『スター・ウォーズ 反乱者たち/反乱の口火』(原題:Star Wars Rebels: Spark of Rebellion)は『スター・ウォーズ 反乱者たち』シリーズの第1作として公開された、2パートから成る1時間のテレビ用アニメ映画である。話数の上では、反乱者たち シーズン1の第1~2話として扱われている。2014年9月26日にオンラインで初公開され、10月3日にディズニー・チャンネルで放送された。日本では2015年1月24日に初めて放送された。ABCネットワークの再放送版では冒頭部分にダース・ヴェイダーと大尋問官の会話シーンが追加され、日本では2015年5月4日にこのバージョンが放送された。
正史設定に属すこのアニメは、映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の5年前を描いており、銀河帝国に抵抗する<ゴースト>のクルーたちを紹介する内容となっている。物語の主人公である14歳の少年、エズラ・ブリッジャーは、思いがけず<ゴースト>の反乱者たちと行動を共にし、フォースの使い方を学ぶことになった。エズラと仲間たち(オーダー66を生き延びた元ジェダイ・パダワンのケイナン・ジャラス、パイロットのヘラ・シンドゥーラ、マンダロリアンの戦士サビーヌ・レン、ラサットのゼブ、アストロメク・ドロイドのチョッパー)は、帝国に捕えられたウーキーの奴隷がケッセルのスパイス鉱山へ連れて行かれたことを知り、彼らの救出を決意した。任務の途中、彼らは帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスによる執拗な追跡を受ける。
公開日[]
アメリカ[]
- 2014年9月26日:オンデマンド
- 2014年10月3日:ディズニー・チャンネル
- 2014年10月6日:ディズニーXD
- 2014年10月14日:DVD発売
- 2014年10月26日:ABC、再放送バージョン
日本[]
放送局による作品紹介[]
パート1[]
帝国の力を盤石にすべく皇帝の命を受けたダース・ベイダーは、ジェダイになり得る子供たちを見つけ出し、彼らを帝国軍側に取り込むよう尋問官に指示をする。一方、帝国の支配下にある惑星ロザルで、ストリートキッドとして育った少年エズラは、ある日、帝国軍の荷を強奪しようとしているケイナン、ゼブ、サビーヌに遭遇し、彼らの奪った荷を横取りして逃げる。だが帝国軍に追われ、危ういところを逆に3人の乗る宇宙船に救われる。[2]
パート2[]
ケイナン達の乗り込んだ輸送船にウーキーの姿はなく、帝国保安局のエージェント・カラスの手に落ちるところを、エズラによって脱出に成功する一同。だが、ゼブのミスでエズラは捕らえられてしまう。自分しか信じないエズラは、ケイナン達が助けに戻って来るとは露ほども思っていなかったが、予想に反し、引き返して来たチームによって救出される。ウーキー達の本当の移送先を知った一行は、スパイス鉱山のある惑星に急行する。[2]
トリビア[]
- 製作時の仮題は『Ezra, Part One』および『Ezra, Part Two』だった。[3]
- アレスコ司令官とグリント管理官の声優は両方ともデイビット・ショーネシーである。[3]
- 初期脚本では、エズラは偽の警報を発した後に帝国軍に追われ、スピーダー・バイクを盗むという流れだった。ねぐらであるタワーに戻った後、エズラは盗んだ箱を開けるが、帝国のプロパガンダ用電子リーフレットしか入っていない。そしてケイナンとの出会いはその翌日とされていた。[3]
- アレスコとグリントがリステ補給官と会話するシーンで、背景の壁にサイナー・フリート・システムズ社の壁画が描かれている。この壁画は公式サイト www.sienarfleetsystems.com で初公開された。[3] またのちに同じイラストが『スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史』にも収録されている。[4]
- エズラが初めてケイナンの存在をフォースで感じ取るシーンのために、不思議な風のような、ハイピッチなトーンの音響が制作された。従来は主にダークサイドを表現するため重々しい音響が用いられてきたが、それと対象的な表現方法といえる。[3]
- アニメ化作業の段階で、スター・ウォーズ的な最初のアクションを挿入するため、スピーダー・バイクの追跡劇が追加された。初期脚本ではバイクではなく、屋根をつたった徒歩での追跡劇だった。[3]
- <ゴースト>のクルーが公共の場で“スペクター”というコードネームを使うのは、帝国に正体がバレるのを避けるためである。[3]
- ケッセルは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で初言及された惑星だが、スクリーン上では本作が初登場となる。『反乱者たち』ではジョージ・ルーカスが作ったケッセルの外観や文化、経済に関するデザインや設定が採用されている。[3]
- <ゴースト>の銃座での反応から分かる通り、エズラは本作で初めてロザルの外に出た。[3]
- “ターキンタウン”は入植地の正式名ではなく住民が皮肉を込めてつけたニックネームであり、現実世界のフーバービル(大恐慌を引き起こしたハーバート・フーバー大統領にちなんで名付けられた)と共通性が見られる。[3]
- <ゴースト>のクルーがリステから盗んだ箱は中身によって色分けされている。赤は食料、灰色はブラスター・ライフル。[3]
- ヘラがウーキーを「でかいモノング」と表現する場面がある。初期脚本ではモノングではなく「サル」(Ape)だった。その後スター・ウォーズ的な表現にするためトランドーシャン・モンキーこと「モモング」に変更されたが、最終的にモノングという新種族に再変更された。[3]
- 帝国軍輸送船内のドアに貼られているハザード(危険物警戒)ラベルは、ウーキーの捕虜を運んでいることを示唆するものだが、ホスのエコー基地でワンパの危険を忠告するために貼られていたラベルとデザインが似ている。[3]
- ゼブは「カラバスト!」というラサット特有の悪態を発するが、これはシリーズ全体を通した彼の口癖となる。[3]
- エズラがケッセルでスリングショットを使って倒したストームトルーパーは、有名な「ウィルヘルムの叫び」を発しながら採掘穴に落ちていく。[3]
- 終盤に登場するウーキー・ガンシップの外見は、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のキャッシークの戦いに参加していた軍事ビークルを参考に、『スター・ウォーズ 反乱者たち』で新たに制作されたものである。[3]
- 脚本では、サビーヌがウーキーたちの感謝の言葉をより詳細に翻訳している:「ワルファロは彼の民を代表して感謝の意を表する、特に偉大なるジェダイ・ナイトと……彼のパダワン見習いに対して」[3]
登場人物・用語[]
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