スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
出典: Wookieepedia
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(Star Wars Episode II: Attack of the Clones)は、2002年のSF映画。スター・ウォーズシリーズの5番目に発表された映画。上映時間142分。
- 「ダークサイドの帳が下りてきた。未来が見えん。始まったのじゃ、クローン戦争が」
- ―ヨーダ[src]
目次 |
[編集] 概要
後にダース・ベイダーになるアナキン・スカイウォーカーの青年時代、パドメとの禁じられた愛を描く。シリーズで唯一の恋愛映画といわれる。1977年の第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の台詞にも登場した「クローン戦争」を描いた。また、この作品からヨーダは全てCGで表現されるようになり、本当の生き物のようにリアルになった。
カメオ出演として、ジョージ・ルーカスの娘はナイトクラブのシーン、息子はジェダイの図書館でオビ=ワン・ケノービが惑星カミーノの情報を探しているシーンに登場する。本作もエピソード5と同じく本編そのものは話が途中のまま終了するという形を取っている。
[編集] オープニング・タイトル
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[編集] ストーリー
[編集] 共和国の衰退
- 共和国は長い年月をかけて、徐々に、しかし確実に衰退していこうとしていた。中心惑星コルサントから遠く離れた辺境惑星ナブーで繰り広げられた、通商連合による封鎖事件も、共和国の政治的安定能力が衰退していることを如実に語る出来事の一つであった。言い方を変えれば、銀河元老院が適切かつ迅速に行動をとらなかったために、ナブーは戦いによって自由を勝ち取らなければならなかったのだ。
- 事は辺境惑星一つの問題ではなくなっていた。共和国の政治的安定の欠如は明白で、ナブーの様な例は何百と有り、すべてがよい結果になったとは言えなかったのだ。
- 共和国に加盟する事自体に意味を見いだせなくなった星系や連盟、すなわち分離主義者のおこりである。共和国からの分離を決めた星系はもとより、コルサントから遠く離れた辺境の地では暴動騒ぎが起きることも多かった。暴動も小規模な市民デモからはじまり、惑星間紛争といっても過言ではないレベルの物までの大規模な物まで起こるに至った。それも各地で、何万光年を隔てて、時と場所を選ばずに。
- 分離主義者とて、当初から自らを分離主義者と名乗り、何かしらの御旗の元に集まって行動していた訳ではなかった。いつの時代にも政権に全幅の信頼をおく者ばかりではなく時には惑星規模の反乱も起きうることがあった。しかし、それらは銀河共和国からみれば小規模なものであり、銀河元老院とジェダイ騎士団が有効に機能していた時代には、時とともに鎮圧され、または政治的に和平を得て、解決されていた。しかし、ここ数十年の銀河共和国の政治システムの老朽化、硬直化は、起こりえた事柄に迅速かつ適切に対応出来るものとは言えなくなってきていた。共和国が何もしてくれないならば、自分たちで結集して自国の利益を守ろう。当初はそういった動機から銀河共和国を離れる者が多かった。
- ただ、政治的に安定した国家惑星が銀河共和国を離れる例もあったが、そうではない惑星、即ち銀河共和国の政治体制が十分に行き及んでいない、無法地帯とも言える惑星も数多く分離主義者に加わっていった。単独では銀河共和国にかなわないが、徒党を組めば銀河共和国に対抗でき、その中で何かしらの利益が得られると考えた国家惑星である。
- そんな中、分離主義者に強力な指導力を持ったリーダーが現れた。元ジェダイで銀河有数の資産家であるドゥークー伯爵である。
- 1000年以上の長きにわたり銀河の平和を守ってきたのはジェダイ騎士団であったが、立て続けに起こる大規模な紛争は、もはやジェダイだけの力で押さえられる物ではなくなってきていた。銀河元老院とジェダイ騎士団、この銀河共和国の安定を司る両輪に疲弊が生じ始めようとしているのだ。
- いつしか、共和国内において軍隊を設立せんとする声が聞こえるようになってきた。
- かつて大昔の暗黒時代には強力な共和国軍が存在し、軍隊はジェダイが率いていたのだ。銀河共和国の裁判官、テュナリド・スクリードはその歴史を根拠に軍隊設立法案を支持した。
- カーマス出身のイーシュリン・オットハイン議員は、軍隊設立法案支持派の惑星カリダに、かつて共和国が軍隊を持っていた頃のトレーニング施設であるカリダ軍事アカデミーがあり、テュナリド・スクリードはそこの出身者であることを指摘した。テュナリド・スクリードが汚職を行っていると言っているわけではないが、銀河元老員に疑問の一石を投じたことは確かであった。軍隊には設備、訓練、維持などに伴い膨大な予算が必要である。軍需産業はそれ自体巨額の資金の動き手そのもの。惑星カリダが軍隊設立法案賛成キャンペーンを行い、膨大な費用を費やしていることも事実である。
- オットハイン議員は、紛争における民主的な外交による解決が間違いだというのではなく、解決策の実行に誤りが有ったことを主張した。
- 議論は建設的な物とは言い難く、投票自体が意味のない物になりかねない。銀河元老院の本来の目的は討議による政治的解決である。
- 軍隊設立法案支持派と反対派の大きな違いは、資金のあるなしだった。反対派は資金力において大きく差をつけられ、自らの足で精力的に活動する他なかった。
- ナブー選出のパドメ・アミダラ銀河元老院議員は反対派の代表的存在となり、銀河中を回っては可能な限り会見を行い、意見を述べて回っていた。10年前、通商連合によるナブー封鎖事件の当事者であった彼女の意見は、分離主義者に軍隊で対抗すれば、彼らもまた軍隊で対抗するという単純明快な物であった。
