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「誰にも止められない。私があなたを受け継ぐ」
―カイロ・レン[出典]

カイロ・レン(Kylo Ren)はベン(Ben)という名で生まれた人間男性で、フォースのダークサイドの戦士。ハン・ソロレイア・オーガナの息子で、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーの血を引いていた。ベンは伯父のジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーのもとでフォース訓練を受けたが、ダークサイドに転向し、ジェダイ・オーダーの再建を妨害した。ベンはレン騎士団に加わってカイロ・レンと名乗るようになり、自ら新しいライトセーバーを制作した。レンは強力なダークサイドの使い手スノークに仕え、銀河帝国の後継政府ファースト・オーダーのためにレジスタンスと戦う傍ら、ジェダイの最後の生き残りであるルーク・スカイウォーカーの命を狙った。

エンドアの戦いから約30後、カイロ・レンはスカイウォーカーの居場所を記した地図を巡ってレジスタンスのポー・ダメロン廃品回収業者レイストームトルーパーの脱走兵フィンたちと戦った。砂漠惑星ジャクーでダメロンのドロイドBB-8を取り逃がした後、レンは惑星タコダナでレイを捕まえたが、彼女はフォースを使った拷問に抵抗した。その後、ファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地がレジスタンス軍の襲撃を受けた。ハン・ソロは基地の施設内でレンと再会し、ダークサイドを捨てて自分や母親のもとへ戻ってくるよう嘆願した。しかしレンはフォースのライトサイドの誘惑を断ち切るため、歩み寄って来た父親をライトセーバーで殺害した。レンは侵入者を追跡し、雪の降る森の中でフィンやレイと対峙した。レンはフィンを倒したが、レイはフォースと調和してダークサイドの戦士を圧倒した。レンの敗北の後、レジスタンスの攻撃でリアクターを破壊されたスターキラー基地は大爆発を起こして宇宙の塵となった。

経歴

生い立ち

人間男性、ベンはエンドアの戦い以降にハン・ソロレイア・オーガナの間に生まれた。ベンの祖父はジェダイの“選ばれし者アナキン・スカイウォーカーだった[1](アナキンはフォースのダークサイドに転向してシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーとなったが、エンドアの戦いで再びジェダイに戻り、銀河帝国を敗北へ導いた[3])。ベンもまた祖父や母親と同様にフォース感応者としての素質を備え、伯父のジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーのもとでジェダイの訓練を積んだ。しかし、彼はファースト・オーダー最高指導者スノークの誘惑を受けてダークサイドに転向し、レン騎士団のメンバーと共にルークのジェダイ訓練生を虐殺した。[1]

ベンはカイロ・レンという名を名乗るようになり[1]、古代の設計法に基づいて十字型の刃を放出するライトセーバーを組み立てた。[4] レンは強力なダークサイドの使い手であるスノークに指示し、フォースの教えを受けた。彼は銀河帝国の後継者であるファースト・オーダーのミッションを指揮する傍ら、最後のジェダイであるスカイウォーカーの捜索にも執念を燃やした。カイロ・レンによってジェダイ・オーダー再建の目標が絶たれた後、スカイウォーカーは消息を絶っていた。[1]

エンドアの戦いから約30年が過ぎた当時、レンはダース・ヴェイダーのヘルメットを入手していた。[1]

スカイウォーカー捜索

ジャクーの虐殺

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ジャクーにて、カイロ・レン

ファースト・オーダーに対抗すべく設立された私設部隊レジスタンスもまた、ルーク・スカイウォーカーの捜索を開始していた。エンドアの戦いの約30年後、スカイウォーカーの居場所を記した地図を巡る戦いが勃発する。レジスタンスの指導者レイア・オーガナ将軍は地図を入手するため惑星ジャクーの村にパイロットポー・ダメロンを派遣した。ダメロンがオーガナの旧友ロア・サン・テッカから地図を受け取った直後、カイロ・レンはストームトルーパー部隊を率いてジャクーの村を襲撃した。[1]

カイロ・レンやキャプテンファズマの指揮のもと、ストームトルーパーは抵抗する者たちを射殺し、村人を一箇所に集めた。レンは地図の在り処を明かさないテッカをライトセーバーで殺害し、ダメロンのブラスターから放たれた弾丸をフォースで防御した。ダメロンはすぐに取り押さえられたが、彼は既に地図を手放していた。ダメロンから地図を託されたアストロメク・ドロイドBB-8は、主人の命令に従ってジャクーの村から逃げ出していた。レンはダメロンをリサージェント級バトルクルーザーファイナライザー>へ連行するよう部下に指示し、目撃者である村人を皆殺しにさせた。[1]

ダメロンはファースト・オーダーの拷問に沈黙を貫き通したが、レンはフォースを使ってこのレジスタンス・パイロットの精神に働きかけ、情報を聞き出すことに成功する。その直後、ダメロンはストームトルーパーの反逆者FN-2187(彼はダメロンから“フィン”という名を与えられた)の助けを借りてバトルクルーザーから逃亡した。地上の捜索部隊はニーマ・アウトポストでBB-8を発見したが、フィンや地元の廃品回収業者レイがアストロメク・ドロイドの脱出に力を貸した。彼らは(かつてカイロ・レンの父親の所有物だった)YT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>に乗ってジャクーから飛び去った。[1]

