FANDOM


「あのクワッドジャンパーなら逃げられるはず!」
レイ[出典]

TUG-b13クワッドリジェット積み替え牽引船(Quadrijet transfer spacetug)、通称クワッドジャンパー(Quadjumper)はサブプロ社が製造した牽引船。4基の巨大スラスターが船体の大部分を占めており、中央に乗員用キャビン、船首に見晴らしの良いコックピットが配置されていた。貨物牽引船として設計されたクワッドジャンパーは惑星軌道の貨物積み替え場で活躍し、磁気クランプやトラクター・ビームを駆使して貨物コンテナをすばやく指定された場所へ運んだ。優れたパワーと操作性を備えていたため、改造すれば理想的な密輸船や探査船に生まれ変わった。

新共和国時代、惑星ジャクーの入植地ニーマ・アウトポストには武器商人グループが所有する未改造のクワッドジャンパーが停泊していた。ファースト・オーダーがニーマを襲撃した時、フィンレイBB-8はこのクワッドジャンパーを使ってジャクーから脱出しようとしたが、TIEファイターが船を吹っ飛ばしたため、やむを得ず旧いコレリアン貨物船に乗り込んだ。

特徴

Quadrijet-FAICS-Front

クワッドジャンパー

サブプロ社製クワッドリジェット積み替え牽引船、通称“クワッドジャンパー”は貨物牽引船として設計されていた。この船はパワーと操縦性を備え、大気圏でも宇宙空間でも優れた性能を発揮した。[1] 船体の全長は7.98メートルと小型で[3]、中央部の乗員区画の周囲に4基の巨大スラスターが配置されていた。コックピットは船体の前方に張り出しており、トランスパリスチール製のビューポートから上下左右をそれぞれ180度見渡すことができるため、混雑した港でも最大限の視界が確保されていた。クワッドジャンパーはパイロット1名によって運用され、後部の座席には副操縦士や機関士、宇宙港の役人が乗り込んだ。操縦席の後ろには2つの座席があったが、片方は折りたたみ式の補助席で、使用時にはキャビンへの通り道が塞がった。クワッドジャンパーは惑星軌道の貨物組み換え場で使用された。牽引船の仕事は、遠方からやってきた大型貨物船から貨物コンテナを引き取り、顧客のもとまで運搬することだった。貨物の積み替えにはスロットルや操縦桿、時にはトラクター・ビーム発生装置を巧みに操作する高度な技術が必要だった。[1]

クワッドジャンパーが貨物を固定する際に使用する磁気クランプは船体の上面に設置されていた。トラクター・ビーム発生装置はコックピットの隣にあり、後部ハッチには牽引ケーブルが格納されていた。また、コックピット周辺にはスポットライトや衝突回避センサーが配置されていた。後部ハッチの搭乗口は高い位置にあったが、収納式のはしごが用意されていた。キャビンには乗員用ベッドがあり、燃料タンクをしまっておくことができる床下収納があった。また、クワッドジャンパーはクレーン誘導式の給油ホースを積み込んでいた。クワッドジャンパーは3基の油圧システム着陸装置を使って地上に降りた。[1]

Quadrijet-FAICS-Back

クワッドジャンパーの後面

4基の円筒型巨大スラスターは前部が大気圏飛行用のタービン・エンジン、後部が大気圏離脱用のイオン・ドライブになっていた。各スラスターの中央部には点火室や燃料噴射装置、パワー・セルが収容されていた。船体の左右上部には大きな茶色の熱交換プレートが設置され、後部エンジンから4枚のリパルサー安定板がX字に広がっていた。スラスター後部の推進ノズルは二重構造になっており、外側のノズルはイオン・ドライブと連結し、中央のノズルは大気圏航行用タービン・ドライブと連結していた。宇宙航行時にはスラスター内部のバイパス・ドアが開き、使用するエンジンを切り替えた。スラスター前部の吸気口には静電気バッフル板が取り付けられ、エンジンを塵から保護した。[1]

クワッドジャンパーは改造によって貨物積載量や燃料の容量を増やすことができた。後部ハッチには燃料タンクを容易につなぐことができ、砲塔や標準的なセンサー・ユニットを設置して使用することも可能だった。[1]

歴史

サブプロ社が開発したクワッドジャンパーは軌道積み替え場に不可欠な存在だった。優れたパワーと操作性を備えたため、改造を施せば密輸船や探査船としても魅力的な機体となった。[3]

新共和国時代、とある商人グループが所有するクワッドジャンパーが未知領域の入り口に近いウエスタン・リーチで事業を展開していた。彼らは表向きには廃品輸送業者のふりをしていたが、密かに武器を売買していた。惑星ジャクーを訪れた時、彼らは入植地ニーマ・アウトポストの3番ベイにクワッドジャンパーを駐機した。ニーマを取り仕切るジャンク屋アンカー・プラットは、大きな利益を見込んでこの未改造のクワッドジャンパーを買い上げようと考えていた。また、クワッドジャンパーのすぐ隣にはプラットが所有するYT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>がぼろ布に覆われて放置されていた。[1]

ファースト・オーダーがジャクーのトゥアナル村を襲撃した直後、ストームトルーパーの脱走兵フィンがニーマに流れ着き、地元のゴミ漁りレイレジスタンスアストロメク・ドロイドBB-8と出会った。彼らはクワッドジャンパーを使ってジャクーから逃げようとしたが、リサージェント級スター・デストロイヤーファイナライザー>から送り込まれたTIE/fo宇宙特化型戦闘機が船を吹っ飛ばしてしまった。3人はやむを得ず隣のベイに停泊してある<ミレニアム・ファルコン>に乗り込み、ニーマから飛び立った。[4]

制作の舞台裏

クワッドジャンパーは2015年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』に登場した。船の正式名称や詳細な設定は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 クロス・セクション』(ジェイソン・フライ著、ケンプ・レミラード画)で明かされた。この本の原書は映画公開日の翌日に発売され、翻訳版は2016年8月9日に発売された。同書ではクアッドジャンパークアッドリジェット積み替え貨物運搬機という表記が使用されている。

登場エピソード

参考資料

脚注