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「反乱者精神旺盛だな」
―アレクザンダー・カラスに対し、スローン大提督[出典]

アレクザンダー・カラス(Alexsandr Kallus)は惑星コルサント出身の人間男性で、帝国保安局エージェント共和国再建のための同盟情報部部員。保安局員としての識別番号はISB-021。もともと銀河帝国の思想を信じ、銀河系に秩序をもたらしたいと願っていたカラスは、オンダロンソウ・ゲレラ指揮下の反乱分子と戦い、ラサンではディスラプター・ライフルを使った虐殺によってラサット種族をほぼ絶滅へ追い込んだ。その後アウター・リムの惑星ロザルへ配属されたカラスは、宇宙船ゴースト>の反乱分子“スペクターズ”を執拗に追跡する。しかし、カラスやロザル駐屯軍の作戦はほとんどが失敗に終わり、状況を見るに見かねた辺境域の総督グランドモフウィルハフ・ターキンや、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーも戦いに加わることになった。

1以上にわたるスペクターズの対立のすえ、カラスはジオノーシス軌道で彼らをにかけようとした。しかし計画は失敗し、カラスは反乱者のひとりであるラサットのガラゼブ・“ゼブ”・オレリオスと2人きりで、衛星バーリンに取り残されてしまった。カラスとゼブはそれぞれに対する恨みを乗り越え、生き延びるために力を合わせることになり、互いへの理解が生まれた。カラスは無事に帝国へ戻ることができたが、バーリンでのできごとは彼の信条に大きな影響を与えた。やがて彼はフルクラムというコードネームを使い、帝国の機密情報を反乱軍に流す内通者として活動し始めた。ゼブに借りを返したいと考えていたカラスは、スカイストライク・アカデミーに潜入した反乱者サビーヌ・レンと、士官候補生の離反者ウェッジ・アンティリーズデレク・クリヴィアン逃亡に力を貸した。また帝国の最高機密プロジェクトであるTIE/dディフェンダーの情報を漏らしたのもカラスだった。この頃、カラスは表向きにはアリンダ・プライス総督スローン大提督の部下として初期反乱運動への対処にあたった。

ロザル宙域の反乱軍討伐に遣わされたスローン大提督は、やがて内部に裏切り者がいることに気づき、カラスの反逆行為を突き止めた。スローンはフルクラムの通信軌跡を他の情報と照らし合わせ、反乱分子のフェニックス戦隊マサッシ・グループが惑星アトロンにいることを突き止めた。反乱軍はアトロンの戦いチョッパー基地を失う敗北を喫したが、カラスはなんとかスローンのインペリアル級スター・デストロイヤーキメラ>から脱出し、<ゴースト>のクルーと合流した。その後、カラスは反乱同盟の大尉となり、衛星ヤヴィン4を拠点とするマサッシ・グループの一員となった。彼は諜報員としての活動に加え、<ゴースト>の一員としてロザル解放戦にも参加した。銀河内戦を生きのびた後、カラスはゼブによって惑星リラ・サンへ連れていかれ、かつて自分が滅ぼしかけたラサット種族がそこで生きのびていたばかりか、再び繁栄を遂げていることを知った。

経歴[]

生い立ち[]

「誰しも忘れられないことはある。初めて部隊を率いたときだ、部下たちとともにオンダロンへ展開した。混沌とした星に秩序をもたらすためだ。いつものパトロールに出たとき、お前の仲間と遭遇した。ソウ・ゲレラに雇われたラサットの傭兵だ。私はツイていた。最初の一撃で倒されたからだ。意識は戻ったが身動き一つできなかった。そして一部始終を見た。煙の中から現れたそのラサットが、次々と部下たちを撃ち、息の根を止めていくのを。怪我人も容赦なくやられた。どうして私だけ助かったのかわからない」
ガラゼブ・オレリオスに対し、エージェント・カラス[出典]
Kallus sideburns

エージェント・カラス

人間男性[1]、アレクザンダー・カラス[9]銀河共和国時代の後期、ナブーの侵略以前に[2] 惑星コルサントに生まれた。[1] 共和国の最高議長だったシーヴ・パルパティーンが自らを皇帝と称し、新政府銀河帝国樹立した後、カラスはコルサントにある帝国の軍事育成プログラムのメイン・キャンパス、帝国ロイヤル・アカデミーに入学した。[6] アカデミー在学中、カラスはウルフ・ユラーレンのもとで学び、ユラーレンから最も将来有望な生徒のひとりと評価されていた。[10] またカラスはアカデミーでジョーヴァンと親しくなり、ジョーヴァンはこの若きコルサンティにとって非公式の教師のような存在になった。やがて2人はともに学習期間を修了し[6]、カラスはクラスを主席で卒業した。[11] のちにカラスは、銀河系全域のあらゆる反乱活動を調査・制圧することを専門とする秘密機関、帝国保安局(ISB)に配属された。[12] カラスはISB-021というコードネームを与えられ、位の高いISBエージェントとなり[1]、局内の調査部門および国内情勢部門の一員として活動した。[11]

ISBエージェントとして活動を始めた頃、カラスはストームトルーパー小隊の指揮を執っていた。あるとき、カラスとその小隊はクローン戦争以来混沌が続いている惑星オンダロンに秩序をもたらす任務に派遣された。[13] オンダロンはかつて惑星のを僭称するサンジェイ・ラッシュ分離主義勢力によって支配されていたが、彼らが倒れた後も平和は戻らず、ソウ・ゲレラ率いるパルチザンが帝国への反乱を開始したのである。[14] カラスがオンダロンで定期パロトールを行っていたとき、ゲレラのために働くラサット種族の反乱軍傭兵が小隊を襲撃した。カラスは最初の攻撃で気絶しただけで済んだが、目を覚ました時、ラサットの男が部下たちをひとりひとり惨殺していくのを成すすべもなく見守ることになった。カラスはこのできごとを、次の任務であるラサン包囲戦へ派遣された時も色濃く記憶していた。[13]

カラスは惑星ラサンにおける掃討作戦に参加し、住民であるラサット種族を母星からほぼ完全に滅ぼし去った。カラスはこの戦いで、ラサットに対してT-7イオン・ディスラプター・ライフルを使用するよう帝国軍の兵士に命じ[15]、ラサン全土での抵抗運動を一掃させることに成功した。[11] ディスラプター宇宙船の機能を停止させたり、生命体を惨たらしく破壊してしまう強力な兵器であり[16]、のちに帝国元老院によってその使用が禁止された。[15] カラス自身、ラサットを全員滅ぼす必要性はなかったことを、のちにガラゼブ・オレリオスの前で認めており、帝国はラサットを見せしめに選んだのだと明かした。[13] またカラスはラサン包囲戦のさなかに、ラサン儀仗兵のメンバーと一対一で戦い、勝利した。この儀仗兵はラサットの伝統である“ブーサン・キーラー”に従い、ぬ前に自分のJ-19ボー=ライフルをカラスに与えた。[13]

ハン・ソロ追跡[]

KallusIG88Shuttle-SpyGames

ハン・ソロを追うカラスとIG-88

10 BBY[17]、カラスはサヴァリーンで発生した反乱活動に関与した人物を探すため、賞金稼ぎドロイドIG-88Bを雇った。彼はIG-88が提供した座標に従い、ラムダ級T-4aシャトル[18] アウター・リム[17] とある星に降りた。そこにいたのはYT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>のハン・ソロ船長ウーキーチューバッカだった。カラスはハンのことを帝国地上軍からの逃亡兵として既に知っていたが、今回はエンフィス・ネストを支援した罪で、帝国の敵とみなした。カラスは今もハンがエンフィスのために荷を運んでいるのではないかと疑い、IG-88に荷箱のチェックを命じた。しかしチューバッカが暴れてカラスとIG-88を圧倒し、ハンと一緒に<ファルコン>で逃げ出すチャンスを作った。カラスとIG-88はシャトルに戻り、軌道に配置されている2隻のインペリアル級スター・デストロイヤーに<ファルコン>を逃がすなと命じた。またカラスは逃げ道を防ぐためキャノンを外側に向けるよう命じたが、IG-88は敵船がスター・デストロイヤーの間を抜けていく可能性を指摘した。ドロイドの予想は当たり、カラスはキャノンを内側に向けなおすよう指示したが間に合わず、<ファルコン>はジャンプして逃げ去ってしまった。数十年後、IG-88はこの時の出来事をバジーン・ネタルに語り、あの時カラスが自分の助言に従っていれば<ファルコン>を捕まえることができたと悔やんだ。[18]

