スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
出典: Wookieepedia
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(Star Wars Episode I: The Phantom Menace)は、1999年のSF映画。
- 「あらゆる世代に伝説がある。あらゆる旅に第一歩がある。あらゆる物語に始まりがある……」
- ―予告編より
[編集] 概要
スター・ウォーズシリーズの4番目に発表された映画で前作から16年ぶりに製作された。ジョージ・ルーカスにとっては「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」で一度監督業から撤退して以来、22年ぶりの監督作でもある。タイトルの意味は「見えざる脅威」であるが、全シリーズ中唯一、原題がそのまま邦題となっている。
後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーの少年時代を描いたエピソードで、悪役として後の銀河皇帝ダース・シディアスやその弟子のダース・モールが登場。
『ターミネーター2』や『ジュラシック・パーク』などで培われたILMのデジタル映像技術がふんだんに注ぎ込まれ、非人間型エイリアンやドロイドのほとんどがCGで描かれている。ヨーダのみは旧作と同じパペットで表現されたが、全身を映すカットの数カットでフルCGのヨーダが描かれた。また一見ライブショットに見えるシーンもほとんどが背景合成やデジタル加工、果ては俳優の目線修正などが行われており、ルーカス自身「自分の初めてのアニメーション作品」と称している。
スター・ウォーズシリーズの続編ということで興行収入的には大成功を収めた。が、一方で旧3部作に馴染んでいるファンからは「CG合戦ばかりで重厚感が感じられない」等の声もあり評価は分かれている。
[編集] オープニング・タイトル
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[編集] ストーリー
遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・
[編集] ナブーの封鎖
- 旧共和国体制の元、幾世紀にも及ぶ平和を享受していた惑星ナブーに予想だにしない危機が訪れた。
- パドメ・アミダラが女王に就いてまもなく、通商ルートの課税問題が持ち上がり、ナブーは貪欲な通商連合によって、彼らの主張によれば合法的に封鎖されてしまう。法解釈は困難を極め、惑星間における外交問題や恒星間裁判で解決出来るレベルを遙かに超えた問題となった。そうしているうちにもナブーへの通商連合による侵略は進み、問題は銀河元老院へと上程された。
- 訴えを受けた元老院最高議長フィニーズ・ヴァローラムは、事実の確認のため二人のジェダイ特使を派遣する。
- 外交任務を帯びた船であることを示す赤いスターシップは、通商連合に査察を要求した。ナブー封鎖は法に則った物であることを主張する通商連合はそれを受け入れた。それは表向きであり、通商連合は決して査察を快く思っていないことは明らかであった。そしてジェダイ特使もその事を充分に承知している。
[編集] ネビュラ・フロント
- 通商連合はつまるところ強欲な商人の集団である。通商連合は長年にわたりアウター・リムの星系でフリー・トレード・ゾーン(自由貿易圏)の市場を仕切り、実質的に独占的地位を得て、対抗勢力は廃業に追い込まれていった。しかし、対抗勢力もただ手をこまねいているばかりでは無かった。辺境領域の声を代表する有力な組織であるネビュラ・フロントは銀河元老院に議席をもたず、この状況を銀河元老院に訴え続けていたが、何の改善もなされぬまま時間のみが過ぎていき、ついに訴えのような外交的努力に不満を募らせ、ついには通商連合への攻撃という手段に出るようになっていった。ネビュラ・フロントは次第にテロ組織と化して行ったのだ。初期は単なる嫌がらせ程度であったが、次第に通商連合の貨物船を破壊し、積み荷を強奪する様になっていったのである。また、この頃様々なエイリアン種から構成されていた通商連合はニモーディアンの支配下に置かれるようになっていった。
- それらネビュラ・フロントや他の海賊団の違法行為は、通商連合に自分たちの宇宙船の防衛力を強化する許可を銀河元老院に求める口実となった。通商連合のヴァイスロイ(総督)であるニモーディアン、ヌート・ガンレイはこうした状況を利用して極秘裏に強力なドロイド軍による軍備増強を行った。
- ヴァローラム銀河元老院議長は理想家肌の政治家であった。彼はこの問題を解決するため、ナブー出身のパルパティーン議員の助言を得た。その結果通商連合の自衛権を認め、彼らの防衛力強化を銀河元老院に承認させ、同時にフリー・トレード・ゾーン(自由貿易圏)を完全に廃止し、辺境領域の通商も他の銀河交易路と同様に課税する事を決定した。
- これが辺境領域の課税問題であり、当然ながら大いに物議を醸した。ネビュラ・フロントにいたっては、ヴァローラム銀河元老院議長を通商連合支持者と捉え、暗殺計画を行うにまで至った。
- 幸いにもこの暗殺計画はジェダイ・ナイトクワイ=ガン・ジンとアディ・ガリアによって未然に防がれた。しかしジェダイでさえもその後に迫るファントム・メナス 忍び寄る影に気付いてはいなかった。
[編集] 課税問題のスケープ・ゴート
- ヴァローラム銀河元老院議長暗殺未遂事件は予想外の方向に向かっていった。税制改革案は銀河元老院で決済され、通商連合は武装を許可された。
- その後ヴァローラム銀河元老院議長は汚職の嫌疑で償還される。巨額の金が、彼の遠縁の経営するエリアドゥの貿易会社に流れており、その資金の出所が通商連合ではないのかとの疑念である。いやしくも銀河元老院議長が重要法案に関する汚職の嫌疑をかけられたのである。
- フリー・トレード・ゾーン(自由貿易圏)への課税問題が争議の的となっているとき、通商連合は軍備を整え、課税問題を含む交易特権を自らの有利な方向に導く邪な計画を進めていた。小規模の軍隊しか持たない平和な辺境惑星ナブーを取り囲んで封鎖網を敷き、輸出入を妨害する作戦に出た。通商連合を支配するニモーディアンのことわざに「強の敵は明日の客」というものがある。軍事力でナブーを封鎖した件も「お客様にこちらの要求をご理解いただくため」であり、交易路の安全やネビュラ・フロント他の海賊団の違法行為に対する牽制など後付け以外のなにものでもない。
- 占拠を合法化するにはナブーの統治者クイーン・アミダラをして平和条約に調印させるだけでよい。支離滅裂な暴挙以外の何ものでもなかった。アミダラ女王は若く、統治者として選出されたばかりで、潤沢な資金の元組織された通商連合軍に包囲され、さらに通商ボイコットの二重の圧力を受ければ、すぐに条約に調印するで有ろうと踏んでいた。そうすれば彼らの通商航路制圧も、ナブーの地上制圧行動も全てが合法化される。
- ただ、元来臆病で貪欲なニモーディアンは自らの物差しで物事を見ていたため、大きな見誤りに気付かなかった。ナブーの女王パドメが予想以上に強固な、不屈の意志をもっていた事である。
[編集] ジェダイの派遣
- ヴァローラム銀河元老院議長の汚職疑惑は晴れようとしていたが、副議長マス・アミダの監視下にあると言ってたがいない複雑な立場にあった。さらに汚職の嫌疑の源である通商問題に関しては、銀河元老院の承諾無しにジェダイと協力してはならない事とされていた。
- 通商連合を影で操っているのはシス卿ダース・シディアスであった。ヌート・ガンレイは副ヴァイスロイのハス・モンチャーが間近に迫ったナブー封鎖の情報を売ろうとして謎の死を遂げて以来、どのような邪な計画を強要されても反対出来ないでいた。ナブーを封鎖したのは通商連合であるが、それは影で意図を引くダース・シディアスの意図によるものであった。
