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「皇帝がきみを殺せと命令したのだ。だが、わたしはそれを望まなかった。だから、きみを生かすためにここに連れてきた」
―ギャレン・マレックに対し、ダース・ヴェイダー[出典]

ISS<エンピリカル>[1](ISS Empirical)は、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーの移動研究施設で、改造を施されたクルーザーである。<エンピリカル>は、ヴェイダーの艦隊に多く属した同型の宇宙船のうちの1隻に過ぎないと噂され、囚人たちに対する暗黒卿の実験や、独特なエイリアン種族を扱った研究が行われていた。アウター・リム・テリトリーの生命のない星系を渡り歩き、皇帝パルパティーンスパイ・ネットワークからも隠されたこの極秘の宇宙船には、ヴェイダーが個人的に選出したインペリアルソルジャー小隊が乗り込んでいた。ヴェイダーは実験を監督し、宇宙船から逃げ出そうとする被験者を抹殺した。ロム・モーク大尉ダーク・トルーパー・フェイズ・ゼロ・プロジェクトの実験も<エンピリカル>で行われたが、実際的な面を考慮して計画は中断された。

パルパティーンが指示した攻撃で、ヴェイダーの弟子ギャレン・マレックが致命傷を負った際、ヴェイダーは治療のために彼を<エンピリカル>へ運ばせた。マレックの宇宙船<ローグ・シャドウ>とドロイドプロクシーもこの船に運ばれ、マレックのパイロットを務めていたジュノ・エクリプスは、反逆罪で捕えられ<エンピリカル>に収監された。6か後、回復して目を覚ましたマレックは、プロクシーの助けを借りて多くの乗組員(彼らはマレックをヴェイダーの実験体のひとりだと判断し、彼を殺すよう命じられていた)を殺害し、エクリプスを解放した。乗組員も含め、マレックに関するすべての証拠を消すようヴェイダーから命じられていたプロクシーは、宇宙船の航行システムを破壊し、<エンピリカル>をドミナス星系主星と激突するコースにセットした。マレック、エクリプス、プロクシーは、この実験船が太陽とぶつかる前に<ローグ・シャドウ>で脱出した。

特徴

ISS<エンピリカル>は、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーが所有した移動研究施設だった。改造型クルーザーの<エンピリカル>は、ヴェイダーの艦隊に多く属した同様の研究用宇宙船の1隻だと噂されていた。<エンピリカル>の目的は、ヴェイダーの囚人たちや、独特なエイリアン種族に対し実験を行うことだった。この宇宙船は5つのエンジン(そのうち4つは船尾に、残る1つは船体下部から突き出た部分の付け根に位置していた)を推進力にしていた。<エンピリカル>は少なくとも2門のターボレーザーで武装していた。また、<エンピリカル>には少なくとも6機の脱出ポッドが搭載されており、他のデッキからはターボリフトを使って乗り込むことが出来た。他にも、輸送船サイズの船を格納することが出来るドッキング・ベイがあった。

<エンピリカル>は極秘の宇宙船だった。皇帝パルパティーンスパイ・ネットワークでさえこの宇宙船を追跡することが出来なかった。<エンピリカル>はアウター・リム・テリトリーの生命のない星系から星系へと、長らく忘れ去られていた航路を使って移動した。

医療および実験施設

Empirical Medbay

宇宙船の医療室

主要な機能のほかに、<エンピリカル>には実験や医療設備が揃った部屋が複数存在した。セクター10と呼ばれる区画(宇宙船の後部、エンジンの間に位置した)にあった部屋は、回復のため<エンピリカル>に運ばれたギャレン・マレックの治療に使用された。マレックは壁の一部分にガラス板が埋め込まれた部屋で、手術台に拘束され、複数の医療ドロイドによって治療された。マレックが逃げようとしたとき、この部屋には有毒ガスが充満し、<エンピリカル>の乗組員はセキュリティー違反の事態に警戒した。この区画には同じような手術台が6つあったが、マレックが脱出を試みた際にそれらはすべて空だった。

マレックが収容された手術室の近くの区画には、毒ガスが充満した部屋がいくつかあった。キャットウォークに囲まれたこの区画は、EVOトルーパーを含む数名のストームトルーパーによって監視され、帝国軍将校が小さな観察室から見張っていた。

監房セル

監房セルは、宇宙船の船首の近くにあった。監房セルの区画は広く、兵士たちは襲撃から身を守るのが難しかった。フォース・フィールドを起動することでしばらく襲撃を阻止することが出来たが、フィールドは動力を切断されたら消滅してしまう仕組みになっていた。囚人は、それぞれの独房で磁気ロックに吊るされた。彼らは通常死ぬまで放っておかれたが、ヴェイダーが生かしておくよう望んだものは、定期的にロックを外され、を飲んだりリフレッシャーを使うことを許されたが、食事はたまにしか与えられなかった。

歴史

「でも、ここは?」
「<エンピリカル>ですよ、ヴェイダー卿が極秘に実験を行う宇宙船です」
―ギャレン・マレックとプロクシー[出典]
Empirical

ドミナス星系の太陽の付近にて、<エンピリカル>

<エンピリカル>で行われていたプロジェクトのひとつに、ロム・モーク大尉が監督したダーク・トルーパー・フェイズ・ゼロ・プロジェクトがあった。これは、カミーノクローニング施設が閉鎖されて以降、減少していた帝国の兵士不足を補うための計画だった。フェイズ・ゼロ・プロジェクトには年老いたクローン大戦のベテラン・クローン・トルーパーも参加し、ダース・ヴェイダーの創造に使用されたのと同じサイバネティック技術を使い、彼らに器官と手足のサイバネティックス移植を施してサイボーグに改造した。この計画はある程度の成功を収めたが、帝国の新兵募集量の向上に伴い、計画も中断された。