- 惑星シャンドリラでは、軍隊設立法案が通れば、自分たちの惑星の平和と安全を共和国軍にゆだねることを懸念し、社会安全委員会が一日ストライキを行った。
- 賛成派であるコレリアでは、それ以上に強硬な運動が行われた。ガーム・ベル・イブリス議員は代表団を銀河元老院から引き上げ、国境を封鎖、コレリアン保安局コルセックは徴兵を拒否し、いかなる外部の部隊もコレリアに駐留することを認めないとした。これは分離主義者に加わるということではなかった。しかし、共和国にありながら、その上銀河元老院に議席を持つ有力国家が銀河元老院から離脱するという極めて異常な事態であり、反対派の勢いをそぐには充分な出来事であった。
- コレリアの議席が空席になって間もなく、パルパティーン議長はロイヤリスト・コミッティー(議長支持派)を結成した。軍隊設立法案反対派、賛成派双方からなる、共和国を大切に思い、現在の問題を乗り越えるべく願うこのコミッティーは賛同を得た。しかし、このコミッティーの呼びかけも、分離主義者には拒否されてしまった。
[編集] パドメ暗殺未遂事件
- 軍隊設立法案の投票の日が近づいた。共和国から離脱する惑星は増え、賛成派と反対派の群衆が元老院議事堂周辺に詰めかけた。
- 軍隊設立法案反対の指示を集めるため、銀河遊説を終えたパドメ・アミダラ議員が乗るナブーのロイヤル・スターシップがナブー・スターファイターに守られ、銀河元老院議事堂からさほど離れていないプラットホームに着床した。ナブー・スターファイターから降り立ったキャプテン・タイフォは思っていた事態が起きなかったことに安堵した。ナブーのロイヤル・スターシップのタラップが開き、議員が降りてこようとしたそのときである。突如爆発が起こりナブーのロイヤル・スターシップは破壊され、降り立とうとしていた人間も爆風に吹き飛ばされた。
- 爆発に巻き込まれ、瀕死の議員にキャプテン・タイフォとともにスターファイターから降り立った女性隊員が駆け寄った。その女性隊員こそがパドメ・アミダラ銀河元老院議員その人であり、ロイヤル・スターシップから降り立った議員はキャプテン・タイフォの作戦による替え玉、侍女のコーディーだったのだ。コーディーはパドメの腕の中で息絶えた。
- 銀河元老員議長パルパティーンは、元老員に訃報を告げパドメの功績をたたえていたそのとき、ホールに暗殺されたはずのパドメが現れた。この事件に関して言えば、軍隊設立法案反対派の旗頭たるアミダラ議員を暗殺して、法案を通過させようという意図によりなされた事は誰の目にも明らかであった。証拠を出せといえば逆に賛成派に不利になる。議会は反対派に傾こうとしていたが、冷静な判断のため、投票は延期される運びとなった。
- パルパティーン議長がオフィスでジェダイ評議会のメンバーと、共和国に不穏な空気が漂っていることは明白で、分裂を防ぐことが喫緊の課題である、といった話し合いをしているとき、ロイヤリスト・コミッティーが現れ、話題はアミダラ議員暗殺未遂事件についての物となった。アミダラは分離主義者とドゥークー伯爵が黒幕ではないかと言ったが、ジェダイマスターのメイス・ウィンドゥとキ=アディ=ムンディは、かつてジェダイであったドゥークー伯爵が暗殺を企てたとは考えられないと言った。
- パルパティーン議長はアミダラ議員の身辺警護の強化を求めた。当初反対していたアミダラであったが、自分の身を思う議長の説得を受け入れた。そしてアミダラ議員の身辺警護は議員となじみの深い人物、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが選ばれた。
[編集] 2度目の暗殺未遂事件
- オビ=ワン・ケノービがガンダークの巣に落ちたときの様に落ち着かない態度でアナキン・スカイウォーカーはその任務に向かった。パドメ・アミダラがナブーの女王であったとき通商連合によるナブーの封鎖が行われ、自由を勝ち取るため、当時子供であった自分も共に戦ったのだ。それ以来十年間一日も忘れることのなかったパドメと再会でき、ジェダイ・パダワンとして身辺警護の任務に就くことが出来るのだ。
- アミダラ議員はオビ=ワン・ケノービとの10年ぶりの再会を喜んだ。しかし、隣にいる若者がアナキン・スカイウォーカーであることにすぐには気づかなかった。ほんの少しの時をおいてアミダラ議員はアナキンに気づいて微笑み、言葉を交わした。
- アナキンは後ほど10年間1日も欠かさず思い続けたパドメが、自分のことを一目で気づかなかった事に不満を漏らしたが、ジャー・ジャー・ビンクスはあんなうれしそうなパドメを見るのは久しぶりだと言った。ナブー封鎖の時の子供であったアナキンと今のアナキンでは、身長は倍ほど違い、顔も子供から青年へと大きく変わっているのだ。
- アミダラ議員が暗殺者の正体を知りたいと言ったとき、アナキンは師であるオビ=ワンを差し置いて暗殺者の正体を見つけ出すといった。オビ=ワンは任務はアミダラ議員の護衛であり、犯人の追及ではないとたしなめた。ジェダイ評議会の決定は絶対の物だからである。
- しかし、アミダラ本人はジェダイ評議会の決定に従うつもりはないらしく、その夜、自分の部屋の寝室のカメラを切り、暗殺者が自分を付け狙いやすい状況を作った。隣の部屋にはアナキンとオビ=ワンが控えており、部屋にはR2-D2がいる。
- そのアミダラの命を、バウンティ・ハンターのザム・ウェセルが狙う。猛毒虫コウハンが入れられたASN-121アサシン・ドロイドが、宙を飛び、地上数百メートルの高さにある、アミダラの寝室のトランスパリスチール(透明鋼)の窓を、外部から円形に穴を開ける。あけられた穴から彼女の部屋にコウハンが放たれる。ライトセーバーの柄ほどの大きさで、皺のある白っぽい柔軟な体に無数の節足を持った猛毒虫がアミダラに向かって這い寄る。そのときR2-D2が反応する。
- オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーはコウハンの餓えの感情をフォースで察知して、アミダラの部屋に駆け込み、ライトセーバーでその毒虫を斬り殺す。オビ=ワンは透明鋼の窓を突き破り、外でその様子を観察していた暗殺ドロイドに飛びつき、とりついた。アナキンはオビ=ワンがドロイドとともに部屋から遠く離れていったのを確かめると、アミダラの警護をキャプテン・タイフォに託し、追跡に適したスピーダーに乗り込むと追跡を開始した。オビ=ワンのフォースを追う。
