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「数えきれない死者の悲しみを胸にし、未来への希望を抱き堕ちた者たちを悲しみながらも、勇気を持って戦った人々に励まされつつ、何十億という追放された者たちの困難を忘れず、侵略軍を倒すために……わたしは元老院の指名を受け入れ、ここに新共和国の元首として力のかぎり働くことを誓う」
―カル・オマス、元首就任演説[出典]

カル・オマス[1](Cal Omas)はオルデラニアン男性で、新共和国国家元首を務めた後、銀河連合自由同盟を設立し、その初代元首になった。彼は故郷破壊された後、共和国再建のための同盟に加わって銀河内戦で戦った経験があった。オマスはレイア・オーガナの跡を継ぎ、新共和国でオルデランの代表者を務め、ユージャン・ヴォング攻撃のさなかにボースク・フェイリャ元首が自殺するまで、元老院議員として国家に仕えた。

新共和国の議員たちはオマスをフェイリャの後継者に選出した。新共和国は銀河同盟へと再編され、このオルデラニアンのリーダーシップのもと、銀河系に大きな破壊をもたらしたユージャン・ヴォング戦争は終結を迎えた。しかし平和は長続きせず、5年後には未知領域でトラブルが発生した。ダーク・ネスト危機は単なる銀河同盟外部の問題に止まらず、政府とジェダイの間に亀裂を生んだ。オマス自身も、キップ・デュロンケンス・ハムナージェイセン・ソロ、そして彼らの指導者であるルーク・スカイウォーカーといったジェダイたちと、幾度も衝突した。最終的に関係は修繕されたが、問題はすぐに再浮上することになった。

銀河同盟がコレリアン脱退の脅威に直面したとき、オマスは各方面からの妨害を受けた。ジェイセン・ソロはシャー・ニアサル最高司令官と協力し、オマスの政府を少しずつ崩壊させていった。この動きに対抗することが出来なかったオマスだが、コレリアン政府の指導者ダー・ゲジェンから和平交渉の申し出を好機と捉えた。コレリアンと共にニアサルとソロを排除しようとする試みは、ソロの命令に従う兵士たちによって挫かれた。ソロはオマスを逮捕し、ニアサルと共に国家元首の座に就いた。さらにソロは、オマスがマラ・ジェイド・スカイウォーカーの死に関与していると、若きベン・スカイウォーカーに嘘をついた(実際に手を下したのはソロだった)。ベンはソロを信じていなかったが、オマスを殺してソロに近づこうと、刑務所の独房に侵入した。オマスはベンにソロの嘘を明かしたが、この青年がソロの信頼を獲得できるよう、自ら彼の刃に倒れた。オマスには、エリア・オマスという遺児がいた。

経歴

銀河内戦

カル・オマスは、故郷惑星オルデラン破壊された後、銀河内戦中に共和国再建のための同盟に属して戦った。惑星破壊を免れた多くのオルデラニアンの理想主義者たちと同様、オマスも銀河帝国への反乱運動に専念していた。彼はモン・カラマリアクバー提督のもとで同盟軍に仕え、エンドアの戦いで同盟軍が大勝利を収めた後、新共和国政治家になった。11 ABY、彼はオルデランの生存者によって元老院での代表者に選出され、元首になったレイア・オーガナ・ソロの跡を継ぎ、元老院議員を務めた。23 ABY、レイア・オーガナに代わってボースク・フェイリャが新しい元首になると、オマスは新共和国諮問評議会のメンバーに選ばれ、この議会では珍しい穏健派かつ親ジェダイ派の委員として活動した。彼にはエリアという名前の娘がいた。

ユージャン・ヴォングの侵略

Battle of Coruscant (Yuuzhan Vong War)

コルサント陥落の際、オマスも死んだと思われた

25 ABYユージャン・ヴォングによる侵略が始まった頃、オマスやキャッシークトリバク議員はジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーの新ジェダイ評議会設立の提案を指示した。しかし間もなく首都惑星コルサントにもユージャン・ヴォングの侵略の手が迫り、アイソアの戦い(惑星アイソアが荒廃し、ジェダイ・ナイトコラン・ホーンがその責任を糾弾された)の後、ニュー・ジェダイ・オーダーは政府内部で白い目で見られるようになる。そんな中でも、オマスはスカイウォーカーとジェダイの支持を続けていた。

