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グリ[1](Guri)はほぼ完璧な人間女性の複製として造られた、ヒューマン・レプリカ・ドロイド

美しき殺人ドロイド

ヤヴィンの戦い以降急速に進歩したヒューマン・レプリカ・ドロイドは、一見しただけでは生身の人間と見分けが付かないまでに進歩していた。プリンス・シゾールのボディーガードであるグリは、当初姿を現さないシゾールに代わってブラック・サンを指揮していたほど高性能で、その実態がドロイドでありプログラムされた歩く兵器と知る者は殆どいなかった。

経歴

帝国による設計

 無かった事にしたい事実も有る物である。ヒューマン・レプリカ・ドロイド(HRD)の開発は反乱同盟軍によって進められたもので、新共和国にとっては当に汚点とも言える。人間と見まごうばかりの高性能ドロイドを開発し、帝国の高官と入れ替え、混乱させる為の通称「囮作戦」が発動された。反乱軍の財政事情からこの計画は出来の悪いプロトタイプを試作した段階で頓挫したはずだった。しかし、時を同じくして帝国もまた同様の計画に着手し、マサッド・スランブルイゴニアンサイモネルという二人のエキスパートを迎え入れ、密かに計画は進められた。噂によれば犯罪組織ブラック・サンを通じて、反乱軍側から技術データとハードウエアとを盗み出し、開発初期の研究を大幅に省力化出来のだたという。そして作り出された集大成がグリであった。

設計

 完成した時点では、グリは間違いなくHRD技術の集大成で、最高のドロイドの一つだった。ボディーはポリアロイ・スケルトンの骨格をベースに作られ、内蔵されている複数のシールド型マイクロ・ジャイロによって姿勢が制御される。肉体を構築するのはバイオファイバー筋肉と呼吸器、循環器、消化器と、それを包むVAT(成長皮膚)である。更に人工頭脳の権威、サイモネルの労作であるAA-1バーボブレインのお陰で、グリは完全に自立して機能する事が出来た。外見は若くスタイリッシュな人間女性で、最先端の医療用スキャナーでも使わない限り、生身の人間では無い事を悟られる事はまず無いであろう。そのHRDグリは、ブラック・サンの首領プリンス・シゾールに900万クレジットで売却された。

シゾールのもとへ

 HRDのグリを入手したブラック・サンの首領プリンス・シゾールは、口封じの為にサイモネルを消そうと企んだ。グリがHRDで有る事、その他重要な秘密を知り過ぎていたのだ。皮肉にも、これによりHRDは優秀で有る事が証明される。暗殺者として高度な訓練を受けたグリは、マイノス星団に仕事場を構えていたサイモネルを殺害したのである。もちろんグリは自身の創造者を抹殺したと信じていたが、実は殺したはずのサイモネルは、サイモネル自身のHRD、つまり影武者だったのである。完全に機能する呼吸器、消化器、循環器などを持つHRDは、人間と全く見分けが付かず、殺した感覚でも見分けが付かないというブラックユーモアのような高性能ぶりだった。当のサイモネルはまんまと姿をくらました。もう一人の開発者マサッド・スランブルは、帝国の為に働いても身の安全は保証されないと分かっている不安定な状況下にあってもなお、帝国の下で働いていた。惑星コルラグでの計画に使用する為にHRDの開発を行っていたのである。彼はグリと比べるとやや単純化されたHRD開発に必要な助手としてA-OIC、通称ドク1というドロイドを製作した。複雑かつデリケートな神経組織の手術に活躍するドク1を作ってすぐ、帝国から多額の報酬を受け取ったスランブルは姿を消す。あては無いが金は有るので、暫くの間放浪していたスランブルは、やがて荒れ果てた岩ばかりのハードの月に実験室を作ってその中に閉じこもり、活動の隠れ蓑としてバーを開いた。やがて時が過ぎ、新共和国の時代になってから、グリはハードの月を訪れる、だがその時のグリは既にメモリーを消去されていた。

刺客と副官

 グリがアサシン・ドロイドの分類に属するのかは別として、ポリ・アロイ・フレームの骨格のお陰でマーシャル・アーツの驚異的な技を放つことが出来る。メモリー内のプログラムに忠実に従って、プリンス・シゾールの前で感情を表に出す事は無かった。またシゾールの前以外でも普段はクールで冷静、大人しめで、命令された時にのみ過激な殺人技術を披露するのだ。プリンス・シゾールの副官であるグリの正体が、主人の下で暗殺者として仕えるようプログラムされた、歩く兵器であると言う事を知る者は殆どいなかった。感情を持ち、外見まで人間と見まごうほどであり、なおかつ暗殺命令が下されれば、自分で計画を立てて自主的に行動できた事もあって、彼女はシゾールから完全なる信頼を得ていたのである。グリの働きを知るブラック・サンのメンバーの中には、彼女こそシンジケートの実質的な首領だと思う者までいたほどである。また、組織としての計画を確実に遂行するためには、グリの助言や分析力が必要と言う事をシゾールは十分に心得ていた。

解放への道

 プリンス・シゾールの家族がダース・ヴェイダーに家族を殺された事から、グリの運命は変わり始める。シゾールはルーク・スカイウォーカーを殺す事で、息子と共に銀河を支配しようとするヴェイダーの野望を打ち砕こうとしたが、その暗殺計画は失敗に終わり、更にはルークや反乱軍、そしてダース・ヴェイダーとの争いとなり、結局シゾール自身が命を落とす事となった。友軍がシゾールのスカイフック(宮殿)へと強襲を掛けている間に、ルークはグリと一対一で対決し、打ち負かす。グリに秘められたグリ自身も気付いていない力と能力とを感じ取ったルークは、悪の道から手を引いて自分に付いてくるように勧めた。必要ならプログラムを書き換えることも申し出たが、グリはそれを拒んだ。

 しかしながら、ドロイドでありながら意識を持つグリは次第に、残虐行為を行うプログラムがなされていることを認識し、悩み始めていた。やがて時は移り、エンドアの戦いが終わり、新しい時代へと移り変わり始めていた。時代を見計らってグリは、名誉を挽回するため、そして自分の創造者を捜すため、旅に出た。だが、グリの旅は平穏なものとはならなかったのである。プリンス・シゾールの後釜を狙うブラック・サンの残党、特にシゾールの姪、サヴァンがひときわ執拗にグリをつけ狙った。サヴァンはグリの居所を探すと同時に、幾つかの派閥に分裂していた組織の残党を結集させ始めたのである。

 ルーク・スカイウォーカーハン・ソロランド・カルリジアン達は、サヴァンブラック・サンの残党を一掃する計画を立てていた。かつてルークの申し出を断ったグリだったが、ここで彼女は新たなチャンスを得る事となる。ルーク達がブラック・サンに関する情報を、グリのメモリーから除去する事に成功したのである。こうしてサヴァン逮捕に手を貸し、この時からグリの新しいスタートが始まったのである。

登場作品

参考資料

脚注

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