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類似した名称の記事はクワットの戦いを参照

クワットの制圧(Taking of Kuat)は、8.5 ABYに発生し、銀河帝国新共和国惑星クワットを巡って争った、銀河内戦の戦闘である。当時、戦略的に重要なクワットの造船所は、帝国傘下の企業、クワット・ドライブ・ヤード社によって支配されていた。テレン・ログリス提督率いる帝国の防衛艦隊は、スター・ドレッドノートオーロラ>、3隻のバトルクルーザー、12隻以上のスター・デストロイヤーによって構成されていた。一方、新共和国の戦力はRZ-1 Aウイング・インターセプターから成るサプライズ中隊だけだった。

しかし、Aウイングが搭載していたイオン兵器が4隻のクルーザーのシステムをダウンさせ、コンピューターウイルスを仕掛けられた帝国艦隊の5隻の軍艦が味方に砲撃を行った。KDY社の重役メンバーは、同社の株式の大部分が新共和国に掌握された現状と、敵のモン・カラマリ・スター・クルーザークワット星系の近くで待機している事実を踏まえ、ギアル・アクバー提督、ウェッジ・アンティリーズタイコ・ソークーエイレン・クラッケンラルレイ・マヴァンク商務大臣らの指揮下にあった新共和国軍に降伏した。

背景

TychoAtlas

サプライズ中隊の隊長、タイコ・ソークー

銀河帝国新共和国が争った銀河内戦のさなか、新共和国の軍隊は、広大な領土を統治していたズンジ軍将との一連の戦いに勝利を収めた。ズンジ討伐に成功した後、新共和国軍は8.5 ABYクワット・ドライブ・ヤード社(KDY社)の造船所を制圧する準備に取り掛かった。惑星クワットにあるこの造船所は、当時帝国の支配下にあり、4年前には共和国再建のための同盟(新共和国の前身組織)が制圧に失敗した経緯があった。クワッティ宙域軍は、スター・ドレッドノートオーロラ>、3隻のバトルクルーザー(<ステラー・ヘイロー>、<ルミナス>、<イベント・ホライゾン>)、そして12隻以上のスター・デストロイヤーから成る艦隊で造船所を防衛していた。帝国の首都惑星オリンダから派遣され、<オーロラ>に乗り込んだテレン・ログリス提督が、この防衛艦隊の指揮を執った。

クワットの制圧に向け、新共和国の著名な軍人であるウェッジ・アンティリーズ中佐タイコ・ソークー大佐は、ラルレイ・マヴァンク商務大臣エイレン・クラッケン将軍とともにKDY社のセキュリティの穴を突く作戦を練った。一方、ギアル・アクバー提督が指揮する艦隊には、新共和国がクワットを占拠するために用意した部隊が乗り込んだ。戦闘開始の8か前、マヴァンク大臣が最高責任者を務める持株会社が、様々な投資会社や私的信託から、KDY社の株式の34パーセントを獲得することに成功した(銀河帝国がKDY社の運営を完全に掌握して以来、投資家たちの出る幕が無くなっていたため、同社の株式にはほとんど価値がなくなっていたのである)。新共和国は、モン・カラマリ・スター・クルーザー主力艦から成る大規模な艦隊を、クワットの間近にあるホーサヴ星系に集結させた。

新共和国情報サービス長官であるクラッケンは、アストロメク・ドロイドをKDY社のドロイド・プールやクワッティの主要軍艦5隻(<イベント・ホライゾン>を含む)に潜入させるため、部下のスライサーたちに数か月がかりで作業を行わせた。彼らのアストロメク・ドロイドが持ち込んだ暗号化ウイルスは、5隻の軍艦のシステム内に放たれ、悪質プログラムをインストールした形跡を自ら抹消した。ウイルスのアップロードが完了した後、<イベント・ホライズン>の信号が、ソークー隊長率いるサプライズ中隊が待機していたヴェナー星系へと発信された。この中隊は、実験的イオン魚雷を装備したRZ-1 Aウイング・インターセプターによって構成されていた。