[編集] 深夜の追跡
- 宙を飛ぶ暗殺ドロイドは、オビ=ワン・ケノービを振り落とさんと小刻みに動く。それくらいで落とされるオビ=ワンではなかったが、ザム・ウェセルの銃弾が暗殺ドロイドを破壊した。オビ=ワンは転落しながらもアナキン・スカイウォーカーが近づいてきていることをフォースで感じていた。アナキンの駆るスピーダーは落下してくるオビ=ワンを受け止め、そのまま間を置かず暗殺者を追った。逃げる暗殺者ザム・ウェセルのスピーダーを関知してその遙か上空にいたアナキンは、操縦をオビ=ワンに譲り、自らは飛び降りていった。ザム・ウェセルのスピーダーに飛び乗ると、スピーダーは歓楽街へと墜落していく。
- 相当の勢いでスピーダーは墜落したが、アナキンもザム・ウェセルも目立った怪我は無いようであった。有名なナイトクラブ・アウトランダーに逃げ込んだザム・ウェセルを追おうとしたアナキンにようやく追いついたオビ=ワンがライトセーバーを渡した。ジェダイの命たるライトセーバーをうかつに手放すなと叱責するが、アナキンはザム・ウェセルを追う事に頭をとられているらしかった。オビ=ワンは暗殺者は逃亡するためではなく隠れるためにナイトクラブに入ったのだと諭す。
- ナイトクラブに入ったオビ=ワンは、アナキンに店内を捜索させ、自分はカウンターで飲み物を注文した。そのオビ=ワンに背後から近づくザム・ウェセル。瞬間的に振り向き、オビ=ワンがライトセーバーを振るうとザムの片腕が切り落とされる。オビ=ワンとアナキンは尋問するため店の外の路地に連れ出した。しかし、尋問しようとした矢先、遠く離れたところから何者かがザム・ウェセルを狙撃し、殺害してしまったた。体に刺さった毒矢を見つめるアナキンとオビ=ワン。毒矢を放った人物は装甲服に金属製のヘルメットで顔を隠していることだけが見て取れた。たちまちのうちに背中のロケットパックを起動し、夜の闇に消えていく。
[編集] ナブーへ
- オビ=ワン・ケノービの報告を聞いたジェダイ評議会は、アナキン・スカイウォーカーに、アミダラ議員を危険なコルサントからナブーまで護衛するように命じた。そしてオビ=ワンはアミダラ議員をの暗殺を企てた者について調査を行う。
- アナキンの単独任務はまだ早いと感じていたが、オビ=ワンは評議会の決定に従った。アナキンとアミダラ議員、R2-D2はヨーダの知恵で難民に扮してナブーに向かう。オビ=ワンはキャプテン・タイフォにアナキンの事について不安を漏らしたが、タイフォもまたパドメの行動について不安を漏らした。
- しかしオビ=ワンにはより重要な任務があった。ジェダイ聖堂の分析コンソールもドロイドも正体をつかめなかった毒矢を手がかりに容疑者を特定しなければならないのだ。
- ナブーへ発つ前、パドメは軍隊設立法案の廃案に努力してきたのに、肝心の投票の時にコルサントを離れないといけないこと、アナキンは自分の事を認めてくれないオビ=ワンのこと、それぞれの不満を語り合った。しかし難民船に乗り込み、旅を続けていくうちに互いのことを語り合い、深く知り合うようになっていった。そこでパドメが気付いたアナキンの一面、それは傲慢に見えるのは一つの側面にすぎず、毎夜のように母の夢や悪夢を見続ける傷ついた青年の姿であった。
- 二人はアナキンのジェダイ騎士団についての話から、パドメの女王時代の話、政治の話まで多岐にわたって話し合った。そこに共通していたのは、話題こそ違え、意見が衝突することはなかったと言うことである。
- ナブーに到着し、シード宮殿でクイーン・ジャーミラと謁見が許された時、アナキンは女王と元老院議員との会話に割ってはいるという行為を行った。会話の内容が警護の話に及んだとき、その責任者は自分であることを明確にしたかったのだが、パドメは短く制した。アナキンもパドメに対する自分の気持ちを周囲に知らせているかのような軽率な言動を慎んだ。
[編集] パドメ・ネイベリー
- パドメ・アミダラとアナキン・スカイウォーカーは彼女の実家を訪れた。パドメはパドメ・ネイベリー個人に戻り、アナキンに両親、姉、姪を紹介した。パドメの危険な立場について隠すことなく率直に語るアナキンは家族に歓迎され、すぐに二人の気持ちを察せられた。
- ナブーの郊外に身を隠すため荷造りしているとき、アナキンはパドメの昔の二枚の写真を見つけた。一つは難民救済運動の手伝いをしていた頃、もう一つは官吏として政治の道を歩み始めた頃の物であった。
- 更に安全をきたすため、ナブーにある美しい島、ヴァリキーノに向かった。湖畔にはネイベリー家の所有する落ち着いたたたずまいの別荘がある。美しい水辺、雄大な草原。安全を守るのが表向きの任務だが、特にこれと言ってする事がないアナキンとパドメは、様々な困難の合間に、ひとときの安らぎを見いだした。そのとき、お互いが好意を抱いている事は紛れもなく見て取れた。しかし、お互いにジェダイ・パダワンと銀河元老院議員という立場にあり、そして、今二人がひとときの平和を過ごす世界の真の姿、それは銀河が二つに分裂しようとしている紛れもない政情不安定な世界を思うと、目に見えない義務感により互いの思いを抑えるしかなかった。
[編集] シミ・スカイウォーカー
- 連夜、アナキン・スカイウォーカーは悪夢にうなされていた。同じ夢。それはただ一人の肉親であり、10年前に故郷タトゥイーンに残してきた母に何か不吉なことが起こる夢であった。アナキンの暗く陰鬱な顔から何かを察していたパドメは、アナキンが母の身を案じていることを一言口にしただけで、自分もタトゥイーンに同行すると言った。ジェダイ評議会の命令はパドメを守ること、パドメがタトゥイーンに向かうのなら、評議会の命令に反しない。二人はR2-D2を率いて、パドメのHタイプ・ヌビアン・ヨットでそれほど離れていないタトゥイーンに向かった。
