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ゲイヴ・ダラゴン[1](Gav Daragon)は人間男性で、ハイパースペース大戦の時代を生きたハイパースペース探検家である。若いころ、彼はフォースの才能を認められジェダイによって訓練されたが、ジェダイ・オーダーへの正式な加入は拒否した。ゲイヴの両親であるホックティマー・ダラゴンは、キレック包囲された兵士たちに供給品を届けようとして命を落とし、ゲイヴは妹のジョリ・ダラゴンとともに両親の残した宇宙船スターブレーカー12>に乗り込んで探検家としてのキャリアを開始した。しかしクレジットに関連したトラブルにより、兄妹は故郷であるコロス・メジャーからの逃亡を余儀なくされ、当局や暗殺者をかわすために銀河系の前人未踏の領域へと闇雲にハイパースペース・ジャンプを行った。ハイパースペースを抜けると、ふたりは何千年間も孤立していた、伝説的なシス帝国の領域にたどり着いていた。ダラゴン兄妹はシスとの対面を平和的に進めようとしたが、彼らはシス卿によって捕えられてしまった。

ゲイヴとその妹は処刑されることになったが、ふたりはシス帝国の最も強力なシス卿のひとり、ナガ・サドウによって救出された。ゲイヴとジョリ・ダラゴンはカー・シアンにあるサドウの秘密のにかくまわれる。ゲイヴにフォース=センシティブ能力があることを知ったサドウは、彼にフォースのダークサイド訓練を施した。拡張主義者のサドウは、来たるべき銀河共和国との戦いでシスの側につくようゲイヴを説得した。また、サドウは敵対するシス卿、ルド・クレシュとの論争の渦中にあり、クレシュを罠にかけてカー・デルバ要塞攻撃させた。勝利したサドウは、どさくさの中でジョリが<スターブレーカー12>に乗って逃亡するのを許した。敵対する者がいなくなったサドウは新しいシスの暗黒卿となり、新しい弟子ゲイヴをシス艦隊に配属する。シス帝国はコロス星系コルサントへ同時に攻撃を仕掛け、銀河共和国を脅かした。

ゲイヴはコロス・メジャーへの攻撃を指揮したが、妹を探し出そうと、ドロップシップに乗って都市シナガーへと降りた。ゲイヴは昔馴染みでもあるアールバの修理ドックのオーナー、アールバ・ザ・ハットに援助を求めたが、このハットはゲイヴの顔に唾を吐いた。ゲイヴのマサッシの護衛たちは、この動きを攻撃と解釈してハットを殺害してしまった。ショックを受けたゲイヴはアールバの死体のそばに立ちつくし、駆け付けたジョリはアールバの死について兄を責め立てた。ゲイヴは感情を抑えきれず、妹のもとから自分の旗艦へと逃げ去った。戦争が故郷やジョリとの関係にもたらした破壊に悩んだゲイヴは、もはやナガ・サドウに忠誠を尽くすことはないと考え、戦いを止めなければならないと感じた。サドウはシス・メディテーション・スフィアに乗り、プリマス・ガルードでシス軍の造りだしていた。ゲイヴはサドウと対峙するためスフィアに駆け付けるが、損傷したこの船は無人となっており、彼は罠にかけられたことに気づく。コロス艦隊がジョリとともに星系に到着したとき、ゲイヴはシス帝国の惑星の座標を彼女たちに送信した。サドウが引き起こした太陽フレアによって命を落とす直前に、ゲイヴは妹に別れを告げた。コロスの軍隊はゲイヴから与えられた座標をもとにコリバンでサドウを攻撃し、ハイパースペース大戦を終結させた。

経歴

生い立ち

人間男性、ゲイヴ・ダラゴンは、ディープ・コア惑星コロス・メジャーに生まれた。彼はスターシップ・オペレーターのホックティマー・ダラゴンの息子であり、妹にジョリ・ダラゴンがいた。幼いころ、ゲイヴ・ダラゴンはフォース=センシティブであることが判明し、ジェダイから訓練を受けた。しかし、彼はジェダイ・オーダーへの正式な加入を断った。子供のころ、ゲイヴとジョリ・ダラゴンは同じクリスタルの破片が入ったペンダントを与えられた。ふたりが互いに近づきあうことで、この破片はぴりぴりと反応する作用があった。