タコダナ襲撃

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レイにライトセーバーを向けるカイロ・レン

カイロ・レンはファースト・オーダーのスターキラー基地に戻り、アーミテイジ・ハックス将軍と共に作戦の結果を最高指導者スノークに報告した。話し合いの末、ハックスはスターキラー基地の秘密兵器を使用することを許可された。惑星そのものを超兵器として改造されたスターキラー基地は、星系をまるごと破壊できる強力なビームを放つことができた。ハックスが退室した後、レンとスノークはライトサイドの誘惑について話し合った。スノークは、実の父親ハン・ソロとの対決という試練を乗り越える必要があるとレンに語った。その後、スターキラー基地はレジスタンスの存在を容認する新共和国政府を標的に定め、元老院の置かれているホズニアン・プライムとその惑星系にビームを放った。レンは兵器の起動をバトルクルーザーのブリッジから見守った。[1]

バジーン・ネタルからの密告を受け、ファースト・オーダーはBB-8の姿が確認された惑星タコダナ古城襲撃した。BB-8とフィン、レイは、ハン・ソロやチューバッカと行動を共にし、女海賊マズ・カナタの助けを借りるためタコダナを訪れていた。攻撃に参加したカイロ・レンは、森の中で仲間とはぐれていたレイと対峙した。彼はブラスターの銃撃をすべて防御し、フォースでレイの動きを止めた。レンはフォースでレイの思考を探り、彼女がスカイウォーカーの地図を目にしたことを知った。ポー・ダメロン率いるT-70 Xウイング・ファイター部隊が現れたことでファースト・オーダーは劣勢に追い込まれたが、レンは地図の内容を知るレイさえいれば良いと判断し、退却を命じた。レンはフォースで気絶させたレイをシャトルに乗せ、タコダナを離れた。[1]

スターキラー基地の戦い

レイはカイロ・レンによるフォースを使った尋問に抵抗した。それどころか、彼女は逆にカイロ・レンの思考を読み、彼の心の中にある恐怖を感知した。最高指導者スノークは小娘ひとりの尋問にてこずるレンを叱責したが、彼はレイにもフォースの力が備わっているのだと主張した。スカイウォーカーの地図を手に入れるのは難しいと分かり、ファースト・オーダーはスターキラー基地の兵器を使って本拠地ディカーもろともレジスタンスを一掃することに決めた。スノークとの通信を終えた後、レンは拷問室に戻ったが、そこにレイの姿はなかった。彼女はフォースを使って警備兵を説得し、拘束を解いて逃げ出していたのである。[1]

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フィンやレイとの対決に臨むカイロ・レン

スターキラー基地がディカーへの攻撃に備え太陽エネルギーを充填している最中、レジスタンスによる奇襲が始まった。レイはシールド発生装置を破壊するため基地に潜入してたソロ、チューバッカ、フィンたちと合流した。基地内でレイを捜索中、カイロ・レンはハン・ソロと再会した。ソロは“ベン”という名で息子に語りかけ、スノークの教えなど捨てて両親のもとへ戻ってくるよう嘆願した。レンはマスクを脱ぎ、父親の言葉に感化したかのような態度を見せた。ところが、彼は歩み寄って来た父親にライトセーバーを突きたてた。ハン・ソロは実の息子に殺され、眼下のリアクター・シャフトへ落下していった。その後、レンは一連の出来事を目撃していたレイやフィンを追って基地の外の森へ向かった。[1]

レンは雪の降る森の中で侵入者と対峙した。フィンはかつてアナキンやルークのものだったライトセーバー(このライトセーバーはクラウド・シティにおけるヴェイダーとルークの対決のさなかに失われたが[5]、何らかの手段で回収されてマズ・カナタの手に渡り、フィンに託された[1])を使ってダークサイドの戦士と戦った。レンはストームトルーパーの反逆者を倒したが、今度はレイがライトセーバーを手に取った。レンはフォースの訓練を受けていない少女を追い詰め、彼女の未熟さを嘲った。ところが、レイは窮地に立たされながらも心を落ち着かせ、フォースと調和して立場を逆転させた。レイの振るうライトセーバーによっていくつも傷を負ったレンは、戦い続けることすら出来ない状態に追い込まれた。[1]

レジスタンス軍によって致命的な一撃を加えられたスターキラー基地はゆっくりと崩壊しつつあった。レイは倒れているカイロ・レンを置き去りにし、フィンと共にチューバッカの操縦する<ミレニアム・ファルコン>でスターキラー基地から脱出した。その後、ファースト・オーダーの誇る超兵器は爆発を起こして粉々になった。[1]

個性と特徴

カイロ・レンは人間男性で、髪は黒く、肌は白かった。[1] レンは強いフォースのダークサイドの力を備えた戦士だった。[2] レン騎士団のメンバーとして活動していた頃、カイロ・レンは黒いフードと外套、マスクを身に着けていた。[1] また、彼は自ら組み立てた十字型の刃を放出するライトセーバーを携帯していた。このライトセーバーは古代の設計法に基づいており、赤い刃の出力は不安定だった。[4]

レンはその荒々しい気性で知られ[2]、部下が失態を犯した際にライトセーバーを起動して周囲の物体を力任せに切りつけるなど、情緒不安定な一面があった。また、カイロ・レンは祖父に当たるシス卿ダース・ヴェイダーの熱心な追従者だった。[1]

制作の舞台裏

カイロ・レンのビジュアルは2014年11月28日に公開された『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』のティーザー・トレーラー第1弾で初めてお目見えした。アダム・ドライバーがこのキャラクターを演じる。

登場作品

参考資料

脚注

関連項目

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