- タトゥイーンに到着した二人は直ちにワトーの店に向かった。シミの消息を知るにはここが一番だと思われたからだ。ワトーは確かにそこにいたが、尾羽うちからして路上に座り、ぼろ布の日よけの下で暑さよけの帽子を被り、二人を見ても借金取りが来たとおびえる、年老いたトイダリアンになりはてていた。ワトーが手こずっている機械をアナキンが簡単になおすと、その手つきからようやく「アニー、ちびのアニーか」と、懐かしそうに声をかけた。ジェダイの術で借金取りを何とかしてくれというワトーの声を無視して、アナキンは母、シミ・スカイウォーカーがどうなったかと尋ねた。
- ワトーは、シミを売ったと言った。しかし、それは水分採取農業を営むグリーグ・ラーズという人物が正式に買い受け、奴隷の身分から解放し、二人は正式に結婚したのであって、その限りでは喜ばしい事に聞こえた。
- アナキン達はラーズという人物の経営する農場に急いだ。母との再会を期待して、10年の歳月を超えて。まず、農場に着いた二人が目にしたのは意外なことにアナキンが10年前に残していったC-3POに出会った。思いがけない再会に二人とドロイドは喜んだが、アナキンがここに来たわけを聴いて、いささかしゃべりすぎのきらいがあるC-3POですら口ごもり、とりあえず二人を家に案内した。そこでアナキンはラーズ家の嫡男、オーエン・ラーズとその恋人ベルーに出会った。父の妻の息子、即ち義理の兄弟のアナキンに初めてあったのにオーエンの口ぶりは重く暗い。そこに浮遊椅子に座ったグリーグ・ラーズが、椅子ごと移動してアナキンの前に現れた。
- みんなの態度からおおよそのことは察していた。そして母と子の絆がシミのただ事ならぬ窮地を伝えていた。グリーグの言うことには、一ヶ月前にタスケン・レイダーの襲撃に遭い、シミをさらわれ、何人かで救出に向かったが返り討ちに遭い、ある物は殺され、怪我を負い、自分も片足を失ったと言った。浮遊椅子に座る彼の片足は失われていた。
- アナキンはオーエンのスピーダー・バイクを借り、その大型バイクを駆ってグリーグがどこからか調べ上げた情報を元にデューン・シーに向かった。途中、夕暮れに出会ったジャワの情報で、タスケンの狩りの一群が砂漠の奥深くで目撃されたことを聴いた。彼らが通った後には死と破壊がある。日も沈み、たき火の明かりを頼りに進んだアナキンは三人の農民の亡骸を見つける。イオピーの脇で寝ているときにころされたのだ。燃やされたスピーダーからはまだ煙が出ている。今となってはアナキンには、母の苦痛の声が感じられる。ほどなくオアシスの近くにタスケン・レイダーのキャンプを発見し、フォースで気配を消し、母の気配のする小屋に入っていった。手首を枷で縛られ、殴打され血まみれになり憔悴した瀕死の母、それが10年ぶりに出会った母であった。母を抱きかかえると、途絶えていた意識を取り戻した。10年ぶり、顔つきも体格も著しく変わっていたが、しかし立派に成長した青年をを一目見ただけで息子とわかったシミは、アナキンをを誇りに思い、どれだけ会いたかったかを伝えた。そしてそのまま力尽き、最後に出会えた愛する息子の腕の中でそっと息絶えた。
- アナキンは母を見つめていた時と全く異なった、母を看取った時の顔と真逆の形相でライトセーバーを起動し、キャンプにいたタスケンに襲いかかった。力ないタトゥイーンの村人に恐れられ、残虐と蹂躙の限りを尽くしたタスケンであったが、ジェダイの敵ではなかった。ライトセーバーを振るうたびにタスケンは命を失い、その光剣が最後の一人を切り捨てるまでさほどの時間はかからなかった。
[編集] デクスターズ・ダイナー
- オビ=ワン・ケノービはザム・ウェセルを殺した毒矢の手がかりを探るため、コルサントのビジネス街に近いココ・タウンにあるレストラン、「デクスターズ・ダイナー」を訪れた。其処には旧友であり裏社会の情報に通じたデクスター・ジェットスターがいて、彼なら何かしら有益な情報を提供してくれると思われたからである。4本の腕を持つ大柄なエイリアン種であるデクスターは、キッチンから出てくると4本の腕を広げ、旧友を歓迎し、抱きしめた。
- デクスターは期待に違わず、ジェダイ聖堂の分析コンソールもドロイドも正体をつかめなかった毒矢のおおよその正体を見破った。ドロイドのような機械は決してみることの出来ない、表に書き示された以外の情報を読み取った彼は、それがクローン製造では銀河一と言われるカミーノの物であると告げた。ドロイドに表面に書かれた異常の情報が読み取られたら、生物は滅びる。
- そして惑星カミーノのおおよその位置と気むずかしく親しくなるには財布の中身が必要だという性質について教え聞かせた。
- ジェダイ聖堂にもどったオビ=ワンはアーカイブでカミーノ星系について調べたが、見つけ出すことは出来なかった。アーカイブの管理者ジョカスタ・ヌーは、アーカイブに存在しないならそれは存在しないと断言した。オビ=ワンはデクスターの情報を信じていた。そして星図にはカミーノが有るべき場所に何かしらの重力異常が認められる。オビ=ワンはヨーダに消えた惑星の謎について尋ねてみた。
- ヨーダはベア・クランの教練中、手を休め、オビ=ワンの話を聞き、子供たちにその謎を問うてみた。子供の一人は惑星が消えたのではなく、誰かがアーカイブの記録を消したのだと言った。子供たちの意見は素直で、しかも核心を突く。アーカイブの記録を消去したり操作したり出来るのはジェダイだけである。謎が謎を生んだ。
[編集] 未知の惑星へ
- オビ=ワン・ケノービの乗ったジェダイ・スターファイターはハイパースペースから通常空間に戻ると、ハイパードライブリングから赤いくさび形の小型のボディーを切り離した。デルタ7タイプで、コクピット左前方のドロイド・ソケットにはアストロメク・ドロイドのR4-P17が装着されている。
- ジェダイ聖堂のアーカイブに存在しないはずの位置に惑星カミーノは確かに存在した。デルタ7はカミーノの大気圏内に進入し、嵐が吹き荒れる水の惑星カミーノの首都ティポカ・シティーの、海面から突き出すように建造された建物に着陸許可を得て、土砂降りの中、プラットホームに降り立った。
- オビ=ワンを出迎えたのは白く細長い体に細長い首、アーモンド型の目を持つカミーノアンのトーン・ウィー首相補佐官であった。