<スターブレーカー12>

Starbreaker12Final

ゲイヴとジョリの宇宙船<スターブレーカー12>

5,000 BBYコロス星系では、その政治的指導者であるエンプレステタ星系内の7つの惑星を併合しようと、統一戦争を繰り広げていた。戦争はテタの軍隊にきわめて有利であり、彼女たちは6つの惑星を相互の通商及び援助関係で統一する。しかし、コロスの兵士たちは7つ目の惑星キレックで苦戦を強いられ、ラバンという名の男に率いられた海賊や反抗勢力によって包囲されてしまう。コロスの兵士が取り囲まれる中、ホックとティマー・ダラゴンを含む民間の宇宙船に乗り込んだ供給品配達者が集められ、兵士のもとへと派遣された。両親が任務に発つ前、ダラゴン兄妹シナガー都市にあるアールバの修理ドックへと同行した。アールバという名のハットが所有するこの宇宙船の修理場には、ダラゴン夫妻の主要宇宙船、<シャドウ・ランナー>が置かれていた。アールバはダラゴン夫妻の利益の数パーセントで宇宙船を修理し、ゲイヴとジョリは夫妻の別の宇宙船、<スターブレーカー12>に乗り込んで任務に同行すると申し出た。しかしダラゴン夫妻は、任務が余りにも危険だと言って許可しなかった。子どもたちが夫妻を追って出発できないように、アールバは<スターブレーカー12>を夫妻が戻るまでの担保にすることにした。

一方、キレックにいるコロスの軍隊には、ふたりのジェダイ・ナイトが合流していた。テタの個人的な顧問を務めていたメミット・ネイディルと、戦いをまだ経験したことがなかったドレイソスの学者、オダン=ウーアである。ふたりのジェダイは、戦闘瞑想として知られるエキゾチックなフォース・パワーを使い、コロスの兵士たちの士気を高め、キレックの抵抗勢力の恐れや疑いを増大させた。このパワーの使用は大きな成功をもたらし、コロスの軍隊は抵抗勢力を撃退することに成功する。しかし、戦闘瞑想には予想外の副作用もあった。自暴自棄になった抵抗勢力が、最後の反抗を見せたのである。彼らは自分たちの破滅的な運命に直面する前に、出来るだけ多くの敵を排除しようと、最も弱い目標に向けて発砲を開始した。キレックに到着したばかりの<シャドウ・ランナー>も、海賊の砲撃に遭った。ホックとティマーは出来るだけ低空を早く飛び、支援物資を落とそうとしたが、十分な回避飛行を行うことが出来ずに宇宙船は破壊されてしまった。戦いの間、ダラゴン兄妹はアールバの修理ドックに残って<スターブレーカー12>の修理に取り組んでいた。ホックとティマーの死の報せを受けたアールバは、その子供たちにも事実を伝えようとしたが、ふたりは両親の帰還の一報が入ったものだと勘違いした。しかしアールバは、ダラゴン夫妻が命を落とし、そのを以て代金を支払った<スターブレーカー12>は、兄妹に与えられると語った。ゲイヴとジョリは両親の死を悲しんだが、その記憶を留めるために、<スターブレーカー12>を使って銀河系を探索するたびに出ることを決意した。

