- 「一千世代以上に渡り、ジェダイ・ナイトは旧共和国の平和と正義を守ってきた。暗黒の時代が来るまでは……帝国が勃興するまでは」
- ―オビ=ワン・ケノービ[出典]
ジェダイ・オーダー、ジェダイ騎士団[1](Jedi Order)は、後の時代に旧ジェダイ騎士団(Old Jedi Order)として知られ、ジェダイ・ナイトの神聖なる騎士団(Holy Order of the Jedi Knights)とも呼ばれた、古代の修道的平和維持組織。彼らはフォースを、特にそのライトサイドを遵守し、信じることで統一されていた。ジェダイは銀河共和国の正義と平和の守護者であり、フォースにその力を頼ったさまざまなグループで有名になる。一連のジェダイ評議会によって導かれ、オーダーはフォースのダークサイドを信奉するシスなどの、多くの試練に直面しながらも何千年もの成長を遂げていった。
数回の大分裂のあいだに、オーダーからはダーク・ジェダイたちが去っていった。こうした分裂は、ダーク・ジェダイが逃亡先でシス帝国を発見して起こった百年の闇のような、いくつかの戦争を引き起こした。最終的にシスは共和国に発見され、ハイパースペース大戦やシスによるコルサント侵略がはじまる。コルサントのジェダイは、ジェダイ・ガーディアンのアナヴァス・スヴァッグやジェダイ・マスターのメミット・ネイディルによって率いられ、惑星を防衛してシスを撃退する。彼らの暗黒の敵が長い間敗北し続けることはなく、その後の数千年間の間に多くの戦争が行われた。一千年あとのシス大戦後、弱った共和国に好機を見出したマンダロリアンが攻撃を仕掛けた。この戦争のあと、共和国軍を率いていたレヴァンとアレクがオーダーを去った。彼らはダークサイドに堕ちてジェダイと敵対し、そのために始まった戦争で多くのジェダイが命を落とした。結果、オーダーのジェダイは100人以下になり、やがてジェダイ・エグザイルやロスト・ジェダイがこれを再建した。
数世代あと、銀河系は再び共和国とシスの間の戦争を経験する。ホス卿によって率いられたジェダイは、再結成しシスをルーサンまで押し戻すことに成功する。7回に渡るルーサンにおける長い戦いのあと、シスは全滅したと考えられたが、ひとりは生き残り、シスを再編成する。ダース・ベインと彼に倣ったシス卿たちは忍耐強く姿を隠し続けた。彼らは千年後に姿を現し、復讐を決心する。分離主義危機のあと、共和国は二分され、クローン戦争が勃発し、ジェダイは再度共和国の軍隊を率いる。開戦当初から、マスター・ヨーダやクローン兵が参戦するまでにおよそ200人のジェダイが戦死した。銀河系の最高議長が実はシス卿であることを予想するものはおらず、ジェダイがそれに気づいたときには既に遅かった。実質的にオーダーはシスによって滅ぼされ、彼らが何千年も使えた共和国によって裏切られる結果となった。ジェダイの大粛清を生き延びた者は極僅かだった。しかし、アナキン・スカイウォーカーが息子ルークの助けを得て、シスを打ち破る。そしてルークは新共和国の時代に、ニュー・ジェダイ・オーダーを立ち上げたのだった。
ジェダイ・オーダーの歴史
オーダー設立と初期のジェダイ
古代の、半伝説的な組織の多くに、ジェダイ・オーダーの前身であると唱えられているものがあった。たとえば、ダイ・ベンドゥのオーダーやパラワの信奉者、そしてチャトス・アカデミーがそれにあたる。しかし、これまでに決定的な繋がりが示されたことはなかった。また、初期のジェダイは道徳をカーマシから学んだのではないかと主張されていた。
実在する中でもっとも古いジェダイ・オーダーの文書によると、この組織が正式に設立されたのは、タイソンにおける25,783 BBYごろのことで、これは銀河共和国設立の数百年前のことである。銀河系の最高の哲学者、聖職者、科学者、戦士たちは、不思議で神秘的なアシュラなどの彼らの発見を議論しあうために、何千年も前にこの惑星に集まっていたのである。残念なことに、彼らの多くはボガンと呼ばれる、アシュラの暗黒で破壊的な側面によって誘惑され、力を手に入れようとした。結果としてフォース戦争がはじまり、10年以上にわたってタイソンを荒廃させた。
