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「政治哲学に関していえば、われわれセントリストは帝国の実際にうまくいった面を偏見のない目で検討したいと思っているだけです。中央集権主義、最も効率のよい行政、銀河の惑星をより緊密にまとめたこと……帝国は何ひとつよいことを成し遂げなかった、と心から言うことができますか?」
「帝国のもたらした善があるとしても、そのために払われた代価はあまりにも高すぎたわ」
「そのとおりです。しかし、パルパティーンの誤りを繰り返さずに、その長所を実現することができるとしたらどうです? 新共和国も誤りをおかしている。それを否定はしないでしょう?」
ランソム・カスタルフォレイア・オーガナ[出典]

セントリスト(Centrists)は新共和国創設から約20年後に銀河元老院を二分した政治派閥のひとつ。彼らは法と秩序を重視し、銀河系政府と軍隊により大きな力を与えるべきだと考えていた。そのため多くのセントリストが影ではパルパティーン旧銀河帝国を賛美していた。セントリストとポピュリストの対立は銀河元老院に分裂危機を招き、セントリストは問題解決のためにカリスマ的な“主席議員”を選出してはどうかと提案した。

政策[]

セントリストは新共和国政府と軍隊に強力な力を与えるべきだと考えていた。セントリストの極右陣営は、新共和国が個々の惑星の防衛に十分なサポートをしておらず、新共和国軍に資金を回しすぎているのではないかと繰り返し主張した。一方の極左陣営は、政府は個々の惑星との子細な相互関係にまで介入すべきだと主張し、極右陣営と緊張関係にあった。エルード・ロー=キンターをはじめとする一部のセントリスト元老院議員は、政府の資金を自分たちの派閥の惑星に流そうとした。[1]

セントリストは表向きには法による統治の強化や中央集権化を支持していたが、一部のメンバーは隠れ帝国主義者で、“旧帝国”にノスタルジーを抱いていた。クワットオルメス・アポリン議員やオリンダファティル議員は旧帝国の軍服や装甲服を賛美した。一部のセントリストは、地方の政治問題や天災は各惑星で独自に対処すべきだと考え、新共和国のやり方に不満を言った。また、旧帝国の訓練プログラムを復活させたセントリスト惑星もあり、新共和国のアカデミーは軽視されていた。ヤヴィンの戦い銀河内戦に関する新共和国の公式見解を疑う者もいた。[1]

セントリストは自由貿易を支持していたが、アウター・リムのセントリスト惑星ダクサムIVでは自由貿易が制限されていた。他にも、アケニスコルサントライオサヘヴリオン、クワット、オリンダがセントリスト惑星として知られた。[1]

歴史[]

ホズニアン星系破壊される6年前、新共和国の銀河元老院でセントリストとポピュリストのあいだに大きな亀裂が生じた。法と秩序の強化を求めるセントリストは、銀河元老院の権力は小さすぎると考えていた。質素で活動的な服装を好むポピュリストとは対照的に、多くのセントリストは高価で贅沢な服装を好んだ。セントリストのランソム・カスタルフォ議員はポピュリストのレイア・オーガナ議員と親しかったが、彼のように対立派閥の議員と親交を持つセントリストは珍しかった。[1]

オーガナとカスタルフォがバスタサの調査任務に赴いた後、セントリストはレイアが元老院に情報を報告しなかったことを糾弾した。その後、セントリストのレディカリース・シンディアン議員は権力の弱い議長に代わる新役職、“主席議員”の創設を提案する。レディ・カリースは主席議員に強い軍事および経済的な権力を与えることで、元老院の分裂危機に終止符を打つべきだと主張した。元老院では反対意見が噴出したが、カスタルフォ議員が新共和国の泥沼化を指摘して無党派議員を味方につけ、主席議員の選挙実施が決まった。[1]

オーガナがポピュリスト側の候補になった後、レディ・カリースはオーガナがダース・ヴェイダーの実娘であることをカスタルフォに教え、元老院で暴露するよう仕向けた。その結果オーガナはポピュリストからの信頼も失って失脚し、候補から降りることになった。また、オーガナはアマクシン戦士団リンリヴィン・ダイカルテルといった脅威に立ち向かうべきだと主張していたが、そのせいでレディ・カリースやロー=キンターから戦争好きのレッテルを貼られることになった。しかし実際のところレディ・カリースこそアマクシン戦士団やダイに活動資金を提供していた張本人だった。彼女は密かにファースト・オーダーのエージェントとして活動し、旧帝国宇宙軍の再建を企てていた。[1]

友人を失脚させたことに罪の意識を感じていたカスタルフォは、オーガナが発表したアマクシン戦士団に関する調査結果の正当性を裏付けた。その後、レディ・カリースはアリーズ・ハドラシアンを雇ってポピュリストの新候補者タイ=リン・ガー議員を暗殺し、カスタルフォに濡れ衣を着せた。カスタルフォが逮捕された後、ポピュリストとセントリストは平和維持のために主席議員選挙を中止することで同意した。一方、レディ・カリースはセントリストの惑星を新共和国から離脱させ、ファースト・オーダーの傘下に加える計画を水面下で進めた。[1]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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