未知領域へ

<スターブレーカー12>の所有権を持つゲイヴとジョリ・ダラゴンは、ハイパースペース探検家になった。しかしふたりは特に成功を収めず、アールバを含む多数の債権者に借金を負うことになってしまう。しかしゲイヴは多額の利益をもたらす新しいルートを開拓することが出来るだろうと楽観的だった。当時、兄妹の最大の成功のひとつにガルード星系を通過するガルード・コリダーの発見がある。ナビゲーター組合ショドン・コはこのルートを承認したが、これは星系の不安定な赤色巨星プリマス・ガルード付近を通過する危険度の高いルートでもあった。旅の中で、ダラゴン兄妹はシナガー・コントロールから向う見ずな探検家という評判を得た。負債がたまったふたりは、修理費用を捻出するため、シナガーの住居を担保にしてアールバに金を払わなければならなかった。ある日、ゲイヴは良い予感のする方向へジョリとともにハイパースペース・ジャンプを行った。ふたりはナビゲーター組合から十分な報酬が見込める、危険なスタースウォーム星団のルートを飛んだ。ダラゴン兄妹は星団を通過したが、宇宙船が損傷を負ったため、危険な航路開拓によって得た利益はわずかなものだった。ふたりはほとんど言葉もなく、コロスへと帰還する。ふたりはアールバの修理ドックに向かったが、アールバは彼らにはもう担保にするものが残っていないではないかと語り、兄妹を手助けすることをためらった。しかしこのハットは<スターブレーカー12>の修理に同意し、代金が支払われるまでこの宇宙船をドックに置くことにした。

Memit Nadill--Odan-Urr

オダン=ウーアメミット・ネイディルに救われるゲイヴとジョリ・ダラゴン

それから間もなく、ゲイヴはショドン・コから、チャーシク・カホアという商人がガルード・コリダーを利用したため、相当な報酬が期待されることを聞かされた。喜んだゲイヴは、<スターブレーカー12>の修理代のあてがついたとすぐにアールバ・ザ・ハットに報告する。しかしアールバの修理ドックを離れた後、ゲイヴは武装したふたりの男性に声をかけられ、シク・カホアがゲイヴとジョリ・ダラゴンの命を狙っていると聞かされた。男によれば、カホアはガルード・コリダーを利用したものの、宇宙船の1隻を失う結果に終わってしまったのだという。ショドン・コは怒りの矛先を向けられ、既に殺されてしまっていた。この事件の後、ダラゴンはシナガーの通りにいるジョリのもとに戻り、男たちとの遭遇を報告したが、ナビゲーター組合に金を請求しようと提案した。しかし、兄妹はゲイヴが出くわしたふたりの男によって妨害された。このとき、彼らはシク・カホアの命令で兄妹を殺すつもりでいた。ダラゴン兄妹は逃げ出し、シナガーの通りを追われた末、逃げ道のない行き止まりに追いつめられてしまった。しかし兄妹は、偶然この路地を通りかかったメミット・ネイディルとオダン=ウーアによって命を救われた。攻撃者の男のうち片方は、オダン=ウーアのライトセーバーによって倒され、もう片方は逃げ去っていった。ネイディルはゲイヴとその妹に、シナガーあるいはコロス全域は安全な場所ではないと告げ、星系を離れるようにアドバイスした。惑星を離れる方法を考えたゲイヴは、<スターブレーカー12>を脱出のために盗み出すというアイデアを思いつき、ジョリもこれに同意した。彼らは何の問題もなくアールバの修理ドックを去ったが、軌道でセキュリティ・シップと遭遇し回避飛行をとらなければならなかった。ジョリはナビコンピューターにでたらめな座標を打ちこみ、ふたりは未知の世界へとジャンプした。

