スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
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『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back)は、1980年のアメリカ映画。SF映画。
- 「フォースとともにあるようだが、若きスカイウォーカー……だが、まだジェダイではない」
- ―ダース・ベイダー
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概要
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スター・ウォーズシリーズの第二作品。1997年にはCGで化粧直しやシーン追加が行われた「特別篇」が公開されている。
前作とは打って変わってSFXを全面に押し出した質の高い戦闘シーンや宇宙戦、当時としては考えられない、話が途中で終了してしまうという展開、カーシュナー(ルーカスのUSC時代の先生)の丁寧な演出などから、ファンからはスターウォーズの最高傑作との声も高い。また、銀河帝国およびダース・ベイダーのテーマ曲である「インペリアルマーチ(The Imperial March)」等完成度の高い楽曲が使用され、映画スター・ウォーズにおける音楽の分水嶺となった作品とも言える。
製作
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映画『スター・ウォーズ』の続編の製作は、第1作が公開された直後から始められた。制作中は「Chapter 2」というコードネームが使われていたが、後に「THE EMPIRE STRIKES BACK」、さらに後に「EPISODE V」というチャプターナンバーが付いた。前作とは比較にならないほどの制作費($2500万。前作は$900万)がかけられた。
前作を作る際にルーカスが最も苦しんだのが脚本の執筆だったため、続編を作る際には別の脚本家を雇い、自分のアイデアやストーリーの流れを説明して執筆させるという手段をルーカスは選んだ。脚本家の選定は「キャラクターに奥行きを持たせることができる人」「原作者であるルーカスの意図を理解することができ、さらに彼に対して創造的なアドバイスもしてくれる人」などを判断基準として行われた。以上の条件を満たす人物として選ばれたのがリー・ブラケットで、彼女は『リオ・ブラボー』『ハタリ』など一連のハワード・ホークス監督作品の脚本家として知られており、また夫のエドモンド・ハミルトン同様、自身もSF作家として著名な人物であった。
1977年11月28日から12月2日まで、ルーカスはブラケットとストーリー会議を行う。会議ではそれまでにルーカスが書いておいた草案を元に、ブラケットと意見交換をし、ブラケットは第1稿の執筆を始めた。
書籍「Star Wars The Annotated Screenplays」によれば、『帝国の逆襲』の第1稿は1978年2月23日に書き上げられたことになっている。同書ではルーカスはブラケットの書いた脚本を受け取りはしたが気に入らなかったと発言しており、他の文献でもブラケットの脚本は使い物にならず、ルーカスは始めからやり直さなければならなかったという記述があるが、氷の惑星での戦い、ジェダイマスターによるルークの訓練、ハンとレイアがランドのもとに逃げる、など最終的に映画に使用された設定は、実はほとんどと言っていいほど第1稿には含まれている。 ブラケットはルーカスに脚本を渡した約3週間後にガンで亡くなってしまう。ガン発病は1973年で本人は知っていたようである。「帝国の逆襲」第1稿が仕上がったのは最後の入院の数日前だったという。享年62。なお、ブラケットの手がけた第1稿の概要はアメリカのSFファンジン「SFレビュー」78年7月号に掲載されている。この第1稿には「ヴェイダーの砦」や「熔岩の惑星」など、劇中には登場しなかった設定がなされている。この第1稿にはサブタイトルがなく、単に「sequel(続編)」と記されているのだが、『帝国の逆襲』というタイトルはルーカスとブラケットのストーリー会議以前から決まっており、事実ルーカスが書いた77年11月28日付の草案には「帝国の逆襲」と書かれている。なぜブラケットがこのタイトルを使わなかったのかは判らない。いずれにせよ、ルーカスはブラケットの後任を探さなければならなくなり、結局『Oh!ベルーシ 絶体絶命』で脚本家としての実力が高く評価されていた若手のローレンス・キャスダンが選ばれ、キャスダンによって脚本は完成された。
オープニング・タイトル
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日本語
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受賞
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第53回アカデミー音響賞・アカデミー特別業績賞(視覚効果)受賞(1980年度)。
ストーリー
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遠い昔、遥か彼方の銀河で・・・
