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セイン・キレル(Thane Kyrell)は惑星ジェルーカン出身の人間男性で、共和国再建のための同盟新共和国に仕えたスターファイターパイロット。彼の故郷が銀河帝国に併合された際にシエナ・リーと出会い、共にジェルーカンの帝国アカデミーに通い、その後コルサント帝国ロイヤル・アカデミー で学ぶこととなる。しかし帝国軍の一員となった直後に起きたオルデラン破壊と、ケレヴ・ドイでのボダチの奴隷化を見たことで帝国を抜け、共和国再建のための同盟への加入を決意した。

キレルはコロナ中隊の一員としてホスの戦いエンドアの戦い、といった銀河内乱の戦いを戦い抜く。エンドアの戦い以降キレルは同盟の再編により新共和国の一員となる。ジャクーの戦いでキレルは戦いの中で敵としてリーと出会い、自身のインペリアル級スター・デストロイヤーと共に死のうとしたリーを救出した。

経歴

シエナとの出会い

「それはそれは無謀なことを。負け戦に飛び込むとはあまりかしこい行動とは思えんな」「"負ける"なんて考えてませんでしたから」
―グランドモフ・ターキンとセイン・キレル[出典]

セイン・キレルは惑星ジェルーカンの貴族であるオリス・キレルガネール・キレルの元に、ダルヴェン・キレルの弟として生まれた。セインと彼の家族第2派に属しており、他の多くの第2派と同じように、先にジェルーカンに入植してきた第1派を見下していた。

Thane Kyrell Manga Young

幼少期のセイン・キレル

彼が8歳の時、ジェルーカンが銀河帝国併合されることとなり、祭典を見るためにヴァレンシアの町へ移動する際、ラムダ級T-4aシャトルエンジンの音をセインは聞き分けることができたが、他の家族は興味を示そうとしなかった。グランドモフウィルハフ・ターキンのスピーチが終わった時セインは一人残されたため、先程聞こえたラムダ級シャトルを探しに帝国軍の倉庫へ忍び込む。するとそこで第1派の少女シエナ・リーがいじめられていたのを見て、とっさに助ける。すぐさまそれは乱闘に発展しセインとシエナは劣勢になるが、そこにグランドモフ・ターキンが現れたことで相手は逃げ去りセインとシエナだけがその場に残る。ターキンは初めは負け戦に飛び込みシエナを助けようとしたセインを軽くあしらったが、そこでセインの勇気を見てその気持ちを改め、2人にスターシップを見学させたほか将来皇帝に仕え銀河帝国のために働かないかと投げかける。セインとシエナはこの時帝国アカデミーへ入ることを決め、この時から学習を始めたりセインの家にあったフライト・シミュレータを使ってパイロットになるための訓練を始める。

続く友情

EnduringFriendship

セインとシエナはすぐに親友となっていった

セインとシエナは子供時代を常に2人で過ごすことになる。彼らは飛ぶことが大好きだったので、フライト・シミュレーターや、セインの兄が持つV-171エアスピーダーを走らせ、2人の"秘密基地"の洞窟へよく通っていた。その洞窟を2人は"要塞"と名付け、多くの時間を2人で過ごした。そんな中セインがシエナに、彼女の口癖である「私の目を通して見て」と言う言葉が何なのか尋ねる。そこでシエナは、彼女は生まれたときは双子でありウィネット・リーという妹がいたがすぐに死んでしまったため彼女にも自身の人生を見せていると語る。

2人はこうして努力を重ね、ジェルーカンのアカデミーに入ることができた。ジェルーカンはもともと独立星系連合の星であったため帝国が入学者を制限していたり、セインの親が兄であるダルヴェンの事だけを応援しセインのことをなおざりにするなど数々の困難があったが、セインもシエナもアカデミー入学後も良い成績を取り続け、ついにコルサント帝国ロイヤル・アカデミーへの入学を許可される。2人は共に同じアカデミーに通うことで友情が続く事を喜び、共に協力しあう事を約束する。そしてセインは、故郷のジェルーカンを離れられる事にも大いに喜び、可能な限り戻りたくはないと思った。

帝国アカデミー

広がった地平線

CienaThaneImperialAcademy

帝国アカデミーに入学した際のセインとシエナ

コルサントに着くと、セインは今まで見たことのない都市社会を見て戸惑ったが、シエナは驚きよりもここで過ごせる嬉しさの方が勝っているようだった。地表に降り立つと、セインは彼のルームメイトとなるオルデラン出身のナッシュ・ウィンドライダーとコルサント出身のヴェド・フォスロと出会う。セインとナッシュはすぐに仲良くなるものの、ヴェドに対してはとっかかりにくさを感じていた。その後、入学セレモニーで学長のディーンラークの話を聞く。帝国のために使えると決めたからには故郷よりも帝国の事を第一に考えなければいけない、という内容を聞きながらもセインはシエナとの友情を変えようとしなかった。