- 汚職嫌疑を持たれ、通商問題に関してデリケートな立場にいるヴァローラム銀河元老院議長であったが、ナブーの封鎖が強行された今となっては行動を起こさざるを得なかった。
- 密かにジェダイ特使を派遣し、ナブーのパドメ・アミダラと和解するよう通商連合を説得し、事を穏便に解決しようと考えていたのである。
- 特使にはこの問題に精通しているクワイ=ガン・ジンが選ばれ、彼のパダワンのオビ=ワン・ケノービとともに共和国クルーザー、ラディアントⅦで緊張高まるナブーに向かった。
- ヌート・ガンレイは特使がジェダイだと知り、恐れおののきダース・シディアスに連絡した。シディアスは意に介さずナブーへの侵攻を予定通り進めるため、二人のジェダイの暗殺を指示した。
- ヌート・ガンレイとルーン・ハーコはシディアス程の自身は無かったが、命令には逆らえなかった。封鎖は法に則った物であるから査察を受けるとの返事をジェダイに伝え、彼らの宇宙船を自らのランディング・シップに迎え入れた。迎え入れられた特使はまさにその瞬間から手荒い歓迎、即ち暗殺計画の実行を受けた。共和国クルーザー、ラディアントⅦを破壊するのは簡単な事であったが、二人のジェダイはそうも行かなかった。毒ガスもバトルドロイドもジェダイを止める事は出来ず、クワイ=ガン・ジンのライトセーバーが防弾ドアを溶かし、打ち破ろうとする様をヌート・ガンレイとルーン・ハーコは震えながら見ていた。
- しかしシールドを備えた殺人ドロイド、ドロイデカの一群が迫るのを見て、さしものジェダイも通風口に逃げ込まざるを得なかった。ヌート・ガンレイとルーン・ハーコはなんとか平静を取り戻し、ジェダイを追うのはドロイドに任せ、侵略計画に専念する事とした。
- メイン・ハンガーへと向かったクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービが見た物、それは巨大なランディング・シップがB1バトル・ドロイドや輸送船、タンク、エアフックを積み込み、今まさにナブーを侵攻せんと準備を整えている様であった。
[編集] 首都シードへの侵攻
- 通商連合がバトルドロイドにコーディングしたプログラムは単純かつ明快な物であった。「抵抗運動はあらゆる手段を使って根絶せよ、捕らえた敵は施設に収容せよ。」
- 通商連合は完全にナブーの制空権を握っていた。巨大なランディング・シップが次々ナブーの主要都市の近くに降り立ち、ドロイド・スターファイターやバトルドロイドを主とする大規模な軍が投入されたとき、平和を愛し、大規模な軍隊を持たないナブーの人民はほぼ即座に降伏した。何週間も続いた封鎖で神経がまいっていた事も有るが、クイーン・アミダラが全面戦争に発展する危険をおかさず、自分たちの窮状を銀河元老院に訴える道を選んだためである。
- ヌート・ガンレイやルーン・ハーコ達はほとんど頭を悩ますことなく、かつ自軍の消耗もなくナブーの制空権と地上を占拠したのだ。
- バトルドロイドの指揮官は与えられた命令通りに実行した。ドロイド軍は通商連合の命令に従わなければ「抵抗」とみなした。武器を捨てることを拒んだ時はもちろん、市民が怪我をした家族のそばを離れることを拒んだ場合も「抵抗」とみなしたのである。軌道上の司令船にいる制御者がそれらの事態に気付くことは希で、多くの場合は「抵抗」に対し、無慈悲な大虐殺が繰り広げられた。
- 通商連合は、パドメ・アミダラが協定に署名するまでなぶーの人々を支配下に置きたかっただけであったが、それらドロイドの行為にナブーの人々は恐怖し、一部の人々は決起し果敢に戦った。しかし、その努力はむなしく、人々はいずれ合流して抵抗軍を作ることが出来ることを信じながらも、都市部から逃げ出す他は無かった。
- 首都シードにドロイド軍が迫ったとき、ナブー軍は勇敢に抵抗した。、クイーン・アミダラが協定を交渉するための時間を与えてやりたかったためだ。
- 土煙を巻き上げ、木々や建物をなぎ倒しながら迫り来るMTT,その両脇には数え切れないほどのAATや兵士用軽輸送車、STAPやドロイド・スターファイターが地平線の彼方までつづかんばかりの圧巻な眺めであった。
- パニックに陥ったシード市民が逃げだそうとしたが、時すでに遅し。ドロイド軍は都市に到達するとシードを包囲し、クイーン・アミダラとナブー評議会の顧問を捉えんと不気味なまでに整然と宮殿に向かっていった。
- 驚くべき早さで迫り来るドロイド軍、しかも通信は妨害されていた。ナブー王室近衛隊隊長のキャプテン・パナカは援軍が来るのぞみは無いと悟るとすぐさまに侍女をクイーン・アミダラの身代わりにたてた。やつぎはやに斬新な作戦を繰り出し、全将校に持ち場を離れ、沼地や森に逃げ込むよう指示した。そこで合流してゲリラ活動を組織するつもりだったのだ。
- その頃惑星外の貿易船等は封鎖を突破しようとしたが、それも許されなかった。オルデランの貨物船クレッセントもドロイド・スターファイターに撃墜され、シード郊外のグレート・グラス平原に不時着した。その彼らは包囲されたナブー軍に手を貸し、貴重な医療物資を与え、数において圧倒的に勝るドロイド軍に敗北寸前だったナブーの一隊を救った。
- ウーキーとグンガンが混じったシードのローヤル・ハウス・オブ・ラーニングの学生達も幸いにもバトルドロイドの注意を引かず脱出することが出来、のちにシード無いの抵抗グループと手を組み、捕虜の解放や通商連合の計画を妨害する役割を演じる。
[編集] 捕らわれたクイーン
- シードの大半を手中に収めた通商連合はそれまでより多少緩やかな体制を敷いた。これにより市民達は脱出しやすくなった。直接攻撃を仕掛けたり、バトルドロイドに抵抗しない限り攻撃されることは無くなり、隠れていれば良くなったのである。
- ただし、王室自衛軍のメンバーはそうも行かなかった。彼らを見たら捉えるか殺す様にプログラムされていたからだ。キャプテン・カエルとギャヴィン・シケスは困難な状況下何とかシードを逃げ出す事に成功した。
- カエルがデストロイヤー・ドロイドの攻撃を受けているところにシケスが駆けつけ、力を合わせて道を切り開き、都市の外れでSTAPを奪い沼地へ逃げた。
- カエルやシケスをはじめとする多くの人々がシードを脱出していた頃、宮殿にいた、クイーン・アミダラは通商連合に包囲されていた。
- ヌート・ガンレイやルーン・ハーコはシードを訪れ、兵士達が捕らえたクイーン・アミダラと対峙した。おびえたクイーン・アミダラが協定に署名すると踏んでいたのだが、その期待は外れ、彼らの命令に従わなかったのだ。彼女はキャプテン・パナカとシオ・ビブル首相とともにドロイド軍に取り囲まれ、収容所へ連行される。このとき女王の装束をまとっているのは替え玉であったが、本物のクイーン・アミダラも必ずしも安全とは言い難かった。
- それはまさに通商連合が見事にナブーを掌握したかのごとき光景であった。
[編集] ジェダイ侵入
- クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービは通商連合の母船を脱出し、ナブーに向かっていた。彼らの懸念していた通商連合のナブー侵略は予見していたよりも早く、大軍勢がナブーに迫り来る事を伝える暇も無かった。暗殺を逃れてそれぞれ別の着陸船に乗り込んだ二人はフォースでお互いの位置を確かめ合い、合流しようとしていた。
- ナブーの森林でクワイ=ガンは森をなぎ倒し進軍するMTTの通り道に紛れ込んでしまった。MTTとそれから逃げ惑う森の大型動物たちから逃れるのはジェダイで無ければ至難の業だったであろう。ただ、彼には運動能力が秀ですぎていたのかもしれない。偶然にも朝食を捜して森を歩いていたグンガンのジャー・ジャー・ビンクスをMTTに引かれる寸前に助けたのだ。偶然にもこれからジャー・ジャー・ビンクスは彼らと深く係わっていくことになる。
- 一方、オビ=ワン・ケノービは、バトルドロイドの乗ったSTAPに追われていた。スイッチを入れたまま水面に着地した際ショートさせてしまい、一時的に使えなくなったライトセーバーを充電する間も無いうちに発見されてしまったのだ。追われながらも逃げおおせたオビ=ワンはクワイ・ガン・ジンと遭遇。即座にクワイ=ガンがバトルドロイドを撃破、師弟は再会を果たす。