ヤヴィンの戦い(エピソード4)から三年。デス・スターを反乱同盟軍に破壊された銀河帝国軍の反撃は激烈を極めた。反乱軍は帝国軍によりヤヴィン秘密基地から撤退を余儀なくされ、氷の惑星ホスにエコー基地を設立したのである。ダース・ヴェイダーは反乱軍、そしてルーク・スカイウォーカーを捜索するため調査用のプローブ・ドロイドを銀河系の各地に大量に放っていた。
ホスにも一体のプローブ・ドロイドが隕石に擬態して着地した。その時ホスではルークとハン・ソロは原住生物トーントーンに乗ってパトロールを行っていた。ルークは落ちてきた隕石を発見、ソロは先にエコー基地に帰る。ルークは隕石を調査しようとしたが雪原の怪物ワンパに襲われ気を失ってしまう。一方エコー基地に戻ったソロは司令官のライカン将軍に反乱軍を離れ、ジャバ・ザ・ハットに金を返したいと告げた。レイア姫はソロに残るよう説得するが、失敗に終わる。
やがてソロはルークがまだ戻っていないことを知り、危険も顧みずルークの救出に向かった。その頃ルークはワンパの洞窟に、貯蔵の為両足を氷の天井に貼り付けられていた。ルークは決死の思いでフォースを使ってライトセーバーを拾い、両足の縛めを解くと共にワンパの片腕を切断し脱出。しかし猛吹雪の中でルークは倒れてしまう。が、そこにフォースと一体化したベン・ケノービ(オビ=ワン・ケノービ)の霊体が現れ、ルークに惑星ダゴバへ行きジェダイ・マスターのヨーダからフォースに学ぶよう告げたのである。幸運なことにルークはその直後ソロに救出された。翌日基地に戻ったルークは治療を受け、ソロに感謝するのだった。その後偵察機から不審な物体を発見したとの通報を受け、ソロとチューバッカはそれを調査、帝国軍の放ったプローブ・ドロイドだと突き止める。報告を受けたライカン将軍は帝国軍に基地の場所が察知されたことを悟り、基地の全軍に撤退命令を出した。
ベイダー率いる銀河帝国軍の「死の小艦隊(Death Squadron)」はホス近辺に到着するが、艦隊提督のケンダル・オゼルのミスで反乱軍に艦隊到着を気付かれてしまい、基地はシールドが展開されていた。ヴェイダーは失態を犯したオゼルを処刑した後に、艦長のファーマス・ピエットを提督に任命。ヴィアーズ将軍にAT-ATによる地上攻撃でシールド発生装置を破壊させるよう命じた。同盟軍は貴重な物資を積んだ貨物船が脱出する時間を稼ぐため、歩兵・スピーダー部隊が必死に応戦を試みるが厚い装甲に覆われたAT-ATに歯が立たず、遂にシールド発生装置を破壊されてしまう。ファルコンを修理していたソロとチューバッカは逃げ遅れたレイアと3POを乗せ基地から脱出。そして生き残ったルークは地上戦が終了した後Xウイングに乗りR2-D2を伴って、オビ=ワンの言葉に従い惑星ダゴバへ向かう。
ソロ達を乗せたファルコンは執拗な帝国軍の追撃を受け、ハイパードライブの起動を試みるが、修理が不十分であったため失敗。機転を利かせたソロはホスの付近にある小惑星帯に逃げ込み、何とか追っ手を振り切る。ファルコンの修理を行う中で、ソロとレイアは急速に距離を縮めていく。しかし、逃げ込んだ小惑星の穴は巨大な宇宙の怪物スペース・スラッグの巣であることが分かり、ファルコンは飲み込まれる寸前に脱出する。 業を煮やしたヴェイダーはボバ・フェットを始めとする銀河中の腕利きの賞金稼ぎを呼び寄せ、報酬を与える代わりにファルコン号を見つけ出すよう命じていた。ソロは再び帝国軍に見つかりながらもスター・デストロイヤーの索敵範囲外に逃れ、旧友ランド・カルリジアンが執政官を務めるクラウド・シティのある雲の惑星ベスピンに向かう。しかし、ボバの乗るスレーヴ1が不気味にその後に追随していくのだった・・・。
その頃ルークはダゴバに不時着するも、ダゴバは泥と沼だらけでとても人の住めるような星ではなかった。そんな折に現れた小柄な老人はR2にイタズラをしたり、ワガママを言うなどしてルークを困らせるが、この老人こそがルークの探している偉大なるジェダイ・マスター、ヨーダであった。ルークを試していたヨーダは年齢と短気な性格を理由にルークを教えることをためらうが、オビ=ワンの説得により修行を始める。だがルークはフォースを完全に信じきることが出来ずに訓練ははかどらず、ヨーダは失望に似た感覚を抱く。
べスピンに到着したソロ達はランドからもてなしを受けた。だがクラウド・シティ内部で迷った3POは帝国軍兵士と遭遇、破壊されてしまう。翌日朝食の席でソロ達はヴェイダーと帝国軍、ボバと対面する。既に帝国はシティを掌握していたのである。ベイダーはルークを誘き寄せるためソロに拷問を加えた後、ランドにソロを引き渡すという約束を反故にし、ボバにソロを引き渡した。ソロの苦痛を感じたルークは、ヨーダとオビ=ワンの制止を振り切ってべスピンへ飛ぶ…
スタッフ
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キャスト
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- ルーク・スカイウォーカー:マーク・ハミル
- ハン・ソロ:ハリソン・フォード
- レイア・オーガナ:キャリー・フィッシャー
- ダース・ベイダー:デイヴィッド・プラウズ(演技)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)
- C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
