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「お前は逃亡者だが、臆病者ではなかった」
―カット・ロクウェインに対し、レックス[出典]

カット・ロクウェイン(Cut Lawquane)は銀河共和国グランド・アーミーに仕えたクローン・トルーパーである。22 BBYクローン戦争最初の戦闘であるジオノーシスの戦いの直後、ロクウェインが乗っていた兵員輸送船分離主義勢力ガンシップ2隻による攻撃を受けた。ダメージを負った兵員輸送船は墜落し、ロクウェインの仲間のクローン・トルーパーのほとんどは死ぬか重傷を負った。戦争の惨状を目の当たりにしたロクウェインはグランド・アーミーから逃亡し、戦いとは無縁の生き方を貫くことに決めた。この元クローン・トルーパーはスーという名前の女性トワイレック結婚し、スーの子どもである少女シェーア、少年ジェックの義理の父親になった。軍務を放棄した反逆者として共和国に捕まるのを避けるため、ロクウェインの一家アウター・リム・テリトリー惑星サルーカマイにある農場で穏やかな生活を送った。

しかしクローン戦争の戦火は最終的にこの辺境の惑星にも及んだ。21 BBY、共和国の兵士たちが分離主義者のグリーヴァス将軍を捕まえるためサルーカマイにやってきた。そのうちのひとり、クローン・キャプテンレックススナイパー・ライフルで撃たれて負傷し、療養のため一晩ロクウェインの家に泊まることになった。夕食の席で、ロクウェインとレックスはクローン・トルーパーの正しい生き方や義務について意見を交わした。その夜、シェーアとジェックが農場の近くに墜落した分離主義勢力の脱出ポッドを発見し、誤ってBXシリーズ・ドロイド・コマンドーを起動させてしまった。ロクウェインとレックスはスーや子どもたちを守るためドロイドコマンドーを迎え撃ち、侵入者をすべて破壊することに成功する。翌朝、傷が癒えたレックスは共和国軍の仲間のもとへ戻ることになった。別れ際、ロクウェインの生き方に理解を示したレックスは逃亡者の存在を共和国に報告する気はないと告げた。おかげでロクウェインはその後も家族とともにサルーカマイに留まることができ、二度と戦争に戻ることはなかった。

経歴

共和国の逃亡者

「ジオノーシスの戦いの直後、乗っていた兵員輸送船が分離主義勢力のガンシップ2隻に襲われ、奴らの集中砲火を浴びた。船は墜落し、仲間の多くは死ぬか重傷を負った。敵が生存者の捜索を開始し、仲間たちにとどめを刺しにやってきたとき、俺はここには希望がないと悟った。俺は逃げた。今でも恐ろしいよ」
―カット・ロクウェイン[出典]

カット・ロクウェインはもともと共和国グランド・アーミーに仕えるクローン・トルーパーだった。[2] 他のトルーパーと同じく彼は賞金稼ぎジャンゴ・フェットの遺伝子をもとに[3] 惑星カミーノで製造された。[1] 22 BBYクローン戦争の最初の戦闘である[3] ジオノーシスの戦いの直後、ロクウェインは同じチームのクローン・トルーパーと一緒に兵員輸送船に乗り込んだ。しかし彼らの輸送船独立星系連合ガンシップ2隻による攻撃に晒された。ガンシップは持てる限り全ての弾を使ってクローンの輸送船を砲撃し、ダメージを負った輸送船は墜落した。ロクウェインのチームメイトのほとんどは墜落時にぬか重症を負い、間もなく2隻のガンシップが降下して生存者の捜索を開始した。ロクウェインは仲間のもとに留まれば生存のチャンスはないと判断し、分離主義勢力に見つかる前に戦場から逃げ出した。[2]

軍務を放棄したロクウェインはやがてスーという名の女性トワイレックと恋に落ち、結婚した。[2] スーには人間の男性とのあいだに生まれた子、娘のシェーアと息子のジェックがおり、ロクウェインは2人の義理の父親となった。[4] ロクウェインは家族と一緒に穏やかな生活を送りたいと願い、アウター・リム・テリトリーの惑星サルーカマイ農場に身を落ち着かせる。21 BBYロクウェインの農場は最初の収穫の時期を迎えた。ロクウェインは共和国に見つからないまま平穏な日々が続くことを期待していたが、この頃クローン戦争の戦火がサルーカマイにも及び、独立星系連合のグリーヴァス将軍共和国艦隊が惑星軌道戦いを繰り広げた。劣勢を強いられたグリーヴァスと部下のバトル・ドロイドは複数の脱出ポッドを使ってサルーカマイの地表に降下し、そのうち1機はロクウェインの農場の敷地内に落下した。[2]