シス帝国

Daragons on Korriban

コリバンにおけるダラゴン兄妹

<スターブレーカー12>のハイパースペースの飛行経路は、銀河共和国領域からの出発が記録されたどの宇宙船よりも、ずっと遠くの領域へ繋がっていた。長い旅の後、ゲイヴは<スターブレーカ-12>をリアルスペースに戻すことに決めた。ハイパースペースを脱したとき、ダラゴン兄妹は全く見たことのない惑星を目の前にしていた。それは、彼らがいかに遠く離れた領域に達したかという証だった。ゲイヴはナビコンピューターをチェックし、彼らが銀河系の遠く離れた未踏の領域にいることを知った。しかし、ナビコンピューターに残された航路を使えば、ふたりは故郷に戻ることが可能だった。ゲイヴは笑顔を浮かべ、ナビゲーター組合から莫大な財産がもたらされることをジョリに保証する。ダラゴンは目前の闇の惑星に居住者がいるのかどうかが分からず、共和国の代表者として、降りて探検してみることに決めた。ダラゴン兄妹は多くのモニュメントがあるへと降り立ち、ゲイヴは自分と妹のことを惑星の住民に紹介した。しかし驚いたことに、兄妹は原住民に歓迎されず、突然捕えられて拘留された。ダラゴン兄妹は、自分たちが偶然にも、銀河系から何世紀も孤立していた伝説のシス帝国と遭遇したことをほとんど理解できていなかった。この惑星、コリバンでは、亡くなったばかりのシスの暗黒卿マルカ・ラグノス葬式が行われており、シス卿ルド・クレシュナガ・サドウが覇権を争って戦っていた最中だった。

囚人となったダラゴンとその妹は、惑星ジオストシス帝国の首都惑星)へと移され、要塞監房レベルに閉じ込められた。同時に、シスの間では訪問者ダラゴンの扱い方についての議論が吹き荒れていた。より保守的なルド・クレシュはふたりの到着が共和国による侵略の前兆だと唱えたが、拡大主義者のナガ・サドウは兄妹がシス帝国の拡大の助けになる重要な情報を持っていると主張し、彼らを生かしておくことを望んだ。地下牢に閉じ込められたゲイヴはその楽観的な性格を保つのに苦労したが、偉大な探検家はすべからく困難に遭遇していることを思い出した。そんな兄妹の監房をシムスという名のシス卿が訪れ、ふたりが出来るだけ早く処刑されることになったと報せた。ゲイヴはこの報せに怒り、彼らが公正な裁判を受けられず、シスに何も話せていないと訴えたが、こうした不満に耳を貸す者はいなかった。しかし兄妹は知らなかったが、ナガ・サドウは共和国との接触を保つために、ふたりを自由にする計画を練っていた。

サドウは密かにシスのマサッシ戦士の特殊部隊をジオストに派遣し、要塞を攻撃させた。サドウはマサッシに、監獄レベルへ行ってダラゴンの安全を確実にするよう命じていた。混乱したダラゴン兄妹は、取り乱して自分たちの運命を嘆いた。ダラゴンはジェダイの訓練を続けていればよかったと後悔し、ナビコンピューターのでたらめなスピンの結果を嘆く。マサッシがやって来ると聞いたとき、ダラゴンは必ず抵抗すると誓ったが、彼とジョリを迎えたのは処刑執行者ではなくナガ・サドウだった。サドウは警備兵を殺し、ふたりを救い出してマサッシとともに宇宙船に乗り込むよう命じた。サドウはダラゴン兄妹を衛星カー・シアンにある秘密の要塞に連れて行き、シスの緊急会議に参加するためジオストへと去っていった。兄妹の安全はようやく確保されたのだった。

サドウの弟子に

GavSithMagic

ナガ・サドウからシス魔術を教わるゲイヴ

カー・シアンに到着すると、ジョリはカー・デルバにある囮の要塞へと連れて行かれてしまい、兄妹はばらばらになった。サドウはゲイヴが囚人ではないと主張したが、ゲイヴは間もなく退屈さにうんざりし始める。一方、ナガ・サドウはゲイヴにフォース=センシティブ能力があることを知り、彼に基本的なフォースのダークサイドのテクニックを伝授した。ゲイヴはこれらの能力が、かつてジェダイから教わったものと全く異なることに気づいた。ゲイヴはまた、エキゾチックなシス魔術の訓練も受けた。サドウはゲイヴをけしかけ、彼には非常に強力な、未開発の能力が眠っていると語った。ゲイヴは、彼が故郷へと帰る前に、フォースの熟練者になることをサドウから期待されていると知る。しかしゲイヴは気づいていなかったが、サドウには秘密の計画があった。サドウは<スターブレーカー12>が格納されているハンガーに攻撃を仕掛け、それが共和国の仕業であるかのように見せかけた。そしてサドウの部下はダラゴンの宇宙船を盗み出した。事件現場にやって来たルド・クレシュは、そこでサドウのエンブレムを発見して激怒する。サドウの裏切りに怒ったクレシュは、仲間のホラク=マルドア・ガル=ラムらと手を組み、サドウに対して攻撃を仕掛けた。