反乱の火種[]

反乱者との初遭遇[]

「帝国保安局は一連の動きに注目してきた。彼らの狙いが帝国の作戦を妨害することにあるとすれば、単なる泥棒で事は収まらない。反乱の火種と考えていいだろう。次に彼らが行動を起こすのを待ち、面倒が起きる前に一気に殲滅しなくては」
―エージェント・カラス[出典]

5 BBY、アウター・リムの惑星ロザルで反乱分子スペクターズの活動が活発化した。帝国保安局はこの問題を解決するため、エージェント・カラスをロザルへ派遣することにした。シャトルでロザル星系に到着したカラスは、惑星軌道インペリアルI級スター・デストロイヤーローブリンガー>に着艦を要請した。ハイラム・ザテア艦長と食事をともにすることになった際、カラスは艦長が忠実な帝国軍将校であるかを見極めようとした。カラスはザテアのワインが、帝国に対して批判的な惑星オルデラン産であることを見抜き、帝国を公然と非難しているザテアの息子はオルデランにいると推理した。カラスは息子の逮捕を匂わせつつ、ザテアがロザルでの保安局の任務を全面的に支援する限り、彼の息子には柔軟に対処すると告げた。ザテアがこれを受け入れると、カラスはロザル市民に帝国の力を見せつけるため<ローブリンガー>を軌道からキャピタル・シティ上空へ移動させるよう命じた。[19]

Snuff out the Spark

アレスコ司令官と会話するカラス

<ローブリンガー>がキャピタル・シティ上空で静止する中、スペクターズはこので帝国の積荷である食べ物ブラスター強奪する事件を起こした。そのの夜、カラスは強盗によって帝国にもたらされた損害の調査を行った。彼は[5] ロザルにおける帝国軍の指導者のひとりである[1] カンバーレイン・アレスコ司令官と会話し、保安局がスペクターズの一連の活動に目をつけていたことを明かした。彼は反乱者たちの活動が単なる泥棒に収まらず、このまま野放しにすれば大規模な反乱運動につながりかねないと警告した。[5]

反乱者たちを滅ぼすため、カラスは帝国が捕まえたウーキー奴隷を餌にして、彼らをにかけようとした。反乱者たちはウーキーが別の場所にいるとも知らず、カラスが流した情報を信じてVCX-100軽貨物船ゴースト>で帝国のゴザンティ級クルーザー輸送船651に接触した。ジェダイの生存者ケイナン・ジャラス、元ラサン儀仗兵のガラゼブ・オレリオス、マンダロリアンサビーヌ・レンアストロメク・ドロイドC1-10P(チョッパー)がクルーザーに乗り込んでくると、<ローブリンガー>がハイパースペースから出現し、反乱者たちの不意をついた。スター・デストロイヤーが2隻を収容すると、カラスはストームトルーパーとともにクルーザーに乗り込み、攻撃を開始した。ところが、サビーヌとチョッパーが重力発生装置を解除したため帝国軍にすきが生じ、反乱者たちの脱出を許してしまった。<ゴースト>はクルーを収容して逃げ去ったが、たまたま彼らと行動をともにしていたロザル出身の少年、エズラ・ブリッジャーはスター・デストロイヤーに取り残された。[5]

Kallus Caught in Explosion

スター・デストロイヤーのハンガーで起きた爆発で吹っ飛ばされるカラス

カラスは反乱者たちがエズラ(カラスに名前を聞かれて“ジャバ”と名乗った)を救出しに戻ってくると考え、彼をスター・デストロイヤーに監禁しておくことにした。カラスの計画を聞かされたエズラは、これまで他人のために自らを危険に晒す者など見たことがなかったため、<ゴースト>のクルーが今日はじめて会ったばかりの自分を助けにくるはずがないと考えた。しかし実際はカラスの読みが正しく、反乱者たちはリスクを冒して<ローブリンガー>に戻ってきた。すでにエズラは自力で監房から脱出しており、ストームトルーパー・ヘルメットを使って帝国軍の通信に割って入り、反乱者の位置に関する情報を撹乱した。カラスはこの偽情報に騙され、ストームトルーパーの分隊を上部ハンガーと下部ハンガーに分散させることになった。[5]

カラスがトルーパーを率いて下部ハンガーに到着した時、エズラはすでに<ゴースト>のクルーと合流していた。反乱者たちは帝国軍が現れて銃撃を開始したのを見てすぐに<ゴースト>へ駆け込んだ。反乱者の貨物船が出発準備をしていた時、カラスはサビーヌが格納庫の床に描いたスターバードグラフィティに目を留めた。[5] この落書きに使われた絵の具が液体爆薬であることに気づいたカラスは[19] 部下に身を隠すよう命じ、その直後に大爆発が発生した。カラスは爆風で吹っ飛ばされたが、ハンガーに空いた穴のふちに捕まり、なんとか真空に投げ出されずに済んだ。間もなくフォース・フィールドが作動してハンガーが保護されたが、<ゴースト>は混乱に乗じて逃げ出してしまっていた。その後、エズラが残していった帝国軍のヘルメットを手にしたカラスは、エズラがこのヘルメットの通信装置を使ってウーキーの奴隷の本当の居場所を盗み聞きしていたことに気づき、反乱者の次の目的地がどこかを悟った。[5]

Kallus Falls Over Ledge

ケイナン・ジャラスがライトセーバーで跳ね返したビームに被弾したカラス

反乱者を待ち伏せするため、カラスはウーキーの奴隷が酷使されている惑星ケッセルスパイス鉱山へ赴いた。反乱者がスパイス鉱山K76に着陸し、ウーキーの労働者たちを解放し始めた際、カラス率いるストームトルーパーおよびTIE/ln制宙スターファイター部隊の攻撃が始まった。ヘラ・シンドゥーラ操縦する<ゴースト>は攻撃を避けるため仲間たちを地上に残して一度離陸し、カラスとトルーパーたちは取り残された反乱者とウーキーに銃撃を浴びせた。するとケイナンは、ジェダイ・オーダーの生き残りでああることがばれてしまうのを承知で、ライトセーバーを起動した。カラスはケイナンに攻撃を集中させるよう命じたが、<ゴースト>はそのすきにウーキーの労働者たちを回収した。[5]

エズラがウーキーの少年キットワーをストームトルーパーから救うため単独行動をとったことに気づいたカラスは、彼の後を追って鉱山を見下ろす通路へ向かった。エズラが大幅な跳躍でキットワーのもとにかけつけ、エネルギー・スリングショットを使ってストームトルーパーを通路から落下させるのを目撃したカラスは[5]、この少年がフォースの才能を持っていることを確信した。[19] カラスはエズラがケイナンの弟子だと推理し、ブラスターを構えたが、<ゴースト>に乗ったケイナンが少年を救いに現れた。ケイナンのライトセーバーで弾き返されたビームが胸の装甲に命中したカラスは、衝撃で通路から落下してしまい、<ゴースト>はそのすきにエズラやキットワーを連れて逃げ去ってしまった。橋脚にしがみついてなんとか落下死を免れたカラスは、同じく橋脚にしがみついていたトルーパーから「ジェダイを相手にするのは初めてか」と問われ、返事をする代わりにこの兵士を蹴り落とした。<ローブリンガー>に戻った後、カラスはパウアン大尋問官に連絡を取り、ケッセルでライトセーバーを使う敵に遭遇したことを報告した。[5]

ドロイドの救援要請[]

「恐れなくてもいい。すぐに助けをやる」
―C-3POに対し、カラス[出典]

ウーキー救出に成功した後、反乱者たちは惑星ガレルでT-7イオン・ディスラプター・ライフルを強奪する計画に乗り出した。ガレル宇宙港で、ロザルのマーケス・チュア大臣アクアリッシュ武器商人アムダ・ワボからディスラプターを受け取る予定があったのである。彼らは武器取り引きに割って入り、ディスラプターを手に入れることに成功したが、その過程で2体のドロイドR2-D2C-3POを<ゴースト>に乗せることになった。この2体はアリンダ・プライス総督の命令で取り引きに参加していたが、主君であるベイル・オーガナ元老院議員から、ディスラプターを破壊する秘密任務を託されていた。カラスは武器を盗まれたチュア大臣から連絡を受け、またしても<ゴースト>のクルーの仕業だと気づいた。間もなく、自分が犯罪者集団によって拉致されたと勘違いしたC-3POがプライス総督宛に救援信号を送り、それがカラスのいる<ローブリンガー>に転送されてきた。カラスはこの3POシリーズ・プロトコル・ドロイドをなだめ、反乱者たちの位置を聞き出すことに成功した。[15]