オマスのスタンスは常にボースク・フェイリャ元首と対立関係にあった。この元首は、ジェダイが彼の種族であるボサンに敵対感情を抱いていると思い込んでいた。侵略戦争の最初の、オマスはタロン・カードの情報に基づいて惑星コレリアに防衛軍を配置するよう提案したが、投票の結果拒否されてしまった。共和国は侵略者との戦いで苦戦を強いられる。ユージャン・ヴォングは銀河系の中心部に迫り、やがてコルサントも陥落した。オマスは首都からの避難活動中に行方不明になり、新共和国、特にオマスから大きな支持を受けていたジェダイは、彼の生死について最悪の事態を危惧した。

フェイリャ元首は首都陥落の犠牲になり、新共和国はまるで帝国の時代のように、銀河で散り散りになってしまった。しかしオマスはコルサントの混沌を何とか脱出していた。彼は惑星モン・カラマリに辿り着き、諮問評議会のメンバーと再会した。

28 ABYの選挙戦

「彼はプロだ。どこをどれだけ押せばいいか、心得ているはずだ」
―カル・オマスについて、ルーク・スカイウォーカー[出典]

フェイリャに代わる新しい新共和国元首の候補者の中に、カル・オマスも名前を連ねていた。圧倒的な票差でボサンの議員が当選した前回の選挙戦と異なり、この28 ABY選挙は非常に密接した票数での候補者同士の争いが予想されていた。オマスの最大の政敵は、コメナーフィヨール・ロダン議員だった。ロダンは戦争をすぐに終わらせることを目標としていたが、ジェダイからの援助や助言を完全に拒否することを方針にしていた。これに対し、オマスは戦争に勝つためにジェダイと協力するという自身の意見を明白にした。最終的にオマスとロダンふたりの票数争いになったが、他にも早くから立候補を表明していたライロスコーラ・クイス議員や、当選するつもりのないアンター4タラム・ランス議員(彼は出来る限り多くの票数を集め、最後にそれを当選有望な候補者に譲ることで、恩を売ろうと考えていた)も選挙を争っていた。

オマスは頻繁にルーク・スカイウォーカーや彼の妻マラ・ジェイド・スカイウォーカーといったジェダイのマスターたちと顔を合わせ、彼らの助言を得ていた。銀河内戦中に反乱同盟に仕えていたという事実が助けになり、オマスはこの戦争を戦ったベテラン軍人からの多くの票が見込まれていた。しかしジェダイを公然と応援した場合、ロダン側からの非難が予想されるため、オマスはこの件に関して慎重になっていた。しかしロダンはジェダイの問題を選挙の争点に絞り、政府はジェダイへの資金提供や支援を止めた方が良いと主張していた。

最初の予備投票で、オマスはロダンに数ポイント差で負けていた。ライロスのコーラ・クイス議員を味方につけると、オマスとロダンはデッドヒートを繰り広げた。スカイウォーカーの味方であるランド・カルリジアンとタロン・カードは、オマスの票数を増やすために裏舞台で暗躍し、このオルデラニアンの議員を最多得票者に押し上げた。選挙の動向を知ったユージャン・ヴォングは、元首当選が有望な議員を暗殺するためにスパイを放ったが、この策略はマラ・ジェイド・スカイウォーカーによって挫かれた。当選をより確実にするため、オマスは新設する評議会の議席を提供することと引き換えに、ランスの票も獲得する。その結果、カル・オマスは85パーセントの得票率で新共和国元首に選出された。

ハイ・カウンシル設立

混乱の時代の中でジェダイと新共和国の結束を固めるため、オマスとルーク・スカイウォーカーはハイ・カウンシルの設立に取り組んだ。この評議会は、6名のジェダイと6名の非ジェダイによって構成された。ハイ・カウンシルはユージャン・ヴォングとの戦いの流れを変えるためにすぐに話し合いを始め、やがてアルファ・レッド・ウイルス使用の賛否が議論の中心になった。このウイルスはユージャン・ヴォングの生態系だけを破壊する強力な生物兵器だった。