クレシュとその仲間は、火力をすべて結集させ、カー・デルバを攻撃した。カー・シアンで戦いの火の手に気づいたゲイヴは、進行中の出来事を何も知らなかったため事態にまごついた。彼はマサッシの警備兵に何が起きているのかを尋ねたが、彼らは答えることを拒否した。ゲイヴは自分だけ仲間外れにされていることに動揺するが、サドウならきっと事態を理解しているだろうと考え、ジョリの安全について心配した。その後ゲイヴは戦闘の様子をモニターする方法を発見し、サドウが多くの時間を割いて彼にシス能力を教えたことから、自分がサドウの唯一の弟子なのではないかと推測した。その後、ゲイヴは<スターブレーカー12>がなくなっていることに気づく。サドウの助けを得て、ジョリはこの宇宙船に乗りシス帝国を去っていたのである。戦いに敗れたクレシュは逃げていった。

戦闘準備

GavAndSadow

ゲイヴとサドウ

カー・デルバにおいて、ゲイヴはクレシュの攻撃によって破壊された要塞の再建と修理を監督するナガ・サドウに同伴した。クレシュの敗北によってシスの暗黒卿の称号を手にしたサドウは、ゲイヴに宝石を与え、シス帝国の栄光と富について自慢し、共和国が彼らに必要なものをすべて与えてくれるだろうと語った。ゲイヴははじめ、サドウの共和国侵略計画を手助けするのを嫌がっていたが、両親の死後のコロス・メジャーにおける貧困で苦しい生活の記憶から、サドウの説得に応じ、自らを納得させるに至った。そのころまでに、サドウは他の全てのシス卿たちからの支持を獲得していた。ある日、サドウはカー・デルバの再建された砦で開かれた会議に、ゲイヴを同行させた。そこでこの暗黒卿は、シス帝国の艦隊が共和国侵略航路に移動する準備が出来たと宣言する。しかし、サドウの話は、ルド・クレシュが旗艦に戻ったという緊急メッセージによって遮られた。サドウとゲイヴは、サドウを裏切り者と非難するクレシュからの通信を受け取った。このメッセージを聞いた後、ゲイヴは通信を妨害するオートマチック・システムを起動するよう命令された。しかし彼がシステムをオンにすると、要塞の砲台が起動して旗艦を破壊した(クレシュは死んだかに思われた)。誰も殺したことがなかったゲイヴは、サドウの嘘に激怒したが、サドウは彼は重要な行為をしたのだと語り落ち着かせた。こうして、共和国を侵略するうえで彼らの邪魔をする者はいなくなった。サドウは共和国へ続く航路を入手するため、前もって<スターブレーカー12>にホーミング装置を仕掛けていたことを明かす。

戦争の準備が進む中、ゲイヴはナガ・サドウに同伴し、シス卿シャー・ダカンの本拠地である惑星クオドスに赴いた。サドウはゲイヴに、共和国へ帰還した彼は、勝利を収めた英雄として歴史の中で記憶されるだろうと語った。ゲイヴは妹のジョリと再会するのが楽しみだと答え、戦いの間彼女の安全を確保してほしいとサドウに告げる。サドウは戦争が長続きせず、敵の大敗北に終わることを保証した。同時に戦争への準備も続けられ、サドウはシス帝国全土から艦隊や陸上トルーパー、ウォー・ビーストを含む大規模な軍隊を集めた。シス軍の準備がようやく整うと、艦隊は軍隊の足掛かりとして使われていたカー・シアンの近くに集結した。ゲイヴはナガ・サドウの専用のシス・メディテーション・スフィアに配置された。戦争の勃発が目前に迫ると、ゲイヴは艦隊が共和国領を攻撃する間、シス帝国を無防備なままにしておくという戦略に疑問を抱いた。しかしサドウは、新しい攻撃目標に集中する必要あると答えた。その後、サドウはゲイヴに重要な役割を与えた。共和国に関する知識を重要視し、サドウは彼に旗艦ブリッジでの指揮官という役割を任せたのである。そんな立場に立ったことがなかったゲイヴはためらったものの、結局は任務を受け入れた。準備が整ったシスは、ハイパースペース大戦を開始する。

