ジェダイ・オーダー(Jedi Order)は、フォースを信奉し、フォースの意志を遵守するジェダイによって構成される、古代から続く禁欲的な平和維持組織である。彼らはフォースのライトサイドと呼ばれる側面を特に信奉していた。クローン戦争以前の1,000世代にわたり、ジェダイは平和と正義の守護者として銀河共和国に仕えた。彼らはまた調停者としても知られ、オーダーを象徴する武器であるライトセーバーを携帯した。ジェダイ最高評議会の指導のもと、ジェダイ・マスターは若きパダワンたちにフォースの教義やジェダイの規範を教え、彼らを一人前のジェダイ・ナイトになるまで訓練した。オーダーは惑星コルサントのジェダイ・テンプルに本拠地を置き、そこから銀河系各地の任務へジェダイを派遣したり、テンプルにある大規模な公文書館で研究や学問に励んだ。
ジェダイ・オーダーはヤヴィンの戦いの数千世代前に創設され、千年紀以上に渡って発展を続けた。この間、彼らはフォースのダークサイドを信奉する仇敵、シスと対立した。ジェダイ・オーダーは厳格な平和維持組織として機能し、銀河元老院が銀河を統治した1,000年間の平和の時代に法律と秩序を守った。しかし、ジェダイはジオノーシスの戦いをきっかけに共和国グランド・アーミーの指揮権を負うことになり、クローン戦争で独立星系連合と戦う軍事司令官、“ジェダイ将軍”になった。彼らは知らなかったが、元老院の指導者であるシーヴ・パルパティーン最高議長の正体はシスの暗黒卿ダース・シディアスだった。クローン戦争はシスによって仕組まれた策略だったが、ジェダイはそれに気づかないまま3年間銀河系各地の戦場で戦い続けた。
戦争の終結に伴い、パルパティーンは共和国を銀河帝国へと再編し、共和国軍のクローン・トルーパーにオーダー66を発令した。これはジェダイを反逆者とみなし、即時処刑を命じる緊急指令だった。ごくわずかな生存者を除き、オーダーはシスの陰謀によって壊滅した。ジェダイ・オーダーが“選ばれし者”だと信じていたアナキン・スカイウォーカーは、ダークサイドに転向してシス卿ダース・ヴェイダーになった。しかしそれから約20年後、ヴェイダーの息子であるルーク・スカイウォーカーが銀河内戦中にジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービやグランド・マスター・ヨーダのもとでフォースを学び、ジェダイとして実の父親と対決した。息子の説得を受けてダークサイドを捨てたアナキンは、自らを犠牲にしてパルパティーンを滅ぼした。その結果ふたりのシスが一度に滅び、フォースにバランスが訪れるという内容のジェダイ・オーダーの古代の予言が成就された。
銀河協定によって銀河内戦が終結し、帝国が崩壊した後、ルークは師匠ヨーダの遺志を継ぎジェダイ・オーダーの再建に取りかかる。ルークは双子の妹レイア・オーガナと密輸業者ハン・ソロのあいだに生まれたベン・ソロを含む十数名の弟子を取り、とあるジェダイ・テンプルで彼らの訓練を開始した。しかしベンはファースト・オーダーの最高指導者スノークの影響でフォースのダークサイドになびいてしまった。ルークは弟子を自らの手で葬ろうかという迷いに駆られてしまい、それに反抗したベンは、他の弟子たちを殺してルークのもとを去ってしまった。ベンはレン騎士団の戦士“カイロ・レン”となり、ジェダイ・オーダー再建は失敗に終わる。責任を感じたルークは行方をくらまし、銀河系の表舞台から姿を消した。
特徴
- 「準備だと? 何の準備だ? 800年の間、ジェダイを訓練してきたのだ、わしはな。誰を訓練するかは、このわしが決める。ジェダイは厳格な精神に深く身を委ねねばならん。この者のことはずっと見守ってきたが、いつも未来を、地平線の彼方を見ておった。自分がいる場所のことは見ておらん。自分がしていることはな。冒険。興奮。ジェダイはそんなものを望んでおらん。おまえは向こう見ずだ」
- ―ルーク・スカイウォーカーに対し、ヨーダ[出典]
ジェダイ・オーダーは古来から続く誉れ高き守護者たちのオーダー(騎士団)であり、フォースの力を使うことができるジェダイによって構成されていた。[11] オーダーのジェダイ・ナイト[24] は1,000世代もの長きにわたり、銀河共和国の平和と正義の守護者として活動した。[11] 彼らは平和維持組織として銀河元老院のために外交任務を引き受け、銀河系の各地で犯罪者たちと戦った。[2] ジェダイはフォースのライトサイドの力を信奉し、フォースのダークサイドを信奉するシスとは長らく敵対関係にあった。[5]
ジェダイはオーダーとフォースの教義を学び、訓練の段階によって異なる階級を与えられた。ほとんどのジェダイは、生れて間もない頃にフォース=センシティブ(感応者)としての素質を見出され、候補生としてオーダーに加わった。彼らはイニシエイトとして修行を積み、カイバー・クリスタルを見つけ出してライトセーバーを作成する儀式(ギャザリング)を通過した。エネルギーの刃を放出するライトセーバーは、フォースの繋がりを象徴するクリスタルによって、自ら持ち主と調和する洗練された装置だった。ギャザリングを終えた訓練生は、フォースやジェダイ・コードの教育者である年長のジェダイのもとで、パダワン見習いとして個人指導を受けた。伝統に基づき、パダワンは髪を三つ編みにしていた。ジェダイは一度にひとりのパダワンしか持つことができず、パダワンを一人前に育てあげた後でなければ、次の弟子を訓練することができなかった。