これらの戦争の灰の中から初期のジェダイが出現した。タイソン以外の場所での脅威に直面した後、彼らのジェダイ・フォージという加盟の儀式は、ライトセーバーの発明につながることになる。惑星外のレーザー技術を用いることにより、ジェダイはレーザー・ビームを「凍らせ」ることができた。これがライトセーバーの誕生である。先進的なグループは別の惑星を開放するためにタイソンを去り、ジェダイ・ナイトとなった。彼らは惑星オッサスに哲学の学校をつくり、生けるフォースや統合するフォースとならびに、ライトサイドとダークサイドのフォース(これらは古代でいうアシュラとボガンと同義である)を区別した。
25,053 BBYごろ、銀河共和国が誕生した。一世紀のあいだに、ジェダイはこの誕生したばかりの政府に忠誠を誓った。共和国はコルサントとオッサスをつなぐパーレミアン・トレード・ルートを開拓し、ジェダイは共和国やスライスの入植者を外部の脅威から守るために、そこで力をつけた。
歴史家たちが第一時代分裂として知る出来事の中で、ボガンのフォースを使う反体制派たちが再出現した。ダーク・ジェダイの将軍ゼンダーと彼のレットウ軍団は、テラス・カシのマスター・アーデン・リンや彼女の属するバンドゥキのパラワの信奉者と結託した。戦いが絶頂を迎える中、ゼンダーは倒され、ジェダイ・マスターのオードリスタ・ピナはリンの心臓をモリクロで止め、リンはピナとカシ・マーの護符によって殺された。
共和国とジェダイは、パーレミアンをタイオニーズやハットから守るため、オッサスやファラング・マイナー、ハーシマットを強化した。
7,000 BBY、ジェダイは結果的に百年の闇を招いた第二次大分裂に苦しんだ。この衝突は6,900 BBYのコーボスの戦いに終わる。生き残ったダーク・ジェダイたちはジオストへと去り、シス帝国を設立した。
ハイパースペース大戦とその後
5,000 BBY、共和国はシスを発見し、ハイパースペース大戦がはじまった。戦争はシスの暗黒卿、ナガ・サドウがヤヴィン4で仮死状態になり、彼の大艦隊が破壊されたことで終わったが、シス帝国は滅びなかった。
コロスにおいて、オダン=ウーアという名前のジェダイはシス卿マルカ・ラグノスの死とそれに続く共和国に対する戦争が起こる悪夢のビジョンを見た。彼は仲間のジェダイ、メミット・ネイディルとともにコルサントに赴き、コロスの女帝テタに自分の懸念を伝えた。しかし、彼の話は真面目に捉えられなかった。その後コロスに戻ったネイディルとオダン=ウーアと彼の師、ウールーは、ジョリ・ダラゴンという若い囚人がテタの部屋に飛び込んできたときに居合わせた。ジョリは自分が見た巨大なシス帝国について語り、帝国が共和国の攻撃を始める途中だと教えた。ネイディルは出来る限りシス帝国について学び、ジェダイ・ナイトの仲間を結集するためにコルサントに飛んだ。
新しくシスの暗黒卿になったナガ・サドウは、同時に多数の共和国の惑星に攻撃するため艦隊を配置し、一方で、目の形をしたシス瞑想球をプリマス・ガルードの近くに残し、シスの軍隊を大きく見せる何千もの幻の兵隊を作り出すシス魔術のため、これを使用した。ジェダイ・オーダーはコルサント防衛において大きな役割を演じた。メミット・ネイディルが率いたジェダイ・ナイトのチームには、トゥクネイタンやソナム=ハーたちがいた。キレックでは別の戦いが起こり、マスター・ウールーとその弟子オダン=ウーアが戦った。しかし、ナガ・サドウの集中が乱れたとき、シスの軍隊の多くは消滅した。コルサントにおいてジェダイは何が起こったのかを理解し、大規模な反撃を開始し、簡単にシスを破った。共和国はキレックでも勝利を収めたが、ウールーは大規模なマサッシの軍勢を破るために犠牲になった。
4,400 BBY、野心的なジェダイ・アプレンティス、フリードン・ナッドはジェダイ・マスターたちからナイト昇格を認められなかった。どうしてそうなったのかを知ろうと、フリードンはジェダイ・マスター・マッタ・トレメインのもとへ言ったが、彼女は彼に、本当に彼がジェダイ・ナイトであるかを証明するよう要求した。フリードンはこれを脅迫と見なし、トレメインを襲って殺すことに決める。トレメイン殺害に自分を追い込んだマスターたちに激怒し、ナッドはシスこそが自分を弟子と認め、フォースを教えてくれる唯一の存在と考え、彼らを探しに旅立った。
フリードン・ナッドはヤヴィン4でナガ・サドウを発見し、彼を起こした。サドウはダークサイドの方法でナッドを訓練する。彼の訓練が終了したとき、ナッドは自分のシス・マスターを殺害し、より強力なシス帝国を再建する目的で共和国領の外にあるオンダロンに向かった。ナッドは自身をイジスのリーダーに定めた後、すべての犯罪者を都市から追放した。追放されたもののうちの何人かは生き残り、組織化された。ナッドでさえ、彼らをとめることはできなかった。ナッドの死後も、戦争が続くことになる。