Kallus bo-rifle

ゼブとボー=ライフルで対決するカラス

反乱者たちはロザルに戻り、デヴァロニアン犯罪王シカトロ・ヴィザーゴにディスラプターを売ろうとした。しかしカラスはストームトルーパーを満載したK79-S80帝国軍兵員輸送機(ITT)と、2機の全地形対応防衛ポッド(AT-DPウォーカー)を指揮し、取り引き現場であるヴィザーゴのキャンプを襲撃した。ストームトルーパーとウォーカーが他の反乱者と戦う間、カラスはラサットの数少ない生き残りの1人であるガラゼブ・“ゼブ”・オレリオスにボー=ライフルを使った決闘を申し込んだ。戦闘中、カラスはラサットの儀仗兵を倒してボー=ライフルを手に入れたことや、ラサン陥落時にディスラプターの使用命令を下したのが自分であることをゼブに明かした。カラスは戦闘で優位に発ち、ボー=ライフルの電撃を何発も食らって動けなくなったゼブにとどめをさそうとした。ところがカラスはエズラのフォースで後方へ吹っ飛ばされ、岩山にぶつかって気絶してしまった。反乱者たちはこのすきに<ゴースト>を離陸させ、2体のドロイドを連れてヴィザーゴのキャンプから逃げ出した。[15]

アカデミーの事件[]

Moff Jerjerrod 2

皇帝陛下は工事の遅れに強い不満をお持ちだ…

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戦火の拡大[]

ターキンのもとで[]

「エージェント・カラス、そいつらが君の部下を襲い、帝国の資産を破壊し、交易の邪魔をするのをただ見ていたのか?」
「奴らを捕らえるために全力を注いでおります。しかし一筋縄ではいかない連中でして」
―グランドモフ・ターキンとエージェント・カラス[出典]
Kallus and Tarkin

グランドモフ・ターキンと対面したカラス

スペクターズの活動は、やがてグランドモフウィルハフ・ターキンの注意を引いた。ターキンのシャトルがキャピタル・シティの司令部に到着した際、カラスはチュア大臣や大尋問官とともにハンガーでグランドモフを出迎えた。ターキンは到着するなり大臣やエージェントが反乱分子の活動にうまく対処できていないことを責め立て、カラスに対しては、帝国の兵士が襲われたり、資産が破壊されたり、交易が妨害されている現状を野放しにしていることを非難した。カラスは自らの失敗を認め、反乱者の逮捕に全力を注いでいるが、敵は一筋縄ではいかない連中だと弁明した。またターキンは反乱者のリーダーがジェダイであるというチュアの報告を一蹴し、ジェダイは粛清で滅びたと言い切った。[20]

スペクターズがジャラースの街の付近で帝国の施設を襲撃する事件を起こした後、ターキンはこれまでに何度も反乱者との戦いで失態を演じてきたカンバーレイン・アレスコ司令官とマイルズ・グリント管理官をオフィスに呼び出した。カラスとチュア大臣が見守る中、ターキンは大尋問官に命じて2人をライトセーバーで処刑させ、これからは失敗は許されないと告げた。一瞬驚きの表情を浮かべたカラスだったが、反乱活動が発生した場所にくまなくプローブ・ドロイドを配置せよというターキンの命令を忠実に実行に移した。間もなく、帝国通信センターの付近に配置されたばかりのプローブ・ドロイドが破壊された。反乱者たちは疑いの目がかからないよう念を入れ、ロズ=キャットを利用してドロイドを機能停止させた。しかしカラスは、このドロイドの録画映像に反乱者たちのスピーダー・バイクが写り込んでいたことを突き止め、ターキンに報告を行った。[20]

Rebel Resolve thumb

ケイナン・ジャラスを尋問するターキンとカラス

カラスは通信タワーの警備強化を提案したが、ターキンはタワーを餌にして反乱者を誘い込むことに決めた。反乱者たちが通信タワーに侵入してハッキングを開始した後、帝国軍はパトロール・トランスポートとITTでタワーを取り囲んだ。カラスはITTから降りると、仲間が逃げる時間を稼ぐためタワーの基部で1人で待ち受けていたケイナンと短い会話を交わした。その後、ケイナンは大尋問官とのライトセーバーの対決に破れて拘束されたが、残りの反乱者はタワー上部からVCXシリーズ補助スターファイターファントム>に乗って脱出した。戦いが終わった後、カラスは通信タワーのシステムがすでに反乱者によって乗っ取られており、反乱を呼びかけるプロパガンダ放送が行われていることをターキンに知らせた。カラスはターキンや大尋問官、捕虜となったケイナンとともにパトロール・トランスポートの1隻に乗り込んで引き揚げ、反乱放送を止めるためトランスポートのミサイルで通信タワーが破壊されるのを船内から見守った。[20]

その後、カラスはロザルの軌道上に配置されたターキンの旗艦、インペリアル級スター・デストロイヤー<ソヴリン>へ移動し、ケイナンの尋問を行った。しかしケイナンはIT-O尋問ドロイド[21] ドクター・ボール[22] を使った尋問にも口を割らず、ターキンは苛立ちをつのらせた。また大尋問官はフォースを使った精神探査でケイナンから情報を聞き出そうとしたが、これも失敗に終わった。ケイナンをさらに過酷な拷問にかけるため、ターキンは彼をムスタファー星系へ連れて行くことに決めた。一方、反乱者たちは帝国のクーリエ・ドロイド264を誘拐して代わりにチョッパーを帝国軍クルーザーに送り込み、ケイナンの移送先を突き止めていた。[21]

Enter Vader

ロザルに到着したターキンとダース・ヴェイダー

ターキンと大尋問官はカラスをロザルに残し、<ソヴリン>でムスタファー星系へ向かった。ところが、反乱者たちは惑星ムスタファー上空のスター・デストロイヤー艦内でケイナンの救出作戦を開始した。大尋問官は救出されたケイナンとの対決に破れて命を落とし、<ソヴリン>は破壊されてしまった。また、<ゴースト>のクルーの脱出を手助けするためフェニックス戦隊も姿を現し、反乱分子の間にネットワークが存在することが明らかになった。ムスタファーの事件の噂はロザル市民のあいだにも広まり、ロザル全土で不穏な報告が入るようになった。カラスはロザルに戻ってきたターキンを出迎え、そのことを知らせたが、ターキンは“皇帝の新たな解決策”であるシス卿ダース・ヴェイダーを一緒に連れてきたことを明かし、心配は無用だと告げた。[23]

ロザルの包囲[]

「恐怖で逃げ出せずにいるのだ。過去に反乱者が支援を行ったという避難民の集落があったな」
「はい。ターキンタウンと呼ばれています。そこに反乱者が隠れているとお思いですか?」
「いや。だがその街を焼き尽くせ。憐れみの心は反乱者の持つ弱点。その弱みにつけこめ」
―ダース・ヴェイダーとエージェント・カラス[出典]
Kallus and spy droid

カラスはチュア大臣暗殺の濡れ衣を反乱者に着せるため、スパイ・ドロイドを利用した

ダース・ヴェイダーの到着後、エージェント・カラスはチュア大臣と会談し、いずれも失敗に終わっている反乱者捜索の取り組みについて話し合った。チュアはすでにロザルの警備を強化し、検問所を設け、夜間外出禁止令を出しており、反乱者はもうロザルにいないのではないかと考えていた。ターキンの意図がわからず困惑している大臣に、カラスはターキンがスター・デストロイヤー<ソヴリン>を破壊されたことを根に持ち、ロザル当局に結果を出すよう求めているのだと告げた。2人が会話していた時、ヴェイダーがオフィスに現れ、もし反乱者がロザルを離れているなら引き戻す策を講じるまでだと大臣に告げた。またヴェイダーは、グランドモフのもとへ出向いて自ら失敗の釈明をするようチュアに命じた。[24]