[編集] 水中都市へ
- 「なんなんですか、こいつは?」それがオビ=ワン・ケノービがジャー・ジャー・ビンクスを見た第一印象だった。本人の言うところによればクワイ=ガン・ジンに二度命を助けられた。一度はMTTから、もう一度はSTAPからだ。「命の借り」(それは有名なウーキー族の命の借りほど厳格な物ではないが、グンガン社会においてもそれを帰す事は重要な礼儀とみなされていた)のあるジャー・ジャーは首都シードに行くにはグンガンが住む水中都市オータ・グンガを通るべきだ、それが最適、最速の道であると言った。
- ただ、ジャー・ジャーは重大なトラブルをおこして追放された身で、オータ・グンガに戻れば罰せられる。それでも彼はパオンガ湖に案内し、よそ者が歓迎されない事を注意した上で二人のジェダイを水中都市に案内した。湖は予想していたよりも深く、惑星ナブーの核を流れる水路につながっていた。程なく金色に輝く球体ドーム(バブル)が連なった水中都市オータ・グンガが見えてきた。バブルの一つに入るとジャー・ジャーは即逮捕されてしまう。相当有名な厄介者と言う事が二人にジェダイにも解った。ジャー・ジャー・ビンクスが連れてきたと言うだけでジェダイたちまで手錠を掛けられたからだ。いくらよそ者を歓迎しないとはいえ尋常ではない。
[編集] ボス・ナス
- 14の豪華な部屋を通り、オータ・グンガ評議室に迎えられた三人の前にグンガン評議員と、ひときわ大きな体格のグンガン指導者ボス・ナスが立ちはだかっていた。嘆願台に立つジェダイがナブーの危機、そしてその危機をクイーン・アミダラに知らせなければならないこと、そしてその危機はグンガンにも及ぶ事を訴えたが、ボス・ナスは耳を貸さなかった。侵略はナブー人だけの問題でグンガンには関係無くよそ者二人とやっかいなジャー・ジャー・ビンクスが消え失せる事だけを考えていた。話し合いが無駄なことを悟ると、クワイ=ガン・ジンはフォースのマインド・コントロールを使い、自分たちに有利に会談が進むべく手を回した。
- 会談は成功し、ジェダイ達はボンゴと呼ばれる潜水艇を借り受ける事に成功し、シードへの通路として惑星ナブーのコアに流れる水中を通っていく事を教えられる。また、追放の身の上ながら帰ってきたジャー・ジャー・ビンクスも、クワイ=ガンに「命の借り」があることを知らされ、クワイ=ガン達を案内する事を条件に一旦、放免となる。ジャー・ジャー・ビンクスはコアを通る位なら罰を受けた方がましだといったが。
[編集] コアを通って
- 潜水艇ボンゴに乗ったクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービ、ジャー・ジャー・ビンクスはオータ・グンガを後にした。程なくジャー・ジャーが水先案内人失格であること、そしてなぜグンガンを追放されたかが理解出来た。本人曰く「ミー、不器用だから。」その通りだった。そしてコアを通ることが危険きわまりないことも解った。
- オビ=ワンにとって本当に頼りになるのはクワイ=ガンのフォースであった。彼の能力は今までもっと大きな困難を切り抜けて来た。航海における彼の判断に絶対の信頼を持っていた。
- しかし、迷路のように入り組んだ海の中には3人が優に乗れるボンゴを捕食せんばかりの巨大な魚(クリーチャーか怪物に近かった)オビー・シー・キラーがいて、実際にボンゴを襲撃してきた。ボンゴは被害を受けたが偶然にもオビー・シー・キラーがさらに巨大なサンド・アクア・モンスターに喰われる事で何を逃れた。モーターが壊れ、オビ=ワンが何とか静水フィールドをなおしている間ジャー・ジャーはわめき続けた。そこにまた巨大なコロ・クロー・フィッシュが現れ、さらに騒ぎ出したジャー・ジャーはクワイ=ガンのフォース=リラックスで眠らされた。コロ・クロー・フィッシュが別のサンド・アクア・モンスターに襲われている間に、だましだまし修理を終えたボンゴはシードへ向かった。
- シードにつながるソルー川で浮上したときボンゴのエンジンは壊れたも同然だった。何とかシードに付いたと思えど、轟音を上げる滝が迫ってきた。滝を落ちていくボンゴから脱出したクワイ=ガンは川岸にアンカーを投げ、三人を岸に上げた。
- そのジェダイ達を取り押さえようとしたバトルドロイドは、二人のジェダイにより瞬殺された。オビ=ワンも今度は水中でライトセーバーのスイッチを入れるというミスは犯していなかった。
- ジャー・ジャーを従えたジェダイ達がシード宮殿に近づいた時、バトルドロイドに連行され、ナブー政府の高級官僚達とともに留置所に送られようとするクイーン・アミダラを発見した。
- 忽然と現れたジェダイはバトルドロイドを瞬間的に切り伏せた。ライトセーバーを納刀したクワイ=ガンはアミダラ女王に、ナブーを離れるべきで、さもなければ処刑されると伝えた。コルサントに行けばアミダラ女王はナブーの惨状を銀河元老院に伝えることが出来る。(ただ、このアミダラ女王は替え玉で、真のアミダラ女王は侍女のパドメである。)
[編集] メイン・ハンガーにて
- 王室警護隊長キャプテン・パナカが彼らをロイヤル・スターシップの格納されている宮殿のメイン・ハンガー(格納庫)に案内した。クラス1.8のハイパードライブシステムを持つこの流麗な宇宙船ならば、通商連合の封鎖を突破し、コルサントまで行くことが出来るはずだった。それにはバトルドロイドに捕らわれているクルーを解放しなければならない。
- 地上クルー、技術者、ブラボー編隊のメンバー、それにクイーン・アミダラのパイロット、リック・オーリーが武装したバトルドロイドに見張られていた。クワイ=ガン・ジンが女王達をロイヤル・スターシップまで導き、オビ=ワン・ケノービがパイロットの救出に向かった。
- ジェダイによってバトルドロイドは破壊され、とらわれとなっていたクルーは解放された。シオ・ビブルと何人かの警護官はナブーに残ることにしたが、他のクルーは女王達とともにロイヤル・スターシップに乗り込んだ。大気圏を離れ宇宙空間に出たロイヤル・スターシップを、通商連合の大艦隊が待ち受けていた。集中砲火を受けるロイヤル・スターシップ。熟練したリック・オーリーは回避行動を取るが、猛攻撃にあい、何発もの直撃を受け、シールド・ジェネレーター回路に重大な損傷を受けてしまう。シールド・ジェネレーターを修理するために三台のアストロメク・ドロイドが船外に出された。迅速に修理がなされるも、レーザー攻撃に一台、また一台と破壊されていくアストロメク・ドロイド。しかし、最後に残ったアストロメク・ドロイドがシールド・ジェネレーターを修理する事に成功し、ロイヤル・スターシップは辛くも封鎖線を突破する事が出来た。
- しかし、ここでハイパードライブシステムに被弾による損傷が有ることが解る。クワイ=ガン・ジンは船を修理する為にタトゥイーンに向かうことを提案したが、キャプテン・パナカはハットが支配する不毛の辺境惑星へ向かうことに難色を示した。ハットはアミダラ女王を捜しているわけではない、通商連合よりましだとの次善策であるが正論により、ハイパードライブを修理する部品を求めてタトゥイーンに向かった。
- アミダラ女王(の影武者)は、シールド・ジェネレーターを修理したアストロメク・ドロイドにねぎらいの言葉をかけた。その形式ナンバーはR2-D2といった。
[編集] タトゥイーン
- そこはアウター・リムの中でも極め付けて辺境の、不毛の惑星であった。タトゥイーンと言う名前を聞いても、即座に答えられる人は銀河において極めて少数であろう。ただ、不毛の荒野が広がり、そのほとんどは砂漠とかしていた。二重太陽に照らされたその星は熱い、限りなく熱い。産業といえるほどの物は無く、水分採取農夫が細々と作物を育て、娯楽といえば共和国で禁止されている危険なポッドレースがたまに開催される位。ハットに支配されたこの惑星への共和国の影響は薄く、禁止されている奴隷制がいまだに存在する。
[編集] 少年