4,250 BBY、ジェダイは第三次大分裂を経験した。コルサントにおけるジェダイの内戦のあと、ダーク・ジェダイの一団はヴァルター星系へと撤退し、この星系の惑星が人工であることを発見する。ダーク・ジェダイは巨大マシーンを制御できず、星系全体と自分たち自身を破滅させた。
旧シス大戦
フリードン・ナッドの反乱
惑星オンダロンは、フリードン・ナッドを追悼するナッド教徒と呼ばれたカルト集団によって苦しめられる。この反乱によって惑星の人々には大混乱がもたらされた。ジェダイ・マスターのアーカ・ジェスが、フリードン・ナッドの遺体をオンダロンの月、ディクサンへ移動させようとしたとき、オンダロンの王オムミンによって率いられたナッド教徒たちは、アーカだけでなくナッドの遺体を手に入れようと攻撃を仕掛けた。それからオムミンはイジスの街へと逃げたが、共和国の軍隊は惑星に集結して、イジスを攻撃した。しかし、これはあまりに強力すぎ、街は荒廃してしまった。戦いのあと、フリードン・ナッドの遺体はディクサンへ移動され、装甲付の霊廟に収められた。
シス大戦
3,996 BBY、優秀で好奇心が強いジェダイ、エグザ・キューンは、ディクサンへと赴き、シスの黄金時代について学んだ。ここで彼はフリードン・ナッドの霊廟を発見する。フリードン・ナッドの精神はキューンを堕落させ、この若きジェダイはダークサイドに屈した。まずコリバンに向かったあと、キューンはヤヴィン4に行き、ナガ・サドウの古代の要塞を支配し、野心的な計画を推し進めるため、マサッシの民を奴隷にした。最終的にナッドの精神を倒したエグザ・キューンは、すでに破壊されたと思われていた古代のシスの遺産の真の相続人として、権利を主張した。ジェダイは成長しつつあるシスについて話し合うため、会議を招集した。しかし会議中、ジェダイはアリーマとサタール・キートによって率いられるダークサイドの秘密結社、クラースによって襲撃された。マスター・アーカは自分の生徒ウリック・ケル=ドローマを救うため命を落とした。その後、クラースを滅ぼすため、ウリックはこの組織にもぐりこんだ。クラースは彼をスパイと見なし、シスの毒を彼に注入した。結局ウリックはダークサイドに堕ちてしまい、クラースの将軍になった。
エグザ・キューンはウリック・ケル=ドローマを見つけて倒すためにシナガーに向かった。しかしふたりの対決はマルカ・ラグノスの精神によって中断され、ラグノスは彼らに戦いをやめて力を合わせるよう命令する。ふたりは結託して共和国と戦い、オッサスから若いジェダイを誘拐し、彼らをダークサイドに落とした。エグザ・キューンはシス・ホロクロンを盗み、伝説的マスターであるオダン=ウーアを殺害した。ケル=ドローマはマンダロリアンのリーダーを倒し、リーダーを失ったマンダロリアン・クルセイダーズはシスに加わることを同意した。
ケル=ドローマのクラースとマンダロリアン軍はコルサントを包囲したが、ジェダイは何とか侵入者を倒してウリックを捕まえた。相棒が捕まったことを聞いたキューンは、ケル=ドローマを助けるためにコルサントへと向かった。キューンがやってきたとき、ウリックは元老院ホールで裁判を受けていた。マスター・ヴォド=シオスク・バスはかつての弟子キューンを止めようとしたが、キューンは最高議長とともにバスも殺害した。それからエグザ・キューンは、シスそれぞれに、かつてのジェダイ・マスターを見つけ、暗殺するよう命じる。そのほとんどは成功に終わった。それからこのシス卿は、ヤヴィンIVで発見したナガ・サドウの旗艦を使用し、クロン星団の太陽を超新星にした。太陽の爆発による衝撃波は惑星オッサスを襲った。ジェダイは必死に、オッサスの図書館に保存していた遺物を救おうとした。エグザ・キューンとウリック・ケル=ドローマは、ジェダイがまだ移動していないものを手に入れるため惑星にやってきた。すべての遺物を救うことは出来ないと知りながら、マスター・ウード・ブナーはシスが到着する前にきわめて貴重な物品を埋めた。ウリックは、実の弟ケイ・ケル=ドローマと戦い、彼を殺した。ウリックは弟が倒れたとき、自分が何をしたのかを悟った。ノーミ・サンライダーはウリックとフォースの繋がりを引き裂いた。敗れたウリックは、共和国に投降し、彼らをヤヴィン4へと導いた。