チュアはロザルでの公務を理由に拒否しようとしたが、カラスは大臣の留守は自分とヴェイダーが預かると告げた。ターキンの“罰”を恐れたチュアは帝国からの亡命を決意し、アイソリアンジョーを通じて反乱者に接触をとった。しかしカラスはこうしたチュアの動きを、スパイ・ドロイドを使って逐一監視していた。ヴェイダーの命令で、カラスは大臣が逃げようとするのをあえて止めず、反乱者をロザルへ誘き寄せる餌として利用することになった。翌日の夜、カラスは自らランドスピーダーを運転し、ターキンのもとへ向かう予定のチュアをキャピタル・シティ宇宙港まで送り届けた。2人がドッキング・ベイの入り口に到着した時、大臣の救出に駆けつけた反乱者の襲撃が始まった。カラスはベイの入り口を封鎖したが、ストームトルーパー・コマンダーに変装していたケイナンがすでに内部に入り込んでいた。反乱者たちはチュアをシャトルへ急がせようとしたが[24]、ヴェイダーの命令でカラスが事前に仕掛けておいた[25] 爆弾が起動し、大臣は爆死した。[24]

Kallus and Vader

ダース・ヴェイダーとカラス

カラスは反乱者が大臣を殺したと責め立て、駆けつけたトルーパーたちとともに銃撃を行った。反乱者はゼブが操縦するスター・コミューター2000シャトル593で逃げ出したが、一部始終をスパイ・ドロイドで記録していたカラスは、満足げにそれを見守った。カラスから報告を受けたヴェイダーは、暗殺者が街に潜伏していると住民に知らせ、ロザルを完全に封鎖するようエージェントに命じた。カラスがスパイ・ドロイドに記録させた画像は、反乱者たちがチュアを暗殺した証拠としてホロネット・ニュースに流された。その後、反乱者たちはシスの暗黒卿との直接対決を生きのびてセンチネル級シャトルを盗み出したが、ロザルに厳重な包囲網が敷かれていたため星の外へ出ることはできなかった。[24]

ヴェイダーは反乱者に恐怖を植え付けるため、かつて反乱者たちが支援を行ったことがある難民の集落ターキンタウンを焼き払うようカラスに命じた。カラスはヴェイダーの命令を実行に移し、住民を捕虜にしてターキンタウンを完全に焼き尽くした。その後、反乱者たちは知り合いの“銀河的企業家”ランド・カルリジアンとそのプロトコル・ドロイドW1-LEの助けを借り、盗んだシャトルの識別信号をマスキング・トランスポンダーで複製し、帝国の戦力を分散させてロザルから脱出することに成功した。間もなく、カラスとヴェイダーがいるオフィスに、カシウス・コンスタンチン提督から反乱者脱出の報告が届いた。あらかじめこの事態を予想していたヴェイダーは、カラスに自分の船の用意を命じた。ヴェイダーは初めから、ロザルの反乱分子ではなくその背後にいる反乱者艦隊を狙っており、追跡装置のついたシャトルをわざと逃したのである。その後、ヴェイダーはフェニックス艦隊を攻撃して旗艦<フェニックス・ホーム>を破壊する勝利を挙げた。[24]

老クローンの通報[]

「奴らを引き渡すか、一緒にくたばるかだ」
「おれたちとやり合うつもりなら、もう少しマシな兵士を寄こせ。ストームトルーパーでは物足りん」
「彼らは帝国の忠実な兵士だ。人数も揃っている」
「全員連れてくるんだな」
―エージェント・カラスとキャプテン・レックス[出典]
Kallus and Konstantine

クローンから送られてきた情報を受け取るカラス

ロザル包囲戦の後、カラスは昇格を遂げ、新しい階級プレートを身につけるようになった。[26] コンスタンチン提督のスター・デストロイヤー<リレントレス>に乗り込んでいた時、カラスは砂漠の惑星シーロスに住んでいる退役クローン・コマンダーウォルフから届いたというメッセージを受け取った。ウォルフはシーロスでジェダイと遭遇し、そのことを帝国に報告してきたのである。このクローンは過去に妄想で通報を行ったことがあるため、コンスタンチン提督は報告に懐疑的だったが、カラスは念のためプローブ・ドロイドを送っておくよう命じた。ウォルフの報告は正しく、ケイナンと反乱者たちがクローンに会うためシーロスを訪れていたが、結局クローンは反乱者の側につき、プローブ・ドロイドを破壊した。[27]

プローブ・ドロイドは破壊される前に、反乱者たちの<ファントム>が老クローン兵士の古いAT-TEウォーカーに駐機している画像を帝国軍に送信していた。<リレントレス>でシーロス星系へジャンプした後、カラスはジェダイの居場所を聞き出すためウォルフに連絡をとった。ウォルフはすでに仲間に説得されて考えを変えていたため、ジェダイはいないと嘘をついた。しかしカラスがプローブ・ドロイドの画像を突きつけると、ウォルフの仲間である元クローン・キャプテンレックスが帝国の要求を拒絶し、自分たちを倒したければストームトルーパーよりマシな兵士を連れてこいと挑発した。間もなくTIEファイターがクローンと反乱者の乗るAT-TEを発見したが、元クローン・コマンドーグレガーロケット・ランチャーで撃墜された。<リレントレス>のブリッジにて、カラスはコンスタンチンから空爆を提案されたが、地上部隊の配備を命じた。[28]

Kallus and Wolffe

ウォルフと会話するカラス

カラスは自ら3機のAT-AT/Pウォーカーのうち1機に乗り込み、AT-ATパイロットに指示を出した。クローンのAT-TEは帝国軍ウォーカー部隊の出現に気づくと方向を180度変えて逃げ出した。カラスは砲撃を命じたが、間もなくAT-TEは砂嵐の中に入り、スキャナーで捕捉することができなくなってしまった。カラスは敵を素早く仕留められなかったパイロットを詰り、砂嵐への突入を命じた。カラスはウォーカーを散開させ、AT-TEがいると思われる位置を取り囲んだ。一方、AT-TEはケイナンのフォースを頼りに位置を定め、エズラが主砲でAT-ATの弱点である首を狙い撃ちし、1機撃破することに成功した。カラスは熱源を攻撃するよう命じたが、間もなく砂嵐は晴れ、反乱者たちは<ファントム>で逃げ出した。[28]

カラスは<ファントム>をコンスタンチンに任せ、AT-TEを仕留めようとした。ところがAT-ATが瀕死のAT-TEに止めを刺そうとしていた時、<ファントム>がクローンを救うために戦場に戻ってきた。反乱者たちはAT-ATを1機制圧し、カラスが乗っている機体に銃撃を行った。カラスは航空支援を求めたが、このときコンスタンチンはヴェイダーの命令で新しい尋問官を迎えに行っており、シーロスを離れていた。体勢を崩したカラスのAT-ATはAT-TEのマス=ドライバー砲で首を攻撃され、制御を失って転倒した。破壊されたウォーカーからなんとか脱出したカラスは、荷台にAT-ATパイロットを乗せた614-AvAスピーダー・バイクを操縦し、反乱者に乗っ取られたAT-ATの銃撃をかわしながら戦場から離脱した。[28]

度重なる衝突[]

「乱れを感じたと仰るのですな。わかりました。提督、針路を医療ステーションにとれ」
「助けは無用だ、エージェント・カラス。わたしひとりで行く」
―カラスとフィフス・ブラザー[出典]
Kallus WOTM

アイバー封鎖を指揮するカラス

シーロスの事件以降も、カラスは<リレントレス>でコンスタンチンとともに反乱者捜索を続けた。ある時、<リレントレス>のクルーが、放棄された旧共和国医療ステーションで発生した電力サージを検知し、反乱者がそこにいる可能性を指摘した。カラスは誤作動やゴミ漁りの活動を疑ったが、ヴェイダーから遣わされた新たな尋問官フィフス・ブラザーは、反乱者がそこにいると確信した。カラスはフォース感応者いうところの“乱れ”を信じ、ステーションに針路をとるようコンスタンチンに命じたが、フィフス・ブラザーはこの命令を撤回し、自分ひとりで充分だと告げた。しかしフィフス・ブラザーは現地で尋問官セヴンス・シスターと合流して反乱者と戦闘を繰り広げたが、彼らを取り逃がしてしまった。[29]

