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「帝国軍艦隊はテシック大提督のもと四時間にわたり戦いつづけたが、数の面では劣っている敵に、しだいに押されていった」
ヴォレン・ナルの歴史書より、エンドアの戦いに関する記述[出典]

オスヴァルド・テシック[1](Osvald Teshik)は人間男性で、帝国宇宙軍に仕えた大提督。尊敬を集める戦略家だったテシックは、ヤヴィンの戦い2年前皇帝パルパティーンから階級を与えられた、12人の初代大提督のひとりだった。テシック大提督は、銀河系首都インペリアル・センターも包括する広大な領域、インペリアル・センター・オーバーセクターを管轄下に置き、オーバーセクター内の全艦隊を指揮していた。

0 ABY帝国顧問コウ・ヴェシヴ共和国再建のための同盟の私掠船<ファー・オービット>に誘拐されると、テシックは彼を救出する任務を与えられた。しかしテシックは帝国から変節したダス・フェノープ・ヴェディジ船長を破ることができず、救出にも失敗した。するとパルパティーンは、見せしめとしてテシックをヘイピーズ星団へと派遣し、わずかな火力と軍需品だけでヘイパン王室宇宙軍と戦わせた。戦いで重傷を負ったテシックだったが、宇宙空間を漂っているところを、帝国のスヌープシップによって救出された。戦闘で負った傷を補うため、テシックは体の75パーセントをサイバネティックスの部品と入れ替えなければならなかった。テシックは、サイボーグを不快な弱者とみなす多くの人々から差別を受けることになった。

ヘイパン艦隊との戦いから4年後、反乱同盟軍が第2デス・スター攻撃した際、テシック大提督もこのバトルステーションの中にいた。戦いの流れが傾き、帝国が劣勢に追いやられた時、テシックはなんとかデス・スターから脱出し、旗艦スター・デストロイヤーエリーモシナリー>に乗って引き続き反乱軍と戦った。帝国艦隊の残党がハイパースペースへと逃走した後も、テシックは4時間にわたって反乱軍と戦い続けたが、最終的に彼のスター・デストロイヤーはイオン砲の攻撃で動かなくなってしまった。反乱同盟に捕えられたテシックは、銀河市民に対する罪を理由に死刑を宣告された。テシックは彼らに対して金属的な笑みを浮かべながら、戦いはまだ終わりには程遠いと警告した。

経歴

大提督

Anaxes

テシック指揮下の艦隊の一部は、アナクセスのパレードに参加した

人間男性、オスヴァルド・テシックは、銀河帝国銀河系を統治した時代を生きた。テシックの家系は数代にわたって惑星アナクセスサーパー・ヒルズに居住していたが、彼自身は若い頃のを惑星カリスタスで過ごし、夜空の星々を見上げる々を送った。その後テシックは帝国宇宙軍に加わって提督になり、やがて有名な戦略家として評判を得るようになった。2 BBY、テシックは皇帝パルパティーンが新設した大提督の階級に昇格した。帝国軍を率いる12人の初代大提督のひとりとして、テシックは皇帝から直接命令を与えられるようになった。パルパティーンが最も信頼する、重要な大提督のひとりだったテシックは、インペリアル・センター・オーバーセクターの指揮権を与えられる。この領域には首都惑星インペリアル・センターだけでなく、アナクセスをはじめとする、帝国の中で最も発展して裕福な惑星がいくつか存在した。銀河最重要とも言えるこのオーバーセクターには、エグゼクター級スター・ドレッドノートウェルム>と57隻の主力艦から成るアズア・ハンマー・コマンドなど、さまざまな艦隊が配置されており、テシック大提督はその全てを指揮する存在になった。テシックはコア・ワールドの安全を保つという任務をとても深刻に捉えていたが、ヤヴィンの戦いの頃まで、彼の指令に応えていたのはアズア・ハンマー・コマンドとアナクセス・シタデル(アナクセスの政府施設)だけだった。

0 ABY帝国顧問コウ・ヴェシヴが、惑星エッセルズ上空の宇宙ステーションで私掠船のネビュロンBフリゲートファー・オービット>に誘拐された。エッセルズはテシックの管轄下の惑星だったため、パルパティーンは彼にヴェシヴの救出任務を課した。パルパティーンは、<ファー・オービット>とその船長であるダス・フェノープ・ヴェディジをすぐに倒せなかった場合は処刑すると言って、テシックを個人的に脅迫した。しかしテシックはヴェシヴを救出できず、ヴェディジの討伐にも失敗した。するとパルパティーンは、任務に失敗したテシックを他の大提督たちに対する見せしめにするため、わずかな戦力と軍需品しかない状態で彼を孤立主義のヘイピーズ・コンソーティアムと戦わせた。テシックはパースート級軽キャリアーシェパード>と8隻のガンシップTIFファイター2中隊から成る小規模な艦隊を指揮し、コンソーティアムが支配する領域へと向かった。