- アナキン・スカイウォーカーその9才の少年は母シミ・スカイウォーカーもに奴隷として生活していた。かつて悪名高いガーデュラ・ザ・ハットに所有されていたこともある彼は、生きて行くために様々な事を自然と、しかも当然のように身につけていた。彼の手先の器用さ、身のこなしはひとかど知られたものであり、奴隷仲間たちも一目おいていた。
- 彼の現在の主人はトイダリアンのワトー。強欲で口の悪い所もあるが、決して底意地は悪くないワトーはアナキンを高く認めており、かなりの面で自由にさせていた。アナキンも他の奴隷達の様子や、またかつての主人ガーデュラと比べて自分の待遇がかなり良いことを解っていた。また、事実アナキンにはワトーの必要としている部品を彼の店に山積みされたジャンクの中から見つけ出し、さらに必要とあれば組み付け、組み立ても出来る・・・あたかも魔法のように探し出す・・・ことが出来たのだ。
- 今日もちらりと顔を出す奴隷仲間、相変わらず不機嫌そうなワトー。砂だらけの土地の上に積み上げられたジャンクパーツの中に、密かに組み立てている自分のポッドレーサーに必要なエネルギー・バインダーを見つけて少し気分が良かった。そんなアナキンにとってのいつもの日々。その日が特別な日になろうとは、思ってもいなかった。
[編集] 運命の日
- アナキン・スカイウォーカーは一人モス・エスパの街に来ていた。ワトーに言いつかってジャワ族から部品を仕入れるためだ。9才の子供にはいささか荷が重そうな仕事であったが、彼は賢く、鋭く、いつもほぼ間違い無く必要な物を買い受けてくる。文字通り荷が重くない限りは。
- 母シミ・スカイウォーカーにハットの歓楽街に近づかない様に注意されてる。途中で友人のキットスターとローディアンのウォルドと出会っい、ルビー・ブリエル・ドリンクを買う金を持ってる事を知らされ、マギー・ゴルゴンのカンティーナに行く途中ジラの屋台により、母の為に取っておいてもらった果物を受け取ったとき、ジラにクーラーが駄目になって商品が売り物にならなくなりそうだとぼやかれた。ジラはアナキンにこういえば、クーラーを直す部品をどこからか持って来てくれて、修理してくれることを知っているのだ。ジラだけではなくみんなにとって知る人ぞ知る少年だった。
- カンティーナに向かう途中、ポッドレースのチャンピオン、ダグのセブルバに出会った。セブルバはアナキンが手強い敵になることを誰よりも知っていた。誰よりも憎んでいると言って過言でないだろう。前のレースでセブルバはアナキンのマシーンをクラッシュさせていたのだ。老パイロットがタイミング良く割って入り喧嘩にならず済み、カンティーナでルビー・ブリエルを飲んで、老パイロットから大好きな宇宙の話を聞いているうちに、ジャワに会いに行くのが遅くなり、必要名部品を手に入れられられなくなってしまった。
- 怒ったワトーは店の裏でビンを洗うことを言いつけた。母に果物を渡してビンを洗うために裏に行こうとしていたアナキンは、ゴミを漁るウォンプラットの下に古いクーラーの使えそうな部品を見つけた。これでジラのクーラーを直してやることが出来る。
- その頃、ハイパードライブシステムが故障したナブーのロイヤル・スターシップは、密かにモス・エスパの郊外に着陸していた。
- クワイ=ガン・ジンはパダワンのオビ=ワン・ケノービを残し出かけようとしていた。手早くハイパードライブシステムを修理する部品を手に入れねばならない。理由はわからなかったがキャプテン・パナカが侍女のパドメ・アミダラを連れて行く様にと行ってきた。女王のたっての願いとあってはむげに扱うことも出来ず、R2-D2とジャー・ジャー・ビンクス達と連れだってモス・エスパの街へと向かった。
- クワイ=ガンはワトーの店を選んだ。ワトーは客を世話する間、アナキンを店の中に呼び戻して店番をさせた。
- 「天使なの?」唐突なアナキンの質問。アナキンがカンティーナで老パイロットから聞いていた宇宙で一番美しい生き物、おそらくはアイエゴの月に住むという・・・最初は戸惑ったパドメ・アミダラだったが、程なく打ち解けた二人はくだけた会話を続けた。お互いの名前、そしてアナキンが奴隷の身分であること、奴隷であることをあからさまに指摘されたとき怪訝な顔をしたこと。ただパドメはまだ銀河に奴隷制が有ることに驚いただけだったのだが。
- しかし、程なく二人の会話は中断させられた。クワイ=ガンが共和国の通貨以外持ち合わせておらず、取引にならないとワトーが客を追い返したからだ。
- その日、思いもかけず早く帰ることが出来たアナキンは偶然にもクワイ=ガン達と再会した。妙ないたずらとも悪癖の類の奇行ともとれる事をしでかしたジャー・ジャー・ビンクスがセブルバに絡まれていたのだ。身からでた錆びであったが、アナキンが話を付け、とりあえずセブルバはその場を後にした。そしてアナキンはクワイ=ガンにもうすぐ砂嵐が来る事を告げ、自分の家で一旦避難すべきだと言った。クワイ=ガンは申し出を受けた。
- 招かれたアナキンの家で質素な食事を取りながら、パドメ・アミダラはアナキンとシミの親子から奴隷としての生活を聞いた。奴隷達の体には爆発物が仕込まれていて、逃げようとすれば爆発するという事だった。パドメ・アミダラは世間知らずで世事に疎く、共和国では奴隷制は禁じられているはずだと言ったが、このタトゥイーンでは共和国の法は及ばず、存在しないも同じだと聞かされるだけだった。確かに共和国の通貨もここでは通用しないため、自分たちは八方ふさがりの状況にいるのだ。
- 気まずい沈黙が続いた。そこで場を察したアナキンが話題を変える為に口にしたポッドレースが、クワイ=ガンたちの救いの道となった。
[編集] ポッドレースへ
- その言葉を聞いたときのシミ・スカイウォーカーのいぶかしげな顔からそれがどんなに危険な物かがうかがい知れた。「ここでは全てがあのいかれたレースで回っています」
- しかしアナキンは、人間であのポッドレーサーを操縦出来るのは自分だけだと得意げに話した。反射神経に加え加速や旋回でのGに耐えうる強靱な体力も必要とされるレースに9才の子供が出場できると言うのだ。にわかに信じがたい話であったが、ジェダイ・マスターはその少年の中に非凡な才能を見いだしており、その才能を確信していた。
- 鋭いアナキンはクワイ=ガンのローブの下にジェダイの武器であるライトセーバーを見つけ、クワイ=ガン・ジンがジェダイなのかと問いただした。そして奴隷を解放しにきたのかと。ジェダイを殺してライトセーバーを奪ったのかもしれないといったクワイ=ガン・ジンの嘘はすぐに見破った。そして奴隷を解放しに来たのではなく、本当に偶然この惑星に来ただけだと言う事、そして宇宙船の部品を調達出来る通貨が無くて困っていることが本当だと言う事も、鋭い少年には解った。
- そこで、露天商の壊れたクーラーを直してやるための部品を捜してあげる親切な少年は、一つの提案をなした。ブーンタ・イヴで開催されるポッドレースに自分が出場し、優勝するからその賞金と掛け金で部品を調達すれば良いと。
- クワイ=ガン・ジンは確信していた。そして翌朝何のためらいもないかのごとくワトーの店に向かう所を侍女のパドメ・アミダラに諭されても一笑に付した。
- ワトーの店でクワイ=ガンは自分がポッドレーサーを手に入れ、アナキンを操縦者として使いたいと申し出た。エントリーフィーをワトーが支払い、アナキンが勝てば宇宙船の部品を提供し、掛け金をワトーの物にする。負ければナブーのロイヤル・スターシップをてにするのだ。いずれにせよ儲かるこの話にワトーは乗った。
[編集] ミディ・クロリアン
- クワイ=ガン・ジンはアナキン・スカイウォーカーに特別な能力が有ることを見抜いていた。そしてポッドレースで彼が優勝するであろうと信じて疑っていなかった。そして彼はシミ・スカイウォーカーに、アナキンの父の事を問うた。彼の父が存在すらせず、単性性殖とも言える希有な生まれ方をしたことを知ったクワイ=ガンは、説明もろくになさぬままアナキンの血を採取してミディ・クロリアン値を調べるように弟子のオビ=ワン・ケノービに命じた。その結果得られた数値は信じがたいほど高く、かのマスター・ヨーダをも凌がんばかりであった。クワイ=ガン・ジンはアナキンこそフォースにバランスをもたらす伝説の「選ばれし者」ではないのかと考える様になっていった。