のちにカラスは、アイバーで帝国による惑星封鎖艦隊の指揮を執った。フェニックス戦隊はアイバーの地下ネットワークを代表するイーシュ・ファムから救援要請を受け、食料を届けるため支援任務に乗り出した。カラスは姿を現した船団に警告を発し、敵がフェニックス中隊RZ-1 Aウイング・インターセプターを発進させたためTIEを展開して応戦した。カラスの部隊はこの戦闘で、支援物資を運ぶCR90コルベット輸送船1と、フェニックス・リーダーAウイングを破壊する勝利を挙げた。フェニックス戦隊は一度撤退した後、今度は2隻の輸送船を連れて封鎖の突破を試みた。カラスは前回と同様、輸送物資を運んでいる船を第一の攻撃目標とし、<ゴースト>への集中砲火を命じた。帝国艦隊は敵船団に激しい攻撃を加えたが、モン・カラマリ技師クアリーが開発したばかりのブレード・ウイングシャンティポールから駆けつけると戦況が一転した。カラスはこの試作型戦闘機が合成ビーム・レーザーで封鎖艦隊の軽クルーザーを撃墜するのを呆然と見守った。封鎖を突破することに成功した反乱者たちは、アイバーの大気圏に入って民衆に支援物資を投下した。[30]

Kallus vs Swain

スウェインをスタン・ビームで撃つカラス

アイバー封鎖戦の後[31]、かつてカラスのもとで訓練を積んだ女性将校スウェインが帝国を裏切り、同僚のコゴンとともにラムダ級T-4aシャトルを盗んでロザルから逃げ出した。彼女たちはターキンの到着後にロザル市民の身に起きたことを見て、帝国に幻滅したのである。しかしカラスはシャトルの信号を頼りに2人を追跡し、<リレントレス>で惑星スラッドに辿り着いた。スウェインたちはこの星でスラディアンの反乱運動の協力者であるナデア・トゥラル議員やベネダの助けを借りて、クロノイド反乱分子と合流しようとしていた。カラスはスラッドの街中でスウェインを見つけだし、ボー=ライフルを起動したが、隠れていたコゴンの体当たりを食らって地面に倒された。しかしストームトルーパーがコゴンを背後からスタン・ビームで倒すと、カラスは立ち上がってスウェインとの格闘戦に臨んだ。彼はかつての教え子からパンチを食らって体制を崩したが、隠し持っていたブラスター・ピストルで彼女を気絶させた。間もなく、スウェインたちをクロノイドへ運ぶはずだった輸送船が離陸したため、カラスは星を離れようとする不審船を撃墜するよう<リレントレス>のコンスタンチン提督に指示した。その後カラスはスター・デストロイヤーでスウェインの尋問を行わせ、任務の成功をダース・ヴェイダーに報告した。[32]

帝国の試作艦“インペリアル・インターディクター”がフェニックス戦隊のコルベットリベレーター>の拿捕に成功した後、カラスはインターディクター艦の指揮官であるブロム・タイタスから連絡を受けた。タイタスがエズラ・ブリッジャーとコマンダー・ジュン・サトーを捕まえたことを知ると、カラスはエズラの警備を3倍にするよう助言したが、タイタスはこの少年を過小評価して聞き入れなかった。その結果、カラスが駆けつけたときには既にインペリアル・インターディクターは破壊されており、反乱者は逃げ出していた。タイタスの脱出ポッドから連絡を受けたカラスは、自分が言った通りあの少年に手こずったのだろうと提督を嘲った。[33]

ガレルの戦いと<ゴースト>追跡[]

「たくさんある宇宙港を移動して船を隠しているんだ。非常に賢い」
「奴らに敬意を払っているの? 奴らはお前の度重なる失敗の象徴でしょうが」
「かもしれませんな、尋問官殿。我々は共に何かを達成できる関係なのかもしれません」
―カラスとセヴンス・シスター[出典]
Legacy Kallus

ガレルに反乱者がいることを突き止めたカラス

3 BBY頃、尋問官セヴンス・シスターとフィフス・ブラザーがタコーボハンマータウンで反乱者のジェダイと戦った際、フェニックス戦隊がガレルを隠れ家にしていることが判明した。[34] コンスタンチン提督は尋問官の報告を疑ったが、カラスは独自に調査を行い、反乱者がガレル・シティ宇宙港に船を隠していることを突き止めた。カラスはコンスタンチンに命じ、ロザルの軌道に配備されているインペリアル級スター・デストロイヤーをガレルへ向かわせ、自ら攻撃部隊に加わった。ガレルの戦いが始まると、カラスは宇宙港でストームトルーパー隊を指揮し、反乱者のエズラ、ケイナン、ゼブ、チョッパーらを発見した。カラスはボー=ライフルで射撃を行ったが、エズラはライトセーバーでビームを偏向すると、フォースの一撃でカラスを壁に打ち付け、気絶させた。目を覚ました後、カラスは上空の<リレントレス>にいるコンスタンチンに敵はどこかと尋ねたが、すでにフェニックス戦隊の大部分はガレルから脱出し、ハイパースペースへ逃げ去った後だった。[35]

惑星ニクサスのステーション、ニクサス・ハブ218で<ゴースト>のクルーの活動が確認された際、現地にいるストームトルーパーからカラスに通報が入った。反乱者たちはこの星で、ラサットの生き残りである預言者チャヴァと元儀仗兵グロンを救出しようとしていたのである。カラスは敵を生け捕りにするようトルーパーに命じ、コンスタンチン提督とともに帝国軍軽クルーザーで現地へ向かった。ところが帝国軍は反乱者の捕獲に失敗し、クルーザーがニクサスの付近でハイパースペースを脱した直後、<ゴースト>がすれ違うようにして逃げ去っていった。しかしストームトルーパーは反乱者に情報提供を行っていたウィークウェイ海賊ホンドー・オナカーの身柄を拘束していいた。帝国軍への協力を強いられたホンドーは、反乱者のトランスミッターに仕込まれた発信機の情報をもとに、<ゴースト>の座標をカラスに提供した。[36]

Legends of the Lasat Kallus

ワイルド・スペースで<ゴースト>を追うカラス

カラスの帝国軍クルーザーがホンドーの情報を頼りにジャンプした先は、ワイルド・スペースに存在する渦巻状の星団の目の前だった。反乱者たちは古い伝説にあるラサットの安息の地、“リラ・サン”を見つけるためこの未開の領域をしていたのである。カラスは反乱者たちに降伏を求め、1の猶予を与えた。このとき、カラスは知らず知らずのうちに、ラサットの予言でいう“戦士”の役割を果たしていた。戦士の存在によって急き立てられることになったゼブは、古代の様式でボー=ライフルを使用し、<ゴースト>を星団の渦巻の奥へと案内した。カラスはTIEファイターを送りだしたが、帝国の戦闘機はボー=ライフルから放たれるエネルギーによって保護された<ゴースト>に辿り着く前に、重力異常によって破壊されてしまった。そこでカラスはクルーザーに砲撃を命じたが、ビームもまた重力の影響でまっすぐ進まなかった。<ゴースト>は放っておけばこのまま自滅すると判断したカラスは、クルーザーが破壊されてしまうまえに全速後退を指示した。カラスはそのまま反乱者の最期を見届けようとしたが、あろうことか<ゴースト>は渦巻の中心からハイパースペースへ飛び去っていった。[36]

反乱軍の内通者[]

ゼブとの交感[]

「ラサットといっても十人十色だ」
「それは帝国軍にも言えるんじゃないのか?」
―ゼブとカラス[出典]
The Honorable Ones thumb

バーリンに不時着したゼブとカラス

反乱者たちを捕まえるため、カラスは惑星ジオノーシスの上空に浮かぶ帝国建造モジュールで罠を仕掛けた。ジオノーシス星系にやってきた<ゴースト>のクルーは、ジオノージアンの生命反応が皆無であることに気づき、真相を突き止めるため建造モジュールに足を踏み入れた。反乱者たちが罠に気づいた直後、カラスはストームトルーパーを率いてモジュール内の通路で彼らの前に立ちふさがった。ゼブはカラスとボー=ライフルで戦っていたため他の仲間から取り残され、モジュール内の脱出ポッドで逃げようとした。しかしカラスはゼブのポッドに乗り込み、狭い機内で格闘を繰り広げた。その結果、装置のトラブルに陥った脱出ポッドはジオノーシスではなく、の月バーリンに不時着した。[13]

ゼブは不時着時の衝撃で脚を折ったカラスをポッドの外に引きずり出したが、もはや抵抗できない彼にとどめを刺さなかった。2人には、夜が近づいて低下する気温と、獰猛な[13] ボンザミ[37] というふたつの脅威が待ち受けており、互いに戦っている場合ではなかったのである。カラスはゼブに、生き残るために協力すれば、帝国の救出チームが来たあとで裁判を受けられると呼びかけた。しかしゼブは間もなくトランスポンダーを修理し、熱を持つ隕石を見つけてカラスに手渡した。ゼブがトランスポンダーの電波を外部に発信するため氷の洞窟の外に出ようといていた時、ボンザミが彼に襲いかかった。カラスは混乱に乗じて自分のボー=ライフルを取り戻したが、ゼブではなくボンザミを撃ち、このクリーチャーを一時撃退した。その後、ゼブは帝国がジオノーシスで行った虐殺について言及した。カラスはジオノージアンが全滅したという事実以外なにも知らないと答え、帝国がなぜ彼らを虐殺する必要があるのかと聞き返したが、ゼブはその疑問こそが真実に迫るための本質だと告げた。[13]