- 気むずかしく、金なしでは打ち解けるのは難しいと聞かされていたオビ=ワンにはトーン・ウィーの「待っていた」という言葉は予想外であったが、次に聞かされた言葉はそれ以上に予想外で不可解な物であった。もうジェダイは来ないのではないのかと思い始めていた、と言われたのだ。そして首相のラマ・スーンと面会し、話を合わせてみた。10年前にジェダイ・マスター、サイフォ=ディアスがジェダイ評議会の命を受け、カミーノに発注したクローン軍の準備がもうすぐ整うと言うことだ。オビ=ワンはラマ・スーンにサイフォ=ディアスは10年前、任務中に命を落としている事を告げた。その訃報に意を示したものの、ラマ・スーンはクローン軍を披露できることを誇らしげにオビ=ワンに告げた。
[編集] ジャンゴ・フェットとの遭遇
- オビ=ワン・ケノービはクローン兵のホストのことを知るため質問したところ、バウンティー・ハンター(賞金稼ぎ)のジャンゴ・フェットという人物で、その人物は今、カミーノに、しかもこの場所にいる事を告げられた。そして成長速度を速めたクローン兵と違う、自分と全く同じ遺伝子を持つクローンを、高額のホスト料とは別に要求したという事も教えられた。
- オビ=ワンがジャンゴに合うため部屋を訪れると、件のクローンであるボバ・フェットとジャンゴ・フェットがそこにいた。ボバ・フェットはジャンゴを子供にした、完全なクローンだった。オビ=ワンは彼の部屋にマンダロアのそれに似た装甲服が置かれているのを見逃さなかった。記憶ではザム・ウェセルを殺した犯人が着ていた装甲服と同じである。ジャンゴ・フェットとオビ=ワンは内面を見透かし合いながらも、たどたどしくここ最近の事を尋ねたり、他愛のない会話を繰り返したりした。
- ジャンゴの話にはカミーノアンとの話と食い違う物がいくつかあった。その中でも特に関心を引いたのは、彼はサイフォ=ディアスなる人物は聞いたことが無く、自分にこの話を持ちかけたのはティラナスという人物だと答えた件だ。
- オビ=ワンはジェダイ評議会にありのままを報告した。評議会はジャンゴ・フェットを捕らえてコルサントに連れてくるように命じた。
- 着床プラットフォームでは、ジャンゴ・フェットがボバ・フェットと共にスレイブⅠでカミーノを今まさに発とうとしているところだった、
- 有無を言わせずジャンゴとオビ=ワンは交戦状態となった。12年前にマンダロアとジェダイが戦ったとき、双方に多数の死者が出たことを知るオビ=ワンは、一筋縄で勝てないことを知っていた。
- ジャンゴの銃撃をライトセーバーで交わし、体術を体に命中させるが、装甲服が致命打にさせない。背中のロケットをふかし上空からオビ=ワンを攻撃するジャンゴ。互角の戦いが続いた。絶対的には短い戦いであったが本人たちには相当長い戦いに感じたかもしれない。ついにはオビ=ワンがジャンゴをプラットフォームから落とすことに成功するが、ジャンゴの腕から放たれたワイヤーがオビ=ワンに巻き付いていた。転落するジャンゴの勢いに引かれ、オビ=ワンもプラットフォームから転落していった。急斜面になったプラットフォームの端から転落するジャンゴは、腕につけられた伸縮自在の鉤を使い転落を逃れ、同時にオビ=ワンと自分を結んでいたワイヤーを切り離す。オビ=ワンが荒れる嵐の海に落ちていくのを見ながら、腕の鉤を使って斜面を登り、プラットフォームに向かう。
- 転落するオビ=ワンはフォースを使い、投げたワイヤーをプラットフォームの梁に巻き付け、渾身の力で転落を免れ、再びフォースを使ってメンテナンス様のプラットフォームに飛び移った。しかしスレイブⅠのあるプラットフォームはかなり上の階にある。フォースでエレベーターの扉を開き上の階に向かったが、ジャンゴ・フェットたちはすでにスレイブⅠで飛び立とうとしていた。
- 待ち伏せに備えライトセーバーを起動しながらベルトのポーチから追跡装置を取り出し、上空のスレイブⅠに投げつける。上空に消えたスレイブⅠは、追跡装置で追う事が出来る。
[編集] スレイブⅠ追跡
- オビ=ワン・ケノービはデルタ7のセンサーをチェックした。ジャンゴ・フェットのスレイブⅠがハイパースペースに入ったとき、どこに向かっていたがわかる。あとは追跡装置を辿ればハイパースペースを出る時と場所がわかる。
- ジャンゴ・フェットは息子のボバ・フェットに危うくやられるところであったことを告げた。恥などみじんも感じさせない口ぶりは、自分を過大評価し、敵を侮る物はバウンティー・ハンターとして生きながらえることが出来ないという事実だけを告げていた。
- スレイブⅠは惑星ジオノーシスへ向かっていた。クローン軍の存在が発覚したことをダース・ティラナス、即ちドゥークー伯爵に知らせるためである。ハイパースペースを出ると赤い大地の乾燥した惑星ジオノーシスが見えてきた。武器工場が多数集まるジオノーシスを取り巻く輪は豊富な原材料資源である。そのとき息子のボバ・フェットがスキャン・スクリーンに点滅する物を見つけた。それはオビ=ワンのデルタ7が自分たちを追ってきたこと、そしてスレイブⅠに何かしらの追跡装置が仕掛けられていた事をも意味していた。船体外壁に電気を流し追跡装置を破壊したが、視認領域にあるオビ=ワンをまくことは難しいであろう事は明らかである。
- 戦闘を行うため、スレイブⅠのサブライト・エンジンを稼働させ、惑星ジオノーシスの輪である小惑星帯に飛び込んだ。何千年も昔に忘れられた惑星の衝突で出来た輪は、貴重な鉱物資源を豊富に含むと共にセンサーを紛らわせる干渉波を出している。その合間を縫っての追撃は通常の小惑星帯を通り抜けるよりも遥かに厳しい。オビ=ワンはジェダイの能力のすべてを使ってデルタ7を駆った。
- ジャンゴ・フェットはボバ・フェットに、強敵との戦いを通して教え得ぬ物を伝えんとしていた。センサーの充分に働かない環境、小惑星帯の中、自分と対等か、あるはそれ以上かもしれないオビ=ワン。スレイブⅠを巧みに操りながら要所で敵の動き、癖、予想されうる戦術を教え聞かせる。それはデルタ7の特性、なぜ積まれているドロイドがR4-P17なのかに及んだ。