3 BBY銀河皇帝パルパティーンはヴェイダーの旗艦エグゼクター>でヴェイダーと顔を合わせ、彼の秘密の弟子、ギャレン・マレックについて問い詰めた。皇帝に対する忠誠を証明するため、ヴェイダーはライトセーバーでマレックを突き刺し真空宇宙空間に彼を放り出した。しかしマレックは、ドロイドによって密かに回収され、意識不明のまま宇宙船<エンピリカル>へと運ばれた。宇宙船の乗組員たちは、マレックがヴェイダーの実験隊のひとりだと判断し、彼のことを“被験者ゼタ”あるいは“被験者1138”と呼んだ。ヴェイダーはマレックのドロイド、プロクシー、そして宇宙船<ローグ・シャドウ>も実験船に乗せ、次の任務のためにマレックに新しいライトセーバーを与えた。一方、マレックに割り当てられていたパイロット、ジュノ・エクリプスは、反逆罪で逮捕されていた。<エンピリカル>に運ばれたエクリプスは、シスの実験材料にされることを恐れた。

Empirical cell

ジュノ救出に向かうマレック

<エンピリカル>に運び込まれてから6か後、マレックは目を覚ました。このとき、宇宙船は宙図に記載されていないドミナス星系内に移動していた。マレックは、プロクシーが投影した映像越しにダース・ヴェイダーと会話する。ヴェイダーは、パルパティーンはマレックが死んだと思い込んでいるだろうと語り、パルパティーンに抵抗する軍隊をつくり上げるようマレックに命令した。ヴェイダーは、この命令に逆らった場合は<エンピリカル>の自爆装置を起動することになると言ってマレックを脅した。ヴェイダーが通信を切った後、事前に指示を与えられていたプロクシーは、マレックの脱出を手助けしながら、マレックに関するすべての証拠(宇宙船そのものと、乗組員を含む)を始末する任務を実行し始めた。マレックは手術室から脱出し、区画に充満していた毒ガスの排出を止めたが、状況を監督するための部隊が送り込まれた。<エンピリカル>には、ヴェイダーの実験体が脱走したことを告げる警告が響き渡った。同じ宇宙船にエクリプスがいることをプロクシーから聞いたマレックは、まず最初に彼女の救出に向かい、彼女を始末するよう命じられた敵を倒していった。一方、プロクシーは宇宙船のメイン・コンピューターにアクセスし、船の針路を星系の主星に向けた。乗組員を含むすべてを葬るには、それが一番手っ取り早い方法だと判断したのである。乗組員たちは、宇宙船の航行システムが故障し始めたことに驚き、スピーカーからは悪化していく船の状況がアナウンスされた。避難命令が発せられたが、プロクシーはセキュリティー・システムを使用不能にし、脱出ポッドを全て発進させて乗組員の避難手段を断ち切った。

マレックはエクリプスの監房セルを目指し、フォース・フィールドの向こう側に、複数の帝国軍将校に伴われた彼女を発見した。ストームトルーパーを殺した後、マレックはフィールドを解除し、周辺の乗組員を倒してエクリプスの拘束具を外した。彼はエクリプスと共にハンガー・ベイに向かい、プロクシーが発進準備を済ませていた<ローグ・シャドウ>に乗り込んだ。彼らが<エンピリカル>を脱出した後、この実験船は太陽へと進み続け、爆発する。

司令官と乗組員

<エンピリカル>の乗組員は、エリートによって構成され、兵士小隊はヴェイダーが自ら選出していた。シャドウ・ストームトルーパーパージ・トルーパー、危険環境用のEVOトルーパーを含む多種多様なストームトルーパーがこの宇宙船を防衛していた。<エンピリカル>には多くの尋問ドロイドが搭載され、厄介なエイリアン実験体を警戒するために使用されていた。この宇宙船に乗り込んでいた兵士たちは、船で発生する脅威に迅速に対応するよう訓練されており、実験体が生きて脱出するのを防ぐためなら、どんな手段でもとった。ヴェイダーはこの宇宙船の自爆装置を制御しており、必要であれば乗組員全員を抹殺することが出来た。実際、宇宙船と乗組員は使い捨ての駒に過ぎず、ヴェイダーは秘密の弟子ギャレン・マレックが生きていることを隠すため、彼らを皆殺しにするようプロクシーに命じた。

制作の舞台裏

EmpiricalBridgeConcept

チン・コウによる<エンピリカル>のブリッジの初期コンセプト

<エンピリカル>は、2008年に発表されたマルチメディア・プロジェクト、『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』のためにつくり出され、ゲーム、小説コミックに登場した。これらはすべて同じストーリーを描く作品だが、作品によって出来事や<エンピリカル>のレイアウトが異なっている。小説とコミック版では、プロクシーは宇宙船を移動するマレックに合流していたが、ゲーム版では<ローグ・シャドウ>でマレックと合流する。また、コミック版とゲーム版では<エンピリカル>の外見も大きく異なる。また、ゲーム版ではエクリプスの監房セルが宇宙船のブリッジのような場所にあるが、コミック版では大きく異なる違う描写がされている。

登場作品

Wiki-shrinkable
ウーキーペディアにはエンピリカルに関する5枚の画像があります。

脚注

他の言語

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