Honorable Ones

カラスとゼブはバーリンでの一件を経て、互いに敬意を抱くようになった

ゼブはボー=ライフルを添え木替わりにしてカラスの折している脚を固定した。カラスはライフルを手に入れた経緯や、ラサットの傭兵との戦いで部下を失った辛い経験をゼブに語った。その後、ゼブは自分のライフルを氷原の上に放り投げ、カラスを背負って洞窟の柱を登った。途中、2頭のボンザミが彼らを襲ったが、ゼブは落下しかけたカラスを脚で掴み、氷の天井に向かって投げつけた。カラスは脚のボー=ライフルの先端が天井に刺さった状態でしばらく持ちこたえ、間もなくボンザミの頭に乗ったゼブに拾われ、洞窟の外へと投げ飛ばされた。続いて洞窟の外に出たゼブは、カラスがボー=ライフルを構えているのを見て悪態をついたが、カラスが撃ったのはゼブではなく、その背後にいるボンザミだった。[13]

トランスポンダーを起動して助けを待つ間、カラスは帝国がラサンで虐殺を行う必要性は無かったと告げ、あの時は自分も手柄に走ってしまったと打ち明けた。しかしゼブはラサンの件は終わったことだと答え、改めて“ゼブ”という自分の通称を名乗ったが、カラスはすでに彼の本名も知っていた。翌朝、先に救出にやってきたのは<ゴースト>だった。ゼブは一緒に来れば公正に扱うと語ったが、カラスは帝国の到着を待つことにした。[13] かつて敵同士だった2人は互いへの敬意を抱きながら、別れを告げることになった。[37] ゼブが仲間たちに暖かく迎えられるのを岩陰から見守った後、カラスも最終的に帝国に復帰することができた。[13] しかしそこには、カラスとの再会を喜ぶ者や温かい言葉をかける者は誰もいなかった。カラスはバーリンでの一件の思い出の品である隕石を手に自室へ引き上げると[37]、ひとり座って物思いにふけった。[13]

フルクラム[]

「ガラゼブ・オレリオスに伝えろ。借りは返したと」
―サビーヌ・レンに対し、カラス[出典]
Thrawn speaks to Imperials

スローンの戦略に耳を傾けるカラスと帝国の高官、軍人たち

バーリンでの一件の後、カラスは帝国への不信を募らせていった。最終的に彼は、帝国に背いて反乱運動の手助けをするようになった。カラスは“フルクラム”というコードネームのスパイとして活動するようになり、表向きには帝国の一員として振る舞いつつ、反乱軍に秘密のメッセージを提供した。[8][9][38]

2 BBY、反乱者との戦いについて話し合っていたカラスとグランドモフ・ターキン、コンスタンチン提督のもとに、チスの戦略家スローンアリンダ・プライス総督が現れた。バトンでの功績を讃えられ、皇帝によって大提督に任命されたばかりのスローンは、ターキンの招集を受けて反乱者との戦いに参戦することになったのである。カラスはバトンの戦いについて、反乱者よりも多くの一般市民が犠牲になったと指摘したが、プライスはバトン宙域から反乱分子が消え失せたのだから許容範囲だと答えた。その後、スローンは反乱者がナラカで海賊ホンドー・オナカーを救出した事件と、セリーダ中継点マイニング・ギルドと交戦した事件の関連性を指摘し、敵の次の標的はヤルマレクレム・ステーションであると予言した。カラスとプライス、コンスタンチンがスター・デストロイヤーでヤルマ星系へジャンプすると、大提督の推測通り、反乱者たちが廃棄予定のYウイング・ボマーを盗んで運び出そうとしているところだった。しかしスローンは、ヤルマに現れた反乱者の“艦隊”がクルーザー3隻であることを知らされると、攻撃を中止して敵を逃がすよう命じた。カラスとコンスタンチンは驚いて目配せしたが、プライスは大提督にはより大きな狙いがあるのだと2人に告げた。[39]

KallusIsFulcrum-TAA

ウェッジ・アンティリーズとデレク・クリヴィアンの逃亡に力を貸すカラス

テラロフ付近における戦闘の後、カラスは“フルクラム”としてフェニックス戦隊にメッセージを送り、惑星モントロススカイストライク・アカデミーに、反乱軍への亡命を希望するパイロット候補生がいることを伝えた。反乱者はこの情報に基づき、サビーヌ・レンを候補生“リア・タラ”としてスカイストライクに潜入させたが、カラス自身も、裏切り者の調査のためにプライス総督と一緒にアカデミーを訪問することになった。アカデミーの監督者であるゴラン司令官は候補生に裏切り者などいないと請け合い、カラスも調査のすえ何も怪しいものは出なかったとプライスに知らせた。しかしプライスはヴァルト・スケリス教官と協力し、候補生を宇宙での実地訓練に出し、逃亡のチャンスを与えることで裏切り者をあぶりだす方法を思いついた。[38]

プライスの作戦は功を奏し、逃亡を試みた4機のTIEファイターはキル・スイッチで機能を停止し、見せしめとして候補生レイク・ガーリーがスケリスによって撃墜された。残りのサビーヌ、ウェッジ・アンティリーズデレク・“ホビー”・クリヴィアンは生け捕りにされ、カラスはプライスがサビーヌの尋問を自ら行うあいだに、後者2名を監房へ運んだ。その後、サビーヌは一対一の格闘でプライスを気絶させ、ウェッジとホビーを解放してハンガーへ向かった。カラスは反乱者の脱出を手伝うためアカデミーの通路のブラスト・ドアを閉じ、サビーヌたちを追っ手のストームトルーパーから隔離した。カラスは自らサビーヌの前の姿を現すと、安全な逃げ道を教え、ガラゼブ・オレリオスに“借りは返した”と伝えるよう告げた。その後、サビーヌとウェッジ、ホビーは奪ったTIE/saボマーを使って反乱軍と無事に合流を果たした。[38]

プライス総督が燃料補給拠点で<ゴースト>を待ち伏せする作戦を展開した際、カラスはスター・デストロイヤーのブリッジで彼女に付き従った。カラスは待ち伏せが成功したことを称賛したが、プライスは敵を逃しては意味がないと不満げに答えた。その直後、惑星アガマーから反乱者の救難信号が発信されているという報告が入った。帝国は交戦中の<ゴースト>よりも先に、彼らの仲間の信号を傍受したのである。プライスはカラスに、アガマーに一番近い部隊に派兵を命じるよう指示したが、結局帝国軍は反乱者を取り逃がした。[40]

ロザルの兵器工場[]

「いずれスパイは見つける。そして見つけたら、そいつを巧く利用することを考えねば。そう思わないか?エージェント・カラス」
「いつもながら、非の打ち所のない戦略です、大提督」
―スローン大提督とエージェント・カラス[出典]
Pryce Thawn and Kallus

兵器工場にて、カラスとスローン、プライス

やがてカラスは帝国がロザルの兵器工場施設で新兵器を開発していることを知り、“フルクラム”としてフェニックス戦隊に報告を行った。工場の攻撃を計画していた反乱者たちは、詳しい情報を得るためエズラとケイナンをロザルへ送り込み、ライダー・アザディ元総督率いる現地の反乱分子と合流させた。当時、アザディたちはロザルの工場にメンバーを潜入させ、帝国軍のビークルが壊れるように細工を行っていた。彼らの思惑通り、ロザルでは帝国の事故率が上昇したが、そのせいでスローン大提督の注意を引き、運悪く反乱者たちが情報収集のため工場に潜入した時に、大提督による立ち入り調査が行われることになった。[8]

