになることくらい問題ではないと告げた。オプレスはジェダイに追われる立場になってしまったことを心配したが、モールは敵の方からやって来るなら望むところだと答えた。

勢力拡大

「戦い抜くには意志の統一が肝要だ。俺に従え」
「兄弟、力を合わせればいいだろ。俺たちの間で主従関係なんていらない」
「サヴァージ、シスは常にふたりで動く。マスターと弟子がな。当然、弟子はお前だ」
―ダース・モールとサヴァージ・オプレス[出典]
DuelOnFlorrum-Revival

モールとオプレスは惑星フローラムでジェダイのケノービ、アディ・ガリアと対決した

モールとオプレスはサイブロック星系インターギャラクティック銀行グループが所有する宇宙ステーションを略奪した。ステーションに配置されていたドロイドの警備兵を倒した後、兄弟はクレジットが詰まった金庫を発見した。その後、モールはオプレスに意志の統一の重要性を説き、今後は自分の命令通りに行動するよう指示した。モールは主従関係など必要ないのではないかと主張する弟を力で圧倒し、シスの伝統である2人の掟に従い、自分はオプレスのマスターだと宣言した。

宇宙ステーションの資金を盗み出した後、兄弟はウィークウェイ海賊が活動する惑星フローラムに赴いた。海賊の一部は彼らの部下になることに同意したが、海賊の首領ホンドー・オナカーはモールへの敵対心をあらわにした。モール側に寝返った海賊とオナカーの部下の間に銃撃戦が始まった時、ケノービとマスター・アディ・ガリアがフローラムに到着した。オプレスはライトセーバーの対決でガリアを殺したが、ケノービの反撃で片腕を失った。モールは劣勢を悟って退却を始めたが、オナカーの軍勢から激しい追撃を受けた。逃走中、モールは片方の義肢を破損したが、テレキネシスで崖の上のジェダイ・シャトルを落下させ、逃げ切るための時間を稼いだ。兄弟は船を離陸させたが、海賊のロケット・ランチャーエンジンを撃ち抜かれたため脱出ポッドの使用を余儀なくされた。海賊たちは兄弟が船の墜落時に死んだに違いないと考えたが、ケノービはその見通しに懐疑的だった。

その後コルサントでは、パルパティーン最高議長とジェダイの間でシスの兄弟に関する話し合いが行われた。パルパティーンは銀河共和国にとってダース・モールは直接的な脅威ではないと主張し、ドゥークー伯爵の追跡を優先するよう指示した。この話し合いを受け、ヨーダは再びモールが出現した際に危機に対処すればよいと結論した。

シャドウ・コレクティヴの誕生

「シスはふたり一組と聞いた。マスターとその弟子だ」
「俺たちは兄弟。真のシスの暗黒卿だ」
プレ・ヴィズラとダース・モール[出典]

モールとオプレスはフローラムからの脱出に成功したが、ふたりのポッドは酸欠状態に陥った。彼らは意識を失い、深宇宙をあてもなく浮遊したが、偶然にもプレ・ヴィズラ総督率いるマンダロリアンによって発見された。死にかけた兄弟とライトセーバーを見つけたヴィズラは、もしこのふたりがジェダイの敵ならば自分たちにとっては友だと判断し、部下のボ=カターン・クライズに命じてコムルク級ファイター/トランスポートに運ばせた。モールとオプレスは惑星ザンバーにあるデス・ウォッチのキャンプに連れて行かれることになった。

MaulTorturesBoKatan-Eminence

ボ=カターンの首を絞め、デス・ウォッチに力を見せつけるダース・モール

ザンバーで医療ドロイドの治療を受けたモールは、タルジンから与えられた脚に代わり、よりヒューマノイドの外見に近い機械の脚を移植された。手術が終わった後、ヴィズラとボ=カターンが彼のもとを訪れた。彼らは意識を取り戻していないオプレスにブラスターを向けてモールをけん制し、さまざまな質問を投げかけた。モールは自分たちがシス卿で、ドゥークー伯爵に仕えているわけではないこと、ジェダイのオビ=ワン・ケノービに恨みがあることをマンダロリアンに教えた。モールの答えに満足したヴィズラは、ドロイドに兄弟の治療を続けるよう命じた。

その後、ヴィズラはキャンプでモールにカシウス・ティーを振る舞った。ヴィズラはデス・ウォッチが平和主義的な新マンダロリアンによって故郷マンダロアから追放されてしまった経緯を説明し、自分たちこそ真の戦士だと主張した。デス・ウォッチは惑星マンダロアを治めるサティーン・クライズ女公爵に復讐心を抱いており、モールと同様、オビ=ワン・ケノービに恨みがあった。互いに共通の敵対者がいることを理解したモールは、この出会いはフォースの意志によるものだと語り、デス・ウォッチへの協力を申し出た。しかし、ボ=カターンはシスなど信用にならないと主張し、ジェダイに負けて死にかけていたモールを嘲った。モールはフォースを使って彼女の首を絞め、銃を向けるマンダロリアンたちを前に、自分の仲間になればマンダロアを奪回しケノービやドゥークーを倒すことも夢では無くなると語った。モールがボ=カターンの首を放し、治療中のオプレスのもとへ戻ると、マンダロリアンたちは今後の方針について話し合った。

モールは目を覚まして興奮状態の弟を落ち着かせ、海賊よりも名誉を重んじる味方が手に入ったと伝えた。モールは名誉を利用することでマンダロリアンを操り、惑星マンダロアを征服した暁には、デス・ウォッチと惑星の資源を自分たちの目的のために使うつもりだった。間もなくヴィズラがモールのいるキャンプに戻り、デス・ウォッチが兄弟との同盟関係を受け入れたと告げた。

ShadowLeaders-Eminence

シャドウ・コレクティヴを率いるモール、オプレス、プレ・ヴィズラ

強大な軍隊“シャドウ・コレクティヴ”を築き上げるため、モールは犯罪組織ブラック・サンを味方につけるようプレ・ヴィズラを説得した。モール、オプレス、ヴィズラはデス・ウォッチの部隊を率いて惑星ムスタファーのブラック・サン基地を訪れた。ブラック・サンを治めるファリーンたちは訪問者の無謀な提案を笑い飛ばしたが、オプレスがゾミット・グランセイトを始めとする統治評議会メンバーを一瞬で皆殺しにすると、ブラック・サン護衛隊の隊長を務めるジットン・モジがモールへの忠誠を誓った。モールたちがザンバーに戻った後、パイク犯罪組織もシスの兄弟の傘下に加わった。

ハット・クランを同盟者にするため、モールたちは次にナル・ハッタハット大評議会を訪れた。ハットはモールたちの申し出を拒否し、賞金稼ぎに彼らを始末させようとした。モールたちは一度退却して賞金稼ぎのスギエンボラッツ・ラジィデンガーらを撃退し、再び評議室へと攻め入った。ハットの評議員の大半は既に逃げ出していたが、ボ=カターンの部隊はオルバ・ザ・ハットを捕まえた。モールに脅されたオルバは、惑星タトゥイーンジャバの宮殿へ行けば他のハットが見つかると明かした。モールはオルバを殺して宮殿を襲撃し、ジャバを無理やり味方に付けた。

