ジェダイ評議会、ジェダイ・カウンシル(Jedi Council)は、ジェダイの組織のひとつであり、ジェダイ・アカデミーやテンプル、ジェダイ・サービス・コープスといった組織を統括する意思決定機関だった。普通はジェダイ・オーダーに仕えるジェダイ・マスターによって構成されたが、アナキン・スカイウォーカーの例が示す通り、マスターの位を獲得していないものが評議員になることもあった。
概要[]
オールド・ジェダイ・オーダーの評議会[]
ジェダイ・オーダーが設立されたころから、ジェダイ・マスターによる評議会が組織のメンバーたちを統括していた。旧シス大戦の初期の段階では、オーダーを統括するマスターたちは惑星オッサスに集まったが、その後は惑星コルサントのジェダイ・テンプルからオーダーを支配するようになった。最も古い最高評議会がコルサントで何世紀も活動し、別の3つの評議会がオーダーのより専門的な部門を監督するために召集された。基礎知識、転任、和合評議会の3つの組織が、幅広い物事を担当する最高評議会には荷が重い、専門的すぎる事柄に対処することになっていた。
コルサントのすべての評議会は、満場一致の決定を以て新しいメンバーを選出した。また、それぞれの評議会に指定されたリーダーがいた。4つの評議会は何世紀ものあいだオーダーを統治していたが、19 BBYにオーダー66やナイトフォール作戦として知られるシスの策略によって姿を消した。共和国グランド・アーミーが実行したこれらの軍事行動は、ジェダイ・オーダー全体を壊滅させた。
ジェダイ最高評議会[]
- 「評議員とはしよう…だがマスターの称号は与えぬ」
「何と?」 - ―メイス・ウィンドゥとアナキン・スカイウォーカー[出典]
およそ4,700 BBYから、ジェダイ最高評議会はオーダーの主要な統治機構となっており、オーダーのことをあらゆる面から考察し話し合う、12人のジェダイ・マスターによって構成された。最高評議会の構成員のひとつに、生涯に渡って評議会に属する5人の永世メンバーがいた。また、4人の長期メンバーは、彼らが自ら退任を決定するまで評議会に属し、残りの短期メンバーは定められた期間評議会に留まった。マスター・オブ・ジ・オーダーによって率いられる最高評議会は、最高議長のオフィスと直接の話し合いの場を持っていた。歴史上、最高評議会のほとんどの構成員はマスターだったが、キ=アディ=ムンディやアナキン・スカイウォーカーといった例外も存在した。特にスカイウォーカーは、銀河共和国の最高議長によって評議員に指名された最初で最後のジェダイだった。
基礎知識評議会[]
基礎知識評議会は5人のジェダイ・マスターによって構成され、基礎知識の管理人によって率いられていた。この評議会はジェダイ・テンプルに拠点を置くアカデミーとそのカリキュラムを監督し、古代の学者の知識を利用するジェダイたちに助言を行った。このため、基礎知識評議会はテンプルのアーカイブやホロクロンの貯蔵庫、さらにはシャドウ・プログラムの保護、維持管理を行った。
転任評議会[]
転任評議会は、ジェダイ・サービス・コープスとその支部にあたる評議会の活動を管理していた。この評議会は、アカデミーから脱落してしまった訓練生や、特別な才能を持つジェダイ・ナイトのための仕事を組み、支部の特別任務や割り当てられた仕事を監督していた。
和合評議会[]
5人の評議員によって構成される和合評議会は、紛争に外交的な解決を求め、政治的なにらみ合いに終止符を打つため銀河元老院や銀河共和国の外交団に対処した。共和国に加盟する意思のある惑星があった場合、この評議会は外交官と大使を派遣して、穏やかな議論を行って条約の調印を監督した。
ニュー・ジェダイ・オーダーの評議会[]
銀河同盟最高評議会[]