引退していたアクバー提督が助言者として復帰すると、オマスとシーン・ソウヴ最高司令官は戦いの流れを一挙に引き寄せるため、新共和国防衛軍の準備を始めた。エバック9の戦いで大勝利を収めた新共和国は、ようやくユージャン・ヴォングに対して有利な立場に立つことが出来た。オマスはスカイウォーカーに対し、アルファ・レッドは最後の手段以外には使うことはないと約束した。

銀河同盟の誕生

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ユージャン・ヴォングを率いた最高大君主シムラ・ジャマーン

「たとえば、元老院の力を適切な範囲に戻すとか。立法と監督はすべきだが、細かい行政には口だしすべきではないな。真に独立した司法制度が、野心的な行動を抑えてくれるだろう。そして新たな連邦制度を敷き、元老院とさまざまな惑星の政府の境を明確にする」
―銀河同盟の構想を練るカル・オマス[出典]

オマス元首は、銀河がユージャン・ヴォング戦争の惨劇を生き延びるには、新しい政府が必要だと考えた。侵略戦争の初期段階で、政治的な内紛や弱い指導者たちが新共和国にたくさんの敗北をもたらしたからである。オマスは、新共和国の複雑な組織では銀河戦争の圧力に耐えることが出来ないと判断した。そのため、彼は大規模な再編と政府の合理化に着手する。こうして誕生した銀河連合自由同盟、通称銀河同盟は、銀河を回復させる長い仕事を開始した。しかし政府を改革した後も、ユージャン・ヴォングの脅威は残っていた。オマスは新政府の加盟国にインペリアル・レムナントを含む独立した星々を新たに迎え入れた。

オマスは最前線で戦いに関わることも忘れなかった。彼はB2スーパー・バトル・ドロイドによって構成されるオレンジ・パンサック大隊を自ら指揮し、ユージャン・ヴォングのファイア・ブレザー軍を惑星マンテッサから追い払った。オマスが常に擁護してきたジェダイのおかげで、生きた惑星ゾナマ・セコートが発見された。この星はユージャン・ヴォングの故郷ユージャンターから生まれた種で、首都奪回戦の際にコルサント上空に現れた。これは銀河同盟が最終的な勝利を収めることが出来たひとつの要因になる。ユージャン・ヴォングの最高大君主シムラ・ジャマーンはルーク・スカイウォーカーによって殺害され、オマスは<ラルルースト>艦上でウォーマスターナス・チョウカの降伏を受け入れた。戦争は終結し、銀河同盟の平和を維持することがオマスの新しい役目になった。

侵略戦争終結後(30~35 ABY)

オマスは元首として銀河同盟に仕え続けたが、やがて彼とジェダイの関係に緊張が生まれた。オマスはストレスと年齢に苦しめられ、かつては気のいい男だったのが、短気な性格になってしまった。オマスは銀河史上かつてないほどの破滅的な紛争を生き残ったが、再び新しい脅威が浮上し、彼の政府を引き裂こうとした。新しい問題の中でも、オマスはユージャン・ヴォング戦争のときと同様に再建を監督した。彼は故郷を失った難民からの要請や請願書に個別に応えながら、銀河に必要とされる均衡を保たなければならず、物事は簡単に進まなかった。多忙なオマスには、複合企業による再建法の悪用を監視することもままならなかった。

ダーク・ネスト危機

35 ABY、オマスはチス・アセンダンシーの接触を受けた。チスの大使、アリストクラミッツウェックレオーニは、ジェダイがチスの国境紛争に介入していることについて説明を求めるため、コルサントにやって来た。この事実を事前に知らなかったオマスは困惑し、ジェダイ・テンプルでアリストクラとルーク・スカイウォーカーを引き合わせた。しかしスカイウォーカー含むジェダイたちも、この事件のことを何も把握していなかった。状況を調査するため、オマスはスカイウォーカーを未知領域に派遣した。