訓練を終え、ジェダイ・トライアルに合格したパダワンは、一人前のジェダイ・ナイト(ジェダイの騎士)になった。その後、彼らは共和国のための任務を引き受けるか、自ら新しいパダワンを育てることになった。優れたフォースの知識や技量を示したナイトは、ジェダイ・マスターと呼ばれる階級に昇格した。マスターは、知識や経験の他に、パダワンを訓練したり若きナイトを指導する能力を評価されていた。ジェダイ・オーダーを統治する最高評議会は、12名のジェダイ・マスターによって構成されていた。評議員のうち1名は経験と知識を評価されてグランド・マスターの称号を授けられ、もう1名がオーダーを導くマスター・オブ・ジ・オーダーを務めた。
歴史
古代
- 「ジェダイは滅びたからこそ、美化され、神格化された。だが神話のベールをはぎとり、彼らの行いを眺めてみればいい。シスの誕生から共和国の滅亡に至るまで、ジェダイの遺産は失敗と偽善、傲慢ばかりだ」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
ジェダイ・オーダーは6000 BBYかそれ以前に[25] 惑星オク=トーで設立された。オーダーの創設者である最初のジェダイは“プライム・ジェダイ”と呼ばれる。[21] ジェダイ・オーダーは夜明けを迎えて間もない頃に、氷に包まれた惑星イラムにジェダイ・テンプルを築いた。この惑星にはジェダイのライトセーバーの核となるカイバー・クリスタルが眠っていた。イラムはオーダーにとって最も神聖な惑星とみなされ、いにしえのテンプルで行われる通過儀礼“ギャザリング”は、オーダーが壊滅する頃まで続く伝統行事となった。[26] ジェダイが銀河系各地へと広がっていった時代、彼らは<クルーシブル>という名のパラディン級コルベットを使い[27]、ギャザリングに参加する若き訓練生をイラムへ運ぶようになった。<クルーシブル>にはアーキテクト・ドロイドのヒュイヤン教授が乗り込み、1,000年以上の長きにわたって、訓練生たちにライトセーバーの作り方を指南した。[16][28] またヒュイヤン教授の古いメモリー・システムには、これまでに造られた全てのライトセーバーの記録が詰まっていた。[29]
シスは百年の闇と呼ばれる時代に誕生した。[30] シス・オーダーを設立したのは、フォースのダークサイドの教えを学んだジェダイのはぐれ者だった。彼はフォースの真の力は深遠な思考や受動性のなかにあるものではないと考え、禁じられた教えに手を出したのである。ジェダイ最高評議会はこの新しい思想にうろたえ、変節者をオーダーから追放した。しかしこのジェダイの変節者は、やがて自らの信奉者を獲得し、新たなるオーダーが台頭することになった。[31] シスはジェダイ・オーダーと敵対し、銀河系の支配を目論むようになった。ジェダイとシスは幾度にも渡って戦争を繰り広げ、シスの故郷であるモラバンドをはじめ、多くの惑星を荒廃させた。[32] ミッド・リムの惑星タコダナも、ジェダイとシスの古代戦争の舞台のひとつとなった。[23] またこの時代、巨大なカイバー・クリスタルを利用して、絶大な規模の破壊力を誇る超兵器が建造された。これらの兵器はクリスタルもろとも破壊され、1,000年の歳月が過ぎる頃には、多くのジェダイが超兵器は伝説上の存在だと信じるようになっていた。[33]
ヤヴィンの戦いのおよそ5,000年前[25]、ジェダイ・オーダーはコルサントにジェダイ・テンプルを築き、この建物はそれから数千世代にわたって彼らの主要な拠点となった。[34] コルサントのジェダイ・テンプルは、古代のシスの神殿の上に造られた。ジェダイは神殿に備わっていた力が打ち消され、封じ込められたと信じていた。しかし実際は、シスの神殿の力はテンプルに埋もれてから上へ上へと漏れ出し、建物の通路や部屋へ浸透して、徐々にジェダイ・オーダーを弱体化させていた。[25]
やがてジェダイ・オーダーは、後世の人々が“旧共和国”と呼ぶ銀河政府に仕えるようになった。彼らはこの政府の理想を守ることを約束し、平和と自由を維持するために戦った。旧共和国が奴隷制度を禁止した際、ジェダイは奴隷の解放、特にザイゲリアン奴隷帝国に虐げられている人々の解放に乗り出した。銀河系のすみずみから奴隷を集めてオークションにかけることで経済的な繁栄を遂げていたザイゲリアンに対し、ジェダイは宣戦を布告した。ジェダイ・オーダーはなんとかこの戦いに終止符を打ち、奴隷帝国を滅ぼして、ザイゲリアンを故郷の惑星ザイゲリアに追放することに成功する。そのためザイゲリアンは、その後も何世代にもわたってジェダイに対して深い憎しみを抱き続けた。[35][36][37]
ある時期、オーデュ・アスペクツと呼ばれるジェダイのセクトがオーダーから分裂した。謎めいたラーとその副官であるアモンによって率いられたこのセクトは、不死の秘密を解き明かす研究に没頭した。やがて彼らと正統派のジェダイとの間にエントルヴィア紛争と呼ばれる衝突が生じた。最終的に両者のあいだに平和協定が結ばれて紛争が終わり、オーデュ・アスペクツはジェダイの監視のもとで研究を続けられることになった。不死にまつわる実験のさなか、ラーは己の知性を“ガーンの要塞”のコンピューター・コアにコピーしたが、コピーされた知能は自らを“エターナル・ラー”と称し、本物のラーに背いた。ジェダイが調査のため要塞にやってきたとき、エターナル・ラーは要塞のドロイドを操作し、その場にいたオーデュ・アスペクツとジェダイを皆殺しにした。しかし本物のラーは死ぬ直前にコンピューターを停止させ、人工知能を眠らせることに成功した。[7]