ニュー・ジェダイ・オーダーを設立したルーク・スカイウォーカーは、新しいジェダイ評議会の設立を考えてみたものの、正式な形でそれを組織することを避けた。新共和国に代わって銀河連合自由同盟という新政府が誕生したとき、彼はジェダイと銀河同盟政府官僚の両方によって構成される最高評議会を設立することに決めた。これは、かつてのジェダイ・オーダーや新共和国体制のもとで起こったジェダイと政府の対立を避け、協力関係を確実にするための措置だった。
マスターズ・カウンシル[]
35 ABY、ニュー・ジェダイ・オーダーにはマスターズ・カウンシルと呼ばれる評議会が誕生した。最高評議会とは違い、この組織は基本的に銀河同盟政府のために、その国家元首に助言を行っていた。マスターズ・カウンシルはニュー・ジェダイ・オーダーの統治機構であり、銀河同盟政府からは独立して厳格にジェダイの問題について話し合っていた。ジェダイ・ナイトたちに対するマスターズ・カウンシルの支配権の絶対性も議論の対象となった。マスターズ・カウンシルはコルサントのジェダイ・テンプルとオッサスの新しいアカデミーでかわるがわる招集されていた。キリック戦争が終結すると、銀河同盟最高評議会は、より権威のあるジェダイ評議会に役目を譲って解散した。
コルサント以外の場所での評議会[]
主要なジェダイ評議会はコルサントに設置されていたが、歴史上のあらゆる時期に銀河系の各地につくられたジェダイ・アカデミーは、それぞれ独自の評議会によって統治されていた。これらの評議会のいくつかは、最高評議会の下部組織だった可能性もある。
ダントゥイン[]
エグザ・キューンによる戦争以前、惑星ダントゥインのジェダイ地方評議会はジェダイ・マスターのヴォド=シオスク・バスによって収められていたが、彼はキューンによって殺害されてしまった。グレート・ハントのさなか、地方評議会はコルサントの最高評議会に追従する4人のメンバーによって統治されていた。当時の評議員は、ヴルーク・ラマー、バーラ・ニシ、クアル、アレコ・ストゥーシーだった。この評議会は、ダントゥインやタリスを含むアウター・リムの一部分において、ジェダイに対する司法権を有していた。
マンダロリアン戦争の際、評議員メンバーのふたりが交代し、ダントゥイン地方評議会のメンバーはマスター・ヴルーク・ラマー、ジャー・レスティン、バーラ・ニシ、ヴァンダー・トケアの4人となった。ジェダイ・アグザイルがアトリスに逆らいマンダロリアン戦争で戦った時、この評議会は驚きを隠せなかった。ジェダイ内戦のときには、バーラがマスター・ドラックと交代していた。ヴルーク・ラマーとヴァンダー・トケアは最高評議会のメンバーでもあったため、ダントゥイン地方評議会は最高評議会の下部組織だった可能性がある。この評議会は、ダース・レヴァンの破壊された精神を治癒し、彼の脳に新しい個性を吹き込んでジェダイの教義で彼を再訓練するという役割を果たした。
ダース・マラックがダントゥイン・ジェダイ地方評議会へ爆撃を行ったため、この組織は解散することになった。マスター・ドラックとヴァンダー、ジャーは、このときは脱出に成功したものの、数年後惑星カターで命を落とした。
同じく爆撃を生き残っていたヴルークは、ジェダイ内戦の後に勃発した第一次ジェダイの粛清を生き延びた他の2名のジェダイ・マスター、カヴァーとゼズ=カイ・エルとともに惑星ダントゥインへと戻り、再建された建物の中で最高評議会のミーティングを行った。しかし、彼ら3人のマスターは、ジェダイ・エグザイルをフォースから引き離そうとしたときに、ダース・トラヤによって殺されてしまった。それ以降、地方評議会が使われたかどうかは知られていない。
タリス[]
マンダロリアン戦争の時代の3964 BBY、タリスのジェダイ評議会はマスター・ルシエン・ドレイ、フェルン、カニーリア、ラーナ・テイ、ゼイマーによって構成されていた。彼らはタリシアン・ジェダイ・アカデミーの管理と訓練を担当していた。この評議会は、コルサントのジェダイ最高評議会とやり取りを行うダントゥイン地方評議会の補助役だった。しかし、タリスの評議会はジェダイ盟約の監督のもとで極秘の活動を行っていた。マンダロリアン戦争が勃発する直前、タリスのアカデミーで訓練を受けていたジェダイ・パダワンたちは、ジェダイ・ナイトへの昇格を直前に控え、師事していたマスターに虐殺された。