ハイパースペース大戦

Battle of Koros Major

シナガーに近づくゲイヴ・ダラゴンのドロップシップ

<スターブレーカー12>のビーコンを辿り、大規模なシス侵略艦隊はコロス星系に到着し、現地の宇宙を飛行する<スターブレーカー12>が発見された。ゲイヴはジョリを発見したと思って衝撃を受ける。しかし、ゲイヴの抗議に取り合わず、サドウは部下にこの宇宙船をロックし、攻撃するよう命じた。船は破壊され、怒ったゲイヴはジョリが<スターブレーカー12>に乗っていなかったように、と願った。サドウはセンサーをチェックするようゲイヴに命じ、<スターブレーカー12>には人間の生命反応がないことが判明する。サドウは作戦を始動し、艦隊をふたつに分けた。一方がコロス星系を攻撃する間、もう一方が共和国の心臓部であるコルサント攻撃を仕掛けることになっていた。メディテーション・スフィアにおいて、サドウはゲイヴに主要艦隊の指揮を執るよう命じた。ゲイヴはコロス星系へと進軍するシス軍隊を導き、テタの軍隊と、ラバン(エンプレスの味方になっていた)の軍隊の両方とキレックで戦った。戦いの最中、ゲイヴはマサッシのボディガード部隊と共に、個人的にシナガーに向かうことに決めた。シナガーの防衛軍を撤退させれば、出来るだけ血を流さずに勝利を得ることが出来ると考えたのである。また、彼は混乱の中でジョリを見つけることも期待していた。

ドロップシップに乗ってシナガーに戻ったゲイヴ・ダラゴンは、戦いで荒廃した都市を見て嘆いた。ペンダントが反応したため、彼はジョリを見つけようとアールバの修理ドック近くに着陸する。ゲイヴはアールバに助力を求めたが、この老齢のハットは彼の顔に唾を吐きかける。この行動を指揮官への攻撃と解釈したマサッシの護衛たちは、アールバの腹部に槍を突き立てた。致命傷を負ったアールバは、彼のホバースレッドから転がり落ち、マサッシを押しつぶしたものの、自身も命を落とした。ゲイヴはショックを受け、アールバの行動は攻撃ではなかったと、生き残ったマサッシたちを非難する。そのとき、アールバの修理ドックにやってきたジョリ・ダラゴンは、死んだハットを目にして兄を批判した。驚き、深く悲しんだジョリは、ゲイヴはもうかつての兄とは別人だと言い放つ。彼女は戦いの前にオダン=ウーアから与えられたライトセーバーを引き抜き、マサッシの護衛を殺した。ジョリはゲイヴと対峙し、なぜこんなことをしたのかと尋ねた。悲しみに圧倒されたゲイヴは、ペンダントを投げ捨てて逃走した。

最期

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シスから寝返ったゲイヴ

ドロップシップに駆け戻ったゲイヴは、メイン・バトルシップへと帰還した。彼は、ナガ・サドウの戦いを止め、戦争を終結させなければ、と考えた。ゲイヴは戦艦に、ハイパースペースに入り、かつて彼が発見したガルード・コリダーへ続くルートを進んだ。彼はサドウがメディテーション・スフィアに乗って待つガルード星系に到着する。ブリッジにひとりで腰かけながら、ゲイヴはハイパースペース大戦の出来事を思い返し、自らが引き起こした人々の死を悲しんだ。シス帝国に対する信頼は粉々になり、ゲイヴは砲術士に、サドウが戦いを有利に進めるため幻影を造りだしているメディテーション・スフィアに発砲するよう命令した。この攻撃はサドウの集中を乱し、コルサントとコロスにおいて、この暗黒卿が造りだしていた幻は姿を消し、戦いは共和国軍に有利になった。サドウはゲイヴにメディテーション・スフィアに来るよう要求し、ゲイヴはこれを受け入れた。しかしスフィアに乗り込んだゲイヴは、この船が無人になっていることに気づき、罠にはめられたと悟った。