ジェダイが来ることを知ったエグザ・キューンは、自分の体から精神を切り離し寺院に結びつけるため、惑星のマサッシ全員の命を奪う儀式を行った。軌道上のジェダイの軍隊は惑星を爆撃し、寺院の複合施設を破壊した。マンダロリアン・クルセイダーズはオンダロンから逃走し、シス大戦は終結する。オッサスが破壊された後、ジェダイはコルサントにテンプルを移転させ、戦争のあいだに失われたものを再建し始めた。戦争の中で高い評判とこの上ない技術を得たノーミ・サンライダーは、ジェダイ・マスターとなり公式なオーダーの指導者になった。ジェダイの指導者として、ノーミはエイクシス・ステーションの秘密会議を召集し、新しいジェダイ最高評議会作成のプロセスを開始した。また、ジェダイ・オーダーはキューンの復活を阻止し、ヤヴィン4の環境回復を助けるために地下都市をつくった。
マンダロリアン戦争
シスの復活を阻止するために、ジェダイ・マスターのクリンダ・ドレイは、シスの脅威となりかねない者を予言し、根源からそれを破壊することが出来るジェダイの予言者の訓練に専念した。こうした預言者たちはクリンダのジェダイ盟約の大部分を占め、シスの再出現の可能性のいかなるシャッターポイントにも気を配り対処していた。
マンダロリアン戦争の出来事により、ジェダイ・オーダーの失墜が始まった。ジェダイ盟約の第一次ウォッチサークルに所属する4人のジェダイ・マスターが、同時にビジョンを見た。その内容は、ジェダイ・オーダーと共和国の混沌であり、彼らのパダワンの一部がそれをもたらすことになるという兆候だった。マスターは自分たちのパダワンを虐殺することに決めたが、ナイト昇格を目前に控えた4人のパダワンが殺されるのみに終わった。彼らの行動はまたタリスで大規模な内乱を招き(そのためこの惑星はマンダロリアンの格好の目標と成ってしまうことになる)、そしてパダワンのゼイン・キャリックはオーダーを離れることになった。また、ジェダイ最高評議会はキャリックのグループを分裂させ、銀河中に散らばらせた。
マンダロア・ジ・アルティメットによって率いられたマンダロリアンたちは、シス戦争後から無防備のままになっていた惑星の征服を開始した。征服相手のテクノロジーや兵器を自分たちのものに加えることによって、マンダロリアンはすぐに大規模な軍を築き上げ、領域を急速に拡大した。マンダロリアンを止めようという共和国の努力は実らず、マンダロリアンは共和国の弱みを利用して共和国の領域に直接攻撃を行った。ジェダイ評議会は、用心こそが必要だと信じ、共和国を助けることを拒否した。しかし、レヴァンやアレック・スクインカージシムスを含む何人かの若きジェダイたちは、評議会の決定に公然とそむき、共和国に協力して戦った。レヴァンは、より重要な惑星で勝利するならば、別の惑星を犠牲にするという、敵のマンダロリアンの戦術を用いて戦った。レヴァンやアレックの指揮のもと、共和国は多くの惑星を開放した。そして、戦争の最後の戦いは、マラコアVで行われた。
戦いの中で、レヴァンは接近戦でマンダロアを殺害し、残りのマンダロリアン軍を完全に破壊した。こうして戦争は終わる。マンダロリアンは尊敬すべき敵によって破られ、自分たちの装甲服と兵器を破壊した。
ジェダイ評議会は、レヴァンのかつての助言者、ジェダイ・マスター・クレイアが、弟子たちを「灰色の」姿勢のフォースへと導いていると感じ、彼女を追放した。特にレヴァンは、フォースのダークサイドへと堕ちていっていた。
ジェダイ内戦
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登場作品
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参考資料
- スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇
- スター・ウォーズ 全史
- スター・ウォーズ クロノロジー
- Jedi_Order ‐ Wookieepedia
- The Jedi Order - 旧データバンク (リンク無効; バックアップ)
脚注
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。