カター[]
ジェダイ内戦のあと、マスター・アトリスは生き残っていたジェダイたちを、ミラルカの惑星カターの秘密会議に招集した。他のジェダイたちは知らなかったが、アトリスはシス卿のダース・ナイアリスをおびき寄せようと、秘密会議の開催場所を外部に漏らしていた。しかし、ナイアリスの力はジェダイたちが予想していたよりも強大だった。ナイアリスは惑星全体からフォースを吸い上げ、カターの生命体と共にジェダイ全員の命を奪った。この虐殺を生き延びたのはヴィサス・マーだけだった。
テロスIV[]
テロスIVにあったアトリスの秘密のアカデミーには、コルサントのジェダイ・テンプルのものと似た、椅子のある円形状の部屋があった。しかし、そこで評議会が開催されていたのかどうかは知られていない。ダントゥインのジェダイ施設にあったジェダイの遺物、たとえば巻物やホロクロン(中にはオッサスのものより古いものがあった)は、ダントゥインが攻撃される前に、ひそかにテロスへと移動されていた。古代ジェダイの膨大な知識のコレクションが収められた、銀河系に残った数少ない貴重なジェダイの聖地だったため、ジェダイ・エグザイルがレヴァンを追跡して未知領域へと姿を消したとき、ブリアナとアトリスが生き残ったロスト・ジェダイ、ベイオ=デュア、ヴィサス・マー、ミカル、ミラ、アットン・ランド、バスティラ・シャンたちとともにテロスに戻ってきたのも、ジェダイ・オーダーをこの地で再建しようという思惑があってのことだったと思われる。
アルマス[]
アルマス・アカデミーはアルマス評議会によって監督されていた。歴史上、この評議会には、ネラ・ジヴェリ、ラニウス・クェル=バータック、カーロッカ、ジュライ、ティ=アムン・ティロ、デヴァン・フォーデスケル、ダラス・ジェートなどが籍を置いていた。この評議会の評議員は、全員アカデミーでインストラクターを務めていた。アルマス評議会は、コルサントの最高評議会から指示を受けていた。たとえば31 BBY、ジェダイ・ナイトのアレックはひとりでダーク・ジェダイのカレイ・ナルヴァスを探し、クラリン星系にたどり着いた。このときアルマス評議会はナルヴァスが脅威であることは認め、最高評議会の基準に従って、アレックが彼らの干渉を受けずにナルヴァスに対処することを認めた。しかし、アルマス・アカデミーはアレックか最高評議会が考えを変えてくれないかと期待していた。
ラクサス・プライム[]
オーダー66の際、アリーナのジェダイ将軍、カズダン・パラトゥスはコルサントのジェダイ・テンプルで行われた虐殺から逃げ延びた。シャアク・ティやシン・ドローリグといったジェダイたちは攻撃者たちと戦ったが、そのほとんどは命を落とすことになった。パラトゥスは臆病な逃避の末、惑星ラクサス・プライムにたどり着き、絶望を抱えた隠遁者のジェダイとなった。テンプルの破壊に関して罪の意識を抱いていた彼は、このゴミの惑星のあらゆる場所に転がっていた金属の断片を使い、悲しみを拭うために最高評議会のメンバーの人形を作り上げた。しかし、スパイから隠遁したジェダイの情報を受け取ったダース・ヴェイダーは、弟子のギャレン・マレックをパラトゥスのもとに派遣する。このとき、パラトゥスが作り上げた建造物は破壊されてしまう。パラトゥスとの戦闘の中、マレックはパラトゥスが操る評議員の人形に攻撃された。人形のジェダイたちは、それぞれスパイクやバイブロ・ブレードなどで武装していた。パラトゥスが体勢を立て直そうとする間に、マレックは易々と人形の評議員を破壊する。ガラクタの惑星にこもっていた間に、パラトゥスは明らかに崩壊するテンプルに留まらなかったことへの罪の意識を強めていた。彼は後悔の言葉を口にし、シスの弟子によって殺された。