サドウのメッセージがインターコム・スピーカーから流れ、ゲイヴは裏切り者と糾弾された。サドウは戦いが終わった後、彼に対処すると告げる。損傷したメディテーション・スフィアの中で、ゲイヴは動くシステムを死に物狂いで探したが、正常に作動するのはコムだけだと分かった。ゲイヴはテタの軍隊と連絡を取ろうと考え、ほとんどその直後にジョリとエンプレス・テタの艦隊は到着する。彼女たちはゲイヴに降伏を要求し、乗艦に備えるよう語った。ゲイヴは彼女たちに、シス帝国領域が無防備であることを教え、攻撃すればコロス艦隊は勝利することができると語った。その瞬間、サドウのぼろぼろの艦隊の生き残りがガルード星系に到着し、コロス軍を攻撃した。サドウは秘密の兵器を使い、不安定なプリマス・ガルードを爆発させた。サドウが自分を殺そうとしていることに気づいたゲイヴは、ジョリとコロス艦隊に手遅れにならないうちに逃げるよう言った。ジョリがためらっている間に、サドウの軍隊はシス帝国へと去っていった。ゲイヴは妹に別れを告げ、コロス艦隊がガルード星系を脱出した直後、彼の乗るメディテーション・スフィアは爆発で破壊された。

その遺産

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ゲイヴとジョリ・ダラゴン

シナガーに戻ったゲイヴ・ダラゴンの妹、ジョリは、戦争が終結した後にアールバの修理ドックの所有権を手にした。その死後、ゲイヴ・ダラゴンはハイパースペース大戦の勃発に関して大きな役割を果たした存在として記憶されていた。ジェダイの歴史家、ティオン・ソルサー40 ABYに発表したジェダイの歴史書と伝説の中にも、ゲイヴの名が残されていた。ダラゴン兄妹が活躍した時代の後、ジェダイのオダン=ウーアやメミット・ネイディルがシナガーで兄妹の命をカホアの暗殺者から救わなければ、ハイパースペース大戦は避けられたのではないかと考える歴史家もいた。しかしソルサーは、ダラゴン兄妹は戦争開始に関する責任者といえないと考えていた。また、旧共和国時代においてもっとも注目に値するハイパーレーンのひとつを発見したという点においても、ダラゴン兄妹の業績は歴史の中にはっきりと残されていた。ダラゴン・トレイルと名付けられたこのハイパーレーンは、ディープ・コアとシス・スペースを直接結ぶものだった。ゲイヴの死後、長い年月が過ぎた後に歴史家ヴォレン・ナルによって記された歴史書も、ダラゴン兄妹について言及していた。