- オビ=ワンを引き離すため、あわよくば手傷を負わせるため衝撃波爆弾を放った。衝撃波が円形に広がりながら小惑星群を砕いていく。小惑星の間を縫うように衝撃を避けたデルタ7に間接衝撃波が走る。何度も衝撃波爆弾が放たれた。ジャンゴはデルタ7がどこか隠れている岩の中から出てくるのを待った。いつの間にか追う物と追われる物の立場は逆転していた。
- スレイブⅠに隠された火力が想定していた以上の物であることを察したオビ=ワンはR4-P17にスペア・パーツの容器を排出するように命じた。ジャンゴにそれを狙わせるためだ。予想通り誘導装置付きの魚雷が放たれ、放出されたスペア・パーツ容器を破壊した。爆発に紛れてもてる限りの技術でオビ=ワンは小惑星の陰に隠れたが、ジャンゴは不確かなセンサーが、しかしデルタ7の残骸とおぼしき物をとらえた事を確認すると、スレーブⅠをジオノーシスに向けた。
- デルタ7ではR4-P17がパッシブ・スキャナーを使って、スレイブⅠがジオノーシスに向かうコースを見定めた。追跡はまだ終わっていない。
- ジャンゴがジオノーシスに降下したのを確認し、追跡したオビ=ワンは、通商連合の宇宙船が有るのを目撃する。アミダラ議員暗殺事件の重要な容疑者であり、謎に満ちたクローン兵のオリジナルでもあるジャンゴ・フェットが通商連合とも関わりがあることになる。
[編集] ジオノーシスへ
- スレイブⅠから少し離れたところに着陸し、トカゲに似た大きく凶暴なクリーチャーが襲いかかってくる断崖絶壁を、オビ=ワン・ケノービは進んだ。眼前に見える複数の建造物に入るのはジェダイにとって簡単なことであった。そこは工場で、バトルドロイドや、新式のスーパー・バトルドロイドが製造されており、完成されると地表に運ばれ、通商連合の宇宙船に積み込まれる。そのときオビ=ワンはまだ気づいていなかった。崖の上、岩の裂け目から羽を持つ昆虫型エイリアンのジオノーシアンが彼を見つけ、気づかれず追跡している事を。
- 工場内を見回っているうちに、ジェダイのフォースとおぼしき感覚を追い、話の聞こえる会議室を発見した。時を重ねた会議室の壁は風化してひび割れ、その裂け目に出来た空間はスパイや傍観者が隠れるにはうってつけの場所だった。そこではドゥークー伯爵、通商連合、コマース・ギルド、インターギャラクティック銀行グループ、コーポレート・アライアンスの各メンバーそれに共和国の一部の議員も加わったメンバーが会議をしていた。オビ=ワン・ケノービの目の前で富と権力を持つ強大な組織が連携し、今まさに、分離主義者の力がより一層巨大になろうとしているのだ。
- 通商連合の代表ヌート・ガンレイは、アミダラ議員がまだ生きている事に強い不満を漏らし、彼女の死が通商連合が、分離主義者に加わる条件だと明確に述べている。これがアミダラ議員暗殺事件の真相だ。
- ジェダイ・スターファイターに戻ったオビ=ワンは、コルサントのジェダイ評議会に連絡を取ろうとするが、送信機のパワー不足のため直接の送信は無理だと感じ、ナブーにいるアナキン・スカイウォーカーに中継を頼もうとした。応答がないため送信範囲を広げるとタトゥイーンにいる事がわかった。
- 何故タトゥイーンにいるのかを取りあえず追求することはせず、最優先事項を送信する中継を頼み、コルサントのジェダイ評議会に回線をつないだ。フォログラム通信でジオノーシスまでジャンゴ・フェットを追ってきて、通商連合のためのドロイド軍が用意されている事、アミダラ議員の暗殺を企んだ黒幕がヌート・ガンレイであること・・・ここで通信が途切れた。送信中にドロイデカの一段に取り囲まれ、捕まってしまったからである。
- 捕らわれ、フォースフィールドで拘束されたオビ=ワン・ケノービは半ば宙に浮いて、自由を失った姿勢で浮遊拘束されていた。足下には紳士的な態度のドゥークー伯爵が、優雅に歩きながら、オビ=ワンがこうして捕らえられている事をさも残念そうに、そして親しげに話しかけた。クワイ=ガン・ジンは自分の弟子だったこと、生きていれば分離主義運動に加わったに違いないことを。しかしオビ=ワンは、クワイ=ガン・ジンはジェダイの異端児であったが共和国を裏切るようなことは決してしないときっぱりと言い返した。
- ドゥークー伯爵は冷静にオビ=ワンに語ってきかせた。共和国がシス卿に支配されている・・・ヌート・ガンレイはかつてダース・シディアスというシス卿と手を組んでいて、このシス卿が何百人もの議員を支配下に置いている・・・という事実を。そしてオビ=ワンにも分離主義運動に加わるように誘った。分離主義運動に加わる事が、シスに支配されようとしている共和国を救う事となる、そういう言い回しであった。
- オビ=ワンは強固に辞退し、説得できないことを悟ったドゥークー伯爵は、釈放は難しい事を告げ、話を終えた。
[編集] オビ=ワン救出へ
- コルサント、ジェダイ聖堂。ヨーダとメイス・ウィンドゥはフォースの暗黒面の脅威が増していることを具に感じていた。ヨーダはアナキン・スカイウォーカーの苦痛に歪む顔を感じ、そしてそれが暗黒面に少なからぬ関わりを持っている事を察した。
- タトゥイーンでは、ラーズの農場に戻ったアナキンが、スピーダー・バイクの後ろに積まれた袋詰めの遺体を抱え上げた。誰もが皆アナキンの表情を見て察し、立ちすくんだ。シミの遺体は彼女が最後に過ごしたラーズ家にて荼毘に付された。
- その後しばらくして、パドメ・アミダラは何するでもなく機械いじりに没頭しているアナキンに声をかけた。昨夜タスケン・レイダーのキャンプで母と出会い、そして遺体になった母を連れて帰ってきた以外に何もわかっていなかったパドメに、アナキンはついに苦渋の形相で全てを吐き出すように話した。タスケンのキャンプにいた者を皆殺しにした。女も子供も、全て。そういって泣きじゃくるアナキンに、パドメはただ、出来る限りの慰めを与えた。
- その時R2-D2がオビ=ワン・ケノービから緊急通信が入ったことを知らせた。