カラスはプライス総督やヨガー・リステ大尉とともに労働者たち(すでにケイナンとエズラも紛れ込んでいた)を工場に整列させ、スローン大提督を紹介した。スローンは反乱組織の一員であるモラド・スマールを指名し、自分で組み立てた614-AvAスピーダー・バイクの走行テストをしてみせるよう命じた。スマールは自分自身の手で行った破壊工作によって爆死することとなり、他の労働者たちへの見せしめとなった。スローンは工場を完全に封鎖させ、労働者の尋問を始めるよう命じたが、エズラとケイナンは混乱に乗じて逃げ出し、機密情報が保管されている区画へ向かった。一方、プライスやスローンとともに施設を見回っていたカラスは、帝国の新兵器に関する詳細を聞き出そうとしたが、プライスは新型戦闘機の開発計画とだけしか答えなかった。カラスは1つの戦闘機で戦況が変わるのかと懐疑的だったが、スローンは小さな物事が勝利をもたらすと答え、今度は不良品のウォーカーを見つけ出してその管理責任者を連行させた。[8]

Kanan and Ezra meet Kallus

“フルクラム”を名乗るカラスに懐疑的なケイナン・ジャラスとエズラ・ブリッジャー

その後、カラスとリステ大尉は、反乱者に関する押収品が立ち並ぶスローンのオフィスを訪れた。スローンはサビーヌ・レンが壁に描いたグラフィティ・アートを示し、これは何かと2人に尋ねた。リステは単なる壁だと答えたが、カラスはそこに描かれているものはフェニックス中隊のシンボルマークであるスターバードであると答えた。またカラスは、このシンボルマークが反乱者たちの勝利への決意を象徴するものであると考えていた。スローンはこの意見に同意し、各地にこのシンボルが描かれていることから見て反乱者たちはロザルに特別な愛着を抱いていると指摘し、いずれ必ず戻ってくるはずだと推測した。その後、リステは2人の労働者が姿を消したことを報告し、カラスは警報を出してはどうかと提案した。しかしスローンは反乱者がすでに技術者やトルーパーに変装していることを見抜き、機密情報が保管されているセクションA2の守りを固めるよう命じた。[8]

セクションA2に向かうためターボリフトを降りようとしたとき、カラスは他の兵士に追われているトルーパー2名、そしてアストロメク・ドロイド1体と出くわした。カラスは彼らが反乱者であることを見抜いてリフトに招き入れ、自分は“フルクラム”だと明かした。ケイナンとエズラは懐疑的だったが、カラスが「ロザルの月の光によりて」という合言葉を口にすると態度が変わった。カラスはバーリンでゼブと信頼関係を築いたことや、帝国アカデミーでサビーヌの脱出を手伝ったことを挙げ、自分を信じるよう反乱者に告げた。カラスは敵に襲われてる演技をしながら反乱者を通信室へ案内し、制圧を手助けした。ケイナンがコムリンクで外部のライダーと連絡を取ると、カラスは東ゲートでAT-DPを奪って逃げるよう彼らにアドバイスした。反乱者が去ろうとした際、カラスは自分の裏切りがバレないよう偽装してくれと頼んだ。するとエズラは、思いがけず強烈なフォースの一撃でこのISBエージェントをモニターのガラスに叩きつけた。[8]

エズラとケイナン、チョッパーはカラスのおかげで工場から脱出し、ライダーのチームと合流することができた。彼らが盗み出した新型戦闘機の設計図は、フェニックス戦隊の手に渡った。ロザルから報告を受けたサビーヌはカラスがフルクラムであることに半信半疑だったが、ゼブは彼の離反のきっかけを作ったのは自分かもしれないと気づいた。一方ロザルの工場では、スローンが敵の脱出方法を分析し、帝国の上層部に内通者がいるという結論に達した。プライスはすぐに調査を行うべきだと息巻いたが、スローンは彼女を制止し、いずれスパイを見つけ出したあかつきには、その者を逆に利用する手段を講じるまでだと語り、カラスに同意を求めた。[8]

潜入ドロイド[]

「あまりがっかりなさっていないようですね。偵察に失敗したというのに」
「これが失敗だと? 今回反乱者どもは基地の場所を隠し通せたが、おかげで今後の捜索範囲が狭まった。これまでは1,000もの星系のどこに隠れているか見当もつかなかった。しかし今や、私の潜入員が調査した94の惑星のどれかにいることが確実なのだ。反乱者は戦いに勝利したが、戦争に勝利するのは我々だ」
―エージェント・カラスとスローン大提督[出典]
Kallus Warhead

潜入ドロイドの爆発を目撃したカラス

スローン大提督はプロトコル・ドロイドに化けることができるE-XDインフィルトレーター・ドロイドをアウター・リムの各地へ放ち、反乱軍基地の捜索を開始した。間もなく、潜入ドロイドEXD-9との連絡がつかなくなったという報告がカラスのもとに入った。カラスの部下の将校は、ドロイドの現在位置が不明であるため、帝国軍最高司令部に知らせてはどうかと提案した。しかしカラスは単なる通信障害だった場合いちいち調査するのは時間の無駄だと告げ、次のサイクルでもドロイドから連絡が来なけれれば調査を始めれば良いと指示した。[41]

その後カラスはフルクラムとして秘密裏に反乱軍へメッセージを送り、帝国が銀河系各地に潜入ドロイドを送り込んでいること、そのうち1体が行方不明になっていることを知らせた。また彼はE-XDインフィルトレーター・ドロイドの画像を送り、この機種が一見無害なプロトコル・ドロイドに変装できることを付け加えた。惑星アトロンチョッパー基地でメッセージを受け取ったゼブは、偶然にも“遭難”していた潜入ドロイドを基地に連れてきたばかりだった。ゼブはチョッパーやRA-7プロトコル・ドロイドAP-5と協力してEXD-9を停止させることに成功したが、このドロイドの頭部には緊急時に自爆するためのプロトン弾頭が内蔵されていた。彼らは自爆問題を解決しつつ、チョッパー基地の秘密を守るためのアイデアとして、EXD-9が帝国のネットワークにアクセスしたら自爆するよう再プログラムしてもとの場所へ送り返すことにした。[41]

Thrawn and Kallus Warhead

反乱軍基地の候補惑星が絞り込まれたことをカラスに明かすスローン大提督

EXD-9を乗せたタクティカル・インフィルトレーション・ポッドがインペリアル級スター・デストロイヤーに帰還してネットワークにアクセスした際、カラスは別のスター・デストロイヤーのブリッジからプロトン弾頭の大爆発を目撃した。カラスは反乱者の仕業と気づいてひそかに微笑み、再びチョッパー基地に秘密のメッセージを送って彼らの妙案を称賛した。その後カラスは<キメラ>にいるスローンのもとを訪ね、反乱者が潜入ドロイドを即席の爆弾にして送り返してきたことを報告した。しかしカラスは、スローンが反乱者のアイデアの独創性を認めつつも、どこか満足げであることに気づいた。スローンは今回の事件により、反乱者の隠れ家の候補地がわずか94の惑星に絞り込まれたことをカラスに明かし、過程はどうあれ最後に勝利を掴むのは帝国だと告げた。[41]

スパイ・ゲーム[]

Moff Jerjerrod 2

皇帝陛下は工事の遅れに強い不満をお持ちだ…

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人物[]

「待って、あのカラスがフルクラム? そんな事ありえるの?」
「カラバスト。俺が勧誘しちまったのか。あくまで偶然に、だがな」
―サビーヌ・レンとガラゼブ・オレリオス[出典]
Kallus

エージェント・カラス

帝国保安局(ISB)のエージェントであるカラスはもともと、帝国の教義の熱心な信奉者であり[42]、銀河皇帝に対して強い忠誠心を抱いていた。カラスは無秩序と反乱運動を嫌悪し、帝国国内の安定を守ることを自らのライフワークにしていた。また彼は他者に対する優越感を持っており、その感情がアウター・リム・テリトリーにはびこる無法地帯を軽蔑する気持ちを増大させていた。[1] カラスはISBのエージェントという地位を通して帝国内部での地位向上を目指していた。カラスは反乱者の活動を打ち破るたび、それが帝国への奉仕に対する報酬であると同時に、自分をさらに大きな存在へ押し上げてくれる成果だと考えていた。[42] にも関わらず、カラスは帝国保安局の任務で最前線に留まるため、何度か昇進のオファーを断っていた。[11]

熟練した戦士であったカラスは、兵士たちを遠くから指揮するのではなく、兵士たちと並んで<ゴースト>のクルーを始めとする反乱分子と戦った。[42] ロザルでラサットのガラゼブ・オレリオスとボー=ライフルの対決を繰り広げた際には特に好戦的な姿勢を見せ、ラサットの虐殺に関与したことを誇示するような態度をとったが[15]、これについてはのちに反省に転じた。[13] 当時のカラスは自分の行為が、帝国の安全と効率性を維持する役割において必要不可欠だと考えていた。[42] またカラスには冷酷な一面があり、ケッセルでエズラ・ブリッジャーに手こずったストームトルーパーを無能と決めつけ、橋脚から奈落へと蹴り落とした。[19] また彼はダース・ヴェイダーと共謀し、マーケス・チュア大臣を反乱者をおびきよせる罠として利用した上、彼女を暗殺して反乱者に濡れ衣を着せた。[24]