冷戦中、共和国の艦隊には、彼の業績をたたえた<ゲイヴ・ダラゴン>という戦艦があった。

個性と特徴

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ゲイヴとジョリ・ダラゴン

経済的にひどい状況にあったときでさえ、ゲイヴ・ダラゴンは非常に楽観的だった。ハイパースペースを航行するたびに、ゲイヴは新しい航路が自分と妹のジョリに富をもたらしてくれるものと信じていた。無数の失敗を経たあとも、彼はその楽観主義な考え方を捨てなかった。そして彼とジョリがシス帝国の窮屈な監房に閉じ込められたとき、ゲイヴはようやくこれは最悪な状況かもしれないと口にしていた。ゲイヴの楽観主義に勝るものは妹ジョリへの愛情であり、彼女がよりよい人生を生きるためなら、自分がナガ・サドウに仕えることも厭わなかった。ゲイヴはジョリを助けるためならどんなことでもやり、故郷シナガーを含む、銀河共和国全体への攻撃すら手助けした。自分の死が目前に迫り、コロス艦隊から降伏を迫られる中、ゲイヴはジョリにシス帝国の決定的な弱点を伝え、プリマス・ガルードの爆発の前に脱出するよう語り、ジョリとコロス艦隊の命を救った。ジョリを助けるためにサドウの側についたゲイヴだったが、ハイパースペース大戦に加担したことを後悔していた。ドロップシップの中で、彼は故郷が破壊されているのを目撃し、自分の立場を嘆いた。また、アールバの修理ドックで妹のジョリと対面したとき、ゲイヴは自らの行動を説明できず、悲しみと後悔に打ちひしがれた。

ゲイヴ・ダラゴンは非常に大胆な人物だった。比較的若く、未熟なパイロットでありながら、ゲイヴはキレックのコロス兵士たちに支援物資を届けるという危険な任務に同行したいと、両親に願い出ていた。カホアによって賞金を懸けられたときも、ゲイヴは大胆にもアールバの修理ドックから自分の宇宙船を盗み出し、シナガーの警備部隊をかわして、未知の領域への無謀なハイパースペース・ジャンプをやってのけた。コリバンに到着したとき、彼はシスとの対面を恐れることなく、彼らを笑顔で迎えていた。ジオストに収監された際、彼はシスに対する信用を失い、無感動でひどく動揺していた。しかし、ナガ・サドウのもとでの訓練を終えるころには、ゲイヴはその精神を回復していた。戦争中、ゲイヴはサドウの命令に背き、戦争を終結させるために、プリマス・ガルードでシス・マスターを倒そうとした。危険を知りながらも、ゲイヴは敵を倒すためにサドウのシス・メディテーション・スフィアに乗り込んだ。騙されたと知りながら、ゲイヴはうろたえずに、自分の人生の最後の瞬間に妹とコロス艦隊を安全な場所へと導いた。

力と能力

ゲイヴ・ダラゴンは生まれつきのフォース=センシティブであり、幼いころから十分にフォースの感応力が強かった。そのため、ジェダイ・マスターたちは彼にジェダイの訓練を施した。ゲイヴはジェダイ・オーダーへの正式な加入を辞退したものの、大人になった後も、教えられた技術をいくつか覚えていた。このフォース=センシティブ能力はその後ナガ・サドウによって再発見され、彼はゲイヴにフォースのダークサイドとシス魔術を教えた。魔法を使って幻を生み出す能力など、ダラゴンはサドウから教えられた力が、かつてジェダイから教えられたものと全く異なると語っていた。

制作の舞台裏

ゲイヴ・ダラゴンというキャラクターは、未邦訳コミック・シリーズ『Star Wars: Tales of the Jedi』のためにケヴィン・J・アンダースンによって考案され、『Tales of the Jedi: Dark Lords of the Sith』の完結後、アンダースン単独によるふたつめのストーリー・アーク、『Tales of the Jedi: The Golden Age of the Sith』で初めて登場した。これら最初の5つの話において、ペンシラーのダリオ・カラスコ・ジュニアがキャラクターのスケッチを担当し、キャラクターの白黒の絵が『The Golden Age of the Sith』の第1集の巻末に収録されている。

登場作品

  • Tales of the Jedi: The Golden Age of the Sith (初登場)
  • Tales of the Jedi: The Fall of the Sith Empire
  • Star Wars: Knights of the Old Republic II: The Sith Lords (間接的に言及)
  • Timeline 12: The Great Hyperspace War ホログラムでの登場)
  • Star Wars: The Old Republic (言及のみ)
  • Firestorm (言及のみ)
  • Young Jedi Knights: Delusions of Grandeur (言及のみ)
  • Ascension (言及のみ)

参考資料

脚注

  1. 邦訳作品ではゲイブ・ダラゴンとされることが多いが、ここでは表記の方針に従いゲイヴ・ダラゴンとする。