ジェダイは惑星マンダロアの民族、マンダロリアンとも複数回に渡って争いを繰り広げた。常に戦いに身を置くマンダロリアン戦士の信条は、平和の守護者であるジェダイの任務と真っ向から対立しており、ジェダイはマンダロリアンの破壊的活動が銀河に広がるのを止めるため戦うことになった。[13] マンダロアの首都サンダーリの宮殿には、マンダロリアン・クルセイダーとジェダイの間に起きた紛争を描く壁画が飾られていた。[38] 旧共和国時代、マンダロリアン初のジェダイであるター・ヴィズラによって、ダークセーバーと呼ばれる特殊なライトセーバーが造られた。ターの死後、このライトセーバーはジェダイ・テンプルに保管された。[39] 旧共和国の没落時、ダークセーバーはヴィズラ家の戦士たちによって略奪される。それ以来、ダークセーバーはデス・ウォッチのマンダロリアン戦士たちによって代々受け継がれ、多くのジェダイを殺すのに用いられた。[13]
1019 BBY以前、銀河系は共和国の暗黒時代を迎えた。この頃、ジェダイとシスのあいだに戦争が勃発した。戦争の序盤、シスはコルサントに攻撃を仕掛け、惑星をジェダイ・テンプルもろとも制圧した。しかしジェダイは戦争の終盤に共和国の首都とテンプルを奪還し、コルサントを解放する。[10]
旧共和国は滅び去ったが、ジェダイはシスとの戦争に勝利した。常に力を渇望するシスは、内部紛争によって自ら破滅へ向かったが、唯一ダース・ベインという名のシスの暗黒卿が戦いを生き延びた。ベインはシスを存続させるために“2人の掟”という新しい規範を打ち立て、同時に存在するシスの人数をマスターと弟子の2人だけと定めることで、過去の過ちを繰り返すまいとした。やがてジェダイもこの規範の存在を知ったが、彼らはベインが倒れた時に、シスも全滅したと信じ込んだ。[40]
共和国時代
平和の守護者
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ナブー危機
- こちらの記事も参照: ナブーの侵略
32 BBY[41]、トレード・フェデレーションが惑星ナブーを封鎖する事件が起きた際、ジェダイ・オーダーはフィニス・ヴァローラム最高議長から仲裁を依頼された。評議会はジェダイ・マスター・クワイ=ガン・ジンとそのパダワンであるオビ=ワン・ケノービをナブーへ派遣し、トレード・フェデレーションとの交渉にあたらせた。しかし、“シーヴ・パルパティーン元老院議員”という表向きの顔を持つシス卿ダース・シディアスの命令で、フェデレーションは交渉を放棄してナブーへの侵略を開始し、間もなくナブー王室保安軍を圧倒して惑星を支配下に置いた。クワイ=ガンとオビ=ワンはフェデレーションの罠を切り抜け、フェデレーションの軍勢に囚われていたナブーの女王パドメ・アミダラを首都シードから救出する。コルサントの銀河元老院に状況を訴えるため、ジェダイは女王とその侍女、側近たちとともにナブーから脱出したが、女王の宇宙船がダメージを負ったため修理が必要になり、やむを得ず辺境の砂漠の惑星タトゥイーンに立ち寄ることになった。[5]
タトゥイーン滞在中、クワイ=ガンはアナキン・スカイウォーカーという名の奴隷の少年と出会った。アナキンの血液からは大量のミディ=クロリアンが検出され、クワイ=ガンは彼こそジェダイの予言にある“選ばれし者”に間違いないと信じた。クワイ=ガンはアナキンが出場したブーンタ・イヴ・クラシックのポッドレースで奴隷主ワトーと賭けをし、スターシップの修理部品を手に入れると同時に、アナキンを自由の身にすることに成功した。その後、アナキンを連れて船に戻ろうとした時、クワイ=ガンはシディアスの弟子であるシス卿ダース・モールに襲撃された。ジェダイとシスの遭遇は過去1,000年で初めてのことであり、クワイ=ガンはモールとのライトセーバーの対決をなんとかしのいで逃げ切った。コルサントに戻り、クワイ=ガンは評議会の前でこのことを報告したが、評議員たちは全滅したとされるシスの存在を受け入れようとしなかった。また、彼らは年を取りすぎているアナキンをジェダイにすることにも否定的であり、結局ナブー危機の解決を優先するため諸問題は棚上げとなった。[5]
一方、アミダラは元老院が母星の危機解決に動いてくれないことに失望し、パルパティーン議員にそそのかされてヴァローラム議長に対して不信任案の動議を行った。ヴァローラムは失脚し、新たな議長を選ぶ選挙が始まったが、アミダラはその結果を待つことなく、自分で問題に対処するためクワイ=ガンとオビ=ワンを伴ってナブーへ戻った。トレード・フェデレーションとの戦いのさなか、クワイ=ガンとオビ=ワンは再びモールと対峙する。クワイ=ガンは対決に敗れて命を落としたが、シス卿はオビ=ワンによって倒された。戦いが終わってナブーが解放された後、ジェダイ・ナイトに昇格したオビ=ワンは、ヨーダの反対を押し切り、亡き師匠の遺志を継いでアナキンを自分のパダワンとした。またジェダイはナブーの戦いを受けてシス卿の存在を認めたが、“2人の掟”の片割れについては手がかりが得られないまま[5]、10年の歳月が過ぎることとなった。[42]
分離主義危機
- こちらの記事も参照: 分離主義危機
- 「ジェダイだけでは共和国を守ることは出来ません。われわれは平和の守護者であって、兵士ではないのです」
- ―メイス・ウィンドゥ[出典]