- 翌朝、アナキンのポッドレーサーはR2-D2により塗装がなされ、競技場のパドックでレース前の最終調整がなされていた。その場にいたワトーはアナキンの能力を認めはするが勝つのはセブルバで、彼に賭けるつもりだといった。クワイ=ガンは新たな提案を持ちかけた。アナキンとシミの所有権を賭けようといったのだ。クワイ=ガンが提示したのは。アナキンが優勝できなかったとき、アナキンのポッドレーサーを差し出すという条件だ。奴隷二人は大きすぎる、ダイスで決めよう、青が出ればどちらか一人の所有権を放棄しようと。ワトーがいかさまをするのではないかとの疑念からクワイ=ガンはフォースを使いダイスの目を青にするよう仕向けた。「ダイスで勝ててもレースでは勝てない」ダイスに多少の不満があった物のまだセブルバが勝と信じていたワトーは一旦おとなしく引き下がった。
- そしてポッドレーサーがスターティング・グリッドに並んだ。
- ブーンタ・イヴのポッドレース参照
[編集] 奴隷解放
- ブーンタ・イブ・クラシックの前に行われたシングル・ポッドレースで、完走すらできなかったアナキンが勝つとは誰も思っていなかった。仲間達はアナキンをたたえたが、ワトーだけは不機嫌だった。クワイ=ガン・ジンが仕掛けたこの賭け自体に不正がある、最初から小僧が勝つのを知ってたんだろうと、根拠の定かでない言いがかりを付けてきた。そういった誹謗中傷はすでに予測済みだった。クワイ=ガンが、この件をハットに仲裁してもらうことを持ちかけると、ワトーは渋々ながら納得せざるを得なかった。
- ようやくしてハイパードライブシステムを直すための部品を手に入れることができたのだ。
- そしてクワイ=ガンは自分が戻るまでに必要な書類と、アナキンの体内に仕組まれた爆破装置の解除をしておくようにといった。
- シミ・スカイウォーカーは何も聞かされていなかったが、これからおそらくクワイ=ガンに言われるであろう事をあらかた予想していた。そしてそれがアナキンの最も望んでいる事であることも。
- クワイ=ガンはシミに、アナキンが奴隷の身分から解放されたこと、そしてコルサントに連れて行きジェダイとしての修行を受けさせられるように取りはからう事を伝えた。そしてアナキンのポッドレーサーをセブルバに売った代金をシミに渡した。また、アナキン一人を自由のみにする事だけが自分に出来る全てだったことも伝えた。
- シミはタトゥイーンを出て行くかどうかの判断をアナキン自身にゆだねた。母をおいていかないといけない悲しみとの戦い、別れ。ジェダイの修行には不可欠なものだが、アナキンにとっては唐突過ぎた。
- 葛藤こそ有れど自由の身になり星々の間を旅して回る夢、そしてジェダイになる道をアナキンは選んだ。
- クワイ=ガンに連れられ歩いて行くアナキンを見ながら、シミはなにもいわず立ち尽くしていた。
- ナブーのロイヤル・スターシップのハイパードライブシステムは修理がなされ、クワイ=ガン達をのせて旅立つ準備がなされていた。
- しかし、人知れず遮蔽状態でタトゥイーンに近づいてきたシスの宇宙船シス・インフィルトレーターが遮蔽を溶き、惑星に着地していた事をまだ知らない。
[編集] シスとの遭遇
- タトゥイーンに到着したシス・インフィルトレーターから現れた人物は、ザブラクの特徴的な角を持っているヒューマノイド種の、鍛え上げられた強靱な肉体を持つ男性だった。しかし、顔から頭一面を覆う赤と黒の入れ墨と、禍々しい思想にゆがめられた顔からは角以外にザブラクとの共通点を見いだすことは難しい。男は到着するやいなや手際よくプローブ・ドロイドを放ち、目標索敵を開始した。
- クワイ=ガン・ジン達が修理を終えたナブーのロイヤル・スターシップに向かい、艦に乗り込もうとしていたまさにその時、その男は現れた。
- 危険を察知したクワイ=ガンは他の皆を艦に向かわせ、自分がその男を食い止めるために立ちふさがった。その男~ダース・モール~はジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンに強い視線を向け、黒いローブの下から武器を取り出した。それはライトセーバーだった。両足を肩幅より少し広く踏ん張り、ジェダイの武器であるライトセーバーを構えたそのライトセーバーから一筋伸びた光剣は赤い色であった。天然のアデガン・クリスタルから発せられる色とは異なっている。
- 遠い間合いから急にダース・モールのライトセーバーは打ち込まれてくる。クワイ=ガン・ジンはライトセーバーで応戦した。それは防戦と言うよりも、体術を交えて攻撃してくる敵の剣を、なんとか凌いでいるといった所であった。
- その時飛び立ったナブーのロイヤル・スターシップが、極低空で交戦する二人の頭上に迫った。オビ=ワンの助けを借りて何とか艦に逃げ込んだクワイ=ガンを収容し、惑星軌道から離脱する。
- 突如現れた謎の強敵については何も解らぬまま、ハイパードライブに入りコルサントに向かった。息も絶え絶えのクワイ=ガンは先ほど剣を交えた敵がシスなのではと考えていた。
[編集] 元老院議長交代
- ようやくコルサントに到着したアミダラ議院を迎えたのは、元老院最高議長フィニーズ・ヴァローラムと、ナブー選出の元老院議員パルパティーンであった。ヴァローラム議長はナブーで起こっている事態を憂慮し、早急な解決を心がけていることを告げた。この件に対する特別議会を開催すると言ってくれたのだ。長く危険な、そして想定外の困難な事態を乗り越えてようやくコルサントにたどり着くことが出来た女王にとっては何よりの言葉であった。
- しかし、その後ナブー選出のパルパティーン議員の宿舎で聞かされた銀河元老院の実情は、早急にナブーの危機を救うにはほど遠いものに聞こえた。
- 通商連合の息のかかった議員、そして通商連合の発言力の大きさ、官僚の横槍、全般の状勢を見る事が出来ず自国の利益のみ専心する議員達、硬直した法的手続き、そしてさらに最悪なのはそれらをまとめるべき立場にあるヴァローラム銀河元老院議長自体が汚職の嫌疑をかけられ、それを払拭しきっておらず、強い主導力を持っているとはとても言い難い・・・。
- ヴァローラム銀河元老院議長に対し、不信任案を提出し、新しく指導力のある議長を選出すべきだ。そうパルパティーン議員はいった。このまま何もせず、何も手を打ってもらえず、今のままの状況を受け入れ、通商連合の侵略に屈してしまうか、新しい議長のもとでナブーの危機に対し、しかるべき措置をとってもらうか。
- 裁判所に訴えれば元老院で審議するより遙かに多くの時間を費やしてしまう。女王は通商連合に屈する気は無いが、ヴァローラム銀河元老院議長は最大の支援者であるから、ひとまず信頼して議会での采配に期待しようと考えた。元老院と議長の現状を確かめたいという意向もあった。
- そしてアミダラ女王は元老院の特別議会の場についた。
- そこで見た物はまさにパルパティーンが言った事そのままであった。侵略の事実があるならその証拠を提出せよという通商連合代表議員。その事実を確かめるために派遣されたジェダイ特使を抹殺しようとした厚顔無恥な連中に賛同する者の数も多い。確かに元老院単位で動くには証拠が必要である。その証拠を突き止めにいったジェダイをどうしたかについては全く述べられない。ナブー封鎖は本当に法に則ったものかどうか。協定書にアミダラ女王の署名があるのか。そのアミダラ女王はここに来てナブーの封鎖は合法的な物ではないと言っている。こうしている間にもナブーは通商連合の侵略を受けている。ではそれを示す証拠は。委員会を開催すべきだと言い出す物まで現れる始末。
- 共和国が正当に機能していないことを思い知らされたアミダラ女王は、ついにヴァローラム銀河元老院議長の不信任案を提出した。