- R2-D2:ケニー・ベイカー
- ヨーダ:フランク・オズ
- ランド・カルリジアン:ビリー・ディー・ウィリアムズ
- ボバ・フェット:ジェレミー・ブロック(演技)、ジェイソン・ウィングリーン(公開版の声)テムエラ・モリソン(DVD版の声)
- ピエット提督:ケネス・コーリー
- マキシミリアン・ヴィアーズ:ジュリアン・グローヴァー
- 皇帝パルパティーン:クライヴ・レヴィル(公開版の声)イアン・マクダーミド(DVD版)
- 公開時の皇帝は無名の役者にレヴィルの声をあてたものだったが、DVD化の際にエピソード6、1、2、3でパルパティーンを演じたマクダーミドで撮影しなおして、シリーズ全体の整合性を図った。
他
日本語吹替
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- 「THE STORY OF THE STAR WARS」(映画本編のダイジェスト版ともいうべきレコード)
- 日本語版は製作されなかった。
- 劇場公開版
- 日本テレビ「金曜ロードショー」
- 1992年10月25日(日)テレビ朝日「日曜洋画劇場」
- ビデオ・DVD版(特別篇は従来のビデオ版に追加録音)
- ルーク・スカイウォーカー:島田敏
- ハン・ソロ:磯部勉
- レイア・オーガナ:高島雅羅
- ダース・ヴェイダー:大平透
- ベン・ケーノビ:納谷悟朗
- ヨーダ:辻村真人
- C-3PO:野沢那智
- ランド・カルリジアン:若本規夫
- ボバ・フェット:広瀬正志
- 皇帝:千葉耕市(ビデオ版)、小林勝彦(DVD版)
- ピエット提督:嶋俊介
- その他:岡部政明、筈見純、糸博、城山知馨夫、大山高男、伊井篤史、沢木郁也、小室正幸、津田英三、星野充昭、森一、西宏子
- 演出:伊達康将
- 翻訳:平田勝茂
- 調製:高久孝雄、飯村康雄(テレビ朝日2005.7.10放送時のみ)
- 制作:ムービーテレビジョン、ブロードメディア・スタジオ(テレビ朝日2005.7.10放送時のみ)
※製作順
トリビア
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- クライマックスシーンで、ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーに言うセリフ"No.I am your father."(違う。私がお前の父親だ。)が出演者・製作スタッフ方面から映画公開前に漏れるのを防ぐため、ルーカスは撮影の時、ダース・ベイダー役に本来のセリフとは全く別のセリフを言わせ、完成直前にアフレコで"No.I am your father."のセリフに差し替えるという前代未聞のネタバレ防止策をとった。これはダース・ベイダーが覆面をしているキャラクターだからこそ出来た裏技である。
- ちなみに、撮影時のダース・ベイダーのセリフは「Obi-wan in death!(父親を殺したのはオビ=ワンだ)」だった(「新三部作」が製作された後に考えてみれば、確かにオビ=ワンがアナキンを溶岩の前で動けなくし、瀕死の重症を負わせる原因を作ったのだから、完全に間違った事は言っていないとも言える)。しかしながら、この事にベイダーのセリフを言わされた俳優、デヴィッド・プラウズは不満であったとの事。(彼は試写会で本当のセリフを聞き、椅子から滑り落ちるほど驚いたそうである)
- ルーク役のマーク・ハミルが撮影前に自動車事故をおこし、顔を怪我してしまったため、比較的端麗であった彼の容姿が変わってしまった。そのため、一時はハミルではなく別人を使っているのではないかとすら囁かれた。冒頭でルークがワンパに襲われるシーンは、上記の変化に整合性を持たせるために急遽付け加えられたものである。
- 今作の名セリフとしてハン・ソロが炭素冷凍される直前のレイアの愛の告白に対する返事として放った“I know.(分かってる)”があるが、脚本では“I love you too.”であった。だが、「皮肉屋のソロが自ら『愛してる』と言うだろうか」というハリソン・フォードの提案により、上記のセリフへと変えられたという。ちなみに『ジェダイの帰還』ではソロとレイアが互いに逆のセリフを喋るシーンがある。
- ただ、上記の名セリフに関しては、レイア役のキャリー・フィッシャーが本作の撮影中から薬物中毒になり、それが原因でなかなかセリフを覚えられなかったため、業を煮やしたハリソンがアドリブで「I know.」と言った為に誕生したとも言われている(ちなみにキャリーは『ジェダイの帰還』の撮影終了後の1985年頃にやっと薬物中毒を克服したという。彼女自身も自伝でそう記している。)
- 全6作の中で唯一タトゥイーンが出てこない作品である。また、ラストシーンが唯一宇宙空間で終わる作品でもある。
- ハン・ソロたちが逃亡する際に小惑星帯を抜ける場面があるが、スタッフのお遊びでその岩石に混じってジャガイモやスニーカーが飛んでいる。(特別編のパンフレットより)
- 劇場公開時のヨーダの吹き替えは偶然ではあるが、新三部作でのヨーダと同じ永井一郎であった。これは特別篇のDVD収録時に辻村真人へと統一されてしまったが、限定発売された劇場初公開版で聴く事ができる。
- 「Xウイング」という言葉が使われた最初のエピソードであり、映画六部作では唯一のエピソードである。