ジェダイ・オーダーを去ったドゥークー伯爵は、モールに代わるシディアスの新しい弟子“ダース・タイラナス”となったが、その正体が明らかになるまでの間、ジェダイは彼が“政治的な理想主義者”に過ぎないと思い込んでいた。[42] 各地で政情不安を煽っているのではないかという噂が囁かれた時期を経て、ドゥークーはジェダイ・オーダーを離れてから8年後に再び表舞台に姿を現し、芝居がかった演説で共和国を公然と非難した。この活動はやがて分離主義危機へと発展する。また同時に、ドゥークーはライロスやキャッシーク、サラスト、オンダロンといった多くの星々で内政を乱し、エリアドゥをはじめとする星々を共和国からの独立運動に引き込もうとした。[25] 最終的にドゥークーは、共和国から独立した何千という星系や大企業の集合体である独立星系連合の指導者となった。[42]
政情不安の銀河系において、人数が限られているジェダイだけでは平和を守ることがしだいに難しくなっていき、共和国元老院では分離主義危機に対処する常備軍の創設を目的とした軍隊創設法案に関する議論が紛糾した。しかし元老院での投票が差し迫っていた時、法案に反対の立場を取るパドメ・アミダラ元老院議員(元女王)の暗殺未遂事件が発生した。事件の調査を任せられたジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービは、賞金稼ぎジャンゴ・フェットの手がかりを追って惑星カミーノにたどり着き、サイフォ=ディアスの発注で製造されたクローン軍団の存在を突き止めた。評議会に報告を行った後、オビ=ワンはフェットを追跡してジオノーシスを訪れ、ドゥークーが分離主義勢力ドロイド軍を準備していることを知る。調査結果を受け、パルパティーン議長は元老院の承認を得て非常時大権を手に入れ、発見されたばかりのクローン軍団をもとに共和国グランド・アーミーを設立した。間もなく、メイス・ウィンドゥとヨーダが率いるジェダイ攻撃チームとクローン・トルーパーがジオノーシスへ派遣され、連合軍と衝突した。このジオノーシスの戦いをきっかけに、クローン戦争と呼ばれる汎銀河紛争の火蓋が切って落とされた。[42]
クローン戦争
共和国と分離主義勢力が銀河系の覇権をめぐる戦争を開始すると、ジェダイ・ナイトとジェダイ・マスターは共和国グランド・アーミーの将軍として、ジェダイ・パダワンはコマンダーとして、それぞれ銀河系各地の戦場でクローン・トルーパーの指揮を執ることになった。ジェダイはこの戦争で分離主義勢力のドロイド軍に加え[43]、ジオノージアン兵士やアンバラン民兵といった分離主義惑星の軍隊[44][45]、そしてドゥークー伯爵に仕えるダークサイドの使い手アサージ・ヴェントレスらと戦いを繰り広げた。[43] またクローン戦争中にはマンダロリアンの過激派デス・ウォッチといった独立勢力が分離主義者と手を結び、ジェダイと敵対することもあった。[13]
クローン戦争の戦火は銀河系各地に及び、ジェダイはクリストフシスや[43] ライロス[46]、アンバラ[44]、ジオノーシスといった多くの惑星で共和国を勝利に導いた。[45] 戦争2年目の21 BBYに行われたオルデラン難民会議でのスピーチにて、パドメ・アミダラ議員は100人を超えるジェダイが戦争で死んだと発言した。[47] 戦争終盤にもなると大勢のジェダイが戦死しており[48][49]、中にはジェダイ・オーダーに幻滅してフォースのダークサイドに転向する者も現れた。そのひとり、ポング・クレルは共和国軍への反逆行為を働き、クローン・トルーパーによって殺された。[50] またパダワンのバリス・オフィーはジェダイが平和の守護者としての役割を見失っていると信じ、テンプルの爆破事件を起こしてその罪をアソーカ・タノにかぶせた。最終的に潔白は証明されたものの、アソーカはこの件で評議会を信頼できなくなり、オーダーを去った。[51]
戦争中、共和国市民は終わらない戦いに愛想を尽かし、ジェダイ・オーダーも批判にさらされた。[6] やがて最高評議会はクローン軍団の製造にドゥークーが関与していたことを突き止め、テンプルと元老院に渦巻く嘘と陰謀が真実を覆い隠していることを知った。[52] シスの暗黒卿の陰謀を暴けずにいる中、ヨーダはダゴバを旅した際にフォースのヴィジョンを経験し、ジェダイがクローン戦争に負けることを予知した。[32]
クローン戦争は19 BBYに終結を迎えた。[41] この年、ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーはコルサントの戦いで分離主義勢力の旗艦<インヴィジブル・ハンド>からパルパティーン最高議長を救出した際に、ドゥークー伯爵を倒すことに成功した。それからしばらくして、ドロイド軍最高司令官のグリーヴァス将軍もウータパウの戦いでジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービに倒された。ジェダイは分離主義勢力の指導者たちが死んだことを理由に、パルパティーン議長に非常時大権を手放すよう働きかけようとしたが、議長は自分の正体がダース・シディアスであることをアナキンに明かし、不安定な彼をダークサイドに引き込もうとした。メイス・ウィンドゥはマスター・キット・フィストー、エージェン・コーラー、サシー・ティンらを率いて議長の逮捕を試みたが、アナキンの裏切りに遭って失敗に終わり、命を落とした。秘密の妻であるパドメ・アミダラの命を救うためジェダイを捨てることに決めたアナキンは、ドゥークーに代わるシディアスの新しい弟子となり、“ダース・ヴェイダー”という名前を与えられた。[12]
オーダー陥落
- 「そなたの友人オビ=ワン・ケノービも含め、ジェダイはひとり残らず共和国の敵と心得よ」
- ―ダース・ヴェイダーに対し、パルパティーン[出典]