しかしカラスも全く人情味がないわけではなく、ターキンの命令でカンバーレイン・アレスコ司令官とマイルズ・グリント管理官が大尋問官に処刑された際には、動揺を隠すことができなかった。[20] 彼はめったに弱みを見せない堅物の兵士だったが、ゼブと一緒にバーリンで遭難した際には弱気な一面を垣間見せた。カラスはゼブに、かつてラサットの傭兵に部下を虐殺された過去を明かし、敵に恨みがあるのは反乱者の側だけではないことを示した。カラス自身も、ゼブとの会話を通して帝国に対する盲信的な考え方を見直す機会を得ることになった。カラスはこのときゼブから渡された隕石を記念品として持ち帰った。[13] また彼はゼブへの借りを返すため、スカイストライク・アカデミーでゼブの仲間であるサビーヌ・レンや帝国の離反者たちを逃がした。[38]

Moff Jerjerrod 2

皇帝陛下は工事の遅れに強い不満をお持ちだ…

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装備[]

Blue Glass Arrow 詳細はJ-19ボー=ライフルを参照
Kallus Bo-Rifle SWDL

カラスのJ-19ボー=ライフル

帝国保安局のエージェントだった頃、アレクザンダー・カラスは灰色の軍服と黒いブーツグローブを身に着け[5]フレキシメタル製の[19] 胸当てを着用していた。この胸当ては非常に頑丈であり、ケッセルで反乱者たちと戦った際には、ライトセーバーで跳ね返されたE-11ブラスター・ライフルのビームからカラスを守った。[5] またカラスが戦闘時にかぶっていた帝国保安局ヘルメットは暴動鎮圧任務や重戦闘用に設計されており、重装甲のシェルと、プラストイド合成物質の頬当てが付属していた。[43] カラスのベルトには身分証明ディスクが搭載されてた。また胸部アーマーの左側には、4枚のタイル(左から青2つ、銀1つ、赤1つ)からなる金属質の階級プレートがついていた。[1] 2 BBY頃になると、階級プレートは5枚のタイル(左から青3つ、黄2つ)のものに代わっていた。またカラスは先端部が赤いコード・シリンダーを少なくともひとつ携帯していた。[10]

カラスはラサン儀仗兵のメンバーに勝利して手に入れたJ-19ボー=ライフルを射撃および接近戦で使用した。[13] これはボー=ライフルの中でも新型で実用性の高いモデルであり、先端の刃に沿うように銃剣が取り付けられ、銃床は折りたたみ式になっていた。[44] カラスはこのボー=ライフルをアーマーの背中の部分に取り付けて携帯した。[15] またカラスはボー=ライフル以外にもE-11ブラスター・ライフルや[5] RK-3ブラスター・ピストルなどの武器を使うこともあった。[24] カラスは惑星ロザルで活動していた時、帝国軍事研究部門が開発した9D9-s54スパイ・ドロイドを定期的に情報収集任務に送りだしていた。[25]

制作の舞台裏[]

キャラクターの創造[]

Kallus Chiss

チス種族のカラスを描いたデザイン案

エージェント・カラスはTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ 反乱者たち』に登場する主要な悪役のひとりとして生み出された。声優はイングランドの俳優デヴィッド・オイェロウォ。反乱者たちを追うハンターとして制作されたカラスは、帝国と反乱軍の戦闘において何度も最前線に姿を現し、<ゴースト>のクルーにとって最もしつこい敵対者である。キャラクターの制作に際して複数のデザイン案が検討され、チス種族のカラスを描いたコンセプト・アートも作成された。[42] (チスの初出はティモシイ・ザーンによるレジェンズの小説『帝国の後継者』で、スローン大提督の種族である)[45] シリーズの共同制作者であるキャリー・ベックは、声優のオイェロウォのおかげで「非常に威厳があり、非常に命令口調で、不安や弱みを全く感じさせない非常に冷徹な声」がキャラクターに吹き込まれたとコメントしている。[42]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド
  2. 2.0 2.1 スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド』でカラスが30代後半とされている。「反乱者たち シーズン1」の時系列は『スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス』によれば5 BBYであるため、カラスの生年は逆算して44~35 BBY頃となる。
  3. 3.0 3.1 スター・ウォーズ 反乱者たち:ヘッド・トゥ・ヘッド
  4. 4.0 4.1 Rebels-mini-logo 反乱者たち反乱組織の名の下に
  5. 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 スター・ウォーズ 反乱者たち/反乱の口火
  6. 6.0 6.1 6.2 SWRM カラスの狩り反乱者たち マガジン 4
  7. Rebels-mini-logo 反乱者たち攻撃開始時刻
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6 Rebels-mini-logo 反乱者たち内通者
  9. 9.0 9.1 StarWars-DatabankII Alexsandr Kallus - 公式データバンク
  10. 10.0 10.1 Rebels-mini-logo 反乱者たち追求の目
  11. 11.0 11.1 11.2 11.3 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
  12. StarWars-DatabankII Imperial Security Bureau - 公式データバンク
  13. 13.00 13.01 13.02 13.03 13.04 13.05 13.06 13.07 13.08 13.09 13.10 13.11 13.12 13.13 Rebels-mini-logo 反乱者たち宿敵
  14. StarWars-DatabankII Saw Gerrera - 公式データバンク
  15. 15.0 15.1 15.2 15.3 15.4 15.5 Rebels-mini-logo 反乱者たち嘆きのドロイド
  16. StarWars-DatabankII T-7 Ion Disruptor Rifles - 公式データバンク
  17. 17.0 17.1 スター・ウォーズ タイムライン
  18. 18.0 18.1 IDWStarWarsAdventuresLogoSmaller フライト・オブ・ザ・ファルコン パート1:スパイ・ゲームアドベンチャーズ(2017) 14
  19. 19.0 19.1 19.2 19.3 19.4 反乱者たち(1) 反乱の口火
  20. 20.0 20.1 20.2 20.3 Rebels-mini-logo 反乱者たち反乱の呼びかけ
  21. 21.0 21.1 Rebels-mini-logo 反乱者たちチームの絆
  22. StarWars Rebel Resolve Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  23. Rebels-mini-logo 反乱者たち銀河に広がる火
  24. 24.0 24.1 24.2 24.3 24.4 24.5 24.6 スター・ウォーズ 反乱者たち/ロザルに立ちこめる暗雲
  25. 25.0 25.1 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第27号 (ドロイド仕様書:帝国軍のスパイ/捜索ドロイド)
  26. StarWars The Lost Commanders Trivia Gallery - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  27. Rebels-mini-logo 反乱者たち消えた戦士たち
  28. 28.0 28.1 28.2 Rebels-mini-logo 反乱者たち共和国の遺物
  29. Rebels-mini-logo 反乱者たち2人の尋問官
  30. Rebels-mini-logo 反乱者たち名パイロットの翼
  31. TwitterLogo @tronprogram2マーティン・フィッシャー) - X (旧Twitter). “@LelalMekha between Wings of the Master and Blood Sisters. Sorry for the delay in replying.”
  32. SWRM 冷酷無比反乱者たち マガジン 14
  33. Rebels-mini-logo 反乱者たち潜入工作
  34. Rebels-mini-logo 反乱者たちフォースの未来
  35. Rebels-mini-logo 反乱者たち引き継ぐもの
  36. 36.0 36.1 Rebels-mini-logo 反乱者たちラサットの伝説
  37. 37.0 37.1 37.2 StarWars The Honorable Ones Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  38. 38.0 38.1 38.2 38.3 Rebels-mini-logo 反乱者たちアンティリーズ引き抜き工作
  39. スター・ウォーズ 反乱者たち/影の中へ
  40. Rebels-mini-logo 反乱者たちクローン戦争の名残
  41. 41.0 41.1 41.2 Rebels-mini-logo 反乱者たちゼブの名案
  42. 42.0 42.1 42.2 42.3 42.4 42.5 StarWars Star Wars Rebels: Meet Agent Kallus, Imperial Enforcer - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  43. スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
  44. アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
  45. 帝国の後継者
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