レックスとの出会い

「人の生きがいはそれぞれ」「確かにな。こいつは一本とられたよ、レックス」
―レックスとカット・ロクウェイン[出典]
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レックスにスタッフを向けるロクウェイン

第501軍団のトルーパー部隊がロクウェインの農場で捜索活動を行っていたとき、クローン・キャプテンCT-7567(レックス)が敵のスナイパー・ライフルに撃たれて重傷を負った。トルーパーたちはレックスをロクウェインの農家へ運び込み、キャプテンを一晩ここで休ませてほしいと頼んだ。このときロクウェインは収穫物の運搬に出ていて不在だったが、スーはイオピー飼育用の納屋でよければレックスを休ませてもかまわないと告げた。レックスを除くトルーパーたちが任務を続行するため農家から出発した後、ロクウェインは仕事を終えて納屋に戻り、そこに見知らぬ者がいることに気づいた。ロクウェインがスタッフを構えて近寄ると、クローン・キャプテンも警戒してDC-17ハンド・ブラスターに手を伸ばしたが、元クローン・トルーパーはその武器を払い飛ばしてレックスの首にスタッフを突きつけた。このとき2人は互いに相手がクローンであることに気づき、ロクウェインは彼が納屋にいる理由を尋ねた。一方のレックスはこの自称農夫が共和国軍の逃亡者であると知り、彼に名前と識別番号を聞いた。間もなく会話を聞きつけたスーがシェーア、ジェックを連れて納屋に現れ、クローン・キャプテンを一晩預かることになった理由を説明した。ロクウェインはレックスを快く歓迎し、彼を家族の夕食に招待した。[2]

ロクウェインとレックスは食卓でヌーナの丸焼きを囲みながらクローン・トルーパーの果たすべき義務について話し合った。レックスは逃亡者をグランド・アーミーに引き渡すのは自分の義務だと主張した。しかしロクウェインはレックスの立場に疑問を呈し、彼だって一度はクローン兵士でなかった場合の人生を想像したはずだと語り、誰しも自分の好きな生き方を選ぶことができるのだと反論する。これに対しレックスは共和国にために戦うのが自分の選んだ生き方だと食い下がった。食事の後、ロクウェインはレックスとデジャリックで対局し、軍を離れるに至ったいきさつを説明した。仲間を失った事件について説明を終えたロクウェインは、軍隊から逃げた自分のことを臆病者と思っているかもしれないが、家族を守るためなら死ぬまで戦う覚悟はできているとレックスに言い放つ。その直後、シェーアとジェックが義父のもとに駆け寄り、母親の手伝いを終えたので外で遊んできてもよいかと尋ねた。ロクウェインの許可を得た2人はさっそく夜の草原に出ていったが、そこで墜落した分離主義勢力の脱出ポッドを発見し、意図せずBXシリーズ・ドロイド・コマンドー小隊を起動させてしまう。子どもたちは農家に逃げ帰り、両親に危険を知らせた。[2]

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ドロイド・コマンドーの姿を確認するロクウェイン

ロクウェインはマクロバイノキュラーを使って草原を見渡し、分離主義勢力のドロイドが農家に接近してきているのを確認する。彼はスーと子どもたちを家の2階に避難させ、保管しておいた武器を取り出した。ロクウェインはロングバレルのライフルDC-15Aブラスターで武装し、レックスにはハンド・ブラスターを手渡した。クローン・キャプテンはドロイド迎撃のための作戦を提案したが、ロクウェインはこの家では自分の意見に従ってほしいと頼み、レックスには自分がやられた際に家族を守る最後の砦の役割を任せた。レックスが2階に上がると、ロクウェインは家の明かりをすべて消してライフルを構え、ドロイド・コマンドーの侵入を待ち構えた。ドロイドの襲撃が始まると、彼はドアや床下から続々と現れる侵入者を多数破壊したが、銃撃戦で破壊されたテーブルの下敷きになり、数体のコマンドーが2階へ上がるのを許してしまった。ロクウェインは体の自由を取り戻そうともがきながら、上階にいるクローン・キャプテンに迫りくる危険を警告した。[2]