パルパティーンはウィンドゥたちの行動を“反逆行為”とみなし、ジェダイ・オーダーのメンバーはみな国家の敵だと宣言した。ヴェイダーは新しいマスターの命令で、第501軍団のクローン・トルーパーを率いてジェダイ・テンプルを襲撃し、そこに居合わせたかつての仲間たちを虐殺した。この攻撃でテンプルからは煙が上がり、幼いイニシエイトまで容赦なく殺害された。その後、ヴェイダーはムスタファー星系へ派遣され、シスの陰謀にとってもはや用済みとなった分離主義評議会のメンバーを抹殺する。一方、パルパティーンは“オーダー66”と呼ばれる緊急指令を発動し、共和国グランド・アーミーのクローン・トルーパーにジェダイの上官をただちに処刑するよう命じた。オーダー66は銀河系各地の戦場で速やかに執行され、マイギートーで戦っていたキ=アディ=ムンディやフェルーシアにいたアイラ・セキュラ、ケイト・ニモーディアにいたプロ・クーン、サルーカマイにいたスタス・アリー[12]、カラーにいたデパ・ビラバらをはじめ[53]、それまで忠実な部下であったクローンの突然の裏切りに対処できなかった大勢のジェダイが命を落とした。[12]
ジェダイ・オーダーのメンバーはおよそ1万人いるとされていたが[25][54][55]、オーダー66によってそのほとんどが死に絶えたため、ニュー・オーダー宣言に伴う銀河帝国の誕生や、パルパティーンの皇帝即位を目撃することができたのはごく一握りの生存者だけだった。[12] オーダー66を生き延びたジェダイにはヨーダや[56] オビ=ワン・ケノービ[24]、ケイレブ・デューム[55]、カル・ケスティス[57]、アソーカ・タノ[58]、ユヴェル[59]、ルミナーラ・アンドゥリ[60]、オポー・ランシセス、イース・コス、コールマン・カジ、カ=ムーン・コリ、セルラーク・エルオス[61]、ジョカスタ・ヌー[62]、キラック・インフィラ[63]、ズベイン・アンコノリ、カンドラ、ミュスシール、ヌージ[64]、フェレン・バーなどがいる。[65] 帝国設立直後、ヨーダはパルパティーンを倒そうとしたが失敗に終わり、姿を隠した。またオビ=ワンはかつての弟子であるヴェイダーを対決で破ったが、ヴェイダーはかろうじて生きながらえ、サイボーグ手術を受けて復活した。ヨーダとオビ=ワンは、ヴェイダーの妻アミダラが死ぬ直前に生んだ双子ルークとレイアがジェダイ・オーダーの未来を握る鍵になると考え、シスの目から隠すことに決めた。ルークをタトゥイーンのラーズ家に、レイアをオルデランのオーガナ家に託した後、2人のジェダイ・マスターも適切な時を待つため隠遁生活を始めた。[12]
帝国軍のレイ・スローネ提督の不確かな記憶によれば、オーダー66を生き延びたジェダイは“マダー(Madar)だかモラッド(Morad)”で最後の抵抗を繰り広げたという。[66] ジェダイ・オーダーの壊滅から5年経つ頃には、帝国内部でジェダイの話題は避けられるようになっていたが[25]、オーダー66以降も皇帝に仕える尋問官たちによってジェダイの残党狩りが広範囲に行われていた。[1] ジェダイ・テンプルも皇帝のインペリアル・パレスに改造され、ジェダイはまるで遠い昔の記憶のような存在となった。[25] ジェダイに関する学術的な研究は禁止され、ジェダイの歴史を専門とする教育者(例えばバーレス大学のサヴァ・コリン・パースら)は地位を失っていった。[67] 帝国に捕らえられたジェダイの生存者は、尋問や処刑のため惑星ムスタファーに連れて行かれることになっていたが[58][68]、他のジェダイをおびき出す罠のために惑星スティジョン・プライムのスパイア刑務所へ連れて行かれたルミナーラ・アンドゥリのように、例外もあった。[60] 帝国による押収を免れた一部のジェダイの遺物は、アントロン・バックがマスター・ユヴェルの頼みで造った保管庫や[59]、ジョカスタ・ヌーの学校[62]、ナー・シャダーの犯罪王グラッカス・ザ・ハットのコレクションといった秘密の保管場所に収蔵された。[30]
暗黒時代
ジェダイ狩り
- 「私の弟子だったダース・ヴェイダーという若きジェダイ・ナイトが悪の道に堕ち、帝国に寝返ってジェダイ・ナイトを滅ぼした。お前の父親も、ダース・ヴェイダーに裏切られて殺されたのだ。ジェダイはいまやほとんど全滅した」
- ―ルーク・スカイウォーカーに対し、オビ=ワン・ケノービ[出典]
ジェダイ・オーダーが力を失ったことにより、銀河帝国は設立から20年近くに渡って大規模な抵抗を受けること無く拡張を続けた。[69] ごくわずかなジェダイの生存者も、フォースのダークサイドに堕ちた元ジェダイで構成される尋問官や、シス卿ダース・ヴェイダーによって容赦なく狩り出された。[62] そんな暗黒時代においても、かつてジェダイ・オーダーに所属していた者の一部は、当時からの信念に従い、全面的な対立とまではいかなくとも、なんらかの方法で帝国に立ち向かった。元パダワンのアソーカ・タノは、クローン戦争中にジェダイ最高評議会の行動に不信感を抱いてオーダーを去ったため、帝国が誕生した時点で既にジェダイではなかったが、オルデランのベイル・オーガナ元老院議員と接触をとり、初期の反乱運動ネットワークに力を貸した。彼女は“フルクラム”というコードネームを名乗り、反乱分子をつなぐ連絡係として活動した。[69]