それから3年、セインとシエナはアカデミーの厳しいカリキュラムに耐え続けた。科学、数学、操縦、運動など帝国士官に必要なスキル習得の他、数々の試験の中で脱退者が続出し毎年毎年クラスの人数は半分ほどに減っていった。しかしセインとシエナは共に交わした目標のおかげでそれらを乗り越えられ、2人は良きライバルになっていく。また、セインはジェルーカンでの苦しかった子供時代のことを思い出すことがあったが、ナッシュのオルデランでの平和な楽しい昔話を聞くことで心を和ませていた。

そんな中、セインはある時彼の兄であるダルヴェンとコルサントの帝国軍診療所でばったり出くわす。彼ら兄弟は小さい頃からあまり良い関係ではなく、結局この再開もあまり良いものではなかった。セインは、ダルヴェンがあまり帝国軍の中で上手くやれていないことをすぐに読み取り、幼い頃に負け続けていた兄に勝てたことはセインの中で密かな誇りになった。一方シエナとの関係は少しづつ変化していき、アカデミー内での恋愛は禁止されているため表には出さなかったものの、セインはシエナのことを魅力的に感じていった。

レーザー砲事件

「きっと僕達は二人共バカだったんだ、田舎者で世間知らずで。でも本当に責任があるのはアカデミー側だ。」
「あんたの意見をちゃんと聞くべきだった。私は周りが見えてなかった...」
―セインとシエナ、事件を振り返って[出典]
LaserCannonIncidentWebcomic

レーザー砲のテストの際のセイン

アカデミーでは様々な課題が課せられるが、その中の一つにレーザー砲のテストがあった。これはTIEファイターに搭載するレーザー砲を組み立てるという課題だったのだが、セインとナッシュが課題前日にレーザー砲を組み立て終わり部屋を出ると、何者かがその配線を切り、それをシエナの仕業に見せかけるよう部屋の入退室ログを書き換えた。次の日、配線を切られたセインのレーザー砲は作動せず、シエナが妨害したと濡れ衣を着せられ学長の部屋へ呼ばれる。

セインは当然シエナを疑いなどしておらず、シエナのルームメイトであるジュード・エディヴォンがデータの改竄を見つけたことで、シエナの潔白は証明された。しかし、そのデータを改竄したのはセイン本人だという結果が出てしまう。学長のディーンラークはこのことから、2人がトップ争いのために互いを潰しあったのではないかと疑いを立て、セインとシエナをこのテストで落第とした。もちろんセインもシエナもそんなことは企んでおらず、納得できない2人はジュードの助けを借りながら独自に真犯人を探し始める。しかしそこでたどり着いた真犯人はアカデミーの学業成績科だった。セインはそこで、コア・ワールド出身の子供の親がアカデミーに賄賂をしてジェルーカン出身の自分らを貶めようとしたのではないかと考えたが、シエナは断固としてアカデミー側を疑うようなことはしなかった。アカデミーをめぐる2人の議論はあまりに白熱し、ついには2人の友情は今までとは違うものとなり、2年半もの間仲直りしようとはしなかった。そしてセインの中から帝国に対する忠誠は消え去り、反乱同盟のことは混乱を招くテロリストだと感じながらも、帝国のやり方に対しては疑問を持ち始めていた。

アカデミー卒業を目前に控える中、セインはインペリアル・パレスでの舞踏会に招待された。ジェダイの粛清の前はジェダイ・テンプルとしても使われていたこの場所での舞踏会は特別なもので、セインの他にはシエナ、ジュード、ヴェドといった成績上位者の他、オルデランのプリンセスレイア・オーガナといった身分の高い帝国関係者しか招待されていなかった。そこでセインはシエナと共に久々の会話をするが、レーザー砲事件の話になったところで酔っ払ったヴェドが事件の真実を語る。帝国は同じ惑星出身の候補生が結託し帝国への忠誠心が弱まるのを恐れ、2人を憎み合うように仕向けた、という真実を聞いたシエナは信じられないといった面持ちで過去を振り返った。そしてセインとシエナは長い時間を経て再び元の親友関係に戻ることに決めた。

登場作品

参考資料

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