レックスは扉の影でドロイド・コマンドーを迎え撃ち、最後の1体と戦っているときに床が抜け落ちてロクウェインのそばに落下した。テーブルから抜け出したロクウェインはレックスの首を締めていたドロイド・コマンドーを破壊し、戦いに終止符を打つ。翌日の朝、レックスは共和国軍と合流するため荷物をイオピーにくくりつけた。出発の間際、スーからこの後のことについて尋ねられたレックスは、ロクウェインのことを共和国に報告するつもりはないと答えた。ロクウェインはもし望むならこの家に留まっても構わないと告げたが、キャプテンは自分の家族は他にいると語り、元クローン・トルーパーとその家族に別れを告げて去っていった。[2]

その後

「彼は“戦いにおいて正しい者は存在しない”という物事の真理を理解していたのだ。だからまっとうな生き方を選んだ。身を落ち着けて家族を持ち、二度と醜い世界へは戻らなかった」
―カット・ロクウェインについて、グレン・タフラル[出典]

その後もロクウェインは家族とともにサルーカマイに留まり、二度と戦争に戻ることはなかった。銀河内戦が終結に迫っていた4 ABY、ロクウェインと同じくサルーカマイで農業を営んでいたグレン・タフラルは、それぞれ銀河帝国反乱同盟の支持派に分かれて喧嘩する2人の息子ウェブダヴを説教した際、戦いを放棄してまっとうな生き方を選んだカット・ロクウェインの名前を挙げ、戦争の無意味さを説いた。[5]

個性と特徴

「俺を腰抜けと思っているだろう、レックス。しかし信じてくれ。家族を守るためなら死ぬまで戦う」
―カット・ロクウェイン[出典]
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カット・ロクウェイン

カット・ロクウェインは銀河共和国のために戦うクローン・トルーパーとして生み出されたが、戦争において他者を殺すという自分の役割を受け入れることができなかった。ジオノーシスの戦いの直後に経験した凄惨な事件は彼にショックを与え、共和国から離反するきっかけとなった。ロクウェインは自分の好きな生き方を貫く穏やかな農夫を自称し、実際に惑星サルーカマイに身を落ち着け、戦いとは無縁の生活を送った。[2] 彼のたったひとつの願いは、家族とともに穏やかな日々を過ごすことだった。[1] 彼は妻と養子を愛しており、家族を守るためなら命がけで戦った。レックスはロクウェインを逃亡者と呼んだが、ロクウェイン自身は単純に人を殺さない道を選んだ結果こうなっただけだと考えていた。ロクウェインはクローン・トルーパーも1人1人独立した存在だと信じており、番号ではなく名前を持つのもその一環だと考えていた。しかし彼は農民になった後も万一の備えは怠っておらず、保管していた武器を使ってドロイド・コマンドーを撃退した。[2]

カット・ロクウェインの身長は他のクローンと同じく1.83メートル[1]、肌は褐色だった。また、彼は髪を赤く染めていた。[2]

制作の舞台裏

カット・ロクウェインはTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン2の第10話『逃亡者』に登場するキャラクターである。本エピソードは2010年1月1日にアメリカで放送された。ルーカスフィルム ストーリー・グループパブロ・ヒダルゴは、本作に登場するスー・ロクウェインの2人の子どもについて、彼らはトワイレックと人間のあいだに生まれた混血だが、カット・ロクウェインの子どもではないとTwitter上で発言している。

登場エピソード

参考資料

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 出典:StarWars-DatabankII Cut Lawquane - 公式データバンク
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 2.16 出典:TCW mini logo クローン・ウォーズ逃亡者
  3. 3.0 3.1 3.2 出典:スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
  4. 出典:TwitterLogo @pablohidalgoパブロ・ヒダルゴ) - Twitter. “They're not Cut's children, biologically, but they did have a human father. [...] It wasn't said, but it was part of their character design.” スクリーンショット
  5. 出典:アフターマス
他言語版