惑星ヘイピーズに到着したテシックは、アンダリアへと進行するよう命じられ、そこでヘイパン艦隊攻撃した。アンダリアのヘイパン・バトル・ドラゴンノヴァ級バトル・クルーザーはテシックの部隊を容易く撃破した。<シェパード>が損傷を負うと、テシックは船体が引き裂かれて宇宙空間に放り出される前に、真空用スーツに身を包んだ。船が破壊され、投げ出された宇宙空間で漂いながら意識を取り戻した直後、テシックは(のちに本人が語るところによれば)銀河系の過去と未来のヴィジョンを見た。その後、帝国のスヌープシップ(テシックの悲劇的な任務の結末を皇帝に見せるために派遣された)が大提督を回収した。しかしテシックは無傷で生き残ったわけではなかった。彼は身体の75パーセントをサイバネティックスの代替品と取り換えなければならなかったのだ。テシックはその後も大提督の階級を保持したが、体中にサイバネティックス移植を施した彼は、ひどい差別や悪習の対象にされた。そのためテシックは、自分の感情を完全に切り離すようになってしまった。

BattleOfAndalia-EGW

アンダリアにて、テシックはヘイパン艦隊との戦いをかろうじて生き延びた

エンドアの戦いとその死

「エンドアで捕えられたテシック大提督は、新共和国に処刑された」
ヴォレン・ナル[出典]

4年後、テシックはニアル・デクランミルティン・テイケルアフシーン・マカーティたち他の大提督とともに、皇帝パルパティーンに同伴して第2デス・スターに乗り込んだ。この巨大バトルステーションは、森の月エンドア上空で建造の真っ最中だった。パルパティーンがデス・スターにいることを知った反乱同盟は、帝国の艦隊が銀河の各地に散らばっていると信じ込んでステーションに攻撃を仕掛けた。しかしこれは、皇帝が仕組んだ巧妙な罠だった。スター・ドレッドノートエグゼクター>に乗るファーマス・ピエット提督の指揮の下、帝国軍艦隊は反乱軍を一度に壊滅させるべく戦った。しかしこの待ち伏せは裏目に出ることになり、反乱軍はデス・スターの破壊に成功する。バトルステーションが崩壊を始めたとき、テシックは脱出を図ったが、デュラスチールの柱で身動きが取れなくなった。ステーションから逃げ惑う帝国兵のうち、テシックを助けるために立ち止ったのは、ひとりの建設作業員だけだった。寛大で親切な作業員によって助け出されたテシックは、長い間忘れていた同情の心を思い出し、それを再び他人に向けるつもりになったのだった。

ステーションから脱出したテシックは、彼の司令船であるスター・デストロイヤーエリーモシナリー>に戻った。皇帝やその右腕であるダース・ヴェイダー、デクラン大提督が命を落とし、テイケル大提督とマカーティ大提督が逃走していたため、テシックは残っていた帝国軍の指揮を執り、同盟軍艦隊との戦いを続けた。帝国軍の残党が<キメラ>のギラッド・ペレオン艦長の指揮のもと撤退した後も、テシックはひとりで抵抗した。最終的にイオン砲の攻撃で旗艦が動かなくなるまでの間、テシックは4時間にわたって激しい戦いを指揮した。同盟軍はテシックを生け捕りにし、“銀河市民に対する非人道的(inhuman)な残虐行為”を行ったことを理由に彼を裁き、刑を宣告した。この宣告に皮肉的なところを見つけたテシックは、処刑を前にして、金属的な笑みを浮かべた。最後の声明の中で、テシックはアンダリアで経験した物語を口にし、帝国との戦いは終わりには程遠いと反乱軍の者たちに警告した。テシックは、新共和国(反乱同盟の後継政府)が戦争犯罪で処刑した数名の帝国軍人のひとりになった。

個性と特徴

オスヴァルド・テシックは、帝国の高階級の軍人の中では珍しく慈悲深い性格で、自信家として有名だった。帝国に献身的に仕えたテシックは、インペリアル・センター・オーバーセクターの指揮官としての役割を真摯に受け止め、軍事戦略について強い自分の考えを持っていた。その能力を証明するかのように、テシックは数で圧倒する敵を相手にしても戦場に踏みとどまった。彼はどんなに不利な戦いでも降伏を拒否し、ヘイピーズ星団でヘイパン宇宙軍と遭遇したときや、エンドアで同盟軍艦隊を相手にしたときも、最後まで戦い抜いた。どちらの戦いでも、テシックは個人的な損失を被ることになった。彼はヘイパン艦隊との交戦で体の75パーセントの有機的な部分を失い、エンドアで帝国艦隊を指揮した際には、最終的に敗北して敵に生け捕りにされることになった。また、彼はアカデミーで受けた訓練に、しばしば無意識に突き動かされていた。

アンダリアで死にかけた際、テシックは宇宙空間を漂いながら、あるヴィジョンを見た(のちにテシックは、その内容を彼を捕えた反乱軍に語った)。この経験の中で、テシックは“光でできた存在”や、遠い昔からはるか未来までの複数の戦いを目にした。テシックは、すべての戦士は死んだ後に別の世界でひとつの存在になるのだと信じるようになった。テシックは、突然のひらめきから、人々の対立は避けようのないものだと結論した。また、個々の争いは、より大規模な、包括的な戦争のごく一部分に過ぎないものだと考えるようになった。