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ニュー・ジェダイ・オーダー内部のオマスの味方のひとり、コラン・ホーン

その結果、マーカーの任務を生き延びたジェダイ・ナイトたちが、昆虫種族キリックジョイナーになって国境紛争で戦っていることが発覚した。彼らは事前にジョイナーになったジェダイ・レイナー・スールや、ダソミアナイトシスターロミ・プロウダーク・ジェダイウェルク(彼らは皆、ユージャン・ヴォング戦争中に死んだと思われていた)からの呼びかけで、現地に駆け付けていた。集団意識を持つキリックは、プロウやウェルクの影響下にあるダーク・ネストによって支配されており、ジェダイの助けを利用してチスの領域にまで版図を拡大しようとしていた。キリックがチスの報復の危険にさらされていると考えたジェイセン・ソロは、クイーン・マザーテネル・カー・ディヨの助けを借り、ヘイピーズの軍隊をキリックのもとに送った。

これにはチスだけでなく、オマスも苛立った。銀河同盟加盟国であるヘイピーズの軍隊が向かったため、既に不安定な関係になっていたチス・アセンダンシーとの間に、戦争が発生する危険が案じられた。戦いを避けるため、オマスは惑星オッサスに自ら旅し、マスター・スカイウォーカーやジェダイ・ハイ・カウンシルのメンバーと対面した。ジェダイたちはオーアム・ワオアビたちアイソリアンの難民グループと話し合いをしていたが、オマスはそこに割り込み、カウンシルと熱い議論を交わした。彼らに失望したオマスは、銀河同盟の要求に応じなければ、資金援助を減らすことになると脅迫したが、ジェイセン・ソロはジェダイが仕える相手はフォースだけだと言って譲らなかった。オマスは激怒しながらも議論を続けたが、レイア・オーガナ・ソロは彼らに妥協案を示した。レイア・ソロはウテゲトゥ・ネビュラ(彼女とハン・ソロが発見したばかりの星雲)にあるウォテバなど14の惑星をキリックに譲り、彼らがチス領域に拡張するのを阻止してはどうかと提案した。しかしもともとアイソリアンに星雲を譲るつもりだったレイア・ソロは、惑星ボラオ(複合企業リプラネットハブが権利を主張していた)をアイソリアンのものにすることを、引き換えに要求した。オマスはこれが現実的な対処法だと判断し、ボラオについてもできる限りのことをすると約束した。

キリック戦争

しかしキリックとのトラブルはこれだけでは収まらなかった。キリックがウテゲトゥ・ネビュラで問題を起こすようになったため、オマスはアイソリアンがボラオに住む許可を与えなかった。レイア・ソロがユヌスールとの交渉に赴く中、オマスはサラストで催されたシーン・ソウヴ提督の葬儀に参列した。ソウヴ提督は、ブラック・メンブロージャに酔ったヴラティックスが運転する宇宙船との衝突事故で、200人の幕僚と共に命を落としたのである。カル・オマスは一番最後にブロックを置き、スピーチをする役目を与えられた。サラスタンの葬儀のしきたりでは、死者の年齢と同じ数の言葉を使ってコメントしなければならなかった。スピーチ中、オマスはソウヴの死の責任がキリックにあることを示唆する(ブラック・メンブロージャはキリックによって各地にばらまかれたもので、ジェダイ・マスター・ホーンはソウヴの死が単なる事故ではないと疑っていた)。オマスの忍耐は限界に達しており、彼はたとえジェダイの支援が無くても、キリックに対し行動を起こす決断をしていた。葬儀中、オマスはマスター・キップ・デュロンケンス・ハムナーと言い争いになり、ジェダイとの亀裂を深めた。オマスは彼らに出来るだけ早くスカイウォーカーに連絡させるよう命じた。