オーダー66を生き延びたパダワンのケイレブ・デュームは、ケイナン・ジャラスと名前を変え、当初はフォースの力やライトセーバーを隠し、ジェダイとしての生き方から離れていた。しかし彼はクローン戦争の終結から8年後にトワイレックの反乱運動家ヘラ・シンドゥーラと出会い、帝国との戦いに身を投じることになった。[55] 2人はVCX-100軽貨物船<ゴースト>を拠点とする小規模な反乱分子を形成し、惑星ロザルを中心に反乱活動を展開した。5 BBY、ケイナンはロザルでエズラ・ブリッジャーという名のフォース感応者と出会い、彼を反乱分子に加えた上、自らの弟子にした。[70] この時代、ジェダイの生存者は帝国だけでなく賞金稼ぎの標的になることがあり、ケイナンとエズラも賞金稼ぎの二人組ファイソルとゴウスキーに付け狙われた。またこの頃になるとジェダイにまつわる不確かな情報が出回り始めており、ファイソルとゴウスキーも、ジェダイは飛ぶことができる、若返る、異常に硬い骨を持っている、などの与太話を信じていた。[71]
ケイナンはケッセルでウーキーの奴隷を救出した際に帝国軍の前でライトセーバーを起動したため、ジェダイの残党狩りを任務とする大尋問官の注意を引いてしまった。[70] エズラは帝国軍の追っ手や大尋問官との戦いをなんとかしのぎながら、ケイナンのもとでジェダイとして成長していった。[72] エズラはロザルにあるジェダイ・テンプルでフォースを介してマスター・ヨーダからも導きを受け、ジェダイ・イニシエイトとしての試練を乗り越えた。[54] しかし彼らの存在はますます帝国の注目を集めることとなり、最終的にグランドモフ・ウィルハフ・ターキンが自らロザルを訪れ、大尋問官やエージェント・アレクザンダー・カラスらと協力して反乱分子を罠にかけた。[73] ケイナンは一度帝国に捕まったが、ムスタファー星系で仲間たちに救出され、大尋問官を倒すことに成功した。またこの事件は、ケイナンたちがアソーカ・タノを始めとする大規模な反乱ネットワークと接触するきっかけとなった。[58]
反乱運動は拡大し、ケイナンやエズラ、アソーカと尋問官の衝突は以前にも増して激しくなった。3 BBY、彼らはタコーボで尋問官のセヴンス・シスターやフィフス・ブラザーと対決し、フォース感応能力を持つ幼児が誘拐されるのを阻止した。[74] またそれからしばらくして、反乱軍のジェダイと元シス卿のモール、そしてダース・ヴェイダー、尋問官らが惑星マラコアのシス・テンプルで三つ巴の戦いを繰り広げた。[75] 2 BBY、ケイナンとエズラはモン・モスマ元老院議員の亡命に力を貸し、共和国再建のための同盟(反乱同盟)の設立に貢献する。[76] しかし彼らはロザルでスローン大提督と決戦に臨んだ際に苦戦を強いられ、ケイナンが犠牲となった。[77] 最終的に反乱者たちはロザルの解放に成功したが、エズラとスローンの乗るインペリアル級スター・デストロイヤー<キメラ>は戦いのさなかにハイパースペースへ姿を消し、そのまま行方不明になった。[78]
ジェダイの帰還
- 「僕はジェダイだ。かつて父がそうであったように」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
ケイナン・ジャラスが死に、エズラ・ブリッジャーが行方不明となったことで、反乱者のジェダイは姿を消した。[77][78] 0 BBYの時点で[41]、帝国はジェダイが全滅したと考えており、グランドモフ・ターキンも、帝国に離反したダース・ヴェイダーが唯一の生存者だと認識していた。[24] シスが密かに銀河系を支配したこの時代、超自然的なものを信奉することは法律で禁止されていたが、フォースの徳を称える教義はひそかに銀河中に広まっていた。そのうちのひとつである“フォースの教会”のメンバーは、フォースの使い手では無いにもかかわらずジェダイの理想を尊び、いつの日か彼らが帰還してフォースにバランスを取り戻してくれると信じていた。またこの教会の信徒であるロア・サン・テッカは、銀河系のはずれを旅し、帝国が抹消しようとしたジェダイ・ナイトの歴史の大部分を再発掘した。[23]
0 BBY[41]、帝国の超兵器デス・スターの脅威が露呈した時、ベイル・オーガナは隠遁生活を送っているジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービに手助けを求めることに決め、養女のプリンセス・レイアをタトゥイーンへ派遣した。[79] レイアは反乱軍が入手したデス・スター設計図をアストロメク・ドロイドR2-D2に託し、オビ=ワンのもとへ送り込んだ。プリンセスのメッセージを見たオビ=ワンは、約20年にわたる隠遁生活に終止符を打ち、若きルーク・スカイウォーカーを連れてタトゥイーンから旅立つ。オビ=ワンは、ルークの父親であるアナキンはダース・ヴェイダーによって殺されたと嘘をつき、彼にフォースの使い方を教え始めた。間もなくオビ=ワンはデス・スターでダース・ヴェイダーとの対決に敗れ、フォースとひとつとなった。しかしルークは彼の霊体に支えられ、ヤヴィンの戦いでフォースを使ってデス・スターを破壊することに成功した。[24] それから数年間、ルークは反乱軍の一員として帝国と戦いながら、独学でジェダイの道を学ぶことになった。[80][81][82]
3 ABY[41]、ルークは惑星ダゴバへ旅し、マスター・ヨーダからフォースの訓練を受けた。間もなくルークはベスピンのクラウド・シティでヴェイダーとと直接対決し、彼が実の父親であることを本人の口から知らされた。[56] 翌年、ルークが再びダゴバにやってきた時、老衰で寿命が迫っていたヨーダは、自分が死んだらルークが“最後のジェダイ”になると告げ、学んだことを教え継ぐよう命じた。またヨーダはヴェイダーがルークの父親であることを認め、もう1人のスカイウォーカーの存在を仄めかした後、息を引き取ってフォースとひとつになった。ヨーダの言葉をヒントに、ルークはレイアが自分の妹であることに気づいた。[83]