マンダロア占領

「言ったとおりだ。最も強い者が支配者となる」
―ダース・モールに敗れたプレ・ヴィズラの最期の言葉[出典]

強大な軍隊を手に入れたモールとシャドウ・コレクティヴは、惑星マンダロアの女公爵の政府を転覆させるため作戦を練った。クライズ政権の信頼を失墜させるため、モールは茶番を仕組んでデス・ウォッチをマンダロアの救世主に仕立て上げることに決めた。表向きはモールの提案に従いつつ、プレ・ヴィズラとボ=カターンはマンダロア征服後にシスの兄弟を殺すつもりでいた。しかし、モールも彼らの思惑に感づいていた。モールの作戦に従い、シャドウ・コレクティヴの犯罪者たちは首都サンダーリ攻撃した。

Pre vs Maul-SOR

マンダロアの座をかけて決闘を繰り広げるヴィズラとモール

デス・ウォッチがマンダロアを脅かす犯罪者の脅威に終止符を打った後、市民の支持を得たヴィズラは首尾よく政府を乗っ取った。彼はモールとオプレスを裏切って牢屋に閉じ込めたが、この展開を予想していたふたりは焦らなかった。彼らは刑務所で仲間を探し、かつてクライズによって首相の座を追われたアルメクと知り合った。アルメクはモールとオプレスだけでヴィズラの勢力に立ち向かえるのかと疑問に思ったが、モールは戦士の名誉を逆手に取れば可能だと答えた。

モールはオプレスとアルメクを引き連れて刑務所から脱獄し、プレ・ヴィズラとデス・ウォッチのメンバーがいる謁見室へと攻め入った。モールはヴィズラに、戦士団を率いる“マンダロア”の座を賭けた一対一の決闘を申し込んだ。モールの予想通り、名誉を重んじるヴィズラは決闘を引き受け、勝負の公平性を期すためライトセーバーを返した。モールはさまざまな武器を使ったヴィズラの猛攻撃を凌ぎ、ダークセーバー(古代のマンダロリアンがジェダイから盗んだ武器)を奪って敵の首を刎ねた。決闘を制したモールはマンダロリアンの指導者となったが、ボ=カターンを含む一部のデス・ウォッチは彼を正統なマンダロアとして認めなかった。反体制派が逃げ去った後、モールはアルメクを首相に復帰させ、マンダロアの政治を影から操った。

復讐の達成

「何年ものあいだ貴様のことだけを考えて生きてきた。貴様に会えるその時だけをな。その甲斐があった。ようやく今、完璧な復讐のお膳立てが整った。お前を殺すつもりなど無い。お前に俺の味わった苦痛を味わってもらうぞ、ケノービ」
―ダース・モール[出典]

クーデターの直後、逃走を試みたクライズ女公爵が再逮捕されたが、彼女は捕まる直前にジェダイにメッセージを送っていた。クライズがオビ=ワン・ケノービの古い知り合いであることを知ったモールは、彼女をジェダイ・マスターに対する復讐の道具として利用することに決めた。モールは仇敵を殺すだけで満足とは考えず、自分が味わった苦しみを理解させるため、ケノービの大切なものを奪う必要があると考えていたのである。惑星マンダロアがクローン戦争で中立を宣言していたため、ケノービはジェダイ評議会からクライズ救出作戦の支援を得ることができなかった。ケノービはマンダロアの事件の裏にモールがいることを知らないまま、ひとりで惑星にやってきた。

HoldMeObiWanKenobi-TL

ケノービへの復讐の道具となり、モールの手にかかって命を落としたサティーン・クライズ

ケノービは宮殿からクライズを解放し、G9リガー級軽貨物船トワイライト>が停泊している離着陸場へ急いだ。モールの指示のもと、マンダロリアンの兵士はロケット・ランチャーで<トワイライト>を撃墜し、ケノービの逃走を阻止した。墜落する貨物船から脱出したケノービとクライズは、モールとオプレスによって武器を奪われ、再び宮殿へと連れ戻された。

モールは謁見室でクライズの首を絞め、ケノービの怒りを煽った。ケノービはダークサイドに屈することを拒否し、本来モールも自分の意志でダークサイドに加わったわけではなく、ナイトシスターから押し付けられたに過ぎなかったはずだと指摘した(ケノービはモールの生まれ故郷であるダソミアの村を訪れたことがあった)。ケノービの態度はモールの怒りをさらに煽った。モールは10年にも及ぶ苦しみの元凶をつくったのはケノービだと語り、彼もその苦しみを経験するときが来たのだと告げた。次の瞬間、モールはダークセーバーを使ってクライズを殺害した。悲しみに暮れる時間を与えるため、モールはケノービを刑務所へ連行させた。しかし、ケノービはクライズ女公爵の妹ボ=カターンの助けを借りて逃げ出した。

古き師との対決

「シスは常にふたり。そしてそなたは、もはや我が弟子ではない。我には代わりの弟子ができた」
―ダース・シディアス[出典]

ボ=カターンはモール率いるデス・ウォッチに抵抗し、マンダロアで内戦が始まった。そんな中、ケノービやスカイウォーカーの報告でモールの生存を知ったダース・シディアスがサンダーリに到着する。モールが古き師の存在をフォースで感知した直後、シディアスが宮殿の謁見室にやってきた。モールはシディアスに頭を下げ、マンダロアを征服したのも、大規模な軍隊を組織したのも、すべてかつての師匠のもとに戻るためにしたことだと語った。しかし、シディアスはモールの態度に騙されず、ダソミアの兄弟をシスの敵対者とみなしフォースで攻撃した。

SidiousVsNightbrothers-TL

暗黒卿と戦うモールとオプレス

モールとオプレスはライトセーバーを起動し、ふたりがかりでシディアスと戦った。暗黒卿は2本のライトセーバーを使って兄弟を軽くあしらい、フォースを使ってモールを壁に打ち付けた。しばらく気を失っていたモールが再び目を覚ました時、オプレスはシディアスのライトセーバーに胸を貫かれ、建物から突き落とされた。モールは弟のもとへ駆け寄ったが、オプレスは自分のふがいなさを謝って息絶えた。シディアスはモールを挑発し、彼は既に用済みの存在だと言い放った。

モールはライトセーバーとダークセーバーの2刀でシディアスに挑みかかったが、激しい戦闘の結果、武器を失って敗北する。シディアスは無力なモールを壁や床にたたきつけ、完全に屈服させた。モールはかつての師匠に命乞いしたが、フォース・ライトニングによって無慈悲に痛めつけられた。しかしシディアスはモールを殺すのではなく、生け捕りにして別の目的のために利用するつもりだった。シディアスはモールをマザー・タルジンを誘き寄せるための餌に使いたいと考えていたのである。