キリックが手に負えなくなるのを案じたオマスは、この昆虫種族の拡張を阻止する目的で、ネク・ブウァトゥ銀河同盟第5艦隊をウテゲトゥ・ネビュラ封鎖に派遣した。マスター・スカイウォーカーはユヌスールを制止するためウォテバに赴いていたが、現地で捕えられていた。ジェダイはこれをオマスに報告しなかった。スカイウォーカー救出のため、レイア・オーガナ・ソロとサーバ・セバタインがウテゲトゥ・ネビュラの封鎖を突破しようとして捕えられたとき、スカイウォーカーが捕まっていることが発覚する。状況を理解するため、オマスは諮問評議会のジェダイ・マスターと、コラン・ホーン、カイル・カターンらと対面した。オマスは銀河同盟でジェダイが果たすべき役割について議論を展開した。スカイウォーカーの状況を確認したオマスは、オーガナ・ソロが第5艦隊に収容されたことを彼らに教えた。ジェダイを混乱させてその手綱を握るため、オマスはスカイウォーカー不在の間、別の誰かがジェダイ・オーダーのリーダーを務めてはどうかと提案し、キップ・デュロンの怒りを買った。オマスは元首と銀河同盟の窮境に同情的なコラン・ホーンをリーダーにするよう、カターンに抜け目なく提案した。ホーンはこの役目を引き受けたが、その結果デュロンやオマス反対派たちは、ジェダイ内部で対立を強めた。オマスは効果的にジェダイ・オーダーの動きを抑え、キリックに対して彼らの干渉なく対策を講じることに成功する。

ウォテバを逃れ、オッサスに復帰したルーク・スカイウォーカーは、自身がニュー・ジェダイ・オーダーのグランド・マスターであると公式に宣言し、コラン・ホーンを代理の指導者から解任した。しかしオマスはもはやスカイウォーカー含む全てのジェダイを信用せず、グランド・マスターのオフィスに盗聴器を仕掛けるよう、スライサーザカリス・ゲントに命じた。しかしゲントは任務に失敗し、命令の出所がオマスであることを認めた。銀河同盟の元首に対するジェダイの評価は、この出来事でさらに下がることになった。

ウテゲトゥ・ネビュラの封鎖はキリック戦争へと発展し、惑星タイフェラがキリックに攻撃されると、オマスとジェダイは双方の主張の違いを脇に置くことに決めた。スカイウォーカーは、ジェダイがフォースだけでなく銀河同盟に仕える必要があることを認め、オマスやギラッド・ペレオン最高司令官と共に、タイフェラ政府を立て直す作戦が考案された。ジェダイはキリックを破り、チスとの緊張を緩和して戦争を終わらせることに成功したが、この出来事での経験から、スカイウォーカーは諮問評議会を解散させることに決めた。この判断に対するオマスの評価は不明だが、ジェダイを政治から切り離そうとするスカイウォーカーの試みは、結局うまくいかなかった。

第二次銀河内戦

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オマスの最後の政敵となったジェイセン・ソロ

その後の1年間、銀河系は比較的平和な時代を経験したが、全てのメンバーがそれに満足していたわけではなかった。特にコレリアは、銀河同盟に対する責務に疑問を抱き始め、貿易と軍法を拒否するようになった。40 ABY、コレリアンが全面戦争の準備をしている疑惑が浮上し、グランド・マスター・スカイウォーカーは超兵器センターポイント・ステーションを稼働できないようにするため、ジェイセン・ソロとベン・スカイウォーカーを派遣した。彼らはセンターポイントに損害を与えたが、ステーションは修理さえすればまだ運用可能な状態だった。

戦争が始まりかねない状況だったため、銀河同盟とコレリアンは中立のトアヤズ・ステーションで平和交渉を行った。銀河同盟のペレオン最高司令官はステーションでコレリアンのエイデル・サザン総理大臣と顔を合わせたが、ダーク・レディ・オブ・ザ・シスルミヤが手引きした攻撃によってサザンは命を落とし、平和交渉も失敗に終わった。銀河同盟が弱みを見せるわけにはいかないと考え、オマスは第2艦隊コレリアン星系封鎖のために派遣した。しかしコレリアンはこの動きを黙認せず、反撃を開始した。その結果、第二次銀河内戦が始まる。