- 不信任案に賛成する議員は予想外に多かった。見渡しただけでもトワイレックやETをはじめとして多数の議員が選挙を望む声を上げていた。冷静に選挙を望む者ばかりではなかった。自分たちの権益を守りかつ、あわよくば新たなる特権を手にしたい連中がヴァローラム銀河元老院議長に詰め寄る様は、コルサントの下層でホーク=バットの群れがデュラクリート・スラッグをむさぼり食う様のようであった。銀河の最高機関の構成員たる元老院の実態である。その日の元老院は休会となった。
- 翌日の投票を前に3人の議長候補者が決まった。
- オルデランのベイル・アンテリーズ議員。彼は反通商連合の立場で彼らの力が増強されると銀河のパワーバランスが傾くことを懸念していた。さらにヴァローラム元議長に対し、汚職疑惑につき最高裁判所において回答する様要求書を提出していた。対するマラステアのエインリー・ティーム議員は通商連合の強力な支持者。彼こそ汚職の噂の絶えない人物だった。さらにライロスのオーン・フリー・ター議員はナブーのパルパティーン議員を推挙した。
- 宿舎でアミダラ女王は遠く離れたナブーの事を考えていた。事態が良い方向に向かっていないことはジャー・ジャー・ビンクスにも見て取れた。グンガンである彼もナブーが侵略され、グンガンが全滅してしまうのではないのかと心配していた。その時アミダラ女王はある決意を固めていた。
[編集] ナブーへ
- その頃、アナキン・スカイウォーカーはジェダイ聖堂でジェダイ評議会の蒼々たるメンバーを前にして、フォースと、そしてジェダイになる資質が備わっているかを試されていた。結果ヨーダやメイス・ウインドゥーの承諾を得ることが出来ず、修行についての話し合いは保留となっていた。だが、アミダラ女王がナブーに帰ると言う決断を下したため、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービが同行することになり、アナキンも彼らに着いていく事となった。
- ナブーのロイヤル・スターシップの中でクワイ=ガンは、自分たちの任務はアミダラ女王を守る事であり、戦争をしに行くことではないことだけはしっかりと告げた。アミダラがナブーに戻ることは通商連合に捉えられると言う事が充分に起こりうると言う事だ。しかし、アミダラが降伏するためにナブーに戻るのではないことは確かであった。
- ナブー周辺の封鎖は解除されていたが、通商連合の艦隊は惑星を取り巻いていた。艦隊に見つからないように密かにロイヤル・スターシップはナブーの大気圏に侵入し、湿地帯に着陸した。
- まずバオンガ湖に戻り、水中都市オータ・グンガに向かったが通商連合の攻撃を受けたらしく、誰もいなくなっていた。しかし、ジャー・ジャー・ビンクスは何かあったときにグンガンが行く聖なる場所を知っていて、そこに直接アミダラ女王達を案内した。沼地の奥深いところに古代寺院の遺跡があり、グンガンのターパス隊長に会い、ボス・ナスに謁見する運びとなった。ボス・ナスは一行を目にすると怒りはしたが、それでも一族の長、グンガンは今や難民であり、クワイ=ガン・ジンの忠告が正しかった事も重々承知していた。
- 女王がボス・ナスに話そうとした矢先、女王の侍女パドメが前に割って入った。そして自分こそが本物の女王で、この女王の装束をまとっている者は自分の影武者であることも初めて明かした。グンガンとは交流こそ無けれど同じナブーに住む者同士、星を守るため是非協力してほしいとひざまずいて礼を尽くして嘆願した。キャプテン・パナカや近衛兵、クワイ=ガン達ジェダイもそれに習った様子を見て、ボス・ナスは太い声で答えた「ミーとユーは友達」
- そしてボス・ナスは、ナブーとグンガンをつなげた功労者としてジャー・ジャー・ビンクスをグンガンの将軍に任命した。
[編集] 反撃
- パドメ・アミダラ女王はグンガンの助勢を得ることに成功した。しかし、それでも圧倒的な勢力を誇る通商連合軍に対抗するには充分ではないことも知っていた。数において、そして武器の数において劣る戦力で勝利を得るには慎重かつ巧妙、大胆な作戦が必要だ。
- パドメの最も信頼しているキャプテン・パナカは、ナブーに残り情報の収集を続けている部隊のリーダー達と連絡を取り合って、敵の弱みなどを研究していた。しかし、敵のドロイド軍は創造しているよりもずっと数が多く、その戦力差は絶対的な物である事を覚悟していた。
- それを知りながらもグンガン軍はすでに戦闘の準備を整えている。ボス・ナスのいった「グンガン死など恐れない」という言葉に偽りは無い。
- アミダラ女王達が立てた作戦は三段階の計画からなっていた。グンガン軍の役割はドロイド軍をシードから遠ざけること。そしてパドメ達少数の部隊がシード宮殿に向かう。宮殿にあるナブーの戦闘艇を率いて軌道上のドロイド・コントロール・シップ[に向かい、攻撃によりドロイド軍を無力化する。そしてパドメ達は宮殿の謁見室にいるヴァイスロイ、ヌート・ガンレイを捉えるというものだ。
- 沼地近くの広大な草原、グレート・グラス・プレインにグンガン軍が集結を始めた事を察すると、ニモーディアンは原始的なグンガンを一掃すべくドロイド軍を向かわせた。
- 数、武装全ての面においてかなわないことを承知の上で、グンガン軍は決戦に挑んだ。巨大な動物である二頭のファンパの背中にはエネルギー・シールド発生装置が乗せられていた。二頭のファンパを中心に軍を二手に分け、丘の上に現れた通商連合軍を確認し、ターパルス隊長はシールド・アップの命令を発した。グンガン軍を包み込むように透明なドーム型のシールドが発生したのを遠くから見ていた、通商連合軍のドロイド司令官OOM-9はATTに発砲を命じた。この砲撃はシールドによって難なく遮られてしまう。
- その時惑星軌道上のドロイド・コントロールシップから命令が発せられた。強大なMMTが前進し、前方のハッチが開き、中から出てきたオートメーション・ラックから折りたたまれて収納されていたバトル・ドロイドの大軍が起動する。武器をセットしたドロイドは一体整然と行軍を始めた。
- ドロイド軍主力部隊が前線に出ている今は、アミダラ女王達が宮殿に侵入する絶好の機会であった。キャプテン・パナカとジェダイに率いられた、リック・オーリーをリーダーとするブラボー隊のエリートパイロット達を宮殿に迎え入れる手助けをするのは、ナブー王室保安部隊のギャヴィン・サイクス中尉であった。スピーダー部隊を率いてふいを突き、タンクやドロイドの最外周を混乱させ、銃撃の後シード周辺の水路を渡りった。シード宮殿付近で激しい戦闘がはじまった。街の中にいたレジスタンスと集結し、ドロイド軍と激しく交戦する。彼らは奇襲部隊であるとともに囮でもある。アミダラ女王とジェダイ達は秘密の地下トンネルを伝って、宮殿のハンガーまで向かう手はずだ。これには川底から引き上げられてグンガンの技術者が修理をしたMMTが使われた。地上でサイクス中尉達が突撃によって宮殿に入り、ハンガーまで向かう部隊にアミダラ達が同行しないのは、また、全員が秘密の地下トンネルから侵入しないのは、ひとえにアミダラ女王の脱出経路を、秘密のまま確保する為である。
- アミダラ女王達はMMTを降り、秘密の地下トンネルに侵入し、宮殿内のハンガー近くまでたどり着いた。これで宮殿内における任務に失敗したとしても、秘密のトンネルまでたどり着けられればアミダラ女王が逃げおおせることが出来る。ハンガー付近でアミダラ達は、サイクス中尉達が到着するのを少しの間待った。サイクス達と合流したアミダラのそばに控えていたキャプテン・パナカが号令を発すると、スピーダーから大型砲が打ち込まれる。パナカ達はドロイドを打ち倒しながらハンガーへ侵入した。
[編集] シスの出陣
- シード宮殿の謁見室では、本来気が弱いニモーディアンが、街で起こっている戦火の知らせを聴いてパニックを起こしていた。様々な報告は、通商連合の主力軍が宮殿を離れているこのときに、街で反乱の火の手が上がり、宮殿にまでなだれ込んでこようとしている事を告げていた。ヌート・ガンレイは気付かなかったが、ダース・モールは気付いていた。攻撃パターンからジェダイがすぐそばまで来ていると言う事を。
- ダース・モールはジェダイを捜すため、取り乱すばかりの通商連合幹部のいる謁見室を後にした。