捕囚と脱獄

マンダロアにおける対決の後、シディアスはモールを惑星スティジョン・プライムへ連れて行き、独立星系連合が運営する刑務所要塞“スパイア”に閉じ込めた。しかし、シディアスの船はデス・ウォッチの部隊によって追跡されていた。囚われたリーダーを救出するため、アルメク首相が忠実な部下を派遣していたのである。独房内で、モールは自分を殺した方が賢明だとシディアスに告げたが、シディアスはかつての弟子を生かしたままさらに利用するつもりだった。2人の会話を遮ってドゥークー伯爵が刑務所に姿を現すと、モールは自分の代わりにシディアスの新しい弟子となった男に怒りのまなざしを向けた。

シディアスとふたりで相談した後、ドゥークーは再びモールのもとに戻ってきた。伯爵はシディアスから、シャドウ・コレクティヴやモールの仲間の情報を聞き出すよう指示を受けていた。ドゥークーは口を割らせるため電撃を与えたが、モールはあらゆる拷問に抵抗し、一切の情報を漏らさなかった。ドゥークーが去っていった後、マンダロリアン・スーパー・コマンドールック・カストガー・サクソンが刑務所を襲撃し、リーダーの救出作戦を開始した。マンダロリアンの戦士は独房に穴をあけてモールを脱獄させ、デス・ウォッチの宇宙船でスティジョン・プライムから逃げ去った。

DarthMaulGrievousDuel

グリーヴァスとの対決

モールとデス・ウォッチは惑星ザンバーで再集結した。モールから連絡を受けたアルメク首相は、かつて脱獄させてもらったお礼として、彼をスパイア刑務所から救ったのだと語った。再びデス・ウォッチの指揮権を握ったモールは、ダークセーバーを取り戻し、マンダロリアンが長年切望してきた戦いは目前に迫っていると宣言した。その直後、独立星系連合のグリーヴァス将軍率いる軍隊がザンバーにやってきた。グリーヴァスはバトル・ドロイド軍にデス・ウォッチ掃討を命じ、両軍ともに大量の犠牲者を出した。戦闘中、モールはグリーヴァス将軍のマグナガード・ドロイドを4体破壊し、自ら将軍に挑みかかった。しかし彼はサイボーグの将軍を破ることができず、蹴りを食らって後退を強いられた。多くの仲間を失ったモールは、戦士たちに撤退を命じた。モールが助けを求めてマザー・タルジンのもとへ向かうことを期待していたグリーヴァスは、敵の逃亡を許した。

オード・マンテルの罠

Maul Speaks to Talzin Smoke

タルジンと会話するモール

グリーヴァスの予測通り、ザンバーを離れたモールはフォースの導きを頼りにマザー・タルジンと接触をとった。タルジンが緑色のもやの中に姿を現すと、モールはスパイアからの脱獄とザンバーにおける敗北を伝えた。シディアスが自分を罠にかけようとしていることを知っていたタルジンは、モールにブラック・サンの作戦基地がある惑星オード・マンテルへ向かうよう告げた。タルジンはドゥークーとグリーヴァスを捕まえるという、シディアスですら予期していないであろう計画を練っていた。計画を達成するためには、オード・マンテルで軍隊を再集結させ、再び分離主義勢力に戦いを挑む必要があったのである。しかし、シス卿に狙われているタルジンは自らオード・マンテルに出向こうとはしなかった。

オード・マンテルに到着したモールは、ブラック・サンのジットン・モジやパイク・シンジケートのファイフといったシャドウ・コレクティヴの幹部たちと会談した。モールは自分を餌に分離主義勢力をオード・マンテルにおびき寄せるつもりだと説明した。ためらいを見せる仲間たちとは対照的に、モールは分離主義勢力の指導者を捕まえる作戦に自信を持っていた。モールたちはすぐに戦いの準備を始め、シャドウ・コレクティヴによる待ち伏せを行うため、分離主義勢力のドロイド軍団をブラック・サンの支配領域へと誘い込んだ。

戦いに備えるモールたちのもとに、マザー・タルジンによってダソミアから派遣されたブラザー・ヴィスカス率いるナイトブラザーの戦士団も加わった。モールがナイトブラザーの援軍を歓迎していた時、分離主義勢力が軌道上に姿を現し、オード・マンテルへの爆撃を開始した。モールもすぐに攻撃開始を命じ、ナイトブラザーたちは司令センターで次の指示を待った。デス・ウォッチと共に上空の分離主義勢力と戦うため、モールはマンダロリアンの軍艦へと急いだ。

Maul Tackles Grievous

分離主義勢力の司令船に乗り込み、グリーヴァスに襲い掛かるモール

ドゥークー率いる分離主義勢力の軍隊はオード・マンテルに着陸し、シャドウ・コレクティヴの軍勢をあっという間に劣勢に追い込んだ。一方、モールの宇宙船は軌道でグリーヴァス将軍の司令船を攻撃し、船内へ直接乗り込むためドッキングを行った。モールとデス・ウォッチは司令船のブリッジに攻め込み、サイボーグの将軍を警護するバトル・ドロイドを一掃した。モールはグリーヴァスとの対決を制し、地上で戦うバトル・ドロイドの機能を停止させるか、さもなくばここで死ぬかという2択を迫った。グリーヴァスは止むを得ずドロイドの停止信号を送り、モールの捕虜になった。地上でナイトブラザーたちを倒したドゥークーも、機能を失ったバトル・ドロイドが全滅した際、シャドウ・コレクティヴによって捕えられた。

伯爵を味方に

戦いの後、モールは再びタルジンに連絡を取り、オード・マンテルの作戦の成功を伝えた。タルジンはモールに、ドゥークーやグリーヴァスを捕虜にした今、彼らの指導者であるシディアスを捕まえることも夢ではないと語り、復讐の実現を約束した。モールの軍隊は戦いの痕跡をほとんど残さずにオード・マンテルを離れ、マンダロリアン小惑星前哨基地へ向かった。

Maul Dooku Allies or Death

ドゥークーを仲間に引き込もうとするモール

補給基地に到着後、モールはダース・シディアスにメッセージを送り、ドゥークーとグリーヴァスを捕まえたことを報せた。シディアスは敵に捕らえられた部下にもはや価値は無いと語り、モールがふたりを殺す気なら、好きにすればいいと答えた。しかしモールには別の計画があった。ドゥークーを味方に引き入れるため、モールはシディアスが彼を見捨てたことを伝えた。しかし、ドゥークーはシディアスに挑戦するなど無謀だと考え、かつて自分を殺そうとしたことのあるマザー・タルジンと手を結ぶことなど不可能だと答えた。その時、タルジンがナイトシスターの魔法を使って姿を現した。彼女はシディアスと手を組んでいた頃の過去をドゥークーに明かした。タルジンはシディアスの裏切りによって幼いモールを失った経緯を説明し、伯爵もいまにシディアスの裏切りに遭うに違いないと脅した。しかし、タルジンもモールもドゥークーを心の底から味方にしたいと願っていたわけではなく、伯爵を利用するためダソミアへ連れて行きたいと考えていただけだった。