その後、ルークはエンドアの戦いで再び父親と対決し、勝利を収めた。しかし皇帝パルパティーンからヴェイダーに止めを刺すよう迫られた際、ルークはダークサイドの誘惑を拒否し、自分は父親と同様にジェダイだと宣言した。息子の姿に心を打たれたヴェイダーは、自らを犠牲にして皇帝を葬り、シスを滅ぼして“選ばれし者”の預言を成就した。[83] 5 ABYに発生したジャクーの戦いの後、帝国は新共和国に降伏し、銀河協定が結ばれた。[23] しかし一部の帝国軍将校や貴族、技術者は未知領域へ姿を隠し、そこで艦隊と地上軍を再建し、ファースト・オーダーのいしずえを築いた。[84] 一方、ルークはジェダイ・オーダーの再建に取り組む前に、ジェダイの過去を探求する旅に数年を費やした。[21] この頃、フォースの教会のロア・サン・テッカがルークの協力者となり、帝国が抹消しようとしたジェダイの失われた伝説を取り戻す手伝いをした。[85]
新世代のジェダイ
- 「長い間、バランスは保たれていた。そのとき、わたしはベンを見た。強力なスカイウォーカーの血を引くわたしの甥を。わたしは傲慢にも、彼を訓練し、自分の力を伝えることができると考えたのだ。ハンはいかにもハンらしい態度をとった。だがレイアはわたしを信頼し、息子を任せてくれた。わたしは彼と12人の弟子をとり、寺院で訓練を始めた」
- ―レイに対し、ルーク・スカイウォーカー[出典]
エンドアの戦いの後、同盟軍のハン・ソロ将軍とレイア・オーガナが結婚し[66]、ジャクーの戦いで新共和国が勝利した後に、ベン・ソロという名の息子が生まれた。[86] ルークとレイアが双子の兄妹であるため[83]、ベン・ソロはルークの甥に当たり、ダース・ヴェイダーの血を引いていた。[22] はじめルークは妹のレイアをジェダイとして最初の弟子にしようとしたが、彼女は政治家として新共和国の未来を支える道を選び、兄の誘いを断った。レイアはジェダイの伝統的な訓練には参加せず、家族や元老院の政治に専念した。またルークは長い時間をかけて銀河を旅する過程で、ベン以外に最初の真の弟子となる者たちを募った。[21]
やがてベン・ソロは、ファースト・オーダーの最高指導者であるスノークと呼ばれる謎の人物に影響を受け、フォースのダークサイドに誘惑されていった。[22] レイアはそのことに気づいたため[87]、若き息子をジェダイ・マスターの兄に預け、彼をジェダイにしてフォースのライトサイドに留めようとしたのだった。[22] この頃、ベンはルークのもとでライトセーバーの戦闘技術を学び、ジェダイの武器の優れた使い手となった。[23] ルークはこの弟子たちを、とあるジェダイ・テンプルで訓練した。彼はこのテンプルの所在に関する秘密を、急速に成長するジェダイ・オーダーのメンバー以外には知らせず、厳密に守っていた。[21]
ある日の夜、ルークは甥の中に募る闇を感じ、彼が眠っている小屋へ足を運んだ。ルークはベンをフォースで探り、彼の闇が自分の手に負えないほど広がっていることに気づいた。ベンがもたらすであろう破壊や死、絶望を感じ取ったルークは、一瞬の気の迷いで、甥を殺すためにライトセーバーを起動してしまった。ルークはすぐに自分の愚かしさを恥じ入ったが、既に手遅れだった。目を覚ましたベンは、ライトセーバーを起動した師匠を見て絶望し、フォースを使って建物を崩壊させた。ルークは気を失い、再び目を覚ましたときにはテンプルが炎上していた。ベンは数人の弟子とともに姿を消し、残りの弟子を殺害した。[9] ダークサイドに転向したベンはスノークの弟子となり、ファースト・オーダーやレン騎士団に加わって“カイロ・レン”という新しい名前を得た。[22] ルークによるジェダイ・オーダー再建の希望を挫いたカイロ・レンは、ファースト・オーダー将校たちのあいだで“ジェダイ・キラー”というあだ名で知られるようになった。[23]
カイロ・レンは祖父がやり遺したことを自らの手で成し遂げたいという考えに執着するようになった。[22] しかしここでいう祖父とは、ライトサイドに帰還したアナキン・スカイウォーカーではなく[87]、そのダークサイドの人格であるダース・ヴェイダーのことだった。[88] 一方、ルークは甥によるジェダイ訓練生の虐殺を止めることができず、事件の当日は、アストロメク・ドロイドのR2-D2とともに燃え盛るテンプルをただ見守ることしかできなかった。[9] ルークはこの悲劇に責任を感じ、表舞台から姿を消した。しかし親しい者たちのあいだでは、彼は最初のジェダイ・テンプルを探しにいったのだろうと言われていた。彼の行き先の手がかりは、帝国の記録などとつなぎ合わせて完成させる必要がある銀河系の地図の中に残された。やがてルークはオク=トーにある最初のジェダイ・テンプルにたどり着き、この海洋惑星の島で隠遁生活を開始した。[22]
フォースの覚醒
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ジェダイ・コード
- 「掟にちゃんと従っていれば、あなたも評議員になっていたはずです」
- ―クワイ=ガン・ジンに対し、オビ=ワン・ケノービ[出典]
ジェダイ・オーダーには、ジェダイ各々の行動規範を定めた、ジェダイ・コードと呼ばれる戒律が存在した。[89] ジェダイがフォースのダークサイドに堕ちるのを防ぐため、ジェダイ・コードでは怒りの感情を他者に向けないよう説かれていた。[90] ジェダイ・コードの文言は以下の通り:[89]
- 感情はなく、平和がある。
- 無知はなく、知識がある。
- 熱情はなく、平静がある。