戦闘

タイコ・ソークー率いるサプライズ中隊は、クワット制圧に向けた最初の軍事行動に着手し、クワット星系ジャンプしてクワッティ宙域軍と交戦した。間もなく、Aウイングのイオン魚雷が<ルミナス>と他3隻のスター・デストロイヤーを攻撃し、乗組員たちは制御できなくなった軍艦のシステムを回復させようと躍起になった。コンピューター・ウイルスに感染していた<イベント・ホライゾン>と4隻のスター・デストロイヤーは、格納庫を封鎖され、友軍であるクワッティの艦船に対してターボレーザー砲撃を開始した。戦闘中、マヴァンク大臣はKDY社の重役たちとともに緊急株主会議を開き、自分の制御下にある会社が、クワッティ株式の34パーセントを所有していることを明らかにした。

一部の社員からは、KDY社を支配しているのは軍事情勢だという声が上がった。しかしマヴァンクは、新共和国がものの数で9隻もの軍艦を戦闘不能にしたことや、待機中のモン・カラマリ・クルーザーがすぐにでもクワット星系に突撃可能であることを重役たちに教え、株式投票権を持つ3人の取締役を説得することに成功した。彼らの株式は、合計で18パーセントだった。KDY社の会長であるカティール・オブ・クールヴァルトを除き、同社の過半数が降伏に傾いたことで、新共和国はパイロットをひとりも失うことなく勝利を獲得した。ログリス提督は退却を命じ、新共和国は彼らがオリンダへと安全に撤退するのを許した。

その後

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新共和国はクワットの軌道造船所を制圧した

クワットとその従属星系群を手中に収めたことで、新共和国は銀河系の居住領域の3分の1を掌握し、KDY社が誇る、他に類を見ない規模の造船ドックを自由に使えるようになった。しかし帝国軍は、戦争活動に不可欠な造船所を、それほど容易く明け渡そうとはしなかった。クワットの降伏のわずか数時間後、帝国の秘密工作員がクワットを攻撃し、<オーロラ>と<ステラー・ヘイロー>のハイパードライブを起動してクワットの太陽へと直進させた。また、工作員はKDY社の主要設計家たちを誘拐し、半分完成していたエクリプス級ドレッドノートエクリプス>に乗って銀河系のディープ・コア領域へと逃げ去って行った。帝国のエージェントが引き起こした爆発により、クワットの造船所は多大な損害を被り、新しい宇宙船の建造は無期限に延期されることになった。しかし、優れた設計家を失い、造船施設を爆破されながらも、新共和国はクワットの造船所を使ってアクバーの艦隊に大量の軍艦を送り出した。勝利の後、アクバーは新しく獲得した施設の強化に取り組んだ。一方、帝国から離脱したトルーテン・テラドク軍将は、新共和国への奇襲攻撃を中止し、グレーター・マルドルード領域へと後退した。

制作の舞台裏

クワットの制圧は、2000年(邦訳版は2002年)に発売されたダニエル・ウォーレスケヴィン・J・アンダースンによるリファレンス・ブック、『クロノロジー』で初めて言及された。2005年(邦訳版は2006年)に発売された同書の改訂版『全史』や、2009年に発売された『The Essential Atlas』(ウォーレスとジェイソン・フライの共著、未邦訳)も、この戦いについて解説している。クワットの制圧の詳細な内容は、2012年発売の『The Essential Guide to Warfare』(フライとポール・R・アーカートの共著、未邦訳)で語られた。のちにフライは、ネット上で公開した 編集後記 で、つねづね解説したいと思っていたクワットの制圧について、ようやく語る機会を手にすることができたと述べた。フライは、艦隊どうしの交戦ではなく、戦闘では誰も大きな役割を果たさないようなストーリーを作りたいと考えていた。フライは、ジャック・ヴァンスの小説、『闇に待つ顔』に対するオマージュとして、ラルレイ・マヴァンクというキャラクターの活躍を描いた。

『クロノロジー』、『The Essential Atlas』、『The Essential Guide to Warfare』の間には、説明文にいくつかの矛盾点がある。『クロノロジー』では、艦隊戦が発生したという想定で、造船所が損害を受け、ログリス提督は深手を負って退却したと説明している。しかし逆に『Warfare』では、艦隊戦は発生せず、ログリスは帝国の秘密攻撃が始まる前にオリンダに戻ったとしている。また、『クロノロジー』や『Atlas』によると、KDY社の設計家は自分たちの意志でクワットを離れた(特に『Atlas』は、彼らが戦闘中に逃げ出したとしている)が、『Warfare』は、帝国の工作員が戦闘終了後に設計家を誘拐したのだと説明している。Wookieepediaの本記事では、出版時期が最も新しい『Warfare』の情報が正しいと仮定している。

参考資料

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