会話中、ジェダイによって率いられた共和国の軍隊がマンダロリアン小惑星前哨基地への攻撃を開始した。ケノービやメイス・ウィンドゥを含むジェダイのチームは、オード・マンテルからシャドウ・コレクティヴを追跡してきたのだった。ドゥークーは生き延びるためモールに味方したが、グリーヴァスは混乱に乗じて脱出ポッドに乗り込み、逃げ去った。ジェダイとのライトセーバー戦を切り抜けたモールとドゥークーは、ルック・カストが放った小型爆弾の爆発を利用して脱出した。

シャドウ・コレクティヴの陥落

モールたちは補給基地を離れてダソミアへ向かった。道中、モールはモジとパイクから連絡を受けた。彼らはモールの復讐計画がシャドウ・コレクティヴの作戦を失敗に導いているのではないかと懸念していたが、モールは計画がうまくいくことを保証し、シディアスを殺してシャドウ・コレクティヴによる銀河征服を実現すると約束した。幹部たちの忠誠心を確保するため、モールはパイクやブラック・サンに目を光らせておくようサクソンに命じた。その後モールはドゥークーと会話し、伯爵が仲間になった演技をしていることなどお見通しだと語り、おそらくシディアスがそうするように命じたのだろうと推測した。

ダソミアに到着したモールは、オード・マンテルの戦いを生きのびたブラザー・ヴィスカスに迎え入れられた。ヴィスカスは計画の準備は既に整っていると語り、ドゥークーをマザー・タルジンのもとへ連れて行った。緑の煙の中で存在を保っていたタルジンは、ドゥークーに向けて魔術を使い、シス卿の命の力を引き出そうとした。タルジンは実体を伴った姿に戻るために生け贄を必要としており、ドゥークーを儀式の犠牲にしようと企んでいたのである。しかし、タルジンの儀式はグリーヴァスとシディアスの到着によって中断された。

Second Battle of Dathomir

グリーヴァスと戦うモールと、伯爵の体を使ってシディアスと戦うタルジン

暗黒卿やグリーヴァスとの間にライトセーバーの対決が始まると、タルジンはドゥークー伯爵の体を乗っ取ってモールに加勢した。モールがサイボーグと戦う間、タルジンはシディアスと対峙したが、すぐに暗黒卿に圧倒された。シディアスのフォース・ライトニングを食らったタルジンは、ドゥークーの体を捨て、肉体を伴った姿で再出現した。一方、モールはフォース・プッシュでグリーヴァス将軍を押し飛ばした。シディアスのライトニングに苦しむタルジンに、モールは自分を生け贄にして強大な力を手に入れるよう頼んだ。しかし、ダソミアの魔女はモールが逃げる時間を稼ぐためひとりで暗黒卿の攻撃を食い止めることに決めた。タルジンは魔力を使ってモールを戦場から遠ざけた。ルック・カストらと共に逃げる途中、モールはタルジンがグリーヴァス将軍に殺される瞬間を目にした。

モールは分離主義勢力の攻撃にさらされたダソミアから逃げ去った。シャドウ・コレクティヴは分離主義者の攻撃で壊滅する。シディアスにとってダース・モールはもはや落伍者となり、シスが統治する銀河を脅かす存在ではなくなった。

マンダロアを失う

シャドウ・コレクティヴ陥落後、モールと彼に忠実な部下たちはマンダロアへ戻り、しばらくのあいだ身を潜めた。しかし、マンダロアはクローン戦争の終盤にクローン・キャプテンレックスや元ジェダイ・パダワン・アソーカ・タノ率いるクローン・トルーパー大隊によって包囲される。包囲戦のさなか、モールはタノとライトセーバーの対決を繰り広げた。タノは仲間たちと協力してモールをレイ・シールドの罠にかけたが、レックスを救うためにモールを殺すチャンスを捨てることになる。同時期に発生したオーダー66の混乱の中、モール、タノ、レックスはそれぞれマンダロアからの脱出を果たした。[15]

帝国時代(19 BBY~2 BBY)

クリムゾン・ドーンの指導者

Solo-MaulHolo

ドライデン・ヴォスの死後、キーラと連絡を取るモール

クローン戦争終結時、ダース・シディアスは共和国を銀河帝国再編し、自らその皇帝となった。シディアスは戦争中にドゥークー伯爵を失ったが、ドゥークーよりも若く強力な新しい弟子、ダース・ヴェイダーを手に入れた。[16] 一方、マンダロア包囲戦を生き延びたモールは、やがて故郷のダソミアへ退き、クリムゾン・ドーンと呼ばれる犯罪シンジケートの影の指導者になった。[9] ドライデン・ヴォスが表向きのリーダーを務めるクリムゾン・ドーンは帝国時代に勢力を増し、数ある犯罪組織の中でも特に冷酷と評判だった。[17] 10 BBY、ヴォスは惑星サヴァリーンで部下であるトバイアス・ベケットクルートラブルになり、最終的に副官キーラに裏切られて命を落とした。ベケットはヴォスに献上するはずだったコアクシウムを持ち逃げしようとしたが、クルーの一員であるハン・ソロによって殺された。その後、キーラはスター・ヨットファースト・ライト>の書斎からモールに連絡を取り、ヴォスはベケットによって殺されたと嘘の報告をした。モールは今後について話し合うためダソミアへ来るよう言い、新しいライトセーバーを起動してホログラム越しにキーラを脅しながら、これからは彼女とより密接に活動していくことになるだろうと告げた。通信が終わると、キーラはハンを置き去りにしてサヴァリーンを離れた。[9]

マラコアの寺院

「噂は本当だったのね。ダース・モールは生きてる」
「ダースは無用だ。今はただのモール」
セヴンス・シスターとモール[出典]

サヴァリーンの事件以降のある時、モールはシス・テンプルにある古代シスの超兵器を求めて惑星マラコアへ旅した。モールは宇宙船の墜落でマラコアに立ち往生することになり、何年ものあいだ銀河社会から隔絶されて生きた。帝国はダース・モールがまだ生きていると信じ、尋問官エイス・ブラザーに元シス卿の捜索を命じていた。[18]