- 混沌はなく、調和がある。
- 死はなく、フォースがある。
活動場所
オク=トー
銀河系の未知領域の奥深くに位置し、星図にも記載されていない惑星オク=トーは、ジェダイ・オーダーが誕生した場所である。[91] 銀河の中心から遠く離れているため争いと無縁であるこの星は、ダゴバやモーティスのようにフォースの強い場所と、神秘的な特質を備えていた。ジェダイ・オーダーはオク=トーの北半球にある名もない島に、最初のジェダイ・テンプルを建設した。また島の岩場には最初期のジェダイの村も築かれた。やがてジェダイはオク=トーから姿を消したが、テンプルの島はケアテイカーと呼ばれる女性のラナイたちによって維持され、数千年が経過しても居住可能な状態を保っていた。[21]
新世代のジェダイであるルーク・スカイウォーカーは、博識なロア・サン・テッカの助けを借りてジェダイ発祥の地の謎を解き明かし、ユネティの若木について調査を行った末、最初のジェダイ・テンプルの島にたどり着いた。長年にわたる探求の旅でジェダイの遺物を数多く手に入れたルークは、それらをオク=トーに持ち込み、ユネティの木でできたツリー・ライブラリーに古代の聖典を保管した。[21] ジェダイ・オーダーの再建に失敗した後、ルークは表舞台から姿を消してオク=トーで隠遁生活を開始した。[22] この間、彼は完全にフォースとの繋がりを断っていたため、銀河系で何が起きているかを全く知らずに生活を送った。[21] やがてルークはフォース感応者のレイによって発見され、テンプルの島で彼女にフォースの訓練をつけることになる。レイが去った後、オク=トーに留まったルークはフォースの幻影を使ってクレイトの戦いに介入し、レジスタンスの手助けをした後、力尽きてフォースとひとつになった。[9]
イラム
未知領域の7G宙域に属す惑星イラムは[2]、ジェダイ・オーダーにとって最も神聖な惑星とされていた。永久に氷に包まれたこの星の地表に、ジェダイ・オーダーは設立間もない頃にジェダイ・テンプルを築いた。テンプルの内奥にはカイバー・クリスタルが見つかる伝説的なクリスタル洞窟があり、ジェダイ・イニシエイトはここでギャザリングと呼ばれる通過儀礼を受けることになっていた。イニシエイトは自らの本能を信じて内なる障壁に打ち克つことで、それぞれのフォースに調和するユニークなイラム・クリスタルを手に入れることができた。ギャザリングで入手したクリスタルは、イニシエイトが初めて造る自分のライトセーバーの部品として用いられた。[26]
ギャザリングの伝統は何世紀にもわたって続き[26]、ジェダイ・オーダーが崩壊する直前、クローン戦争の真っ只中である20 BBYにも行われた。この頃、戦争でジェダイの人数が減少していたため、オーダーが新しい訓練生を見つけることはますます困難になっていた。そのためオーダーは急いで新世代のジェダイを育成する必要に迫られ[16]、ギャザリングに参加するイニシエイトの年齢もしだいに若くなっていった。[28] 共和国が解体された後、イラムは帝国の支配下に入り、大規模な資源採掘が行われた。その結果イラムの地表は破壊され、惑星の核から溢れだすマグマが露出し、宇宙から見て分かるほど荒れ果ててしまった。[69] 帝国がイラムで収集したカイバー・クリスタルは、超兵器デス・スターの建造に用いられた。[92]
コルサント
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ジェダイ・テンプル(聖堂)は銀河系政府の首都惑星であるコルサントに置かれていた。学舎でもあり修道院でもあったジェダイ・テンプルは、銀河系で最大のジェダイ・アカデミーで、大規模なジェダイ・アーカイブ(公文書館)を持ち、オーダーの方針を決定するジェダイ評議会の拠点でもあった。オーダーの象徴である荘厳なテンプルは、この惑星におけるジェダイの地位を表していたが、建物へのアクセスはジェダイだけに制限されてはいなかった。テンプルでジェダイのために働くことを希望するコルサンティは、施設に入る前に強制的な検査を受けることになった。彼らの多くは全生涯をかけてオーダーのために仕事をした。共和国が陥落した際、テンプルもほとんど破壊されたが、建物は後にインペリアル・パレスに改装され、5本の尖塔は以前のまま残されていた。
その他
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- こちらの記事も参照: ジェダイの寺院
- 「俺がお前の歳の頃には約1万のジェダイがいて銀河を守っていたが、今は数えるほどだ。その当時はあちこちの星に小さな前哨基地や寺院が作られていた。多くは帝国によって破壊されたが、全てじゃない」
- ―エズラ・ブリッジャーに対し、ケイナン・ジャラス[出典]
コルサントの本拠地以外にも、ジェダイ・オーダーは銀河系の各地に小規模な施設を設置していた。ロザルのジェダイ・テンプルを始めとする複数の施設は、ジェダイになる準備ができているかどうか、マスターがパダワンをテストする場所になっていた。マスターとパダワンが両方揃っていなければ、こうした聖堂に足を踏み入れることができなかった。パダワンが試練を達成した場合、師弟は聖堂を去ることができたが、もし失敗した場合、ふたりは聖堂から出ることができないまま死ぬことになった。聖堂の控えの間には、パダワンが試練から戻ってこなかったジェダイ・マスターの遺骨が残っていた。その他の主な施設(デヴァロンに建てられたイーディット寺院、ヴロガス・ヴァスの聖堂)も、ジェダイ・オーダーにとって聖なる地とみなされていた。