サザンの後継者、スラッカン・サル=ソロは、悪名高いバウンティ・ハンターボバ・フェットによって暗殺されていた。サル=ソロは最初に戦争の炎を煽った黒幕であり、その死は銀河同盟にとっての天恵かとも思われた。しかし彼の代理を務めたダー・ゲジェンは、前任者よりさらに面倒な人物だった。宣戦布告の後にペレオンが辞任したことも合わせて、オマスは自身が窮地に立たされていることに気づいた。銀河同盟は敵軍を削ることが出来ず、若干の星々を同盟に留めるので精いっぱいだった。コルサントでさえセキュリティーが崩壊し、銀河同盟ガードに権限が委任された。一般的にGAGと呼ばれた銀河同盟ガードは、他ならぬジェイセン・ソロによって率いられた(当初オマスがリーダーに指名したのは、マラ・ジェイド・スカイウォーカーだった)。ダーク・ネスト危機のさなかに元首を強く非難した人々のひとりだったソロは、オマスの新しい対立者となる。ペレオンの後継者、シャー・ニアサルもまたオマスのリーダーシップに不満を持っており、オマスには軍隊に盟友がひとりもいない状態になっていた。旧共和国最後の最高議長パルパティーンのように、オマスは元老院非常時大権を訴えることも考えていた(この提案が元老院で拒否されたのか、あるいはオマス自身が諦めたのかは不明である)。

オマスはソロを嫌悪していたが、彼とニアサルはマスター・キップ・デュロンのさりげない発言を参考に、ソロをジェダイ・マスターに昇格させてはどうかとルーク・スカイウォーカーに提案した。スカイウォーカーはソロがまだ成熟していないと主張し、オマスを困惑させる。オマスはフォースの才能に関してソロが当時もっとも優れたジェダイのひとりだと信じており、若いジェダイが昇格することも稀ではなかった。しかしスカイウォーカーは主張を曲げず、政治家がジェダイの内情に干渉すべきではないと考えたデュロンも、ソロの昇格を提案したのは、ジェダイの悪しき習慣に従っただけだったのだと説明した。

ジェイセン・ソロの陰謀

ギラッターVIIIの戦いが勝利者のいないまま終わった後、銀河系各地で小規模な紛争が始まった。その中には、この時代に再燃した古い紛争もあった。40年近くも昔にハーコフ提督が鎮めたシーパン内戦もまた、銀河同盟/コレリア連合の紛争をきっかけに再発生した。こうした小さな諍いと大戦争を同時に止めるのに必死なオマスは、新しい解決策について考えを巡らせていた。ファイブ・ワールド総理大臣のダー・ゲジェンも同じ道を模索しており、講和条件について話し合うためオマスと接触した。中立の惑星ヴァルプターで行われる予定だった会議は極秘扱いとされていたが、ジェイセン・ソロはGAGを使って元首のオフィスを違法に盗聴し、会議の事実と、オマスが彼を追い出そうと企んでいることを知った。ソロはオマスに秘密のまま、ディープ・コアの荒涼とした惑星でゲジェンを暗殺する計画を練り、会議の盗聴も行った。

ソロがゲジェンの殺害を企んでいることを知らないオマスは、このGAGのリーダーとニアサルに対し、どういった対処をすればいいか思案に暮れていた。彼らは絶えずオマスの腹の内を探り、軍事問題で脅しつけた。彼らの妨害は、オマスに何の益ももたらさない、実りなき災難でしかなかった。ヴァルプターでゲジェンと会談した際、彼はソロとニアサルに中立姿勢でいるよう頼んだ。そうすれば、コレリアは交換条件として銀河同盟に戻り、戦争も終わるはずだった。ゲジェンは同意したが、会合から歩き去ろうとしたとき、GAGのスナイパー、ベン・スカイウォーカーによって射殺された。パニックが発生する中、オマスは何とか安全にコルサントに帰還したが、彼はいまや仲間がひとりもいないことを悟った。