Maul Rebels

マラコアにて、モール

3 BBY、ジェダイの生き残りケイナン・ジャラス、そのパダワンのエズラ・ブリッジャー、元ジェダイのアソーカ・タノがマラコアにやってきた。初期反乱軍の一員として帝国と戦っていた3人は、ヴェイダーや尋問官を倒すための知識を求めていた。古代シスの遺跡を探索中、彼らは尋問官エイス・ブラザーの襲撃に遭い、エズラだけが他の仲間と離れ離れになる。シス・テンプルの近くで若きパダワンと遭遇したモールは、シスのホロクロンを手に入れるため、言葉巧みに彼を操った。また、モールはエズラの熱しやすい性格を利用し、彼をダークサイドへ引き込もうとした。フォースの使い手が2人協力しなければ開かない仕かけ扉を通過した後、モールとエズラは超兵器を起動するためのカギとなるホロクロンを入手した。モールはテンプルに大量破壊兵器が隠されていることを黙っていたが、エズラはモールのことを味方として認めるようになった。テンプルの外に出た直後、モールとエズラはケイナンとアソーカが3人の尋問官と戦っている現場に出くわした。マラコアにジェダイがいることを知ったエイス・ブラザーが、仲間のフィフス・ブラザーセヴンス・シスターに助けを求めたのである。[18]

Maul Ezra Malachor

シス・ホロクロンを手に入れるため、若きエズラ・ブリッジャーを説得するモール

アソーカはモールがまだ生きていたことに驚いたが、3人の尋問官を倒すため、一時的に同じ側で戦うことになった。尋問官が撤退した後、モールはジェダイの求める知識がテンプルの頂上部に保管されていると主張し、彼らと一緒にピラミッド状の建築物を登り始めた。ケイナンとアソーカは元シス卿を信用していなかったが、エズラの強い主張を受け、止むを得ず行動を共にした。頂上部へ向かう途中、モールとジェダイは再び尋問官の襲撃を受けた。モールはセヴンス・シスターの首をフォースで掴み上げ、無防備になった尋問官に止めを刺すようエズラに命じた。しかし若きパダワンが躊躇したため、モールは自ら女尋問官に最後の一撃を加えた。彼はエズラを叱りつけ、心に迷いがあれば自分や仲間の命を危険にさらすことになると警告した。その後、フォースを通してダース・ヴェイダーの到着を感知したモールは、エズラを独りでテンプル頂上部へ向かわせ、残りの尋問官との戦いを引き受けた。アソーカと協力してフィフス・ブラザーを仕留め、最後に残ったエイス・ブラザーが自滅した後、モールはそれまでの協力的な演技を捨て、ケイナンとアソーカに牙をむいた。[18]

モールはケイナンを不意打ちして顔面をライトセーバーで切り裂き、彼の視力を奪った。モールとアソーカが一対一の対決を繰り広げていたとき、頂上部に辿り着いたエズラがホロクロンをオベリスクに設置し、テンプルに秘められた力を解き放った。モールは計画がうまくいったことを喜び、若きエズラを自分の弟子にするつもりだと宣言する。すると、ケイナンが古戦場跡に落ちていたテンプル・ガードのマスクを装着して立ち上がり、モールに対決を挑んだ。モールは失明したジェダイを過小評価し、すぐに戦いを終わらせると断言したが、ケイナンはフォースで感覚を研ぎ澄ませ、元シス卿の攻撃を読み切った。モールは腕を掴まれて体勢を崩し、シス・テンプルのピラミッドから転落していった。[18]

モールが戦いから脱落した後、シス・ホロクロンはエズラとケイナンによって超兵器から取り外され、テンプルはパワーの暴走によって崩壊してしまった。アソーカはヴェイダーとの対決で行方不明となったが、エズラとケイナンはホロクロンを手にマラコアから脱出する。一方、墜落を生き延びたモールは尋問官のTIEアドバンストv1でマラコアを後にした。[18]

ホロクロンの導き

Maul Ghost

<ゴースト>のクルーを人質にとったモール

2 BBY、モールはホロクロンを利用して未来への展望を得るために行動を起こす。マラコアでエズラと会話した際、ケイナンがジェダイ・ホロクロンを所有していることを知ったモールは、2種類のホロクロンを結合させて強力なフォース・ヴィジョンを発生させようと思い至ったのである。モールは反乱軍のスフィルナ級ハンマーヘッド・コルベットを襲撃して乗組員を尋問し、エズラの仲間たちの拠点であるVCX-100軽貨物船ゴースト>の座標を聞き出した。その後、彼は<ゴースト>を制圧し、トワイレックキャプテンヘラ・シンドゥーララサットの戦士ガラゼブ・オレリオスマンダロリアンの少女サビーヌ・レンC1シリーズ・アストロメク・ドロイドチョッパーを人質に取った。エズラとケイナンから通信が入ると、モールは拘束したクルーたちをホログラムに映し出し、人質を解放して欲しければシス・ホロクロンとジェダイ・ホロクロンを差し出すよう要求した。エズラとケイナンは仕方なく要求をのみ、ベンドゥに預けてあるシス・ホロクロンを回収するため惑星アトロンへ向かった。[19]

<ゴースト>にて、モールはヘラに命じて船を案内させた。船室を見てまわるあいだ、彼は再プログラムしたマンダロア・ツアー・ガイド・ドロイドに他の囚人の見張りを任せた。モールはフォースを使ってヘラの心を覗き込み、エズラがジェダイの訓練を始めることになったきっかけや、ケイナンのホロクロンが船内に保管されていることを知った。モールがケイナンの部屋からホロクロンを見つけ出し、中の情報を見ようと躍起になっていたとき、<ゴースト>のクルーはツアー・ガイド・ドロイドを破壊して脱出を試みた。彼らは貨物室でモールを待ち伏せし、彼の脚が義足であることを利用して磁気ロックで身動きを封じようとした。しかし、モールは天井に脚をとられながらもライトセーバーでブラスターの攻撃を防ぎ、制御装置を破壊してマグネットを解除する。彼は再びクルーを取り押さえ、命が惜しければ大人しくしているよう命じた。[19]

The Holocrons of Fate Episode Guide

ホロクロンを結合したモールとエズラ

モールは<ゴースト>のクルーをフェルボスにある旧マンダロリアン基地、ヴィズラ・キープ09へ連れて行き、司令センターに監禁した。エズラとケイナンの乗る2人乗りAウイングが到着すると、モールはドロイドにエズラの案内を命じ、ケイナンと一対一になるチャンスを掴んだ。今度こそ邪魔者を始末するため、モールは目の見えないケイナンをエアロックへ連れて行き、宇宙空間へ放り出した。その後、モールはドロイドに<ゴースト>のクルーの抹殺を命じ、何も知らないエズラが1人で待っている部屋へ向かう。モールはまたしてもエズラを巧みに説得し、2人で力を合わせてホロクロンを結合させた。一方、ケイナンはフォースを使って宇宙空間から舞い戻り、仲間たちをドロイドから救出した。[19]