- アミダラの計画は、ハンガーにあるスターファイターを奪還し、通商連合のドロイド・コントロールシップを攻撃し、ドロイド軍を無力化する事だ。クワイ=ガン・ジンは戦闘が始まるとアナキン・スカイウォーカーに、スターファイターの中に隠れているように命じた。R2-D2とアナキンはスターファイターに身を隠した。クワイ=ガンはそこから動くなと命じ、ドロイド軍との戦いに向かった。
- ハンガーでの戦いは概ね有利に進んだ。サイクス中尉をはじめとするブラボー中隊のメンバーはスターファイターに乗り込むことに成功した。
- クワイ=ガンとアミダラ達が先に進もうとすると、大きなドアが音を立てて開いた。そこから現れたのはシス卿ダース・モールであった。
- クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービはジェスチャーで、この強敵は自分たちが引き受けると告げた。意を察してアミダラ達は先に進む。
- 最強の敵とジェダイが戦っているこのときに、ヌート・ガンレイを捕らえる。多くの犠牲を出した戦いの最終目的だ。しかし、そのアミダラ達の前にドロイデカが現れた。シールドの中で強力なレーザー砲を構え、アミダラを攻撃する構えをとる。
- 強敵ドロイデカは、意外な方向から発射されたレーザー砲によって、シールドごと破壊された。アナキンが自分が潜伏しているスターファイターからドロイデカを攻撃したのだ。しかし、意外なことが起こった。アナキンの乗っているスターファイターは自動操縦の設定がなされており、定められた飛行計画により従いハンガーから飛び立った。アナキンとR2-D2はナブーの大気圏外へと飛び立っていった。
[編集] 少年の活躍
- 「初めて逢った時から宇宙一のパイロットだった」後にオビ=ワン・ケノービはアナキン・スカイウォーカーについてそう語った。
- アナキンの乗ったスターファイターはナブーの軌道上に到着し、完全武装してシールドを張り巡らせたドロイド・コントロールシップの周囲を飛び交った。なんとかR2-D2が自動操縦を解除し、アナキンがスターファイターを操る。追跡してくる敵のレーザーを運と、目覚め始めたフォースでなんとか交わしていたが、ついに攻撃を喰らってしまい、一時的ながらコントロール不能に陥る。
- その頃ブラボー中隊はセオリーどおりにシールド発生機に集中攻撃を仕掛け、かすかながらシールドに穴を開ける事に成功していた。シールドの穴から内部に突入した。同じくアナキンのスターファイターも、人間では無理と言われるポッドレーサーを操縦するテクニックで、なんとかドロイド・コントロールシップに入り込み、敵のファイターやその他障害物をよけながら、なんとか不時着に成功していた。しかし、アナキンが安心したとたんバトルドロイドに取り囲まれている事に気付く。
- ナブーの草原では、起動したバトルドロイドが整列したままゆっくりと、グンガンの隊列に向かって侵攻していた。そしてエネルギーシールドを突破する。爆撃やレーザー攻撃に絶大な効果を示すシールドも、ゆっくりと進軍してくる物は通過させてしまう。グンガン兵は手持ちのエネルギーシールドを展開し、その盾の後ろから攻撃を繰り返したが、いかんせん数で劣りみるみる戦局は劣勢になっていった。将軍を除けば勇猛果敢なグンガン兵達も圧倒的な敵の数の前に退却を余儀なくされ、隊列は崩れた。
- アミダラ達は宮殿に侵入することに成功したものの、ハンガー手前で予想以上のバトルドロイドによる抵抗に遭い、そのすきにニモーディアンの指揮官に体勢を立て直す隙を与えてしまった。シード宮殿の広い廊下でバトルドロイドに挟み撃ちに会ってしまう。キャプテン・パナカや近衛兵、それにアミダラは一旦窓から外に出るため窓に向かってブラスターを発射した。トランスパリスティール(透明鋼)がくだけ窓の外に出る。上の階に向かって、アセンション・ガンでケーブルを打ち込み、銃に仕組まれたモーターでケーブルを巻き上げ、自分たちの体を引き上げていき、宮殿の外壁沿いに謁見室に近づく。
- 謁見室のある階の窓を破り侵入したアミダラ、キャプテン・パナカ達はヴァイスロイ、ヌート・ガンレイを捜すために謁見室に進んだ。しかし、ドロイドがいたのは下の階だけではなかった。ここにもデストロイド・ドロイドがいて、アミダラ達は包囲されてしまう。もはや打つ手が無くなったかの様のアミダラに、勝ち誇ったヌート・ガンレイが近づいてきて、協定書に署名するように申し出た。
- そのとき、クイーン・アミダラの装束をまとった侍女のサーベが、謁見室の前に現れた。戸惑ったヌート・ガンレイがドロイドの大半をそちらに向かわせると、その隙にアミダラとパナカは、玉座に隠されていた銃を取り出した、アミダラは当然ながら玉座の何処に武器が隠されているかを熟知している。
- その武器でドロイドを倒したアミダラ達は、今度はヌート・ガンレイを取り囲み、今度は自分たちに有利となる協定書の調印を迫った。
[編集] シード宮殿の戦い
- シード宮殿に侵入したアミダラやキャプテン・パナカが無事に謁見室まで辿り着くよう護衛するのがジェダイの本来の任務のはずであった。しかし、そこに現れたシス卿ダース・モールが強敵で、ジェダイの力をもってしても全身全霊で戦わなくてはいけない相手であることはわかった。クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービはなにもいわずライトセーバーを抜き、光剣を出した。
- 黒いローブの下で大きく足を開き、腰を落としたダース・モールがジェダイ達をにらみつけ、ライトセーバーを持った片手を胸の高さで前に伸ばした。そのライトセーバーから赤い光剣が放たれた。ただし、タトゥイーンで戦った時とは違い、ライトセーバー双方から赤い光剣が出ている。伝説にあるシスの使った双頭のライトセーバーだ。
- 二人のジェダイは師弟故の息のあった連携を見せた。しかし二人の放つ攻撃を剣術で、体術で、フォースでことごとく躱すダース・モール。時には二人のジェダイが繰り出したライトセーバーを双頭のライトセーバーの両方の光剣で受けて。それはあたかも攻撃を受けながら、二人のジェダイの戦法を、癖を解析するがごとく。
- モールはフォースを使って壊れたバトルドロイドを投げつけた。それはブラストドアの制御装置に命中する。シード宮殿の動力発生システムの内部は、狭い通路が網の目のように取り巻いている。サーマルカーボンで出来た抽出シャフトからプラズマがスパークする。
- 二人のジェダイの攻撃パターンを理解したモールは、オビ=ワンに強打を加えることでクワイ=ガンと分断することに成功した。クワイ=ガンと一対一で対峙する形になって、次第に後退していく。そして交互に開閉するレーザー・ゲイトで仕切られた通路に入っていった。レーザー・ゲイトは定期的に、しかし6つのレーザー・ゲイトは各々独立して開閉する。光剣を交えながらモールとクワイ=ガンの戦いに加勢する為、体勢を立て直したオビ=ワンが通路に向かおうとしたが、すんでの所でゲートが閉まる。クリアーレッドのレーザー・ゲイト越しに二人の戦いを見守るしかすべはなかった。
- モールが通路の奥、動力発生システムのシャフトのある側へ入った時、クワイ=ガンの前のレーザー・ゲイトが閉じられた。モールはレーザー・ゲイトを、ライトセーバーで軽く打ってみる。レーザー・ゲイトはライトセーバーの光剣すらも遮断する。
- クワイ=ガンは細い通路、前後のレーザー・ゲートが閉じられた狭い空間で、その場に座り込んだ。次なる戦いへ向け、精神を集中させるクワイ=ガン・ジン。
- クワイ=ガンとダース・モールを隔てていたレーザー・ゲイトが開くと同時にクワイ=ガンはモールに斬りかかった。クワイ=ガンの撃ち込みはことごとく受けられ、敵の間合いのもと、ダース・モールの、ライトセーバーに胴体中央を刺し貫かれる。赤い光剣が師、クワイ=ガン・ジンの背中から突き出され、倒れていく様をオビ=ワン・ケノービはただ見ているしか無かった。
[編集] コントロールシップ崩壊