政権最後の数日

暗殺について銀河同盟を公然と非難する者はいなかったが、彼らの関与は確実に仄めかされていた。戦争を解決する手立ては見えず、オマスはいつもより大きなストレスを抱えていた。対立者たちに操作されているとも知らず、オフィスから追い出されるまでの数、オマスはそれまで通りの活動を続けた。

オマスが自分を殺そうとしていることを知ったソロは、このオルデラニアンがもはや元首にふさわしくないと判断した。ソロは銀河の法律を研究し、ロビー活動の結果、元老院から権力を与えられた。最終的に彼は、オマスを逮捕できるだけの力を手に入れる。ソロはGAG護衛兵と共に元首のオフィスに歩み入り、オマスを逮捕した。オマスは兵士たちを前に冷たい態度を崩さなかったが、兵士が立ち去った際、ソロに“権力狂いの世間知らず”と声をかけた。小さな怒りを口に出した後、オマスは静かにその場を立ち去った。このクーデーターにより、ニアサルとソロが銀河同盟の共同元首になった。

その死

自宅監禁中、オマスは弁護団を呼び、自分を正式に起訴するよう要求した。公判を行うことで、オマスはソロの意図をあぶりだそうと考えていたのである。拘留中、オマスはGAGのジョナット大尉と親しくなった。ジョナットのコムリンクを使い、彼は娘のエリア・オマスに連絡を取り、自分は安全だと伝えた。共同元首になったジェイセン・ソロが最初に行った行為は、ジェダイ・グランド・マスターの妻、マラ・ジェイド・スカイウォーカーの暗殺だった。しかしこの殺人は予定されていた行動ではなく、ソロは暗殺の秘密を保つことが出来なかった。ジェイセンの弟子でジェイド・スカイウォーカーの息子、ベン・スカイウォーカーもまた初めから疑惑を抱き、母親を殺したのが師ジェイセンではないかと思うようになった。しかし共同元首に連絡を取った若きスカイウォーカーは、暗殺に関与しているのはオマスだと説明された。オマスがジェダイに対する幻想を捨て、危機の時代にオーダーを何度か出し抜こうとしたことは、若きスカイウォーカーも知る事実だった。また、ソロはオマスが誰かとルーク・スカイウォーカー襲撃について話し合っている音声記録を再生し、嘘の主張に真実味を加えた。

ベン・スカイウォーカーはソロを信用していなかったが、この共同元首に接近するため、オマスを殺害しようと試みた。自宅監禁中のオマスは、前任者の例に倣い、自身の心臓が止まったときに作動する爆弾を仕掛けていた。若きスカイウォーカーはセキュリティー・ドロイドとの短い戦いを経て、元首だった男の部屋に侵入する。オマスはスカイウォーカーにブラスターを構えたが、このジェダイはすぐにフォースで彼を武装解除した。オマスは、爆弾で巻き添えにする相手がソロではないことに失望した。しかし、若きスカイウォーカーが母親の復讐を望んでいるという意外な事実は、オマスを驚かせた。フォースを使い、スカイウォーカーはオマスの驚きが偽りではないことを知り、ジェイド・スカイウォーカーを殺したのがソロであることを悟った。スカイウォーカーとオマスは、ソロが再生した音声記録がどのように録音されたかを推理する。コムリンクの持ち主であるジョナットは、娘に向けたオマスのメッセージをたまたま記録していた。ソロはこの音声記録とオマスの過去の発言を合成することで、都合のいい証拠をでっち上げていたのだった。