モールとエズラはホロクロンが発するまばゆい光に包まれ、フォースのヴィジョンを経験する。シスを倒すためのカギを求めていたエズラは、ヴィジョンの中で「双子の太陽」の映像を垣間見た。モールが何のヒントも得られないことに焦り始めていたとき、ケイナンが<ゴースト>のクルーとともに部屋に駆け付け、ヴィジョンを断ち切るようエズラに命じた。エズラはマスターに言われた通り光から目を逸らし、ホロクロンの結合を終了させたが、モールはその寸前にヴィジョンから衝撃的な真実を受け取った。ナブー危機以来の仇敵、オビ=ワン・ケノービジェダイの大粛清を生き延びていたのである。ホロクロンのエネルギーが炸裂した混乱に乗じ、モールは基地の格納庫へ逃げ出した。モールは「彼は生きていた」としきりに呟きながら<ナイトブラザー>を操縦し、ヴィズラ・キープ09から去っていった。[19]

再びダソミアへ

Visions and Voices thumb

エズラにダークセーバーを見せるモール

ホロクロンの儀式を一緒に行ったことにより、モールとエズラの間には精神的な絆が形成された。モールはこの繋がりを利用し、アトロンに設けられたフェニックス戦隊の拠点、チョッパー基地を見つけ出す。モールはダークサイドの技術を使ってエズラに自分の幻影を見せ、この若きパダワンを悩ませた。ある日、エズラは基地の隊員をモールと見間違え、危うくライトセーバーで殺しかけた。その後エズラとケイナンは基地を離れ、中立的なフォース感知者であるベンドゥに今回の件を相談した。どうすれば幻影を見ずに済むかと尋ねられたベンドゥは、後ろを振り向いてはならないと彼らに警告する。ベンドゥの言いつけを破って後ろを振り返った2人のジェダイは、幻影ではなく実物のモールが近くの丘に立っていることに気づいた。[20]

モールはアトロンに来たのは“弟子”のエズラと平和的に話し合うためだと告げ、反乱軍基地を見つけた方法を明かした。前回の儀式が中途半端に終了したことが原因で、モールはエズラのヴィジョンや情報を断片的に垣間見れるようになっていたのである。モールはエズラに、前回見ることができなかった残りのヴィジョンを突き止めるべく、再度彼の協力が必要だと告げた。ケイナンが反対すると、モールはもし自分に協力しなければホーミング・ビーコンを起動し、反乱軍基地の座標を帝国に知らせると脅迫した。また、モールはエズラを誘惑するためにシスを倒す方法を教えると申し出た。ケイナンが不承不承ながら許可を出すと、エズラはモールに同伴して<ナイトブラザー>に乗り込み、彼の故郷であるダソミアへ向かった。2人は知らなかったが、ケイナンとサビーヌ・レンはエズラのリスト・コムに追跡装置を仕込んでいた。[20]

Ezra and Maul Dathomir magic

ナイトシスターの儀式を行うエズラとモール

モールはエズラをナイトシスターの廃墟へ連れて行き、自分はダソミリアンの部族の最後の生き残りだと説明した。モールのねぐらに案内されたエズラは、ダークセーバーをはじめ、元シス卿の過去に関連したコレクションの品々を目にする。モールは、ヴィジョンの情報を完成させるにはダソミアの魔法によって2人の精神をひとつにする必要があると告げ、若き“弟子”を祭壇の前へ連れて行った。モールとエズラが祭壇で水薬の入った盃を酌み交わし、ナイトシスターの儀式を開始すると、両者の目から放たれた緑色の光がヴィジョンを結んだ。この儀式により、モールとエズラはオビ=ワン・ケノービが双子の太陽に照り付けられた砂漠の惑星に今も住んでいることを突き止めた。[20]

儀式が終わると、部外者が魔法の力を使ったことへの代償を求め、ナイトシスターたちの亡霊が祭壇の中から姿を現した。しかし、亡霊の標的となったのはモールやエズラではなく、彼らを追って来たケイナンとサビーヌだった。モールとエズラは亡霊に憑依された2人と戦いながら、亡霊の力の源である祭壇から離れていった。魔力の有効範囲の外に出て追跡をしのいだ後、モールは友人のことは諦めて自分と一緒に来るようエズラに誘いかけた。しかし、エズラは友を残していくことはできないと語り、元シス卿を失望させる。モールはエズラが同情心を捨てきれないことに腹を立て、1人で<ナイトブラザー>に乗り込み、ダソミアを去った。その後、エズラは自力で仲間たちを亡霊から解放し、ナイトシスターの祭壇を破壊する。またこの事件以降、ダークセーバーはサビーヌの所有物となった。[20]

最後の対決

Maul on Tatooine

タトゥイーンを彷徨うモール

ダソミアの事件の後、モールは仇敵オビ=ワン・ケノービとの決着をつけるため惑星タトゥイーンを訪れた。しかし、彼は老ジェダイ・マスターを見つけることができずに砂漠の荒野で迷い込んでしまう。彼はケノービの名を絶叫して膝から崩れ落ち、自分の惨めな有り様を嘆いたが、すぐに解決策を思いついた。自らの手でケノービを探し出すことは不可能だと判断したモールは、今回も“弟子”のエズラ・ブリッジャーを利用し、ケノービの居場所まで導いてもらおうと考えたのである。彼はあらかじめ回収しておいたシス・ホロクロンの断片を使い、遠く離れた場所にいるエズラに自分の感情を訴えかけた。<ゴースト>に乗っていたエズラは、シス・ホロクロンの本体からモールの叫び声を聞き、ケノービの身に危険が迫っていることに気づく。モールがケノービを見つけるために仕組んだ罠とは知らず、エズラは仲間たちの制止を振り切ってタトゥイーンへ向かった。彼は今回の任務でケノービを救うと同時に、このジェダイ・マスターが反乱運動に参加してくれることを期待していた。[2]

モールはエズラを誘い込む餌として、タトゥイーンの峡谷にシス・ホロクロンの断片を残しておいた。その夜、エズラは勝手に任務についてきたチョッパーと共に、Aウイングで峡谷に着地する。ホロクロンの別の断片を道しるべにしていたエズラは、モールの思惑通り、餌の隠し場所に辿り着く。モールの罠に気づいた瞬間、エズラとチョッパーはタトゥイーンの原住民であるタスケン・レイダーの部族に襲撃された。Aウイングを破壊された衝撃でエズラとチョッパーが倒れ込んだとき、モールは2人に気づかれないようにタスケンを始末し、再び闇夜に姿を消す。エズラは船の爆発でタスケンも散り散りになったのだと思い込んだ。船を失ってしまったエズラとチョッパーは、地形に沿って歩いて近くの入植地を探すか、目の前に広がる広大な砂漠を横断すべきか話し合った。議論の途中、エズラはモールの幻影を砂漠の彼方に見つけ、危険を承知で砂漠を横断する道を選んだ。道中、彼らは砂嵐の中で遭難したが、デューバックに乗ったケノービによって救出される。[2]

