ガットカー(Gutkurr)は惑星ライロスに生息した昆虫型の肉食クリーチャー。非常に獰猛で、ブラスターの攻撃にも耐える堅い甲羅を持ち、群れを成して獲物に襲い掛かった。ライレックに次ぎ、惑星ライロスで2番目に危険な肉食獣とされていた。
生態と特徴
ガットカーはインセクトイド(昆虫型種族)の肉食動物である。背中を棘の生えた丸い甲羅に覆われ、昆虫に似た2本の脚をせわしなく動かし、2本の細い腕の先には鉤のような巨大な爪が生えていた。ガットカーはふだん背中を丸めていたが、まともに立てば人間やトワイレックといったヒューマノイドよりも大きかった。[2] ガットカーの肌や甲羅は茶色く、大きな口には白い歯が並び、赤い目を持ち、顔面の各所に棘が突き出ていた。ガットカーはキャン=セルなどを捕食し、惑星ライロスに住むトワイレックの住民にも襲い掛かった。[1] ガットカーの甲羅は非常に頑丈で、ブラスターの弾丸を跳ね返すことすらあった。ライロスでガットカー以上に危険な肉食獣はライレックだけだった。[2]
歴史
クローン戦争中、分離主義勢力のタクティカル・ドロイドTX-20は銀河共和国のクローン・トルーパーを撃退するためにガットカーを利用した。ナバットの街を占領した際、TX-20はガットカーを捕まえて檻の中に閉じ込め、腹を空かせた状態にしておいた。彼はガットカーがどれほど空腹で獰猛になっても、バトル・ドロイドにとっては無害であることを知っていたのである。共和国グランド・アーミーのゴースト中隊がナバットに到着すると、TX-20はガットカーを街中に放ち、クローン兵士を襲撃させた。トルーパーのワックサーとボイルはガットカーの攻撃をしのぐため住居の中に身を隠し、トワイレックの少女ヌーマから教わった地下トンネルへ逃れた。また、ゴースト中隊を率いるジェダイのオビ=ワン・ケノービ将軍はフォースを使ってガットカーの群れをなだめ、建物の間へ誘い込んだ。ゴースト中隊のトルーパーは頭上のブリッジをブラスターで破壊し、ガットカーを瓦礫の中に閉じ込めた。[1]