ベン・スカイウォーカーは、母親を殺したのはオマスではなくジェイセン・ソロだという確信を口にし、ソロがダーク・レディ・オブ・ザ・シスのルミヤと手を組んでいることをオマスに教えた。若きスカイウォーカーはオマスを殺したことにしようと持ちかけたが、オマスはソロがそんな嘘に騙されるわけがないと理解していた。オマスは落ちていたブラスターを再び手にし、スカイウォーカーに当たらないように無闇に発砲した。このときコルサント保安軍はオフィスへの侵入を試みていた。若きスカイウォーカーを隅に追いつめたオマスは、ジェダイがブラスター弾を偏向するため起動していたライトセーバーに自ら飛び込み、腹部に致命傷を負った。オマスが心停止と共に起動する爆弾を装着していたことで、ソロはオマスが逃げ出さない確証を得ていた。爆発は護衛兵まで巻き添えにするため、オマスは自殺を図ることもできなかったのである。さらに、誰かがオマスを暗殺しても、爆発によって証拠は全て消し飛ぶという点からも、全てはソロの思い通りだった。みずから刃に飛び込んだ後、オマスはスカイウォーカーに謝罪し、自らの死によって実行される復讐は、きっとうまくいくだろうと説明した。オマスが自らを傷つけたのはベン・スカイウォーカーの罪の意識を軽減するためで、一思いに死ななかったのも、スカイウォーカーが逃げる時間を稼ぐためだった。スカイウォーカーは爆発までに数人の警備兵を救い、建物からの脱出に成功した。師匠であるソロが危険なほど不安定な存在だと知ったスカイウォーカーは、共同元首ではなく唯一の元首になろうとしているソロを、権力の座から引きずり下ろそうと試みた。最終的にソロは妹のジェイナに殺され、国家元首の座はかつて銀河帝国の提督だったナタシ・ダーラに引き継がれた。

個性と特徴

「打つ手がなくなったときは真実に頼れ、と言うわ」
「とんでもない!私は政治家だぞ!真実など口が裂けても言えるものか!」
―新共和国の元首選挙前、マラ・ジェイドと冗談を交わすカル・オマス[出典]

カル・オマスは保守的な男だった。オルデランの破壊はオマスがパルパティーンのやり方が間違っていると考えるきっかけになり、ユージャン・ヴォング戦争は彼が新共和国の欠陥に気づくきっかけとなった。そしてこの銀河政府の元首になったオマスは、ジェダイの欠陥を目にするようになった。コルサントを奪回する前は、オマスは温厚でユーモアのセンスがあり、間違いを受け入れる能力を備えた男性として知られていた。しかしコルサントの解放の後、オマスは絶えずジェダイと衝突するようになる。彼は短気で妥協を許さない人物になり、そうした性格はジェダイ評議会との再三の会合の中で表立っていた。オマスはジェダイが銀河同盟に奉仕すべきだと考えていたが、この意見はジェダイに受け入れられていなかった。

もともと、オマスは銀河内戦で最前線に立っていたことで知られたが、ユージャン・ヴォング戦争ではコルサントに留まった。しかしキリック戦争や銀河同盟/コンフェデレーション間の戦争では、ごくまれに戦いの近くに身を置いていた。オマスは交渉の技術で議員たちの目に留まり、チスとの外交でその腕前を発揮した。しかしコレリアンとの交渉は期待を裏切る結果に終わってしまった。彼はどんな犠牲を払ってでも国民のために勝利を手にする覚悟があり、ユージャン・ヴォング戦争の最も暗い時代には、生物兵器アルファ・レッドを使うことすら考慮していた。

制作の舞台裏

カル・オマスはニュー・ジェダイ・オーダー・シリーズのためにつくられ、R・A・サルヴァトア小説新たなる脅威』で初登場を果たしたキャラクターである。ウォルター・ジョン・ウィリアムズの『運命の道』まで、このキャラクターは脇役として扱われていた。しかしこの小説でオマスは新共和国の元首になり、それ以降の作品では主要な役割を果たしている。トロイ・デニングダーク・ネスト3部作Legacy of the Forceシリーズで、オマスの立ち位置は主人公たちの政治的敵対者に変わった。カレン・トラヴィスの『Sacrifice』でオマスの逮捕が描かれた後、デニングは『Inferno』でキャラクターの死を描いた。

登場作品

参考資料

脚注

  1. カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。
新共和国元首
モン・モスマ411 ABY)· レイア・オーガナ・ソロ1117 ABY
モン・モスマ17 ABY)· レイア・オーガナ・ソロ1718 ABY
ポンク・ギャヴリソム1821 ABY)· レイア・オーガナ・ソロ2123 ABY
ボースク・フェイリャ2327 ABY)· カル・オマス2728 ABY
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