Duel in the desert

最後の対決

再び夜が訪れると、ケノービは砂漠で焚きを起こし、チョッパーを再充電して、エズラの回復を待った。目を覚ましたエズラはジェダイ・マスターの身に迫る危険を警告したが、ケノービはこの少年がモールに利用されていることに気づいていた。ケノービがエズラに、真実とは人の願望によって歪められる不確かなものだと説明していたとき、モールは彼らの前に姿を現した。ケノービは“古傷”に対処するのは自分の役目だと告げ、エズラとチョッパーをデューバックで立ち去らせた。“弟子”の背中に別れを告げた後、モールは年老いたケノービが置かれている惨めな境遇を嘲った。これに対しケノービは、権力や支配力に人生を捧げたモールもまた、今や全てを失った身だと反論する。老ジェダイの言葉に怒ったモールはライトセーバーを起動し、切り裂いた地面の砂で焚き火を消した。しかし今一度冷静さを取り戻したモールは、ケノービがタトゥイーンを隠遁先に選んだ理由に思い至る。タトゥイーンに来たのは身を隠すためだけではなく、“誰か”、すなわちルーク・スカイウォーカーを守るためではないかと指摘されたケノービは、ルークを脅かす危険を排除するためライトセーバーを起動した。[2]

Maul dies but for real this time

ケノービの腕の中で息絶えるモール

モールとケノービは構えを変えながらライトセーバーを交えるタイミングを慎重に見計らった。[2] ケノービの構えが、かつて彼の師匠クワイ=ガン・ジンナブーの戦いで見せた構えと同じであることに気づいたモールは、クワイ=ガンを殺したときと同じ動きで攻撃に転じた。切り合いはナブーの対決をなぞる形で進んだが、モールがダブル=ブレード・ライトセーバーの柄で敵の両肘を突き上げようとしたとき、この動きを予想していたケノービは、柄を素早く真っ二つに両断してクワイ=ガンの過ちを回避し、モールに致命傷を与えた。[21] 対決が一瞬にして終わり、モールがその場に倒れ込むと、ケノービは彼の体を支えて最期の言葉に耳を傾けた。息も絶え絶えのモールは、ケノービがタトゥイーンで守っているのは選ばれし者なのかと尋ねた。ケノービがそうだと答えると、モールは「彼が我々の無念を晴らしてくれる」と言い残して息を引き取る。ケノービは大きく見開かれたモールのまぶたを閉じ、長年の仇敵の死を悲しんだ。[2]

その後、エズラとチョッパーはモールの<ナイトブラザー>に乗ってアトロンのチョッパー基地へ戻った。また、モールとの対決を終えたケノービはラーズ農場に立ち寄り、何も知らないルーク・スカイウォーカーの姿を遠くから見守った。[2]

その後

「えっ…何なの? これは…冷たい」
レイア・オーガナ[出典]
Remnants of Maul - SW Shattered Empire III

ナブーでモールの気配を感じるレイア

モールの宇宙船<ナイトブラザー>はエズラ・ブリッジャーとチョッパーによって回収され、共和国再建のための同盟(反乱同盟)の戦力としてチョッパー基地へ運ばれた。<ナイトブラザー>は2 BBYに発生したアトロンの戦いで重要な役割を果たし、エズラがスローン大提督率いる帝国軍の包囲下にあるアトロンから脱出し、レン氏族に助けを求めに行くのに使われた。その後<ナイトブラザー>はレン氏族のマンダロリアン戦士を連れて戦場に戻り、包囲網の要であるインペリアル・インターディクターの破壊に貢献した。[22]

クローン戦争の終結から23年が過ぎた4 ABY反乱同盟軍エンドアの戦いで銀河帝国に勝利し、ダース・シディアスはダークサイドから帰還したアナキンと、その息子ルーク・スカイウォーカーによって破られた。[23] エンドアの戦いの直後、ルークの双子の妹、プリンセスレイア・オーガナは外交任務でナブーに赴き、かつてダース・モールがクワイ=ガン・ジンやオビ=ワン・ケノービと対決した格納庫を訪れた。その際、彼女は格納庫の扉の前でモールのダークサイド・パワーを実感し、寒気を覚えた。[24]


人物

「命を繋ぐのにどんな苦労をしたか、貴様には判るまい。俺を生かした糧は貴様への憎しみだけだ」
―オビ=ワン・ケノービに対し、ダース・モール[出典]
Darth Maul SWE

32 BBY当時のダース・モール

ダース・モールの人生とその目的は復讐に根ざしていた。シス・アプレンティスだった頃、モールはジェダイに復讐を果たしてシスの勝利を飾ることを切望し、シスが再び銀河系の支配者となることを願っていた。[1] ロソ・マイナーでの生活を終えて正気を取り戻した後は復讐の対象を銀河全体に広げ、自身と弟のサヴァージ・オプレスを真のシス卿と称した。[8] しかし中でも、ナブーの戦いで自身を破って惨めな敗北生活に追い込んだオビ=ワン・ケノービには特に強烈な敵意を向けた。自分が正気を失っているあいだにクローン戦争が始まり、シスの計画が自分抜きで着々と進んでいることを知ったモールは、オビ=ワンに敗北したせいで表舞台から脱落してしまったことによる空虚さを感じていた。クローン戦争で再台頭を果たしたモールはレイドニアで罪のない村人を虐殺したり、権力を手に入れるためマンダロアを内戦状態に陥れるなど、復讐を達成するためならばどんな犠牲もいとわず計画を実行に移した。[6][25]

シス・アプレンティス時代、ダース・モールはシディアスの手で憎しみに燃える殺戮マシンへと鍛え上げられた。[3] モールはジェダイを臆病者の集団とみなし、彼らの力がシスである自分に及ぶことはないと信じていた。モールは師匠に忠実だったが、ジェダイと接触してはならないという命令には反抗的で、最終的に言いつけを破ってパダワン・エルドラ・カイティスと私闘を繰り広げた。モールは初めて戦うジェダイの敵であるカイティスの闘志を高く評価し、彼女をダークサイドに誘惑して味方につける可能性すら考慮したが、マスターに背信行為を知られるリスクを恐れて実行には移さなかった。結局シディアスはモールが勝手にジェダイと戦ったことを把握していたが、反逆はあらゆるシスが備える特質に過ぎないとしてカイティスの件を許し、ジェダイを殺してもなお弟子の闘志が衰えていないことを喜んだ。[7]

DarthMaulTCW-RevengeTrivia

20 BBY当時、タルジンから義脚を与えられたダース・モール

ロソ・マイナーで人知れず生活を送っていた頃のモールはほとんど狂気に陥っていた。彼は復讐心に取り憑かれ[5]、オビ=ワン・ケノービへの憎悪を糧にして生きながらえていた。[6] しかし当時のモールはそれ以外の意志と記憶をほとんど失っていた。攻撃性と恐怖心は狂気によって増しており、サヴァージ・オプレスが初めてロソ・マイナーにやってきたときも、モールは見境なく彼に襲いかかった。[5] モールが正気に戻るにはマザー・タルジンの魔法が必要なほどだったが、はっきりしとた意識を取り戻した後も、自分の運命を歪めた者に対する復讐心が消えることはなかった。[6] 魔法で回復した後も、長きにわたる孤独な生活とオビ=ワンへの敗北はモールの人格に深い影を落とした。回復後のモールは以前ほど無口ではなく、特にオビ=ワンのことを思い浮かべたときは怒りや不満を爆発させるようになったが[8]、少なくともオプレスと共に活動ができるほどには冷静さを取り戻していた。[10]