- アナキン・スカイウォーカーとR-D2は通商連合のドロイド・コントロールシップの中で、危険な孤立状態にあった。スピンしたスターファイターはアナキンの卓越した操縦テクニックのおかげでかろうじて不時着していたが、一時的なオーバーヒート状態で動けなくなっていたのだ。ドロイド部隊がスターファイターを取り囲み、攻撃態勢に入ったとき、ようやくシールドや武器システムがオーバーヒートから立ち直り、レーザー砲でドロイド兵を打ち倒した。しかしいずこからか集まってきたドロイドを見て、魚雷の発射装置を押した。魚雷はドロイドには当たらなかったが、ドロイド・コントロールシップのパワージェネレーターに命中し、致命的な打撃を与えた。アナキンはスターファイターを発進させるが、パワージェネレーターの爆発は連鎖的で、爆煙と炎が猛烈な勢いでが迫ってくる。
- ブラボー中隊は攻撃を仕掛けようとしていた目標がなぜ爆発したのか解らなかったが、アナキンの乗っているスターファイターが見方機で、ドロイド・コントロールシップ内部に致命的な打撃を与えた事は解った。後は爆発に巻き込まれないように全速で離れるだけだった。巨大なドロイド・コントロールシップは爆発し、瓦解していく。それは地上軍のバトルドロイドのコントロール系統が失われたと言う事でもあった。
- グンガン軍は敗北し、ほぼ全員が捕虜となっていた。圧倒的な数のドロイド軍の前に隊列は崩れ、ちりぢりになっており、何よりも将軍があっさりと降参してしまったからだ。ところが突然全てのバトルドロイドが停止し、動かなくなってしまった。ドロイド・コントロールシップからの指令無しに動くことができないバトルドロイドは、地面に崩れ落ちていく。グンガン軍は降ってわいた勝利に歓喜をあげた。
- オビ=ワン・ケノービはレーザー・ゲイトが開くと、ダース・モールに切り挑んだ。あらゆる攻撃がいなされ、フォースを喰らってしまいシャフトに転落したオビ=ワンは、深いシャフトの底まで落ちる前に、数メートルくだったところから生えている緊急用のライトにつかまることが出来たが、ライトセーバーを落としてしまう。シャフトの底深く落ちていったセーバーは彼のフォースをもってしてももはや拾うことは出来ない。
- ダース・モールはシャフトの縁に立ち、オビ=ワンを見下ろしながら[ダース・モールのライトセーバー|ライトセーバー]]の光剣でシャフトの縁を敲いた。細かい火花が上がりオビ=ワンに降り注ぐ。
- 深いシャフトに、今にも落ちんばかりのオビ=ワンをダース・モールは愚弄していたが、オビ=ワンは紛失した自分のライトセーバーの代わりにクワイ=ガン・ジンのライトセーバーをフォースで探り当てていた。ライトセーバーを引き寄せると同時にシャフトから飛び出したオビ=ワンはダース・モールの頭上を宙返りし、飛び越え、着地し、モールの胴を払った。斬られた腹部から鮮血が上がり、倒れ込んだモールはシャフトの方に倒れ込み、そのまま底まで落ちていった。
- オビ=ワンは師、クワイ=ガン・ジンの方に走り寄った。ジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンの命は途絶えようとしていた。最後の言葉としてアナキン・スカイウォーカーの事を頼むと言い残し、クワイ=ガンは息絶えた。
[編集] ナブーの勝利
- 逮捕された通商連合のヌート・ガンレイとルーン・ハーコはおびえきっていた。ニモーディアンの文化では敗者に慈悲をかけることはない。
- パドメ・アミダラには元老院で弁明することは並大抵の事ではないと言われ、キャプテン・パナカにはこれで貿易特権とやらともおさらばだと言われ、コルサント行きの囚人用シャトルに乗せられた。
- シャトルと入れ替わりにコルサントから到着した豪華な宇宙船から、銀河元老院議長に選出されたパルパティーンと、ヨーダやメイス・ウインドゥーをはじめとするジェダイ評議会のメンバーが降り立った。勝利の祝賀と死者へのたむけ、そして惑星ナブーに平和が訪れた事を知らしめるためである。
- その夜ジェダイ評議会のメンバーとナブーの戦いの歴戦のメンバーのよりすぐりによって、ジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンの葬儀が厳かに、そして最高の敬意を持って執り行われた。彼を死に追いやった者はシスの暗黒卿に間違い無い。それはヨーダやメイス・ウインドゥーをはじめとする、[[]ジェダイ評議]]会の最高位の者すら心痛める事であった。シスは必ず二人一組で行動する。今回オビ=ワン・ケノービが倒したのは師なのか弟子なのか、またそれ以外にもシスがいるのか、全ては全くの謎であった。
- アナキン・スカイウォーカーにとっても、短い時間であったが充分に心通わせ、信頼しあったクワイ=ガン・ジンの死は大変な出来事であった。その彼に、オビ=ワン・ケノービは、師匠の遺言に従い、自分がアナキンを弟子として鍛えることを誓った。アナキンをジェダイ・パダワンとすることに賛成しかねていたヨーダであったが、オビ=ワン・ケノービの真摯な態度とクワイ=ガン・ジンの遺言で有ることを熟慮した結果、アナキンをオビ=ワンのパダワンとすることを認めた。
- 次の日、シードでは盛大な祝賀会が繰り広げられた。過去何世紀もの歴史を通して初めてグンガンはシードで歓迎された。ともに戦い、独立を阻まんとする外敵を排除した盟友としてである。ファランパセットに乗ったボス・ナスを中心に、グンガンの勇猛な兵士たち、祝宴用の音楽を奏でるグンガンの楽隊。行軍する大通りはけだかい催事場が用意されており、クイーン・アミダラが鎮座ましていて、その両横にはパルパティーン銀河元老院議長とシオ・ビブルが、その後ろにはオビ=ワン・ケノービやアナキン、キャプテン・パナカ達が控えている。
- ボス・ナスが階段を登り、クイーン・アミダラの前に立った。クイーンはシオ・ビブルからグローブ・オブ・ピース(平和の珠)を受け取り、ボス・ナスに渡した。ボス・ナスがその珠を高々と掲げると、グンガン兵の列が崩れ、歓喜の声をあげた。群衆も悦びの声を上げる。R2-D2までが電子音をあげている。
- クイーン・アミダラも王女の装束の時には滅多に見せない笑顔を見せた。その笑顔はアナキン・スカイウォーカーに向けられているようにも見えた。
- このとき、ナブーには平和が戻った。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- クワイ=ガン・ジン:リーアム・ニーソン(吹替:津嘉山正種)
- オビ=ワン・ケノービ:ユアン・マクレガー(吹替:森川智之)
- アミダラ女王:ナタリー・ポートマン(吹替:坂本真綾)
- アナキン・スカイウォーカー:ジェイク・ロイド(吹替:矢島晶子)
- シミ・スカイウォーカー:ペルニラ・オーガスト(吹替:鈴木弘子)
- ヨーダ:フランク・オズ(吹替:永井一郎)
- パルパティーン元老院議員:イアン・マクダーミド(吹替:小林勝彦)
- シオ・ビブル:オリバー・フォード・デイビス(吹替:阪脩)
- パナカ隊長:ヒュー・クオーシー(吹替:梁田清之)
- ジャー・ジャー・ビンクス:アーメド・ベスト(吹替:田の中勇)
- C-3PO:アンソニー・ダニエルズ(吹替:岩崎ひろし)
- ダース・モール:レイ・パーク、ピーター・セラフィノイス(声)(吹替:山路和弘)
- フィニーズ・ヴァローラム最高議長:テレンス・スタンプ(吹替:金尾哲夫)
- メイス・ウィンドゥ:サミュエル・L・ジャクソン(吹替:玄田哲章)
他
[編集] 受賞歴
- サターン賞
- 受賞:最優秀衣装賞、最優秀視覚効果賞
- ノミネート:最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀メイクアップ賞、最優秀若手男優女優賞、最優秀SF映画賞
- MTVムービー・アワード
- 受賞:最優秀アクションシーン賞
- ノミネート:ベストファイト賞、最優秀悪人賞
- ゴールデンラズベリー賞
- 受賞:最低助演男優賞
- ノミネート:最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞、最低スクリーンカップル賞