また、テシックはヘイパン宇宙軍との戦いの後、サイバネティックスの移植手術を受けたことで知られていた。彼は右目は赤い義眼で、頭部と喉には多数のワイヤーが通り、額には金属プレートがボルトで固定されていた。しかし、帝国が病人と弱者を差別(バクタ治療が広範囲に普及していたため、重傷者の存在は稀だった)していたため、テシックも例外とはならず、虐げられて嫌悪の対象にされた。排斥され、恥辱と果てしない偏見を味わったテシックは、しだいに感情を失っていった。彼は他人に対する憐みの心を無くしたが、第2デス・スターで倒れた柱の下から救出された後、それを取り戻すことになる。

制作の舞台裏

オスヴァルド・テシックは1998年ウエスト・エンド・ゲームズから発売された『The Far Orbit Project』(ティモシー・S・オブライエン作、未邦訳)で初めて言及された。2003年に『帝国の大提督たち』(アベル・G・ペーニャダニエル・ウォーレス作)が発表されるまで、テシックの背景設定が他の作品で語られることはなかった。アベル・G・ペーニャは、<タイラント>のザミュエル・レノックス艦長や、フォース=センシティブTIEパイロットマーレック・スティールと同様、テシックのことを“倫理的に不可能な状況の中で最善を尽くす”、“善玉”の帝国軍人だと考えている。またペーニャは、テシックの物語は悲劇的なものになるよう作られた、とも語っている。2008年の『The Complete Star Wars Encyclopedia』(未邦訳)にはテシックの項目も収録された。

スター・ウォーズ インサイダー誌に掲載される前、『帝国の大提督たち』(原題:Who's Who: Imperial Grand Admirals)は、もともと『Dirty Dozen: Imperial Grand Admirals』というタイトルでStar Wars Gamer誌に収録される予定だった。オリジナル版である『Dirty Dozen』と最終版の『Who's Who』には設定にいくつか違いがある。例えばテシックの旗艦<エリーモシナリー>はオリジナル版ではインペリアル級スター・デストロイヤーとされていたが、最終版では級種に関する言及がカットされた。以下は、その他のカットされた設定である。

カットされた設定

テシックは帝国に対して隠し立てを全くしなかった。<ファー・オービット>の乗組員を討伐するために派遣された際、テシックはヴェディジがリンガリ・シェル(半ダースもの人口過密星系が存在した領域)で略奪を行えないようにするため、スペースレーンを確保する役目も与えられた。パルパティーンは、失敗した場合は死刑にすると言って大提督を脅した。ヘイパン艦隊との戦いの後、テシックはブラスター砲を体に内蔵したサイボーグとして生まれ変わった。しかしテシックは、ストームトルーパーからバウンティ・ハンターに転身したベイラート・ヴァランスのようにドロイドを嫌いになるようなことはなく、また、体のほとんどが機械の隠遁者、クリグソンのように生身の人々を嫌いになったりはしなかった。処刑の際、テシックが上げた人工的でうつろな笑い声は、反乱軍の者たちがそれまで聞いた中で最も嘆かわしい音だった。

設定の矛盾

エンドアの戦いで帝国軍の退却指令が出されたタイミングについて、ふたつの矛盾した設定が存在する。『帝国の大提督たち』では、テシックが同盟軍に捕えられる数時間前に退却が指示されたとされているが、『スター・ウォーズ 全史』ではテシックの旗艦が航行不能になった後に、ギラッド・ペレオン艦長が撤退を命じたとされている。その後発売された『The Essential Guide to Warfare』(未邦訳)では前者の設定が使われており、ペレオンと帝国艦隊はテシックが捕まる4時間前に撤退したと説明された。

『The Essential Guide to Warfare』は帝国が撤退したタイミングの問題をはっきりさせたが、一方でテシックの出身地に関する設定にわずかな矛盾を生んだ。この本の、テシックの最期の言葉が載っている部分では、彼が若年期をカリスタスで過ごしたとあり、この惑星が彼の出身地であることが仄めかされている。しかし、その後の文章ではテシック家が数世代にわたりアナクセスに住んでいたと説明された。Wookieepediaでは、どちらがテシックの出身地かは明言せず、両方の設定を取り入れて説明している。

参考資料

Wiki-shrinkable
ウーキーペディアにはオスヴァルド・テシックに関する2枚の画像があります。

脚注

  1. カタカナ表記は帝国の大提督たちに基づく。
銀河帝国大提督
マーティオ・バッチ · ニアル・デクラン · オクタヴィアン・グラント · ジョセフ・グランガー · イシン=イル=レイズ
アフシーン・マカーティ · ミスローニュルオド · ダネッタ・ピッタ · ペッカッティ・シン
ミルティン・テイケル · オスヴァルド・テシック · ルファーン・ティゲリナス · デミトリウス・ザーリン
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