ダース・モールは自らの力でシスや銀河系を屈服させたいと願っていたが、かつての師匠ダース・シディアスを倒すだけの実力がまだ自分には備わっていないことも理解していた。モールは犯罪王やジェダイを前にしても怯むことはなかったが、シディアスは例外で、力のみならずそのサディスティックな性格を含めて恐怖心を抱いていた。弟子の生存を知ったシディアスがマンダロアにやってきた際、モールはかつてのシス・マスターに勇敢に立ち向かったが、サヴァージ・オプレスを殺され、圧倒的な力を見せつけられて敗北すると完全に戦意を喪失し、みじめに命乞いをした。[25] しかしスパイア監獄に入れられた後は、シディアスとドゥークー伯爵による拷問を耐え抜いた。[11]

Darth Maul Clone Wars SWE

クローン戦争中にデス・ウォッチによる手術で手に入れた2つ目の義脚

ダース・モールは冷酷で復讐心に燃える男だったが、完全な冷血漢ではなかった。彼は弟のサヴァージ・オプレスや、母親であるダソミアの魔女マザー・タルジンに対しては本物の情を抱いていた。オプレスとは常に上手くいっていたわけではなかったが、シスの兄弟は互いのことを心から気にかけていた。オプレスがシディアスによって倒された時、モールは死にゆく弟のもとに駆けつけて悲しみをあらわにし、彼の死を悼んだのち仇討ちに臨んだ。[25] またモールは母親のタルジンに対して極めて忠誠心が強く、彼女から向けられる愛情と母性に報いていた。ダソミアにおける決戦でシディアスやドゥークー、グリーヴァスらに追いつめられた時も、モールは敗北したタルジンを残して逃げることを拒み、母親の死を悲しみながらデス・ウォッチの部下たちに引きずられるようにして現場を離れた。[11]

クローン戦争から長い月日が流れた後も、モールは自分の愛するものをすべて奪い去ったダース・シディアスに対して極めて激しい敵意を抱き続けた。またモールの復讐心は銀河帝国の皇帝となったシディアスの部下である尋問官やダース・ヴェイダーらにも向けられていた。モールはジェダイ訓練生のエズラ・ブリッジャーに対して若干の愛着を抱き、彼の才能を見込んで弟子にしようとしたばかりか、2度に渡ってその命を救った。しかしモールは個人的な目的のためにエズラをまんまと利用し、ジェダイの邪魔者を排除するためエズラの師匠であるケイナン・ジャラスを何度か殺そうとした。[18]

Maul SASWS Forbes Promo full

帝国時代のモール

クローン戦争当時は“真のシス”を自称していたモールだったが[8]、帝国時代になるとシスの信条を実践しつつも、シディアスへの恨みからシスとの関係を絶っていた。この頃のモールはシスの称号である“ダース”を使わず、単にモールと名乗った。モールは狡猾で抜け目がなく、目的を成し遂げるためなら弱者を装ったり、必要に応じてジェダイと手を結ぶこともあった。しかしモールはこの“仲間”たちに対する軽蔑を隠そうとはせず、ジェダイ・オーダーから脱退した元パダワンのアソーカ・タノを“レディ・タノ”や“パートタイマー”などと嘲ったり[18]、ケイナン・ジャラスを“マスター・ジェダイ”と呼んだ。[19]

未来への希望を求めるモールは、エズラとケイナンの仲間である反乱者たちを誘拐し、彼らからマラコアのシス・ホロクロンとケイナンが所有するジェダイ・ホロクロンを手に入れることに成功した。モールは2つのホロクロンを融合させるためにエズラを言いくるめて味方につけようとしたが、仲間を傷つけないというエズラとの約束を破って自らの手でケイナンを殺そうとした上に、他の反乱者たちも部下のドロイドに命じて始末しようとした。ホロクロンを結合させる儀式はケイナンの介入により途中で中断されたものの、モールはヴィジョンから手に入れたヒントをもとに仇敵のオビ=ワンがまだ生きていることを突き止めた。[19]

オビ=ワンへの復讐心に再び火がついたモールは、魔法の儀式で仇敵の居場所を調べるため、ダークサイドの力を利用して遠く離れたエズラに働きかけた。モールはナイトシスターの魔術に手を出すことの危険性を熟知していたが、オビ=ワンの情報を得るためなら魔女の亡霊の怒りを買うリスクもいとわなかった。儀式によって真実を知ったモールは、タトゥイーンでオビ=ワンを見つけて殺すことこそ自らに課せられた運命だと思い至った。魔術を終えてダソミアから離れる際、モールは友人を捨てて自分の弟子になるようエズラに迫ったが、拒絶された。するとモールは怒りをあらわにし、過去を断ち切ることができないエズラを“期待はずれ”と詰った。[20] しかしモールはオビ=ワンの正確な居場所を掴むため、ホロクロンの絆でエズラをタトゥイーンに呼び寄せ、またもこの青年の力を利用した。オビ=ワンとの一対一の対決が終わった後、積年の恨みに敗北という形で終止符が打たれたにも関わらず、モールは仇敵の腕の中で穏やかな最期を遂げた。死の瞬間、モールはオビ=ワンが護っている“選ばれし者”がフォースにバランスをもたらし、シスに対する復讐を果たしてくれるという確信を抱いていた。[2]

登場作品

参考資料

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 StarWars Darth Maul - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 Rebels-mini-logo 反乱者たち双子の太陽
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
  5. 5.0 5.1 5.2 TCW mini logo クローン・ウォーズ邂逅
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 TCW mini logo クローン・ウォーズ復讐の狼煙
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 スター・ウォーズ:ダース・モール
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 TCW mini logo クローン・ウォーズ悪の同盟
  9. 9.0 9.1 9.2 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
  10. 10.0 10.1 TCW mini logo クローン・ウォーズ復活のシス
  11. 11.0 11.1 11.2 11.3 スター・ウォーズ:ダース・モール ダソミアの息子
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  18. 18.0 18.1 18.2 18.3 18.4 18.5 18.6 Rebels-mini-logo 反乱者たちシスの秘密
  19. 19.0 19.1 19.2 19.3 19.4 19.5 Rebels-mini-logo 反乱者たち運命のホロクロン
  20. 20.0 20.1 20.2 20.3 20.4 Rebels-mini-logo 反乱者たちヴィジョンと声
  21. StarWars Rebels Recon: Inside "Twin Suns" - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
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  25. 25.0 25.1 25.2 TCW mini logo クローン・ウォーズ歪みゆく惑星

外部リンク

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