- パドメはオビ=ワンを救うためにジオノーシスへ向かうと言い出した。もはや宇宙船を発進させる準備すら始めている。パドメを守れというジェダイ評議会の命令に従うなら、アナキンも同行しなければならない。パドメの本意を察したアナキンはタトゥイーンに来て初めて笑顔を見せた。10年前ナブーで自分も似たような解釈でスターファイターを発進させた事が有る。
- 遠く離れたコルサントから向かうよりジオノーシスのすぐ近くにあるタトゥイーンから向かった方が早く救出に向かえる。アナキンとパドメはR2-D2とC-3POを伴ってタトゥイーンを後にした。
- ジオノーシスに着き、排気孔から直接複合施設内部に宇宙船を乗り入れ、R2-D2とC-3POを残しジオノーシアンの施設に向かう。この時まだパドメは事態を外交による話し合いで解決するつもりだった。しかし、ジオノーシアンの警戒はパドメが想定していた以上の物であった。彼らは自国の技術の流出を極度に嫌う。産業スパイ阻止のために至る所に侵入者監視の施設があり、アナキンとパドメはたちどころに発見された。通路の陰、天井の窪み、おびただしい数のジオノーシアンの戦士が羽を広げ、ドロイデカを従えて攻撃を仕掛けてくる、彼らを率いているのはジャンゴ・フェットだった。警報が鳴り響く。ドロイド工場に追い詰められたアナキンとパドメはいつしか別々に逃げ惑う事となっていった。R2-D2の機転で製造機械を止めなければ、溶けた高温の金属を全身にかぶってしまっていただろう。
- R2-D2は主人達の後を追うべきだと言い、宇宙船から出て二人の後を追った。R2-D2の言葉がわかるC-3POは不満ながらも後を追っていった。ドロイド工場に入ったC-3POは、ジオノーシアンの工場に特有の製造ラインを見下ろす事が出来るトンネル状の空洞から下を見下ろしているとき、R2-D2に押されて危険なドロイド製造ラインに転落してしまう。R2-D2は脚部の両サイドに収納されていた飛行用のロケットを展開し、宙を飛びながらパドメを追う。その時パドメは誤って、溶けた金属を流し込む巨大な鋳型の仲に落ち込んで、脱出しようともがいていた。
- その頃アナキンは数限りなく襲いかかるジオノーシアンと戦っていたが、転倒した拍子に生産ラインの機械に挟まれ、ライトセーバーを破壊されてしまったうえ、腕を固定されてしまう。その上工作機械に挟まれてライトセーバーを分断されてしまった。
- 何とか機器を脱したアナキンとパドメであったが、銃を構えたジャンゴ・フェットとドロイデカに包囲され、ライトセーバーを持たないアナキンは降伏するしかなかった。
[編集] 処刑宣告
- アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラ議員はドロイド工場で捕まり、ドゥークー伯爵の元の連行された。ドゥークー伯爵は、ナブーも分離主義者に加わる事を求めた。そうすることによってアナキンとオビ=ワン・ケノービに寛大な処置をとるといったが、パドメはにべもなく断った。そしてアナキンとオビ=ワン、パドメはスパイ行為により有罪を宣告され、アリーナで処刑されることになった。
- 最後に言い残すことは無いかと尋ねるポグル大公に、パドメは、これは共和国に対する宣戦布告も同様で覚悟が必要と言った。銀河元老院議員の外交特権も分離主義者の惑星内では通用しない。ポグル大公は笑い飛ばした。それにジオノーシスでは大量の兵器が製造されており、戦争の準備すら整っていたのである。
- 処刑アリーナでの公開処刑はジオノーシアンにとって最大の娯楽であるが、彼らよりもこの処刑を喜んでいた者がいた。通商連合によるナブー封鎖の敗因を作ったパドメにようやく復讐出来るヌート・ガンレイである。
- 同じ頃C-3POはドロイド工場で間違って頭部、首から上を切断されてしまい、さもあらずオートメーション組み立てラインに乗せられ、C-3POのボディーにバトルドロイドの頭を、バトルドロイドのボディーにC-3POの頭を結合され、その上バトルドロイドのプログラムをダウンロードされてしまった。C-3POは新たなプログラムを繰り返し翻訳し続けることによって無効化し、なんとか元のプログラムを保ち続けた。半ば混乱したまま破壊行動を起こし、通商連合の船に積み込まれることを避けようとしたが、そのおかげで再プログラミングに送られることとなった。その途中とらわれになったR2-D2を見つけたが、R2も行動規制ボルトをはめられていた。C-3POはバトルドロイドの体を何とか使い、手持ちの銃でR2につけられた行動規制ボルトを破壊した。C-3POは倉庫に連れて行かれたが、自由になったR2-D2は次なるチャンスをうかがっていた。
[編集] 緊急権限
- 惑星カミーノで数百万規模のクローン兵による軍隊が準備されている事、分離主義者が独立星系連合を設立し、共和国に対し戦争を仕掛ける準備を整えていること。予想をしていたとはいえ、予断ならざる事態はすでに起こり得ようとしていた。パルパティーン議長とロイヤリスト・コミッティー(議長支持派)は覚悟を決め、強い決意で望むべく意志を確認しあった。もはや悠長に軍隊設立法案の審議をしている時ではない。パドメ・アミダラ議員と二人のジェダイが生命の危機に瀕し、共和国にはそのクローン兵からなる軍隊が必要である。ベイル・オーガナ議員は分離主義者が攻撃を仕掛けてこない限り共和国が軍隊による攻撃を仕掛けることはなく、銀河元老院も同様だと考えていた。
- ナブー代表のパドメ・アミダラ議員の代理たるジャー・ジャー・ビンクス代議員は銀河元老院議事堂で熱弁を振るい、この自体に対処すべく、議長に緊急権限を与える動議を提出した。この動議は出席議員ほぼ全員の採択により可決され、パルパティーン議長はこの権限を受け入れた。そして、この緊急権限は自体が収束したならばすぐに返却することを誓った。
- 結果的に軍隊設立法案反対派の騎手であるパドメ・アミダラ議員が係わった緊急用件の解決のため、ナブーのジャー・ジャー・ビンクス代議員が、共和国によるクローン軍使用を銀河元老院議長に発動を願い、それが可決されたという形になったのである。忘れてはならない事は、クローン兵(クローン・トルーパー)を発注したのは銀河元老院でもジェダイでもなく、それは未だ闇の中で、共和国に迫り来る独立星系連合との戦いに備える為、議長の緊急権限という形をとって、銀河元老院が承認したという事である。
- この議会での様子を見ていたジェダイ評議員、マスター・ヨーダとメイス・ウィンドゥはこれをもってジェダイの任務を果たすべく決意した。ヨーダはクローン・トルーパーを自分の目で確かめるためにカミーノに向かい、メイス・ウィンドゥはオビ=ワン達を救出に向かう為、ジオノーシスに向かった。
- ジオノーシスの処刑アリーナに向かうパドメ・アミダラ、アナキン・スカイウォーカー、オビ=ワン・ケノービはまだコルサントで何が起こっているかを知らない。
[編集] ジオノーシス処刑アリーナ、ペトラナキ
- ジオノーシスのスタルガシン・ハイブ・コロニーにあるジオノーシアンの処刑アリーナ、固い岩盤に掘られた半地下の施設は葉脈あるいは支脈という意味のペトラナキという名前で呼ばれている。其処は銀河でもっとも暴力的で凶悪な見せ物を見物するための施設である。強大なクリーチャー同士が戦わされるだけでなく、しばしばグラディエーター(剣闘士)同士による殺し合いが行われる。ジオノーシアンのポルグ大公のような指導者にとって、臣民に殺伐とした興行を見せる事は重要な政治的要素でもある。そのアリーナはジオノーシアンのドロイド工場で働くもの全てをほぼ収容出来る大きさである。
- アリーナ中央に高く突き出る3本の尖塔は、ほぼ平面のトラック型アリーナの中央から突き出され、異彩を放っている。その太い柱に、手錠をかけられ、鎖で縛り付けられたオビ=ワン・ケノービはアリーナ満席のジオノーシアンの観客の前にさらされていた。全員が残酷な殺人興行を待ちわび、オビ=ワン・ケノービたちが残酷に殺されるのを楽しみにしているのだ。オビ=ワンたち・・・其処に、その隣の柱に連れてこられたのは鎖で拘束されたアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラであった。
- アナキンはオビ=ワンにメッセージがコルサントのジェダイ評議会に伝わったことを告げた。その時オビ=ワンの鋭い観察眼は、パドメが口の中に隠していた針金で鎖の鍵を外そうとしている事を見取った。アナキンにパドメは心配ないから自分のことを心配しろとアドバイスする。
- アリーナの主賓席でポグル大公は、これから行われるショーに登場する大型で獰猛かつ凶悪なクリーチャーを紹介した。その大公の貴賓席にはドゥークー伯爵とヌート・ガンレイらニモーディアン、ジャンゴ・フェットの姿が有った。巨大猛牛の様なリーク、6本足のカマキリのようなアクレイ、化け猫のようなネクスー。それぞれがオーレイというジオノーシスの乗用獣にまたがったジオノーシアンに、スタティック・パイクで突き刺され、猛って攻撃本能をむき出しにしている。最も凶暴なネクスーは早くも間近にいたジオノーシアンに襲いかかり、それを殺した。
- パドメはいつの間にか手枷を外し、鎖を伝って柱に上り、ネクスーの攻撃から逃れ、柱を上ってくるネクスーを下に叩き落とした。アナキンはそれを見て、自分の身を守ることに集中し、巨大な体軀で突進してくるリークにうまくタイミングを合わせ、飛び上がってその背の上に跨り、腕の鎖をリークの3本の角のうち、頭頂部に巻き付けた。リークが暴れたお陰もあって鎖はあっさりと千切れ、アナキンは自由になった。アクレイはオビ=ワンにかかっていったが、槍を手にしたオビ=ワンは充分な間合いで鉤爪の攻撃をかわす。
- アナキンはリークの背の上から、マインド・コントロールを使ってそのクリーチャーを操ることに成功した。ネクスーの爪で疵つけられ、危機に陥ってっいたパドメをリークを使って助けに行く。ネクスーはリークに殺され、パドメはアナキンに救われ、二人はリークに跨ってオビ=ワンに加勢しに行った。
- 殺人ショーはクリーチャーの負けに終わりそうだった。殺人ショーを続けさせるためドロイドを向かわそうとしたとき、ライトセーバーの起動音がし、紫色の光剣がジャンゴ・フェットの喉元に突きつけられていた。いつの間にか現れたメイス・ウィンドゥが告げた。「パーティーは終わりだ」
[編集] 処刑アリーナでの乱戦
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- オビ=ワン・ケノービ:ユアン・マクレガー(吹替:森川智之)
- パドメ・アミダラ:ナタリー・ポートマン(吹替:坂本真綾)
- アナキン・スカイウォーカー:ヘイデン・クリステンセン(吹替:浪川大輔)
- パルパティーン最高議長:イアン・マクダーミッド(吹替:小林勝彦)
- シミ・スカイウォーカー:ペルニラ・アウグスト(吹替:鈴木弘子)
- C-3PO:アンソニー・ダニエルズ(吹替:岩崎ひろし)
- メイス・ウィンドゥ:サミュエル・L・ジャクソン(吹替:玄田哲章)
- ヨーダ:フランク・オズ(吹替:永井一郎)
- ドゥークー伯爵:クリストファー・リー(吹替:羽佐間道夫)
- R2-D2:ケニー・ベイカー
- ベイル・オーガナ:ジミー・スミッツ(吹替:寺杣昌紀)
- ジャンゴ・フェット、クローン・トルーパー:テムエラ・モリソン(吹替:金田明夫)
- ボバ・フェット:ダニエル・ローガン(吹替:田谷隼)
- クリーグ・ラーズ:ジャック・トンプソン(吹替:田村勝彦)
- ジャー・ジャー・ビンクス:アーメド・ベスト(吹替:田の中勇)
他
[編集] 受賞歴
- サターン賞
- 受賞:最優秀衣装賞、最優秀特殊効果賞
- ノミネート:最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀若手男優賞、最優秀作曲賞、最優秀SF映画賞、最優秀DVD特別版発売賞
- MTVムービー・アワード
- 受賞:ベスト・ファイト賞
- ノミネート:最優秀アクションシーン賞、最優秀バーチャル演技賞
- ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)
- 受賞:最低脚本賞、最低助演男優賞
- ノミネート:最低作品賞、最低監督賞、最低助演女優賞、最低リメイク・続編賞、最低スクリーンカップル賞
